JP5597012B2 - 断層画像撮像装置および断層画像撮像方法 - Google Patents

断層画像撮像装置および断層画像撮像方法 Download PDF

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Description

本発明は、断層画像撮像装置に関し、干渉光の撮像位置と断層画像の位置との関係を求める技術に関する。
現在、光学機器を用いた眼科用機器として、様々なものが使用されている。例えば、眼を観察する光学機器として、前眼部撮影機、眼底カメラ、共焦点レーザー走査検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)、等様々な機器が使用されている。中でも、多波長光波干渉を利用した光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography)(以下「OCT」と呼ぶ)による断層画像撮像装置は、試料の断層画像を高解像度に得ることができる装置であり、眼科用機器として網膜の専門外来では必要不可欠な装置になりつつある。
断層画像撮像装置は、低コヒーレント光である測定光を、参照光と測定光に分け、測定光を被検査物に照射し、その被検査物からの戻り光と参照光を干渉させることによって被検査物の断層を測定することができる。また、断層画像撮像装置は測定光を、サンプル上にスキャンすることで、高解像度の断層像(以下「OCT」断層像と呼ぶ場合がある)を得ることができる。そのため、被検眼の眼底における網膜の断層像が取得され、網膜の眼科診断等において広く利用されている。ただし、被検査物が眼のような生体である場合、眼の動きによる画像の歪みを抑制するため、高速で高感度に測定することが求められている。
その方法の一つとして、被検査物の複数点を同時に測定する方法が特許文献1に開示されている。それによると、一つの光源からの光をスリットで分割することによって複数の光源を作り出す。そしてそれらの光を、ビームスプリッタにより、測定光と参照光にそれぞれ分ける。測定光は被検査物に照射され、被検査物からの戻り光と参照光をビームスプリッタで合成する。そして、複数の合成光は回折格子に入射されて、2次元センサで同時に検出される。このように特許文献1は、複数の測定光による同時測定で高速化を可能としている。
米国公開特許2008/0284981
しかしながら、複数点の測定を同時に行った画像から一枚の画像を作る場合、光学系の構成によって、接続部分が目立つ画像になる。具体的には、複数の干渉光ごとに回折格子への入射角が異なると、回折の特性上、同じ波長幅の光が入射してもセンサ上で検出する画素幅が異なる。それにより、それぞれの干渉光から生成したOCT画像ごとで、深さ方向に依存したコントラストが異なったり、分解能が異なったりすることが起こる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、断層画像の撮像位置に依存した画質のばらつきを抑制する断層画像撮像装置および断層画像撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の断層画像撮像装置は、複数の測定光を照射する照射手段と、前記複数の測定光の被検査物からの戻り光と参照光とを干渉させた複数の合波光を撮像光学系の分光手段を介して電気信号に変換するセンサと、前記複数の測定光の波長幅に基づいた単波長の光を出射する出射手段と、前記撮像光学系を介した前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき前記センサで取得した電気信号から断層画像を生成する生成手段と、を有し、前記分光手段は、前記複数の合波光ごとに回折角が異なり、前記生成手段は、前記異なる回折角により生じる前記合波光に含まれる前記被検査物の深さ方向の光学特性の相違を、前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき補正して前記断層画像を生成することを特徴とする。
また、本発明の断層画像撮像方法は、測定光の被検査物への照射による戻り光と参照光とを干渉させた合波光を撮像光学系の分光手段を介してセンサで取得し、前記被検査物の断層画像として撮像する断層画像撮像方法であって、前記測定光の波長幅に基づいた単波長の光を出射する出射ステップと、前記撮像光学系を介した前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき前記センサで取得した電気信号から断層画像を生成する生成ステップと、を有し、前記生成ステップにおいて、前記断層画像は、前記分光手段による前記複数の合波光ごとに異なる回折角により生じる前記合波光に含まれる前記被検査物の深さ方向の光学特性の相違を、前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき補正して生成されることを特徴とする。
