JP6920119B2 - 異常検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動バッテリ等の温度調整システムに用いる異常検知装置に関する。
近年、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車では、電池パックを小型化する目的で、水冷式のバッテリ温度調整システム(以下「バッテリ温調システム」ともいう)を搭載するケースがある。電動車に搭載されるリチウムイオン電池は、動作上限温度が設定されており、安定した車両走行を維持するために、バッテリ温調システムにおける異常検知が重要とされている。
下記特許文献1には、電池パックの故障診断に関する技術が開示されている。
下記特許文献2には、冷却ファンの異常を診断するものであって、異常の有無判断は、冷却ファンの駆動が安定した定常状態で行うことが記載されている。
特開2014−192124号公報 特開2016−201905号公報
一般的にリチウムイオン電池の抵抗は、SOC(State Of Charge:充電率)や温度に依存する。また、通電電流は要求入出力に応じて変化するため、バッテリ発熱量は、時々刻々と変化する。
従って、バッテリ温調システムは、バッテリ発熱量に応じて出力を変化させる必要があり、定常状態になり難いため、温調システムの異常検知を正確に行うことは難しい。
そこで、温調システムの出力を変化させず、一定で駆動させることが考えられる。この場合、駆動状態が安定するため、異常検知を正確に行うことができる。しかし、二次電池の稼働状態に関わらず、常に一定出力で駆動した場合、冷却能力が不足して十分に冷却できず電池が劣化するという問題がある。
本発明はこれらの事情を鑑みてバッテリ温調システムで的確に異常検知を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明に係る異常検知装置は、バッテリ部の温度調整のための熱交換媒体の循環経路における、前記バッテリ部近傍への入口部分での熱交換媒体の温度を検出する入口温度センサと、前記循環経路における前記バッテリ部近傍からの出口部分での熱交換媒体の温度を検出する出口温度センサと、温度調整動作の定常運転開始後、前記熱交換媒体の流量が定常状態に達するまでの期間において前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値と第1閾値を用いて第1異常検知処理を行い、温度調整動作が定常状態となったことの判定に応じて前記差分値と第2閾値を用いて第2異常検知処理とを行う制御部とを備える。
つまり非定常状態から定常状態に至る過程において2段階の異常検知処理がそれぞれ異なる閾値を用いて行われる。
上記した異常検知装置においては、前記第2閾値は、前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての予め設定した目標値であり、前記第1閾値は、前記目標値とした前記差分値よりも大きい差分に相当する値であることが考えられる。
例えば、仮に差分値としての温度がある値以上を異常と判定するものとした場合、第2閾値は計算により求めた正常範囲の上限の値とし、第1閾値はさらに第2閾値+αの値とするなどである。
上記した異常検知装置においては、前記制御部は、さらにバッテリの充電率が所定範囲内にあることを条件として、前記第1異常検知処理、及び前記第2異常検知処理を実行することが考えられる。
また前記制御部は、さらにバッテリ温度が所定以上であることを条件として、前記第1異常検知処理、及び前記第2異常検知処理を実行することが考えられる。
即ちSOCが所定範囲内にあるとき、さらにはバッテリ温度が所定以上のときに異常検知処理を行うようにする。
上記した異常検知装置においては、前記第2異常検知処理では、前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての実測値が、第2閾値で示される数値又は数値範囲となっている場合に正常と判定し、正常と判定できない場合には、前記実測値と前記第2閾値の大小関係に応じて異常種別を判定することが考えられる。
第2閾値は、入口/出口の熱交換媒体の温度差として計算で求めた正常な値(正常な範囲も含む)である。そこで入口/出口の熱交換媒体の温度差の実測値が第2閾値に一致(略一致)していれば正常状態とする。また異常な場合としては、温度差が正常な状態より小さすぎる場合と大きすぎる場合があるため異常の種別が判定できる。
