JP4871984B2 - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

帯電装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯電装置およびその帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像を担持する像担持体である感光体を一様に帯電させる帯電手段として、コロナ放電方式の帯電装置が用いられている。このようなコロナ放電方式の帯電装置は、感光体に対向する開口部を有するシールドケースと、放電面が線状、鋸歯状または針状でありシールドケース内部に張設される放電電極とを備える。帯電装置は、放電電極に高電圧を印加することでコロナ放電を発生させて、感光体を一様に帯電させる所謂コロトロン、放電電極と感光体との間にグリッド電極を設け、このグリッド電極に所望の電圧を印加することで感光体を一様に帯電させる所謂スコロトロンである。
コロナ放電方式の帯電装置では、窒素酸化物(NOx)などの放電生成物が生成される。具体的には、帯電装置から放出される電子の放電に伴うエネルギーによって、大気中に存在する窒素分子(N)が窒素原子(N)に解離し、それが酸素分子(O)と結合することで窒素酸化物(二酸化窒素:NO)が生成される。
このようにして窒素酸化物が生成されると、窒素酸化物が感光体にアンモニウム塩(硝酸アンモニウム)として付着し、異常画像の原因となる。特に、感光体として有機感光体(OPC)が用いられた場合、窒素酸化物によって、白抜けや像流れなどの画像欠陥が生じやすい。
このような問題点を解決するために、特許文献1には、ゼオライトを含むブラシローラを、上方側から感光体に当接させる構成の画像形成装置が開示されている。また、特許文献1には、ゼオライトを含む板状部材を、上方側から感光体に対向して配置させる構成の画像形成装置が開示されている。
特許文献1に開示される画像形成装置によれば、ブラシローラおよび板状部材に含まれるゼオライトは、窒素酸化物や硝酸アンモニウムなどを吸着する性質を有しているので、感光体の表面に付着した硝酸アンモニウムをブラシローラで摺擦しながら吸着除去し、感光体近傍の空気中に浮遊する窒素酸化物などの放電生成物を板状部材で吸着除去することができる。これによって、感光体に付着した硝酸アンモニウム、感光体近傍の空気中に浮遊する窒素酸化物などの放電生成物に起因する画像欠陥が発生するのを抑制することができる。
特開2003−122187号公報
しかしながら、特許文献1に開示される画像形成装置では、ゼオライトを含むブラシローラは、感光体に付着した硝酸アンモニウムを摺擦しながら吸着除去するので、感光体の表面に傷が発生するおそれがあり、この傷による画像欠陥が発生してしまう。また、特許文献1に開示される画像形成装置では、ゼオライトを含む板状部材が、感光体の上方側に配置されているので、感光体の表面に沿って下方側に流動する放電生成物を除去することができない。そのため、特許文献1に開示される画像形成装置では、窒素酸化物などの放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを充分に防止することができない。さらに、放電電極がシールドケースの内部に張設される構成の帯電装置の場合、放電動作後のシールドケースの内部空間には、放電生成物が高濃度で滞留されているが、このシールドケースの内部空間に滞留される放電生成物を、帯電性能を低下させることなく除去できる構成については、特許文献1には開示されていない。
したがって本発明の目的は、感光体の表面を帯電させるときに発生した窒素酸化物などの放電生成物を、帯電性能を低下させることなく充分に除去することができ、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる帯電装置および画像形成装置を提供することである。
本発明は、回転軸線まわりに回転可能に設けられる感光体の表面を帯電させる帯電手段と、
感光体よりも鉛直方向下方側に設けられ、帯電手段が感光体の表面を帯電させるときに発生する放電生成物を吸着する吸着剤からなる吸着層を有する放電生成物吸着除去手段と
感光体の回転軸線方向一方から他方へと流れる気流を発生させる排気手段とを含み、
前記帯電手段は、
前記感光体の回転軸線に平行な長手方向に沿って延び、前記長手方向に垂直な一方向に臨んで開口するシールド開口部を有するシールドケースと、
前記シールドケース内に前記長手方向に沿って平行に張架される放電電極と、
前記長手方向に平行な回転軸線まわりに回転可能に設けられ、前記シールドケースが固定される回転軸とを備え、
前記放電生成物吸着除去手段は、前記感光体の回転軸線に延びて筐体状に形成されて、前記感光体の回転軸線方向に延びて開口する吸着開口部と、前記感光体の回転軸線方向と平行な長手方向両端部において開口し排気手段が発生させた気流が通過する気流通過開口部とを有し、吸着開口部に臨む底面に前記吸着層が形成されるように構成され、
前記回転軸は、前記シールド開口部が、前記感光体に対向する位置と、前記放電生成物吸着除去手段の前記吸着開口部に対向する位置とにわたって回転可能であることを特徴とする帯電装置である。
また本発明は、前記帯電手段と前記放電生成物吸着除去手段とは、前記感光体に対して鉛直方向下方に、この順で並んで配置され、
前記帯電手段は、前記回転軸の軸線まわりに180°回転されることによって、前記シールドケースの前記シールド開口部が、感光体と対向する位置から前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置にわたって変位されることを特徴とする。
また本発明の帯電装置は、前記吸着層を構成する前記吸着剤が、ゼオライトであることを特徴とする。
また本発明の帯電装置では、前記吸着層は、厚みが40〜100μmであることを特徴とする。
また本発明の帯電装置は、前記帯電手段における前記回転軸の軸線まわりの回転駆動動作を制御する回転制御手段をさらに含み、
前記回転制御手段は、
感光体の回転駆動動作を停止する指示を表す感光体停止信号を受信する停止信号受信部と、
前記帯電手段が回転駆動されて、前記シールドケースの前記シールド開口部が、前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置に維持されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、
停止信号受信部が感光体停止信号を受信した場合に、前記シールド開口部が感光体と対向する位置から前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置まで変位し、経過時間計測部が計測した経過時間が所定の第1閾値に到達した場合に、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御する回転駆動制御部と、を含むことを特徴とする。
また本発明の帯電装置は、前記回転制御手段が、前記帯電手段の近傍の湿度を表す湿度データを受信する湿度データ受信部をさらに含み、
前記回転駆動制御部は、
前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値に到達したときに、湿度データ受信部が受信した湿度データが所定値以下であるか否かを判断し、所定値以下であると判断した場合には、前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御することを特徴とする。
また本発明の帯電装置は、前記回転制御手段が、感光体が回転駆動される感光体駆動時間を表す駆動時間データを受信する駆動時間データ受信部をさらに含み、
前記回転駆動制御部は、
前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値に到達したときに、駆動時間データ受信部が受信した駆動時間データが所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上であると判断した場合には、前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御することを特徴とする。
また本発明は、感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体の表面に画像情報に基づく信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体の表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写させる転写手段と、記録媒体に転写されるトナー像を定着させる定着手段とを含む画像形成装置であって、
前記帯電手段が、前記帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、帯電装置は、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、放電生成物吸着除去手段とを含む。帯電手段は、シールド開口部を有するシールドケースと、シールドケースの内部に設けられる放電電極と、シールドケースが固定される回転軸とを備える。そして、放電生成物吸着除去手段は、帯電手段が感光体の表面を帯電させるときに発生する放電生成物を吸着する吸着剤からなる吸着層を有し、感光体よりも鉛直方向下方側に設けられる。
