JP4869606B2 - レーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置 - Google Patents

レーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバを用いてレーザ光を導光し、導光されたレーザ光を観察試料に照射するレーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置に関するものである。
従来から、特定の波長の光(刺激光)にのみ反応する物質、生細胞、蛍光標本等に対して、直接あるいは顕微鏡下で微小な範囲に刺激光を照射して特定部分の反応を観察したり、変化を測定したりすることが広く行われている。一般にこうした照射装置に対しては、(1)ある面積の小領域に均一な光量の光を照射することと(面照射又はスポット照射)、(2)微小部位に高強度の光を照射すること(点照射)、の2つの性質の異なる目的がある。以下、(1)に対応するものを面照射、(2)に対応するものを点照射と称する。
面照射を行うものとして、たとえばハロゲン、キセノンランプまたは水銀ランプなどを光源としてファイババンドルとデフューザを用いた照射装置が知られている。点照射をおこなうものとしては、レーザ光源と単ファイバ(シングルモードファイバやマルチモードファイバ)を用いて、ファイバの出射端を点光源とみなし、これを標本上に投影するように光学系を構成することで標本の微小部位を高強度に照明することが行われる。
また、顕微鏡下で標本の刺激光をあてたい位置に、標本が刺激を受けないガイド光、例えば、赤色のレーザで標本上にスポット光を落とし、しかる後に、刺激光をスポットの中心に照射する用途が最近の細胞生物学で多用されている。
また、光ファイバで導入したレーザ光で標本を面照射する技術に関して、特許文献1がある。これは、光ファイバの出射端を顕微鏡の照明光学系の開口絞りと共役な位置に配置して、標本を均一に面照射するようにしたもので、光ファイバを傾斜させることにより観察試料に対する照明角度を調節可能にしている。
特開2004−38139号公報
しかしながら、従来のレーザ光照射装置では、点照射と面照射とを兼用することはできなかった。たとえばファイババンドル(ファイバの束)を利用した面照射装置では、ファイババンドルの出射端が大きな面積を有するために微小な点照射を行うことが原理的に困難であり、また、単ファイバでは光量不足となった。レーザ光源と単ファイバを用いて面照射を行う特許文献1では、点照射との兼用に関して何も述べられていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で点照射と面照射を容易に切替可能にするレーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるレーザ光照射装置は、物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、前記光束絞りの位置に前記点光源または前記点光源の投影像を形成する第1の状態と、前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態とを切り換え可能な射出ユニットとを備え、前記第1の状態では前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影され、前記第2の状態では前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影されるようにしたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源を前記照射レンズ系の前記物点位置に位置づける前記第1の状態と、前記点光源からの発散光束が前記光束絞り径を満たすような位置に前記点光源を位置づける第2の状態とに切り換える切換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズと、該集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とに切り換る切換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記照射レンズ系と前記光束絞りとの間に光路分岐手段を設け、分岐された光路上に、前記照射レンズ系の前記物点位置に配置された第2の光束絞りと、この第2の光束絞りに対する第2の射出ユニットと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットを光軸と直交する平面内で一体的に移動させる照射位置調節手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記光束絞りの形状または大きさを可変する絞り可変手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記照射レンズ系は、無限遠補正光学系であり、像点側のレンズは焦点距離の異なるレンズに交換可能であることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記照射系レンズは、顕微鏡のケーラー照明光学系と同様な構成を持ち、前記第一の状態の光源位置は顕微鏡の視野絞り位置であり、第二の状態での光源位置は顕微鏡の明るさ絞り位置であることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記光源は、シャッタ、波長選択手段および光量調整手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記導光手段は、レーザ光を導光する光ファイバを備え、光ファイバの出射端を前記点光源として利用することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記光ファイバは、シングルモードファイバであることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置は、上記の発明において、前記レーザ光源は、波長の異なる2種類のレーザ光を発振し、前記導光手段は、前記2種類のレーザ光をそれぞれ個別に伝送する2本の光ファイバを備え、前記2つの射出ユニットに対して前記2本の光ファイバがそれぞれレーザ光を個別に導くことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、対物レンズと標本載置ステージとケーラー照明装置とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、前記光束絞りの位置に前記点光源または前記点光源の投影像を形成する第1の状態と、前記点光源からの光によって前記光束絞りをその有効径を満たすように照射する第2の状態とを切り換え可能な射出ユニットとを備え、前記第1の状態では前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影され、前記第2の状態では前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、前記ケーラー照明装置の光路を分岐する光路分岐手段を設け、前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、前記光束絞りの位置が前記ケーラー照明装置の視野絞りと共役な位置であるとともに、第2の状態での点光源位置前記光束絞り径を満たす位置とする前記照射レンズ系の一部として前記対物レンズと投光レンズを利用することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源を前記照射レンズ系の前記物点位置に位置づける前記第1の状態と、前記点光源からの発散光束が前記光束絞りの有効径を十分に満たすような位置に前記点光源を位置づける第2の状態とに切り換える切換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズと、該集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とに切り換る切換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記光路分岐手段で分岐された光路上に光路延長レンズを設けたことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、対物レンズと標本載置ステージと観察光路とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、前記光束絞りの位置に前記点光源または前記点光源の投影像を形成する第1の状態と、前記点光源からの光によって前記光束絞りをその有効径を満たすように照射する第2の状態とを切り換え可能な射出ユニットとを備え、前記第1の状態では前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影され、前記第2の状態では前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、前記観察光路を分岐する光路分岐手段を設け、前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、前記光束絞りの位置が前記観察光路の結像位置と共役な位置であるとともに、前記照射レンズ系の一部として前記対物レンズと結像レンズを利用することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源を前記照射レンズ系の前記物点位置に位置づける前記第1の状態と、前記点光源からの発散光束が前記光束絞りの有効径を十分に満たすような位置に前記点光源を位置づける第2の状態とに切り換える切換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズと、該集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とに切り換る切換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