JP4869895B2 - 光断層画像化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、OCT(Optical Coherence Tomography)計測により測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化装置に関する。
従来、生体組織の光断層画像を取得する際に、OCT計測を利用した光断層画像取得装置が用いられることがある。この光断層画像取得装置は、光源から射出された低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、該測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光、もしくは後方散乱光と参照光とを合波し、該反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を取得するものである。以下、測定対象からの反射光、後方散乱光をまとめて反射光と標記する。
上記のOCT計測には、大きくわけてTD−OCT(Time domain OCT)計測とFD(Fourier Domain)−OCT計測の2種類がある。TD−OCT計測は、参照光の光路長を変更しながら干渉光強度を測定することにより、測定対象の深さ方向の位置(以下、深さ位置と記載)に対応した反射光強度分布を取得する方法である。
一方、FD−OCT計測は、参照光と信号光の光路長は変えることなく、光のスペクトル成分毎に干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉強度信号を計算機にてフーリエ変換に代表される周波数解析を行うことで、深さ位置に対応した反射光強度分布を取得する方法である。TD−OCTに存在する機械的な走査が不要となることで、高速な測定が可能となる手法として、近年注目されている。
FD−OCT計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept source OCT)の2種類が挙げられる。SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やAES(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光を分光素子を用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである。
一方、SS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
OCT装置において、より高分解能、高画質な結果を得るために、光源波長の広帯域化、及びそれに応じたデータ点数アップが必要である。しかし、SD−OCT装置では、一般に、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて干渉光を波長ごとに検出しているため、データ点数はディテクタアレイの素子数で制限されてしまう。データ点数増加のためにディテクタアレイの素子数を増加させようとすると、現状では、コストの増大、製作性の低下、測定レートの低下等が起こり、好ましくない。これに対して、SS−OCT装置では、データ点数を増加させるには、例えば光源の周波数掃引周期が一定とした場合、ディテクタからの光電流信号をデジタル値に変換する回路のサンプリング周波数を増加させればよいので、測定レートを高く維持したまま、低コストで容易に実現可能である。
また、上述した各種OCT計測において、空間分解能の向上を図るために、広帯域なスペクトル幅を有する測定光を用いることが知られている(特許文献1参照)。この広帯域なスペクトル幅を有する光を射出する光源として、特許文献1にはそれぞれ異なるスペクトル帯域の光を射出する複数の光源と、各光源から射出された光を光結合器により合波し、単一光波の光を射出する方法が開示されている。
SD−OCT計測においては、特許文献2に、重畳した波長帯域を持つ複数の利得媒質の光を合波して連続したスペクトルを形成する方法が開示されている。また、SS−OCT計測において合波により連続したスペクトルを形成する方法としては、特許文献3に、利得媒質と波長選択素子をそれぞれ有する複数の波長走査光源を備えた構成が開示されており、特許文献4に、複数の利得媒質からの光を1つの波長選択素子で同時に制御する構成が開示されている。
特開2002−214125号公報 特開2001−264246号公報 特開2006−47264号公報 米国特許第6665320号明細書
上記のように、高い空間分解能を得るために複数の光源の光を合波して用いる場合、従来のSS−OCT装置では、ディテクタが1素子であるために、複数の光源から異なる波長の光が同時に射出されて測定対象に照射されると、これら複数の光による干渉情報が混ざり合い、検出できなくなるという問題がある。
そのため、特許文献3、特許文献4に記載の装置では、光源の制御、もしくはスイッチング素子等の利用により、ディテクタに入射する光の波長は1つになるように構成している。しかしながら、このような方法では、測定光として広帯域の光を用いることはできるが、測定光の全波長帯域の光を照射するには時間がかかるため、測定レートが低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は上記事情を鑑みなされたものであり、高速に高分解能の断層画像を取得可能な光断層画像化装置を提供することを目的とする。
本発明の光断層画像化装置は、第1の波長帯域内で波長が繰り返し掃引される第1の光を射出する第1の光源と、前記第1の波長帯域と波長帯域が異なる第2の波長帯域内で波長が繰り返し掃引される第2の光を射出する第2の光源とを有し、前記第1の光の掃引の一部と第2の光の掃引の一部とが同時に行なわれる光源ユニットと、
前記第1の光および第2の光をそれぞれ第1および第2の測定光と第1および第2の参照光とに分割する光分割手段と、
該分割手段により分割された前記第1および第2の測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光である第1および第2の反射光と前記第1および第2の参照光とをそれぞれ合波する合波手段と、
該合波手段により前記第1の反射光と前記第1の参照光とが合波されたときに生ずる第1の干渉光と前記合波手段により前記第2の反射光と前記第2の参照光とが合波されたときに生ずる第2の干渉光とを、少なくとも前記第1の波長帯域の一部および前記第2の波長帯域の一部を含む第3の波長帯域と、該第3の波長帯域より短波長側へずれた第4の波長帯域と、前記第3の波長帯域より長波長側へずれた第5の波長帯域とに分割する波長分割手段と、
前記第3の波長帯域内の干渉光を第1の干渉信号として検出する第1の干渉光検出手段と、前記第4の波長帯域内の干渉光を第2の干渉信号として検出する第2の干渉光検出手段と、前記第5の波長帯域内の干渉光を第3の干渉信号として検出する第3の干渉光検出手段と、
前記第1、第2および第3の干渉光検出手段により検出された前記第1、第2および第3の干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えた事を特徴とするものである。
なお、第1の光源および第2の光源は、所定の波長帯域内で波長が繰り返し掃引される光を射出するものであれば、いかなる構成のものであってもよい。例えば、単一の掃引波長レーザから構成されるものであってもよいし、あるいは射出される光が、実質的に1つ波長掃引光源から射出される光と同等であるとみなせるものであれば、複数の波長掃引レーザから構成されるものであってもよい。
また、「測定対象からの反射光」とは、測定対象で反射した光に加え測定対象で散乱された光を含むものである。
