JP4864221B2 - 紫外線浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯から発する紫外線エネルギーを利用して、被処理液体中の有害物や有機物の分解、殺菌などの浄化処理を行う紫外線浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
短波長域の紫外線は有害物や有機物の分解、殺菌など多岐に渡って利用されており、185nmや254nmなどの紫外線発生源として低圧水銀放電灯が知られている。図5に従来技術の紫外線浄化装置における有機物分解装置の一例を示す。図5において、ステンレス製のシリンダー31は、両端がフランジ31a及び31bによって水密に閉じられている。このシリンダー31には、入水口用のフランジ31cと、出水口用のフランジ31dとが設けられており、入水口用のフランジ31c側から取り入れた被処理液体をシリンダー31内に通し、出水口用のフランジ31d側から排出する。シリンダー31内において、フランジ31a及び31b間には、透光性を有するランプ保護用の複数本(図示例では、1本のみ記載)の石英ガラス管32がグランドナット33a及び33bによって、水密状態で固定されている。石英ガラス管32内には、例えば、低圧水銀蒸気放電灯のような短波長域の紫外線を放射する放電灯34が挿入されている。放電灯34の一端には給電部を有するセラミック製の給電用口金35が取り付けられており、他方、この口金35と嵌合するセラミック製ソケット36がフレキシブルなリード線37a及び37bを介して、所定の電源(図示せず)に電気的に接続される構造になっている。
【0003】
図6を参照して、放電灯34および口金35と嵌合するソケット36の構成を更に詳しく説明する。図6において、放電灯34は、石英ガラス製の放電管本体34aを有し、その放電管本体34aの両端に電極38a及び38bが気密に封止されている。放電管本体34a内には、所定量の水銀とアルゴンなどの希ガスが封入されている。口金35には、放電管本体34a内のそれぞれの電極38a及び38bに電気的に繋がるオス型給電ピン39a及び39bが具備されている。40はフッ素系樹脂の絶縁被覆が施されたリード線である。リード線40は、放電管本体34aの外部で該放電管本体34aに沿って敷設されることによって、口金35の給電ピン39bと該給電ピン39bから遠い側の電極38bとを電気的に接続する。ソケット36の内部には、口金35の給電ピン39a及び39bにそれぞれ嵌合するメス型端子41a及び41bが埋め込まれている。口金35とソケット36とを嵌め合わせて、電源を投入すると、放電灯34が点灯する。放電灯34は水銀特有の紫外線を放射し、その紫外線が石英ガラス管32を透過して被処理液体中に照射されることによって、該被処理液体中に含まれる有機物などを分解することができる。
【0004】
かかる装置においては、例えば、放電灯を交換する場合、放電灯を石英ガラス管に装着もしくは脱着する操作が容易に行えるようにするため、ソケットのリード線は、フレキシブルで、且つ余裕を持った長さに設定されている。これによって、片手で放電灯を支えながら一方の手でソケットを差し込んだり、引き抜いたりする動作を容易に行うことができる。放電灯の点灯・消灯は当然のことながら電源側のブレーカーのオン・オフ操作で行われるが、ソケットのリード線がフレキシブルで、且つ余裕を持った長さに設定されているため、故意・過失を問わず通電されている状態のまま、放電灯を石英ガラス管から抜き出すことができる。放電灯が通電状態のまま石英ガラス管から抜き出される場合において、万一の感電を防止するため、放電灯の外部で該放電灯に沿って敷設されるリード線には、紫外線とオゾンに最も強いフッ素系樹脂の絶縁被覆が施されたワイヤーが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の紫外線浄化装置では、リード線としてフッ素系樹脂の絶縁被覆を施したワイヤーを使用しているため、フッ素系樹脂が長時間、紫外線とオゾンに晒されることによって絶縁劣化を起こし、劣化と共にフッ素が析出し大気中の水分と化合してフッ化水素を生成することがある。この場合、フッ化水素は石英ガラス管と反応して、該石英ガラス管に白濁を生じさせるため、この白濁によって紫外線の被処理液体に対する照射光量が低減し、装置性能が低下するという問題があった。また、ソケットは、フレキシブルで、且つ余裕を持った長さに設定されたリード線を備えているため、放電灯を交換する際に、放電灯が通電状態のまま石英ガラス管から抜き出された場合、人体が紫外線を浴びることによる紫外線被爆障害、例えば、視力障害や火傷など種々の障害を引き起こす可能性がある。