上記した異常検知装置においては、前記第1異常検知処理では、前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての実測値が、前記第1閾値に基づく正常範囲にないと判定したときに、熱交換媒体の流速を遅くする循環経路の異常と判定することが考えられる。
第1閾値は、非定常状態において、入口/出口の熱交換媒体の温度差として明らかにおかしい状態を判定する閾値である。また熱交換媒体も所定温度となっていない(温度が高い)状態でもある。この場合、第1閾値と差分値(実測値)の比較により、明らかに出口温度の上昇が高い場合に、流速不足の異常と判定できる。
上記した異常検知装置においては、前記制御部は、前記入口温度センサによって検出される熱交換媒体の温度が所定温度となったこと、または循環経路において熱交換媒体を冷却する循環回路の使用電力が所定値となったことにより、前記定常状態となったと判定することが考えられる。
温度調整動作の開始直後は、熱交換媒体を外気温から冷やしていくため、まだ高く、ポンプの使用電力は大きい。ポンプ流量は温度調整システムが定常状態となるように電力制御される。その後ポンプでの使用電力の変動によりバッテリ発熱量も変動していき、ある程度の時間経過で熱交換媒体温度は所定温度で安定する。このときポンプ使用電力も安定する。これにより温度調整動作が定常状態となったと判定して第2異常検知処理を実行する。
本発明によれば、非定常状態から定常状態に至る過程において2段階の異常検知処理が行われること、及び第1閾値、第2閾値を使い分けることで、それぞれの状態に応じた的確な異常検知が可能となる。
本発明の実施の形態のバッテリ温調システムの構成の説明図である。 バッテリセル、入口温度、出口温度の変化の説明図である。 実施の形態の異常判定に関する処理のフローチャートである。 抵抗値のSOC依存性の説明図である。 抵抗値の温度依存性の説明図である。 ポンプ使用電力とクーラント温度の変化の説明図である。 実施の形態の第1異常検知処理のフローチャートである。 実施の形態の第2異常検知処理のフローチャートである。
<1.バッテリ温調システムの構成>
実施の形態として本発明の異常検知装置に相当する構成を含むバッテリ温調システムを例に挙げる。図1では実施の形態のバッテリ温調システムとして水冷式のバッテリ温調システムの構成を示している。
バッテリ1は例えば自動車の駆動用バッテリであり、例えばリチウムイオン電池によるバッテリセル(以下、単に「セル」ともいう)を複数有して構成されている。
バッテリ温調システムは、このバッテリ1のケース等に沿わせて熱交換媒体であるクーラント(冷却水)を流すことでバッテリ1の温度調整を行うものとされる。
バッテリ1の正極端子1a、負極端子1bには図示しない駆動電源供給回路や充電回路が接続される。
このバッテリ温調システムは第1の循環系21、第2の循環系22を有する。
第1の循環系21は、循環経路14により温調プレート2、ポンプ3、チラー4、ヒータ5をクーラントが循環する構成とされている。
第2の循環系22は、循環経路15によりチラー4、圧縮機6、コンデンサ7、膨張弁8を冷媒が循環する構成とされている。
第1の循環系21では、ポンプ3によりクーラントが循環経路14を流れるようにされる。ポンプ3の駆動力によりクーラントの流量(流速)が調整される。
循環経路14を流れるクーラントは、チラー4によって第2の循環系22を流れる冷媒と熱交換され、必要な温度に冷やされる。
チラー4から送出されたクーラントは必要に応じてヒータ5により温度調整され、温調プレート2に流入する。
バッテリ1が温調プレート2に接していることによりバッテリ1の温度が温調プレート2内を流れるクーラントにより調整される。
温調プレート2から送出されたクーラントはバッテリ1の熱の吸収により温度が上がっているが、再びポンプを介してチラー4に送られ、冷却される。
一方、第2の循環系22では、圧縮器6によって圧縮された冷媒は高温高圧の半液体の状態でコンデンサ7に供給され冷却される。この冷媒は膨張弁8からチラーに送られ、クーラントとの熱交換に用いられる。
チラー4から送出された冷媒は再び圧縮器6を介してコンデンサ7で冷却される。
このようなバッテリ温調システムにおいて、温調プレート2の入口近辺に入口温度センサ11が設けられ、温調プレート2の入口部分、つまりバッテリ部近傍への入口部分におけるクーラントの温度を検出することができるようにされている。
