JP4864753B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電微粒子水発生装置を備える車両用空調装置に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、静電微粒子水発生装置の正負電極に電圧を加えることによって、ナノイオンミストと称される微細な(1〜数十(nm)程度の粒径)静電微粒子水を生成できることが知られている。
そして、特許文献1に開示されているように、発生した静電微粒子水を放出するために、専用の送風ファンを設けることが一般的である。
また、特許文献1では、静電微粒子水発生装置に水を供給する際に、水タンクを設けて継続的に水を補給し続ける構成を省くために、熱電変換素子であるペルチェ素子で電極を冷却することによって発生する結露水を用いることが記載されている。
このペルチェ素子を冷却する際には、放熱フィンを用いて熱を放出させることになるが、この放熱フィンにも送風ファンを用いて送風すると冷却効率を上げることができる。
特開2005−131549号公報
しかしながら、上記した特許文献1の送風ファンを用いる構成では、所定の風量を得るために大型の送風ファンを用いる必要があり、構造が複雑化されるとともに、装置全体が大型化されてしまうという問題があった。
特に、車両用空調装置に用いる場合には、静電微粒子水発生装置を設けるスペースに限りがあるため、装置の小型化を図る必要性は大きい。
そこで、本発明は、専用の送風ファンを必要としない静電微粒子水発生装置を備える車両用空調装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の車両用空調装置は、熱交換器を有する空調ユニットと、該空調ユニットに空気を送る送風機と、前記空調ユニットを経た空気を車室内に導入するダクトと、静電微粒子水発生装置とを備える車両用空調装置であって、前記ダクトの壁面に設けられた開口部にはハウジング部が装着され、該ハウジング部は前記ダクトの上流側に連通する取込口と下流側に連通する放出口とを有するとともに、前記ハウジング部の内部には、前記静電微粒子水発生装置の静電微粒子水生成部が配置されることを特徴とする。
ここで、前記静電微粒子水生成部は、前記取込口と前記放出口とを連通する迂回路に配置されるとともに、前記ダクトの内部には前記静電微粒子水生成部に空気中の水分を供給する熱電変換素子の放熱フィンが配置されるように構成することができる。
また、前記ハウジング部は、前記取込口と前記放出口とを狭隘部を介して連通させるベンチュリ路と、前記開口部とは異なる個所から空気を取り込む生成路及び放熱路とを備えており、前記生成路には、前記静電微粒子水生成部が配置されるとともにその下流側が前記ベンチュリ路の前記狭隘部付近に接続され、前記放熱路には、前記静電微粒子水生成部に空気中の水分を供給する熱電変換素子の放熱フィンが配置されるとともにその下流側が前記ダクト内部に連通している構成とすることもできる。
このように構成された本発明の車両用空調装置は、ダクトの壁面に設けられた開口部にハウジング部を装着し、そのハウジング部の内部に静電微粒子水発生装置の静電微粒子水生成部が配置される。
そして、このハウジング部は、ダクトの上流側と下流側に連通する取込口と放出口とを有しているのでその空気の流れや圧力差が利用でき、専用の送風ファンを設けることなく、静電微粒子水をダクトの内部に放出することができる。
また、静電微粒子水生成部が配置されたハウジング部をダクトの開口部に装着することで、容易に静電微粒子水発生装置を組み付けることができる。
さらに、取込口と放出口とを連通する迂回路に静電微粒子水生成部を配置し、ダクトの内部に放熱フィンを配置すれば、専用の送風ファンを設けなくても、ダクトの内部を流れる空気によって放熱フィンを効率的に冷却することができる。
また、別の形態の車両用空調装置では、ダクトの内部を流れる空気を取込口から取り込んでベンチュリ路に流れを形成する。一方、ダクトの開口部以外の個所から空気を取り込んで、その空気を静電微粒子水生成部が配置される生成路と、放熱フィンが配置される放熱路に流す。
そして、このベンチュリ路に生成路を接続することで、ダクト内部の風速や静圧に大きく左右されることなく、静電微粒子水を放出するために必要な量の空気の流れを形成することができる。
また、ダクトの開口部以外の個所から生成路と放熱路に流す空気を確保するようにすれば、ダクトの内部の風速や静圧に左右されることなく風量を確保することができる。さらに、結露水が発生しやすい水分を多く含んだ空気を生成路に流すことも可能になる。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて、本実施の形態の車両用空調装置1の構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態の車両用空調装置1は、送風機3と、送風機3から送風された空気を加熱、冷却する熱交換器を備えた空調ユニット2と、空調ユニット2で加熱、冷却された空気を車室内に放出するダクトとしてのサイドベントダクト41,41及びセンタベントダクト42,42とを備えている。