【0006】
本発明は、上記点に鑑みて為されたもので、フッ化水素による白濁を解消できて装置性能の低下を防止することのできる紫外線浄化装置を提供しようとするものである。また、放電灯を交換する際の紫外線被爆などを防止できて人体に対する安全性を向上させることのできる紫外線浄化装置を提供しようとするものである。また、フッ化水素による白濁を解消できて装置性能の低下を防止することのできると共に、放電灯を交換する際の紫外線被爆などを防止できて人体に対する安全性を向上させることのできる紫外線浄化装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る紫外線浄化装置は、被処理液体を通す密閉管と、前記密閉管内に備えられた透光性のガラス保護管と、前記ガラス保護管に内挿されて、前記被処理液体を浄化するための紫外線を放射する放電灯と、前記放電灯の一端に備えられた給電用の接続部材と、前記ランプ保護管に前記放電灯を挿入するための挿入口に接近する人体の一部を感知し、感知信号を出力する感知手段と、前記感知信号に基づき前記電源の電路を遮断する開閉手段とを具え、前記接続部材は、前記放電灯の両端に備えられた電極にそれぞれリード線を介して電気的に接続されており、該各リード線のうち、前記放電灯の他端側の電極に接続されるリード線として非被覆電線を使用したものである。これによれば、リード線が非被覆電線であるので、該リード線が紫外線とオゾンに長時間晒されても、フッ化水素が生成されることがなく、よって、フッ化水素によるランプ保護管の白濁を解消することができて、装置性能の低下を防止することができる。
【0008】
また、上記紫外線浄化装置において、ランプ保護管に放電灯を挿入するための挿入口に接近する人体の一部を感知し、感知信号を出力する感知手段と、前記感知信号に基づき前記電源の電路を遮断する開閉手段とを更に具えているので、ランプ保護管の挿入口に接近する人体の一部を感知して、電源の電路を遮断することにより、放電灯を消灯させることができるので、放電灯を交換する際の紫外線被爆を防止することができ、よって、上記の効果に加えて、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0009】
また、上記紫外線浄化装置において、前記各接続部材のうち、前記放電灯に電気的に接続される接続部材は、該放電灯の一端に配置された給電用口金であり、前記電源に電気的に接続される接続部材は、前記給電用口金に着脱自在なものであって、前記ランプ保護管の外部に配置されたソケットであり、前記給電用口金は、前記ランプ保護管の内部に挿入する小径部と、該小径部から前記ランプ保護管の外部に表出する大径部とを具え、該大径部には、前記ソケットと接して前記放電灯に給電する給電ピンが設けられており、該小径部は、該給電ピンの長さを超えて前記ランプ保護管の内部に挿入されるようになっており、これにより、前記給電用口金を前記ソケットから取り外さない限り前記放電灯を前記ランプ保護管から抜き出すことができず、もって、前記各接続部材は、相手方の接続部材から取り外されて電気的な接続が切断されない限り、前記放電灯を前記ガラス保護管から抜き出し得ないよう構成されていることを特徴とするものである。これによれば、各接続部材において、相手方の接続部材から取り外すことによって、放電灯と電源との電気的な接続を切断することによって放電灯を消灯させることができるので、放電灯を交換する際の紫外線被爆を防止することができ、よって、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0010】
また、上記紫外線浄化装置において、放電灯に接続される接続部材は、該放電灯の一端に配置されて、当該放電灯内の両端に備えられた電極にそれぞれリード線を介して電気的に接続されており、該各リード線のうち、該放電灯の他端側の電極に接続されるリード線として非被覆電線を使用すれば、該リード線が紫外線とオゾンに長時間晒されても、フッ化水素が生成されることがなく、フッ化水素によるランプ保護管の白濁を解消することができるので、上記の効果に加えて、装置性能の低下を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に、本発明の紫外線浄化装置の一実施例である有機物分解装置の概略構成を示し、図2に、有機物分解装置における放電灯の給電部分の拡大断面図を示す。