一酸化窒素(NO)の分子量が30.0g/molであり、二酸化窒素(NO)の分子量が46.0g/molであり、空気の分子量が28.9g/molであるので、一酸化窒素や二酸化窒素からなる窒素酸化物などの放電生成物は空気より重い。そのため、帯電手段が感光体の表面を帯電させるときに発生する放電生成物は、感光体の表面に沿って鉛直方向下方に流動することになる。
これに対して、本発明に係る帯電装置では、放電生成物を吸着する吸着層を有する放電生成物吸着除去手段が、感光体よりも鉛直方向下方側に設けられるので、感光体近傍の空気中に浮遊し、感光体の表面に沿って鉛直方向下方に流動する放電生成物を、効率よく吸着除去することができる。これによって、帯電装置は、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。
また、放電電極がシールドケースの内部に設けられる構成の帯電装置では、放電電極による放電動作後のシールドケースの内部空間には、放電生成物が高濃度で滞留されている。そこで、本発明に係る帯電装置では、シールドケースが固定される回転軸は、シールド開口部が感光体に対向する位置と放電生成物吸着除去手段に対向する位置とにわたって回転可能に設けられる。
帯電装置では、シールド開口部が感光体と対向するように帯電手段が変位されているときに、感光体の表面を帯電させることができ、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向するように帯電手段が変位されているときに、シールドケースの内部空間に滞留される放電生成物を効率よく除去することができる。そのため、帯電装置は、シールドケースの内部空間に滞留される放電生成物を、帯電性能を低下させることなく吸着除去することができ、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。
また、帯電装置は、感光体の回転軸線方向一方から他方へと流れる気流を発生させる排気手段をさらに含む。また、放電生成物吸着除去手段は、感光体の回転軸線方向に延びて筐体状に形成されて、感光体の回転軸線方向に延びて開口する吸着開口部と、感光体の回転軸線方向と平行な長手方向両端部において開口し排気手段が発生させた気流が通過する気流通過開口部とを有し、吸着開口部と対向する底面に吸着層が形成されるように構成される。そして、シールドケースが固定される回転軸は、シールド開口部が感光体に対向する位置と放電生成物吸着除去手段の吸着開口部に対向する位置とにわたって回転可能に設けられる。
このように構成される帯電装置では、排気手段が発生させた気流は、放電生成物吸着除去手段における気流通過開口部を通過するので、感光体の表面に沿って鉛直方向下方に流動し、筐体状に形成される放電生成物吸着除去手段の内部空間に進入してきた放電生成物は、前記気流に案内されて、放電生成物吸着除去手段の底面に形成される吸着層に接触する。これによって、放電生成物吸着除去手段が放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。
また、排気手段が発生させた気流は、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段の吸着開口部と対向するように帯電手段が変位されているときにおいても、放電生成物吸着除去手段における気流通過開口部を通過するので、シールドケースの内部空間に滞留される放電生成物は、前記気流に案内されて、放電生成物吸着除去手段の底面に形成される吸着層に接触する。これによって、放電生成物吸着除去手段がシールドケースの内部空間に滞留される放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。
また本発明によれば、帯電手段と放電生成物吸着除去手段とは、感光体に対して鉛直方向下方に、この順で並んで配置されている。そして、帯電手段は、回転軸の軸線まわりに180°回転されることによって、シールドケースのシールド開口部が、感光体と対向する位置から放電生成物吸着除去手段と対向する位置にわたって変位されるように構成されている。このように構成される帯電装置では、放電生成物吸着除去手段が感光体の鉛直方向下方に配置されることになるので、感光体近傍の空気中に浮遊し、感光体の表面に沿って鉛直方向下方に流動する放電生成物を、放電生成物吸着除去手段によって吸着除去する効率を向上させることができる。
また本発明によれば、放電生成物吸着除去手段の吸着層を構成する吸着剤は、ゼオライトであることが好ましい。ゼオライトは、放電生成物に対する吸着性能が優れた材料であるので、放電生成物吸着除去手段が放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。
また本発明によれば、吸着層は、厚みが40〜100μmであることが好ましい。これによって、放電生成物吸着除去手段が放電生成物を吸着除去する能力が、長期間にわたって維持される。
また本発明によれば、帯電装置は、帯電手段の回転駆動動作を制御する回転制御手段をさらに含む。回転制御手段は、停止信号受信部と経過時間計測部と回転駆動制御部とを含む。停止信号受信部は、感光体の回転駆動動作を停止する指示を表す感光体停止信号を受信する。経過時間計測部は、帯電手段が回転駆動されて、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置に維持されてからの経過時間を計測する。そして、回転駆動制御部は、停止信号受信部が感光体停止信号を受信した場合に、シールド開口部が感光体と対向する位置から放電生成物吸着除去手段と対向する位置まで変位するように帯電手段の回転駆動を制御する。これによって、帯電装置は、シールドケースの内部空間に滞留される放電生成物を放電生成物吸着除去手段によって効率よく吸着除去することができる。また、回転駆動制御部は、経過時間計測部が計測した経過時間が所定の第1閾値に到達した場合に、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように帯電手段の回転駆動を制御する。これによって、帯電装置は、感光体の表面を帯電させる帯電動作がスムーズに行えるように準備することができる。
また本発明によれば、帯電装置は、前記回転制御手段が、帯電手段の近傍の湿度を表す湿度データを受信する湿度データ受信部をさらに含む。そして、回転駆動制御部は、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値に到達したときに、湿度データ受信部が受信した湿度データが所定値以下であるか否かを判断する。そして、回転駆動制御部は、所定値以下であると判断した場合には、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、帯電手段の回転駆動を制御する。
帯電手段が感光体の表面を帯電させるときに発生する放電生成物の発生量は、帯電手段近傍の湿度条件に応じて変動し、湿度が低下するのに伴って放電生成物の発生量が多くなる。これに対して、回転駆動制御部は、帯電手段の近傍の湿度が所定の湿度以下である場合、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値を超える第2閾値に到達したときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように帯電手段の回転駆動を制御する。そのため、帯電手段近傍の湿度が所定値以下であるときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置に維持されてからの経過時間を長くすることができるので、湿度が所定値以下で多くの放電生成物がシールドケースの内部空間に滞留された場合であっても、放電生成物吸着除去手段によって放電生成物を充分に吸着除去することができる。
また本発明によれば、帯電装置は、前記回転制御手段が、感光体が回転駆動される感光体駆動時間を表す駆動時間データを受信する駆動時間データ受信部をさらに含む。そして、回転駆動制御部は、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値に到達したときに、駆動時間データ受信部が受信した駆動時間データが所定値以上であるか否かを判断する。そして、回転駆動制御部は、所定値以上であると判断した場合には、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、帯電手段の回転駆動を制御する。