、対物レンズと標本ステージと透過照明装置とを備えた倒立顕微鏡装置に、物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、前記光束絞りの位置に前記点光源または前記点光源の投影像を形成する第1の状態と、前記点光源からの光によって前記光束絞りをその有効径を満たすように照射する第2の状態とを切り換え可能な射出ユニットとを備え、前記第1の状態では前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影され、前記第2の状態では前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、前記標本ステージと前記透過照明装置のコンデンサレンズとの間に光路分岐手段を設け、前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、前記照射レンズ系の像点位置が前記対物レンズのピント位置に一致していることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源を前記照射レンズ系の前記物点位置に位置づける前記第1の状態と、前記点光源からの発散光束が前記光束絞りの有効径を十分に満たすような位置に前記点光源を位置づける第2の状態とに切り換える切換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズと、該集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とに切り換る切換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、物体を撮像する撮像手段と、撮像された前記観察像を表示する表示手段と、前記表示手段上で前記観察像の任意の点を指定する位置指定手段と、前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットを光軸と直交するXY方向に一体的に移動させる照射位置調節手段と、レーザ光の波長を、標本への刺激光と前記標本が反応しないガイド光とに切り換える波長切換手段と、標本に照射するレーザ光の種別を、刺激光またはガイド光の一方と、前記点光源像または前記光束絞りの像の一方との組み合わせとして設定する照射光設定手段と、前記波長切換手段により設定された照射光の種別に基づいて前記波長切換手段と前記射出ユニットの切換手段を制御するとともに前記位置指定手段により指定された位置に基づいて前記照射位置調節手段を制御する制御手段とを備え、指定された位置に設定された種別のレーザ光を照射することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記レーザ光の光量を調節する調光手段をさらに備え、前記照射光設定手段は、照射するレーザ光の光量を設定可能であり、前記制御手段は、前記設定されたレーザ光の光量に基づいて前記調光手段を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、2本の観察光軸のうち一方にTV光路が設けられた実体顕微鏡装置に物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、前記光束絞りの位置に前記点光源または前記点光源の投影像を形成する第1の状態と、前記点光源からの光によって前記光束絞りをその有効径を満たすように照射する第2の状態とを切り換え可能な射出ユニットとを備え、前記第1の状態では前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影され、前記第2の状態では前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置であって、対物レンズと標本との間であって、前記TV光路が設けられていない側の光路に光路分岐手段を設け、前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、前記照射レンズ系の像点位置が対物レンズのピント位置に一致していることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源を前記照射レンズ系の前記物点位置に位置づける前記第1の状態と、前記点光源からの発散光束が前記光束絞りの有効径を十分に満たすような位置に前記点光源を位置づける第2の状態とに切り換える切換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記射出ユニットは、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズと、該集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とに切り換る切換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、物体を撮像する撮像手段と、撮像された前記観察像を表示する表示手段と、前記表示手段上で前記観察像の任意の点を指定する位置指定手段と、前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットを光軸と直交するXY方向に一体的に移動させる照射位置調節手段と、レーザ光の波長を、標本への刺激光と前記標本が反応しないガイド光の一方と、点光源像または前記光束絞りの像の一方との組み合わせとして設定する照射光設定手段と、前記波長切換手段により設定された照射光の種別に基づいて前記波長切換手段と前記射出ユニットの切換手段を制御するとともに前記位置指定手段により指定された位置に基づいて前記照射位置調節手段を制御する制御手段とを備え、指定された位置に設定された種別のレーザ光を照射することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、上記の発明において、前記レーザ光の光量を調節する調光手段をさらに備え、前記照射光設定手段は、照射するレーザ光の光量を設定可能であり、前記制御手段は、前記設定されたレーザ光の光量に基づいて前記調光手段を制御することを特徴とする。
本発明全体を通じて、レーザ光を照射装置に導く導光手段としては、シングルモードファイバ(SMF)が理想的な点光源が得られる点で好ましい。しかし、厳密な点光源が必要でない場合にはマルチモードファイバ(MMF)を用いることも本発明の範囲内である。
本発明にかかるレーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置は、簡易な構成で点光源と面光源とを可変に形成し、一つのレーザ光源が点光源と面光源との双方を兼用できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるレーザ光照射装置およびレーザ光照射装置付顕微鏡装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、この発明にかかるレーザ光照射装置について説明する。図1および図2は、実施の形態1であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図1は、このレーザ光照射装置1が点光源を形成し、レーザ光を像点16に点照射する場合を示し、図2は、このレーザ光照射装置1が面光源を形成し、レーザ光を像点16に面照射する場合を示す。
まず、図1を参照して、このレーザ光照射装置1が点光源を形成する第1の状態について説明する。図1において、レーザ光照射装置1は、照射ユニット10および照射レンズ11を有し、照射ユニット10および照射レンズ11は、筐体14を介して連結固定されている。照射ユニット10は、射出ユニット10aと光束絞り10bとを有し、射出ユニット10aは、レーザ光を導光する光ファイバ12と、光ファイバ12を保持するとともにレーザ光の光軸方向に沿って移動するスライダ13と、スライダ13の位置を固定する固定ネジ18と、ストップ板15とを有する。光束絞り10bは、光束絞り10bの有効径より拡がったレーザ光を遮断し、レーザ光の光束を絞る。スライダ13が移動することによって光ファイバ12の先端は、光束絞り10bの位置から光ファイバ12から出射するレーザ光の拡がりが光束絞りの有効径以上になる位置まで移動する。
照射レンズ11は、レンズ19と、レンズ19を保持する鏡枠17と、鏡枠17とともにレンズ19を固定する押え環20とを有する。レンズ19に対して、物点22と像点16とは互いに共役の位置関係にあり、物点22は、光束絞り10bの位置にある。物点22と像点16の間の距離が照射レンズ19のI−O距離であり、このI−O距離は固定値である。鏡枠17の先端部から像点16までの距離がWD(作動距離)となる。また、光ファイバ12のレーザ光の出射端である発光点21は、光ファイバ12がSMFである場合、点光源とみなせる。
光ファイバ12の先端が、光束絞り10bの位置にある場合、発光点21の位置と物点22の位置とは一致する。ここで、発光点21は点光源であるため、発光点21から出射したレーザ光は、光束絞り10bによる光束絞りの制限を受けない。このため、発光点21から出射したレーザ光は、像点16に収束し、像点16において発光点21の点像を結像する。この状態で、像点16に観察試料等を配置すると、発光点21から出射されたレーザ光が観察試料等に点照射される。
つぎに、図2を参照して、このレーザ光照射装置1が面光源を形成する第2の状態について説明する。図2に示すように、固定ネジ18を緩めてスライダ13の後端を、ストップ板15の位置に移動すると、光ファイバ12の発光点21は、スライダ13とともに移動し、第2の状態を形成する。この第2の状態で、光ファイバ12からレーザ光を出射させると、発光点21から出射されたレーザ光は、所定の拡がり角をもつ。この拡がったレーザ光は、光束絞り10bによって光束絞り10bの有効径に絞られる。光束絞り10bによって絞られたレーザ光は、レンズ19に入射し、集光点23に収束し、物点22に対応する像点16において光束絞り10bの孔形状を投影した面像(スポット)を結像する。像点16で結像した面像は、光束絞り10bの孔形状の像であるため、明瞭な輪郭をもつ。この結果、第2の状態において像点16に観察試料を配置すると、この観察試料に対して光束絞り10bの孔を投影したレーザ光で面照射される。