本発明によれば、干渉光が入射されるセンサ上の位置を正確に検出することができる。
本発明の実施例における一形態としての断層画像撮像装置100の構成を示す図である。 断層画像撮像装置100における分光器の構成を示す図。 断層画像撮像装置100の撮像による断層像の生成処理のフローチャートである。 断層画像撮像装置100におけるラインセンサでの、分光位置とクロストークについて示す概念図である。 断層画像撮像装置100におけるラインセンサでの、単波長光を入射した際の出力について示す概念図である。 断層画像撮像装置100におけるファイバ端調整機構の構成を説明するための模式図である。 断層画像撮像装置100における(a)眼底、(b)AA’断面、(c)BB’断面を説明する図である。 本発明の実施例2における分光器の構成を示す図である。 本発明の実施例2におけるラインセンサでの、分光位置を示す概念図である。 本発明の実施例2におけるラインセンサでの、単波長光を入射した際の出力について示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
実施例1では、本発明を適用した断層画像撮像装置(断層画像撮像装置)について、図1を用いて説明する。
本実施例の断層画像撮像装置100は、図1に示されるように、全体としてマイケルソン干渉系を構成している。ブロードバンド光源から出射された光は複数の光に分割され、複数の光はそれぞれ測定光と参照光とに分割される。そして、複数の測定光は複数の測定光路を経由して被検査物に照射され戻り光となる。複数の測定光による戻り光と参照光路を経由した参照光とをそれぞれ合波して光干渉させた複数の合波光を用い、被検査物の断層画像を撮像するOCTシステムを備えた構成を備えている。
(光学系)
ブロードバンド光源101から出射した光である出射光104はシングルモードファイバ110に導かれて光カプラ156に入射し、光カプラ156にて第1の光路と第2の光路と第3の光路の3つの光路を通る出射光104−1〜3に分割される。さらに、この3つの出射光104−1〜3のそれぞれは、偏光コントローラ153−1を通過し、光カプラ131−1〜3にて参照光105−1〜3と測定光106−1〜3とに分割される。
このように分割された3つの測定光106−1〜3は、観察対象である被検眼107における網膜127等のそれぞれの測定箇所によって反射あるいは散乱された戻り光108−1〜3となって戻される。そして、光カプラ131−1〜3によって、参照光路を経由してきた参照光105−1〜3とそれぞれ合波され合成光142−1〜3となる。合成光142−1〜3は、透過型回折格子141によって波長毎に分光され、ラインセンサ139に入射される。ラインセンサ139は各位置(波長)毎に光強度を電圧に変換し、パソコン125はその電気信号を用いて、被検眼107の断層像を構成する。本実施例では、ラインセンサ139へ光を照射するための光学系を撮像光学系と呼ぶこととする。本実施例の一例では、レンズ135、透過型回折格子141、レンズ143を撮像光学系とする。
ここで、ブロードバンド光源101の周辺について説明する。ブロードバンド光源101は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。波長は眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。さらに波長は、得られる断層像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましく、ここでは中心波長840nm、波長幅50nmとする。観察対象の測定部位によっては、他の波長を選んでも良い。ブロードバンド光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。
次に、参照光105の光路について説明する。光カプラ131−1〜3によって分割された3つの参照光105−1〜3のそれぞれは、偏光コントローラ153−2、光カプラ155−1〜3を通過し、レンズ135−1にて略平行光となって、出射される。次に、参照光105−1〜3は分散補償用ガラス115を通過し、レンズ135−2にて、ミラー114に集光される。次に、参照光105−1〜3はミラー114にて方向を変え、再び光カプラ131−1〜3に向かう。次に、参照光105−1〜3は光カプラ131−1〜3に戻る。ここで、分散補償用ガラス115は被検眼107および走査光学系を測定光106が往復した時の分散を、参照光105に対して補償するものである。ここでは、日本人の平均的な眼球の直径として代表的な値を想定し、L=23mmとする。さらに、117−1は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、参照光105の光路長を、調整・制御することができる。また、電動ステージ117−1はパソコン125により制御される。ここでは、ミラー114や電動ステージ117−1および分散補償用ガラス115を、3つの光路で同じのものを使用したが、それぞれ独立に構成されていてもよく、その際には参照光105−1、105−2および105−3がそれぞれ光路長を変化できるように、レンズ135、ミラー114は異なる電動ステージ117−1により位置が制御される。また、光カプラ155−1〜3により分岐された、参照光105−1〜3の光路とは別の光路の先には、単波長の光源102が接続されており、単波長光源102は815nmと865nmの波長の光を射出することができるように構成されている。単波長の光源102の一形態として例えば、広帯域光源と光学フィルタを有し、光学フィルタは特定の波長を透過または反射するように構成する。