感光体が回転駆動されて帯電させる時間が長いほど、すなわち、感光体駆動時間が長いほど、放電生成物の発生量は多くなる。これに対して、回転駆動制御部は、感光体駆動時間が所定値以上である場合、経過時間計測部が計測した経過時間が第1閾値を超える第2閾値に到達したときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように帯電手段の回転駆動を制御する。そのため、感光体駆動時間が所定値以上であるときに、シールド開口部が放電生成物吸着除去手段と対向する位置に維持されてからの経過時間を長くすることができるので、感光体駆動時間が所定値以上で多くの放電生成物がシールドケースの内部空間に滞留された場合であっても、放電生成物吸着除去手段によって放電生成物を充分に吸着除去することができる。
また本発明によれば、画像形成装置は、前記帯電装置を備えることで、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのが防止されて、長期間にわたって高品位の画像を形成することができる。
本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す図である。 画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態である帯電装置5の構成を示す斜視図である。 帯電手段51の構成を示す斜視図である。 放電生成物吸着除去手段52の配置位置と帯電手段51の回転駆動動作との関係を示す図である。 帯電手段51の変位動作を説明する図である。 帯電手段51の変位動作を説明する図である。 帯電装置5の動作の流れの第1例を示すフローチャートである。 帯電装置5の動作の流れの第2例を示すフローチャートである。 帯電装置5の動作の流れの第3例を示すフローチャートである。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す図である。また、図2は、画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データまたは原稿読取りにより得られた画像データに基づいて、記録媒体である記録用紙に対して多色または単色の画像を形成する装置であり、装置本体110と、自動原稿処理装置120とを含んで構成されている。
装置本体110は、露光ユニット1、4つの画像形成部P、中間転写ベルト61を含む中間転写ユニット6、定着ユニット7、内部給紙ユニット81、手差し給紙ユニット82、および排紙ユニット91を含む。装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また自動原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
画像形成装置100は、ブラック(K)、ならびにカラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色の各色相に対応した画像データを用いて、画像形成部Pにおいて画像形成を行う。4つの画像形成部Pは、中間転写ベルト61の移動方向(回転方向)に一列に配置されている。
4つの画像形成部Pは、それぞれ同様の構成であり、現像ユニット2、感光体3、クリーナユニット4、および本発明に係る帯電装置5を有している。感光体3は像担持体であり、この周囲に、現像ユニット2、クリーナユニット4および帯電装置5が配置される。また、4つの画像形成部Pの各現像ユニット2には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーが収容されている。
感光体3は、円筒状のドラム形状を呈し、図示しない駆動手段によって軸線まわりに回転駆動される。感光体3は、円筒状の導電性基体、および、導電性基体の表面に設けられる感光層を有する。
帯電装置5は、詳細については後述するが、感光体3を臨み、感光体3の軸線方向に沿って感光体3の表面から間隙を有して離隔するように配置される。帯電装置5は、チャージャ型の装置であり、感光体3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
露光ユニット1は、レーザ出射部および反射ミラーなどを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット1は、自動原稿処理装置120または外部から伝達された画像データに応じて変調されるレーザ光を出射するレーザ出射部と、レーザ出射部から出射されるレーザ光を主走査方向に偏向させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーにより主走査方向に偏向されるレーザ光を感光体3の表面に結像するように収束する収束レンズと、収束レンズにより収束されるレーザ光を反射する反射ミラーとを含んで構成される。レーザ出射部から出射されるレーザ光は、ポリゴンミラーにより偏向され、さらに収束レンズにより収束され、反射ミラーによって反射されて、所定の電位および極性に帯電する感光体3の表面に照射され、画像データに応じた静電潜像が感光体3に形成される。なお、露光ユニット1としては、前記レーザスキャニングユニット(LSU)の他、EL(Electro Luminescence)やLED(Light Emitting Diode)などの発光素子をアレイ状に並べた書込み装置(たとえば、書込みヘッド)を使用することもできる。
現像ユニット2は、感光体3に対向しかつ圧接するように設けられ、感光体3の表面に形成される静電潜像に現像剤であるトナーを供給して、静電潜像を顕像化させるものである。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体3の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
中間転写ユニット6は、感光体3の上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、一次転写ローラ64、および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。
中間転写ベルト61は、中間転写ベルト駆動ローラ62と中間転写ベルト従動ローラ63との間に張架されてループ状の移動経路を形成している無端状のベルト部材であり、その厚みは100μm〜150μm程度である。この中間転写ベルト61を挟んで感光体3に対向する位置に、一次転写ローラ64が配置されている。中間転写ベルト61が感光体3に対向する位置が一次転写位置である。
一次転写ローラ64には、感光体3の表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト61上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加される。これによって、感光体3に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト61の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト61の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。但し、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4つの画像形成部Pの各感光体3のうち、入力された画像データの色相に対応する一部のみにおいて静電潜像およびトナー像の形成が行われる。たとえば、モノクロ画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体3のみにおいて静電潜像の形成およびトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト61の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。一次転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(たとえばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(たとえば、EPDM:エチレンプロピレン共重合ゴム、発泡ウレタンなど)により被覆して構成されており、導電性の弾性材によって中間転写ベルト61に均一に高電圧を印加する。
一次転写ローラ64によって中間転写ベルト61の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、二次転写ローラ10との対向位置である二次転写位置に搬送される。
二次転写ローラ10は、画像形成時において、内周面が中間転写ベルト駆動ローラ62の周面に接触する中間転写ベルト61の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。内部給紙ユニット81または手差し給紙ユニット82から給紙された記録用紙が二次転写ローラ10と中間転写ベルト61との間を通過する際に、二次転写ローラ10にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト61の外周面から記録用紙の表面にトナー像が転写される。また、二次転写位置において前記ニップ圧を定常的に得るために、二次転写ローラ10および中間転写ベルト駆動ローラ62のいずれか一方のローラが、金属などからなる硬質材料で構成され、他方のローラが、弾性ゴムや発泡性樹脂などからなる軟質材料で構成されている。