図1において、ステンレス製のシリンダー1は、両端がフランジ1a及び1bによって水密に閉じられている。このシリンダー1には、入水口用のフランジ1cと、出水口用のフランジ1dとが設けられており、入水口用のフランジ1c側から取り入れた被処理液体をシリンダー1内に通し、出水口用のフランジ1d側から排出する。シリンダー1内において、フランジ1a及び1b間には、透光性を有する略円筒状に形成されたランプ保護用の複数本(図示例では、1本のみ記載)の石英ガラス製の石英ガラス管2がグランドナット11a及び11bによって、水密状態で固定されている。
【0013】
石英ガラス管2内には、図1及び図2に示されるように、例えば、低圧水銀蒸気放電灯のような短波長域の紫外線を放射する放電灯3が挿入されている。放電灯3の一端には、絶縁性及び遮光性を有するセラミック製の給電用口金4が設けられており、該放電灯3の一端側に位置するグランドナット11aには、上記の給電用口金4に着脱自在な絶縁セラミック製のソケット5が固着されている。給電用口金4は、図2に拡大して示されるように、石英ガラス管2の放電灯挿入口2aから内部に挿入される筒状の小径部4aと、該小径部4aから石英ガラス管2の外部に表出する大径部4bとを有して構成されており、該大径部4bには石英ガラス管2への放電灯3の挿入方向に突出するオス型形状の一対の給電ピン6a及び6bが設けられている。一方、ソケット5には、給電用口金4の給電ピン6a及び6bにそれぞれ電気的に接続される一対のメス型プラグ7a及び7bが埋め込まれている。メス型プラグ7a及び7bには、図1に示されるように、フレキシブルなリード線8a及び8bを介して放電灯点灯用電源(安定器)9に電気的に接続されており、該電源9から放電灯3の点灯に必要な電力が印加される。小径部4aは、石英ガラス管2の長手方向において、給電ピン6a及び6bよりも長くなるよう形成され、該給電ピン6a及び6bの長さを超えて石英ガラス管2の内部に挿入される。これによって、給電用口金4の一対の給電ピン6a及び6bがソケット5の対応するメス型プラグ7a及び7bにそれぞれ嵌合して、給電ピン6a及び6bとメス型プラグ7a及び7bとが電気的に接続される。
【0014】
給電用口金4の一対の給電ピン6a及び6bのうち、一方の給電ピン6aは、放電灯3における石英ガラス製の放電灯本体3aの一端側に設けられた電極10aにリード線11aを介して電気的に接続されており、他方の給電ピン6bは、上記放電灯本体3aの他端側に設けられた電極10bに、例えば、ニッケル(Ni)を主成分とする非被覆電線からなるリード線11bを介して電気的に接続されている。リード線11aは、給電用口金4内において、上記の給電ピン6aと電極10aとを電気的に接続しているが、リード線11bは、給電用口金4内から外部に引き出されて放電灯3の放電灯本体3aに沿って敷設されることによって上記の給電ピン6bと電極10bとを電気的に接続している。
【0015】
本実施例に示す紫外線浄化装置では、放電灯3を石英ガラス管2に装着する場合、先ず、放電灯挿入口2aから石英ガラス管2内に放電灯3を挿入し、次に、石英ガラス管2内に給電用口金4の小径部4aを挿入すると共に、大径部4bの一対の給電ピン6a及び6bを対応するソケット5のメス型プラグ7a及び7bに嵌め合わせて接続する。これによって、給電用口金4の一対の給電ピン6a及び6bとソケット5の一対の対応するメス型プラグ7a及び7bとが電気的に接続される。その状態で、図示しないブレーカーをオン操作して電源9を投入すると、該電源9からソケット5及び給電用口金4を介して放電灯3に電力が印加され、放電灯3が点灯する。放電灯3は、水銀特有の紫外線を放射し、その紫外線が石英ガラス管2を透過してシリンダー1内の被処理液体中に照射され、これによって、該被処理液体中に含まれる有機物などを分解する浄化処理を行う。シリンダー1の内壁面には、例えば、酸化チタンなどの光触媒がコーティングされており、この光触媒に紫外線が照射されることで被処理液体中の酸素が活性化されてオゾンが発生し、このオゾンによって被処理液体中の有機物が効果的に分解される。
【0016】