前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域が、長波長側または短波長側の端部に、波長帯域が重複する重複波長帯域を有するものであり、
前記第3の波長帯域が前記重複波長帯域の全てを含むものであれば、
前記第1の光源および前記第2の光源の一方から前記第3の波長帯域内の波長の光が射出されている間は、該第3の波長帯域内の波長の光は前記一方の光源のみから射出されるものであってもよい。
前記波長分割手段は、波長を分割可能なものであればいかなる物であってもよい。例えばWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)カプラーから構成されるものであってもよいし、あるいは2つのダイクロイックミラーから構成されるものであってもよい。
前記第1の光および第2の光の周波数対時間特性を検出し、前記断層画像処理手段に出力する周波数対時間特性検出手段を備える場合であれば、
前記断層画像処理手段は、前記周波数対時間特性検出手段により検出された前記第1の光および第2の光の周波数対時間特性を用いて前記断層画像を生成するものであってもよい。
本発明の光断層画像化装置によれば、前記第1の反射光と前記第1の参照光とが合波されたときに生ずる第1の干渉光と前記合波手段により前記第2の反射光と前記第2の参照光とが合波されたときに生ずる第2の干渉光とを、少なくとも前記第1の波長帯域の一部および前記第2の波長帯域の一部を含む第3の波長帯域と、該第3の波長帯域より短波長側へずれた第4の波長帯域と、前記第3の波長帯域より長波長側へずれた第5の波長帯域とに分割し、前記第3の波長帯域内の干渉光を第1の干渉信号として検出し、前記第4の波長帯域内の干渉光を第2の干渉信号として検出し、前記第5の波長帯域内の干渉光を第3の干渉信号として検出し、これらの干渉信号に基づいて断層画像を生成するため、波長帯域の一部が重複している、あるいは波長帯域の端部同士が近接している第1の光と第2の光を同時に測定対象に照射しても、このとき生じた第1の干渉光と第2の干渉光を、3つの波長帯域に分割して干渉信号を取得するので、重複しているあるいは近接している波長帯域内の干渉光に対応する干渉信号も取得可能となり、従来に比べて測定レートを向上させることができ、高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
また、前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域は、長波長側または短波長側の端部に、波長帯域が重複する重複波長帯域を有するものであり、前記第3の波長帯域が前記重複波長帯域の全てを含むものである場合には、前記第1の光源および前記第2の光源の一方から前記第3の波長帯域内の波長の光が射出されている間は、該第3の波長帯域内の波長の光は前記一方の光源のみから射出されるため、第1の光と第2の光とを、同時に測定対象に照射しても、このとき生じた第1の干渉光による干渉信号と第2の干渉光による干渉信号とが混ざり合うことはなく、第1の干渉光による干渉信号と第2の干渉光による干渉信号とを同時に得ることができるので、従来に比べて測定レートをより向上させることができ、より高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
従来の複数の光源や複数の利得媒質を備えたものでは、ディテクタに入射する光の波長が1つになるように同期をとって制御する必要があったが、本発明の光断層画像化装置によれば、このような制御は不要であり、装置を簡略化することができる。また、本発明の光断層画像化装置では、波長分割した波長帯域に応じて各干渉光検出手段を最適化した構成にすることができるため、各干渉光検出手段における検出精度を高め、取得する断層画像の分解能を向上させることができる。さらに、干渉光検出手段に用いる部品は、広帯域の光に対応する必要はなく、波長分割した波長帯域にのみ対応していればよいため、従来に比べて制約条件が緩和され、汎用的な部品が使用可能となり、装置構成が容易になる。
以下、図面を参照して本発明の光断層画像化装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態による光断層画像化装置100の概略構成図である。光断層画像化装置100は、例えば体腔内の生体組織や細胞等の測定対象の断層画像をマッハツェンダ型干渉計を用いて前述のSS−OCT計測により取得するものである。
光断層画像化装置100は、波長が、波長帯域Δλa(1.0μm〜1.5μm)内で、一定の周期で掃引されるレーザ光Laを射出する光源10aと、波長が、波長帯域Δλb(0.6μm〜1.1μm)内で、一定の周期で掃引されるレーザ光Lbを射出する光源10bとを有する光源ユニット10と、光源ユニット10から射出された光LaとLbとを合波する合波手段2と、光Laおよび光Lbをそれぞれ測定光L1aと参照光L2a、測定光L1bと参照光L2bに分割する光分波手段3と、ポートaに入射された測定光L1a、L1bをポートbへ射出し、ポートbへ入射された反射光L3aとL3bとをポートcへ射出するサーキュレータ4と、反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとをそれぞれ合波する合波手段5と、合波手段5により反射光L3aと参照光L2aとが合波されたときに生ずる干渉光L4aおよび反射光L3bと参照光L2bとが合波されたときに生ずる干渉光L4bを、3つの波長帯域、0.9μm以下、0.9μm〜1.2μmおよび1.2μm以上へ波長分割する波長分割手段30と、各波長帯域の干渉光を干渉信号として検出する干渉光検出手段40a、40bおよび40cと、干渉光検出手段40a、40b、40cにより検出された干渉信号を用いて測定対象Sの断層画像を取得する断層画像処理手段50とを備えている。
なお、測定光L1a、参照光L2a、反射光L3a、干渉光L4aは光Laに基づくものであり、光Laと同じ波長帯域の光である。また、測定光L1b、参照光L2b、反射光L3b、干渉光L4bは光Lbに基づくものであり、光Lbと同じ波長帯域の光である。
光源ユニット10の光源10aは、利得媒質である半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)11aと、FFP−TF(Fiber Fabry Perot − Tunable Filter)からなる波長選択手段12aと、半導体光増幅器11aおよび波長選択手段12aの両端に接続されてリング状の共振器を構成する光ファイバ13aとから主に構成されている。
半導体光増幅器11aは、駆動電流の注入により微弱な放出光を一端側に接続された光ファイバ13aに射出するとともに、他端側の光ファイバ13aから入射された光を増幅する機能を有している。この半導体光増幅器11aにより、リング状の共振器においてレーザ光が発振し、このレーザ光が光ファイバ13aに接続された分岐比10:90の光カプラ14aにより分岐され、光ファイバFB1aにより導波されて光Laとして外部へ射出される。
波長選択手段12aは、透過させる光の波長を変更可能なように構成されており、これにより、リング状の共振器内で発振するレーザ光の波長が選択可能となり、一定の周期で波長掃引することができる。
光源10bもまた、光源10aと同様の構成を有し、利得媒質である半導体光増幅器11bと、FFP−TFからなる波長選択手段12bと、これらの両端に接続されてリング状の共振器を構成する光ファイバ13bとから主に構成されている。光源10bの共振器において発振したレーザ光は、光ファイバ13bに接続された分岐比10:90の光カプラ14bにより分岐され、光ファイバFB1bにより導波されて光Lbとして外部へ射出される。光源10bにおいても、波長選択手段12bにより波長選択がなされ、一定の周期で波長掃引することができる。