感光体3の一部または全部から中間転写ベルト61に付着したトナーのうち記録用紙上に転写されずに中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程での混色を防止するために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に当接してトナーを除去するクリーニングブレードが備えられている。
定着ユニット7は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を有する。トナー像が転写された記録用紙は、定着ユニット7へ導かれ、ヒートローラ71と加圧ローラ72との間を通過することで加熱および加圧される。これによって、トナー像が、記録用紙の表面に堅牢に定着する。なお、定着ユニット7においてヒートローラ71には、外部からヒートローラ71を加熱する外部定着ベルト73が接触して設けられ、図示しない温度検出器によって検出される温度データに基づいて、ヒートローラ71が所定の定着温度となるように制御される。トナー像が定着した記録用紙は、搬送ローラ12bによって排紙ユニット91上へ排出される。
画像形成装置100には、内部給紙ユニット81および手差し給紙ユニット82に収容されている記録用紙を二次転写ローラ10と中間転写ベルト61との間および定着ユニット7を経由して排紙ユニット91へ送るための略垂直方向に延びる用紙搬送路Sが設けられている。用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13が配置されている。
搬送ローラ12a〜12dは、記録用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、内部給紙ユニット81の端部近傍に備えられ、内部給紙ユニット81から記録用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。また、ピックアップローラ11bは、手差し給紙ユニット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙ユニット82から記録用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている記録用紙を一旦保持するものである。そして、レジストローラ13は、感光体3上のトナー像の先端と記録用紙の先端とを合わせるタイミングで記録用紙を、二次転写ローラ10と中間転写ベルト61との間に搬送する機能を有している。
画像形成装置100において、内部給紙ユニット81および手差し給紙ユニット82から搬送される記録用紙は、用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、レジストローラ13によって所定のタイミングで二次転写ローラ10に搬送されて、二次転写ローラ10と中間転写ベルト61との間を通過したときにトナー像が転写される。トナー像が転写された記録用紙は、定着ユニット7を通過することによってトナー像が熱で溶融・固着され、搬送ローラ12bを経て排紙ユニット91上に排出される。
また、画像形成装置100において、記録用紙の両面に画像を形成する両面印字の場合には、片面印字が終了し定着ユニット7を通過した記録用紙は、その後端が搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって記録用紙を搬送ローラ12c,12dに導く。搬送ローラ12c、12dに導かれた記録用紙は、レジストローラ13、二次転写ローラ10および定着ユニット7を通過し、裏面の印字が行われて、排紙ユニット91に排出される。
また、図2に示すように、画像形成装置100は、装置制御手段21、記憶手段22、演算手段23を含む。装置制御手段21は、画像形成装置100における画像形成動作を統括的に制御する。
記憶手段22には、画像形成装置100の上面に配置される操作パネル(表示部24、入力部25)を介する印刷指令、画像形成装置100内部の各所に配置される各種センサなどからの検知結果、外部機器からUSB/LAN26を介して入力される画像情報、画像形成装置100内部の各ユニットの動作を制御するための各種設定値およびデータテーブル、および各種制御を実行するためのプログラムなどが記憶可能となっている。記憶手段22には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。外部機器には、画像情報の形成または取得が可能であり、かつ画像形成装置100に電気的に接続可能な電気・電子機器を使用でき、たとえば、コンピュータ、デジタルカメラなどが挙げられる。
演算手段23は、記憶手段22に記憶される各種データ(印刷指令、検知結果、画像情報など)および各種制御を実施するためのプログラムを取り出し、各種検知および/または判定を行う。装置制御手段21は、演算手段23における各種判定結果、演算結果などに応じて該当ユニットに制御信号を送付し、動作制御を行う。
装置制御手段21および演算手段23は、たとえば、中央処理装置(CPU、Central
Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路である。
また、画像形成装置100は、たとえばスキャナとプリンタと周辺機器とを備えた複合機であり、原稿画像を読み取る読取部27、読み取った原稿画像を適正な電気信号に変換して画像データを生成する画像処理部28、生成された画像データをトナーを用いて顕像化して、記録用紙に画像を形成する前述した画像形成部P、後処理装置であるフィニッシャやソータなどの周辺機器を制御する周辺機器制御部29を備えている。
(帯電装置)
図3は、本発明の実施の一形態である帯電装置5の構成を示す斜視図である。また、図4は、帯電手段51の構成を示す斜視図である。帯電装置5は、感光体3の表面を所定の電位に均一に帯電させる装置であり、感光体3の表面を帯電させる帯電手段51と、放電生成物吸着除去手段52と、排気手段53と、帯電制御手段54とを含んで構成されている。
帯電手段51は、複数の先鋭状突起部512bを有する板状の放電電極512と、放電電極512を保持する保持部材515と、放電電極512および保持部材515を収容するシールドケース511と、感光体3表面の帯電電位を調整するグリッド電極514と、回転軸513とを含んで構成されている。帯電手段51は、放電電極512に電圧が印加されることによってコロナ放電が起こり、感光体3の表面を帯電させるとともに、グリッド電極514に所定のグリッド電圧が印加されることによって感光体3の表面の帯電状態が均一化し、感光体3の表面を所定の電位および極性に帯電する手段である。この帯電手段51は、感光体3を臨み感光体3の軸方向に沿って配置される。
放電電極512は、シールドケース511内に、感光体3の回転軸線に平行な長手方向に沿って平行に張架される部材であり、数kVの電圧が印加されてコロナ放電することによって、感光体3の表面を帯電させる。本実施の形態では、放電電極512は薄板状部材であり、感光体3の軸線方向に延びる平板部512aと、平板部512aの短手方向(感光体3の軸線方向に垂直な方向)の一端面から短手方向に突出するように形成される先鋭状突起部512bとによって構成される。放電電極512を構成する材料としては、電圧の印加によってコロナ放電が可能であり、また先鋭状突起部512bの形成が可能であれば特に制限なく使用でき、たとえば、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル、銅、鉄などが挙げられる。これらの中でも、ステンレス鋼が好ましい。
放電電極512を保持する保持部材515は、放電電極512と同様に感光体3の軸線方向に延び、延在方向に直交する断面が逆T字状の部材であり、たとえば樹脂製である。放電電極512は、その延在方向(長手方向)の両端部付近において、保持部材515の突出部分の一側面に、ねじ部材516によってねじ止めされる。
グリッド電極514は、シールドケース511のシールド開口部511aに嵌まり込むように、放電電極512と感光体3との間に設けられる。グリッド電極514は、放電電極512と同様の金属材料から成り、複数の貫通孔を有する板状に形成される。また、グリッド電極514には、切替えスイッチを介して、高電圧用トランス(TH)を有する高電圧電源(出力電圧:−650V)と、低電圧用トランス(TL)を有する低電圧電源(出力電圧:−250V)とが接続されている。そして、グリッド電極514は、切替えスイッチが動作されて、高電圧と低電圧とが交互に出現するグリッド電圧が印加されることによって、感光体3の表面の帯電状態のばらつきを調整し、帯電電位を均一化する。