この送風機3は、車室内外の空気を導入する内外気導入部(図示せず)と、空気をろ過するフィルタ(図示せず)と、送風羽(図示せず)とを備えており、いわゆるシロッコファンタイプのものであるため、送風する際に高い静圧を確保できることに加えて、高い静圧が作用した際にも一定の送風量を確保できるという特徴がある。
また、空調ユニット2の内部には、図5に示すように、熱交換器としてエバポレータ21やヒータ22が配置されており、送風機3から送風された空気を冷却、加熱し、ミックスチャンバーで混合することで空気を最適な温度に調整して車室側に送風することができる。
さらに、図2に示すように、サイドベントダクト41,41、センタベントダクト42,42は、空調ユニット2で最適な温度に調整された空気を効率よく車室内に導入することができるように、空調ユニット2の空気吹出し口と車室内とを接続するものであり、所定の断面積を有するとともに内面が滑らかに形成されている。
そして、図1,2に示すように、本実施の形態の車両用空調装置1では、一方のサイドベントダクト41の上壁面に開口部41aを設け、その開口部41aに静電微粒子水発生装置6を取り付けたハウジング部5が装着される。
このハウジング部5は、下端が開口部41aに嵌合するように開口部41aの平面視形状と略同形状に形成されるとともに、下端の周囲に鍔部55が張り出されて開口部41aの周囲に係合されるように構成されている。このハウジング部5を装着することによって、サイドベントダクト41の開口部41aは閉塞される。
また、このハウジング部5には、図1に示すように、取込口52と放出口53とを蛇行して連通させる迂回路51が形成されている。
この取込口52は、サイドベントダクト41の内部に突出して、上流側(空調ユニット2側)に向けて開口しており、その開口面はサイドベントダクト41内部の空気が流れる方向(図1の白矢印方向)に略直交している。
また、放出口53は、サイドベントダクト41断面の中心に向けて開口しており、その開口面はサイドベントダクト41内部の空気が流れる方向(図1の白矢印方向)に略平行している。
さらに、迂回路51は、例えば図1に示すように、取込口52からサイドベントダクト41外方に向けて延びて屈曲し、サイドベントダクト41の延伸方向に略平行して延設された後に、後述する静電微粒子水発生装置6の装着口54で屈曲して再び外方に延設され、放出口53に向けて折り返すように形成されている。
この迂回路51の途中に設けられる装着口54は、サイドベントダクト41の内部と迂回路51とを連通する開口が形成されるもので、静電微粒子水発生装置6を装着するために使用される。
この静電微粒子水発生装置6は、図3に示すように、静電微粒子水Mを生成する静電微粒子水生成部61と、この静電微粒子水生成部61に空気中の水分を供給する熱電変換素子としてのペルチェ素子62と、このペルチェ素子62を冷却する放熱フィン63と、装着口54を塞ぐ絶縁板64とから主に構成されている。
この静電微粒子水生成部61は、板状の放電電極61aと、その放電電極61aに突設された水搬送部61bと、水搬送部61bの先端から離間した位置に配置される対向電極61cとから主に構成されている。
この放電電極61aは、アルミニウムなどの金属によって平面視長方形状に形成されて絶縁板64の上面側に配置される。
また、水搬送部61bは、結露した水が毛細管現象によって先端に移動するように、セラミックなどの多孔質の材料を用いて円錐状に形成されて、放電電極61aの略中央に突設されている。
さらに、対向電極61cは、金属などによって同心円状に孔が設けられた円環板状に加工されている。
この放電電極61aと対向電極61cとは、電源制御部7から電力の供給を受ける高電圧印加部71に接続されており、放電電極61a側がマイナス電極となるように高電圧が印加される。
そして、放電電極61aの背面に接して、この放電電極61aと平面視が略同形状のペルチェ素子62が設けられるとともに、このペルチェ素子62の背面には放熱フィン63が取り付けられている。
このペルチェ素子62は、2種類の金属を接合して板状に形成されるもので、2種類の金属の接合部に電源制御部7から電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルチェ効果を利用した板状の半導体素子であり、本実施の形態では、放電電極61aに接する側が吸熱部となり、放熱フィン63に接する側が放熱部となるように形成される。
また、絶縁板64には、このペルチェ素子62を収容して放電電極61a側と放熱フィン63側とを連通させる矩形の開口が設けられている。
