JP2008145429A - 光断層画像化装置 - Google Patents

光断層画像化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008145429A
JP2008145429A JP2007296456A JP2007296456A JP2008145429A JP 2008145429 A JP2008145429 A JP 2008145429A JP 2007296456 A JP2007296456 A JP 2007296456A JP 2007296456 A JP2007296456 A JP 2007296456A JP 2008145429 A JP2008145429 A JP 2008145429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
interference
wavelength
optical
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2007296456A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Teramura
友一 寺村
Sadataka Akahori
貞登 赤堀
Yoshikatsu Morishima
嘉克 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007296456A priority Critical patent/JP2008145429A/ja
Priority to EP07022317.7A priority patent/EP1922990B1/en
Priority to US11/941,481 priority patent/US7864331B2/en
Publication of JP2008145429A publication Critical patent/JP2008145429A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】離散的な複数の光束を射出する簡便な光源の構成により良好な画質の光断層画像を取得する。
【解決手段】光源ユニット10から波長帯域λ1、λ2が離散した複数の第1光束La、第2光束Lbが射出され光分割手段3に入射される。光分割手段3において各光束La、Lbは測定光L1a、L1bと参照光L2a、L2bとに光分割される。測定光L1a、L1bは測定対象Sに照射され測定対象Sの各深さ位置zにおいて反射した反射光L3が合波手段4に入射される。参照光L2a、L2bは光ファイバFB3を導波し合波手段4に入射される。反射光L3aと参照光L2aとの干渉光L4aおよび反射光L3bと参照光L2bとの干渉光L4bが干渉光検出手段40において光電変換され、干渉信号ISa、ISbとが生成され、干渉信号ISa、ISbを用いて断層画像が取得される。
【選択図】図1

Description

本発明は、OCT(Optical Coherence Tomography)計測により光断層画像を取得する光断層画像化装置に関するものである。
従来、生体組織の光断層画像を取得する際に、OCT計測を利用した光断層画像取得装置が用いられることがある。眼底や前眼部、皮膚をはじめ、ファイバプローブを用いる動脈血管壁の観察、内視鏡の鉗子チャンネルからファイバプローブを挿入する消化器管の観察など、様々な部位に応用されている。この光断層画像取得装置では、光源から射出された低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、該測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光、もしくは後方散乱光と参照光とを合波し、該反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を取得する。以下、測定対象からの反射光、後方散乱光をまとめて反射光と標記する。
上記のOCT計測には、大きくわけてTD−OCT(Time domain OCT)計測とFD(Fourier Domain)−OCT計測の2種類がある。TD−OCT(Time domain OCT)計測は、参照光の光路長を変更しながら干渉光強度を測定することにより、測定対象の深さ方向の位置(以下、深さ位置という)に対応した反射光強度分布を取得する方法である。
一方、FD(Fourier Domain)−OCT計測は、参照光と信号光の光路長は変えることなく、光のスペクトル成分毎に干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉強度信号を計算機にてフーリエ変換に代表される周波数解析を行うことで、深さ位置という)に対応した反射光強度分布を取得する方法である。TD―OCTに存在する機械的な走査が不要となることで、高速な測定が可能となる手法として、近年注目されている。
FD(Fourier Domain)−OCT計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept source OCT)の2種類が挙げられる。SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光をスペクトロメータを用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである(特許文献1参照)。さらに、特許文献1においては、干渉光の検出精度を高めるため、干渉光を各スペクトル帯域毎に分光し、分光した干渉光を別々の光検出器で検出する方法が開示されている。
さらに、特許文献1においては、参照光の光路長の変更を行うことなく高速に光断層画像を取得する装置として、SS−OCT(Swept source OCT)計測による光断層画像化装置も提案されている。このSS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
上述したTD−OCT計測、SS−OCT計測、SD−OCT計測において空間分解能の向上を図るためには、より広帯域なスペクトル幅を有する測定光を用いることが望ましい(特許文献2参照)。光源のスペクトル幅を広帯域化させる方法として、特許文献2にはそれぞれ異なるスペクトル帯域の光を射出する複数の光源と、各光源から射出された光を光結合器により結合し、単一光波の光を射出するものが開示されている。
特表2005−516187号公報 特開2002−214125号公報
ここで、特許文献2に示すような厳密な制御を必要とする光源の組合せで断層画像を取得するのではなく、簡便な光源の構成で画質の良い断層画像を得ることができるシステムの実現が望まれている。
そこで、本発明は、離散的な複数の光束を射出する簡便な光源の構成により良好な画質の光断層画像を取得可能な光断層画像化装置を提供することを目的とするものである。
本発明の光断層画像化装置は、互いに離散した波長帯域内においてそれぞれ連続した広帯域スペクトルを有する複数の光束を射出する光源ユニットと、光源ユニットから射出された各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、光分割手段により分割された複数の測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光と参照光とを各光束毎にそれぞれ合波する合波手段と、合波手段において反射光と参照光とが合波されたときの干渉光を干渉信号として各光束の波長帯域毎にそれぞれ検出する干渉光検出手段と、干渉光検出手段により検出された複数の干渉信号を用いて測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、光源ユニットは、複数の光束を射出するものであればその構成を問わず、たとえば離散した複数の光束を同一光路から射出するASE光源からなるものであってもよいし、互いに離散した波長帯域の光束をそれぞれ射出する複数の光源と、複数の光源から射出された各光束を結合して射出する光結合器とを備えたものであってもよい。さらに光源ユニットは、複数の光束が入射されたときに複数の光束の間の波長帯域の光を遮光し光分割手段側に射出する光離散手段をさらに備えたものであってもよい。
なお、各光束の波長帯域の幅は同一であっても良いし異なるものであっても良い。また、複数の光束は、互いに離散した波長帯域を有するものであればその離散する波長帯域の幅は問わない。
さらに、光源ユニットは、複数の光束を測定対象の同一部位に対して射出するものであれば、複数の光束を同時に射出するものであってもよいし時間を変えて射出するものであってもよい。複数の光束を同時に射出する場合、反射光を各光束の波長帯域毎に分離する反射光分離手段をさらに備えたものであってもよい。このとき、合波手段が反射光分離手段により分離された反射光と参照光とを合波するように複数設けられており、干渉光検出手段が複数の干渉光をそれぞれ検出するように複数設けられていてもよい。
あるいは、複数の光束を測定対象の同一部位に同時に射出する場合、複数の干渉光を各光束の波長帯域毎に分離する干渉光分離手段をさらに備えたものであってもよい。このとき、干渉光検出手段が干渉光分離手段により分離された複数の干渉光をそれぞれ検出するように複数設けられていてもよい。
なお、各光束が低コヒーレンス光であって、いわゆるSD−OCT計測により断層画像を取得するものであっても良いし、各光束が波長帯域内において波長が一定の周期で掃引するレーザ光であって、いわゆるSS−OCT計測により断層画像を取得するものであっってもよい。また、複数の光束毎に、SD−OCT、SS−OCT計測を組み合わせて、断層画像を取得するものであっても良い。
なお、本明細書において、例えば「2つの光束の波長帯域が離散している」とは、これら2つの光束のピーク波長の間に、たとえば2つの光束のピーク強度に対して概ね−10dB以下の光強度となる波長帯域が存在するというように、OCT計測に寄与しない低強度の波長帯域が存在することを意味する。2つの光束のピーク強度が異なるときは、よりピーク強度が小さな方のピーク強度を用いて考えるものとする。そして、「2つの光束の波長帯域の一部が重畳している」とは、上記の「2つの光束の波長帯域が離散している」の逆の意味とする。
同様に、「不連続なスペクトル」とは、該スペクトルを有する光束の波長帯域内において、この光束のピーク強度に対して概ね−10dB以下の光強度となるようなOCT計測に寄与しない低強度の波長帯域が、FD−OCT計測において測定される周波数域サンプリング間隔に比べて十分に広い波長域に渡って、存在することを意味する。そして、「連続したスペクトル」とは、上記の「不連続なスペクトル」の逆の意味とする。なお、例えば、半導体レーザの周波数を階段状に変調する様な光束や、例えば周波数コム技術を用いた線スペクトルが密に並んで広帯域発光している様な光源は、それらの離散した波長間隔がFD−OCT計測において測定される周波数サンプリング間隔同等、あるいはそれより狭いため、連続したスペクトルと見なす事ができる。