シールドケース511は、感光体3の回転軸線に平行な長手方向に沿って延び、前記長手方向に垂直な一方向に臨んで開口するシールド開口部511aを有する。本実施の形態では、シールドケース511は、たとえばステンレス鋼製であり、その外観形状が直方体で内部空間を有するとともに、感光体3を臨む一方面(上面)にシールド開口部511aを有する筐体状の部材である。シールドケース511は、放電電極512と同一方向に延び、底面に保持部材515が装着される。そして、帯電手段51が感光体3の表面を帯電させる帯電動作中には、シールドケース511のシールド開口部511aが、感光体3に所定の間隙をあけて対向するようになっている。
回転軸513は、感光体3の回転軸線に平行な回転軸線まわりに回転可能に設けられ、シールドケース511が固定される。すなわち、回転軸513は、シールドケース511におけるシールド開口部511aと対向する底板の外表面に固定して設けられ、感光体3の回転軸線に対して平行に延びる。そして、回転軸513は、シールド開口部511aが感光体3に対向する位置と、放電生成物吸着除去手段52に臨む位置とにわたって回転可能である。
以上のように構成される帯電手段51は、シールドケース511のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から、後述する放電生成物吸着除去手段52と対向する位置にわたって変位可能なように、回転軸513の軸線まわりに回転可能に設けられる。
放電生成物吸着除去手段52は、感光体3よりも鉛直方向下方側に設けられ、帯電手段51が感光体3の表面を帯電させるときに発生する窒素酸化物などの放電生成物を吸着する吸着剤からなる吸着層521を有する。
放電生成物吸着除去手段52は、吸着層521を有していれば、その形状は特に限定されないが、本実施の形態では、感光体3の回転軸線方向に延びる筐体状に形成されている。筐体状に形成される放電生成物吸着除去手段52の上面には、感光体3の回転軸線方向に延びて開口する吸着開口部522が形成され、上面と対向する底面には、吸着層521が形成されている。また、放電生成物吸着除去手段52における感光体3の回転軸線方向に平行な長手方向両端部には、後述する排気手段53が発生させた気流が通過する開口となる気流通過開口部523が形成されている。さらに、放電生成物吸着除去手段52では、上面から底面に連なる側面には、吸着開口部522の縁辺部から底面に向かうに連れて外方側に傾斜する傾斜面524が形成されている。
吸着層521は、窒素酸化物などの放電生成物を吸着する吸着剤からなる層である。吸着層521を構成する前記吸着剤としては、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナなどを挙げることができるが、ゼオライトであることが好ましい。
ゼオライトは、窒素酸化物などの放電生成物に対する吸着性能が優れた材料であるので、放電生成物吸着除去手段52が放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。ゼオライトは、TO四面体(T=Si,Al)が頂点の酸素(O)原子を共有した三次元ネットワークの構造をもち、構造を壊さずに脱着が可能なゼオライト水と交換可能な陽イオンとを含むアルミノケイ酸塩質の結晶材料であり、結晶中に微細な細孔を有する。
また、ゼオライトからなる吸着層521を、筐体状に形成される放電生成物吸着除去手段52の底面に形成する方法としては、次の2つの方法を挙げることができる。第1の方法では、シリカ・アルミナゲルとテトラプロピルアンモニウム塩との混合水溶液を用い、高いpH領域で100〜200℃の水熱条件下で結晶を析出させることによって、吸着層521を形成することができる。第2の方法では、トリエチレングリコール(TEG)中にゼオライト粒子が分散されたペースト状の分散液を用い、塗布法によって吸着層521を形成することができる。
また、ゼオライトからなる吸着層521の厚みの好ましい範囲は、以下の評価結果に基づいて設定される。
<白抜け画像欠陥の評価>
吸着層の膜厚が異なる10種類の放電生成物吸着除去手段を作製し、各放電生成物吸着除去手段を画像形成装置に搭載した。このような画像形成装置における記録用紙に対する画像形成動作を、温度25℃、湿度5%の環境条件下で、1ヶ月間で3000枚行った。
その後、さらに50枚の記録用紙に対する画像形成動作を実行して1時間放置し、次に画像形成動作を実行させた後に得られる記録用紙を用いて、中間調画像における感光体周長ピッチの白抜け画像欠陥の発生状態を目視評価した。評価基準は次のとおりである。
◎:白抜け画像欠陥の発生なし。
○:スジ状の白抜け画像欠陥が発生するものの、その幅が10mm以下である。
△:スジ状の白抜け画像欠陥が発生し、その幅が10mmを超えて20mm以下である。
×:スジ状の白抜け画像欠陥が発生し、その幅が20mmを超えるものである。
<像流れ画像欠陥の評価>
吸着層の膜厚が異なる10種類の放電生成物吸着除去手段を作製し、各放電生成物吸着除去手段を画像形成装置に搭載した。このような画像形成装置における記録用紙に対する画像形成動作を、温度35℃、湿度85%の環境条件下で、1ヶ月間で3000枚行った。
その後、さらに50枚の記録用紙に対する画像形成動作を実行して1時間放置し、次に画像形成動作を実行させた後に得られる記録用紙を用いて、文字画像における文字にじみの発生状態を目視評価し、像流れ画像欠陥の評価とした。評価基準は次のとおりである。
◎:文字画像における文字にじみの発生なし。
○:文字画像における文字にじみがわずかに発生。
△:文字画像における文字にじみが顕著に発生するが、文字認識は充分に可能である。
×:文字認識が不能な状態まで文字にじみが発生。
<評価結果>
吸着層の膜厚が異なる10種類の放電生成物吸着除去手段がそれぞれ搭載された画像形成装置における、白抜け画像欠陥および像流れ画像欠陥の評価結果を表1に示す。
Figure 0004871984
表1から明らかなように、ゼオライトからなる吸着層が形成された放電生成物吸着除去手段を備える画像形成装置は、吸着層によって放電生成物が吸着除去されるので、白抜けや像流れなどの画像欠陥の発生を抑制することができる。
表1の評価結果に基づいて、ゼオライトからなる吸着層521の厚みは、40〜100μmであることが好ましく、50〜100μmであることがさらに好ましい。これによって、放電生成物吸着除去手段52が放電生成物を吸着除去する能力が、長期間にわたって維持される。なお、吸着層521の厚みが大きくなるほど、放電生成物を吸着除去する能力が長期間にわたって維持されることになるが、コスト面を考慮すると100μm以下とするのが好ましい。
本実施の形態の帯電装置5は、排気手段53をさらに含む。排気手段53は、感光体3の回転軸線方向一方から他方へと向かう方向Fに流れる気流を発生させる手段である。本実施の形態では、排気手段53は、回転することによって気流を発生させる排気ファンである。
以上のような帯電手段51、放電生成物吸着除去手段52および排気手段53を含んで構成される帯電装置5では、放電生成物吸着除去手段52は、感光体3よりも鉛直方向下方側に設けられる。
一酸化窒素(NO)の分子量が30.0g/molであり、二酸化窒素(NO)の分子量が46.0g/molであり、空気の分子量が28.9g/molであるので、一酸化窒素や二酸化窒素からなる窒素酸化物などの放電生成物は空気より重い。そのため、帯電手段51が感光体3の表面を帯電させるときに発生する放電生成物は、感光体3の表面に沿って鉛直方向下方に流動することになる。
これに対して、本実施の形態の帯電装置5では、放電生成物を吸着する吸着層521を有する放電生成物吸着除去手段52が、感光体3よりも鉛直方向下方側に設けられるので、感光体3近傍の空気中に浮遊し、感光体3の表面に沿って鉛直方向下方に流動する放電生成物を、効率よく吸着除去することができる。これによって、帯電装置5は、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。
また、放電電極512がシールドケース511の内部に設けられる構成の帯電装置5では、放電電極512による放電動作後のシールドケース511の内部空間には、放電生成物が高濃度で滞留されている。そこで、本実施の形態の帯電装置5では、帯電手段51は、シールドケース511のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から放電生成物吸着除去手段52と対向する位置にわたって変位可能なように、回転軸513の軸線まわりに回転可能に設けられる。
帯電装置5では、シールド開口部511aが感光体3と対向するように帯電手段51が変位されているときに、感光体3の表面を帯電させることができ、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52と対向するように帯電手段51が変位されているときに、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を効率よく除去することができる。そのため、帯電装置5は、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、帯電性能を低下させることなく吸着除去することができ、放電生成物に起因する白抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。