次に、測定光106の光路について説明する。光カプラ131−1〜3によって分割された測定光106−1〜3は、偏光コントローラ153−4を通過してファイバ端118−1〜3から出射され、レンズ120−3にて、略平行光となって出射され、走査光学系を構成するXYスキャナ119のミラーに入射される。ここでは、簡単のため、XYスキャナ119は一つのミラーとして記したが、実際にはXスキャン用ミラーとYスキャン用ミラーとの2枚のミラーが近接して配置され、網膜127上を光軸に垂直な方向にラスタースキャンしてもよく、またはXスキャン用ミラーとYスキャン用ミラーが互いに瞳と共役の位置にあるように構成されていてもよい。レンズ120−1、120−2は測定光106−1〜3が網膜127を走査するための光学系であり、測定光106を角膜126の付近を支点として、網膜127をスキャンする役割がある。測定光106−1〜3はそれぞれ網膜上の任意の位置に結像するように構成されている。
また、117−2は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、付随するレンズ120−2の位置を、調整・制御することができる。レンズ120−2の位置を調整することで、被検眼107の網膜127の所望の層に測定光106−1〜3のそれぞれを集光し、観察することができる。また、被検眼107が屈折異常を有してい場合にも対応できる。測定光106−1〜3は被検眼107に入射すると、網膜127からの反射や散乱により戻り光108−1〜3となり、光カプラ131−1〜3に戻る。なお、電動ステージ117−2はパソコン125により制御される。
本実施例では、ファイバ端118−1〜3が同一平面状(XZ平面)に配置された構成となっているが、それに限るものではなく、紙面垂直方向(y方向)にあっても、また両方の方向の成分を持って配置されていてもよい。
以上の構成をとることにより、3つのビームを同時にスキャンすることができる。
次に、検出系の構成について説明する。網膜127にて反射や散乱された戻り光108−1〜3と参照光105−1〜3とは、光カプラ131−1〜3により合波される。そして、合波された合成光142−1〜3は分光器に入射し、ラインセンサ139によりスペクトルが得られる。これらのスペクトルに対し、パソコン125が信号処理を行うことで断層像を得ることができる。
(分光器)
ここで、分光器について具体的に説明する。この構成では、複数の合成光を一個のラインセンサで処理するため、2次元センサに比べて低コストを実現することができる。
図2に、図1に示した分光器の部分を詳細に説明するために、3つの合成光(142−1〜3)が分光器に入射した場合の構成を示す。ファイバ端160−1〜3がy方向に離れて配置してあり、ファイバ端160−1〜3からそれぞれ合成光142−1〜3が射出される。この際、合成光がレンズの主面に垂直に射出されるように、即ちテレセントリックになるようにファイバ端の向きが予め調整されている。またここで言うy方向とは、分光手段である透過型回折格子141が分光する方向に平行な方向である。射出された合成光142−1〜3は、レンズ135に入射する。レンズ135で3つの合成光142−1〜3はそれぞれ略平行光になり、3つの合成光142−1〜3とも透過型回折格子141に入射する。光量の損失を低減するために、透過型回折格子141の位置は光学系の瞳近傍に配置し、透過型回折格子141の表面に絞りを設ける必要がある。また透過型回折格子141はレンズ135の主面に対して傾いて配置されるため、透過型回折格子141の表面で光束は楕円形となる。そのため透過型回折格子141の表面に設けた絞りは楕円形にする必要がある。透過型回折格子141で回折された合成光142−1〜3は、それぞれレンズ143に入射する。ここで図2における回折した合成光142−1〜3は、中心波長のみの光束を示しており、その他の波長の回折した合成光142−1〜3は簡単のため主光線のみを記載している。また光軸方向をz方向としているため、回折によって座標が回転している。レンズ143に入射したそれぞれの回折した合成光142−1〜3は、ラインセンサ139上に結像され、y方向に干渉縞161−1〜3が観察される。すなわち、ファイバ端160−1〜3の位置での像が、ラインセンサ139上にそれぞれ干渉縞161−1〜3となるように分光器が構成されている。