また、本明細書において、波長可変光源の「スペクトル」とは、特に断りのない限り、ある瞬時のものではなく、光束が射出される全時間帯における、波長に対する光強度分布を意味するものとする。
本発明の光断層画像化装置によれば、互いに離散した波長帯域内においてそれぞれ連続したスペクトルを有する複数の光束を射出する光源ユニットと、光源ユニットから射出された各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、光分割手段により分割された複数の測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光と参照光とを各光束毎にそれぞれ合波する合波手段と、合波手段において反射光と参照光とが合波されたときの干渉光を干渉信号として各光束の波長帯域毎にそれぞれ検出する干渉光検出手段と、干渉光検出手段により検出された複数の干渉信号を用いて測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段とを備えたことにより、従来のように広帯域な連続スペクトル光を射出する光源を用いなくとも、簡便な構成の光源ユニットから射出された複数の光束から得られる干渉信号を用いて広帯域な光を用いた場合と同様に画質の良い断層画像を得ることができる。
なお、光源ユニットが、離散した複数の光束を射出するASE光源により構成すれば、簡単な光源構成により画質の良い断層画像を得ることができる。
また、光源ユニットが、互いに離散した波長帯域の光束をそれぞれ射出する複数の光源と、複数の光源から射出された各光束を結合して射出する光結合器とを備えたものであれば、簡単な光源構成により画質の良い断層画像を得ることができる。
さらに、複数の測定光が測定対象の同一部位に同時に照射されるものであり、測定対象から同時に反射する複数の反射光を各光束毎に分離する反射光分離手段をさらに備え、合波手段が反射光分離手段により分離されたそれぞれの反射光と参照光とを合波するために複数設けられており、干渉光検出手段が各合波手段において反射光と参照光とが合波されたときの干渉光をそれぞれ検出するために複数設けられている構成であれば、各干渉光検出手段を各光束の波長帯域の干渉光を検出するのに特化した構成にすることができるため、各干渉光検出手段における検出精度を高め、画像の分解能を高めることができる。
また、複数の測定光が測定対象の同一部位に同時に照射されるものであり、合波手段が測定対象からの反射光と参照光とを各光束毎に同時にそれぞれ合波するものであり、合波手段により反射光と参照光とが合波されたときの複数の干渉光を各光束毎に分離する干渉光分離手段をさらに備え、干渉光検出手段が干渉光分離手段により分離された複数の干渉光をそれぞれ検出するために複数設けられているとき、各干渉光検出手段を各光束の波長帯域の干渉光を検出するのに特化した構成にすることができるため、各干渉光検出手段における検出精度を高め、画像の分解能を高めることができる。
さらに、干渉光検出手段が、干渉光を分光する分光素子と、分光素子により分光された各波長帯の光を光電変換する複数の光検出素子とを備えたものであるとき、1ラインの測定レートを速くすることができるとともに、1つの受光素子で広帯域の光束を検出する必要がなく、光検出素子として汎用的なものを用いることができる。
また、光源ユニットが、複数の光束の間の波長帯域の光を遮光して複数の光束を光分割手段側に射出する光離散手段をさらに備えたものであるとき、各光束を確実に離散させることができ、異なる光束の干渉光に起因するノイズ防止することができる。
さらに、各光束が低コヒーレンス光であって、いわゆるSD−OCT計測により断層画像を取得する場合にも良質の断層画像を取得することができ、各光束が波長帯域内において波長が一定の周期で掃引するレーザ光であって、いわゆるSS−OCT計測により断層画像を取得する場合にも良質の断層画像を取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の光断層画像化装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の光断層画像化装置の好ましい実施の形態を示す模式図である。光断層画像化装置1は、たとえば体腔内の生体組織や細胞等の測定対象の断層画像をマッハツェンダ型干渉計を用いたSD−OCT(Spectral Domain OCT)計測により取得するものであって、複数の光束La、Lbを射出する光源ユニット10と、光源ユニット10から射出された各光束La、Lbをそれぞれ測定光L1a、L1bと参照光L2a、L2bとに分割する光分割手段3と、光分割手段3により分割された測定光L1a、L1bが測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとを各光束毎に合波する合波手段4と、合波手段4により合波された反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとの干渉光L4a、L4bを検出する干渉光検出手段40と、干渉光検出手段40により検出された複数の干渉光L4a、L4bをそれぞれ周波数解析することにより測定対象の各深さ位置における断層情報(反射率)を検出し測定対象Sの断層画像を取得する断層画像処理手段50とを有している。
光源ユニット10は、たとえば希土類ドープファイバアンプレーザ等のASE(Amplified Spontaneous Emission:自然放出光)光源からなっており、励起レーザ光源10aと希土類ドープファイバアンプFB1とを有している。この希土類として波長帯域1.25〜1.35umで発光するPr3+、波長帯域1.45um〜1.5um帯で発光するTm3+、1.5〜1.6um帯で発光するEr3+を共ドープされており、波長帯域1.35〜1.45umにおいて発光する材料はドープされていない。よって、光源ユニット10は、図2に示すように波長帯域1.35um〜1.45umの光は発光しないため、各光束La、Lbは互いに離散した波長帯域λ1、λ2内において、波長帯域λ1(=1.25〜1.35um)において連続したスペクトルを有する低コヒーレンス光である第1光束Laと、波長帯域λ2(=1.45um〜1.6um)において連続したスペクトルを有する低コヒーレンス光である第2光束Lbとを同一光路から同時に射出するようになっている。
図1の光分割手段3は、たとえば2×2の光ファイバカプラからなっており、光源ユニット10から光ファイバFB1を導波した各光束La、Lbをそれぞれ測定光L1a、L1bと参照光L2b、L2bとに分割するようになっている。このとき、光分割手段3は、たとえば測定光L1:参照光L2=90:10の割合で分割するようになっている。光分割手段3は、2つの光ファイバFB2、FB3にそれぞれ光学的に接続されており、分割された測定光L1a、L1bは光ファイバFB2側に入射され、参照光L2a、L2bは光ファイバFB3側に入射されるようになっている。
光ファイバFB2には光サーキュレータ11が接続されており、光サーキュレータ11には光ファイバFB4、FB5がそれぞれ接続されている。光ファイバFB4には測定光L1a、L1bを測定対象Sまで導波するプローブ30が接続されている。プローブ30は、光学ロータリコネクタ31を介して入射された測定光L1a、L1bを測定対象Sまで導波し、測定対象Sの同一部位に同時に照射する。また、プローブ30は、測定光L1a、L1bが測定対象Sに照射されたときの測定対象Sからの反射光L3a、L3bを導波する。プローブ30は、図示しないモータにより、光学ロータリコネクタ31から先のファイバ部が回転する構成をとなっており、それによりサンプル上において円周状に光束を走査する、これにより2次元断層画像が計測可能となっている。さらに、図示しないモータによりファイバ30の先端が光路の走査円が形成する平面に対して垂直な方向に走査する事により、3次元断層画像の計測も可能となっている。また、プローブは、図示しない光コネクタにより光ファイバFB5に対して着脱可能に取り付けられている。勿論、プローブ先端形状や走査方向はこれに限る物ではなく、例えば、ファイバ先端に高速走査ミラーを配置して2次元走査を行う方法でもよい。
測定対象Sを反射した反射光L3a、L3bは光ファイバFB4を介して光サーキュレータ11に入射され、光サーキュレータ11から光ファイバFB5側に射出されるようになっている。
合波手段4は、2×2の光ファイバカプラからなり、光ファイバFB5内を導波した反射光L3aと光ファイバFB3内を導波した参照光L2aとを合波するものである。同様に合波手段4は反射光L3bと参照光L2bとを合波するようになっている。そして、合波手段4は、反射光L3aと参照光L2aとの干渉光L4aおよび反射光L3bと参照光L2bとの干渉光L4bを光ファイバFB6側に射出するようになっている。なお、光ファイバFB3の長さは、光分割手段3から測定対象Sの測定開始位置を通り合波手段4に至るまでの測定光L1a、L1bの光路長が参照光L2a、L2bの光路長と等しくなるように設定されている。
干渉光検出手段40は、光ファイバFB6を導波した干渉光L4a、L4bを分離してそれぞれ光電変換し各光束La、Lbの波長帯域λ1、λ2毎の複数の干渉信号ISa、ISbを検出する機能を有している。具体的には、干渉光検出手段40はそれぞれ波長帯域λ1、λ2を有する複数の干渉光L4a、L4bを各波長毎に分光する分光素子42と、分光素子42により分光された干渉光L4a、L4bを検出する光検出部44とを有している。この分光素子42はたとえば回折光学素子等により構成されており、光ファイバFB6からコリメータレンズ41を介して入射される干渉光L4を分光し、光学レンズ43を介して光検出部44側に射出するようになっている。
光検出部44は、たとえばInGaAsフォトダイオードアレイやSiフォトダイオードアレイ、CCD(Charge Coupled Device) イメージセンサ等のような複数の光検出素子44aを1次元もしくは2次元に配列した構造を有し、各光検出素子44aが分光素子42により各波長毎に分光され光学レンズ43を介して入射された干渉光L4a、L4bをそれぞれ検出するようになっている。そして、光検出部44は干渉光L4aから第1干渉信号ISaを検出し、干渉光L4bから第2干渉信号ISbを検出する検出するようになっている。このとき、干渉光検出手段40において、光源ユニット10の各スペクトル成分毎の干渉信号ISa、ISbが観測されることになる。
ここで、光源ユニット10は離散した波長帯域からなる複数の光束La、Lbを射出するものであるため、分光素子42により分光された複数の干渉光L4a、L4bは空間的に離散した状態で光検出部44に入射されることになる。なお、図1の光検出部44において、波長帯域λ1、λ2の間の空間的に離散した領域WR(波長帯域1.35〜1.45umを検出する領域)についても光検出素子44aが設けられている場合について例示しているが、当該部位には光検出素子44aを設けないようにしても良い。また、光検出部44に用いられるフォトダイオードアレイとして第1光束Laの波長帯域λ1および第2光束Lbの波長帯域λ2の光を検出可能なものが適宜使用されるものであって、上述したようなλ1=1.25〜1.35um、波長帯域λ2=1.45um〜1.6umの光を検出する場合、たとえばInGaAsフォトダイオードアレイが用いられる。