一方、放熱フィン63は、アルミなどの金属によって形成されるもので、図3に示したように、板状の基部の片面側に、複数の薄板状の羽を略平行に突設させることで表面積を大きくし、効率よく熱交換が行えるように形成されている。
そして、この放熱フィン63は、薄板状の羽のそれぞれに均等に送風するために、図1に示すように羽の面を空気の流れる方向と平行にして、装着口54からサイドベントダクト41の内部に向けて突出させる。
他方、放熱フィン63をこのような向きで装着口54に取り付けると、静電微粒子水生成部61が迂回路51の内部に突設されることになる。
そして、サイドベントダクト41の内部を流れていた空気の一部が、迂回路51の取込口52から取り入れられて静電微粒子水生成部61に供給され、そこで生成された静電微粒子水Mとともに放出口53まで運ばれて、サイドベントダクト41の内部に静電微粒子水Mが放出される。
次に、本実施の形態の車両用空調装置1の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の車両用空調装置1は、図1に示すように、サイドベントダクト41の上壁面に設けられた開口部41aにハウジング部5を装着し、そのハウジング部5の迂回路51内部に静電微粒子水発生装置6の静電微粒子水生成部61が配置される。
そして、このハウジング部5は、サイドベントダクト41の上流側と下流側にそれぞれ連通する取込口52と放出口53とを有しているので、サイドベントダクト41の内部を流れる空気の流れや取込口52と放出口53との間の圧力差利用して迂回路51に空気を取り込むことができる。
このため、専用の送風ファンを設けることなく、静電微粒子水Mをサイドベントダクト41の内部に放出して、そこから車室内に静電微粒子水Mを放出することができる。
すなわち、取込口52から空気が取り込まれると、迂回路51に沿って放出口53に至るまでの空気の流れが形成される。
この迂回路51は、蛇行しており、サイドベントダクト41の内部の風速とは異なる速さで空気が流れることになる。
そして、静電微粒子水生成部61に水分を含んだ空気が流入して、対向電極61cの中央の穴を通過することとなるが、この際、水搬送部61bと対向電極61cとの間で霧状に噴射された静電微粒子水Mが混合される。
この迂回路51には一方向の空気の流れが形成されているので、通過する空気が滞留したり逆流したりすることがなく、水搬送部61bから霧状に噴射された静電微粒子水Mを効率よく誘引することができる。
ここで、静電微粒子水Mの発生機構を概略説明する。
まず、図3に示すようにペルチェ素子62に通電されることによって、ペルチェ素子62の放電電極61aに向いた面が冷却され、このペルチェ素子62に接している放電電極61aが冷却されて、放電電極61aの表面に結露水が生成される。
この結露水は、放電電極61aに突設された水搬送部61bの根元部から先端部まで、毛細管現象によって搬送される。
そして、水搬送部61bの先端部まで搬送された結露水は、放電電極61aと対向電極61cとの間に印加される高電圧によって、水搬送部61bの鋭利な先端部から対向電極61cに向かって噴射されて静電微粒子水Mとなる。
ここで、この結露水を生成するために、ペルチェ素子62の裏面に接するように設けられた放熱フィン63によって放熱することとなるが、図1に示すように、この放熱フィン63はサイドベントダクト41の内部に突出されているため、専用の送風ファンを設けなくても、放熱フィン63の冷却に必要な風量を得ることができる。
すなわち、サイドベントダクト41の開口部41aから内部に向けて放熱フィン63が突出されることで、放熱フィン63に充分な風量を送風できるため、空気が滞留したり、逆流したりすることなく、効率よく放熱することが可能となる。
そして、放熱フィン63が冷却されることで、この放熱フィン63の前面側に接するペルチェ素子62の放熱面を通じて、ペルチェ素子62の放熱が促進されるため、効率よく熱交換を行うことができる。
以上のようにして静電微粒子水Mを含有することとなった空気は、図1に示すように、迂回路51の放出口53からサイドベントダクト41の内部に放出される。
そして、サイドベントダクト41に放出された空気は、最終的に車室内に放出されて、車室内を除菌、消臭することとなる。
この静電微粒子水発生装置6から放出される静電微粒子水Mは、時間経過による減衰が少ないため、サイドベントダクト41の吹出口から車室内に放出された静電微粒子水Mを車室内全体に拡散させることができる。
また、サイドベントダクト41のように車室に近いダクトに静電微粒子水発生装置6を配置するのであれば、車両用空調装置1の内部での減衰を最小限に抑えることができる。
さらに、サイドベントダクト41などのダクトの開口部41aに、直接、ハウジング部5を取り付ける構成であれば、様々な形態の車両用空調装置に対しても、ほとんど改変することなく容易に組み付けることができる。
すなわち、ハウジング部5の装着口54に静電微粒子水発生装置6を取り付けておけば、そのハウジング部5をサイドベントダクト41の上壁面に開けた開口部41aに装着するだけで、静電微粒子水発生装置6の配置が完了することになる。
