JP4870353B2

JP4870353B2 - ワイパー装置

Info

Publication number: JP4870353B2
Application number: JP2004539070A
Authority: JP
Inventors: ボーラン，サビエ; エナン，ピエール; クー，エリック
Original assignee: フェデラル−モーグルソシエテアノニム
Priority date: 2002-09-24
Filing date: 2003-09-23
Publication date: 2012-02-08
Anticipated expiration: 2023-09-23
Also published as: EP1403156B1; US7634833B2; KR20050057549A; AU2003299093A1; JP2006500273A; ES2319738T3; US20060191093A1; KR101067203B1; CA2499044A1; EP1403156A1; MXPA05002988A; US20080060161A1; US7305734B2; DE60230414D1; WO2004028875A1

Description

本発明は、弾性的な細長いキャリア要素と、可撓性材料から成る細長いワイパーブレードとを具備するワイパー装置であって、ワイパーブレードが拭き取られるべきフロントガラスと当接するように配置されると共にその長手側部に長手方向に延びる反対向きの溝を有し、これら溝内にキャリア要素の離間された長手ストリップが配置され、これら長手ストリップの隣合う端部が各連結部材によって互いに連結され、ワイパー装置は振動アーム用の連結装置を具備し、該振動アームがジョイント部品を介して一方の端部付近の揺動軸線回りで揺動可能に連結装置に連結されるワイパー装置に関する。

斯かるワイパー装置は、特許文献１から公知である。この従来技術のワイパー装置は「ヨーク無し（yokeless）」ワイパー装置として設計され、このワイパー装置では互いに揺動可能に連結された数個のヨークは使用されていないが、ワイパーブレードはキャリア要素によって付勢され、その結果ワイパーブレードは特別な湾曲を示す。この公知の装置は、振動アームに固定される第一結合半体と、ワイパーブレードに固定される第二結合半体とを有し、第二結合半体の離間された平行な二つの支持壁がワイパーブレードの長手方向に向けられる。ジョイント部品は支持壁間で揺動することができるように揺動ピンに取り付けられると共に振動アームと連結させるために提供され、ジョイント部品用の揺動ピンの各端部はこれら支持壁に保持される。雪、氷及び埃等の周囲環境に対する保護を得るために、振動アームはその結合半体の領域においてＵ字状であり、これによりＵ字の基部が支持（保護）壁を覆い、両Ｕ字のリムが支持壁の外側部を覆う。

上記特許文献１から公知のワイパー装置の欠点は、連結装置と振動アームの間の連結部に実際に加わる力が大きいことにより、この連結部の信頼性が時間の経過に伴って小さくなり、その結果、連結装置と振動アームとの間に遊びができてしまう。実際、斯かる遊びはこれら部品間の接触に摩擦を起こし、これら部品を磨耗させる。上記ワイパー装置の更なる欠点は、多くの構造部品が連結装置と振動アームとの間の連結部に含まれており、公知のワイパー装置の製造を困難にすると共にコストを比較的高いものとしている。

ドイツ特許出願公開第１０１３０９０３号明細書（ロバートボッシュGmbH）

そこで、本発明の目的は、上述したような従来技術における欠点を克服すること、特に耐久性があり且つ頑丈でありながら簡単に連結装置と振動アームとが相互に連結されているワイパー装置を提供することにある。

上記目的を達成するために、導入部で参照されたタイプのワイパー装置は、連結装置が少なくとも実質的にジョイント部品内に位置決めされることを特徴とする。特に、このことは、揺動軸線の位置において連結装置の突出部によってジョイント部品を連結装置に取り付けることができるようにし、突出部はジョイント部品に設けられた凹部内に揺動可能に係合せしめられる。ベアリング面として機能するこれら突出部は、ベアリング面に加わる力が比較的小さいものとなるように離間される。これら突出部は上述したような公知のワイパー装置内で使用されるような揺動ピンの代わりに用いられるので、連結装置を振動アームに連結するのにごく僅かな構成要素しか使用されない。突出部の位置における適切な関節部とするため、突出部間の距離を先端から先端までのワイパーブレードの長さで割ったものは、０．０２よりも大きい。