断層画像処理手段50は、干渉光検出手段40により光電変換された複数の干渉信号ISa、ISbを周波数解析することにより測定対象Sの各深さ位置における複数の中間断層情報(反射率)ra(z)、rb(z)を検出し、この複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)を用いて測定対象Sの断層画像を取得する機能を有している。具体的には、断層画像処理手段50は、図3に示すように、複数の干渉信号ISa、ISbをそれぞれ周波数解析することにより各深さ位置における複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)を検出する周波数解析手段51と、周波数解析手段51により検出された複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)から断層画像の生成に用いる断層情報r(z)を生成する断層情報処理手段52と、断層情報処理手段52により生成された断層情報r(z)を用いて断層画像を生成する断層画像生成手段53とを有している。
周波数解析手段51は、第1干渉信号ISaを周波数解析することにより第1光束Laに基づく中間断層情報ra(z)を検出する第1周波数解析手段51aと、第2干渉信号ISbを周波数解析することにより第2光束Lbに基づく中間断層情報rb(z)を検出する第2周波数解析手段51bとを備えている。ここで、第1周波数解析手段51aにおいて第1干渉信号ISaに基づいて中間断層情報ra(z)を算出する方法について簡単に説明する。なお、詳細については「武田 光夫、「光周波数走査スペクトル干渉顕微鏡」、光技術コンタクト、2003、Vol41、No7、p426−p432」に記載されている。
スペクトル強度分布S(k)を持つ測定光L1aが測定対象Sに照射されたとき、それぞれのスペクトル成分による干渉光縞強度を重ね合わせたインターフェログラムとして、干渉光検出手段40において検出される光強度I(l)は、
I(l)=∫ S(k)[1+cos(kl)]dk ・・・(1)
で表される。ここで、kは角周波数、lは測定光L1と参照光L2との光路長差であり、図4に示すようなグラフで表される。式(1)は各分光成分のスペクトル強度分布S(k)が干渉縞I(l)の中に干渉縞の角周波数kの成分がどれだけ含まれるかを表すものである。また、干渉縞の角周波数kから測定光L1と参照光L2との光路長差、すなわち測定する深さ位置の情報が与えられる。このため、第1周波数解析手段51aにおいて、干渉光検出手段40が検出したインターフェログラムをフーリエ変換による周波数解析を行うことにより、図5に示すような干渉光L4aの分光スペクトルS(k)を求めることができる。そして、測定対象Sの基準位置からの距離情報と中間断層情報ra(z)とを取得する。同様に、第2周波数解析手段51bは干渉信号L4bについても測定開始位置からの距離情報と中間断層情報rb(z)とを取得するようになっている。つまり、周波数解析手段51において、測定対象Sの同一の照射部位から複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)が取得されることになる。なお、周波数解析手段51は上述したフーリエ変換処理に限らず、たとえば最大エントロピー法(MEM)、Yule−Walker法等の公知のスペクトル解析技術を用いてそれぞれ中間断層情報r1(z)、r2(z)を取得するようにしてもよい。
図3の断層情報処理手段52は、上述のように検出された各深さ位置zからの複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)から断層画像の生成に用いる断層情報r(z)を検出するものである。具体的には、図6に示すように、断層情報処理手段52は、各深さ位置Zでの中間断層情報ra(z)、rb(z)の平均値r(z)=(ra(z)+rb(z))/2を算出するようになっている。
断層画像生成手段53は、断層情報処理手段52により検出された断層情報r(z)を用いて断層画像を生成するものである。具体的には、各測定光L1a、L1bが測定対象Sの深さ方向zに直交する方向に走査しながら照射されていく。すると、断層画像生成手段53において、複数の測定点での各深さ方向に対する断層情報r(z)が取得されていく。そして、断層画像生成手段53は各測定点において取得された複数の断層情報r(z)を用いて2次元もしくは3次元の断層画像を生成するようになっている。
このように、断層画像処理手段50の断層情報処理手段52において、複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)の平均値を算出することにより、反射率ra(z)、rb(z)に含まれているノイズ成分が相殺され、画質の良い断層画像を得ることができる。
つまり、上述したように複数の測定光L1a、L1bは測定対象Sの同一部位に同時に照射されているため、たとえばある深さ位置z1から得られる複数の中間断層情報ra(z1)、rb(z1)は、測定光L1a、L1bの波長帯域が異なるものであっても理想的には一致するものである。
しかし、実際には、測定対象Sの各深さ位置の光吸収特性、光減衰特性等の様々な要因により、同一の深さ位置z1から得られた複数の中間断層情報ra(z1)、rb(z1)の値が異なってしまう場合がある。但し、中間断層情報ra(z1)、rb(z1)の値は異なるものであっても、その特性(断層情報が最大にあるピーク位置)はおおよそ同じものとなる。
そこで、複数の中間断層情報ra(z1)、rb(z1)の平均値(=r(z1))を算出することにより、複数の中間断層情報ra(z1)、rb(z1)の値が異なったものであるとしても、それぞれに含まれるノイズ成分を相殺し、深さ位置z1での断層情報を示す成分を際立たせることができる。よって、広帯域な光源を用いず互いに離散した光束La、Lbを用いて断層画像を取得した場合であっても画質の良い断層画像を得ることができる。
なお、周波数解析手段51において、フーリエ変換の結果に対するサンプリングピッチは各光束La、Lbの波長帯域λ1、λ2の幅に依存する。このため、上述のように各光束La、Lbの波長帯域λ1、λ2の幅が異なるものであるとき、干渉信号ISa、ISbのサンプリングピッチが異なる。この場合、たとえば波長帯域の狭い光束Laから得られた干渉信号ISaに対し、波長帯域の足りない分だけ値として「0」を挿入することにより波長帯域λ1、λ2の幅を同一に揃えるようにする。
また、複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)の平均値を算出する方法について例示したが、複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)の積を用いて断層情報r(z)を生成するようにしてもよい。すると、複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)のうち、最も断層情報の強い信号成分が強め合うことになるため、相対的にノイズ成分の信号値が小さくなり画質の良い断層画像を得ることができる。さらに、上記手法に限らず、他の種々の手法により複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)を用いて各深さ位置における断層情報r(z)画素信号を生成し、断層画像を取得するようにしても良い。
また、上記実施の形態において、複数の中間断層情報ra(z)の平均もしくは積を用いて断層情報を取得する場合について例示しているが、光源ユニット10から射出される光束La、Lbのスペクトル情報を用いて、それぞれの干渉信号ISa、ISbが得られた波長帯域を考慮してra(z)、rb(z)を組み合わせることにより、反射強度r(z)の高分解能化を図ることができる。つまり、干渉信号ISa、ISbのフーリエ変換で得られるra(z)、rb(z)と、真の反射強度r(z)は、各光束La、Lbのスペクトル形状のフーリエ変換ha(z)、hb(z)と
Figure 2008145429
ここで、Ha、Hbは、ha=[ha(0),ha(1×dz),…]、hb=[hb(0),hb(1×dz),…]の各ベクトルを、要素をずらしながら並べてできる行列である。反復法等の公知の技術により、この関係式の最適解として反射強度rを得ることができる。
このように、光源ユニット10から射出される各光束La、Lbの波長帯域の違いを考慮した関係式から反射強度r(z)を算出することにより、より精度良く反射強度r(z)を算出することができ、分解能の高い断層画像を生成することができる。
次に、図1から図6を参照して光断層画像化装置1の動作例について説明する。まず、光源ユニット10から離散した波長帯域λ1、λ2内においてそれぞれ連続したスペクトルを有する複数の第1光束La、第2光束Lbが同時に射出され光分割手段3に入射される。光分割手段3において各光束La、Lbは測定光L1a、L1bと参照光L2a、L2bとに光分割される。測定光L1a、L1bは光ファイバFB2側に射出され、参照光L2a、L2bは光ファイバFB3側に射出される。
測定光L1a、L1bは光サーキュレータ11、光ファイバFB4およびプローブ30を導波し測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sの各深さ位置zにおいて反射した反射光L3および後方散乱した光が再びプローブ30に入射される。この反射光L3a、L3bはプローブ30、光サーキュレータ11および光ファイバFB5を介して合波手段4に入射される。一方、参照光L2a、L2bは光ファイバFB3を導波し合波手段4に入射される。
合波手段4において、反射光L3aと参照光L2aとが干渉し干渉光L4aが光ファイバFB6に射出されるとともに、反射光L3bと参照光L2bとが干渉し干渉光L4bが光ファイバFB6に射出される。このとき、光束La、Lbは低コヒーレンス光であって波長帯域が離散しているため、互いに干渉することはない。干渉光L4a、L4bは干渉光検出手段40の光検出部44において光電変換され、複数の干渉信号ISa、ISbが生成される。そして、複数の干渉信号ISa、ISbからそれぞれ各深さ位置における複数の中間断層情報ra(z)、rb(z)が検出され、各中間断層情報ra(z)、rb(z)から断層画像の生成に用いる断層情報r(z)が算出され2次元の光断層画像が生成される。
このように、波長帯域λ1、λ2が離散した複数の光束La、Lbを射出する光源ユニット10を用いてひとつの断層画像を得ることにより、従来のように限られた特定のスペクトル波形にする必要がなく、様々な広帯域光源を使用することができる。
すなわち、従来、OCT装置で使用される光源は、その発光スペクトルがガウス形状であることが理想とされている。TD(Time Domain)−OCTでは、ガウス形状から外れたスペクトル形状を持つ光源を使用したときにはサイドローブが立つため、画像の分解能が悪化するという問題点がある。一方、スペクトル信号を測定するSD−OCT、SS−OCTのようなFD (Fourier Domain)−OCT計測では、光源スペクトルをあらかじめ測定し、そこから得られるフィルタ関数を干渉信号にかけることにより、ガウス形状の発光スペクトルであった場合に得られる信号に近づける処理が行われている。しかし、断層画像を取得する深さ範囲に対応する光源スペクトルは連続である必要があり、例えば発光帯域の真ん中で光量がゼロとなる様な離散的なスペクトル波形においては適切な処理ができない(スペクトル形状の問題)。