(単波長光源を用いた調整・校正とOCT断層像の生成)
図3に実施例1における単波長光源102による調整・校正とOCT断層像の生成処理について示す。
ステップS1で、測定を開始する。この状態は、断層画像撮像装置が起動されている状態である。
ステップS2では、815nmと865nmの波長の光を単波長光源102から射出して、ファイバ端160−1〜3を調整する。
図4の(a)に図示したように、ラインセンサ139の領域を142−1〜3のように分割して取得し、フーリエ変換などの処理を行うことにより、測定光106−1〜3の網膜127の断層像をそれぞれ独立して得ることができる。図4の(a)のように、ラインセンサ上のそれぞれの領域が、お互いにクロストークを起こさないよう十分に離れて結像している場合には問題ないが、図4の(b)のように、合成光142−1〜3がお互い密接して結像している場合にはクロストークが発生する。クロストークが発生することにより、測定光106−1〜3の網膜127の断層像は独立して得ることができなくなる。すなわち、一方の画像に他方の画像が重なりあって得られることになる。ゆえに、この画像の重なりが生じないように、ラインセンサ139上のそれぞれの領域を離すことが必要となってくる。ただし、それぞれの領域を離し過ぎると、必要以上にラインセンサ139の画素を無駄にし、多くの画素が必要となってくるために、ラインセンサ139の画素が足りなくなることも生じる。そのため可能な限り近づけることも必要である。
ブロードバンド光源101の波長幅は変更しないため、このクロストークを決めている要因はファイバ端160−1〜3の間隔である。ラインセンサ139の所望の位置に合成光142−1〜3を配置するように、ファイバ端160−1〜3の間隔を調整する。以下その手順について述べる。
図1において単波長光源102から射出された815nmと865nmの波長の光は、光カプラ155−1〜3、偏光コントローラ153−2、光カプラ131−1〜3を通過し、ファイバ端160−1〜3から射出される。ファイバ端160−1〜3から射出された815nmと865nmの光は、ラインセンサ139の所定の位置に結像する。ファイバ端160−1〜3の間隔が最適な位置に調整されていない状態(ブロードバンド光源を照射した際の、クロストークがある図4の(b)の状態)では、815nmと865nmの波長の光は図5の(b)に示すような位置に結像される。合成光142−1の波長865nmの光と合成光142−2の波長815nmの光、合成光142−2の波長865nmの光と合成光142−3の波長815nmの光のラインセンサ139上での結像位置がお互いに近接している状態である。この状態から図5の(a)で示す所望の状態に、ラインセンサ139の出力を見ながらファイバ端160−1〜3の間隔を調整する。この調整は、手動で行ってもよいし、ラインセンサ139の出力をピーク検出などの手法で結像位置の検出を行いながらフィードバックのループをかけて図示しない調整手段で自動で行ってもよい。これにより合成光142−1〜3の出射位置を調整することが出来る。
なお、手動で調整を行う場合は、図5の状態をパソコン125の画面上に表示し、操作者がその画面を見ながら調整を行う。
ファイバ端調整機構の説明を、図6を用いて説明する。図6はファイバユニット部を図2におけるy方向から見た図、図6はy方向から見た図である。1000はファイバユニット部である。1003−1〜3はそれぞれ光カプラ131−1〜3の分光器側に接続されるファイバ部である。ファイバ部1003−1〜3は石英などの材質でファイバを挟みこんでファイバ端部160−1〜3側を研磨されてなる保持部1001−1〜3に固定されている。さらに保持部1001−1〜3はファイバベース部1002−1〜3に接着されて固定されている。中央部のファイバベース部1002−2は基台1010に不図示のネジなどで固定されている。基台1010を図1(b)中の光軸位置(y)に関して調整することで中央のファイバ端118−2が装置の光軸が合い、かつレンズ135によって合成光142−1〜3が平行光とする最良の位置となっている。図6における上下のファイバベース部1002−1,1002−3は中央のファイバベース部1002−2に対して、ファイバ間隔方向(y方向)に関し相対的に移動可能となっている。上側のファイバベース部1002−1を例にとると、yガイド部材1008−1に固定されたピン1005−1,1005−2に対して、ファイバベース部1002−1にピン1005−1および1005−2が各々挿入されるガイド部が備えられy方向に移動可能に保持されている。そのうえでファイバベース部1002−1と1002−2との間にバネ1006−1が備えられる。これによりファイバベース部1002−1はx方向に関し矢印(押圧)方向に押圧されている。yガイド部材1008−1にはネジ穴が設けられ、調整ネジ1004−1が備えられるとともに、ファイバベース部1002−1に当接してファイバベース部1002−1のx方向に関して位置決めをしている。