また、本実施の形態の帯電装置5は、感光体3の回転軸線方向一方から他方へと流れる気流を発生させる排気手段53をさらに含む。そして、放電生成物吸着除去手段52は、感光体3の回転軸線方向に延びて筐体状に形成される。このように構成される帯電装置5では、排気手段53が発生させた気流は、放電生成物吸着除去手段52における気流通過開口部523を通過するので、感光体3の表面に沿って鉛直方向下方に流動し、筐体状に形成される放電生成物吸着除去手段52の内部空間に進入してきた放電生成物は、前記気流に案内されて、放電生成物吸着除去手段52の底面に形成される吸着層521に接触する。これによって、放電生成物吸着除去手段52が放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。
また、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522と対向するように帯電手段51が変位されているときにおいても、排気手段53が発生させた気流は、放電生成物吸着除去手段52における気流通過開口部523を通過するので、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物は、前記気流に案内されて、放電生成物吸着除去手段52の底面に形成される吸着層521に接触する。これによって、放電生成物吸着除去手段52がシールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を吸着除去する効率を向上させることができる。
図5は、放電生成物吸着除去手段52の配置位置と帯電手段51の回転駆動動作との関係を示す図である。
帯電装置5において、帯電手段51と放電生成物吸着除去手段52とは、図5(a)に示すように、感光体3に対して鉛直方向下方に、この順で並んで配置されるのが好ましい。このように構成される帯電装置5では、帯電手段51は、回転軸513の軸線まわりに180°回転されることによって、シールドケース511のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522と対向する位置にわたって変位されることになる。このような帯電装置5では、放電生成物吸着除去手段52が感光体3の鉛直方向下方に配置されることになるので、感光体3近傍の空気中に浮遊し感光体3の表面に沿って鉛直方向下方に流動する放電生成物、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、放電生成物吸着除去手段52によって吸着除去する効率を向上させることができる。
また、帯電装置5は、帯電手段51が感光体3の鉛直方向下方に配置されて、シールド開口部511aが感光体3と対向する位置から放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522と対向する位置まで回転するときの回転角度θを、90°<θ<270°の範囲に設定するようにしてもよい。たとえば、帯電手段51の前記回転角度θが135°に設定される場合、図5(b)に示すように、放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522の開口面は、鉛直方向に対して平行ではなく、45°の傾きを有する面となる。これによって、帯電装置5は、感光体3近傍の空気中に浮遊し感光体3の表面に沿って鉛直方向下方に流動する放電生成物、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、放電生成物吸着除去手段52によって吸着除去する効率の低下を防止することができる。
図6Aおよび図6Bは、帯電手段51の変位動作を説明する図である。本実施の形態の帯電装置5では、帯電手段51が回転軸513の軸線まわりに回転駆動されるように構成されているので、帯電手段51が感光体3および放電生成物吸着除去手段52と接触することなく回転可能となるように、帯電手段51の回転空間を確保する必要がある。
帯電手段51の回転空間を確保する場合、帯電手段51と感光体3との間隙、帯電手段51と放電生成物吸着除去手段52との間隙が大きくなり過ぎるおそれがある。帯電手段51と感光体3との間隙が大きくなり過ぎると、帯電手段51による感光体3に対する帯電性能が低下するおそれがあり、帯電手段51と放電生成物吸着除去手段52との間隙が大きくなり過ぎると、放電生成物吸着除去手段52によるシールドケース511の内部空間に滞留する放電生成物の吸着除去効率が低下するおそれがある。
そこで、帯電手段51を、図6Aおよび図6Bに示すような、回転駆動動作と平行移動動作とを組み合わせた変位動作をするように構成してもよい。帯電手段51が感光体3の表面を帯電させるときには、図6A(a)に示すように、帯電手段51と感光体3との間隙が所望の帯電性能が得られる間隙となるように、帯電手段51が感光体3に対向して配置される。次に、帯電手段51の帯電動作が終了して、シールドケース511の内部空間に滞留する放電生成物を放電生成物吸着除去手段52によって吸着除去するときには、まず、図6A(b)に示すように、帯電手段51は鉛直方向下方に平行移動され、帯電手段51の回転空間が確保される。次に、図6B(c)に示すように、帯電手段51は、シールド開口部511aが感光体3と対向する位置から放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522と対向する位置まで変位するように、回転軸513の軸線まわりに回転駆動される。そして、図6B(d)に示すように、帯電手段51は、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52の吸着開口部522と接触するまで、放電生成物吸着除去手段52に近接する方向に平行移動される。これによって、帯電装置5は、シールドケース511の内部空間に滞留する放電生成物を、帯電性能を低下させることなく充分に除去することができる。
放電生成物吸着除去手段52によるシールドケース511内の放電生成物を吸着除去する動作が終了すると、帯電手段51は鉛直方向上方に平行移動され、帯電手段51の回転空間が確保される。次に、帯電手段51は、シールド開口部511aが吸着開口部522と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように、回転軸513の軸線まわりに回転駆動される。そして、帯電手段51は、帯電手段51と感光体3との間隙が所望の帯電性能が得られる間隙となるまで、感光体3に近接する方向に平行移動される。
図3に戻って、本実施の形態の帯電装置5は、帯電制御手段54を含む。帯電制御手段54は、画像形成装置100が備える装置制御手段21によって制御され、回転制御手段541と排気制御手段542とを含む。排気制御手段542は、帯電制御手段54によって制御されて、排気駆動手段531による排気手段53の排気動作を制御する。
回転制御手段541は、帯電制御手段54によって制御されて、帯電手段51における回転軸513の軸線まわりの回転駆動動作を制御する。回転制御手段541は、回転駆動制御部541a、停止信号受信部541b、経過時間計測部541c、湿度データ受信部541dおよび駆動時間データ受信部541eを含む。
回転駆動制御部541aは、停止信号受信部541b、経過時間計測部541c、湿度データ受信部541dおよび駆動時間データ受信部541eからの情報に基づいて、帯電手段51の回転駆動動作を制御する。停止信号受信部541bは、画像形成装置100の操作パネルの入力部25に画像形成装置100の電源を遮断する指令が入力されて生成される信号であり、感光体3の回転駆動動作を停止する指示を表す感光体停止信号を、装置制御手段21から受信する。
経過時間計測部541cは、帯電手段51が回転駆動手段517によって回転駆動されて、シールド開口部511aが吸着開口部522と対向する位置に維持されてからの経過時間を計測する。湿度データ受信部541dは、帯電手段51の近傍に設置される湿度センサが検出した湿度データを、装置制御手段21から受信する。駆動時間データ受信部541eは、感光体3が回転駆動される感光体駆動時間を表す駆動時間データを、装置制御手段21から受信する。駆動時間データ受信部541eが受信する駆動時間データとしては、たとえば、停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信した時点から遡って15分間における、感光体3が回転駆動されていた時間の割合を百分率で表すデータである。
図7は、帯電装置5の動作の流れの第1例を示すフローチャートである。ステップs1では、帯電装置5は、帯電手段51のシールド開口部511aが感光体3と対向する位置に維持された状態で、感光体3の表面を帯電させる。このとき、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を継続させている。
次にステップs2では、画像形成装置100における画像形成動作が停止されて待機状態であることに応じて、帯電装置5は、感光体3に対する帯電動作が停止されて待機状態となる。