図2は、光源10aおよび10bから射出されるレーザ光LaおよびLbの波長掃引の様子を示すものであり、時間と波長の関係を示す図である。この図2に示すように、光源10aは、波長帯域Δλa(1.0μm〜1.5μm)内において、例えば周期2.5msで波長掃引を行なう。光源10bは、波長帯域Δλb(0.6μm〜1.1μm)内において、光源10aと同時に、周期2.5msで波長掃引を行なう。
光ファイバFB1aを伝播した光Laと、光ファイバFB1bを伝播した光Lbとは、光合波手段2により合波され、光ファイバFB31へ射出され、光ファイバFB31を伝播して、光分波手段3へ入射する。
光分波手段3は、例えば、分岐比90:10の2×2の光カプラから構成されている。光分波手段3は、光Laを測定光L1aと参照光L2aとに分割し、光Lbを測定光L1bと参照光L2bとに分割する。このとき、光分波手段3は、測定光:参照光=90:10の割合で分割する。測定光L1aおよびL1bは、ファイバFB32へ射出され、参照光L2aおよびL2bは、ファイバFB33へ射出される。
光分波手段3とプローブ20の間の光路には、サーキュレータ4が設けら、サーキュレータ4の光分波手段3の側にポートaに入射した測定光L1aおよびL1bは、プローブ20側のポートbからファイバFB34へ射出される。
プローブ20は、光学ロータリコネクタ21を介して入射された測定光L1a、L1bを測定対象Sまで導波し、測定対象Sの同一部位に同時に照射する。また、プローブ20は、測定光L1a、L1bが測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光L3a、L3bを導波する。プローブ20は、図示しないモータにより、光学ロータリコネクタ21から先のファイバ部が回転する構成となっており、それによりサンプル上において円周状に光を走査する様になっており、これにより2次元断層画像が計測可能となっている。さらに、図示しないモータによりプローブ20の先端が光路の走査円が形成する平面に対して垂直な方向に走査する事により、3次元断層画像の計測も可能となっている。また、プローブ20は、図示しない光コネクタにより光ファイバFB34に対して着脱可能に取り付けられている。勿論、プローブ先端形状や走査方向はこれに限る物ではなく、例えば、ファイバ先端に高速走査ミラーを配置して2次元走査を行うような構成でもよい。
プローブ20からファイバFB34を介して射出された反射光L3aおよびL3bは、サーキュレータ4のポートbへ入射し、ポートcから、ファイバFB35へ射出される。合波手段5では、反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとをそれぞれ合波し、干渉光L4aおよびL4bをファイバFB36へ射出する。なお、光分波手段3から合波手段5までの参照光L2a、L2bの光路には透過型の光路長調整手段6が設けられている。光路長調整手段6は、断層画像の取得を開始する位置を調整するために、それぞれ参照光L2a、L2bの光路長を変更するものである。
波長分割手段30は、設定された波長に応じて光を分割する機能を有し、波長が0.9μm以下の光を反射し、波長が0.9μmより長い光は透過するダイクロイックミラー31と、波長が1.2μm以下の光を反射し、波長が1.2μmより長い波長の光は透過するダイクロイックミラー32と、レンズ33〜36とを備えている。干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.9μm以下の干渉光(本発明の第4の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB37へ入射し、波長が0.9μmより長く、1.2μm以下の干渉光(本発明の第3の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB38へ入射し、波長が1.2μmより長い干渉光(本発明の第5の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB39へ入射する。ダイクロイックミラー31および32の波長反射特性を図3(1)に示す。なお、上記のダイクロイックミラー32の代わりに、図3(2)に示すように、波長が1.2μm以下の光を透過し、波長が1.2μmより長い光は反射するダイクロイックミラーを用いることもできる。この場合には、干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.9μm以下の干渉光(本発明の第4の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB37へ入射し、波長が0.9μmより長く、1.2μm以下の干渉光(本発明の第3の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB39へ入射し、波長が1.2μmより長い干渉光(本発明の第5の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB38へ入射する。
なお、説明を簡単にするために、上述のように波長が重複しないように分割される例を用いて説明を行なうが、厳密には波長分割の際には、波長が重複した状態で分割されている。例えば図3(3)に示すように、波長が0.9μm以下の光をほぼ100%反射し、波長が0.95μmより長い光はほぼ100%透過するダイクロイックミラー31と、波長が1.15μm以下の光をほぼ100%反射し、波長が1.2μmより長い光はほぼ100%透過するダイクロイックミラー32を用いて波長を分割する場合であれば、干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.95μm以下の干渉光(本発明の第4の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB37へ入射し、波長が0.9μmより長く、1.2μm以下の干渉光(本発明の第3の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB38へ入射し、波長が1.15μmより長い干渉光(本発明の第5の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB39へ入射する。また、図3(3)に示すダイクロイックミラー32の代わりに、図3(4)に示すように、波長が1.15μm以下の光をほぼ100%透過し、波長が1.2μmより長い光はほぼ100%反射するダイクロイックミラーを用いることもできる。この場合には、干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.95μm以下の干渉光(本発明の第4の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB37へ入射し、波長が0.9μmより長く、1.2μm以下の干渉光(本発明の第3の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB39へ入射し、波長が1.15μmより長い干渉光(本発明の第5の波長帯域の干渉光)は、光ファイバFB38へ入射する。
光ファイバFB37、FB38およびFB39へは、例えば、分岐比50:50の2×2の光ファイバカプラ41a、41bおよび41cが接続され、が接続され、それぞれ干渉光を二分して干渉光検出手段40a、40bおよび40cへ射出し、干渉光検出手段40a、40bおよび40bでは二分された干渉光をそれぞれ2つの光検出素子を用いてバランス検波するようにしている。この機構により、光強度ゆらぎの影響を抑え、より鮮明な画像を得ることができる。