また温調プレート2の出口近辺に出口温度センサ12が設けられ、温調プレート2の出口部分、つまりバッテリ部近傍からの出口部分におけるクーラントの温度を検出することができるようにされている。
さらにバッテリ1の温度を検出するバッテリ温度センサ13も設けられている。
入口温度センサ11、出口温度センサ12、バッテリ温度センサ13のそれぞれの検出信号は制御部10が検知可能とされている。
制御部10は例えばECU(electronic control unit)として車体内に設けられるマイクロコンピュータ等により形成され、この図1では制御部10はバッテリ温調システムの制御を行う。
例えば制御部10は、第1の循環系21におけるポンプ3やヒータ5の駆動制御、第2の循環系22における圧縮器6、コンデンサ7、膨張弁8の駆動制御などを行う。
特に本実施の形態の場合、制御部10は、入口温度センサ11、出口温度センサ12、バッテリ温度センサ13による検出温度や図示しない電源回路系から取得できるバッテリの各セルの電圧情報VBに基づいて、以下説明するように適切な期間に異常検知処理を行うものとされている。
<2.入口出口温度差を用いた異常検知処理>
図1のバッテリ温調システムにおける本実施の形態の異常検出動作について説明する。
まず前提として、リチウムイオン電池は、温度依存性があり、効率よく使用するためには温度管理が必要である。そのため異常検知処理を適切に行うことが求められる。
しかし、リチウムイオン電池はその抵抗のSOC依存性、温度依存性があり、通電電流は要求入出力で変化する。そのためバッテリ発熱量は時間で変化し、バッテリ温調は発熱量に応じて出力変化させる必要があるため定常状態になりづらい。そのため異常検知が難しい。
本実施の形態では、バッテリ発熱量が一定となると判定されるとき、バッテリ温調システムが予め計算された一定の指令値で駆動されるようにする定常運転制御を行い、定常状態に達するまでの第1異常検知処理と、定常状態に達した後の第2異常検知処理を、バッテリパックの入口と出口の温度差を用いて行う。これにより、特に構成の複雑化を生じさせずに、より正確な異常検知を行うことができるようにしている。
入口温度センサ11、出口温度センサ12によるクーラント温度の検出値の差分を、以下、「入口出口温度差ΔT」とする。
この入口出口温度差ΔTを用いた異常検出の考え方を図2で説明する。
図2A、図2B、図2Cはそれぞれバッテリ1を構成する複数のセルの温度を示す曲線C1〜C8と、クーラントの出口温度を示す曲線C9、入口温度を示す曲線C10を示している。縦軸は温度、横軸は時間である。
測定条件は、図2Aの場合、セル発熱量Qloss=11W、クーラント温度(Coolant temp.)=25℃、クーラント流量(Coolant flow rate)=3L/min、環境温度(Ambient temp.)=25℃である。
図2Bの場合、セル発熱量Qloss=11W、クーラント温度=25℃、クーラント流量=1L/min、環境温度=25℃である。
図2Cの場合、セル発熱量Qloss=3W、クーラント温度=25℃、クーラント流量=1L/min、環境温度=25℃である。
例えば仮に図2Aの入口出口温度差ΔTが、計算上求められる適切な温度差(目標値)であるとしたとき、図2Bのように入口出口温度差ΔTが目標値より大きい状態が検出された場合、それは循環経路14の目詰まり等によりクーラント流量が減少していると判定できる。
また仮に図2Bの入口出口温度差ΔTが、計算上求められる適切な温度差(目標値)であるとしたとき、図2Aのように入口出口温度差ΔTが目標値より小さい状態が検出された場合、それは循環経路14の流量が増加しており、これはポンプ3の異常回転と判定できる。
また図2Cを基準としたときに図2Bのようにセルの発熱量が増加している場合は、入口出口温度差ΔTが大きくなるが、これはバッテリ異常と判定できる。
また図2Bを基準としたときに図2Cのようにセルの発熱量が減少している場合は、入口出口温度差ΔTが小さくなるが、これはバッテリ異常と判定できる。
本実施の形態では、このような考え方を用いて、制御部10が入口出口温度差ΔT及びセル電圧を監視して第1異常検知処理と第2異常検知処理を行う。
さらに第1異常検知処理では定常運転開始後でまだ定常状態に至ってない期間に、入口出口温度差ΔT及びセル電圧を用いた大まかな異常検知を行う。
第2異常検知処理では、定常状態であると判定された後に、入口出口温度差ΔT及びセル電圧を用いて、より精度の高い異常検知を行う。