次に、従来のOCTでは、高分解能測定を実現するために光源の波長帯域が広いことが望まれている。光源としては安価で小型なスーパルミネッセンスダイオード(SLD)、あるいは半導体光アンプ(SOA)といった半導体光源が望ましいが、これらはその媒質の特性により利得帯域が限られるため、単体で連続的に100 nmを超える帯域を実現するのは難しい。またファイバアンプのASEを利用した広帯域光源では、異なる希土類を共ドープすることで、広帯域な低コヒーレンス光を発生することができる。しかし、連続的なスペクトルを発生させるような希土類の組合せは難しい。
そこで、上述した特許文献1に示すような複数の光源からの光を合波して波長帯域を広げる手法が提案されている。たとえば光ファイバの非線形効果を利用したスーパコンティニューム光源を使用する方法(M. Szkulmowsk, et.al., Optics Communications 246, p 569-578 (2005)参照)があるが、一般にこの光源は大型で高価である。また、近接した利得波長域を持つ複数の利得媒質を組み合わせることで波長域を広げる方法(特開2001-264246号公報参照)が提案されている。このうち複数の光源(SLD)から射出される光を光カプラを用いて合波する方法があるが、光カプラで出力が双方の合計の半分になるために、光利用効率が悪くなってしまう(広帯域化の問題)。
つまり、OCT計測におけるフーリエ変換手法では、光源スペクトルが連続的であってスペクトルが広帯域である必要があったため、離散的な光束La、Lbを射出する光源ユニット10は断層画像を取得する光源としては従来のOCT用光源としては適さない、と考えられてきた。
一方、図1の断層画像化装置1においては、広帯域な波長帯域ではなく離散的な波長帯域を有する複数の光束La、Lbを射出する光源ユニット10を用いた場合であっても高分解能な断層画像を得ることができることがわかった。このため、上述のような特定の特性に限定された光源ユニットを用いる必要がなくなる。さらに、断層画像処理手段50において2つの断層情報から断層画像を生成するため、離散スペクトルの光源を用いた場合であってもサイドローブのない断層画像を取得することができ、高分解能な画像が得ることができる。
図7は本発明の光断層画像化装置の第2の実施形態を示す模式図である。なお、図7の光断層画像化装置200において、図1の光断層画像化装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7の光断層画像化装置100が図1の光断層画像化装置1と異なる点は、光源ユニットの構成である。図7の光源ユニット110は、互いに離散した波長帯域λ1、λ2内において連続したスペクトルを有する光束La、Lbをそれぞれ射出する複数の光源110a、110bと、複数の光源110a、110bから射出される光束La、Lbを結合する光結合器110cと、光結合器110cにより結合された各光束La、Lbの波長帯域λ1、λ2を離散させる光離散手段110dとを有している。各光源110a、110bは、互いに離散した波長帯域からなる光束La、Lbを射出するものである(図2参照)。たとえば第1光源110aは発光波長域λ1=770〜810nmの波長帯域の光束Laを射出するAlGaAs系のSLD(スーパールミネセンスダイオード)からなっており、光源110bは発光波長域λ2 = 980〜1020nmのInGaAs系のSLDからなっている。
光結合器110cはたとえばWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重方式)カプラからなっており、光ファイバFBa、FBbから入射された光束La、Lbを結合し、光ファイバFB1側に入射するようになっている。なおこの光ファイバFB1は通常の希土類がドープされたものではなく通常の光ファイバが用いられる。ここで、光結合器110cは、波長帯域λ1とλ2との中間の波長にカットオフ波長を有しており、例えば、第1光束Laは全てL1aからL2a、もしくはその逆へ、第2光束Lbは全てL1bとL2b、もしくはその逆へ透過する特性を持っている。これにより、各光束La、Lbを光量損失することなく合波させることができ、また異なる光束同士が互いに干渉し合う状態が生じるのを防止することができる。また、光源数が3つ以上であったとしても、光結合器110cとしてNx1WDMカプラを用いることにより、合波本数が増加しても光利用効率の低下を最小限に留めることができる。
光離散手段110dは、たとえば波長帯域λ1および波長帯域λ2の帯域の光を透過し、波長帯域λ1、λ2以外の波長帯域の光を遮光するバンドパスフィルタもしくはバンドストップフィルタからなっている。したがって、光結合器110cにより結合された各光束La、Lbは光離散手段110dに入射されたとき、光離散手段110dにより互いに離散した波長帯域λ1、λ2の各光束La、Lbを光ファイバFB1側に射出されることになる。
よって、第1光源110aから光ファイバFBaへ第1光束Laが射出されるとともに、第2光源110bから光ファイバFBbへ第2光束Lbが射出されたとき、各光ファイバFBa、FBbを導波した第1光束La、第2光束Lbは光結合器110cにおいて光結合される。そして、光離散手段110dにおいて第1光束Laの波長帯域λ1および、第2光束Lbの波長帯域λ2が離散した状態で光ファイバFB1へ射出される。その後、図1と同様に干渉信号ISa、ISbが検出され断層画像が取得される。図7のような互いにスペクトルが離れた複数光源の合波する場合であっても、上述のように広帯域化同等の効果を得ることができ、画質の良い断層画像を得ることができる。
さらに、複数の光源110a、110bを有するような構成の場合、少ない光源を搭載した安価な低分解能タイプと、多数の光源を搭載した高価な高分解能型との切り替えが容易であり、要求に応じて組合せがしやすい。
図8は本発明の光断層画像化装置の第3の実施形態を示す模式図である。なお、図8の光断層画像化装置200において図7の光断層画像化装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図8の光断層画像化装置200が図7の光断層画像化装置100と異なる点は、複数の測定光L1a、L1bが測定対象の同一部位に同時に照射されるものであって、各測定光L1a、L1b毎にそれぞれ干渉計が構成されている点である。
具体的には、光断層画像化装置200は、測定対象Sの各深さ位置から同時に反射する複数の反射光L3a、L3bを各波長帯域λ1、λ2毎に分離する反射光分離手段201を有している。たとえば第1光源110aは発光波長域λ1=770〜810nmの波長帯域の光束Laを射出するAlGaAs系のSLD(スーパールミネセンスダイオード)からなっており、光源110bは発光波長域λ2 = 1380〜1420nmのInGaAsP系のSLDからなっている。さらに、反射光分離手段201により分離された反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとを各光束毎に合波するために複数の合波手段4a、4bが設けられている。さらに、反射光L3aと参照光L2aとの干渉光L4aおよび反射光L3aと参照光L2aとのL4bをそれぞれ検出するために複数の干渉光検出手段140a、140bが設けられている。
ここで、第1光源110aから射出した第1光束Laは、光ファイバFBaを介して光分割手段3aに入射し、光分割手段3aにおいて測定光L1aと参照光L2aとに分割される。そして、測定光L1aは光サーキュレータ11aから光ファイバFB200aを導波し光結合器201に入射される。なお、この光サーキュレータ11aにはたとえばBIG (Bi3Fe5O12)が用いられている。
一方、第2光源110bから射出した第2光束Lbは光ファイバFBbを介して光分割手段3bに入射し、光分割手段3bにおいて測定光L1bと参照光L2bとに分割される。そして、測定光L1bは光サーキュレータ11bから光ファイバFB200aを導波し、光結合器201に入射される。なお、光サーキュレータ11bにはYIGが用いられている。
この光結合器(反射光分離手段)201はたとえばWDMカプラからなっており、2つの測定光L1a、L1bを合波し光ファイバFB4側へ射出するようになっている。そして、測定光L1a、L1bは光ファイバFB4およびプローブ30を介して測定対象Sに照射され、その反射光L3a、L3bがプローブ30および光ファイバFB4を介して光結合器201に入射される。このとき、光結合器201は、第1光束Laの波長帯域λ1の反射光L3aを光ファイバFB200a側に射出し、第2光束Lbの波長帯域λ2の反射光L3bを光ファイバFB200b側に射出するようになっている。よって、光結合器201は、反射光L3aとL3bとを分離する反射光分離手段として機能することになる。
そして、反射光L3aは、光ファイバFB200a、光サーキュレータ11a、光ファイバFB5aを導波し合波手段4aにおいて参照光L2aと合波される。その後、反射光L3aと参照光L2aとの干渉光L4aが光ファイバFB6aを介して干渉光検出手段140aに入射される。同様に、反射光L3bは、光ファイバFB200b、光サーキュレータ11b、光ファイバFB5bを導波し合波手段4bにおいて参照光L2bと合波される。その後、反射光L3bと参照光L2bとの干渉光L4bが光ファイバFB6bを介して干渉光検出手段140bに入射される。
この干渉光検出手段140a、140bは、図1の干渉光検出手段40と同様の構成を有しており、それぞれコリメータレンズ141a、141b、分光素子(回折格子素子)142a、142b、光学レンズ143a、143b、光検出手段144a、144bを備えている。なお、波長帯域λ1の入射する光検出手段144aはSiフォトダイオードアレイからなっており、波長帯域λ2の入射する光検出手段144bはInGaAsフォトダイオードアレイからなっている。また、回折格子素子142a、142bのグルーブ数もそれぞれの波長帯域λ1、λ2に最適化して設計される。
このように、干渉計が複数存在し、各波長帯域λ1、λ2をそれぞれ異なる干渉光検出手段140により検出することにより、干渉検出手段144a、144bに必要な光学素子が超広帯域をカバーする必要がなくなり、より良質の断層画像を得られるとともに、複数の波長を独立に測定することができ、1ライン測定レートを速くすることができる。
図9は本発明の光断層画像化装置の第4の実施形態を示す模式図である。なお、図9の光断層画像化装置300において、図7の光断層画像化装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図9の光断層画像化装置300が、図7および図8の光断層画像化装置100、200と異なる点は干渉光L4a、L4bを各波長帯域λ1、λ2毎に分離する干渉光分離手段341が設けられており、干渉光分離手段341において分離された干渉光L4a、L4bがそれぞれ干渉光検出手段140a、140bにおいて検出される点である。