干渉光検出手段40a、40bおよび40cは、干渉光をそれぞれ光電変換し、断層画像処理手段50へ出力する。ここで、図4を参照しながら、干渉光検出手段40a、40bおよび40cでの検出結果について説明する。図4(1)、(2)および(3)は、干渉光検出手段40a、40bおよび40cから出力された干渉信号の強度変化を時間軸と対応させて示すものである。理解を助けるために光ごとに分解して示している。すなわち、干渉光L4aは、掃引開始後1msまでの間は、干渉光検出手段40bにより検出され、掃引開始1ms〜2.5msの間は、干渉光検出手段40cにより検出される。また干渉光L4bは、掃引開始後1.5msまでの間は、干渉光検出手段40aにより検出され、掃引開始1.5ms〜2.5msの間は、干渉光検出手段40bにより検出される。なお、各干渉光検出手段40a、40bおよび40cは、それぞれ入射される干渉光の波長帯域よりも広い検出波長帯域を有している。
断層画像処理手段50は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなり、予め不図示の記憶部へ、光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を記憶している。
断層画像処理手段50は、干渉光検出手段40a、40bおよび40cの検出結果を波長掃引光源の発振周波数と対応づけた後、すべて等周波数間隔の干渉信号となる様に信号の接続処理を実施する事により、ひとつの広帯域干渉信号IS0を形成する。この干渉信号IS0を、例えばフーリエ変換を始めとする周波数解析を行うことにより測定対象Sの各深さ位置における光反射強度を求める。
次に、図1から図4を参照して光断層画像化装置100の動作例について説明する。まず、光源ユニット10の光源10aから、図2に示すような、波長が、波長帯域Δλa(1.0μm〜1.5μm)内で、一定の周期で掃引されるレーザ光Laが射出される。光Laは、光ファイバFB1a内を伝播し、光合波手段2に入射する。同様に、光源10bから、図2に示すような、波長が、波長帯域Δλb(0.6μm〜1.1μm)内で、一定の周期で掃引されるレーザ光Lbが射出される。光Lbは、光ファイバFB1b内を伝播し、光合波手段2に入射する。光分波手段3において、光La、Lbはそれぞれ測定光L1aと参照光L2a、測定光L1bと参照光L2bに分割される。
測定光L1aおよび測定光L1bは、光ファイバFB32を伝播して、サーキュレータ4のポートaへ入射し、ポートbから射出され、光ファイバFB34を伝播して光ロータリコネクタ21を介してプローブ20に入射し、プローブ20から測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sの各深さ位置zにおいて反射した反射光L3a、L3bがプローブ20に入射し、測定光と逆の経路を辿ってサーキュレータ4のポートbに入射し、ポートcから射出され、光ファイバFB35を伝播して、合波手段5へ入射する。
分波手段3で分割された参照光L2aおよび参照光L2bは、光ファイバFB33を伝播して、光路長調整手段6により光路長が調整された後、合波手段5へ入射する。
合波手段5では、反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとをそれぞれ合波する。合波手段5により反射光L3aと参照光L2aとが合波されたときに生ずる干渉光L4aおよび反射光L3bと参照光L2bとが合波されたときに生ずる干渉光L4bは、波長分割手段30へ入射する。
光ファイバFB36から射出され、レンズ33により平行光化された干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.9μm以下の光はダイクロイックミラー31により反射され、レンズ34により集光されて、ファイバFB37へ入射する。
干渉光L4aおよびL4bの内、波長が0.9μmより長く、1.2μm以下の光は、ダイクロイックミラー31を透過し、ダイクロイックミラー32により反射され、レンズ35により集光されて、ファイバFB38へ入射する。波長が1.2μmより長い光は、ダイクロイックミラー31および32を透過し、レンズ36により集光されて、ファイバFB39へ入射する。
各波長帯域の干渉光は、それぞれ光ファイバカプラ41a、41bおよび41cにより二分され、干渉光検出手段40a、40bおよび40cへ入射する。干渉光検出手段40a、40bおよび40bでは二分された干渉光をそれぞれ2つの光検出素子を用いてバランス検波するとともに光電変換し、干渉信号として、断層画像処理手段50へ出力する。
断層画像処理手段50は、前述したように、干渉光検出手段40a、40bおよび40cの検出結果を波長掃引光源の発振周波数と対応づけた後、すべて等周波数間隔の干渉信号となる様に信号の接続処理を実施する事により、ひとつの広帯域干渉信号IS0を形成し、この干渉信号IS0を、例えばフーリエ変換を始めとする周波数解析を行うことにより測定対象Sの各深さ位置における光反射強度を求める。
プローブ20は、図示しないモータにより、光学ロータリコネクタ21から先のファイバ部が回転する構成となっており、それによりサンプル上において円周状に光を走査する様に構成されている。このため、上述の動作により、測定対象Sの一点における各深さ位置における光反射強度を取得した後、順次光の照射位置を僅かに変更して、同様に各深さ位置における光反射強度を取得し、これらの光反射強度を統合することにより、2次元の光断層画像が生成される。生成された断層画像は、断層画像処理手段50に接続されているCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等からなる表示装置60により表示される。
以上の説明で明らかなように、波長帯域の一部が重複している、光Laと光Lbとを同時に測定対象に照射しても、このとき生じた干渉光L4aと干渉光L4bを、0.9μm以下の波長帯域、0.9μmより長く1.2μm以下の波長帯域、または1.2μmより長い波長大域の3つの波長帯域に分割して干渉信号を取得するので、重複している波長帯域内の干渉光に対応する干渉信号も取得可能となり、従来に比べて測定レートを向上させることができ、高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
また、光Laと光Lbとで波長が重複している重複波長帯域を含む上記の0.9μmより長く1.2μm以下の波長帯域においては、光源10aまたは光源10bの一方の光源のみから光が射出されるため、光Laと光Lbとを同時掃引しながら測定対象に照射しても、このとき生じた干渉光Laによる干渉信号と干渉光Lbによる干渉信号とが混ざり合うことはなく、第1の干渉光による干渉信号と第2の干渉光による干渉信号とを同時に得ることができるので、従来に比べて測定レートをより向上させることができ、より高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
またダイクロイックミラー31および32を有する波長分割手段30を用いたため、コンパクトにかつ効率よく干渉光を波長に応じて分割することができる。
なお、本実施の形態においては、光La、Lbが一部重複した波長帯域を有し、かつ干渉光Laと干渉光Lbのスペクトルが連続しているとみなせる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。干渉光Laと干渉光Lbのスペクトルが連続していると見なせない場合には、例えば断層画像処理手段50の代わりに図5に示す断層画像処理手段55を用いることにより、断層画像を取得することができる。