すなわち、このレーザ光照射装置1は同一の位置に対して、第1の状態を形成することによって像点16に対して点照射を行い、第2の状態を形成することによって像点16に対して面照射を行うことができる。
ここで、レーザ光の導光手段としてフレキシブルな光ファイバ12を用いていることから、発光点21を容易に移動させることができ、光束絞り10bの位置に点光源と面光源とを容易に形成できる。
なお、第2の状態における発光点21でのレーザ光の開口数(NA)に対する光量分布は、図3に示すように、NAに対してガウス分布となる。光量が0〜13%の部分をカットした公称NAをおよそ1/3にしたNAで面光源を形成すると、光量分布が一層平坦な部分を取り出すことができ、光量分布の均一性を高めることができる。実際に、発光点21におけるNAが0.1〜0.15である光ファイバを用いてそのNAの約1/3を使用すると、光束絞り10bの開口径が1mmである場合、光束絞り10bと発光点21との間の距離は5mm程度となる。
また、この実施の形態1では、スライダ13を手動で移動することによって点光源と面光源とを可変するようにしていたが、スライダ13をモータ等によって駆動し、さらにはこのモータ等の駆動制御を行うようにしてもよい。
この実施の形態1で示したレーザ光照射装置1は、光ファイバ12を用いてレーザ光を導光し、光束絞り10bと光ファイバ12の発光点21との距離を可変することによって、像点16に対する点照射と面照射とを容易に実現できるようにしている。
また、光ファイバ12に2色のレーザを切り替えて導入することができるので、一色のレーザは面光源として照射し、他方は点光源として試料にレーザを発光点21の移動により照射できる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2であるレーザ光照射装置について説明する。この実施の形態1では、スライダ13を移動して光束絞り10bの位置に点光源と面光源とを可変に形成するようにしていたが、この実施の形態2では、光ファイバと光束絞りとの間にコリメートレンズと集光レンズとを配置し、この集光レンズの挿脱によって光束絞りの位置に点光源と面光源とを可変に形成するようにしている。
図4および図5は、この実施の形態2であるレーザ光照射装置2の概要構成を示すブロック図である。図4は、このレーザ照射装置2が光束絞り25bの位置に第1の状態である点光源を形成する場合を示し、図5は、このレーザ照射装置2が光束絞り25bの位置に第2の状態である面光源を形成する場合を示している。
図4において、レーザ光照射装置2は、照射ユニット25と照射レンズ26とを有し、照射ユニット25は、射出ユニット25aと光束絞り25bとを有する。射出ユニット25aは、レーザ光を導光する光ファイバ27と、光ファイバ27の発光点28から出射したレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズ29と、平行光に変換されたレーザ光を光束絞り25bの絞り位置に位置する物点37に集光する集光レンズ31とを有する。なお、集光レンズ31は、挿脱ユニット32に収納され、挿脱ユニット32は、射出ユニット25aに対して挿脱可能であり、この挿脱ユニット32の挿脱は、コリメートレンズ29によって変換された平行光の光束に対する集光レンズ31の挿脱を意味する。
照射レンズ26は、リレーレンズ34と投光レンズ35とを有し、リレーレンズ34は、物点37から発散したレーザ光を平行光に変換し、投光レンズ35は、平行光に変換されたレーザ光を像点36に集光する。この場合、光束絞り25bの絞り位置である物点37と像点36とは互いに共役の位置関係にある。
挿脱ユニット32が挿入されている場合、光ファイバ27の発光点28から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ29によって平行光に変換され、この平行光は、集光レンズ31によって光束絞り25bの絞り位置に集光され、この絞り位置にある物点37に発光点28が投影される。光束絞り25bを通過したレーザ光は、リレーレンズ34によって平行光に変換され、さらに投光レンズ35によって像点36に結像される。この結果、発光点28から出射したレーザ光は、像点36に収束し、像点36に発光点28の点像が結像する。ここで、像点36に観察試料等を配置すると、発光点28から出射されたレーザ光は観察試料等に点照射され、高いエネルギーをもつレーザ光が観察試料等に照射される。
一方、図5に示すように、挿脱ユニット32が挿入位置から抜かれている場合、光ファイバ27の発光点28から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ29によって平行光に変換され、そのまま光束絞り25bの位置に達する。光束絞り25bに達したレーザ光は、光束絞り25bの絞り径によって光束が絞られ、絞られた光束は、照射レンズ26に入射する。
照射レンズ26に入射したレーザ光は、リレーレンズ34と投光レンズ35によって集光点38に集光された後、像点36に、物点37である光束絞り25bの絞り孔の形状を投影した面像を結像する。ここで、像点36に観察試料等を配置すると、実施の形態1に示した面照射と同様に、輪郭の明瞭なレーザ光の面照射がなされる。
ここで、図10に示すようにコリメートレンズ29と集光レンズ31との間と、リレーレンズ34と投光レンズ35との間とは無限遠補正光学系が形成されるため、投光レンズ35を焦点距離の異なるものに交換することによってWD(作動距離)を変化させることができる。また、この実施の形態2では、挿脱ユニット32の挿脱のみによって点光源と面光源とを可変に形成するようにしているので、構成を一層、簡易にすることができる。
この実施の形態2では、光ファイバ27と光束絞り25bとの間にコリメートレンズ29と集光レンズ31とを配置し、コリメートレンズ29によって変換された平行光光束に対して集光レンズ31を挿脱することによって、光束絞り25bの絞り位置に点光源と面光源とを可変かつ容易に形成することができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3であるレーザ光照射装置について説明する。実施の形態1,2では、1つのレーザ光照射装置が点光源と面光源とを可変に形成するようにしていたが、この実施の形態3では、2つのレーザ光照射装置を組合わせ、異なる波長のレーザ光を1つの像点に照射するようにしている。
図6は、この発明の実施の形態3であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図6において、このレーザ光照射装置3は、実施の形態1で示した照射ユニット10と、実施の形態2で示した照射ユニット25と、照射ユニット10,25から出射した各レーザ光を光量を減じることなく合成するダイクロイックミラー39と、実施の形態2で示した照射レンズ26とを有する。ここで、照射ユニット10の物点22と照射ユニット25の物点37とは、ダイクロイックミラー39および照射レンズ26を介して共通の像点40を有する。
このレーザ光照射装置3では、たとえば、照射ユニット10から波長633nmのレーザ光を出射し、照射ユニット25から波長405nmのレーザ光を出射し、像点40に観察試料を配置すると、この観察試料の同一部位を異なる波長のレーザ光で面照射あるいは点照射することができる。
ここで、導光ファイバにSMFを用いた場合、SMFは、所定の波長のレーザ光に対して透過特性が良いが、他の波長のレーザ光に対する透過特性が良くないため、たとえば、2種類の異なる波長(633nm,405nm)のレーザ光を観察試料上の同じ点に照射する場合、各波長に対応したSMFを用いることが望ましい。
なお、この実施の形態3では、照射ユニット10と照射ユニット25とを組み合わせた構成としているが、これに限らず、2つの照射ユニット10あるいは2つの照射ユニット25を組み合わせる構成にしてよい。さらに、各照射ユニット10,25に導光されるレーザ光の波長も任意である。
この実施の形態3では、照射ユニット10,25を組み合わせた構成にし、ダイクロイックミラー39を用いて異なる波長のレーザ光を合成することによって、観察試料上の同一部位に点照射と面照射とを個別に行うことができる。たとえば633nmの赤色レーザ光を面照射して観察試料の位置決めを行い、同じ位置に405nmの点照射を行うことで、視認しやすい赤色の面照射光で光刺激の位置を決定し、その面照射部の中心点に405nmで光刺激を与えることができる。
(実施の形態4)
つぎに、この発明の実施の形態4であるレーザ光照射装置について説明する。上述した実施の形態1〜3では、レーザ光照射装置1〜3から出射されたレーザ光の光軸は固定されていたが、この実施の形態4では、照射ユニットと照射レンズとの間にXY可動機構を設け、レーザ光の光軸が観察試料上で可変できるようにしている。
図7および図8は、この発明の実施の形態4であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図7に示すように、このレーザ光照射装置4は、XY可動機構41を介して、照射ユニット10と照射レンズ11とが連結されている。
ここで、XY可動機構41は、照射ユニット10から出射されるレーザ光の光軸に対して垂直方向に可動し、XY可動機構41を動かした場合、照射ユニット10の物点に対して共役な像点16の位置が連動して動く。たとえば、照射ユニット10を用いて像点16に観察試料を配置した場合、XY可動機構41の動きに連動して像点16も観察試料上を移動する。この結果、観察試料を動かすことなく、XY可動機構41を動かすのみで、レーザ光の照射面を移動させることができる。なお、このXY可動機構41は、例えば、駿河精機(株)製B27―100シリーズのXY可動機構等を用いて実現することができる。
具体的な用途としては、神経細胞の等、試料に電極を打ち込み、刺激光を試料の特定の部位や試料全体に等間隔に点照射したとき、電極に発生する電流で神経のつながり状態を知る場合にステージを移動させると電極が外れることを防いだり、CCDカメラで撮像している画面内の任意の位置に刺激光を照射し、その状態を画像で保存する場合などに用いられる。