すなわち、光源ユニット110から各光束La、Lbが射出されることにより、測定対象Sの各深さ位置からの反射光L3a、L3bが光ファイバFB6を導波する(図7参照)。ここで、干渉光分離手段341は、たとえばカットオフ波長1000nmのダイクロイックビームスプリッタからなっており、Laの波長域の光は全反射、Lbの波長域の光は全透過する特性となっている。従って、光ファイバFB6から射出される干渉光L4aとL4bとを分離して各干渉光検出手段140a、140b側に射出するようになっている。
このように、干渉光L4aとL4bとを分離し各干渉光検出手段140a、140bにより検出する場合であっても、干渉検出手段144a、144bに必要な光学素子が超広帯域をカバーする必要がなくなるとともに、複数の波長を独立に測定することができ、より良質の断層画像を得られるとともに、1ライン測定レートを速くすることができる。
なお、図9において、複数の光源110a、110bを備えた光源ユニット110を用いた場合について例示しているが、図1に示すようなASE光源を用いるようにしても良い。
図10は本発明の光断層画像化装置の第5の実施形態を示す模式図である。なお、図10の光断層画像化装置400において、図8の光断層画像化装置200と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図10の光断層画像化装置400が図8の光断層画像化装置200と異なる点は、光源ユニットおよび干渉光検出手段の構成であって、図7の光断層画像化装置200がいわゆるSD−OCT計測により断層画像を取得するのに対し、図10の光断層画像化装置400はいわゆるSS−OCT計測により断層画像を取得するものである。
光源ユニット410は、周波数(波長)を一定の周期で掃引させながらレーザ光Lを射出する複数の波長掃引光源410a、410bを備えている。各波長掃引光源410a、410bは、それぞれ半導体光増幅器(半導体利得媒質、以下「SOA:Semiconductor Optical Amplifier」という)411、SOA411に環状に接続された光ファイバFB10と、光ファイバFB10を循環する波長を選択することにより光源ユニット10から射出される光の波長を選択する波長選択手段412とを有している。SOA411は駆動電流の注入により微弱な放出光を光ファイバFB10の一端側に射出するとともに、光ファイバFB10の他端側から入射された光を増幅する機能を有している。よって、SOA411に駆動電流が供給されたとき、半導体光増幅器411および光ファイバFB10により形成されるループすることになる。
また、光ファイバFB10には光分岐器411cが結合されており、光ファイバFB10内を導波するレーザ光の一部が光分岐器411cから光ファイバFB11側へ射出されるようになっている。ここで、光ファイバFB11へ射出されるレーザ光の波長は波長選択手段412により選択される。波長選択手段412はたとえばFFP−TF(fiber Fabry-Perot tunable filters )からなっており、光分岐器411cから射出される光の波長が一定周期で掃引されるように波長を選択するようになっている。
よって、波長掃引光源410aは図11(A)に示すように波長帯域λ1内を一定の周期で連続的に掃引した第1光束(レーザ光)LSaを射出するようになっている。同様に、波長掃引光源410bは図11(B)に示すように波長帯域λ2内を一定の周期で連続的に掃引した第2光束(レーザ光)LSbを射出するようになっている。さらに図11(C)に示すように、波長帯域λ1と波長帯域λ2とは互いに離散した波長帯域を形成している。
干渉光検出手段440は、反射光L3aと参照光L2aとの干渉光L4aを検出する検出ユニット440aと、反射光L3bと参照光L2bとの干渉光L4bを検出する検出ユニット440bとを備えている。各検出ユニット440a、440bは、分岐した干渉光L4a、L4bをそれぞれ2つの光検出素子を用いてバランス検波するようになっており、光強度ゆらぎの影響を抑え、より鮮明な画像を得ることが出来るようになっている。
画像取得手段50は、干渉光検出手段40により検出された干渉光L4を周波数解析することにより測定対象Sの各深さ位置における断層情報を検出し測定対象Sの断層画像を取得するものであって、図3と同一の構成を有している。
このように、SS−OCT計測により断層画像を取得する場合であっても、複数の利得媒質を独立に制御することができるため、広帯域にわたって発振スペクトルの厳密なコントロールが不要になるとともに、広帯域な光源を使った場合と同様の画質の良い断層画像を得ることができる。
すなわち、従来、複数の波長走査光源(それぞれが利得媒質と波長選択素子で構成されている)からの光を合波する構成とし、光源制御もしくはスイッチング素子を用いて、ある時間に干渉計部へ入射する光はいずれかひとつの光源からに限定する方法(特開2006-47264号公報)や、複数の利得媒質から出た光を合波する構成とし、ひとつの波長選択素子で複数の利得媒質を同時に制御することで、ある時間に干渉計部へ入射する光はひとつの波長に限定する方法(米国特許第6665320号明細書参照)が提案されており、さらなる広帯域化のためには異種材料の利得媒質を組み合わせることが有効と考えられる。しかし、異種材料間ではどちらの材料でも利得効率の低い窓領域ができてしまい、合波したとしても発振帯域の間に著しく低出力、もしくは発振しない帯域が存在することとなる。
一方、図10の光断層画像化装置400においては、広帯域にわたって発振スペクトルの厳密なコントロールが不要な光源を用いた場合であっても、広帯域な光源を使った場合と同様の画質の良い断層画像を得ることができる。
上記各実施の形態によれば、互いに離散した波長帯域λ1、λ2内に連続したスペクトルを有する複数の光束La、Lbを射出する光源ユニット10と、光源ユニット10から射出された複数の光束La、Lbをそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段3と、光分割手段3により分割された複数の測定光L1a、L1bが測定対象Sの同一部位に照射されたときの測定対象Sからの反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとを各光束La、Lb毎に合波する合波手段4と、合波手段4により合波された反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとの干渉光L4a、L4bを干渉信号ISa、ISbとして各光束La、Lb毎に検出する干渉光検出手段40と、干渉光検出手段40により検出された各光束La、Lb毎の複数の干渉信号ISa、ISbを用いて測定対象Sの断層画像を取得する断層画像処理手段50とを備えたことにより、従来のように広帯域なスペクトル光を射出する光源を用いなくとも、簡便な構成の光源ユニット10から射出された複数の光束から得られる複数の干渉信号ISa、ISbを用いて広帯域なスペクトル光を用いた場合と同様の画質の良い断層画像を得ることができる。
また、図1のように光源ユニット10が、離散した複数の光束を射出するASE光源により構成すれば、簡単な光源構成により画質の良い断層画像を得ることができる。あるいは図7のように光源ユニット110が、複数の光源110a、110bと、複数の光源110a、110bから射出された各光束La、Lbを結合して射出する光結合器110cとを備えたものであれば、簡単な光源構成により画質の良い断層画像を得ることができる。
さらに、光源ユニット110が、複数の光束の間の波長帯域の光を遮光して複数の光束を光分割手段側に射出する光離散手段をさらに備えたものであるとき、各光束を確実に離散させることができ、異なる光束同士が互いに干渉し合う状態が生じるのを防止することができる。
また、図8に示すように、複数の反射光L3a、L3bを分離する反射光分離手段201をさらに備え、合波手段3a、3bが反射光分離手段により分離された反射光L3a、L3bと参照光L2a、L2bとをそれぞれ合波するように複数設けられているものであり、干渉光検出手段140a、140bが各干渉光L4a、L4bを検出するように複数設けられている構成であれば、各干渉光検出手段140a、140bを各波長帯域λ1、λ2の干渉光L4a、L4bを検出するのに特化した構成にすることができるため、各干渉光検出手段140a、140bにおける検出精度を高め、画像の分解能を高めることができる。
さらに、図9に示すように、複数の干渉光L4a、L4bを分離する干渉光分離手段341をさらに備え、干渉光分離手段341により分離された各干渉光L4a、L4b毎に干渉光検出手段140a、140bが複数設けられているとき、各干渉光検出手段140a、140bを波長帯域λ1、λ2の干渉光L4a、L4bを検出するのに特化した構成にすることができるため、各干渉光検出手段140a、140bにおける検出精度を高め、画像の分解能を高めることができる。
さらに、干渉光検出手段40、140a、140bが、干渉光L4a、L4bをそれぞれ分光する分光素子42、142a、142bと、分光素子42、142a、142bにより分光された各波長帯の光を光電変換する複数の光検出素子とを備えたものであるとき、1ラインの測定レートを速くすることができるとともに、1つの受光素子で広帯域の光束を検出する必要がなく、光検出素子として汎用的なものを用いることができる。
さらに、図1から図9に示すように各光束が低コヒーレンス光であって、いわゆるSD−OCT計測により断層画像を取得する場合にも良質の断層画像を取得することができ、図10に示すように、各光束が波長帯域内において波長が一定の周期で掃引するレーザ光であって、いわゆるSS−OCT計測により断層画像を取得する場合にも良質の断層画像を取得することができる。
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されない。図1において、干渉計は、フィゾー型干渉計、マイケルソン型干渉計でも構成できる。また、上記各実施の形態において、2つの光束La、Lbを用いた場合について例示しているが、3つ以上の光束を用いたものであってもよい。
また、複数の光束毎に、SD−OCT、SS−OCT計測を組み合わせて、断層画像を取得するものであっても良い。
さらに、図2において第1光束Laの波長帯域λ1が1.25-1.35um、第2光束Lbの波長帯域λ2が1.45um-1.6umの場合、あるいは図7において光束Laの波長帯域λ1が770〜810nm、第2光束Lbの波長域λ2が1380〜1420 nmの場合について例示しているが、この波長帯域に限らず測定対象Sの物質により使用する波長帯域を適宜変更することができる。たとえば測定対象Sとの相互作用が少ない波長帯域(例えば水の分散の影響の少ない1000nm帯)の光束と、測定対象との相互作用が大きい波長帯域(例えば800nm帯)の光束を合波することで、高分解能な断層画像情報を得ると共に、測定対象の吸収特性、分散特性、蛍光特性、などの分光情報を同時に測定することができる。