<3.異常検知処理例>
以下、制御部10による異常検知処理の具体例を図3〜図8を用いて説明する。
図3は制御部10が実行する異常検知処理を示すフローチャートである。
ステップS101として制御部10は、例えば給電検知や他のECUとの通信等により、充電開始か否かを監視している。
ステップS101で充電開始が検出されていない期間(充電中でない期間)は、制御部10は図3の処理を抜ける。つまり異常検知処理を行わない。
充電開始又は充電開始後の充電継続中であることを検知したら、制御部10はステップS101からS102に進む。
上述のようにバッテリ1の通電電流は要求入出力で変化し、それによりバッテリ発熱量も変化する。バッテリ温調システムが常に一定駆動すると、このような変化に対応できずに冷却能力が不足することもあり望ましくない。そこで本実施の形態では、バッテリ温調システムの駆動力(特にポンプ3の回転数)は適応的に可変制御するようにしている。この場合、各種条件変動により精密な異常検知処理ができるような閾値設定が困難である。
一方で充電中は、通電電流はほぼ一定である。そこでまず通電電流の観点から、充電中の期間を選んで異常検知を行うようにしている。
充電開始又は充電開始後の充電継続中であってステップS102に進んだ場合、制御部10はバッテリ1のSOCが所定率(図4の所定率Sa)を越えているか否かを確認する。
越えていなければステップS103で、必要な温調システムの可変制御を行いながら、ステップS102の監視を続ける。つまり充電中にSOCが所定率Saを越えるまで待機する。
図4にバッテリ1の抵抗とSOCの関係を示す。
バッテリ1の抵抗値はSOCに依存し、充電率がSa〜Sbのときはほぼ一定である。図3のステップS102の処理は抵抗値が安定しているときに異常検知処理が行われるようにするために、現在のSOCが所定率Saを越えて抵抗値が安定する領域となっているか否かを確認するものとなる。
なお、充電開始の条件等にもよるが、実際には現在のSOCが所定率Sbを越えていないかも確認することが考えられる。現在のSOCが所定率Sbを越えているときは、バッテリ1の抵抗値は安定していないため、待機せずに図3の処理を抜け、異常検知処理を行わないようにすることが考えられる。
SOCが図4のSa〜Sbの抵抗安定範囲内に入っていることが確認できたら、制御部10は図3のステップS102からS104に進み、バッテリ温度センサ13の検出値であるバッテリ温度を確認する。
図5にバッテリ1の抵抗と温度の関係を示す。バッテリ1の抵抗値は温度にも依存し、或る温度A1を越えていると抵抗値はほぼ一定である。そこで現在の温度が所定温度A1を越えて抵抗値が安定する温度領域となっているか否かを確認する。
バッテリ温度が所定温度A1以下であるときは、制御部10は図3のステップS104からS111に進み、必要な温調システム可変制御を行って図3の処理を抜ける。つまり、バッテリ温度が所定温度A1以下の場合は、異常検知処理は行わない。この場合、その後充電が継続されていれば再びステップS104に進み、バッテリ温度が所定温度A1を越えているか否かを確認することになる。
ステップS104でバッテリ温度が所定温度A1を越えていれば、制御部10はステップS105に進み、バッテリ温調システムの流量計算を行い、ステップS106でポンプ流量一定駆動を行う。そしてステップS107で第1異常検知処理を行う。
ステップS108では入口温度センサ11で検出される現在のクーラントの入口温度Twが所定の温度閾値Tth以下となったか否かを確認することで、第2の循環系22が定常状態に至ったか否かを判定する。
図6に定常運転開始後の第2の循環系22の使用電力Wc2とクーラントの入口温度Twの変化を示している。時点t0でバッテリ温調システムの定常運転を開始させるが、開始直後はクーラントの温度が高く、このため第2の循環系22の使用電力Wc2は大きい。
第2の循環系22での使用電力Wc2の変動によりバッテリ発熱量も変動する。そしてある程度の時間経過により、クーラントの入口温度Twが安定して第2の循環系22での使用電力Wc2も安定し、バッテリ発熱量も安定する。これを時点t1以降として示している。
つまり、クーラントの入口温度Twが温度閾値Tth以下となることで、定常状態に至ったと判定することができる。
なお、ここではクーラントの入口温度Twで判定しているが、第2の循環系22での使用電力Wc2を監視して、使用電力Wc2が所定閾値になることで定常状態に至ったと判定してもよい。