このように、本実施の形態の車両用空調装置1では、専用の送風ファンを設けることなく、簡単な構成で静電微粒子水Mの放出に充分な風量及び風速を得ることができる。
また、ハウジング部5は、サイドベントダクト41の外部に配置されるものなので、形状に対する制限が少なく、成形が容易な形状を採用することができる。
以下、図4,5を用いて、前記実施の形態とは別の形態の車両用空調装置1Aについて説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一符号を付して説明する。
この実施例では、前記実施の形態のようにサイドベントダクト41の内部を流れる空気を利用するだけでなく、それ以外の個所から空気を取り込んで利用する場合について説明する。
この実施例の車両用空調装置1Aは、図5に示すように、送風機3と、送風機3から送風された空気を加熱、冷却する熱交換器を備えた空調ユニット2と、空調ユニット2で加熱、冷却された空気を車室内に放出するサイドベントダクトやセンタベントダクトなどのダクト4とを備えている。
この空調ユニット2の内部には、エバポレータ21やヒータ22が配置されており、送風機3から送風された空気を冷却、加熱し、ミックスチャンバーで混合することで空気を最適な温度に調整して車室内に送風することができる。
一方、ダクト4の壁面には、図4に示すような開口部4aを設け、その開口部4aに静電微粒子水発生装置6を取り付けたハウジング部8が装着される。
この実施例のハウジング部8は、下端が開口部4aに嵌合するように開口部4aの平面視形状と略同形状に形成されるとともに、下端の周囲に鍔部87が張り出されて開口部4aの周囲に係合されるように構成されている。
このハウジング部8には、図4に示すように、取込口82と放出口83とを連通するベンチュリ路81が形成されている。
このベンチュリ路81は、流路の両端にある取込口82と放出口83の断面よりも断面の小さい狭隘部81aが形成されたもので、取込口82で取り込まれたときの風速よりも、狭隘部81aを通過するときの風速の方が速くなり、ベルヌーイの定理から、狭隘部81aの圧力が低くなる。
一方、ダクト4の空気の流れの下流側にあたるハウジング部8の面は、開口部4aとは異なる個所から空気を取り込むために開口されている。
この開口には、静電微粒子水生成部61が配置される生成路84と、静電微粒子水生成部61に空気中の水分を供給するペルチェ素子62の放熱フィン63が配置される放熱路85とが連通される。
この生成路84は、ダクト4の延伸方向に略平行して延設された後に、静電微粒子水発生装置6の装着口86で屈曲してベンチュリ路81の狭隘部81aの下流側に接続される。
また、放熱路85は、生成路84とは別の経路で形成されて、ベンチュリ路81の放出口83に接続される。
そして、静電微粒子水生成部61が生成路84に配置され、放熱フィン63が放熱路85に配置されるようにして、静電微粒子水発生装置6が装着口86に取り付けられる。
この際、静電微粒子水生成部61の対向電極61cは、ベンチュリ路81と生成路84との接続口88に配置される。また、静電微粒子水発生装置6の絶縁板64によって装着口86が塞がれ、生成路84と放熱路85の経路は分離される。
そして、上述したようにベルヌーイの定理により、圧力が低くなった狭隘部81aには生成路84からの空気が流れ込み易くなり、放熱路85よりも強い空気の流れが形成される。
ここで、生成路84と放熱路85には、図5に示すようにアスピレータ9の小径パイプ92が接続される。
このアスピレータ9は、温度調整を自動で行う空調装置に必要なもので、ベルヌーイの定理を用いて車室内の空気を内気取込口91に導入し、内部に設置された温度検出用センサー(図示せず)によって車室内の温度を検出するものである。
また、アスピレータ9は、内気取込口91側の太径パイプ93と、それに接続される小径パイプ92とによって管路状に形成されるもので、例えばインストルメントパネルのステアリングの脇などに設けた内気取込口91から、車室内の空気を導入する。
このため、このアスピレータ9に生成路84と放熱路85の端部を接続することで、ダクト4とは異なる個所から空気を取り込むことができる。
そして、このアスピレータ9によって取り込まれた空気によって、生成路84では静電微粒子水Mの生成がおこなわれ、放熱路85では放熱フィン63の冷却がおこなわれる。
次に、本実施例の車両用空調装置1Aの作用について説明する。
このように構成された本実施例の車両用空調装置1Aは、ダクト4の内部を流れる空気を取込口82から取り込んでベンチュリ路81に空気の流れを形成する。
一方、アスピレータ9から空気を取り込んで、その空気を静電微粒子水生成部61が配置される生成路84と、放熱フィン63が配置される放熱路85に流す。