また、図8に示すように、実施の形態2で示した照射ユニット25と照射レンズ26とを、XY可動機構41を介して連結したレーザ光照射装置5としてもよい。このレーザ光照射装置5の場合も、観察試料を動かすことなく、XY可動機構41を動かすのみによって像点36に配置された観察試料の照明部位あるいは刺激を与える部位の移動を行うことができる。
(実施の形態5)
つぎに、この発明の実施の形態5であるレーザ光照射装置について説明する。上述した実施の形態1〜4では、レーザ光照射装置1〜4の光束絞り10b,25bが固定されていたが、この実施の形態5では、光束絞りの絞り形状を可変できるようにしている。
図9は、この発明の実施の形態5であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図9に示すように、このレーザ光照射装置1Aは、実施の形態1で説明した光束絞り10bに代えてレボルバ10Aを設けている。なお、その他の構成は、実施の形態1に示したレーザ光照射装置1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
レボルバ10Aには、大きさや形状の異なる複数の光束絞り10b,10c,・・・が組み込まれ、このレボルバ10Aを回転させることによって、所望の光束絞りが射出ユニット10aと筐体14との間に組み込まれるようになっている。
ここで、レーザ光照射装置1Aが面光源を形成する場合であって、像点16における面像の形状、NAを可変する場合、所望の光束絞りを射出ユニット10aと筐体14との間に組み込むことによって、所望のNA、形状の面像を像点16に結像することができる。
なお、この実施の形態5では、第1の実施の形態で説明したレーザ光照射装置1にレボルバ10Aを組み込むようにしていたが、第2の実施の形態のレーザ光照射装置2等のほかの実施形態のレーザ光照射装置に組み込むようにしてもよい。また、この実施の形態5では、回転式のレボルバ10Aを用いるようにしていたが、直線式のスライダを用いてもよいし、個別の光束絞り10b,10c,・・・を組み込まず、連続的に絞り形状が可変する光束絞りを設けるようにしてもよい。さらに、これらの光束絞りの可変を手動でなく、自動で可変するようにしてもよい。
この実施の形態5では、複数の光束絞り10b,10c・・・を組み込んだレボルバ10Aを備えることによって所望の面像を得ている。
(実施の形態6)
つぎに、この発明の実施の形態6であるレーザ光照射装置について説明する。上述した実施の形態1〜5では、レーザ光照射装置1〜5の像点16,36の位置がレーザ光の光軸方向に固定されていたが、この実施の形態6では、像点の位置を光軸方向に可変できるようにしている。
図10は、この発明の実施の形態6であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図10に示すように、このレーザ光照射装置2Aは、実施の形態2で示した照射レンズ26に代えて照射レンズ26Aを設け、照射レンズ26Aは、リレーレンズ34と投光レンズユニット35Aとを有する。投光レンズユニット35Aは、複数の投光レンズ35a,35bを有する。その他の構成は、実施の形態2に示したレーザ光照射装置2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図10に示すように、投光レンズユニット35Aは、焦点距離の異なる複数の投光レンズ35a,35bを有し、投光レンズユニット35Aを挿脱することによって、投光レンズ35a,35bが交換されて照射レンズ26Aに組み込まれるようになっている。たとえば、投光レンズ35aが組み込まれた場合、像点36aは、照射レンズ26Aから遠い位置になるが、投光レンズ35bが組み込まれた場合、像点36bは、照射レンズ26Aから近い位置になる。
この実施の形態6では、焦点距離の異なる投光レンズ35a,35bを交換することによって、照射ユニット25から出射されるレーザ光の光軸方向の像点36a,36bの位置を可変することができる。なお、この投光レンズユニット35Aの交換は、レボルバ等を用いるようにしてもよい。
(実施の形態7)
つぎに、この発明にかかる実施の形態7について説明する。この実施の形態7では、投光光学系を顕微鏡のケーラー照明光学系と同様にし、レーザ光照射装置から出射されたレーザ光が第1の状態では像点において点照射を、第2の状態では光源をケーラー照明光学系の明るさ絞り位置に置き、ケーラー照射となるようにしている。なお、ここで用いる光源は点光源であるので光学的には「コリメート照射」であるが、光学系は顕微鏡のケーラー照明の構成であり、本実施形態の装置を顕微鏡に組み込む場合には顕微鏡のケーラー照明光学系を利用することができるため、本発明では「ケーラー照射」と称することにする。
なお、第2の状態での点光源は、必ずしも正確に明るさ絞りにある必要はなく、照射装置の光束絞りを満たすだけでも良い。
図11および図12は、この発明の実施の形態7であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図11は、このレーザ光照射装置6から出射されたレーザ光が像点66においてケーラー照明となる場合を示し、図12は、このレーザ光照射装置6から出射されたレーザ光が像点66に対して点照射を行う場合を示している。つまり、発光点21はケーラー照射時、顕微鏡の明るさ絞り位置にあり、点照射時は顕微鏡の視野絞り位置にある。
図11にレンズ配置の例を示すように、このレーザ光照射装置6は、射出ユニット10aと光束絞り10bとを有する照射ユニット10と、リレーレンズ63と、投光レンズ(顕微鏡におけるコンデンサレンズ)65とを有する。リレーレンズ63と投光レンズ65とが照射レンズとして機能する。リレーレンズ63の焦点f2の位置に光束絞り10bが配置され、レンズ63の2倍の焦点距離2f2におかれた発光点21と集光点64とは、リレーレンズ63に対して互いに共役の位置関係にある。また、集光点64は、投光レンズ65の光束絞り10b側に形成される焦点f1の位置にあり、像点66は、投光レンズ65の光束絞り10bの反対側に形成される焦点f1の位置にある。
この場合、点光源である発光点21から発光されたレーザ光は、集光点64に点像として結像する。一方、集光点64は、投光レンズ65の光束絞り10b側の焦点に位置するため、投光レンズ65の光束絞り10bの反対側の焦点である像点66には、集光点64に結像した点像が平行光となって投影されると同時に、光束絞り10bのエッジ10cは像点66のエッジ10c´に結像する。
ここで、像点66に観察試料を配置すると、観察試料に対するレーザ光は、ケーラー照射となり、観察試料に対して実施の形態2よりも均質な面照明が行われる。観察試料に照射されるレーザ光が平行光に近似されるため、観察試料が像点66から光軸方向に若干ずれて配置されても理想に近い照明が行われる。
つぎに、図12に示すように、発光点21を光束絞り10bの絞り位置に移動させると、発光点21から発光したレーザ光は、像点66に点像として結像する。ここで、像点66に観察試料を配置し、レーザ光を出射すると、レーザ光は、像点66において点照射となり、観察試料に対して刺激を与えることができる。
(変形例)
つぎに、この発明の実施の形態7の変形例について説明する。上述した実施の形態7では、実施の形態1で示した照射ユニット10を用い、レーザ光が像点66においてケーラー照射となるようにしていたが、この変形例では、実施の形態2で示した照射ユニット25を用いて、レーザ光が像点においてケーラー照射となるようにしている。
図13および図14は、この発明の実施の形態7の変形例であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図13は、このレーザ光照射装置7から出射されたレーザ光が像点78においてケーラー照射となる場合を示し、図14は、このレーザ光照射装置7から出射されたレーザ光が像点78に対して点照射となる場合を示している。
図13に示すように、このレーザ光照射装置7は、射出ユニット25aと光束絞り25bとを有する照射ユニット25と、リレーレンズ75と、投光レンズ(顕微鏡においてはコンデンサレンズ)77とを有する。光束絞り25bは、リレーレンズ75の照射ユニット25側の焦点位置に配置され、リレーレンズ75の照射ユニット25に対する反対側の焦点位置76は、投光レンズ77の照射ユニット25側の焦点位置となる。また、挿脱ユニット32は、レーザ光の光路から外されている。
この場合、発光点28から発光したレーザ光は、平行光となって光束絞り25bを介してリレーレンズ75に入射し、焦点位置76に集光する。焦点位置76に集光したレーザ光は、発散して投光レンズ77に入射し、平行光に変換される。この平行光によって像点78に光束絞り25bの孔形状が結像される。
つぎに、図14に示すように、挿脱ユニット32が光束絞り25bとコリメートレンズ29との間に挿入されると、発光点28から発光したレーザ光は、光束絞り25bの絞り位置に集光し、さらにリレーレンズ75、コンデンサレンズ77を介して像点78に集光し、像点78に点像を結像する。このような挿脱ユニット32の挿脱によって、レーザ光が、像点78においてケーラー面照射と点照射とを可変に行うようにしている。
(実施の形態8)
つぎに、この発明の実施の形態8であるレーザ光照射装置について説明する。この実施の形態8では、レーザ光照射装置から出射されるレーザ光の波長、強度、照射時間を制御するようにしている。
図15は、この発明の実施の形態8であるレーザ光照射装置の概要構成を示すブロック図である。図15において、このレーザ光照射装置1Bは、実施の形態1で示した照射レンズ11の先端側に波長を選択するバンドパスフィルタ19aと、レーザ光の強度を制御するNDフィルタ19bと、レーザ光を遮蔽し、レーザ光の照射時間を制御するシャッタ19cとを設けている。その他の構成は、実施の形態1に示したレーザ光照射装置1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図15に示すように、多波長のレーザを導光しているファイバから出たレーザは、照射レンズ11から試料に向けて出射されバンドパスフィルタ19aに入射し、所定の波長のレーザ光のみが通過する。また、NDフィルタ19bに入射したレーザ光は、所定の強度のレーザ光となる。さらに、シャッタ19cは、レーザ光を遮蔽する機能を有し、シャッタ19cの開閉によってレーザ光の照射時間が制御される。したがって、照射レンズ11から出射されたレーザ光をバンドパスフィルタ19a、NDフィルタ10bを通過させることによって、所望の波長、所望の強度のレーザ光を照射でき、さらにシャッタ19cの開閉動作によってこのレーザ光の照射時間を制御することができる。