調整ネジ1004−1の回転によってファイバベース部1002−1と1002−2の間隔を矢印(移動)方向に可変でき、ひいてはファイバ端160−1と160−2との間隔を調整できる。同様な構成をファイバベース部1002−3側にも設けることでファイバ端160−2と160−3の間隔を調整できる。これにより合成光142−1〜3の相対間隔が調整でき、クロストークがない状態になるように調整される。本実施例では、図1に示すように、眼からの反射・散乱光を光量のロスなく分光器に導くために、参照光路に光カプラを用いて分岐させることで単波長の光源の入射部を構成した。しかし、ファイバ端160−1〜3から単波長の光が射出するように構成できればここでは特に限定はしない。例えば、ブロードバンド光源と単波長の光を切り替えて使用することを前提にすれば、ブロードバンド光源101内部に815nmと865nmのみを透過させるような狭帯域フィルタを挿入して構成してもよい。また、光量のロスの発生を気にしないような測定であれば、光源部の光路・分光器の光路・測定光路のいずれかに本実施例のように光カプラで分岐したり、空気中であってもミラーでの切り替えやハーフミラーで光路を分岐して単波長の光が入射できるようにしたりして構成してもよい。
また、本実施例ではブロードバンド光源を消した状態での調整方法について述べたが、単波長光源とブロードバンド光源を同時に照射してもよい。
ステップS3では、815nmと865nmの波長の光を単波長光源102から射出して、ラインセンサ139の結像位置を検出する。
本実施例では、図2に示すようにそれぞれの合成光ごとに回折格子141への入射角が異なる構成である。そのため、それぞれの合成光ごとに回折角が異なり、同じ波長幅でもラインセンサ139において検出する画素数が異なってくる。その関係をまとめたものを表1に示す。ラインセンサ139は画素ピッチが12μmのもの想定した。
Figure 0005597012
表1の関係は、ファイバ端160−1〜3の間隔をそれぞれ12mm、−12mmとし、レンズ135の焦点距離を100mm、レンズ143の焦点距離を150mm、回折格子141のピッチを1200本/mmとした場合の計算値である。ただし、回折格子141の配置やファイバ端160−1〜3の位置などの誤差要因により、実際はここで示した結像位置に結像しない。そのため、前述したファイバ端160−1〜3の位置調整が終わった後に、再度単波長の光源102からの光を分光器に入射させ、合成光142−1〜3の表1に示した画素数の校正を行う。
単波長光源102からの光の分光器への入射方法は前述した通りである。ラインセンサ139に出力された合成光142−1〜3の領域内におけ波長る815nmと865nmの結像位置を検出する。検出方法は、前述したようにピーク検出などの手法で結像位置の検出を行う。
ステップS4では、ステップS3で検出した位置であるラインセンサ139上の画素位置を記憶する。3つの合成光に対して、それぞれ2波長の位置を記憶するので、合計6箇所の画素位置を記憶することとなる。画素位置の記憶はパソコン125内部のメモリなどで行っても良いし、別に記憶装置を設けてもよい。ここで使用画素数を、波長815nmの画素位置と波長865nmの画素位置の差+1画素と定義し、合成光142−1の使用画素数をP1、合成光142−2の使用画素数をP2、合成光142−3の使用画素数をP3とする。
ここで、単波長光源102の光の波長として使用波長の両端である815nmと865nmを使用したが、任意の単波長の光を入射させてもよい。その際には、任意の波長におけるラインセンサ139上の結像位置を知ることができ、より精度が高い校正を行うことができる。
ステップS5では、ステップS4で記憶した6箇所の画素位置を元に、一画素あたりの換算距離(一画素を対応する物理距離に換算)を算出する。
ここで、光学系の構成による深さ方向の光学特性の相違として、断層像の物理的な分解能について説明する。この分解能は、一般的に光源の帯域幅によって決まる。SD−OCTにおいては、信号処理に使用する画素の最大と最小がそれぞれ光源の波数の最大と最小に一致していれば、分解能は数式1で表わされる。
Figure 0005597012
ここで、ΔKは波数幅であり、波長が815nm−865nmであれば、1/815nm−1/865nmとなる。波長幅を815nm−865nmとして数式1を計算すると、分解能は空気中で7μmとなる。また、この値は、一画素あたりの距離と一致する。例えば一画素あたりの距離が7μmであれば、図3の1000μmの位置は、142画素ということになる。ただし、合成光によって画素数が異なる場合、3本の測定光で画像サイズが異なるという不都合が生じる。そのために、画素数を増やして、同じ画像サイズに合わせることになるが、高速フーリエ変換をするためにゼロの画素を追加して(ゼロパッティング)全体として2のn乗のデータにすると便利である。一方、これは数値的に帯域幅が増加したことになり、一画素あたりの換算距離は短くなる。
