JP5541831B2 - 光断層画像化装置およびその作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、OCT(Optical Coherence Tomography)計測により測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化方法および装置と、該光断層画像化装置に使用可能な光制御ユニットに関する。
従来、生体組織の光断層画像を取得する際に、OCT計測を利用した光断層画像取得装置が用いられることがある。この光断層画像取得装置は、光源から射出された低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、該測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光、もしくは後方散乱光と参照光とを合波し、該反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を取得するものである。以下、測定対象からの反射光、後方散乱光をまとめて反射光と標記する。
上記のOCT計測には、大きくわけてTD−OCT(Time domain OCT)計測とFD(Fourier Domain)−OCT計測の2種類がある。TD−OCT(Time domain OCT)計測は、参照光の光路長を変更しながら干渉光強度を測定することにより、測定対象の深さ方向の位置(以下、深さ位置という)に対応した反射光強度分布を取得する方法である。
一方、FD(Fourier Domain)−OCT計測は、参照光と信号光の光路長は変えることなく、光のスペクトル成分毎に干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉強度信号を計算機にてフーリエ変換に代表される周波数解析を行うことで、深さ位置に対応した反射光強度分布を取得する方法である。TD−OCTに存在する機械的な走査が不要となることで、高速な測定が可能となる手法として、近年注目されている。
FD(Fourier Domain)−OCT計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept source OCT)の2種類が挙げられる。SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やAES(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光をスペクトロメータを用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである。
一方、SS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
上述した各種OCT計測において、空間分解能の向上を図り、高画質な結果を得るために、光源波長の広帯域化、及びそれに応じたデータ点数アップが望まれている。従来のフーリエ変換手法では、光源スペクトルが連続的である必要があった。光源としては安価で小型なスーパルミネッセンスダイオード(SLD)、あるいは半導体光アンプ(SOA)といった半導体光源が望ましいが、これらはその媒質の特性により利得帯域が限られるため、単体で連続的に100nmを超える帯域を実現するのは難しい。
そこで、特許文献1に示すような複数の光源からの光を合波して波長帯域を広げる手法が考えられていた。広帯域なスペクトル幅を有する光を射出する光源として、特許文献1にはそれぞれ異なるスペクトル帯域の光を射出する複数の光源と、各光源から射出された光を光結合器により合波し、単一光波の光を射出する方法が開示されている。
SD−OCT計測においては、特許文献2に、重複した波長帯域を持つ複数の利得媒質の光を合波して連続したスペクトルを形成する方法が開示されている。また、SS−OCT計測において合波により連続したスペクトルを形成する方法としては、特許文献3に、利得媒質と波長選択素子をそれぞれ有する複数の波長走査光源を備えた構成が開示されており、特許文献4に、複数の利得媒質からの光を1つの波長選択素子で同時に制御する構成が開示されている。
データ点数アップについては、SD−OCT装置では、一般に、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて干渉光を波長ごとに検出しているため、データ点数はディテクタアレイの素子数で制限されてしまう。データ点数増加のためにディテクタアレイの素子数を増加させようとすると、現状では、コストの増大、製作性の低下、測定レートの低下等が起こり、好ましくない。これに対して、SS−OCT装置では、データ点数を増加させるには、例えば光源の周波数掃引周期が一定とした場合、ディテクタからの光電流信号をデジタル値に変換する回路のサンプリング周波数を増加させればよいので、測定レートを高く維持したまま、低コストで容易に実現可能である。
特開2002−214125号公報 特開2001−264246号公報 特開2006−47264号公報 米国特許第6665320号明細書
上記のように、高い空間分解能を得るために複数の光源の光を合波する際、複数の光源から射出される光を例えば分岐比50:50のカプラを用いて合波すると、該カプラで出力が双方の合計の半分になるために、光利用効率が悪くなってしまう。また、偏光ビームスプリッタを用いて合波する方法もあるが、この手法で合波できるのは2光束までであり、広帯域化には限界がある。
また、複数の光源の光を合波して用いる場合、従来のSS−OCT装置では、ディテクタが1素子であるために、複数の光源から異なる波長の光が同時に射出されて測定対象に照射されると、これら複数の光による干渉信号がディテクタにおいて混在し、干渉情報が混ざり合い、検出できなくなるという問題がある。
そのため、特許文献3、特許文献4に記載の装置では、光源の制御、もしくはスイッチング素子等の利用により、ディテクタに入射する光の波長は1つになるように構成している。しかしながら、このような方法では、測定光として広帯域の光を用いることはできるが、測定光の全波長帯域の光を照射するには時間がかかるため、測定レートが低下するという問題が生じる。
そこで、SS−OCT計測において、波長の異なる複数の光束を同時に使用して、各光束ごとの干渉情報を分離して同時に取得できれば、高い測定レートで高分解能に測定できるため、そのようなことを実現可能にする光断層画像化方法および装置が要望されていた。
本発明は上記事情を鑑みなされたものであり、高速に高分解能の断層画像を取得可能な光断層画像化方法および装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記光断層画像化装置に使用可能であり、複数の光束を高効率に合波して広帯域のスペクトルを得ることが可能な光制御ユニットを提供することを目的とする。
本発明の第1の光断層画像化装置は、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出可能な発光部と、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段と、前記発光部、または前記光束の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、少なくとも1つの光束が他の1つ以上の光束と異なる時間帯に出力されるように制御する制御手段とを具備し、互いに波長の異なる2以上の光束が合波されて同時に出力されるように構成されている光制御ユニットと、前記光制御ユニットから出力された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、前記参照光と、前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの前記反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波する合波手段と、該合波手段により前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出する干渉光検出手段と、前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
上記光制御ユニットは、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が互いに離隔しており、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、前記制御手段が、前記波長帯域が互いに離隔している前記各光束が同一の時間帯に出力されるようにするとともに、前記波長帯域の一部が重複している前記各光束が異なる時間帯に出力されるようにするものであることが好ましい。
また、本発明の第2の光断層画像化装置は、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出可能でありそのうち少なくとも2以上の光束を射出する発光部と、前記発光部から射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、分割された複数の前記測定光のうち少なくとも2つの測定光を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段と、前記発光部、または前記測定光の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、少なくとも1つの前記測定光が他の1つ以上の前記測定光と異なる時間帯に測定対象に照射されるようにするとともに、互いに波長の異なる2以上の前記測定光が合波されて同時に測定対象に照射されるようにする制御手段と、前記参照光と、合波された前記測定光が前記測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波する合波手段と、該合波手段により前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出する干渉光検出手段と、前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の光断層画像化方法は、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出可能でありそのうち少なくとも2以上の光束を射出する発光部を用い、前記発光部から射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割し、分割された複数の前記測定光のうち少なくとも2つの測定光を波長選択性を有する波長合波手段により合波して射出させ、前記発光部、または前記測定光の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、少なくとも1つの前記測定光が他の1つ以上の前記測定光と異なる時間帯に測定対象に照射されるようにするとともに、互いに波長の異なる2以上の前記測定光が合波されて同時に測定対象に照射されるようにし、前記参照光と、合波された前記測定光が前記測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波し、前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出し、前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成することを特徴とするものである。