なお、この実施の形態8では、レーザ光照射装置1のレーザ光の出射側先端にバンドパスフィルタ19a、NDフィルタ19b、シャッタ19cを配置していたが、実施の形態2で示したレーザ光照射装置2のレーザ光の出射側先端にバンドパスフィルタ19a、NDフィルタ19b、シャッタ19cを配置するようにしてもよい。また、レーザ光源側に波長や強度の調整手段を設けてもよい。
(実施の形態9)
つぎに、この発明の実施の形態9にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置について説明する。図16は、この発明の実施の形態9であるレーザ光照射装置付顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。図16に示すように、このレーザ光照射装置付顕微鏡装置8は、実施の形態1で示した照射ユニット10と、実施の形態2で示した照射ユニット25と、実施の形態4で示したXY可動機構41とを有する。XY可動機構41には、照射ユニット10,25と、ダイクロイックミラー82Aと、光路を延長するための凹レンズ81Aとが固定され、照射ユニット10,25から出射されたレーザ光の光軸は、ダイクロイックミラー82Aによって合成されるようになっている。
さらに、このレーザ光照射装置付顕微鏡装置8は、像点86に配置された観察試料を照明する水銀ランプ89と、水銀ランプ89から発光され、視野絞りよりランプ側の任意の位置に配したバンドパスフィルタ19aとを通過した励起光と照射ユニット10、25から出射されたレーザ光とを合成し、標本へ向けて導くハーフミラー88と、ハーフミラー88で合成された照明光を対物レンズにリレーするリレーレンズ87と、リレーレンズ87によってリレーされた励起光と射出ユニットからの光を反射するダイクロイックミラー84と、ダイクロイックミラー84で反射されたこれらの光を観察試料上の像点86に照射する対物レンズ85と、像点86に配置された観察試料から発した蛍光のみを取り出す吸収フィルタ19cと蛍光をCCDカメラ80に集光する集光レンズ83とを有する。ダイクロイックミラー84と吸収フィルタ19eとは、切換又は交換可能なミラーキューブ84Aに取付けられている。
この場合、像点86と照射ユニット10の光束絞りの絞り位置とは、リレーレンズ87と対物レンズ85とによって形成される光学系に対して互いに共役関係にあり、また像点86と照射ユニット25の光束絞りの絞り位置も互いに共役関係にある。
ここで、像点86にKaede蛍光蛋白を発現させた観察試料を配置した場合の観察法に付いて説明する。Kaedeは緑色の蛍光を発するたんぱく質であるが、紫外光を照射すると蛍光色が不可逆的に赤色に変化する。例えば、神経細胞にKaedeを発現させ、1つの細胞を狙って紫外光を照射すると、複雑に絡み合っている神経突起のうち伸びた突起だけを赤色に浮かび上がらせることができる。
観察法は、まず、水銀ランプ89から発し、488nmと543nmのダブルバンド励起フィルタとハーフミラー88を通過した後、488nmと543nmと405nmを反射するトリプルバンドダイクロミラーユニットによって対物レンズに偏向された励起光は、対物レンズによって像点86に配置された観察試料を照明する。このとき、試料から緑色の蛍光が発生する。その後、観察鏡筒82を介して観察試料を載置する試料ステージ(図示せず)を移動させ、観察試料の概略位置決めを行う。次に、射出装置25から赤色のレーザ(633nm)を射出し、試料上に赤色の照射装置の光束絞りの像(観察視野の1/20位の大きさスポット)を作る。照射装置のXYステージ41を動かし、試料の照射したい位置に赤色のレーザスポットをCCDカメラのモニタを見ながら移動させる。
次に、照射装置10のファイバに導いた405nmの刺激光を照射する。赤色レーザスポットの中心と405nmレーザの中心はあらかじめ同心と設定してあるので、405nmレーザはスポットの中心に照射される。すると、その部位にある神経細胞が488nmの励起光と同様な経路をたどってきた543nmの励起光によって赤く発色し、時間が経つと、その神経細胞とつながる細胞全体が赤く発色する。CCDカメラからはこの経時的変化が観察できる。ここで、ダイクロイックミラー82Aを通過し、ハーフミラー88とトリプルバンドダイクロイックミラーで反射した633nmレーザが標本までとどく理由は、トリプルバンドダイクロイックミラーが633nmに対してわずかに反射率をもつことによる(一般のダイクロイックミラーであれば、この性格を有し、蛍光観察の場合は、この赤色の光量が蛍光量と大きく変わらないので都合が良い。)。
ここで、ハーフミラー88は平板のミラーとして記載しているが、三角プリズムを2つ接合したタイプのハーフミラーが良い。理由は、平板ハーフミラーの場合は裏面反射が発生し標本上で赤色スポットなり、刺激光点像を2重像として作るからである。
また、バンドパスフィルタ19aがハーフミラー88のランプ側に位置しているのは、照射ユニットからの赤色レーザや刺激光レーザがバンドパスフィルタ19aによって減光されることを防ぐ目的からである。
この実施の形態9では、照射ユニット10,25とそれを載せたXY可動機構41とを設けることによって、照射ユニット25から出射された波長633nmのレーザ光が像点86に配置された観察試料に対して面照射となって位置決めの指標に使用できるとともに、照射ユニット10から出射された405nmレーザ光により観察試料に対して刺激を与えることができる。
なお、この実施の形態9では、照射ユニット25から出射されるレーザ光が像点86において面照射となり、照射ユニット10から出射されるレーザ光が点照射となって観察試料に対して刺激を与えるようにしていたが、用途によっては照射ユニット10が面照射する633nmのレーザ光を出射し、照射ユニット25が点照射用の405nmレーザ光を出射するようにしてもよい。また、照射ユニット10,25のいずれか一方の照射ユニット10,25を2つ配置するようにしてもよい。また、ランプ光の発光源として水銀ランプ89を用いていたが、ハロゲンランプ等を用いてもよい。
また、この実施の形態9では、レーザ光照射装置を正立型顕微鏡装置に設けるようにしていたが、倒立型顕微鏡装置の照明側光路、あるいは倒立型顕微鏡装置の観察側光路に設けるようにしてもよい。
(変形例)
つぎに、この発明の実施の形態9の変形例について説明する。上述した実施の形態9では、照射ユニット10,25を共に固定していたが、この変形例では、照射ユニット10,25を切り離してそれぞれ、結像光学系と投光光学系に配置するようにしている。
図17は、この発明の実施の形態9の変形例であるレーザ光照射装置付顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。図17に示すように、このレーザ光照射装置付顕微鏡装置8Aは、照射装置10又は25が投光管にも結像光学系にも取り付けられることを示しており、用途に応じて適当に選べることを示している。照射ユニット25には、XY可動機構41が固定され、照射ユニット25から出射されたレーザ光の光軸が観察試料上を移動するようになっている。照射ユニット10はXY可動機構41がなく、点照射なり面照射を顕微鏡視野中心のみに行うような構成としている。
図17に示すように、ハーフミラー81は、観察鏡筒82とCCDカメラ80と間に配置され、照射ユニット25の光束絞りの絞り位置と顕微鏡結像点80とは、集光レンズ83と対物レンズ85とによって形成される光学系に対して互いに共役関係にある。
(実施の形態10)
つぎに、この発明の実施の形態10について説明する。上述した実施の形態9では、レーザ光照射装置を正立型顕微鏡装置に取付けていたが、この実施の形態10では、レーザ光照射装置を倒立型顕微鏡装置に取付けるようにしている。
図18は、この発明の実施の形態10であるレーザ光照射装置付倒立型顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。図18に示すように、このレーザ光照射装置付倒立型顕微鏡装置9は、実施の形態4で示したレーザ光を出射するレーザ光照射装置4と、透過照明光を発光する透過照明装置90と、レーザ光照射装置4から出射されたレーザ光と透過照明装置90から発光された透過照明光とを合成するハーフミラー91と、観察試料92を載置する試料ステージ93と、透過した光で照明された観察試料92を観察する対物レンズ94と、落射照明光を発光する落射照明装置96と、落射照明光と観察試料92から発した光とを分離するハーフミラー95と、観察試料92から発した光を受光ユニット98側と反射ミラー99側とに切り替える切替ミラー97とを有する。受光ユニット98は、集光レンズ、CCDカメラ等によって実現される。
図18に示すように、倒立顕微鏡装置は、透過照明装置90と観察試料92との距離が一般に長いため、ハーフミラー91を透過照明装置90と観察試料92との間に設けることが可能となり、この結果、観察試料92に対して透過照明装置90から発光した透過照明光を照射するとともにレーザ光照射装置4から出射したレーザ光を照射することができる。
このレーザ光照射装置付倒立型顕微鏡装置9は、落射照明装置96で標本を観察している時でも、面照射と点照射が可能となる。
なお、この実施の形態10では、透過照明装置90と落射照明装置96との双方を設けていたが、いずれか一方の照明装置を設けるようにしてもよい。また、この実施の形態8では、レーザ光照射装置4を設けていたが、レーザ光照射装置4に代えて実施の形態4で示したレーザ光照射装置5を設けてもよい。
(実施の形態11)