次にステップs3では、回転駆動制御部541aは、停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したか否かを判断する。停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したと判断した場合にはステップs4に進み、感光体停止信号を受信していないと判断した場合にはステップs2に戻って待機状態を継続する。
ステップs4では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から吸着開口部522と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、放電生成物吸着除去手段52によって効率よく吸着除去することができる。
次にステップs5では、経過時間計測部541cは、シールド開口部511aが吸着開口部522と対向する位置に維持されてからの経過時間の計測を開始する。そしてステップs6では、回転駆動制御部541aは、経過時間計測部541cが計測する経過時間が第1閾値(たとえば、300秒)に到達したか否かを判断する。経過時間が第1閾値に到達したと判断した場合にはステップs7に進み、経過時間が第1閾値に到達していないと判断した場合にはステップs6を繰り返す。
ステップs7では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、吸着開口部522と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、感光体3の表面を帯電させる帯電動作がスムーズに行えるように準備することができる。
次にステップs8では、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を停止させる。そしてステップs9では、帯電制御手段54は、放電生成物吸着除去手段52による吸着除去動作が完了したことを表す吸着除去動作完了信号を装置制御手段21に送信する。この吸着除去動作完了信号を受信した装置制御手段21は、画像形成装置100の電源を完全に遮断する。
図8は、帯電装置5の動作の流れの第2例を示すフローチャートである。帯電手段51が感光体3の表面を帯電させるときに発生する放電生成物の発生量は、帯電手段51近傍の湿度条件に応じて変動し、湿度が低下するのに伴って放電生成物の発生量が多くなる。そのため、帯電手段51近傍の湿度条件に応じて、放電生成物吸着除去手段52による放電生成物の吸着除去動作を制御することが好ましい。
ステップa1では、帯電装置5は、帯電手段51のシールド開口部511aが感光体3と対向する位置に維持された状態で、感光体3の表面を帯電させる。このとき、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を継続させている。
次にステップa2では、画像形成装置100における画像形成動作が停止されて待機状態であることに応じて、帯電装置5は、感光体3に対する帯電動作が停止されて待機状態となる。
次にステップa3では、回転駆動制御部541aは、停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したか否かを判断する。停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したと判断した場合にはステップa4に進み、感光体停止信号を受信していないと判断した場合にはステップa2に戻って待機状態を継続する。
ステップa4では、湿度データ受信部541dは、湿度データを受信する。そしてステップa5では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から吸着開口部522と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、放電生成物吸着除去手段52によって効率よく吸着除去することができる。
次にステップa6では、経過時間計測部541cは、シールド開口部511aが吸着開口部522と対向する位置に維持されてからの経過時間の計測を開始する。そしてステップa7では、回転駆動制御部541aは、経過時間計測部541cが計測する経過時間が第1閾値(たとえば、300秒)に到達したか否かを判断する。経過時間が第1閾値に到達したと判断した場合にはステップa8に進み、経過時間が第1閾値に到達していないと判断した場合にはステップa7を繰り返す。
ステップa8では、回転駆動制御部541aは、湿度データ受信部541dが受信した湿度データが所定値(たとえば、10%)以下であるか否かを判断する。湿度データが所定値以下であると判断した場合にはステップa9に進み、湿度データが所定値を超えると判断した場合にはステップa10に進む。
ステップa9では、回転駆動制御部541aは、ステップa8において湿度データが所定値以下であると判断した場合に、経過時間計測部541cが計測する経過時間が第2閾値(たとえば、500秒)に到達したか否かを判断する。経過時間が第2閾値に到達したと判断した場合にはステップa10に進み、経過時間が第2閾値に到達していないと判断した場合にはステップa9を繰り返す。
ステップa10では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、吸着開口部522と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、感光体3の表面を帯電させる帯電動作がスムーズに行えるように準備することができる。
ここで、帯電手段51が感光体3の表面を帯電させるときに発生する放電生成物の発生量は、帯電手段51近傍の湿度条件に応じて変動し、湿度が低下するのに伴って放電生成物の発生量が多くなる。これに対して、回転駆動制御部541aは、帯電手段51の近傍の湿度を表す湿度データが所定値以下である場合、経過時間計測部541cが計測した経過時間が第1閾値を超える第2閾値に到達したときに、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように帯電手段51の回転駆動を制御する。そのため、湿度データが所定値以下であるときに、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52と対向する位置に維持されてからの経過時間を長くすることができるので、湿度データが所定値以下で多くの放電生成物がシールドケース511の内部空間に滞留された場合であっても、放電生成物吸着除去手段52によって放電生成物を充分に吸着除去することができる。
次にステップa11では、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を停止させる。そしてステップa12では、帯電制御手段54は、放電生成物吸着除去手段52による吸着除去動作が完了したことを表す吸着除去動作完了信号を装置制御手段21に送信する。この吸着除去動作完了信号を受信した装置制御手段21は、画像形成装置100の電源を完全に遮断する。
図9は、帯電装置5の動作の流れの第3例を示すフローチャートである。感光体3が回転駆動されて感光体3を帯電させる時間が長いほど、すなわち、感光体駆動時間が長いほど、放電生成物の発生量は多くなる。そのため、感光体駆動時間に応じて、放電生成物吸着除去手段52による放電生成物の吸着除去動作を制御することが好ましい。
ステップb1では、帯電装置5は、帯電手段51のシールド開口部511aが感光体3と対向する位置に維持された状態で、感光体3の表面を帯電させる。このとき、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を継続させている。
次にステップb2では、画像形成装置100における画像形成動作が停止されて待機状態であることに応じて、帯電装置5は、感光体3に対する帯電動作が停止されて待機状態となる。
次にステップb3では、回転駆動制御部541aは、停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したか否かを判断する。停止信号受信部541bが感光体停止信号を受信したと判断した場合にはステップb4に進み、感光体停止信号を受信していないと判断した場合にはステップb2に戻って待機状態を継続する。
ステップb4では、駆動時間データ受信部541eは、駆動時間データを受信する。そしてステップb5では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、感光体3と対向する位置から吸着開口部522と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、シールドケース511の内部空間に滞留される放電生成物を、放電生成物吸着除去手段52によって効率よく吸着除去することができる。
次にステップb6では、経過時間計測部541cは、シールド開口部511aが吸着開口部522と対向する位置に維持されてからの経過時間の計測を開始する。そしてステップb7では、回転駆動制御部541aは、経過時間計測部541cが計測する経過時間が第1閾値(たとえば、300秒)に到達したか否かを判断する。経過時間が第1閾値に到達したと判断した場合にはステップb8に進み、経過時間が第1閾値に到達していないと判断した場合にはステップb7を繰り返す。