上記の本発明の第2の光断層画像化装置および本発明の光断層画像化方法において、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が離隔しており、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、波長帯域が互いに離隔している前記各測定光が同一の時間帯に前記測定対象に照射されるとともに、前記波長帯域の一部が重複している前記各測定光が異なる時間帯に前記測定対象に照射されることが好ましい。
ここで、「異なる波長帯域」とは、互いに離隔した波長帯域のみを意味するのではなく、一部の波長帯域のみが重複していても波長帯域全体が同一でなければ異なる波長帯域であるとする。各光束の波長帯域の幅は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
各光束の波長帯域は、発光部が射出可能な3以上の光束により連続したスペクトルが形成されるようなものでもよいし、あるいは不連続なスペクトルが形成されるようなものでもよい。また、発光部は、1つの光源が1つの光束を射出する3以上の光源からなるものであってもよいし、あるいは、1つの光源が複数の光束を射出する1または2以上の光源からなるものであってもよい。
ここで、「波長選択性を有する合波手段」とは、波長により透過率または反射率が異なるものであり、一般には、所定の波長帯域の光を高効率に合波可能なように構成されたものを意味する。波長選択性を有する合波手段としては例えば、WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)カプラ、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム、回折光学素子等を用いることができる。
ここで、「制御手段」としては例えば、発光部が電流注入で発光する素子の場合に該光源の電流をオン・オフ制御するものや、光路を遮断するシャッタ、光路を変更する光スイッチ手段等を用いることができる。
なお、本明細書において、例えば「2つの光束の波長帯域が離隔している」とは、これら2つの光束のピーク波長の間に、OCT計測に寄与しない低強度の波長帯域が存在することを意味し、2つの光束のピーク強度に対して概ね−10dB以下の光強度となる波長帯域が存在することを意味する。2つの光束のピーク強度が異なるときは、よりピーク強度が小さな方のピーク強度を用いて考えるものとする。そして、「2つの光束の波長帯域の一部が重複している」とは、上記の「2つの光束の波長帯域が離隔している」の逆の意味とする。
同様に、「不連続なスペクトル」とは、該スペクトルを有する光束の波長帯域内において、この光束のピーク強度に対して概ね−10dB以下の光強度となる波長帯域が、FD−OCT計測において測定される周波数域サンプリング間隔に比べて十分に広い波長域に渡って、存在することを意味する。そして、「連続したスペクトル」とは、上記の「不連続なスペクトル」の逆の意味とする。なお、例えば、半導体レーザの周波数を階段状に変調する様な光束や、例えば周波数コム技術を用いた線スペクトルが密に並んで広帯域発光している様な光源は、それらの離隔した波長間隔がFD−OCT計測において測定される周波数サンプリング間隔同等、あるいはそれより狭いため、連続したスペクトルと見なす事ができる。
また、本明細書において、掃引されている光束に対して述べられている「スペクトル」とは、特に断りのない限り、ある瞬時のものではなく、掃引される全時間帯における、波長に対する光強度分布を意味するものとする。
本発明の光制御ユニットによれば、発光部から射出される複数の光束を波長選択性を有する合波手段により高効率に合波して、広帯域のスペクトルを得ることができる。また本発明の光制御ユニットは、少なくとも1つの光束が他の1つ以上の光束と異なる時間帯に出力されるように制御する制御手段を備え、互いに波長の異なる2以上の光束が合波されて同時に出力されるようにしているため、干渉信号の混在を招く複数の光束は異なる時間帯に出力されるように制御しつつ、互いに波長の異なる2以上の光束を同時に出力することができるので、SS−OCT計測に好適に使用することができる。
本発明の第1の光断層画像化装置によれば、上記光制御ユニットを用いているため、高効率に合波された広帯域の光を測定光として用いることができ、高分解能の測定が可能になる。また、本発明の第1の光断層画像化装置によれば、上記光制御ユニットから波長の異なる2以上の光束が同時に出力され、光制御ユニットから出力された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割し、前記参照光と、前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの前記反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波し、前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出するようにしているため、波長が異なる複数の光束を同時に測定対象に照射しても、このとき生じた複数の干渉光による複数の干渉信号が混ざり合うことはなく、複数の干渉信号を光束ごとに同時に得ることができるので、従来に比べて測定レートを向上させることができ、高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
その際に、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が互いに離隔しており、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、前記制御手段が、前記波長帯域が互いに離隔している前記各光束が同一の時間帯に出力されるようにするとともに、前記波長帯域の一部が重複している前記各光束が異なる時間帯に出力されるようにすれば、同一の時間帯に生じる波長帯域が互いに離隔している各参照光および各反射光は波長選択性を有する分波手段により各光束ごとに分離することができ、波長帯域の一部が重複している各参照光および各反射光は時間により分離することができるため、各干渉光を各光束ごとに確実に分離して検出することができる。
また、本発明の第2の光断層画像化装置または本発明の光断層画像化方法によれば、3以上の光束を射出可能でありそのうち少なくとも2以上の光束を射出する発光部を用い、前記発光部から射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割し、分割された複数の前記測定光のうち少なくとも2つの測定光を波長選択性を有する波長合波手段により合波するため、高効率に合波された広帯域の光を測定光として用いることができ、高分解能の測定が可能になる。さらに、本発明の第2の光断層画像化装置または本発明の光断層画像化方法によれば、波長の異なる2以上の測定光が同時に測定対象に照射され、前記参照光と、合波された前記測定光が前記測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波し、前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出するようにしているため、波長が異なる複数の測定光が同時に測定対象に照射されても、このとき生じた複数の干渉光による複数の干渉信号が混ざり合うことはなく、複数の干渉信号を光束ごとに同時に得ることができるので、従来に比べて測定レートを向上させることができ、高速に高分解能の断層画像を取得することができる。
その際に、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が離隔しており、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、波長帯域が互いに離隔している前記各測定光が同一の時間帯に前記測定対象に照射されるようにすれば、同一の時間帯に生じる波長帯域が互いに離隔している各参照光および各反射光は波長選択性を有する分波手段により各光束ごとに分離することができ、波長帯域の一部が重複している各参照光および各反射光は時間により分離することができるため、各干渉光を各光束ごとに確実に分離して検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の光制御ユニット、光断層画像化方法および装置の実施形態を詳細に説明する。図1および図2はそれぞれ、本発明の第1の実施形態にかかる光源ユニット10の概略構成図、およびこの光源ユニット10を備えた光断層画像化装置1の概略構成図である。光断層画像化装置1は、光源ユニット10から射出された光束を用いて、例えば体腔内の生体組織や細胞等の測定対象の断層画像をマッハツェンダ型干渉計を用いて前述のSS−OCT計測により取得するものである。
先に光源ユニット10の説明を行う。光源ユニット10は、複数の光束を合波して出力するものであり、本発明における光制御ユニットの機能を有するものである。図1に示すように、光源ユニット10は、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出可能な発光部11と、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段である合波手段15a、15bと、前記光束の光路中の合波手段15a、15bの下流において、前記光束を制御して、少なくとも1つの光束が他の1つ以上の光束と異なる時間帯に出力されるように制御する制御手段16とを備え、互いに波長の異なる2以上の光束が合波されて同時に出力されるようにするものである。