つぎに、この発明の実施の形態11にかかるレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置について説明する。図19は、この発明の実施の形態11であるレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置100の概要構成を示すブロック図である。図19に示すように、このレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置100は、実施の形態1で説明した照射ユニット10と、CCDカメラ101と、双接眼部102と、落射照明ユニット103と、対物レンズユニット104と、波長板ユニット105と、透過照明装置107と、着脱可能なハーフミラー108とを有する。
双接眼部102は、反射ミラー102aと、結像レンズ102bL,102bRとを有し、落射照明ユニット103は、アナライザ103aL,103aRと、偏向ビームスプリッタ(PBS)103bL,103bRと、ポラライザ103cL,103cRと、集光レンズ103dL,103dRと、導光ファイバ103eL,103eRとを有する。対物レンズユニット104は、ズームレンズ104aL,104aRと、対物レンズ104bとを有し、波長板ユニット105は、1/4波長板105aを有する。
CCDカメラ101は、右接眼光路に取付けられ、CCDカメラ101の位置と観察試料106の像点109位置とは、双接眼部102と落射照明ユニット103と対物レンズユニット104とによって形成される光学系に対して互いに共役の位置関係にある。
ハーフミラー108は、左接眼光路上に挿入され、照射ユニット10の光束絞り10bの位置と観察試料106の像点109位置とは、照射レンズ11とハーフミラー108とによって形成される光学系に対して互いに共役の位置関係にある。
まず、観察したい試料によって、透過照明装置107又は落射照明装置103を点灯させ試料にピントを合わす。照射ユニット10は、点照射刺激光と面照射スポットレーザ光を出射する。透過照明時、透過照明装置107から発した光は、観察試料106を透過し、波長板ユニット105、対物レンズユニット104、落射照明ユニット103、双接眼部102を順次介してCCDカメラ101に入射する。CCDカメラ101には、透過照明装置107の透過光によって観察試料106の全体の画像が写し出され、この画像をもとに観察試料106全体の位置決めを行う。
その後、照射装置10からガイド光を照射し、試料上に面照射像を形成した後、XY可動機構41を可動し、刺激を与えたい部位の位置決めを行う。面照射像の中心に対して点照射刺激光は同心となっており、ファイバ端発光面を開口絞り10bの位置にして、照射装置のファイバに刺激光を導入すれば正確に、指定のポイントに刺激を行うことができる。
この実施の形態11では、既存の実体顕微鏡装置に、レーザ光を照射する照射ユニット10を簡易に取付け、観察試料106に対して所望の部位に刺激を与えることができる。
また、照射ユニット10に代えて実施の形態2で説明した照射ユニット25を取付けるようにしてもよい。
(実施の形態12)
つぎに、この実施の形態12について説明する。実施の形態11では、照射ユニット10,25における点照射と面照射との可変、レーザ光の射出、XY可動機構41の可動等を個別に行っていたが、この実施の形態12では、これらの動作を制御部の制御もとに連動して行うようにしている。
図20は、この発明の実施の形態12であるレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。図20に示すように、このレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置120は、指示部121と、制御部131と、駆動部131b〜131eと、シャッタ11b,103fとを有し、制御部131は、設定テーブル131aを格納している。その他の構成は、実施の形態10に示したレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置100と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
指示部121は、観察試料106に対する照明情報と刺激情報とを含む指示信号を制御部131に出力し、制御部131は、この指示信号が含む照明と刺激に関する内容に該当するパラメータを設定テーブル131aから入力し、このパラメータを駆動部131b〜131eに出力制御する。
駆動部131bは、制御部131の制御のもと、シャッタ11b,を開閉してレーザ光の出射を制御する。駆動部131cは、制御部131の制御のもと、XY可動機構41を駆動して照射ユニット10から出射されたレーザ光の像点109位置を可変する。駆動部131dは、制御部131の制御のもと照射ユニット10のスライダを駆動して点光源と面光源とを可変に形成する。駆動部131eは、制御部131の制御のもと、ハーフミラー108の挿脱機構(図示せず)を駆動して照射ユニット10から出射されたレーザ光を観察試料106に対して照射するか否かを制御する。
このように、制御部131が、駆動部131b〜131eを介してシャッタ11bと、XY可動機構41と、照射ユニット10と、ハーフミラー108とを制御するようにすると、指示部121が指示した所望の照明によって観察試料106を照明して位置決めを行い、所望の部位に刺激を与えることができる。
この実施の形態12では、指示部121と、制御部131と、駆動部131b〜131eと、シャッタ11b,103fとを設け、指示部121が指示するのみで、観察試料106の所望の部位を照明して位置決めを行い、所望の部位に刺激を与えることができる。
なお、この実施の形態12では、制御部131が照射ユニット10、XY可動機構41、シャッタ11b,103f、ハーフミラー108を制御していたが、観察試料106を載置する試料ステージの可動、あるいは透過照明装置107の点灯等を制御するようにしてもよい。
また、この実施の形態12では、制御部131がレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置120の各可変機能を有機的に機能させ、所望の照明と所望の刺激を与えるようにしていたが、制御部131に対応した制御部と駆動部131b〜131eに対応した駆動部をレーザ光照射装置1〜7、レーザ光照射装置付顕微鏡装置8、レーザ光照射装置付倒立型顕微鏡装置9に備えるようにしてもよい。
また、このレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置120に取付けられている照射ユニット10のレーザ光の出射側先端に実施の形態8で説明したNDフィルタ19b等を配置し、これを制御部131が制御するようにして、照射ユニット10から出射されるレーザ光の光量を制御するようにしてもよい。
また、制御部131が格納していた設定テーブル131aを書き換え可能にして、随時新規なパラメータに置換えられるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかるレーザ光照射装置の発光点における光量分布を示す模式図である。 この発明の実施の形態2にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態2にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態3にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態4にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態4にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態5にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態6にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態7にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態7にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態7の変形例にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態7の変形例にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態8にかかるレーザ光照射装置のブロック図である。 この発明の実施の形態9にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置のブロック図である。 この発明の実施の形態9の変形例にかかるレーザ光照射装置付顕微鏡装置のブロック図である。 この発明の実施の形態10にかかるレーザ光照射装置付倒立顕微鏡装置のブロック図である。 この発明の実施の形態11にかかるレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置のブロック図である。 この発明の実施の形態12にかかるレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1A,2,2A,3,4,5,6,7 レーザ光照射装置
8,8A レーザ光照射装置付顕微鏡装置
9 レーザ光照射装置付倒立型顕微鏡装置
10,25 照射ユニット
10A レボルバ
10a,25a 射出ユニット
10b,10c,25b 光束絞り
11,26 照射レンズ
11b103f シャッタ
12,27 光ファイバ
13 スライダ
14 固定ネジ
15 ストップ板
16,36,36a,36b,40,66,78,86,109 像点
17 鏡枠
19 レンズ
19a バンドパスフィルタ
19b NDフィルタ
19c シャッタ
19d,31,83,103dL,103dR,109 集光レンズ
19e 吸収フィルタ
20 押え環
21,28 発光点
22,37 物点
23,38,64,76 集光点
29 コリメートレンズ
32 挿脱ユニット
34,63,75,87 リレーレンズ
35,35a,35b 投光レンズ
35A 投光レンズユニット