また、光源について、本発明の実施形態で挙げた光源に限らず、ランプなどの白色光、スーパーコンティニューム、超短パルスレーザなどの低コヒーレンス光源全般、外部共振器型波長掃引レーザ、分布帰還型半導体レーザなどの波長可変レーザ全般を使用することができる。ひとつの光源の発光波長域は、例示した波長幅に限る物ではないが、単一光源においてOCT計測が可能な所定の波長帯域以上である必要がある。所定の波長帯域として明確な境界値はないが、おおよそ分解能1mmオーダより小さいシステムを想定しており、光の周波数帯域でおおよそ数10GHz以上のオーダである。
また、上記各実施の形態において、複数の光束La、Lbが測定対象Sの同一部位に同時に照射されるようにしているが、複数の光束La、Lbを射出する時間をずらして測定対象Sに照射するようにしても良い。
また、上記実施形態では、光ファイバにより光束を導波し、光カプラやWDMカプラにより合分波する例を示しているが、ミラー、プリズム、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等により空間的に合分波するバルク光学系で構成してもよい。光ファイバプローブの代わりに、空間伝搬した光束をガルバノミラーで走査する構成でも良い。
また、上記実施形態では、測定対象から反射、もしくは後方散乱された光を測定する様な構成となっているが、測定対象がガラスブロックや透明フイルムなどの透明媒体の場合、それらの面内屈折率分布、厚み分布、複屈折などを導出するために、反射光の代わりに透過光を測定する場合でも適用可能である。
さらに、図1の光断層画像化装置1において、光源ユニットはたとえば希土類ドープファイバアンプレーザ等のASE(Amplified Spontaneous Emission:自然放出光)光源からなる場合について例示しているが、下記に示す半導体発光素子(SLD)500を光源ユニットとして用いるようにしてもよい。
具体的には、図12は半導体発光素子500の一例を示す構造断面図である。図12の半導体発光素子500は埋め込みリッジ構造をもつ赤外発光SLDであって、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて結晶成長を行うことにより作製されるものである。なお、この半導体発光素子500は0.9μm以上1.2μm以下の波長域からなる光Lを射出するものであるため、光検出部44として上記波長域の光を検出するのに適したInGaAsフォトダイオードアレイが用いられる。
半導体発光素子500は、n型GaAs基板501、n型GaAsバッファ層(0.05μm厚キャリア濃度7.0×1017cm-3)502、n型In0.49Ga0.51P下部クラッド層(2.0μm厚キャリア濃度7.0×1017cm-3)503、ノンドープGaAs下部光ガイド層(0.034μm厚)504、Ga1-XInXAs/GaAs多重量子井戸層505、ノンドープGaAs上部光ガイド層(0.034μm厚)506、p型In0.49Ga0.51P上部第1クラッド層(0.2μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm-3)507、p型 GaAsエッチングストップ層(100Å厚、キャリア濃度7.0×1017cm-3)508、p型In0.49Ga0.51P上部第2クラッド層(0.5μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm-3)509、n型In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P電流ブロック層(0.5μm厚、キャリア濃度1.0×1018cm-3)510、p型In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P上部第3クラッド層(1.3μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm-3)511、p-GaAsコンタクト層(0.5μm厚、キャリア濃度1.0×1019cm-3)512をこの順に積層した構造を有している。
ここで、Ga1-XInXAs/GaAs多重量子井戸層505は一定の膜厚を有する3層の量子井戸層を積層した構造を有しており、各量子井戸層はIn組成を0.10〜0.25の範囲の中から選択し成長させることにより成膜される。このとき、各量子井戸層の発光波長が0.95μmと1.05μmと1.15μmになるようになるように設計されている。この半導体発光素子500は、多重量子井戸層505が100nm以上離れた2つ以上の中心波長で発光するものであって、最高出力の−6dB以上となる150nm以上の波長域と、中心波長間に最大出力の−20dB以下となる波長域とが形成された発光スペクトル特性を有するように作製されている。
上述した半導体発光素子500は次のように作製される。なお、原料にはTEG(トリエチルガリウム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、TMI(トリメチルインジウム)、TBA(ターシャルブチルアルシン)、AsH3(アルシン)、PH3(ホスフィン)、DMHz(ジメチルヒドラジン)、ドーパントとしてSiH4(シラン)、DEZ(ジエチル亜鉛)が用いてられる。
まず、n型GaAs基板501上に、MOCVD法により成長温度550℃、成長温度10.3kPaの条件下にて、n型GaAsバッファ層502、n型In0.49Ga0.51P下部クラッド層503、ノンドープGaAs下部光ガイド層504 がそれぞれ順に成膜される。そしてIn組成を0.10〜0.25の範囲から選択して各量子井戸層を成長させることにより3層の量子井戸層からなるGa1-XInXAs/GaAs多重量子井戸層505が成膜される。
その後、ノンドープGaAs上部光ガイド層506、p型In0.49Ga0.51P上部第1クラッド層507、p型 GaAsエッチングストップ層508、p型In0.49Ga0.51P上部第2クラッド層509およびp型GaAsキャップ層(0.1μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm-3)がこの順で1回目の成長により積層される。次にSiO2などの誘電体膜がストライプ状に形成され、誘電体膜をマスクとしてGaAsキャップ層、p型In0.49Ga0.51P上部第2クラッド層509がエッチングされる。このとき、下端の幅が3μm、かつレーザ発振を抑えるために光出射端面の垂直方向に対し6度傾くようなメサストライプ状のリッジ構造が形成される。
その後、成長温度600℃下での選択成長法による2回目の結晶成長により、p型GaAsエッチングストップ層508の上でかつ誘電体膜の上を除く部分にn型In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P電流ブロック層510が形成される。さらに、誘電体膜とGaAsキャップ層を除去した後に、成長温度600℃で3回目の結晶成長により、ストライプ及び電流ブロック層の全面に対してp型In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P上部第3クラッド層511、p型GaAsコンタクト層512が形成される。その後全体の厚みが100μm程度になるまで基板501の研磨が行われた後、蒸着および熱処理によりn側電極が基板501の裏面に形成され、p側電極がコンタクト層512上に形成される。そして、共振器長0.7mmになるようにSLDバ−が劈開により切り出され、共振器面へAR膜(素子自体からの発光波長に対して0.5%以下の反射率)のコ−ティングが行われる。チップは、放熱効果を高めるため発光部のあるpn接合部を下にしてヒートシンクに実装を行い、半導体発光素子500が形成される。
このように作製した半導体発光素子500を発光させたところ、30mWの出力で、1.147μmと1.048μmと0.958μmの3つのピークが観測された。このとき、もっとも強度が高いのは1.147μmのピークであった。また1.048μmと0.958μmのピーク間には、最大出力の−20dB以下となる波長域があった。このとき、最大出力の−6dB以上の強度をもつ波長幅の合計は178nm(150nm以上)であった。さらに、光Lの中心波長λおよびスペクトル半値全幅FWHMが、λ /FWHM≦8もしくはそれと同等、λ+(FWHM/2)≦1.2μm、λ−(FWHM/2)≧0.9μmを満たしたものであった。これにより、2.5μm以上の超高分解能を実現することができる。
なお、多重量子井戸層505はIn組成を0.10〜0.25の範囲から選択して成長させた3層の量子井戸層からなる場合について例示しているが、Ga1-X-YInXNYAs/GaAs多重量子井戸層505の層厚は一定にし、N組成は0.05、In組成を0.15〜0.25の範囲から選択して各量子井戸層を成長させるようにしてもよい。このとき、各量子井戸層の発光波長は0.95μm、1.05μm、1.15μmになるよう設計した。このとき、もっとも強度が高いのは1.15μmのピークであった。最大強度の−6dB以上の強度をもつ波長幅の合計は178nmであった。
また、上述した半導体発光素子500において、ピークの間隔は100nmで作製したが、我々の検討では、120nm、150nm、170nm、190nm、210nm間隔で行ってもかまわない。
さらに、半導体発光素子500を製造する際の結晶成長方法にMOCVD法を用いたが、分子線エピタキシー法など他の成長方法をでも構わない。さらに、上記光ガイド層の材料組成および層厚、電流ブロック層の材料組成および層厚、クラッド層の材料組成および層厚は発光波長が単一モードで発光する条件の一例を示したものであり、本発明を前述の材料組成、層厚に限定したものではない。またここでは埋込型リッジストライプ構造によるSLD素子を実施例として挙げたが、内部ストライプ構造など他の構造でも構わない。
また、図12の半導体発光素子500が図1のSD−OCT計測による光断層画像化装置1に用いられる場合について例示しているが、図10、図11に示すSS−OCT計測による光断層画像化装置400に用いられるものであってもよい。このとき、光源ユニット410は半導体発光素子500をSOA411として用いた1つの波長掃引光源を有する構成になる。そして、光LはFFP−TFもしくは揺動可能なグレーティングあるいは光透過特性が可変の光フィルタ等公知の波長選択手段に入射されて波長が選択されることにより波長掃引されながら射出される。
この場合であっても、電流で駆動させたとき0.95μmと1.05μmと1.15μmのピークを持つように設計したところ、最大出力の−6dB以上の強度をもつ波長掃引幅の合計は178nm(150nm以上)であった。さらに、光Lの掃引中心波長λSCおよび波長掃引幅の合計λが、λSC /λ≦8もしくはそれと同等、λSC+(λ/2)≦1.2μm、λSC−(λ/2)≧0.9μmを満たしたものであった。これにより、2.5μm以上の超高分解能を実現することができる。