図3のステップS108でこのような判定を行うということは、ステップS107の第1異常検知処理は、クーラント流量が定常状態に達するまでの非定常状態である図6の時点t0〜t1の期間に行うということになる。即ちこの期間、ステップS105,S106,S107の処理を行う。
ステップS105の流量計算は次の式1を用いて行う。
Qloss=ΔT*ρ*qcoolant*C*η ・・・(式1)
ここでQlossは発熱量で、I2Rで計算される。I(電流)は、充電中は一定であり、またステップS102,S104を経ていることで、このときのR(抵抗値)はSOC、温度の点で安定している。従ってこの場合の本来の発熱量Qlossは予めI2Rの計算で求められる。
またΔTは入口出口温度差であり、例えば(出口温度)−(入口温度)の値である。
ρはクーラントの密度、qcoolantはクーラントの流量、Cはクーラントの熱容量、ηは冷却効率である。
クーラントの熱容量Cとクーラントの密度pは物性値であり、冷却効率ηは外気温度により決定する係数であるため、既知である。
また、入口出口温度差ΔTに関しては、バッテリ1の温度バラつきを考慮して、目標値(後述の第2閾値Tb2)が設定されている。後述の第2異常検知処理では、この目標値と実測値を比較して異常判定する。
制御部10は、このような(式1)を用いて、指令値としてポンプ流量を決定する。
即ち予め計測されたセルの内部抵抗(R)と充電時の通電電流(I)から、発熱量Qlossを計算し、(式1)を用いてバッテリ温調システムの流量qcoolantを決定することができる。
制御部10はステップS105で以上のようにクーラントの流量qcoolantを決定したら、それに応じた指令値によりポンプ3を制御し、ステップS106でポンプ3により流量一定駆動を実行させる。
制御部10はステップS107で第1異常検知処理を行う。この第1異常検知処理は、非定常状態において第1閾値を用いて大まかに異常を検知する処理である。
図7に第1異常検知処理の処理例を示す。
制御部10はステップS150で、バッテリ1のセル電圧をチェックし、正常範囲であるか否かを判定する。正常範囲でなければステップS154に進み、ポンプ異常ではなくバッテリ異常と判定する。
セル電圧については計算上の目標値(電圧の正常範囲を示す値)が設定されており、制御部10は電圧情報VBとして取得される実測の電圧値を目標値と比較することで正常範囲であるか否かの判断を行う。
なお、セル電圧の目標値の計算は、OCV(Open circuit voltage)とセル内部抵抗と通電電流から計算される。
セル電圧が正常範囲であれば制御部10はステップS151で入口出口温度差ΔTについて第1閾値Tb1と、実測値Taを比較する。
実測値Taとは、入口温度センサ11、出口温度センサ12の検出値の差分として得られる現在の入口出口温度差ΔTの値((出口温度)−(入口温度))である。
第1閾値Tb1は、入口出口温度差ΔTの値が明らかに異常であることを判定することができる閾値である。
後述する第2異常検知処理で用いる第2閾値Tb2は、入口出口温度差ΔTとしてクーラント流量が定常状態であることを前提として予め設定した目標値である。更にいえば第2閾値Tb2は、バッテリ1の抵抗値も安定していることを前提として設定できる値である。このような前提において第2閾値Tb2は、実測される入口出口温度差ΔTが第2閾値Tb2に一致(または略一致)していなければ、ポンプ異常があると判定できる値とする。なお、実際には完全一致には限らないため、第2閾値Tb2は或る目標範囲を示す値と考えるとよい。
一方で、第1異常検知処理で用いる第1閾値Tb1は、第2閾値Tb2に比較して、より明らかな異常を判定する閾値とするため、例えば第2閾値Tb2にオフセットを与えた値などとする。即ち定常状態であるという前提がないため、大まかに、疑いなく異常と判定できる値で検出できる閾値としている。
例えばステップS151では、入口出口温度差ΔTの実測値Taが第1閾値Tb1を越えているか否かを判定することとしている。この場合、第1閾値Tb1は、第2閾値Tb2+αの値とする。例えば第2閾値Tb2とされる目標値(又は第2閾値Tb2としての目標範囲の上限値)がx℃であるとすると、(x+5)℃などとする。もちろん+5℃は説明上の一例に過ぎず、適切な値とされれば良い。
ステップS151でTa>Tb1でなければ、制御部10はステップS152で異常なしと判定する。
一方、ステップS151でTa>Tb1であるときは、制御部10はステップS153で循環経路14の目詰まり(流量減少)と判定する。