断層画像処理手段55は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなる。干渉光L4aに対応する干渉信号ISaおよび干渉光L4bに対応する干渉信号ISbを生成し、該干渉信号ISaおよびISbを周波数解析することにより測定対象Sの各深さ位置における複数の中間反射強度(反射率)ra(z)、rb(z)を検出し、この複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)を用いて測定対象Sの断層画像を取得する機能を有している。具体的には、断層画像処理手段55は、図5に示すように干渉光検出手段40a、40bおよび40cの検出結果から干渉信号ISa、ISbを生成する干渉信号生成手段54、干渉信号ISa、ISbをそれぞれ周波数解析することにより各深さ位置における複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)を検出する周波数解析手段51と、周波数解析手段51により検出された複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)から断層画像の生成に用いる反射強度r(z)を生成する反射強度処理手段52と、反射強度処理手段52により生成された反射強度r(z)を用いて断層画像を生成する断層画像生成手段53とを有している。
干渉信号生成手段54は、予め不図示の記憶部へ、光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を記憶し、該光Laおよび光Lbの周波数対時間特性および各干渉光検出手段40a、40bおよび40cの検出結果に基づいて、干渉信号ISaおよびISbを生成する。本実施の形態では、掃引開始後1msまでの間の干渉光検出手段40bの検出結果および掃引開始1ms〜2.5msの間の干渉光検出手段40cの検出結果を時間軸に沿って合成することにより、干渉信号ISaを生成し、また掃引開始後1.5msまでの間の干渉光検出手段40aの検出結果および掃引開始1.5ms〜2.5msの間の干渉光検出手段40bの検出結果を時間軸に沿って合成することにより、干渉信号ISbを生成する。
周波数解析手段51は、干渉信号ISaを周波数解析することにより光Laに基づく中間反射強度ra(z)を検出する第1周波数解析手段51aと、干渉信号ISbを周波数解析することにより光Lbに基づく中間反射強度rb(z)を検出する第2周波数解析手段51bとを備えている。ここで、第1周波数解析手段51aにおいて干渉信号ISaに基づいて中間反射強度(反射率)ra(z)を算出する方法について簡単に説明する。なお、詳細については「武田 光夫、「光周波数走査スペクトル干渉顕微鏡」、光技術コンタクト、2003、Vol.41、No.7、p426−p432」に記載されている。
測定光L1aが測定対象Sに照射されたとき、測定対象Sの各深さからの反射光L3aと参照光L2aとがいろいろな光路長差(測定対象Sの深さ位置)をもって干渉しあう際の各光路長差lに対する干渉縞の光強度をS(l)とすると、干渉光検出手段40において検出される光強度I(k)は、
I(k)=∫ S(l)[1+cos(kl)]dl ・・・(1)
で表され、例えば図6に示すようなグラフで表される。ここで、kは波数、lは参照光L2aと反射光L3aとの光路長差である。式(1)は波数kを変数とする光周波数領域のインターフェログラムとして与えられていると考えることができる。よって、周波数解析手段51において、干渉光検出手段40aの検出によるスペクトル干渉縞をフーリエ変換により周波数解析することにより、各波長における干渉信号ISaの光強度S(l)を決定することができ、図7に示すように各深さ位置における反射率を求めることができる。そして、測定対象Sの測定開始位置からの距離情報と中間反射強度ra(z)とを取得する。同様に、第2周波数解析手段51bは干渉信号ISbについても測定開始位置からの距離情報と中間反射強度rb(z)とを取得する。つまり、周波数解析手段51において、測定対象Sの同一の照射部位から複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)が取得されることになる。なお、周波数解析手段51は上述したフーリエ変換処理に限らず、たとえば最大エントロピー法(MEM)、Yule−Walker法等の公知のスペクトル解析技術を用いてそれぞれ中間反射強度ra(z)、rb(z)を取得するようにしてもよい。
図5の反射強度処理手段52は、上述のように検出された各深さ位置zからの複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)から断層画像の生成に用いる反射強度r(z)を検出するものである。具体的には、図8に示すように、反射強度処理手段52は、各深さ位置Zでの中間反射強度ra(z)、rb(z)の平均値r(z)=(ra(z)+rb(z))/2を算出する。
断層画像生成手段53は、反射強度処理手段52により検出された反射強度r(z)を用いて断層画像を生成するものである。具体的には、各測定光L1a、L1bが測定対象Sの深さ方向zに直交する方向に走査しながら照射されていく。すると、断層画像生成手段53において、複数の測定点での各深さ方向に対する反射強度r(z)が取得されていく。そして、断層画像生成手段53は各測定点において取得された複数の反射強度r(z)を用いて2次元もしくは3次元の断層画像を生成する。
このように、断層画像処理手段50の反射強度処理手段52において、複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)の平均値を算出することにより、反射率ra(z)、rb(z)に含まれているノイズ成分が相殺され、画質の良い断層画像を得ることができる。
測定対象Sの各深さ位置zの反射強度の絶対値は、測定対象Sの組成に基づく光吸収・光散乱特性等の様々な要因により、照射される測定光L1a、L1bの波長によって異なる。しかし、複数の測定光L1a、L1bは測定対象Sの同一部位に同時に照射されているため、たとえばある深さ位置z1から得られる複数の中間反射強度ra(z1)、rb(z1)の定性的な特性、例えば反射強度が最大となるピーク位置等は、おおよそ同じものとなる。
そこで、複数の中間反射強度ra(z1)、rb(z1)の平均値(=r(z1))を算出することにより、複数の中間反射強度ra(z1)、rb(z1)の値が異なったものであるとしても、それぞれに含まれるノイズ成分を相殺し、深さ位置z1での反射強度を示す成分を際立たせることができる。よって、広帯域な光源を用いず互いに波長帯域が異なる光La、Lbを用いて断層画像を取得した場合であっても画質の良い断層画像を得ることができる。
なお、周波数解析手段51において、フーリエ変換の結果に対するサンプリングピッチは各光La、Lbの波長帯域Δλa、Δλbの幅に依存する。このため、上述のように各光La、Lbの波長帯域Δλa、Δλbの幅が異なるものであるとき、干渉信号ISa、ISbのサンプリングピッチが異なる。この場合、波長帯域の狭い光Laから得られた干渉信号ISaに対し、波長帯域の足りない分だけ値として「0」を挿入することにより波長帯域Δλa、Δλbの幅を同一に揃えるようにする。
また、複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)の平均値を算出する方法について例示したが、複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)の積を用いて反射強度r(z)を生成するようにしてもよい。すると、複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)のうち、最も反射強度の強い信号成分が強め合うことになるため、相対的にノイズ成分の信号値が小さくなり画質の良い断層画像を得ることができる。さらに、上記手法に限らず、他の種々の手法により複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)を用いて各深さ位置における反射強度r(z)を生成し、断層画像を取得するようにしても良い。上記実施の形態においては、複数の中間反射強度ra(z)、rb(z)の平均もしくは積を用いて反射強度を取得する場合について例示しているが、光源ユニット10から射出される光束La、Lbのスペクトル情報を用いて、それぞれの干渉信号ISa、ISbが得られた波長帯域を考慮してra(z)、rb(z)を組み合わせることにより、反射強度r(z)の高分解能化を図ることができる。つまり、干渉信号ISa、ISbのフーリエ変換で得られるra(z)、rb(z)と、真の反射強度r(z)は、各光束La、Lbのスペクトル形状のフーリエ変換ha(z)、hb(z)と