具体的には本実施形態においては、発光部11は、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ周波数(波長)を一定の周期で掃引させながらレーザ光を射出する波長掃引光源である4つの光源10a、10b、10bc、10dを備えている。各光源10a、10b、10bc、10dは、例えば、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)からなる利得媒質と、FFP−TF(Fiber Fabry Perot − Tunable Filter)からなる波長選択手段と、これら半導体光増幅器および波長選択手段の両端に接続されてリング状の共振器を構成する光ファイバとを主に有する外部共振器型の波長掃引光源により構成できる。
この場合、半導体光増幅器は、駆動電流の注入により微弱な放出光を一端側に接続された光ファイバに射出するとともに、他端側の光ファイバから入射された光を増幅する機能を有しており、半導体光増幅器により、リング状の共振器においてレーザ光が発振する。発振したレーザ光は、光ファイバの一部に分岐用の光カプラを接続することで外部へ取り出すことができる。そして、波長選択手段により、共振器内で発振するレーザ光の波長を選択することにより、各光源10a、10b、10bc、10dにおいて、一定の周期で波長掃引された光束を射出することができる。
光源10a、10b、10c、10dそれぞれから射出される光束La、Lb、Lc、Ldのスペクトルの一例を図3(a)に示す。光束La、Lb、Lc、Ldは、互いに異なる波長帯域を有し、各波長帯域内ではそれぞれ連続したスペクトルを有し、各波長帯域の中心波長はこの順に長くなっている。光束La、Lb、Lc、Ldのうち、中心波長の順で隣り合う2つの光束は、その波長帯域の一部が重複するようになっており、全光束La、Lb、Lc、Ldが形成するスペクトル(図3(a)に点線で示す)は連続したものとなっている。
そして、光束La、Lb、Lc、Ldのうち、中心波長の順で隣り合わない2つの光束は、その波長帯域は離隔するようになっている。つまり、光束Laと光束Lcの波長帯域は、図3(b)に示すように波長帯域Δacだけ離隔しており、光束Lbと光束Ldの波長帯域は、図3(c)に示すように波長帯域Δbdだけ離隔している。
また、光束Laと光束Lcの波長掃引周期Taは等しく、光束Lbと光束Ldの波長掃引周期Tbも等しいよう構成されるが、波長掃引周期Taと波長掃引周期Tbは異なる周期であってもよい。
図1に示すように、光源10a、10cの射出端と合波手段15aの入力端とはそれぞれ光ファイバFBa、FBcにより接続されている。光源10b、10dの射出端と合波手段15bの入力端とはそれぞれ光ファイバFBb、FBdにより接続されている。
合波手段15a、15bは、設定されたカットオフ波長に応じて光を合波する機能を有し、たとえばWDMカプラにより構成される。合波手段15aは、光源10aから射出された光束Laと光源10cから射出された光束Lcとを合波する。合波手段15bは、光源10bから射出された光束Lbと光源10dから射出された光束Ldとを合波する。合波手段15a、15bのカットオフ波長はそれぞれ、上記の波長帯域Δac、波長帯域Δbd内の波長に設定されている。これにより、高効率に各光束を合波することができる。
制御手段16は、本実施形態では、2つの入力端と1つの出力端を有するものであるが、より多くの入力端または出力端を有していてもよい。合波手段15a、15bの出力端と制御手段16の2つの入力端とはそれぞれ光ファイバFB0a、FB0bにより接続されている。制御手段16の出力端には光ファイバFB1が接続されている。
制御手段16は、例えばスイッチング素子により構成され、2つの入力端のうち一方の入力端から入射した光束のみを出力端へ射出し、他方の入力端から入射した光束は遮断して射出しないようにし、時間に応じて射出させる光束を切り換える機能を有する。より詳しくは制御手段16は、波長帯域が互いに離隔している各光束を光源ユニット10から同一の時間帯に出力するようにし、波長帯域の一部が重複している各光束を光源ユニット10から異なる時間帯に出力するようにする。
上記構成を有する光源ユニット10の動作例について説明する。光源10a、10cそれぞれから射出した光束La、Lcはそれぞれ光ファイバFBa、FBcにより導波され、合波手段15aにおいて合波される。合波された2つの光束は光ファイバFB0aにより導波されて制御手段16に入射する。
また、光源10b、10dそれぞれから射出した光束Lb、Ldはそれぞれ光ファイバFBb、FBdにより導波され、合波手段15bにおいて合波される。合波された2つの光束は光ファイバFB0bにより導波されて制御手段16に入射する。
全ての光源は、不図示の外部トリガにて同期をとっており、一定周期で波長掃引するよう駆動されている。また、制御手段16も外部トリガにより、各光源の掃引周期と同期をとっている。図4に、制御手段16の制御により光源ユニット10から出力される各光束、およびその波長掃引の様子を示す。なお、図4では図の煩雑化を避けるため、一部符号を省略しているが、最短波長域から長波長側に向かって順に光束La(実線)、Lb(点線)、Lc(実線)、Ld(点線)の波長掃引の様子を示す。
図4に示すように、光源10a、10cの掃引の1周期分の間(波長掃引周期Ta)、光源ユニット10は、光束La、Lcのみを出力し、光束Lb、Ldは出力しない。その後、制御手段16において切り換えが行われ、光源10b、10dの掃引の1周期分の間(波長掃引周期Tb)、光源ユニット10は、光束Lb、Ldのみを出力し、光束La、Lcは出力しない。以下、同様にこれを繰り返す。
図2に示す光断層画像化装置1は、上述した光源ユニット10と、光源ユニット10から出力された波長の異なる複数の光束をそれぞれ測定光と参照光に分割する光分割手段3と、測定光が測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光と参照光とを各光束ごとにそれぞれ合波する合波手段4a、4b、4c、4dと、これらの合波のときに生ずる干渉光を干渉信号として各光束ごとに検出する干渉光検出手段40a、40b、40c、40dと、これらの干渉信号を用いて測定対象Sの断層画像を取得する断層画像処理手段50とを備えている。
なおここで、「各光束ごとに」とは、発光部11から射出された各光束に基づく光ごと、すなわち、同じスペクトルを有する光ごとにという意味である。
光分割手段3は、例えば、分岐比90:10の2×2の光カプラから構成されている。光分割手段3は、光源ユニット10から射出された波長の異なる複数の光束をそれぞれ測定光と参照光とに、測定光:参照光=90:10の割合となるように分割する。
測定光の光路にはプローブ30が設けられている。プローブ30は、光学ロータリコネクタ31を介して入射された測定光を測定対象Sまで導波し、測定対象Sの同一部位に同時に照射する。また、プローブ30は、測定光が測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光を導波する。プローブ30は、図示しないモータにより、光学ロータリコネクタ31から先のファイバ部が回転する構成となっており、それによりサンプル上において円周状に光束を走査する様になっており、これにより2次元断層画像が計測可能となっている。さらに、図示しないモータによりプローブ30の先端が光路の走査円が形成する平面に対して垂直な方向に走査する事により、3次元断層画像の計測も可能となっている。また、プローブ30は、図示しない光コネクタにより光ファイバFB4に対して着脱可能に取り付けられている。勿論、プローブ先端形状や走査方向はこれに限る物ではなく、例えば、ファイバ先端に高速走査ミラーを配置して2次元走査を行う構成でもよい。
参照光の光路には透過型の光路長調整手段20が設けられている。光路長調整手段20は、断層画像の取得を開始する位置を調整するために、参照光の光路長を変更するものである。
光路長変更後の参照光の光路には、参照光を各光束ごとに分離するための参照光分離手段76、75a、75bが設けられている。また、反射光の光路には反射光を各光束ごとに分離するための反射光分離手段86、85a、85bが設けられている。
参照光分離手段76と反射光分離手段86はともに、本実施形態では、1つの入力端と2つの出力端を有するものであるが、より多くの入力端または出力端を有していてもよい。参照光分離手段76の出力端と参照光分離手段75a、75bの入力端とはそれぞれ光ファイバFB7a、FB7bにより接続されている。反射光分離手段86の出力端と反射光分離手段85a、85bの入力端とはそれぞれ光ファイバFB6a、FB6bにより接続されている。
参照光分離手段76と反射光分離手段86はともに、例えばスイッチング素子により構成され、入力端から入射した光束を2つの出力端のうち一方の出力端へ射出し、時間に応じて射出させる出力端を切り換える機能を有する。参照光分離手段76と反射光分離手段86のこのような切り換えは、制御手段16と同様に、外部トリガにより、各光源の掃引周期と同期をとって行われる。
参照光分離手段75a、75b、反射光分離手段85a、85bは全て、設定されたカットオフ波長に応じて光を分波する機能を有し、たとえばWDMカプラにより構成される。参照光分離手段75a、85aは、そのカットオフ波長が上述の波長帯域Δacの波長に設定されており、例えば合波手段15aと同じものを入出射端を逆にして使用することができる。参照光分離手段75b、85bは、そのカットオフ波長が上述の波長帯域Δbd内の波長に設定されており、例えば合波手段15bと同じものを入出射端を逆にして使用することができる。上記のような波長選択性を有する参照光分離手段75a、75b、反射光分離手段85a、85bを用いることにより、高効率に各光を波長ごとに分離することができる。
合波手段4a、4b、4c、4dは、例えば、分岐比50:50の2×2の光ファイバカプラから構成されている。合波手段4aは光束Laに基づく反射光L3aと参照光L2aを合波して、このとき生じた干渉光L4aを干渉光検出手段40aへ射出する。なお、ここでは、合波手段4aはそれぞれ干渉光を二分して干渉光検出手段40aへ射出し、干渉光検出手段40aでは二分された干渉光をそれぞれ2つの光検出素子を用いてバランス検波するようにしている。この機構により、光強度ゆらぎの影響を抑え、より鮮明な画像を得ることができる。