ステップb8では、回転駆動制御部541aは、駆動時間データ受信部541eが受信した駆動時間データが所定値(たとえば、50%)以上であるか否かを判断する。駆動時間データが所定値以上であると判断した場合にはステップb9に進み、駆動時間データが所定値未満であると判断した場合にはステップb10に進む。
ステップb9では、回転駆動制御部541aは、ステップb8において駆動時間データが所定値以上であると判断した場合に、経過時間計測部541cが計測する経過時間が第2閾値(たとえば、500秒)に到達したか否かを判断する。経過時間が第2閾値に到達したと判断した場合にはステップb10に進み、経過時間が第2閾値に到達していないと判断した場合にはステップb9を繰り返す。
ステップb10では、回転駆動制御部541aは、帯電手段51のシールド開口部511aが、吸着開口部522と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように、帯電手段51を回転駆動させる。これによって帯電装置5は、感光体3の表面を帯電させる帯電動作がスムーズに行えるように準備することができる。
ここで、感光体3が回転駆動されて帯電させる時間が長いほど、すなわち、感光体駆動時間が長いほど、放電生成物の発生量は多くなる。これに対して、回転駆動制御部541aは、駆動時間データが所定値以上である場合、経過時間計測部541cが計測した経過時間が第1閾値を超える第2閾値に到達したときに、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52と対向する位置から感光体3と対向する位置まで変位するように帯電手段51の回転駆動を制御する。そのため、駆動時間データが所定値以上であるときに、シールド開口部511aが放電生成物吸着除去手段52と対向する位置に維持されてからの経過時間を長くすることができるので、駆動時間データが所定値以上で多くの放電生成物がシールドケース511の内部空間に滞留された場合であっても、放電生成物吸着除去手段52によって放電生成物を充分に吸着除去することができる。
次にステップb11では、排気制御手段542は、排気駆動手段531を制御して、排気手段53に気流を発生させる排気動作を停止させる。そしてステップb12では、帯電制御手段54は、放電生成物吸着除去手段52による吸着除去動作が完了したことを表す吸着除去動作完了信号を装置制御手段21に送信する。この吸着除去動作完了信号を受信した装置制御手段21は、画像形成装置100の電源を完全に遮断する。
1 露光ユニット
2 現像ユニット
3 感光体
5 帯電装置
6 中間転写ユニット
7 定着ユニット
51 帯電手段
52 放電生成物吸着除去手段
53 排気手段
54 帯電制御手段
100 画像形成装置
511 シールドケース
511a シールド開口部
512 放電電極
513 回転軸
521 吸着層
522 吸着開口部
523 気流通過開口部
541 回転制御手段
541a 回転駆動制御部
541b 停止信号受信部
541c 経過時間計測部
541d 湿度データ受信部
541e 駆動時間データ受信部

Claims (8)

  1. 回転軸線まわりに回転可能に設けられる感光体の表面を帯電させる帯電手段と、
    感光体よりも鉛直方向下方側に設けられ、帯電手段が感光体の表面を帯電させるときに発生する放電生成物を吸着する吸着剤からなる吸着層を有する放電生成物吸着除去手段と
    感光体の回転軸線方向一方から他方へと流れる気流を発生させる排気手段とを含み、
    前記帯電手段は、
    前記感光体の回転軸線に平行な長手方向に沿って延び、前記長手方向に垂直な一方向に臨んで開口するシールド開口部を有するシールドケースと、
    前記シールドケース内に前記長手方向に沿って平行に張架される放電電極と、
    前記長手方向に平行な回転軸線まわりに回転可能に設けられ、前記シールドケースが固定される回転軸とを備え、
    前記放電生成物吸着除去手段は、前記感光体の回転軸線に延びて筐体状に形成されて、前記感光体の回転軸線方向に延びて開口する吸着開口部と、前記感光体の回転軸線方向と平行な長手方向両端部において開口し排気手段が発生させた気流が通過する気流通過開口部とを有し、吸着開口部に臨む底面に前記吸着層が形成されるように構成され、
    前記回転軸は、前記シールド開口部が、前記感光体に対向する位置と、前記放電生成物吸着除去手段の前記吸着開口部に対向する位置とにわたって回転可能であることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記帯電手段と前記放電生成物吸着除去手段とは、前記感光体に対して鉛直方向下方に、この順で並んで配置され、
    前記帯電手段は、前記回転軸の軸線まわりに180°回転されることによって、前記シールドケースの前記シールド開口部が、感光体と対向する位置から前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置にわたって変位されることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 前記吸着層を構成する前記吸着剤が、ゼオライトであることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 前記吸着層は、厚みが40〜100μmであることを特徴とする請求項記載の帯電装置。
  5. 前記帯電手段における前記回転軸の軸線まわりの回転駆動動作を制御する回転制御手段をさらに含み、
    前記回転制御手段は、
    感光体の回転駆動動作を停止する指示を表す感光体停止信号を受信する停止信号受信部と、
    前記帯電手段が回転駆動されて、前記シールドケースの前記シールド開口部が、前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置に維持されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、
    停止信号受信部が感光体停止信号を受信した場合に、前記シールド開口部が感光体と対向する位置から前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置まで変位し、経過時間計測部が計測した経過時間が所定の第1閾値に到達した場合に、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御する回転駆動制御部と、を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の帯電装置。
  6. 前記回転制御手段は、前記帯電手段の近傍の湿度を表す湿度データを受信する湿度データ受信部をさらに含み、
    前記回転駆動制御部は、
    前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値に到達したときに、湿度データ受信部が受信した湿度データが所定値以下であるか否かを判断し、所定値以下であると判断した場合には、前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御することを特徴とする請求項記載の帯電装置。
  7. 前記回転制御手段は、感光体が回転駆動される感光体駆動時間を表す駆動時間データを受信する駆動時間データ受信部をさらに含み、
    前記回転駆動制御部は、
    前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値に到達したときに、駆動時間データ受信部が受信した駆動時間データが所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上であると判断した場合には、前記経過時間計測部が計測した経過時間が前記第1閾値を超える所定の第2閾値に到達したときに、前記シールド開口部が前記放電生成物吸着除去手段と対向する位置から感光体と対向する位置まで変位するように、前記帯電手段の回転駆動を制御することを特徴とする請求項記載の帯電装置。
  8. 感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体の表面に画像情報に基づく信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体の表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写させる転写手段と、記録媒体に転写されるトナー像を定着させる定着手段とを含む画像形成装置であって、
    前記帯電手段が、請求項1〜のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
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