Figure 0004869895
の関係にある。これを、ra=[ra(0),ra(1×dz),…]T、rb=[rb(0),rb(1×dz),…]T、r=[r(0),r(1×dz),…]Tとして離散表現にすると
Ha・r=ra ・・・(4)
Hb・r=rb ・・・(5)
となる。
ここで、Ha、Hbは、ha=[ha(0),ha(1×dz),…]、hb=[hb(0),hb(1×dz),…]の各ベクトルを、要素をずらしながら並べてできる行列である。反復法等の公知の技術により、この関係式の最適解として反射強度rを得ることができる。
このように、光源ユニット10から射出される各光束La、Lbの波長帯域の違いを考慮した関係式から反射強度r(z)を算出することにより、より精度良く反射強度r(z)を算出することができ、分解能の高い断層画像を生成することができる。
なお、光La、光Lbの波長帯域が離散している場合等にも、上述の断層画像処理手段55を用いて断層画像を生成することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる光断層画像化装置200について図9を参照して説明する。図9は光断層画像化装置200の概略構成図である。光断層画像化装置200は、マイケルソン型干渉計を用いたSS−OCT装置である。図9の光断層画像化装置200において、前述の実施形態の光断層画像化装置と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
光断層画像化装置200において、光源10aから射出して光ファイバFB1aにより導波された光Laと、光源10bから射出して光ファイバFB1bにより導波された光Lbとは、合波手段201に入射し、合波される。合波後の光La、Lbは、光ファイバFB21により導波されてサーキュレータ202のポートaに入射し、ポートbから射出され、光ファイバFB22を伝播し、合分波手段203に入射する。
合分波手段203は、例えば、分岐比90:10の2×2の光カプラから構成されている。なお、合分波手段203は、合波手段としても機能するものである。合分波手段203は、光La、Lbを測定光:参照光=90:10の割合となるように測定光L1a、L1bと参照光L2a、L2bとに分割し、測定光L1a、L1bを光ファイバFB23側へ射出し、参照光L2a、L2bを光ファイバFB24側へ射出する。
測定光L1a、L1bは、光ロータリコネクタ21を介してプローブ20に入射し、プローブ20により導波されて測定対象Sに照射される。このときの反射光L3a、L3bがプローブ20に入射し、プローブ20および光ファイバFB23を伝播して、合分波手段203に入射する。
一方、参照光L2a、L2bは光ファイバFB24の端部に接続された反射型の光路長調整手段204により光路長の変更を受けた後、再び光ファイバFB24により導波されて合分波手段203に入射する。
合分波手段203において、反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bが合波される。そして、反射光L3aと参照光L2aの合波により干渉光L4aが発生し、反射光L3bと参照光L2bとの合波により干渉光L4bが発生する。このとき、光La、Lbは異なる光源から射出されているため、反射光L3aと参照光L2bとの合波、反射光L3bと参照光L2aとの合波により干渉光が発生することはない。
干渉光L4a、L4bは光ファイバFB22を伝播し、サーキュレータ202のポートbへ入射し、ポートcから射出される。されに、光ファイバFB25を伝播し、波長分離手段30へ入射する。
以降の波長分離手段30、干渉光検出手段40a、40b、40cおよび断層画像処理手段50における構成および動作は、第1の実施形態のものと同様であるため、重複説明を省略する。
上記第1および第2の実施形態において、0.6μm〜0.9μmの波長帯域の光が入射する干渉光検出手段40aの受光素子には受光可能波長域が320〜1100nmのSiフォトダイオードを使用することができる。また、0.9μm〜1.2μmの波長帯域の光が入射する干渉光検出手段40bおよび1.2μm〜1.5μmの波長帯域の光が入射する干渉光検出手段40cの受光素子には受光可能波長域900nm〜1700nmのInGaAsフォトダイオードを使用することができる。
従来は、1個のディテクタで光源ユニットから射出される光の全波長域をカバーしなくてはならない装置構成であり、上記のような波長帯域λaおよび波長帯域λbの光に対して使用可能なフォトダイオードは存在しなかったため、上記のようなλaおよびλbの波長帯域の組合せで測定可能な装置は構成できなかった。しかし、本発明の光断層画像化装置によれば、光ごとに検出できるよう複数の干渉光検出手段を設けているため、上記のようなλaおよびλbの波長帯域の組合せで測定することが可能になる。光源に用いられる半導体レーザの発光過程と、光検出器に用いられるフォトダイオードの受光過程は同じ原理に基づくことから、ある媒質からなる半導体レーザの発光帯域の光は、同じ媒質からなるフォトダイオードで検出可能である。従って、両者を対に使うことで、発光可能な全ての波長帯域をカバーして測定することができる。
なお、本発明の光断層画像化装置は、上記波長帯域に限らず、測定対象Sの組成により使用する波長帯域を適宜変更することができる。たとえば測定対象Sとの相互作用が少ない波長帯域(例えば水の分散の影響の少ない1000nm帯)の光と、測定対象との相互作用が大きい波長帯域(例えば800nm帯)の光を合波することで、高分解能な断層画像情報を得ると共に、測定対象の吸収特性、分散特性、蛍光特性、などの分光情報を同時に測定することができる。
本発明の光断層画像化装置を内視鏡に適用した場合、合波光源の光として、内視鏡に装備されているCCDの感度内の波長帯域、例えば中心波長850nmの光を用いれば、エーミング光として兼用することも可能であり、エーミング光源を別途設ける必要がなくなる。
従来、OCT計測におけるフーリエ変換手法では、光源スペクトルが連続的であり広帯域である必要があったため、離散的な光La、Lbを射出する光源ユニット10は断層画像を取得する光源としては従来のOCT用光源としては適さない、と考えられてきた。
しかし、本発明の第1の実施形態において説明したように、広帯域な波長帯域ではなく異なる波長帯域を有する複数の光La、Lbを射出する光源ユニット10を用いた場合であっても高分解能な断層画像を得ることができることがわかった。このため、上述のような光源スペクトルが連続的であり広帯域である光を射出する、限定された光源ユニットを用いる必要がなくなる。さらに、断層画像処理手段55においては波長が異なる2つの干渉光の反射強度から断層画像を生成するため、不連続なスペクトルの光源を用いた場合であってもサイドローブのない断層画像を取得することができ、高分解能の画像を得ることができる。
また、異なる波長帯域を有する複数の光を用いて高分解能な断層画像を得ることができるため、多数の光を用いた高分解能のタイプと、少数の光を用いた安価な低分解能タイプとの切換が可能になり、要求に応じた測定が可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態にかかる光断層画像化装置300について図10を参照して説明する。図10は光断層画像化装置300の概略構成図である。光断層画像化装置300は、マッハツェンダ型干渉計を用いたSS−OCT装置であり、3つの光を用いて光断層画像を取得するものである。図10の光断層画像化装置300において、前述の実施形態の光断層画像化装置と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