合波手段4bは光束Lbに基づく反射光と参照光を合波して、このとき生じた干渉光を干渉光検出手段40bへ射出する。合波手段4cは光束Lcに基づく反射光L3cと参照光L2cを合波して、このとき生じた干渉光L4cを干渉光検出手段40cへ射出する。合波手段4dは光束Ldに基づく反射光と参照光を合波して、このとき生じた干渉光を干渉光検出手段40dへ射出する。合波手段4b、4c、4dと干渉光検出手段40b、40c、40dについても合波手段4aと干渉光検出手段40aと同様に、バランス検波を行うように構成されている。
干渉光検出手段40a、40b、40c、40dはそれぞれ、入射された干渉光を光電変換し、各光束の波長帯域ごとの複数の干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdとして検出する機能を有している。このとき、干渉光検出手段40a、40b、40c、40dにおいて、光源10a、10b、10c、10dの各スペクトルに断層情報(反射率)の関数をフーリエ変換したものを加えた干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdが観測されることになる。干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdは、断層画像処理手段50に出力される。
断層画像処理手段50は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなる。断層画像処理手段50は、干渉光検出手段40により光電変換された干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdを波長掃引光源の発振周波数と対応づけた後、すべて等周波数間隔の干渉信号となる様に信号の接続処理を実施する事により、ひとつの広帯域の干渉信号IS0を形成する。この干渉信号IS0を周波数解析することにより測定対象Sの各深さ位置における断層情報を求める。
ここで、断層画像処理手段50において干渉信号IS0に基づいて断層画像を生成する方法について簡単に説明する。なお、詳細については「武田 光夫、「光周波数走査スペクトル干渉顕微鏡」、光技術コンタクト、2003、Vol.41、No.7、p426−p432」に記載されている。
測定光が測定対象Sに照射されたとき、測定対象Sの各深さからの反射光と参照光とがいろいろな光路長差(測定対象Sの深さ位置)をもって干渉しあう際の各光路長差lに対する干渉縞の光強度をS(l)とすると、干渉光検出手段40において検出される光強度I(k)は、
I(k)=∫ S(l)[1+cos(kl)]dl ・・・(1)
で表される。ここで、kは波数、lは参照光と反射光との光路長差である。式(1)は波数kを変数とする光周波数領域のインターフェログラムとして与えられていると考えることができる。よって、断層画像処理手段50において、干渉光検出手段40a、40b、40c、40dの検出によるスペクトル干渉縞をフーリエ変換により周波数解析して、各波長における干渉信号IS0の光強度S(l)を決定することにより、測定対象Sの測定開始位置からの距離情報と断層情報とを取得し、断層画像を生成することができる。
次に、光断層画像化装置1の動作例について説明する。光源ユニット10からは、図4に示すように、光束La、Lcと光束Lb、Ldが、それぞれ波長掃引されて一周期分ずつ交互に射出される。まず、光束La、Lcが射出されているときの動作について説明する。なお、図2に示す各光は、光束La、Lcが射出されているときのものである。
図2に示すように、光源ユニット10から射出して光ファイバFB1により導波された光束La、Lcは、光分割手段3に入射する。光分割手段3において、光束Laは測定光L1aと参照光L2aに光分割され、光束Lcは測定光L1cと参照光L2cに光分割される。測定光L1a、L1cは光ファイバFB2により導波されてサーキュレータ5を経由した後、光ファイバFB4により導波されて、光学ロータリコネクタ31を経由してプローブ30により導波されて、測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sの各深さ位置zにおいて反射した反射光L3a、L3cは、プローブ30および光ファイバFB4により導波されてサーキュレータ5を経由した後、光ファイバFB5により導波されて反射光分離手段86に入射する。
反射光分離手段86では、外部トリガにより同期をとっており、光源ユニット10から光束La、Lcが射出されている間は、反射光分離手段86に入射した光束は光ファイバFB6a側に射出され、光源ユニット10から光束Lb、Ldが射出されている間は、反射光分離手段86に入射した光束は光ファイバFB6b側に射出される。したがって、反射光L3a、L3cは光ファイバFB6aにより導波されて反射光分離手段85aに入射する。
反射光分離手段85aは、光束Laと同じ波長帯域の反射光L3aを光ファイバFB8a側に射出し、光束Lcと同じ波長帯域の反射光L3cを光ファイバFB8c側に射出する。光ファイバFB8aには合波手段4aが結合されており、光ファイバFB8cには合波手段4cが結合されている。
一方、光分割手段3により分割された参照光L2a、L2cは、光ファイバFB3により導波されて、光ファイバ3の途中に設けられた光路長調整手段20により光路長を変更された後、参照光分離手段76に入射する。
参照光分離手段76では、外部トリガにより同期をとっており、光源ユニット10から光束La、Lcが射出されている間は、参照光分離手段76に入射した光束は光ファイバFB7a側に射出され、光源ユニット10から光束Lb、Ldが射出されている間は、参照光分離手段76に入射した光束は光ファイバFB7b側に射出される。したがって、参照光L2a、L2cは光ファイバFB7aにより導波されて参照光分離手段75aに入射する。
参照光分離手段75aは、光束Laと同じ波長帯域の参照光L2aを光ファイバFB9a側に射出し、光束Lcと同じ波長帯域の参照光L2cを光ファイバFB9c側に射出する。光ファイバFB9aには合波手段4aが結合されており、光ファイバFB9cには合波手段4cが結合されている。
合波手段4aにおいて、反射光L3aと参照光L2aが合波され、これらの干渉光L4aは二分されて干渉光検出手段40aへ射出される。干渉光検出手段40aでは、干渉光L4aがバランス検波されるとともに光電変換されて、干渉信号ISaが生成され、断層画像処理手段50へ出力される。
合波手段4cにおいて、反射光L3cと参照光L2cが合波され、これらの干渉光L4cは二分されて干渉光検出手段40cへ射出される。干渉光検出手段40cでは、干渉光L4cがバランス検波されるとともに光電変換されて、干渉信号IScが生成され、断層画像処理手段50へ出力される。
光束La、Lcが、一周期分波長掃引されると、光源ユニット10からは光束Lb、Ldが射出される。次に、光束Lb、Ldが射出されているときの動作は、反射光分離手段86と参照光分離手段76に入射するまでは、上記の光束La、Lcが射出されているときの動作と同様である。
反射光分離手段86において、光束Lb、Ldそれぞれに基づく各反射光は光ファイバFB6bにより導波されて反射光分離手段85bに入射する。反射光分離手段85aは、光束Lbに基づく反射光を光ファイバFB8b側に射出し、光束Ldに基づく反射光を光ファイバFB8d側に射出する。光ファイバFB8bには合波手段4bが結合されており、光ファイバFB8dには合波手段4dが結合されている。
また、参照光分離手段76において、光束Lb、Ldそれぞれに基づく各参照光は光ファイバFB7bにより導波されて参照光分離手段75bに入射する。参照光分離手段75bは、光束Lbに基づく参照光を光ファイバFB9b側に射出し、光束Ldに基づく参照光を光ファイバFB9d側に射出する。光ファイバFB9bには合波手段4bが結合されており、光ファイバFB9dには合波手段4dが結合されている。
合波手段4bにおいて、光束Lbに基づく反射光と参照光が合波され、これらの干渉光は二分されて干渉光検出手段40bへ射出される。干渉光検出手段40bでは、光束Lbに基づく干渉光がバランス検波されるとともに光電変換されて、干渉信号ISbが生成され、断層画像処理手段50へ出力される。
合波手段4dにおいて、光束Ldに基づく反射光と参照光が合波され、これらの干渉光は二分されて干渉光検出手段40dへ射出される。干渉光検出手段40dでは、光束Ldに基づく干渉光がバランス検波されるとともに光電変換されて、干渉信号ISdが生成され、断層画像処理手段50へ出力される。
断層画像処理手段50では、干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdから前述のようにして得られた干渉信号ISOを用いて各深さ位置における断層情報を算出し、2次元の光断層画像が生成される。生成された断層画像は、断層画像処理手段50に接続されているCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等からなる表示装置60により表示される。
以上説明したように、光断層画像化装置1によれば、互いに波長が異なる複数の光を同時に測定対象Sに照射して、このとき生じた波長の異なる複数の干渉光を各光束ごとに検出することにより、高速に高分解能の画像を取得することができる。特に、制御手段16により、波長帯域が互いに離隔している各光束は同一の時間帯に出力され、波長帯域の一部が重複している各光束は異なる時間帯に出力されるようにしているため、波長選択性を有する分波手段および時間により参照光および反射光を各光束ごとに分離することが可能になり、従来合波する際に課題とされていたディテクタでの信号混在の問題を解決できる。
また、光断層画像化装置1では、各光束ごとに干渉光検出手段を設けているので、各光束の波長帯域に応じて各干渉光検出手段を最適化した構成にすることができ、各干渉光検出手段における検出精度を高め、取得する断層画像の分解能を向上させることができる。干渉光検出手段に用いる部品は、広帯域の光に対応する必要はなく、各光束の波長帯域にのみ対応していればよいため、従来に比べて制約条件が緩和され、汎用的な部品が使用可能となり、装置構成が容易になる。