39,82A, 、84 ダイクロイックミラー
88,81、91、95、108 ハーフミラー
41 XY可動機構
65,77,94 コンデンサレンズ
80,101 CCDカメラ
81A 凹レンズ
82 観察鏡筒
84A ミラーキューブ
85,94,104b 対物レンズ
89 水銀ランプ
90,107 透過照明装置
92,106 観察試料
93 試料ステージ
96 落射照明装置
98 受光ユニット
99,102a,反射ミラー
100,120 レーザ光照射装置付実体顕微鏡装置
102 双接眼部
102bL,102bR 結像レンズ
103 落射照明ユニット
103aL,103aR アナライザ
103bL,103bR 偏光ビームスプリッタ
103cL,103cR ポラライザ
103eL,103eR 導光ファイバ
104 対物レンズユニット
104aL,104aR ズームレンズ
105 波長板ユニット
105a 1/4波長板
121 指示部
131 制御部
131a 設定テーブル
131b,131c,131d,131e 駆動部

Claims (24)

  1. 物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、該導光手段を保持するとともに、光軸方向に沿った移動によって、前記光束絞りの位置に前記点光源を配置する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段と、前記切換手段の後端と当接可能なストップ板とを有する射出ユニットと、
    を備え、
    前記第1の状態は、前記切換手段の先端が前記光束絞りと当接した状態であって、前記照射レンズ系の像点位置に前記点光源が投影される状態であり
    前記第2の状態は、前記切換手段の後端が前記ストップ板と当接した状態であって、前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される状態であることを特徴とするレーザ光照射装置。
  2. 物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められた照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズを保持し、前記光束絞りの位置に前記点光源の投影像を形成する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段とを有する射出ユニットと、
    を備え、
    前記切換手段は、前記集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とを切り換えることを特徴とするレーザ光照射装置。
  3. 前記照射レンズ系と前記光束絞りとの間に光路分岐手段を設け、
    分岐された光路上に、前記照射レンズ系の前記物点位置に配置された第2の光束絞りと、
    この第2の光束絞りに対する第2の射出ユニットと、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  4. 前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットとを光軸と直交する平面内で一体的に移動させる照射位置調節手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  5. 前記光束絞りの形状または大きさを可変する絞り可変手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  6. 前記照射レンズ系は、無限遠補正光学系であり、前記像点側のレンズは焦点距離の異なるレンズに交換可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  7. 前記照射レンズ系は、顕微鏡のケーラー照明光学系と同構成であり、
    前記第1の状態での点光源位置を前記光束絞り位置とし、第2の状態での点光源位置を前記光束絞り径を満たす位置とすることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  8. ャッタ、波長選択手段および光量調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  9. 前記導光手段は、レーザ光を導光する光ファイバを備え、光ファイバの出射端を前記点光源として利用することを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光照射装置。
  10. 前記光ファイバは、シングルモードファイバであることを特徴とする請求項に記載のレーザ光照射装置。
  11. 前記源は、波長の異なる2種類のレーザ光を発振し、
    前記導光手段は、前記2種類のレーザ光をそれぞれ個別に伝送する2本の光ファイバを備え、
    2つの前記射出ユニットに対して前記2本の光ファイバがそれぞれレーザ光を個別に導くことを特徴とする請求項に記載のレーザ光照射装置。
  12. 対物レンズと標本載置ステージとケーラー照明装置とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記ケーラー照明装置の光路を分岐する光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含む照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、該導光手段を保持するとともに、光軸方向に沿った移動によって、前記光束絞りの位置に前記点光源を配置する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段と、前記切換手段の後端と当接可能なストップ板とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記第1の状態は、前記切換手段の先端が前記光束絞りと当接した状態であって、前記照射レンズ系の像点位置に前記点光源が投影される状態であり、前記第2の状態は、前記切換手段の後端が前記ストップ板と当接した状態であって、前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される状態であり
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、
    前記光束絞りの位置が前記像点位置と共役な位置であるとともに、第2の状態での点光源位置は前記光束絞り径を満たす位置であることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  13. 対物レンズと標本載置ステージとケーラー照明装置とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記ケーラー照明装置の光路を分岐する光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含む照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズを保持し、前記光束絞りの位置に前記点光源の投影像を形成する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記切換手段は、前記集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とを切り換え、
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、
    前記光束絞りの位置が前記像点位置と共役な位置であるとともに、第2の状態での点光源位置は前記光束絞り径を満たす位置であることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  14. 前記光路分岐手段で分岐された光路上に光路延長レンズを設けたことを特徴とする請求項12または13に記載のレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  15. 対物レンズと標本載置ステージと観察光路とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記観察光路を分岐する光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含む照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、該導光手段を保持するとともに、光軸方向に沿った移動によって、前記光束絞りの位置に前記点光源を配置する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段と、前記切換手段の後端と当接可能なストップ板とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記第1の状態は、前記切換手段の先端が前記光束絞りと当接した状態であって、前記照射レンズ系の像点位置に前記点光源が投影される状態であり、前記第2の状態は、前記切換手段の後端が前記ストップ板と当接した状態であって、前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される状態であり
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、
    前記光束絞りの位置が前記観察光路の結像位置と共役な位置であることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  16. 対物レンズと標本載置ステージと観察光路とを備えた正立又は倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記観察光路を分岐する光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含む照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズを保持し、前記光束絞りの位置に前記点光源の投影像を形成する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記切換手段は、前記集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とを切り換え、