光断層画像化装置300の光源ユニット301は、図11に示すように、レーザ光La(掃引波長帯域Δλa:1.0μm〜1.5μm)を射出する光源10aと、レーザ光Lb(掃引波長帯域Δλb:0.6μm〜1.1μm)を射出する光源10bと、レーザ光Lc(掃引波長帯域Δλb:1.4μm〜1.9μm)を射出する光源10cとから構成されている。
また、波長分割手段302は、波長が0.9μm以下の光を反射し、波長が0.9μmより長い光は透過するダイクロイックミラー31と、波長が0.9μm以上かつ1.2μm以下の光を反射し、他の波長の光は透過するダイクロイックミラー32と、波長が1.2μm以上かつ1.5μm以下の光を反射し、他の波長の光は透過するダイクロイックミラー305と、レンズ33〜36および306とを備えている。図12に各ダイクロイックミラーの波長反射特性を示す。
光La、光Lbおよび光Lcは、それぞれ光ファイバFB1a、光ファイバFB1bおよび光ファイバFB1c内を伝播し、合波手段303および304により合波され、分波手段3において、光La、LbおよびLcはそれぞれ測定光L1aと参照光L2a、測定光L1bと参照光L2b、および測定光L1cと参照光L2cに分割される。その後、図1に示す光断層画像化装置100と同様に、測定光L1a、L1bおよび測定光L1cは、光ファイバFB32を伝播して、サーキュレータ4のポートaへ入射し、ポートbから射出され、光ファイバFB34を伝播して光ロータリコネクタ21を介してプローブ20に入射し、プローブ20から測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sの各深さ位置zにおいて反射した反射光L3a、L3bおよびLbcがプローブ20に入射し、測定光と逆の経路を辿ってサーキュレータ4のポートbに入射し、ポートcから射出され、光ファイバFB35を伝播して、合波手段5へ入射する。
合波手段5では、反射光L3a、L3bおよびL3cと参照光L2a、L2bおよびL2cとをそれぞれ合波する。合波手段5により反射光L3aと参照光L2aとが合波されたときに生ずる干渉光L4a、反射光L3bと参照光L2bとが合波されたときに生ずる干渉光L4bは、反射光L3cと参照光L2cとが合波されたときに生ずる干渉光L4cは波長分割手段302へ入射する。干渉光L4a、L4bおよびL4cの内、波長が0.9μm以下の光は光ファイバFB37へ入射し、波長が0.9μmより長く1.2μm以下の光は光ファイバFB38へ入射し、波長が1.2μmより長く1.5μm以下の光は光ファイバFB39へ入射し、波長が1.5μmより長い光は光ファイバFB40へ入射する。
各波長帯域の干渉光は、それぞれ光ファイバカプラ41a、41b、41cおよび41dにより二分され、干渉光検出手段40a、40b、40cおよび40dへ入射する。干渉光検出手段40a、40b、40cおよび40dでは二分された干渉光をそれぞれ2つの光検出素子を用いてバランス検波するとともに光電変換し、断層画像処理手段307へ出力する。なお、図13(1)、(2)、(3)および(4)は、干渉光検出手段40a、40b、40cおよび40cから出力された干渉信号の強度変化を時間軸と対応させて示すものである。理解を助けるために光ごとに分解して示している。
断層画像処理手段307は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなり、予め不図示の記憶部へ、光La、Lbおよび光Lcの周波数対時間特性を記憶している。断層画像処理手段307は、干渉光検出手段40a、40b、40cおよび40dの検出結果を波長掃引光源の発振周波数と対応づけた後、すべて等周波数間隔の干渉信号となる様に信号の接続処理を実施する事により、ひとつの広帯域干渉信号IS0を形成する。この干渉信号IS0を、例えばフーリエ変換を始めとする周波数解析を行うことにより測定対象Sの各深さ位置における光反射強度を求める。
また、光断層画像化装置300も、図1に示す第1の実施形態である光断層画像化装置100と同様に、プローブ20の光学ロータリコネクタ21から先のファイバ部を回転させ、サンプル上において円周状に光を走査させながら、測定対象Sの円周上の各部位において、各深さ位置における光反射強度を取得する。断層画像処理手段307は、これらの各部位の各深さ位置における光反射強度を統合することにより、2次元の光断層画像を生成し、断層画像処理手段307に接続されているCRTや液晶表示装置等からなる表示装置60により表示する。
また、図10に示す光断層画像化装置300では、3つの光を用いて光断層画像化装置を用いたが、より多数の光を用いて光断層画像化装置を取得してもよい。なお、n個の光を用いる場合には、干渉光検出手段をn+1個用いればよい。
次に、本発明の第4の実施形態にかかる光断層画像化装置400について図14を参照して説明する。図14は光断層画像化装置400の概略構成図である。光断層画像化装置400は、マッハツェンダ型干渉計を用いたSS−OCT装置であり、光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を検出し、断層画像処理手段に出力する周波数対時間特性検出手段401aおよび401bを備え、該周波数対時間特性検出手段401aおよび401bにより検出された光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を用いて断層画像を生成するものである。図12の光断層画像化装置400において、前述の実施形態の光断層画像化装置と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
光源10aから射出された光Laの一部は、分波手段402aにより、光ファイバFB41aへ分波され、周波数対時間特性検出手段401aへ入射する。また光源10bから射出された光Lbの一部は、分波手段402bにより、光ファイバFB41bへ分波され、周波数対時間特性検出手段401bへ入射する。周波数対時間特性検出手段401aおよび401bは、例えば、ファブリーペロー干渉計から構成されるものであり、光Laおよび光Lbの周波数対時間特性をリアルタイムに検出するものである。
断層画像処理手段403、干渉光検出手段40a、40bおよび40cの検出結果と、周波数対時間特性検出手段401aおよび401bにより検出された光Laおよび光Lbの周波数対時間特性と対応づけて、すべて等周波数間隔の干渉信号となる様に信号の接続処理を実施する事により、ひとつの広帯域干渉信号IS0を形成する。この干渉信号IS0を、例えばフーリエ変換を始めとする周波数解析を行うことにより測定対象Sの各深さ位置における光反射強度を求める。
このように、リアルタイムに検出した光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を用いて、光断層画像を生成するので、予め光Laおよび光Lbの周波数対時間特性を断層画像処理手段403へ記憶させておく必要がない。また、光Laおよび光Lbの周波数対時間特性と、予め記憶させている周波数対時間特性に一致させる必要がないため、このため、光Laおよび光Lbの波長帯域、掃引速度あるいは掃引タイミングなどを、測定対象Sに応じて、適宜変更することができ、装置の利便性が向上する。
なお、第1、第3および第4の実施形態では、マッハツェンダ型干渉計を用いたSS−OCT装置を用い、第2に実施形態ではマイケルソン型干渉計を用いたSS−OCT装置を用いて説明を行なったが、各実施の形態は、SS−OCT装置であれば、いかなるタイプの干渉計を用いてもよい。例えばフィゾー型干渉計を用いたものであってもよい。
上記各実施形態では、光源ユニットとして複数個のファイバリング型波長掃引光源を用いた例を挙げたが、その他の構成の波長掃引光源を用いてもよく、例えば波長選択手段として回折格子、ポリゴン、バンドパスフィルタ等を用い、利得媒質として希土類ドープファイバ等を用いた波長走査光源も適用可能である。