なお、上記の第1の実施形態の光断層画像化装置1の説明では、光源ユニット10からの全光束が形成するスペクトルが連続している場合について説明したが、これは本発明において限定的な事項ではなく、以下の第2の実施形態で説明するように、光源ユニット10からの全光束が形成するスペクトルが不連続なものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施形態による光断層画像化装置200について、図5を参照しながら説明する。図5は光断層画像化装置200の概略構成図である。図5の光断層画像化装置200は、図1の光断層画像化装置1と比較すると、光源ユニット10からの全光束が形成するスペクトルと、参照光分離手段および反射光分離手段の構成が異なる点が大きな特徴である。また、光断層画像化装置200では、断層画像処理手段50における処理が第1の実施形態のものと異なる。以下では、主に第1の実施形態との相違点について説明し、図5の光断層画像化装置200において、図2の光断層画像化装置1と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように光束Lbと光束Lcの各ピーク波長の間に、ピーク強度に対して強度が概ね−10dB以下となる波長λbcが存在しており、光束Lbと光束Lcの波長帯域は離隔したものとなっている。その結果、光源ユニット10から射出される全光束が形成するスペクトルは不連続なものとなる。
上記点以外は、光源ユニット10から射出される光束については、第1の実施形態と同様であり、各光束La、Lb、Lc、Ldは一定の周期で波長掃引され、互いに異なる波長帯域を有し、各波長帯域内ではそれぞれ連続したスペクトルを有し、光束Laと光束Lbの波長帯域の一部は重複し、光束Lc光束Ldの波長帯域の一部は重複する。
また、全ての光源および制御手段16は、不図示の外部トリガにて同期をとっており、光源ユニット10からは、光束La、Lcと光束Lb、Ldが波長掃引されて一周期分ずつ交互に射出されるようになっている。
図5に示す光断層画像化装置200では、図2の光断層画像化装置1の参照光分離手段76、75a、75bに代わり参照光分離手段275が用いられ、反射光分離手段86、85a、85bに代わり反射光分離手段285が用いられている。
参照光分離手段275および反射光分離手段285はともに、設定されたカットオフ波長に応じて光を分波する機能を有し、たとえばWDMカプラにより構成される。参照光分離手段275および反射光分離手段285は、そのカットオフ波長が上述の波長λbcに設定されており、これにより、光束Lbと光束Lcに基づく光を高効率に分離することができる。
光断層画像化装置200は、合波手段204a、204cと干渉光検出手段240a、240cを備えている。合波手段204aと干渉光検出手段240aは、光束Laおよび光束Lbの波長帯域に対応可能なように構成されており、合波手段204cと干渉光検出手段240cは、光束Lcおよび光束Ldの波長帯域に対応可能なように構成されている。このように、光断層画像化装置200の合波手段と干渉光検出手段は、対応可能な波長帯域が光断層画像化装置1の合波手段と干渉光検出手段と異なるだけであり、その他の基本的構成や機能は同様である。
図5に示す光断層画像化装置200の動作例について説明する。まず、光源ユニット10から光束La、Lcが射出されているときの動作について説明する。光束La、Lcが光源ユニット10を射出して、測定光L1a、L1cと参照光L2a、L2cに光分割され、反射光L3a、L3cが光ファイバFB5によって導波されるまでと、参照光L2a、L2cが光ファイバFB3によって導波されるまでは第1の実施形態と同様である。
その後、光ファイバFB5により導波された反射光L3a、L3cは反射光分離手段285に入射し、反射光分離手段285において分波される。反射光L3aは光ファイバFB28a側に射出されて合波手段204aに入射し、反射光L3cは光ファイバFB28c側に射出されて合波手段204cに入射する。
一方、光ファイバFB3により導波された参照光L2a、L2cは、参照光分離手段275に入射し、参照光分離手段275において分波される。参照光L2aは光ファイバFB29a側に射出されて合波手段204aに入射し、参照光L2cは光ファイバFB29c側に射出されて合波手段204cに入射する。
合波手段204aにおいて、反射光L3aと参照光L2aが合波され、これらの干渉光L4aは二分されて干渉光検出手段240aへ射出される。合波手段204cにおいて、反射光L3cと参照光L2cが合波され、これらの干渉光L4cは二分されて干渉光検出手段240cへ射出される。干渉光検出手段240a、240cでは、それぞれ干渉光L4a、L4cがバランス検波されるとともに光電変換されて、干渉信号ISa、IScが生成され、断層画像処理手段50へ出力される。
光源ユニット10から光束Lb、Ldが射出されているときの動作は、上記の光束La、Lcが射出されているときの動作において、光束Laを光束Lbに置換し、光束Lcを光束Ldに置換して考えればよい。
ここで、第2の実施形態における断層画像処理手段50の構成および処理について説明する。断層画像処理手段50は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなる。断層画像処理手段50は、干渉光検出手段40により光電変換された干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdを周波数解析することにより測定対象Sの各深さ位置における複数の中間断層情報(反射率)ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)を検出し、この複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)を用いて測定対象Sの断層画像を取得する機能を有している。具体的には、断層画像処理手段50は、図7に示すように、複数の干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdをそれぞれ周波数解析することにより各深さ位置における複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)を検出する周波数解析手段51と、周波数解析手段51により検出された複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)から断層画像の生成に用いる断層情報r(z)を生成する断層情報処理手段52と、断層情報処理手段52により生成された断層情報r(z)を用いて断層画像を生成する断層画像生成手段53とを有している。
周波数解析手段51は、干渉信号ISaを周波数解析することにより光束Laに基づく中間断層情報ra(z)を検出する第1周波数解析手段51aと、干渉信号ISbを周波数解析することにより光束Lbに基づく中間断層情報rb(z)を検出する第2周波数解析手段51bと、干渉信号IScを周波数解析することにより光束Lcに基づく中間断層情報rc(z)を検出する第3周波数解析手段51cと、干渉信号ISdを周波数解析することにより光束Ldに基づく中間断層情報rd(z)を検出する第4周波数解析手段51dとを備えている。
ここで、第1周波数解析手段51aにおいて干渉信号ISaに基づいて中間断層情報(反射率)ra(z)を算出する方法について簡単に説明する。なお、詳細については「武田 光夫、「光周波数走査スペクトル干渉顕微鏡」、光技術コンタクト、2003、Vol.41、No.7、p426−p432」に記載されている。
測定光が測定対象Sに照射されたとき、測定対象Sの各深さからの反射光と参照光とがいろいろな光路長差(測定対象Sの深さ位置)をもって干渉しあう際の各光路長差lに対する干渉縞の光強度をS(l)とすると、干渉光検出手段40において検出される光強度I(k)は、
I(k)=∫ S(l)[1+cos(kl)]dl ・・・(1)
で表され、例えば図8に示すようなグラフで表される。ここで、kは波数、lは参照光と反射光との光路長差である。式(1)は波数kを変数とする光周波数領域のインターフェログラムとして与えられていると考えることができる。よって、周波数解析手段51において、干渉光検出手段40aの検出によるスペクトル干渉縞をフーリエ変換により周波数解析することにより、各波長における干渉信号ISaの光強度S(l)を決定することができ、図9に示すように各深さ位置における反射率を求めることができる。そして、測定対象Sの測定開始位置からの距離情報と中間断層情報ra(z)とを取得する。
同様に、第2周波数解析手段51bは干渉信号ISbについても測定開始位置からの距離情報と中間断層情報rb(z)とを取得し、第3周波数解析手段51cは干渉信号IScについても測定開始位置からの距離情報と中間断層情報rc(z)とを取得し、第4周波数解析手段51dは干渉信号ISdについても測定開始位置からの距離情報と中間断層情報rd(z)とを取得する。つまり、周波数解析手段51において、測定対象Sの同一の照射部位から複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)が取得されることになる。
そして、光源のスペクトル情報を用いて、それぞれの干渉信号が得られた波長帯域を考慮して中間断層情報ra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)を組み合わせることにより、断層情報r(z)の高分解能化をはかることができる。図10にこの考え方を概念的に示す。干渉信号ISa、ISb、ISc、ISdのフーリエ変換で得られるra(z)、rb(z)、rc(z)、rd(z)と、真の断層情報r(z)は、各光束La、Lb、Lc、Ldのスペクトル形状のフーリエ変換ha(z)、hb(z)、hc(z)、hd(z)と
Figure 0005541831
の関係にある。これを、ra=[ra(0),ra(1×dz),…]T、rb=[rb(0),rb(1×dz),…]T、rc=[rc(0),rc(1×dz),…]T、rd=[rd(0),rd(1×dz),…]T、r=[r(0),r(1×dz),…]Tとして離散表現にすると
Ha・r=ra ・・・(6)
Hb・r=rb ・・・(7)
Hc・r=rc ・・・(8)
Hd・r=rd ・・・(9)