本発明の第1の実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 図1の光源ユニットから射出される複数の光束の一例を示す模式図 図1の断層画像処理手段の一例を示すブロック図 図1の干渉光検出手段において検出される干渉光の一例を示すグラフ 図1の干渉光検出手段において検出される干渉光を周波数解析したときの各深さ位置の断層情報を示す図 図1の断層画像処理手段において複数の断層情報から断層画像の生成に用いる断層情報を生成する様子を示す図 本発明の第2の実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 本発明の第3の実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 本発明の第4の実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 本発明の第5の実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 図10の光源ユニットから射出される複数の光束の一例を示す模式図 図1の光源ユニットに用いられる半導体発光素子の一例を示す模式図
符号の説明
1、100、200、300、400 光断層画像化装置
3、3a、3b 光分割手段
4、4a、4b 合波手段
10、110、410 光源ユニット
40、140、440 干渉光検出手段
50、450 断層画像処理手段
201 反射光分離手段
341 干渉光分離手段
ISa、ISb 干渉信号
La、LSa 第1光束
Lb、LSb 第2光束
L1a、L1b 測定光
L2a、L2b 参照光
L3a、L3b 反射光
L4a、L4b 干渉光
S 測定対象
ra、rb 中間断層情報

Claims (9)

  1. 互いに離散した波長帯域内においてそれぞれ連続したスペクトルを有する複数の光束を射出する光源ユニットと、
    該光源ユニットから射出された前記各光束をそれぞれ測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
    該光分割手段により分割された複数の前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光と前記参照光とを前記各光束毎にそれぞれ合波する合波手段と、
    該合波手段において前記反射光と前記参照光とが合波されたときの干渉光を干渉信号として前記各光束毎にそれぞれ検出する干渉光検出手段と、
    該干渉光検出手段により検出された複数の前記干渉信号を用いて前記測定対象の断層画像を生成する断層画像処理手段と
    を備えたことを特徴とする光断層画像化装置。
  2. 前記光源ユニットが、互いに離散した波長帯域において連続したスペクトルを有する前記光束をそれぞれ射出する複数の光源と、該複数の光源から射出された前記各光束を結合し前記光分割手段側に射出する光結合器とを備えたものであることを特徴とする請求項1記載の光断層画像化装置。
  3. 前記複数の測定光が前記測定対象の同一部位に同時に照射されるものであり、前記測定対象から反射する前記反射光を前記各光束毎に分離する反射光分離手段をさらに備え、前記合波手段が該反射光分離手段により分離されたそれぞれの前記反射光と前記参照光とを合波するために複数設けられており、前記干渉光検出手段が該各合波手段において前記反射光と前記参照光とが合波されたときの前記干渉光をそれぞれ検出するために複数設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光断層画像化装置。
  4. 前記複数の測定光が前記測定対象の同一部位に同時に照射されるものであり、前記合波手段が前記測定対象からの前記反射光と前記参照光とを前記各光束毎にそれぞれ合波するものであり、該合波手段により前記反射光と前記参照光とが合波されたときの前記複数の干渉光を前記各光束毎に分離する干渉光分離手段をさらに備え、前記干渉光検出手段が該干渉光分離手段により分離された複数の前記干渉光をそれぞれ検出するために複数設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光断層画像化装置。
  5. 前記干渉光検出手段が、前記干渉光を分光する分光素子と、該分光素子により分光された前記干渉光を各波長毎に光電変換して干渉信号を生成する複数の光検出素子を有する光検出部とを備えたものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の光断層画像化装置。
  6. 前記光源ユニットが、前記複数の光束が入射されたときに該複数の光束の間の波長帯域の光を遮光し前記光分割手段側に射出する光離散手段をさらに備えたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の光断層画像化装置。
  7. 前記各光束が低コヒーレンス光であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の光断層画像化装置。
  8. 前記各光束が前記波長帯域内において波長を掃引するレーザ光であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の光断層画像化装置。
  9. 前記光源ユニットが、複数の量子井戸層からなる多重量子井戸層を有する半導体発光素子を備えたものであり、
    該半導体発光素子が、前記多重量子井戸層が100nm以上離れた2つ以上の中心波長で発光するものであって、最高出力の−6dB以上となる150nm以上の波長域と、前記中心波長間に最大出力の−20dB以下となる波長域とが形成された発光スペクトル特性を有するものであることを特徴とする請求項7または8記載の光断層画像化装置。
JP2007296456A 2006-11-17 2007-11-15 光断層画像化装置 Abandoned JP2008145429A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007296456A JP2008145429A (ja) 2006-11-17 2007-11-15 光断層画像化装置
EP07022317.7A EP1922990B1 (en) 2006-11-17 2007-11-16 Optical tomograph
US11/941,481 US7864331B2 (en) 2006-11-17 2007-11-16 Optical coherence tomographic imaging apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311285 2006-11-17
JP2007296456A JP2008145429A (ja) 2006-11-17 2007-11-15 光断層画像化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008145429A true JP2008145429A (ja) 2008-06-26

Family

ID=39605743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007296456A Abandoned JP2008145429A (ja) 2006-11-17 2007-11-15 光断層画像化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008145429A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128709A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Fujifilm Corp 光断層画像化装置
WO2011007632A1 (en) * 2009-07-13 2011-01-20 Canon Kabushiki Kaisha Tomography apparatus and tomogram correction processing method
WO2011122685A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Tomographic imaging appratus and tomographic imaging method
WO2011132372A1 (ja) * 2010-04-22 2011-10-27 株式会社トプコン 信号処理方法、信号処理デバイス及び光画像計測装置
WO2012138066A2 (ko) * 2011-04-08 2012-10-11 이큐메드㈜ 멀티모달 광 단층촬영 시스템 및 그 방법
JP2012533746A (ja) * 2009-07-23 2012-12-27 ラフバロー ユニバーシティ 干渉法により二次元光路分布の絶対測定を行う装置
JP2013152223A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Canon Inc 光干渉断層撮像装置及び光干渉断層撮像方法
KR101533994B1 (ko) * 2013-10-28 2015-07-07 한국표준과학연구원 광섬유를 이용한 미세 패턴의 선폭 및 깊이 측정 장치 및 측정 방법
JP2019045271A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 学校法人 総持学園 鶴見大学 光干渉断層画像撮像装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07231144A (ja) * 1993-03-25 1995-08-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光機能素子、これを含む光集積素子およびそれらの製造方法
JPH10267830A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Kowa Co 光学測定装置
JP2003218395A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Sony Corp 半導体発光素子、半導体レーザ素子及びこれを用いた発光装置
JP2005125092A (ja) * 2003-10-20 2005-05-19 Agilent Technol Inc 多波長を用いた正視型機能的像形成
JP2005516187A (ja) * 2002-01-24 2005-06-02 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション スペクトル帯域の並列検出による測距並びに低コヒーレンス干渉法(lci)及び光学コヒーレンス断層撮影法(oct)信号の雑音低減のための装置及び方法
JP2006047264A (ja) * 2004-07-09 2006-02-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> オプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置及びこれに用いる可変波長光発生装置並びに可変波長発光光源