合成光142−2では、使用画素数がP2で、これにゼロの要素を1024−P2個追加することになる。このとき、1024画素で取得できる波長幅は、中心波長を840nmとして比例計算をすると、
Figure 0005597012
の帯域とみなせる。ここで一画素あたりの換算距離(一画素を対応する物理距離に換算)を数式1に代入して計算すると
Figure 0005597012
となる。例えば、表1での計算値をP2=870画素として計算すると、一画素あたりの換算距離(一画素を対応する物理距離に換算)が6.0μmとなる。当然、計算に使用する画素が光源の帯域より狭ければ一画素あたりの換算距離が物理的な分解能より悪くなる。同様に、合成光142−1については
Figure 0005597012

となり、合成光142−3については
Figure 0005597012
となり、例えば合成光142−1、合成光142−3それぞれ表1の計算値を代入して計算すると、δL1=5.7μm、δL3=6.6μmとなる。
このように、ステップS4で記憶した画素幅から、数式2〜4の式を用いることで、実際の一画素あたりの換算距離を算出して断層像の生成を行う。
このδL1、δL2、δL3の算出にあたっては、中心波長を840nmとして比例計算をして求めたが、単波長光源102から任意の波長を射出する場合には、P1、P2、P3がそれぞれ1024画素となるような波長を直接求めてもよい。
ステップS6では、以上の記憶を終了した後に、単波長光源の分光器への照射を止め、ブロードバンド光源を使用して通常のOCTの撮像を行う。
ステップS7では、断層像の生成を行う。
断層像の生成は、このように1ライン当たりの画素数を合わせた後(ここでは例えば1024)に行う。断層像の生成は、一般的なOCT断層像の撮像による生成処理でよく、固定ノイズ除去、波長波数変換、フーリエ変換などである。図7(b)は、AA’断面のB−Scan像の模式図を示す。このB−Scan像は、単一の測定光で得られた画像であるため違和感のないものである。しかし、図7(c)は、BB’断面のB−Scan像の模式図であり、異なる合成光によるB−Scan画像を合成したものである。一画素あたりの分解能の違いによって断面が不連続になる。これはCC’断面のC−Scan像においては重大で、境界面で血管などの構造がなくなったり、出現したりすることになる。なお、分解能のほかにRoll−Off特性(OCT画像が、ゲート位置から遠ざかるにしたがって暗くなる特性)の違いによるコントラストの違いも発生する。
このステップS7では、それぞれの合成光に対応してDb(p,q、r)の断層像が得られる。pはz方向で、1024の要素となるが、フーリエ変換の性質によって対称となるため0−511だけを抜きだす。qはx方向(0−511)である。rはy方向であり0−199である。またbは合成光の番号(1−3)である。
なお、データの拡張方法として、スペクトルデータを先に補間して、1024画素のスペクトルにしてからフーリエ変換を行ってもよい。また、1ライン当たりの画素数をステップS4で記憶した画素数と同じにし、それぞれの断層像を作ったのち補間をしてもよい。
まず、z方向のリサンプリングを行う。これは、一画素あたりの換算距離を3本の測定光の間で揃えるためのものである。ここでは、一画素あたりの基準となる距離は2番目の測定光(測定領域が中央部の測定光)の換算距離とする。直線補間の場合、各測定光の一画素あたりの換算距離をLbとし、ガウス記号を用いて数式5のように表わされる。ここでLbは、使用画素数P1、P2,P3からステップS5で算出した一画素あたりの換算距離である。なおガウス記号を用いて[x]は、xを超えない最大の整数である。また、q、rに関しては同様の特性であるので、z方向pのみを用いて表す。
Figure 0005597012
ここでHb(p)は補間後の断層像である。補間した結果、各測定光に対する要素数が異なるが、最小のものに合わせれば良く、さらに少なくしてもよい。
次に、z方向の深さ方向のコントラストを合わせる規格化を行う。すなわち、すべての測定光のRoll−Off特性をあらかじめ測定またはシュミレーションして求めておく。Roll−OFF特性をRb(p)とすれば、コントラストは数式6のように表わされる。
Figure 0005597012
なお、Roll−OFFの特性を2番目の測定光に合わせてもよい。
Figure 0005597012
ステップS8で、測定の終了となる。なお、3Dボリュームを行う際には、スキャナ位置を図7のy方向に移動させながらOCTの測定を行う。また別の被検者があれば上記ステップを繰り返す。
なお、調整処理の後に撮像処理を続けて行うように説明したが、調整処理と撮像処理を別々に行うようにし、必要な場合に調整処理を行うようにしてもよい。