となる。ここで、Ha、Hb、Hc、Hdは、ha=[ha(0),ha(1×dz),…]、hb=[hb(0),hb(1×dz),…]、hc=[hc(0),hc(1×dz),…]、hd=[hd(0),hd(1×dz),…]の各ベクトルを、要素をずらしながら並べてできる行列である。反復法等の公知の技術により、この関係式の最適解として断層情報rを得ることができる。
このように、光源ユニット10から射出される各光束La、Lb、Lc、Ldの波長帯域の違いを考慮した関係式から断層情報r(z)を算出することにより、より精度良く断層情報r(z)を算出することができ、分解能の高い断層画像を生成することができる。なお、本手法は、第1の実施形態においても適用可能である。
本実施形態では、光束Lbと光束Lcの波長帯域を離隔したものとし、反射光分離手段285と参照光分離手段275のカットオフ波長を波長λbcに設定している。これにより、本実施形態の光断層画像化装置200は、第1の実施形態の光断層画像化装置1に比べて分離手段や合波手段、干渉光検出手段を数を減らすことができるので、装置構成が簡易化され、小型化および低コスト化が可能になる。
なお、第2の実施形態の光断層画像化装置200において、光源ユニット10の合波手段15a、15bは光断層画像化装置1のものと同じものでもよいし、あるいは、そのカットオフ波長を波長λbcに設定して、反射光分離手段285や参照光分離手段275と同じものを使用してもよいし、もしくは各光源のスペクトルを考慮して最適化したものを使用してもよい。
また、第2の実施形態の光断層画像化装置200の構成は、光束Lbと光束Lcの波長帯域が離隔している場合に光利用効率の高い測定ができるため有効であるが、光源ユニット10から出力される各光束が図3(a)に示すようなスペクトルを有する場合にも光利用効率は低くなるが適用可能である。この場合は、反射光分離手段285および参照光分離手段275のカットオフ波長を光束Lbと光束Lcのスペクトルが交差する波長を設定することが好ましい。
次に、本発明の第3の実施形態による光断層画像化装置について図11を参照しながら説明する。第3の実施形態による光断層画像化装置は、光源ユニットの構成のみが、第2の実施形態の光断層画像化装置200と異なるため、以下の第3の実施形態の説明では光源ユニットについてのみ述べることにし、その他の構成の説明は省略する。また、図11において、図1の光源ユニット10と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図11は第3の実施形態による光断層画像化装置が備える光源ユニット310の概略構成図である。光源ユニット310は、複数の光束を合波して出力するものであり、本発明の光制御ユニットとして機能するものである。光源ユニット310は、発光部11と、発光部11が射出可能な光束のうち少なくとも2つの光束を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段である合波手段315と、前記光束の光路中の合波手段315の上流において、前記光束を制御して、少なくとも1つの光束が他の1つ以上の光束と異なる時間帯に出力されるように制御する制御手段316a、316cとを備え、互いに波長の異なる2以上の光束が合波されて同時に出力されるようにするものである。すなわち、光源ユニット10と比較すると、合波手段の上流に制御手段が配置されている点が光源ユニット310の1つの特徴である。
なお、第3の実施形態においては、発光部11から射出される各光束La、Lb、Lc、Ldのスペクトルは図6に示すものと同様であり、光束Lbと光束Lcの波長帯域は互いに離隔している。
図11に示すように、光源10a、10bの射出端と制御手段316aの入力端とはそれぞれ光ファイバFBa、FBbにより接続されている。光源10c、10dの射出端と制御手段316cの入力端とはそれぞれ光ファイバFBc、FBdにより接続されている。
制御手段316a、316cはともに、本実施形態では、2つの入力端と1つの出力端を有するものであるが、より多くの入力端または出力端を有していてもよい。制御手段316a、316cの出力端と合波手段315の2つの入力端とはそれぞれ光ファイバFB30a、FB30bにより接続されている。合波手段315の出力端には光ファイバFB1が接続されている。
制御手段316a、316cは、例えばスイッチング素子により構成され、2つの入力端のうち一方の入力端から入射した光束のみを出力端へ射出し、他方の入力端から入射した光束は遮断して射出しないようにし、時間に応じて射出させる光束を切り換える機能を有する。本実施形態における制御手段316a、316cもまた、波長帯域が互いに離隔している各光束を光源ユニット310から同一の時間帯に出力するようにし、波長帯域の一部が重複している各光束を光源ユニット310から異なる時間帯に出力するようにするものである。
合波手段315は、設定されたカットオフ波長に応じて光を合波する機能を有し、たとえばWDMカプラにより構成される。合波手段315のカットオフ波長は波長λbcに設定されている。
本実施形態の光源ユニット310から同時に射出可能となる光束の組み合わせは、光束Laと光束Lc、光束Laと光束Ld、光束Lbと光束Lc、光束Lbと光束Ldの4通りである。上述のように、光束Lbと光束Lcの波長帯域は互いに離隔しているため、第3の実施形態においては、制御手段316a、316cは同期をとらなくても、測定対象Sに照射される複数の光の波長帯域は必ず互いに離隔したものとなる。したがって、第3の実施形態においても、反射光分離手段285と参照光分離手段275で各光束ごとに分離することが可能となり、ディテクタにおける信号混在の問題を解決して、高速に高分解能の測定をすることができる。
なお、光源ユニット310から出力される各光束が図3(a)に示すようなスペクトルを有する場合は、光源ユニット310において、同期をとって光束Lbと光束Lcが同時に射出されないように制御手段316a、316cにより光束を制御すればよい。
次に、本発明の第4の実施形態による光断層画像化装置について図12を参照しながら説明する。第4の実施形態による光断層画像化装置は、光源ユニットの構成のみが、第1の実施形態の光断層画像化装置1と異なるため、以下の第4の実施形態の説明では光源ユニットについてのみ述べることにし、その他の構成の説明は省略する。また、図12において、図1の光源ユニット10と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図12は第4の実施形態による光断層画像化装置が備える光源ユニット410の概略構成図である。光源ユニット410は、複数の光束を合波して出力するものであり、本発明の光制御ユニットとして機能するものである。光源ユニット410は、図1に示す光源ユニット10と比較すると、光源ユニット10の制御手段16を合波手段415に置換し、さらに制御手段417を設けた点が特徴である。
合波手段415は、例えば、分岐比50:50の2×1の光ファイバカプラから構成される。
制御手段417は、各光源10a、10b、10c、10dの発光・消灯(オン・オフ)を個別に制御するものである。制御手段417は、波長帯域が互いに離隔している各光束を光源ユニット410から同一の時間帯に出力するようにし、波長帯域の一部が重複している各光束を光源ユニット410から異なる時間帯に出力するようにする。
光源ユニット410では、制御手段417を設けることにより、光源ユニット410から射出する光束の組み合わせを、第1の実施形態のものと同じにすることができ、波長の異なる複数の光が同時に出力されても第1の実施形態と同様に信号混在の問題を解決できる。
次に、本発明の第5の実施形態による光断層画像化装置500について図13を参照しながら説明する。光断層画像化装置500は、図1の光断層画像化装置1と比較すると、干渉計よりも下流側に合波手段15a、15b、制御手段16が配置され、各光束ごとに干渉計が設けられている点が基本的に異なる。以下では、主にこの相違点について説明し、図13の光断層画像化装置500において、図1の光断層画像化装置1と同様の構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
光断層画像化装置500は、光源10a、10b、10c、10dと、光源10a、10b、10c、10dそれぞれに対して設けられた干渉計ユニット25a、25b、25c、25dと、合波手段15a、15bと、制御手段16と、プローブ30と、断層画像処理手段50とを備えている。
光源10aと干渉計ユニット25aとは光ファイバFB1aにより接続され、干渉計ユニット25aと合波手段15aの一端とは光ファイバFB4aにより接続されている。同様に、光源10cと干渉計ユニット25cとは光ファイバFB1cにより接続され、干渉計ユニット25cと合波手段15aの一端とは光ファイバFB4cにより接続されている。
光源10bと干渉計ユニット25bとは光ファイバFB1bにより接続され、干渉計ユニット25bと合波手段15bの一端とは光ファイバFB4bにより接続されている。同様に、光源10dと干渉計ユニット25dとは光ファイバFB1dにより接続され、干渉計ユニット25dと合波手段15bの一端とは光ファイバFB4dにより接続されている。
合波手段15aの他端と制御手段16の一端とは光ファイバFB51aにより接続され、合波手段15bの他端と制御手段16の一端とは光ファイバFB51bにより接続されている。制御手段16の他端と光ロータリコネクタ31とは光ファイバFB52により接続されている。
干渉計ユニット25a、25b、25c、25dはそれぞれ断層画像処理手段50に接続されている。干渉計ユニット25a、25b、25c、25dは、入出射する光束の波長帯域が互いに異なるだけで、基本的には同様の構成を有するため、図13においては、図の煩雑化を避けるため、干渉計ユニット25aのみ構成を示し、干渉計ユニット25b、25c、25dについては構成の図示を省略している。
干渉計ユニット25aを例にとり、光断層画像化装置500が有する干渉計ユニットの構成および動作を説明する。干渉計ユニット25aは、光源10aから射出される光束Laを測定光L1aと参照光L2aとに分割する光分割手段3aと、測定光L1aが測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光L3aと参照光L2aとを合波する合波手段4aと、合波されたときに生ずる干渉光L4aを干渉信号ISaとして検出する干渉光検出手段40aとを備えている。なお、図13では各光束および各光の図示は省略している。