本発明に係るワイパー装置の一つの好適な実施形態によれば、上記ジョイント部品は連結装置との当接位置において少なくともほぼＵ字状断面を有し、上記ジョイント部品にはＵ字状断面の各脚部において上記揺動軸線と同軸に設けられた凹部が設けられる。好ましくは、突出部は連結装置の各側部上で外向きに（すなわち、振動アームに対して横方向外向きに）延び、突出部は少なくともほぼ円筒状である。特に、凹部は対応するような形状である。

本発明に係るワイパー装置の別の好適な実施形態では、ジョイント部品はプラスチックで形成され、これには可撓性を有すれば如何なる合成材料も含まれる。

本発明に係るワイパー装置の好適な実施形態では、ジョイント部品は振動アーム内に設けられた対応する形状の孔内に係合する少なくとも一つの弾性的な舌状部材を具備する。好ましくは、振動アームはジョイント部品との連結位置において少なくともほぼＵ字状断面を有し、上記孔はＵ字状断面の基部に設けられる。

本発明に係るワイパー装置の別の好適な実施形態では、ジョイント部品は外向きに延びる側方の弾性的な少なくとも二つの舌状部材を具備し、上記振動アームは上記ジョイント部品との連結位置において少なくともほぼＵ字状断面を有し、各舌状部材はＵ字状断面の脚部に設けられた対応する形状の孔内に係合せしめられる。

振動アームを連結装置／ジョイント部品に取り付ける間、弾性的な舌状部材はまずバネ力に抗して押され、そしてバネ力により上記孔内に進入せしめられてスナップ留めされ、弾性的な舌状部材が孔内にクリップされる。

本発明に係るワイパー装置の別の好適な実施形態では、上記孔は閉じられている。斯かる閉じられた孔は、全ての方向において、特に水平方向及び鉛直方向において、振動アームの連結装置／ジョイント部品への保持を強固なものにする。

本発明に係るワイパー装置の別の好適な実施形態では、振動アームはジョイント部品との連結位置において少なくともほぼＵ字状断面を有し、各脚部は互いから離れる方を向くジョイント部品の周囲の長手側部と係合するクランプ部材を具備する。これらクランプ部材は、好ましくはＵ字状断面の脚部と一体的な内側に折り曲げられた縁部として形成され、鉛直方向、すなわち振動アームの長手方向に対して垂直な方向に振動アームの連結装置／ジョイント部品への保持をさらに強固なものにするのに利用される。

以下、図面に示された図を参照して、本発明について詳細に説明する。

図１は、本発明に係るワイパー装置１の好適な例を示す。このワイパー装置１は弾性的なワイパーブレード２とバネ帯鋼（spring band steel）製の長手ストリップ４とから形成され、ワイパーブレード２の長手側部には反対向きの長手溝３が形成され、長手ストリップ４は長手溝４内に嵌合せしめられる。これらストリップ４は、ゴム製のワイパーブレード２用の可撓性を有するキャリア要素を形成し、言わばワイパーブレード２は湾曲位置へと付勢される（作動位置での湾曲は拭き取られるべきフロントガラスの湾曲である）。ストリップ４の隣合う端部５は、クランプ手段として機能する連結部材６によりワイパー装置１の各側部において互いに連結される。この実施形態では、連結部材６は別個の構造要素であり、ストリップ４の端部５に形状ロック（form-lock）（「積極的にロックさせる」または「積極的に嵌合させる」）されると共に力によりロック（force-lock）される。別の好適な例では、上記連結部材６はバネ帯鋼から形成されるストリップ４と一体的である。後者の場合、連結部材はストリップ４用の横断方向のブリッジを形成する。

ワイパー装置１は、さらに振動ワイパーアーム８用のプラスチック材料製の連結装置７から形成される。連結装置７は、当該連結装置７と一体的なクランプ部材９を具備し、これらクランプ部材９は互いから離れる方を向いているストリップ４の周囲の長手側部１０と係合し、その結果、連結装置７はワイパーブレード２及びストリップ４から成るユニットに堅固に取り付けられる。振動ワイパーアーム８は一方の端部付近の揺動軸線回りで揺動可能に且つ後述するような態様で連結装置７に連結される。