そして、このベンチュリ路81の狭隘部81aの下流側に生成路84を接続することで、生成路84で発生した静電微粒子水Mをベンチュリ路81の空気の流れに乗せて放出口83から放出することができる。
すなわち、生成路84は、ベンチュリ部81の風速が最も速くなる狭隘部81a付近に接続されるので、生成路84の接続口88からベンチュリ路81に流れ込んだ静電微粒子水Mを効率的に放出口83まで運ぶことができる。
このようにベンチュリ路81を設けることで、ダクト4内部の風速や静圧に大きく左右されることなく、静電微粒子水Mを放出するために必要な量の空気の流れを形成することができる。
また、ダクト4の開口部4a以外の個所から生成路84と放熱路85に流す空気を確保するようにすれば、ダクト4の内部の風速や静圧に左右されることなく風量を確保することができる。
さらに、ダクト4の内部を流れる空気は、エバポレータ21によって除湿された空気であるため、それよりも水分を多く含んだ空気を取り込んで生成路84に流すことで、結露水を確実に発生させて静電微粒子水Mが連続して生成可能な状態を保つことが容易にできる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、サイドベントダクト41にハウジング部5を装着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、センタベントダクト42などの別のダクトに装着する構成であってもよい。
また、前記実施例では、アスピレータ9を生成路84及び放熱路85に接続してダクト4とは異なる個所から空気を取り込む場合について説明したが、これに限定されるものではなく、それ以外の内気導入口や外気導入口から取り込まれた空気を導入する構成であってもよい。
本発明の最良の実施の形態の車両用空調装置のハウジング部付近の構成を説明する説明図である。 本発明の最良の実施の形態の車両用空調装置の全体構成を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の車両用空調装置に用いる静電微粒子水発生装置の構成を説明する説明図である。 実施例の車両用空調装置のハウジング部付近の構成を説明する説明図である。 実施例の車両用空調装置の概略構成を説明する説明図である。
符号の説明
1,1A 車両用空調装置
2 空調ユニット
3 送風機
4 ダクト
41 サイドベントダクト(ダクト)
4a,41a 開口部
5 ハウジング部
51 迂回路
52 取込口
53 放出口
6 静電微粒子水発生装置
61 静電微粒子水生成部
62 ペルチェ素子(熱電変換素子)
63 放熱フィン
8 ハウジング部
81 ベンチュリ路
81a 狭隘部
82 取込口
83 放出口
84 生成路
85 放熱路

Claims (3)

  1. 熱交換器を有する空調ユニットと、該空調ユニットに空気を送る送風機と、前記空調ユニットを経た空気を車室内に導入するダクトと、静電微粒子水発生装置とを備える車両用空調装置であって、
    前記ダクトの壁面に設けられた開口部にはハウジング部が装着され、該ハウジング部は前記ダクトの開口部の上流側に連通する取込口と、前記ダクトの開口部の下流側に連通する放出口と、前記取込口と前記放出口とを蛇行して連通させる迂回路とを有するとともに、
    前記ハウジング部の内部には、前記静電微粒子水発生装置の静電微粒子水生成部が配置され、前記静電微粒子水生成部は、前記取込口と前記放出口とを蛇行して連通する前記迂回路に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 記ダクトの内部に前記静電微粒子水生成部に空気中の水分を供給する熱電変換素子の放熱フィンが配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 熱交換器を有する空調ユニットと、該空調ユニットに空気を送る送風機と、前記空調ユニットを経た空気を車室内に導入するダクトと、静電微粒子水発生装置とを備える車両用空調装置であって、
    前記ダクトの壁面に設けられた開口部にはハウジング部が装着され、該ハウジング部は前記ダクトの上流側に連通する取込口と下流側に連通する放出口とを有するとともに、
    前記ハウジング部の内部には、前記静電微粒子水発生装置の静電微粒子水生成部が配置され、
    前記ハウジング部は、前記取込口と前記放出口とを狭隘部を介して連通させるベンチュリ路と、前記開口部とは異なる個所から空気を取り込む生成路及び放熱路とを備えており、
    前記生成路には、前記静電微粒子水生成部が配置されるとともにその下流側が前記ベンチュリ路の前記狭隘部付近に接続され、
    前記放熱路には、前記静電微粒子水生成部に空気中の水分を供給する熱電変換素子の放熱フィンが配置されるとともにその下流側が前記ダクト内部に連通していることを特徴とする車両用空調装置。
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