光源10aから射出された光束Laは、光ファイバFB1aにより導波されて光分割手段3aにおいて測定光L1aと参照光L2aに光分割されて、測定光L1aは光ファイバFB2a側に射出され、参照光L2aは光ファイバFB3a側に射出される。測定光L1aは光ファイバFB2aにより導波されてサーキュレータ5aを経由した後、光ファイバFB4aにより導波されて干渉計ユニット25aから射出されて合波手段15aに入射する。
また、測定光L1aが測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光L3aは、測定光L1aと逆向きに光ファイバFB4aにより導波されて、干渉計ユニット25aに入射し、サーキュレータ5aを経由した後、光ファイバFB5aにより導波されて合波手段4aに入射する。
一方、光分割手段3aにより分割された参照光L2aは、光ファイバFB3aの途中に設けられた光路長調整手段20aにより光路長を変更された後、合波手段4aに入射する。
合波手段4aにおいて、反射光L3aと参照光L2aが合波され、この合波により生じた干渉光L4aは二分されて干渉光検出手段40aへ射出される。干渉光検出手段40aで得られた干渉信号ISaは、断層画像処理手段50へ出力される。干渉光検出手段40a断層画像処理手段50における構成および動作は、第1の実施形態のものと同様である。
光断層画像化装置500において、光源10a、10b、10c、10dそれぞれから射出される光束La、Lb、Lc、Ldのスペクトル、各光源の波長掃引および制御手段16の同期のとり方は第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態においては、合波手段15aは、干渉計ユニット25aで分割された測定光と干渉計ユニット25cで分割された測定光を合波し、合波手段15bは、干渉計ユニット25bで分割された測定光と干渉計ユニット25dで分割された測定光を合波する。また、第5の実施形態においては、制御手段16は、合波手段15a、15bの下流において各測定光を制御して、少なくとも1つの前記測定光が他の1つ以上の前記測定光と異なる時間帯に測定対象に照射されるようにするとともに、互いに波長の異なる2以上の前記測定光が合波されて同時に測定対象に照射されるようにする。このとき、制御手段16は、波長帯域が互いに離隔している各測定光が同一の時間帯に測定対象Sに照射されるようにするとともに、波長帯域の一部が重複している各測定光が異なる時間帯に測定対象Sに照射されるようにする。
なお、本実施形態においては、制御手段16および合波手段15a、15bは反射光分離手段としても機能するものである。すなわち、各測定光が測定対象Sに照射されたときの各反射光は、制御手段16により時間に応じて各光束ごとに分離され、さらに合波手段15a、15bにより波長に応じて各光束ごとに分離されて、各光束ごとに各干渉計ユニットに入射する。
そして、各干渉計ユニットでは、各反射光と各参照光とを各光束ごとに合波手段によりそれぞれ合波し、この合波により生ずる干渉光を干渉光検出手段により干渉信号として前記各光束ごとに検出する。各干渉信号は断層画像処理手段50に出力され、断層画像処理手段50はこれらの干渉信号を用いて測定対象Sの断層画像を生成する。
よって、光断層画像化装置500においても、光断層画像化装置1と同様の効果が得られる。また、光断層画像化装置500では、各光束ごとに干渉計ユニットを設けているので、各光束の波長帯域に応じて各干渉計ユニットを最適化した構成にすることができ、取得する断層画像の分解能を向上させることができる。さらに、光断層画像化装置500では、制御手段16および合波手段15a、15bは反射光分離手段と兼用することができる。
なお、光断層画像化装置500のように各光源から射出された各光束ごとに干渉計が設けられている構成においても、図11に示すような波長選択性を有する合波手段と制御手段の順番を入れ替えた構成や、図12に示すような発光部の光源の発光・消灯を個別に制御する制御手段を適用することができる。
なお、上記の第1〜第5の実施形態ではマッハツェンダ型干渉計を用いた例を挙げて説明したが、フィゾー型干渉計やマイケルソン型干渉計を用いてもよい。
以上説明した本発明の第1〜第5の実施形態を、スイッチ素子のみを用いて波長の異なる光を1つずつ順番に出力させる従来の方法と比較すると、本発明のものの方が高速に測定できる。また、本発明の第1〜第5の実施形態を、参照光や反射光の波長ごとの分離を全てWDMカプラのような分波手段を用いて行う場合と比較すると、波長帯域が重複する部分については、本発明のもののように制御手段を用いて時間に応じて切換えて分離した方が光量損失をほぼ0にすることができる。
また、上記の本発明の実施形態と従来技術を比較すると、従来は、1個のディテクタで光源ユニットから射出される光の全波長域をカバーしなくてはならない装置構成であったため、光源ユニットから射出される光が広帯域の場合には、広帯域に対応可能なディテクタとして使用するフォトダイオードを見つけることが困難であり、広帯域に測定可能な装置を構成できないことがあった。これに対して、本発明の実施形態の装置構成によれば、光源ユニットから射出される光の全波長域に対応させる必要はないため、広帯域に測定可能な装置を構成することができるとともに、使用する光学部品の要求使用を緩和することができ、部品のコストを低減することができる。
また、本発明の光断層画像化装置を内視鏡に適用した場合、合波光源の光として、内視鏡に装備されているCCDの感度内の波長帯域、例えば中心波長850nmの光束を用いれば、エーミング光として兼用することも可能であり、エーミング光源を別途設ける必要がなくなる。
光断層画像化装置において、図6に示すようなスペクトルの光束を用いるときは、光源ユニットから射出される光束により形成されるスペクトルは不連続なものとなる。従来、OCT装置で使用される光源は、そのスペクトルがガウス形状であることが理想とされていた。TD−OCT装置では、ガウス形状から外れたスペクトル形状を持つ光源を使用したときにはサイドローブが立つため、画像の分解能が悪化するという問題点があった。スペクトル信号を測定するFD−OCT計測では、光源スペクトルをあらかじめ測定し、そこから得られるフィルタ関数を干渉信号にかけることにより、ガウス形状のスペクトルであった場合に得られる信号に近づける処理が従来では行われている。しかし、断層画像を取得する深さ範囲に対応する光源スペクトルは連続である必要があり、例えば発光帯域の真ん中で光量がゼロとなる様な離隔したスペクトル波形においては適切な処理ができないとされていた。
つまり、OCT計測におけるフーリエ変換手法では、光源スペクトルが連続的であり広帯域である必要があったため、離隔した光束を射出する光源ユニットは断層画像を取得する光源としては従来のOCT用光源としては適さない、と考えられてきた。
しかし、上述した断層画像処理手段50の説明からわかるように、連続したスペクトルでなく不連続なスペクトルを形成する光源ユニットを用いた場合であっても、サイドローブのない断層画像を取得することができ、高分解能な断層画像を得られることがわかった。このため、上述のような特定の特性に限定された光源ユニットを用いる必要がなくなる。
なお、上記第1〜第5の実施形態の光断層画像化装置は全て、SS−OCT装置であり、背景技術の項において述べたように、SD−OCT装置に比べて、測定レートの点で有利である。具体的には例えば、波長帯域200nm、波長分解能0.1nmのOCT装置を考えた場合、高分解能、光画質の断層画像を得るためには、2000点以上のデータ点数が必要であり、より正確なスペクトル形状を知るためには4000点以上のデータ点数が望ましい。また、OCT装置としては2次元断層画像を動画表示することが望ましく、例えば、測定波長帯域のデータ点数が2000点、光軸と垂直な方向のライン数が1000ラインの画像を繰り返しレート10Hzで表示する場合、データ読み出しレートは20MHzが必要となる。
前述のように、SD−OCT装置において、データ点数を増加させるためにはディテクタの素子数を増加させることが必要である。OCT装置における一般的な光源波長である近赤外域に受光感度を持つInGaAs素子のディテクタアレイで現在入手可能なものとしては、素子数1024個(例えばSensors Unlimited Inc.、社製、型番SU−LDV−1024LE)のものが挙げられるが、このようなものは高価である。データ点数を2000点以上、または4000点以上取得するには、高価な素子数1024個のディテクタアレイを最低2個、望ましくは4個以上接続して使用する必要がある。また、複数のディテクタアレイを接続する場合、高精度な位置調整が必要とされる。さらに、上記の素子数1024個のディテクタアレイと、素子数512個のディテクタアレイ(Sensors Unlimited Inc.、社製、型番SU−LDV−512LD)の仕様を比較すると、最大ラインレートが素子数512個のディテクタアレイでは12820flame/秒であるのに対し、素子数1024個のディテクタアレイでは4266flame/秒であり、素子数が増加するに伴い、1ラインの読み出しレートは低下している。このような1ラインの読み出しレートの低下は、画像のフレームレートを低下させるという点で問題である。
これに対して、SS−OCT装置では、ディテクタのサンプリング間隔を増加させる事で、データ点数の増加は安価に実現できる。前述の例で言えば、光軸と垂直方向1000ラインの画像を10Hzで表示する場合、データ点数が4000点の場合でも40MHzのサンプリングレートでデータを取得すれば良い。これは、フォトダイオード1素子と安価な電気回路で十分に実現可能なレベルである。
また、測定光を広帯域化する場合、SD−OCT装置では、干渉光検出手段におけるグレーティング等の波長分散素子、レンズ等の集光素子など光学設計の変更が必要であるが、SS−OCT装置では、WDMカプラとディテクタを追加するだけで済むため、容易に実現できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の要旨を変更しない限りにおいて、種々の変形が可能である。例えば、上記例では1つの光源から1つの光束が射出される例について説明したが、1つの光源から波長が異なる複数の光が射出される多色光源を用いてもよい。
また、上記例では、光制御ユニットが4つの光束を合波する場合について説明したが、合波する光束の数は3、もしくは5以上であってもよい。多数の光束を合波する場合には、例えばn×1のWDMカプラや複数個のWDMカプラを用いることで構成可能である。