第1閾値Tb1が上記のように設定されているため、非定常状態期間であっても、あきらかな流量不足が検知され、これによって目詰まりが生じていることを早い段階で検知できる。
図3に戻って、制御部10がステップS108で現在のクーラントの入口温度Twが所定の温度閾値Tth以下となったことを検出したら、クーラント流量が定常状態に至ったとしてステップS109に進む。
ステップS109で制御部10は、バッテリ1のSOCが所定率Sb(図4参照)に達していないことを確認する。もし既にSOCが所定率Sbに達していた場合は、制御部10はステップS111に進み、必要な温調システムの可変制御を行って図3を抜ける。つまりバッテリ1の抵抗値が安定範囲に入っていないとして第2異常検知処理を行わない。
定常状態となってステップS109でさらにSOCが所定率Sbに達していなければ、制御部10はステップS110に進んで第2異常検知処理を行う。この第2異常検知処理は、クーラント流量が定常状態であること、さらにはバッテリ1の抵抗値が安定していることを前提にして、より精密に異常判定を行うために設定された第2閾値Tb2を用いて異常を検知する処理である。
図8に第2異常検知処理の処理例を示す。
制御部10はステップS170で、バッテリ1のセル電圧をチェックし、正常範囲であるか否かを判定する。正常範囲でなければステップS176に進み、ポンプ異常ではなくバッテリ異常と判定する。これは第1異常検知処理のステップS150、S154と同様である。
セル電圧が正常範囲であれば制御部10はステップS171で入口出口温度差ΔTについて第2閾値Tb2と実測値Taを比較する。
ステップS171でTa=Tb2であれば、制御部10はステップS175で異常なしと判定する。なお、Ta≒Tb2として略一致でもよい。即ち第2閾値Tb2は、入口出口温度差ΔTとしての正常範囲を示す上限値及び下限値としてもよい。
第2閾値Tb2は上述のように、定常状態を前提として求めた精密な異常判定を行うための閾値であるため、正常か否か、信頼性の高い判定が可能となる。
ステップS171でTa=Tb2(又はTa≒Tb2)でなければ、制御部10はステップS172で、Ta>Tb2であるか否かを確認する。第2閾値Tb2が正常範囲を示すものである場合、実測値Taが正常範囲の上限値を超えているか否かを判断する。
上記のように入口出口温度差ΔTを(出口温度)−(入口温度)とすると、Ta>Tb2の場合とは、出口温度が想定より高くなっている状態であり、これはクーラント流量が理論値より小さく(流速が遅く)、想定以上にバッテリ1の熱を吸収していると判定できる。この場合、制御部10はステップS174に進んで、目詰まり又はポンプ3のインペラ破損などとして循環経路14に支障が生じていると判定する。
なお、バッテリ1の発熱量が理論値より大きいという場合も、Ta>Tb2となることから、ステップS174の段階でセル電圧をチェックし、バッテリ異常か循環経路14の異常かを判別してもよい。
一方、Ta>Tb2でなければ、出口温度が想定より低くなっている状態であり、これはクーラント流量が理論値より大きく(流速が早く)、クーラントが十分にバッテリ1の熱を吸収していないと判定できる。この場合、制御部10はステップS173に進んで、ポンプ3の異常回転と判定する。
なお、バッテリ1の発熱量が理論値より小さいという場合も、実測値Taが第2閾値Tb2で規定される正常範囲より下回ることから、ステップS173の段階でセル電圧をチェックし、バッテリ異常かポンプ回転の異常かを判別してもよい。
以上の第2異常検知処理を行った後、制御部10は図3のステップS111に進み、必要な温調システムの可変制御を行って図3の処理を抜ける。
これにより、充電中において、SOCや温度状態により抵抗値が安定し、かつクーラント流量が定常状態となった際に、第2閾値Tb2を用いた精密な判定処理として第2異常検知処理が実行される。
<4.まとめ及び変形例>
以上説明したように実施の形態では、バッテリ1の温度調整のためのクーラント(熱交換媒体)の循環経路14における、バッテリ1近傍への入口部分のクーラント温度を検出する入口温度センサ11と、出口部分のクーラント温度を検出する出口温度センサ12を備える。そして制御部10は、温度調整動作の定常運転開始後、クーラント流量が定常状態に達するまでの期間において、入口出口温度差ΔTの実測値Taと第1閾値Tb1を用いて第1異常検知処理を行い(図3のS107、図7)、温度調整動作が定常状態となったことの判定に応じて、入口出口温度差ΔTの実測値Taと第2閾値Tb2を用いて第2異常検知処理(図3のS110、図8)を行う。