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に前記光束絞りと前記射出ユニットとを配置し、
    前記光束絞りの位置が前記観察光路の結像位置と共役な位置であることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  17. 対物レンズと標本ステージと透過照明装置とを備えた倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記標本ステージと前記透過照明装置のコンデンサレンズとの間に光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含み、像点位置が前記対物レンズのピント位置に一致する照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、該導光手段を保持するとともに、光軸方向に沿った移動によって、前記光束絞りの位置に前記点光源を配置する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段と、前記切換手段の後端と当接可能なストップ板とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記第1の状態は、前記切換手段の先端が前記光束絞りと当接した状態であって、前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影される状態であり、前記第2の状態は、前記切換手段の後端が前記ストップ板と当接した状態であって、前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される状態であり
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとが配置されることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  18. 対物レンズと標本ステージと透過照明装置とを備えた倒立顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付顕微鏡装置であって、
    前記標本ステージと前記透過照明装置のコンデンサレンズとの間に光路分岐手段を有し、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、前記対物レンズを含み、像点位置が前記対物レンズのピント位置に一致する照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズを保持し、前記光束絞りの位置に前記点光源の投影像を形成する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記切換手段は、前記集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とを切り換え、
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとが配置されることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  19. 物体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された観察像を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された前記観察像の任意の点を指定する位置指定手段と、
    前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットを光軸と直交するXY方向に一体的に移動させる照射位置調節手段と、
    レーザ光の波長を、標本への刺激光と前記標本が反応しないガイド光とに切り換える波長切換手段と、
    前記標本に照射するレーザ光の種別を、刺激光またはガイド光の一方と、前記点光源像または前記光束絞りの像の一方との組み合わせとして設定する照射光設定手段と、
    前記波長切換手段により設定された照射光の種別に基づいて前記波長切換手段と前記射出ユニットの切換手段を制御するとともに前記位置指定手段により指定された位置に基づいて前記照射位置調節手段を制御する制御手段とを備え、
    指定された位置に設定された種別のレーザ光を照射することを特徴とする請求項1218のいずれか一つに記載のレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  20. 前記レーザ光の光量を調節する調光手段をさらに備え、
    前記照射光設定手段は、照射するレーザ光の光量を設定可能であり、
    前記制御手段は、前記設定されたレーザ光の光量に基づいて前記調光手段を制御することを特徴とする請求項19に記載のレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  21. 2本の観察光軸のうち一方にTV光路が設けられた実体顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置であって、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、対物レンズを含み、像点位置が前記対物レンズのピント位置に一致する照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、該導光手段を保持するとともに、光軸方向に沿った移動によって、前記光束絞りの位置に前記点光源を配置する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段と、前記切換手段の後端と当接可能なストップ板とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記第1の状態は、前記切換手段の先端が前記光束絞りと当接した状態であって、前記照射レンズ系の前記像点位置に前記点光源が投影される状態であり、前記第2の状態は、前記切換手段の後端が前記ストップ板と当接した状態であって、前記像点位置に前記光束絞りの形状が投影される状態であり
    前記対物レンズと標本との間であって、前記TV光路が設けられていない側の光路に光路分岐手段を有し、
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとが配置されることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  22. 2本の観察光軸のうち一方にTV光路が設けられた実体顕微鏡装置に、レーザ光照射装置を組み込んだレーザ光照射装置付実体顕微鏡装置であって、
    前記レーザ光照射装置は、
    物点と像点との間隔であるI−O距離が固定値に定められ、対物レンズを含み、像点位置が前記対物レンズのピント位置に一致する照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系の物点位置に配置された光束絞りと、
    光源からのレーザ光を点光源として導く導光手段と、前記点光源からの発散光束を前記光束絞りの有効径よりも大きな径の平行光束に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記平行光束を前記照射レンズ系の前記物点位置に集光させる集光レンズを保持し、前記光束絞りの位置に前記点光源の投影像を形成する第1の状態、および前記点光源からの光によって前記光束絞り径を満たすように照射する第2の状態を切り換え可能な切換手段とを有する射出ユニットと、
    を備え、前記切換手段は、前記集光レンズが光軸に挿入された前記第1の状態と前記光軸から外された前記第2の状態とを切り換え、
    前記対物レンズと標本との間であって、前記TV光路が設けられていない側の光路に光路分岐手段を有し、
    前記光路分岐手段で分岐された光路上に、前記照射レンズ系と前記光束絞りと前記射出ユニットとが配置されることを特徴とするレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  23. 物体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された観察像を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された前記観察像の任意の点を指定する位置指定手段と、
    前記照射レンズ系に対して、前記光束絞りと前記射出ユニットを光軸と直交するXY方向に一体的に移動させる照射位置調節手段と、
    レーザ光の波長を、標本への刺激光と前記標本が反応しないガイド光の一方と、点光源像または前記光束絞りの像の一方との組み合わせとして設定する照射光設定手段と、
    前記波長切換手段により設定された照射光の種別に基づいて前記波長切換手段と前記射出ユニットの切換手段を制御するとともに前記位置指定手段により指定された位置に基づいて前記照射位置調節手段を制御する制御手段とを備え、
    指定された位置に設定された種別のレーザ光を照射することを特徴とする請求項2122のいずれか一つに記載のレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
  24. 前記レーザ光の光量を調節する調光手段をさらに備え、
    前記照射光設定手段は、照射するレーザ光の光量を設定可能であり、
    前記制御手段は、前記設定されたレーザ光の光量に基づいて前記調光手段を制御することを特徴とする請求項23に記載のレーザ光照射装置付顕微鏡装置。
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