以上のように、単波長の光を用いて、ファイバ端位置の調整を行い、予め波長幅とラインセンサ上の距離の幅との関係を校正することによって、複数の測定光を用いて被検査物のOCT断層像を生成する場合の画像ごとの補正値を決定し、画像の相違を補正することが可能となる。予め波長幅とラインセンサ上の画素幅との関係を実際の装置において求めることで、複数の測定光を用いて被検査物の画像を生成する場合の画像ごとの補正値を決定し、画像の相違を補正することができる。
実施例1では、図2においてy方向にファイバ端160−1〜3を配置し、y方向に観察される3つの干渉縞を1つのラインセンサで検出するように構成している。それに対して、実施例2では、図2における紙面垂直方向(x方向)にファイバ端160−1〜3を配置し、x方向に観察される3つの干渉縞をセンサで検出するように構成している。ここで言うx方向とは、分光手段である透過型回折格子141が分光する方向に垂直な方向である。この実施例について以下で説明する。
本実施例における断層画像撮像装置の構成は、実施例1の図1に示すものと同じであるため説明を省略する。
ここでは分光部について具体的に説明する。
図8に合成光(142−1〜3)が入射した場合の構成を示す。ここでは、簡単のため840nmの主光線のみを記載している。ファイバ端160−1〜3からそれぞれ合成光142−1〜3が射出される。実施例1と同様に、合成光142−1〜3がレンズの主面に垂直に射出されるようにファイバ端160−1〜3の向きが予め調整されている。射出された合成光142−1〜3は、レンズ135に入射する。レンズ135で3つの合成光142−1〜3はそれぞれ略平行光になり、3つの合成光とも透過型回折格子141に入射する。こちらも実施例1と同様に、光量の損失を低減するために、透過型回折格子141の位置は光学系の瞳近傍に配置し、透過型回折格子141の表面に絞りを設け、絞りは楕円形にすることが必要である。透過型回折格子141で回折された合成光は、それぞれレンズ143に入射する。レンズ143に入射したそれぞれの回折した合成光は、ラインセンサアレイ139A上に結像され、干渉縞161−1〜3となる。すなわち、ファイバ端160−1〜3での像が、ラインセンサアレイ139A上にそれぞれ干渉縞161−1〜3となるように分光器が構成されている。ラインセンサアレイ139Aは、3つのラインセンサがx方向に並んだものであり、この3つのラインセンサ上にそれぞれの干渉縞が形成される。また、ラインセンサアレイ139Aは、エリアセンサであってもよい。
ここで、dx1とdx3をそれぞれ1mm、−1mmとし、実施例1と同じくレンズ135の焦点距離を100mm、レンズ143の焦点距離を150mm、用いる透過型回折格子141のピッチをp=1200本/mm、中心波長が840nmの光源を用いる。
図9にラインセンサアレイ139Aにおける、合成光141−1〜3の結像位置の概念図を示す。図9の(a)は矢印で示す使用画素領域に、合成光141−1〜3が所望の位置に結像している場合の図である。これは合成光141−1〜3の波長815nmから865nmの位置が、矢印で示す使用画素領域は1024画素と一致している状態である。それに対して、図9の(b)は矢印で示す使用画素領域に、合成光141−1〜3が所望の位置に結像していない場合の図である。これは合成光141−1〜3の波長815nmから865nmの位置が、矢印で示す使用画素領域は1024画素とずれている状態である。
OCT画像を構築するにあたり、使用する画素は予め決めておいて、その使用する画素内でフーリエ変換などの処理を行い画像にするのが通常のOCT画像の構築方法である。ただ、図9の(b)のように使用する画素に対して、合成光141−1〜3がずれる場合もある。これはファイバ端160−1〜3が、160−2に対してy方向にずれている場合に生じるものである。この使用する画素領域と合成光の位置がずれた状態でOCT画像の構築を行うと、波長815nmから865nmからずれて処理を行うためにOCT画像におけるz方向の位置が実際と異なることや、光量が無駄になるといった課題が生じる。
この課題を解決するために、単波長の光を分光器に入射させ、基本的には実施例1と同様のステップで結像位置の検出からOCT断層像の生成までを行う。図10に単波長光源からの光を分光器に入射させた際のラインセンサアレイ139Aの出力の概念図を示す。この出力を元に校正を行う。
次に、本実施例における撮像処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1で、測定を開始する。
ステップS2については、実施例2では行わない。
ステップS3では、図10に示したような各波長の結像位置を検出する。
ステップS4では、ステップS3で検出した結像位置をパソコン125のメモリなどに記憶する。
ステップS5では、ステップS4で記憶した結像位置から、数式2〜4を用いて一画素あたりの換算距離を算出する。
ステップS6では、OCTの撮像を行う。
ステップS7では、数式5〜6を用いて画像の補正を行いながら、OCT断層像の生成を行う。
ステップA8で、測定の終了をする。