このように非定常状態から定常状態に至る過程において2段階の異常検知処理が行われることで、非定常状態、定常状態でそれぞれ的確な故障診断が可能となる。第1閾値、第2閾値を使い分けることで、それぞれの状態に応じた異常検知が実行される。
また異常判定した場合、制御部10は、異常に対応するバッテリ温調システムの制御や、他のECUへの通知処理など、必要な処理を行う。異常検知処理が適切に行われることで、これら異常対応処理も適切に実行できることになる。
特に実施の形態では、第2閾値Tb2は、定常状態を前提として入口出口温度差ΔTとしての予め設定した目標値であり、第1閾値Tb1は、第2閾値Tb2に比較して、より明らかな異常を判定する値として設定した値としている。
つまり、第1異常検知処理では非定常状態であることを考慮して、大まかな故障診断を早い段階で行うことができるようにし、一方、第2異常検知処理では定常状態であることを前提に、精細な故障診断を行う。換言すれば定常状態において行うものであるため、第2閾値Tb2は、より精細な故障診断のための閾値として設定できる。
これにより温度調整運転状況に応じた異常検知が可能となる。具体的には目詰まり等の異常を第1異常検知処理により早期に検知することができるとともに、インペラ破損等の細かな異常も第2異常検知処理により確実に検知できるという効果がある。
実施の形態では制御部10は、さらにバッテリのSOC(充電率)が所定範囲内(Sa〜Sb)にあることを条件として、第1異常検知処理、及び第2異常検知処理を実行するようにしている(S102、S109)。
また制御部10は、さらにバッテリ温度が所定以上であることを条件として、第1異常検知処理、及び第2異常検知処理を実行するようにしている(S104)
これにより実施の形態では充電中であって、バッテリ1の抵抗値が安定した状態において、バッテリ1、循環経路14あるいはポンプ3の故障診断をより正確に実行できる。またバッテリ1の抵抗値が安定していることを前提として第2閾値Tb2及び第1閾値Tb1を設定できるため、閾値の精度を高めることができ、より信頼性の高い異常検知が実現できる。
第2異常検知処理では、入口出口温度差ΔTの実測値Taが第2閾値Tb2で示される数値又は数値範囲となっている場合に正常と判定し、正常と判定できない場合には、その大小関係に応じて異常種別を判定している(図8参照)。
具体的には、クーラントは入口から出口に至る間にバッテリ温度を受けて温度が上昇するため、出口温度の上昇が入口温度からみて所定値範囲であれば、適切な熱の授受が行われていることになる。
出口温度が高すぎる場合は、流量が遅くなって、熱授受が行われすぎていることになる。この場合、循環経路の目詰まりやインペラ破損が考えられることになる。
一方、逆に出口温度の上昇が正常範囲より少ない(正常な所定値範囲に達していない)場合は、流速が速すぎて熱授受が十分に行われていないことになる。この場合、ポンプ異常回転が考えられることになる。
このように、正常/異常、及び異常の場合の異常種別が的確に判定できる。
また第1異常検知処理では、入口出口温度差ΔTの実測値Taが、第1閾値Tb1に基づく正常範囲にないと判定したときに、クーラントの流速を遅くする循環経路の異常と判定する(図7参照)。第1閾値Tb1は、非定常状態において、入口出口温度差ΔTとして明らかにおかしい状態を判定する閾値である。またクーラントも所定温度となっていない(温度が高い)状態でもある。そして第1閾値Tb1と実測値Taの比較により、明らかに出口温度の上昇が高すぎると判定できる。即ち実測値Taが第1閾値と比較して異常な場合としては、クーラントの流速が遅いこと、即ち循環経路の目詰まりやインペラ破損が考えられる。
実施の形態では制御部10は、入口温度センサ11によって検出されるクーラント温度Twが所定温度Tthとなったこと、または循環経路において熱交換媒体を冷却する循環回路である第2の循環系22の使用電力Wc2が所定値となったことにより、温度調整運転が定常状態となったと判定する。
温度調整動作の開始時は、クーラントを外気温から冷やしていくため、まだ高く、第2の循環系22の使用電力は大きい。第2の循環系22は温度調整システムが定常状態となるように電力制御される。その後第2の循環系22での使用電力の変動によりバッテリ発熱量も変動していき、ある程度の時間経過でクーラント温度は所定温度で安定する。このとき第2の循環系22の使用電力も安定する。これにより温度調整動作が定常状態となったと判定して第2異常検知処理を実行する。