図２を参照すると、連結装置７は、当該連結装置７の各側部上において外向きに延びる円筒状の二つの突出部１０を具備する（図２ａ）。これら突出部１０は、プラスチック製のジョイント部品１２の同一形状の円筒状の凹部１１内に揺動可能に係合する。突出部１０は、ジョイント部品１２（及びジョイント部品１２に取り付けられた振動ワイパーアーム８）を該アームの一方の端部付近の揺動軸線回りで揺動させるために、揺動軸線の位置においてベアリング面として作用する。突出部１０は、連結装置７と一体的であるのが好ましい。或いは、突出部１０は連結装置７に対して垂直な単一の揺動ピンの一部である。美的外観を得るため、鋭利な縁部をなくすため及びＵＶ光線に対する保護を提供するために、連結装置７にはカバー又はキャップが設けられてもよい。ジョイント部品１２は、外向きに延びる側方の弾性的な二つの舌状部材１３を具備し、一方、振動アーム８は、ジョイント部品１２への連結位置においてＵ字状断面を有し、各舌状部材１３はＵ字状断面の脚部１５に設けられた同一形状の孔１４内に係合する（図２ｃ）。

図３ａ、３ｂ及び３ｃはそれぞれ図２ａ、２ｂ及び図２ｃに対応し、図３の弾性的な一つの舌状部材１３がＵ字状断面の基部１６に設けられた孔１４内に嵌合している点で異なっている（図３ｃ）。

図２及び図３を参照すると、振動ワイパーアーム８を連結装置７／ジョイント部品１２に取り付ける間、弾性的な舌状部材１３はまずバネ力に抗して押され、そしてバネ力により孔１４内に進入せしめられてスナップ留めされ、弾性的な舌状部材１３が孔１４内にクリップされる。これは、いわゆるバイオネット連結（bayonet-connection）である。

Ｕ字状断面の各脚部１５は、互いから離れる向きのジョイント部品１２の長手側部の周りに係合するクランプ部材を具備する。図２、３及び４において、これらクランプ部材は、Ｕ字状断面の脚部１５と一体的な内側に折り曲げられた縁部１７として形成され、鉛直方向、すなわち振動ワイパーアーム８の長手方向に垂直な方向において連結装置７／ジョイント部品１２への振動アームの保持を強固なものにするのに利用される。

可能であれば、スポイラー１８がさらに設けられる（図１）。

突出部１０の位置における良好な連結を達成するために、突出部１０間の長さ（先端から先端まで）をワイパーブレード２の長さ（先端から先端まで）で割ったものは、０．０２（２％）よりも大きい値とされる。突出部１０間の距離は好ましくは１０ｍｍから２０ｍｍの間で変更せしめられる。

本発明は、図示された例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に含まれる他の実施形態にまで広げられる。

本発明に係るワイパー装置の好適な実施形態の概略斜視図である。図１のワイパー装置を詳細に示す図であり、異なる二つのタイプのジョイント部品（「スペーサ」）を用いて振動ワイパーアームを連結装置に取り付けるための様々な連続的な工程を示している。図１のワイパー装置を詳細に示す図であり、異なる二つのタイプのジョイント部品（「スペーサ」）を用いて振動ワイパーアームを連結装置に取り付けるための様々な連続的な工程を示している。図３で用いられる振動ワイパーアームの端部の概略斜視図である。