JP2006162366A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Fujinon Corp 光断層映像装置
JP2006189424A (ja) * 2004-12-10 2006-07-20 Fuji Photo Film Co Ltd 光断層画像化装置
JP2006280449A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujinon Corp 画像診断装置
JP2007184526A (ja) * 2005-12-07 2007-07-19 Fujifilm Corp スーパールミネッセントダイオードおよびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07231144A (ja) * 1993-03-25 1995-08-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光機能素子、これを含む光集積素子およびそれらの製造方法
JPH10267830A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Kowa Co 光学測定装置
JP2003218395A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Sony Corp 半導体発光素子、半導体レーザ素子及びこれを用いた発光装置
JP2005516187A (ja) * 2002-01-24 2005-06-02 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション スペクトル帯域の並列検出による測距並びに低コヒーレンス干渉法(lci)及び光学コヒーレンス断層撮影法(oct)信号の雑音低減のための装置及び方法
JP2005125092A (ja) * 2003-10-20 2005-05-19 Agilent Technol Inc 多波長を用いた正視型機能的像形成
JP2006047264A (ja) * 2004-07-09 2006-02-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> オプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置及びこれに用いる可変波長光発生装置並びに可変波長発光光源
JP2006162366A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Fujinon Corp 光断層映像装置
JP2006189424A (ja) * 2004-12-10 2006-07-20 Fuji Photo Film Co Ltd 光断層画像化装置
JP2006280449A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujinon Corp 画像診断装置
JP2007184526A (ja) * 2005-12-07 2007-07-19 Fujifilm Corp スーパールミネッセントダイオードおよびその製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128709A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Fujifilm Corp 光断層画像化装置
WO2011007632A1 (en) * 2009-07-13 2011-01-20 Canon Kabushiki Kaisha Tomography apparatus and tomogram correction processing method
JP2011019576A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Canon Inc 断層像撮影装置及び断層像の補正処理方法
US8970849B2 (en) 2009-07-13 2015-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Tomography apparatus and tomogram correction processing method
JP2012533746A (ja) * 2009-07-23 2012-12-27 ラフバロー ユニバーシティ 干渉法により二次元光路分布の絶対測定を行う装置
JP2011212205A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Canon Inc 断層画像撮像装置および断層画像撮像方法
US8873065B2 (en) 2010-03-31 2014-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Tomographic imaging apparatus and tomographic imaging method
WO2011122685A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Tomographic imaging appratus and tomographic imaging method
JP2011226985A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Topcon Corp 信号処理方法、信号処理デバイス及び光画像計測装置
WO2011132372A1 (ja) * 2010-04-22 2011-10-27 株式会社トプコン 信号処理方法、信号処理デバイス及び光画像計測装置
WO2012138066A2 (ko) * 2011-04-08 2012-10-11 이큐메드㈜ 멀티모달 광 단층촬영 시스템 및 그 방법
WO2012138066A3 (ko) * 2011-04-08 2013-01-10 이큐메드㈜ 멀티모달 광 단층촬영 시스템 및 그 방법
KR101226445B1 (ko) 2011-04-08 2013-01-28 이큐메드 주식회사 멀티모달 광 단층촬영 시스템 및 그 방법
JP2013152223A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Canon Inc 光干渉断層撮像装置及び光干渉断層撮像方法
KR101533994B1 (ko) * 2013-10-28 2015-07-07 한국표준과학연구원 광섬유를 이용한 미세 패턴의 선폭 및 깊이 측정 장치 및 측정 방법
JP2019045271A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 学校法人 総持学園 鶴見大学 光干渉断層画像撮像装置
JP7217446B2 (ja) 2017-08-31 2023-02-03 学校法人総持学園 光干渉断層画像撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1922990B1 (en) Optical tomograph
JP2008145429A (ja) 光断層画像化装置
JP4869877B2 (ja) 光断層画像化装置
JP2009283736A (ja) 光半導体素子および光半導体素子を用いた光干渉断層画像装置
JP4869896B2 (ja) 光断層画像化装置
USRE41633E1 (en) Light source for swept source optical coherence tomography based on cascaded distributed feedback lasers with engineered band gaps
US7570364B2 (en) Optical tomographic imaging apparatus
JP5541831B2 (ja) 光断層画像化装置およびその作動方法
US7450242B2 (en) Optical tomography apparatus
EP1899675B1 (en) Fourier domain optical coherence tomography employing a swept multi-wavelength laser and a multi-channel receiver
US7944567B2 (en) Semiconductor light emitting element, light source using the semiconductor light emitting element, and optical tomography imaging apparatus
US7751056B2 (en) Optical coherence tomographic imaging apparatus
WO2008093448A9 (ja) 波長走査型光源及び光コヒーレンストモグラフィー装置
JP2007184557A (ja) 半導体発光素子および該素子を備えた光源装置および光断層画像化装置
JP2006189424A (ja) 光断層画像化装置
JP2009049123A (ja) 光半導体素子、該光半導体素子を用いた波長可変光源および光断層画像取得装置
JP2008270585A (ja) 光半導体素子、該光半導体素子を用いた波長可変光源および光断層画像取得装置
US20150263231A1 (en) Optical semiconductor device, driving method thereof, and optical coherence tomography apparatus having the optical semiconductor device
JP2008128707A (ja) 断層画像処理方法、装置およびプログラムならびにこれを用いた光断層画像化システム
JP4818823B2 (ja) 光断層画像化装置
JP2008192731A (ja) 半導体発光素子および該素子を備えた光断層画像化装置
JP2009049122A (ja) 光半導体素子、該光半導体素子を用いた波長可変光源および光断層画像取得装置
JP2010034173A (ja) 波長掃引光源
JP2009094372A (ja) 光半導体素子および光半導体素子を用いた光干渉断層画像装置
JP2015198137A (ja) 発光素子、前記発光素子を有する光源システム、及び前記光源システムを有する光干渉断層計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100707

RD15 Notification of revocation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7435

Effective date: 20110204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20120817