従って、入口温度センサ11により検出されるクーラントの温度か、或いは第2の循環系22の電力を監視することで、温度調整システムの動作が定常状態に入ったことを検出できる。これにより定常状態にあるときに第2異常検知処理を行うことができ、精度の高い異常検知が可能となる。
本発明は上記の実施の形態の例に限定されず、各種の変形例が考えられる。
異常検知装置を含むバッテリ温調システムの構成は図1に限定されない。
また実施の形態のバッテリ1は自動車の走行駆動用のバッテリとしたが、他の種のバッテリにも本発明は適用できる。
本発明は空冷式の温度調整システムにも適用できる。例えば熱交換媒体として気体を用いる場合に、非定常状態において第1異常検知処理を行い、定常状態において第2異常検知処理を行うとともに、これらの異常検知処理でバッテリ部の熱交換媒体の入口出口温度差ΔT、第1閾値Tb1、第2閾値Tb2を用いることが可能である。
また熱交換媒体として液体又は気体を用いる場合において、バッテリ部の加熱/保温のためのバッテリ温調システムでも本発明は適用できる。
1…バッテリ、2…温調プレート、3…ポンプ、4…チラー、5…ヒータ、6…圧縮機、7…コンデンサ、8…膨張弁、10…制御部、11…入口温度センサ、12…出口温度センサ、13…バッテリ温度センサ、14,15…循環経路

Claims (7)

  1. バッテリ部の温度調整のための熱交換媒体の循環経路における前記バッテリ部近傍への入口部分での熱交換媒体の温度を検出する入口温度センサと、
    前記循環経路における前記バッテリ部近傍からの出口部分での熱交換媒体の温度を検出する出口温度センサと、
    温度調整動作の定常運転開始後、前記熱交換媒体の流量が定常状態に達するまでの期間において、前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値と第1閾値を用いて第1異常検知処理を行い、温度調整動作が定常状態となったことの判定に応じて、前記差分値と第2閾値を用いて第2異常検知処理とを行う制御部と、を備えた
    異常検知装置。
  2. 前記第2閾値は、前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての予め設定した目標値であり、
    前記第1閾値は、前記目標値とした前記差分値よりも大きい差分に相当する値である
    請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記制御部は、さらにバッテリの充電率が所定範囲内にあることを条件として、
    前記第1異常検知処理、及び前記第2異常検知処理を実行する
    請求項1又は請求項2に記載の異常検知装置。
  4. 前記制御部は、さらにバッテリ温度が所定以上であることを条件として、
    前記第1異常検知処理、及び前記第2異常検知処理を実行する
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の異常検知装置。
  5. 前記第2異常検知処理では、
    前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての実測値が、前記第2閾値で示される数値又は数値範囲となっている場合に正常と判定し、
    正常と判定できない場合には、前記実測値と前記第2閾値の大小関係に応じて異常種別を判定する
    請求項2に記載の異常検知装置。
  6. 前記第1異常検知処理では、
    前記入口温度センサと前記出口温度センサの各検出値の差分値としての実測値が、前記第1閾値に基づく正常範囲にないと判定したときに、熱交換媒体の流速を遅くする循環経路の異常と判定する
    請求項2に記載の異常検知装置。
  7. 前記制御部は、前記入口温度センサによって検出される熱交換媒体の温度が所定温度となったこと、または循環経路において熱交換媒体を冷却する循環回路の使用電力が所定値となったことにより、前記定常状態となったと判定する
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の異常検知装置。
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