本実施例のようにx方向にファイバ端160−1〜3が配置される場合、波長幅と使用画素幅の関係はほぼ同じとなる。そのため、予め決めておいた使用する画素領域に合成光141−1〜3を配置するようにファイバ端を調整してもよい。その際には、ステップS2でラインセンサアレイ139Aの出力を見ながらファイバ端160−1〜3の間隔を調整する。また、波長幅と使用画素幅の関係はほぼ同じであるため、ステップS3からステップS5を省くことができる。ステップS6でOCTの撮像を行い、ステップS7では通常のOCT画像の生成を行う。
また本実施例においては、3つの合成光を入射させる構成としたが、これに限るものではなく、1つの合成光のみでも有用である。その際には上記と同様に単波長の光を入射させて、結像位置を検出し使用画素を決定し、OCTの撮像、OCT断層像の生成というステップをたどることとなる。
以上のようにすることで、光量が無駄になることや、z方向の位置が実際と異なることなくOCT画像を生成することができる。
本実施例は、光学系の構成と分光器の構成については実施例1と同じである。
本実施例の実施例1との違いは、ステップS2において、クロストーク量の調整のためにファイバ端位置の調整を省略する点である。ファイバ端位置の調整を一度行い、その位置で固定をすることで、その後の測定ではこのステップを省くことができる。その際には、ステップS1の開始後、ステップS3の各波長の結像位置の検出するステップへと進むこととなる。すなわち以下のステップとなる
ステップS1で、測定を開始する。
ステップS3では、図5に示したような各波長の結像位置を検出する。
ステップS4では、ステップS3で検出した結像位置をパソコン125のメモリなどに記憶する。
ステップS5では、ステップS4で記憶した結像位置から、数式2〜4を用いて一画素あたりの換算距離を算出する。
ステップS6では、OCTの撮像を行う。
ステップS7では、画像の補正を行いながら、OCT断層像の生成を行う。
ステップA8で、測定の終了をする。
以上のように、単波長の光を用いて、予め波長幅とラインセンサ上の距離の幅との関係を校正することによって、複数の測定光を用いて被検査物のOCT断層像を生成する場合の画像ごとの補正値を決定し、画像の相違を補正することが可能となる。

Claims (6)

  1. 複数の測定光を照射する照射手段と、
    前記複数の測定光の被検査物からの戻り光と参照光とを干渉させた複数の合波光を撮像光学系の分光手段を介して電気信号に変換するセンサと、
    前記複数の測定光の波長幅に基づいた単波長の光を出射する出射手段と、
    前記撮像光学系を介した前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき前記センサで取得した電気信号から断層画像を生成する生成手段と、を有し、
    前記分光手段は、前記複数の合波光ごとに回折角が異なり、
    前記生成手段は、前記異なる回折角により生じる前記合波光に含まれる前記被検査物の深さ方向の光学特性の相違を、前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき補正して前記断層画像を生成することを特徴とする断層画像撮像装置。
  2. 前記出射手段は、2つ以上の波長の光を出射することを特徴とする請求項1に記載の断層画像撮像装置。
  3. 前記出射手段から出射された前記単波長の光は、前記参照光が透過あるいは反射する参照光路に入射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の断層画像撮像装置。
  4. 前記出射手段は、広帯域光源と光学フィルタを有し、該光学フィルタは特定の波長を透過または反射することを特徴とする請求項1又は2に記載の断層画像撮像装置。
  5. 前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき前記合波光の出射位置を調整する調整手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の断層画像撮像装置。
  6. 測定光の被検査物への照射による戻り光と参照光とを干渉させた合波光を撮像光学系の分光手段を介してセンサで取得し、前記被検査物の断層画像として撮像する断層画像撮像方法であって、
    前記測定光の波長幅に基づいた単波長の光を出射する出射ステップと、
    前記撮像光学系を介した前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき前記センサで取得した電気信号から断層画像を生成する生成ステップと、を有し、
    前記生成ステップにおいて、前記断層画像は、前記分光手段による前記複数の合波光ごとに異なる回折角により生じる前記合波光に含まれる前記被検査物の深さ方向の光学特性の相違を、前記単波長の光の前記センサ上における位置に基づき補正して生成されることを特徴とする断層画像撮像方法。
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