または、特許文献3、特許文献4に記載された光源を一組とし、複数組の光源を合波する構成を採用してもよい。例えば、図15に示すように、各光の光源を、短波長側の光を射出する波長掃引レーザと、長波長側の光を射出する波長掃引レーザとの組み合わせにより構成してもよい。すなわち、波長帯域1.0μm〜1.3μm内で波長を掃引する波長掃引レーザから射出された光La1と波長帯域1.2μm〜1.5μm内で波長を掃引する波長掃引レーザから射出された光La2とを、波長が重なる波長帯域において、同期させて発振させながら合波することにより光Laを構成し、波長帯域0.6μm〜0.9μm内で波長を掃引する波長掃引レーザから射出された光Lb1と波長帯域0.8μm〜1.1μm内で波長を掃引する波長掃引レーザから射出された光Lb2とを波長が重なる波長帯域において、同期させて発振させながら合波することにより光Lbを構成してもよい。なお、波長が重なる波長帯域において同期させて発振させる場合であれば、3つ以上の波長掃引光源から射出された光を合波して、光Laまたは光Lbを構成することもできる。
さらに、各実施の形態においては、1つの利得媒質から1つの光が射出される例について説明したが、1つの利得媒質から波長が異なる複数の光が射出される多色光源を用いてもよい。この場合は、例えば、光源ユニット10を多色光源に置換すればよい。
ひとつの光の掃引波長帯域は、例示した波長帯域に限る物ではないが、OCT計測が可能な所定の波長帯域以上である必要がある。所定の波長帯域として明確な境界値はないが、おおよそ分解能1mmオーダより小さいシステムを想定しており、光の周波数帯域でおおよそ数10GHz以上のオーダである。
また、上記実施形態では、光ファイバにより光を導波し、光カプラやWDMカプラにより合分波する例を示しているが、ミラー、プリズム、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等により空間的に合分波するバルク光学系で構成してもよい。光ファイバプローブの代わりに、空間伝搬した光をガルバノミラーで走査する構成でも良い。
また、第1の実施形態と同様に、第2〜第4の実施形態においても、光源ユニットから射出される各光の波長帯域は離散しているものであってもよい。
また、上記実施形態では、測定対象から反射、もしくは後方散乱された光を測定する場合を例にとり説明したが、測定対象がガラスブロックや透明フイルムなどの透明媒体の場合、それらの面内屈折率分布、厚み分布、複屈折などを導出するために、反射光の代わりに透過光を測定することがある。そのような場合は、反射光の代わりに透過光を合波手段に導波して、この透過光と参照光を合波するようにすればよく、上記実施形態におけるその他の構成や方法はそのまま適用可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 光源ユニットの波長掃引の様子を示す図 ダイクロイックミラーの波長反射特性を示す図 図1の干渉光検出手段において検出される干渉光の波長帯域を示す図 断層画像処理手段の変形例を示す図 図1の干渉光検出手段において検出される干渉光の一例を示すグラフ 図1の干渉光検出手段において検出される干渉光を周波数解析したときの各深さ位置の反射強度を示す図 図1の断層画像処理手段において複数の反射強度から断層画像の生成に用いる反射強度を生成する様子を示す図 本発明の第2の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 本発明の第3の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 図10の光源ユニットの波長掃引の様子を示す図 図10のダイクロイックミラーの波長反射特性を示す図 図10の干渉光検出手段において検出される干渉光の波長帯域を示す図 本発明の第4の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 光源ユニットの変形例における波長掃引の様子を示す図
符号の説明
100、200、300、400 光断層画像化装置
2、5、201 合波手段
3 分波手段
4、202 光サーキュレータ
6、204 光路長調整手段
10 光源ユニット
10a、10b、10c 光源
20 プローブ
30、302 波長分割手段
40a、40b、40b、40c 干渉光検出手段
50、55 断層画像処理手段
60 表示装置
401a、401b 周波数対時間特性検出手段
ISa、ISb 干渉信号
La、Lb 光
L1a、L1b 測定光
L2a、L2b 参照光
L3a、L3b 反射光
L4a、L4b 干渉光
S 測定対象
ra、rb 中間反射強度
Δλa、Δλb 波長帯域

Claims (4)

  1. 第1の波長帯域内で波長が繰り返し掃引される第1の光を射出する第1の光源と、前記第1の波長帯域と波長帯域が異なる第2の波長帯域内で波長が繰り返し掃引される第2の光を射出する第2の光源とを有し、前記第1の光の掃引の一部と第2の光の掃引の一部とが同時に行なわれる光源ユニットと、
    前記第1の光および第2の光をそれぞれ第1および第2の測定光と第1および第2の参照光とに分割する光分割手段と、
    該分割手段により分割された前記第1および第2の測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光である第1および第2の反射光と前記第1および第2の参照光とをそれぞれ合波する合波手段と、
    該合波手段により前記第1の反射光と前記第1の参照光とが合波されたときに生ずる第1の干渉光と前記合波手段により前記第2の反射光と前記第2の参照光とが合波されたときに生ずる第2の干渉光とを、少なくとも前記第1の波長帯域の一部および前記第2の波長帯域の一部を含む第3の波長帯域と、該第3の波長帯域より短波長側へずれた第4の波長帯域と、前記第3の波長帯域より長波長側へずれた第5の波長帯域とに分割する波長分割手段と、
    前記第3の波長帯域内の干渉光を第1の干渉信号として検出する第1の干渉光検出手段と、前記第4の波長帯域内の干渉光を第2の干渉信号として検出する第2の干渉光検出手段と、前記第5の波長帯域内の干渉光を第3の干渉信号として検出する第3の干渉光検出手段と、
    前記第1、第2および第3の干渉光検出手段により検出された前記第1、第2および第3の干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えた事を特徴とする光断層画像化装置。
  2. 前記第1の光および第2の光の周波数対時間特性を検出し、前記断層画像処理手段に出力する周波数対時間特性検出手段を備え、
    前記該断層画像処理手段は、前記周波数対時間特性検出手段により検出された前記第1の光および第2の光の周波数対時間特性を用いて前記断層画像を生成するものであることを特徴とする請求項1記載の光断層画像化装置。
  3. 前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域は、長波長側または短波長側の端部に、波長帯域が重複する重複波長帯域を有するものであり、
    前記第3の波長帯域が前記重複波長帯域の全てを含むものであり、
    前記第1の光源および前記第2の光源の一方から前記第3の波長帯域内の波長の光が射出されている間は、該第3の波長帯域内の波長の光は前記一方の光源のみから射出されることを特徴とする請求項2記載の光断層画像化装置。
  4. 前記波長分割手段が、2つのダイクロイックミラーから構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の光断層画像化装置。
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