Claims

弾性的な細長いキャリア要素と、可撓性材料で形成される細長いワイパーブレード（２）とを具備するヨーク無しワイパー装置（１）であって、ワイパーブレード（２）が拭き取りの行われるフロントガラスと当接するように配置されると共にその長手側部に反対向きの長手溝（３）を有し、これら長手溝（３）内にキャリア要素の離間された長手ストリップ（４）が配置され、これら長手ストリップ（４）の隣合う端部（５）が各連結部材（６）によって互いに連結され、当該ヨーク無しワイパー装置（１）は振動アーム（８）用の連結装置（７）を具備し、該振動アーム（８）がジョイント部品（１２）を介して一方の端部付近の揺動軸線回りで揺動可能に上記連結装置（７）に連結され、該連結装置（７）は少なくとも実質的に上記ジョイント部品（１２）内で位置決めされ、該ジョイント部品（１２）が上記振動アーム（８）に設けられた対応する形状の孔（１４）と係合する少なくとも一つの弾性舌状部材（１３）を具備し、上記振動アーム（８）がジョイント部品（１２）との連結が行われる箇所においてほぼＵ字状断面を有し、上記孔（１４）がＵ字状断面の基部（１６）に設けられ、上記ジョイント部品（１２）がプラスチックで形成される、ヨーク無しワイパー装置（１）において、
上記ジョイント部品（１２）が、該ジョイント部品（１２）に設けられた凹部（１１）内の揺動軸線の位置において連結装置（７）の突出部（１０）と揺動可能に係合することによって連結装置（７）に取り付けられ、上記ジョイント部品（１２）が連結装置（７）への取付位置においてほぼＵ字状断面を有し、上記ジョイント部品（１２）のＵ字状断面の脚部には上記揺動軸線と同軸に設けられた凹部（１１）が設けられ、上記突出部（１０）は連結装置（７）の各側から外側へ延び、上記突出部（１０）はほぼ円筒状であり、上記凹部（１１）はこれと同一形状の円筒状であり、各脚部（１５）は該脚部の端部に内側に折り曲げられた縁部として形成された脚部と一体的なクランプ部材（１７）を具備し、該クランプ部材（１７）は互いに外方向に向いたジョイント部品（１２）の長手側部の周りに係合する、ヨーク無しワイパー装置（１）。
弾性的な細長いキャリア要素と、可撓性材料で形成される細長いワイパーブレード（２）とを具備するヨーク無しワイパー装置（１）であって、ワイパーブレード（２）が拭き取りの行われるフロントガラスと当接するように配置されると共にその長手側部に反対向きの長手溝（３）を有し、これら長手溝（３）内にキャリア要素の離間された長手ストリップ（４）が配置され、これら長手ストリップ（４）の隣合う端部（５）が各連結部材（６）によって互いに連結され、当該ヨーク無しワイパー装置（１）は振動アーム（８）用の連結装置（７）を具備し、該振動アーム（８）がジョイント部品（１２）を介して一方の端部付近の揺動軸線回りで揺動可能に上記連結装置（７）に連結され、上記連結装置（７）は少なくとも実質的に上記ジョイント部品（１２）内で位置決めされ、上記ジョイント部品（１２）がプラスチックで形成される、ヨーク無しワイパー装置（１）において、
上記ジョイント部品（１２）が、該ジョイント部品（１２）に設けられた凹部（１１）内の揺動軸線の位置において連結装置（７）の突出部（１０）と揺動可能に係合することによって連結装置（７）に取り付けられ、上記ジョイント部品（１２）が連結装置（７）への取付位置においてほぼＵ字状断面を有し、上記ジョイント部品（１２）にはＵ字状断面の各脚部において上記揺動軸線と同軸に設けられた凹部（１１）が設けられ、上記突出部（１０）は連結装置（７）の各側から外側へ延び、上記突出部（１０）はほぼ円筒状であり、上記凹部（１１）は同一形状の円筒状であり、上記ジョイント部品（１２）は外側へ延びる弾性的な少なくとも二つの横方向の舌状部材（１３）を具備し、上記振動アーム（８）はジョイント部品（１２）との連結が行われる箇所においてほぼＵ字状断面を有し、各舌状部材（１３）がＵ字状断面の脚部（１５）に設けられた対応する形状の孔（１４）と係合し、各脚部（１５）は該脚部の端部に内側に折り曲げられた縁部として形成された脚部と一体的なクランプ部材（１７）を具備し、該クランプ部材（１７）は互いに外方向に向いたジョイント部品（１２）の長手側部の周りに係合する、ヨーク無しワイパー装置（１）。
上記孔はその周囲が全周にわたってつながっている、請求項１又は２に記載のヨーク無しワイパー装置（１）。