図14は、7つの波長掃引光源1、2、3、4、5、6、7から射出される各光束を合波して出力する光制御ユニットの構成例を概念的に示すものである。ここで、波長掃引光源1、2、3、4、5、6、7は、互いに異なる波長帯域を有し、各波長帯域の中心波長はこの順に長くなっており、中心波長の順で隣り合う各光束は、その波長帯域の一部が重複するが、中心波長の順で隣り合わない各光束は、その波長帯域が互いに離隔するものである。この場合、例えば波長掃引光源1、3、5、7からの光束を4×1のWDMカプラ615aで合波し、波長掃引光源2、4からの光束を2×1のWDMカプラ615bで合波し、波長掃引光源6からの光束とWDMカプラ615bで合波した光束とをWDMカプラ615cで合波する。そして、WDMカプラ615aで合波した光束とWDMカプラ615cで合波した光束とを制御手段616に入射させる。そして、制御手段616において波長帯域が互いに離隔している各光束を同一の時間帯に出力するとともに、波長帯域の一部が重複している各光束を異なる時間帯に出力するようにすればよい。
上記実施形態では、光源ユニットとしてファイバリング型波長掃引光源を用いて例を挙げたが、その他の構成の波長掃引光源を用いてもよく、例えば波長選択手段として回折格子、ポリゴン、バンドパスフィルタ等、利得媒質として希土類ドープファイバ等を用いた波長走査光源も適用可能である。波長掃引は、連続的な掃引が好ましいが、不連続的な波長変化であってもよい。各光束の波長掃引周期は、同一時間帯に射出されるものは同じ周期であることが好ましいが、異なる時間帯に射出されるものは互いに異なる周期であってもよい。
なお、各光束のスペクトルは上記例に限定されない。全光束のうち少なくとも2つの光束の波長帯域の一部が重複しており、全光束のうち少なくとも2つの光束の波長帯域が離隔しているものであれば、上記実施形態で説明した波長選択性を有する合波手段および制御手段による効果が得られる。
また、上記実施形態では、光源ユニットから射出される光束のスペクトルが略ガウス形状のものを例にとり説明したが、これに限定するものではなく、例えば波長に対して光強度が一定であるスペクトルであってもよい。
また、上記実施形態では、光ファイバにより光束を導波し、光カプラやWDMカプラにより合分波する例を示しているが、ミラー、プリズム、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等により空間的に合分波するバルク光学系で構成してもよい。
また、上記実施形態では、測定対象から反射、もしくは後方散乱された光を測定する場合を例にとり説明したが、測定対象がガラスブロックや透明フイルムなどの透明媒体の場合、それらの面内屈折率分布、厚み分布、複屈折などを導出するために、反射光の代わりに透過光を測定することがある。そのような場合は、反射光の代わりに透過光を合波手段に導波して、この透過光と参照光を合波するようにすればよく、上記実施形態におけるその他の構成や方法はそのまま適用可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる光源ユニットの概略構成図 本発明の第1の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 図3(a)、図3(b)、図3(c)は図1の光源ユニットから射出される各光束のスペクトルを示す図 図1の光源ユニットの波長掃引の様子を示す図 本発明の第2の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 本発明の第2の実施形態にかかる光源ユニットから射出される各光束のスペクトルを示す図 図5の断層画像処理手段の一例を示すブロック図 図5の干渉光検出手段において検出される干渉光の一例を示すグラフ 図5の干渉光検出手段において検出される干渉光を周波数解析したときの各深さ位置の断層情報を示す図 図5の断層画像処理手段において複数の断層情報から断層画像の生成に用いる断層情報を生成する様子を示す図 本発明の第3の実施形態にかかる光源ユニットの概略構成図 本発明の第4の実施形態にかかる光源ユニットの概略構成図 本発明の第5の実施形態にかかる光断層画像化装置の概略構成図 7つの波長掃引光源からの光束を合波する例を示す図
符号の説明
1、200、300、400、500 光断層画像化装置
3、3a 光分割手段
4a、4b、4c、4d 合波手段
5、5a サーキュレータ
10 光源ユニット
10a、10b、10c、10d 光源
15a、15b、315 合波手段
16、316a、316b、417 制御手段
20、20a 光路長調整手段
25a、25b、25c、25d 干渉計ユニット
30 プローブ
40a、40b、40c、40d 干渉光検出手段
50 断層画像処理手段
60 表示装置
75a、75b、76 参照光分離手段
85a、85b、86 反射光分離手段
La、Lb、Lc、Ld 光束
L1a、L1c 測定光
L2a、L2c 参照光
L3a、L3c 反射光
L4a、L4c 干渉光
S 測定対象
ra、rb、rc、rd 中間断層情報

Claims (3)

  1. 互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出可能な発光部と、前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段と、前記発光部、または前記光束の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、少なくとも1つの光束が他の1つ以上の光束と異なる時間帯に出力されるように制御する制御手段と、を具備し、互いに波長の異なる2以上の光束が合波されて同時に出力されるように構成されている光制御ユニットと、
    前記光制御ユニットから出力された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
    前記参照光と、前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波する合波手段と、
    該合波手段により前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出する干渉光検出手段と、
    前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備え、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が互いに離隔しており、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、
    前記制御手段が、前記波長帯域が互いに離隔している前記各光束が同一の時間帯に出力されるようにし、かつ、前記波長帯域の一部が重複している前記各光束が異なる時間帯に出力されるようにするものであることを特徴とする光断層画像化装置。
  2. 互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出する発光部と、
    前記発光部から射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
    分割された複数の前記測定光のうち少なくとも2つの測定光を合波して射出する波長選択性を有する波長合波手段と、
    前記参照光と、合波された前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波する合波手段と、
    該合波手段により前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出する干渉光検出手段と、
    前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備え、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が互いに離隔しており、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、
    前記発光部、または前記測定光の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、前記波長帯域が互いに離隔している前記各測定光が同一の時間帯に前記測定対象に照射されるようにし、かつ、前記波長帯域の一部が重複している前記各測定光が異なる時間帯に前記測定対象に照射されるようにする制御手段をさらに備えたことを特徴とする光断層画像化装置。
  3. 発光部と、光分割手段と、波長選択性を有する波長合波手段と、合波手段と、干渉光検出手段と、断層画像処理手段と、制御手段とを備えた光断層画像化装置の作動方法であって、
    前記発光部が、互いに異なる波長帯域内でそれぞれ波長が掃引される3以上の光束を射出し、
    前記光分割手段が、前記発光部から射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割し、
    前記波長合波手段が、分割された複数の前記測定光のうち少なくとも2つの測定光を合波して射出
    前記合波手段が、前記参照光と、合波された前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光とを前記各光束ごとにそれぞれ合波し、
    前記干渉光検出手段が、前記反射光と前記参照光とが合波されたときに生ずる干渉光を干渉信号として前記各光束ごとに検出し、
    前記断層画像処理手段が、前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成し、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域が互いに離隔しており、
    前記3以上の光束のうち少なくとも2つの光束の前記波長帯域の一部が重複しており、
    前記制御手段が、前記発光部、または前記測定光の光路中の前記波長合波手段の上流または下流において、前記波長帯域が互いに離隔している前記各測定光が同一の時間帯に前記測定対象に照射されるようにし、かつ、前記波長帯域の一部が重複している前記各測定光が異なる時間帯に前記測定対象に照射されるようにすることを特徴とする光断層画像化装置の作動方法
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