本実施例に示す紫外線浄化装置においては、放電灯3のリード線11bは、被処理液体の浄化処理中は紫外線とオゾンに長時間晒されることとなるが、ニッケルを主成分とする非被覆電線を使用しているので、フッ素系樹脂の絶縁被覆を施したワイヤーのようにフッ化水素が生成されることがない。これによって、従来のようなフッ化水素による石英ガラス管2の白濁を解消することができ、装置性能の低下を防止することができる。また、放電灯3を交換するには石英ガラス管2から抜き出さなくてはならないが、この場合、給電用口金4の小径部4aが大径部4bの給電ピン6a及び6bの長さを超えて石英ガラス管2の内部に挿入されているので、給電用口金4をソケット5から取り外さない限り、放電灯3を石英ガラス管2から抜き出すことができない。給電用口金4をソケット5から取り外すことで、給電ピン6a及び6bとメス型プラグ7a及び7bとの電気的な接続が切断されるので、放電灯3への給電が断たれて該放電灯3が消灯する。これによって、放電灯3を交換する際の紫外線被爆を防止することができると共に、放電灯3の非被覆リード線11bによって感電することも防止することができるので、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0017】
図3に、本発明の紫外線浄化装置の他の実施例を示す。本実施例の紫外線浄化装置は、前述した紫外線浄化装置の給電用口金4とソケット5とに代えて、オス型コネクター12と該オス型コネクター12に着脱自在なメス型コネクター13とを用いた他は、前述の紫外線浄化装置と同じ構成となっている。
【0018】
図3において、オス型コネクター12は、放電灯3の一端に設けられた絶縁セラミック製の口金14を貫通して外部に引き出されたフレキシブルな一対のリード線15a及び15bを含んで構成されてなり、該リード線15a及び15bの先端に電気的に接続されている。一対のリード線15a及び15bのうち、一方のリード線15aは、放電灯3の一端側に設けられた電極10aに電気的に接続されており、他方のリード線15bは、放電灯3の他端側に設けられた電極10bに前述の非被覆リード線11bを介して電気的に接続されている。一対のリード線15a及び15bはフレキシブルであるため最小限の遊びがあるが、口金14は放電灯3と共に該リード線15a及び15bの遊びの長さを超えて石英ガラス管3内に挿入される。
【0019】
メス型コネクター13は、シリンダー1の放電灯3の一端側に位置するフランジ1aに固着されている。このメス型コネクター13は、フレキシブルなリード線16a及び16bを含んで構成されてなり、該リード線16a及び16bの先端に電気的に接続されている。リード線16a及び16bの他端は、図示しない放電灯点灯用電源に電気的に接続されており、これによって、該電源から放電灯3の点灯に必要な電力がメス型コネクター13に印加される。このメス型コネクター13にオス型コネクター12を嵌め込んで接続することによって、メス型コネクター13とオス型コネクター12は電気的に接続される。
【0020】
本実施例に示す紫外線浄化装置では、放電灯挿入口2aから石英ガラス管2内に放電灯3を挿入した後、オス型コネクター12をメス型コネクター13に嵌め込むことによって、オス型コネクター12とメス型コネクター13とが電気的に接続される。その状態で、図示しないブレーカーをオン操作して電源を投入すると、該電源からオス型コネクター12及びメス型コネクター13を介して放電灯3に電力が印加され、放電灯3が点灯する。放電灯3は、水銀特有の紫外線を放射し、シリンダー1内の被処理液体中に含まれる有機物などを分解する浄化処理を行う。また、放電灯3を交換するには石英ガラス管2から抜き出さなくてはならないが、この場合、放電灯3の口金14がオス型コネクター12の一対のリード線15a及び15bの最小限の遊びの長さを超えて石英ガラス管2内に挿入されているので、オス型コネクター12をメス型コネクター13から取り外さない限り、放電灯3を石英ガラス管2から抜き出すことができない。オス型コネクター12をメス型コネクター13から取り外すことで、オス型コネクター12とメス型コネクター13との電気的な接続が切断されるので、放電灯3への給電が断たれて該放電灯3が消灯する。これによって、放電灯3を交換する際の紫外線被爆を防止することができると共に、放電灯3の被被覆リード線11bによって感電することも防止することができるので、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0021】
本実施例に示す紫外線浄化装置において、メス型コネクター13をシリンダー1のフランジ1aに固着した例を説明したが、該メス型コネクター13を固着せずに当該メス型コネクター13に繋がるリード線16a及び16bをシリンダー1のフランジ1aに固着してもよい。また、オス型コネクター12を放電灯3側に設け、メス型コネクター13をシリンダー1側に設けた例を説明したが、これとは逆に、オス型コネクター12をシリンダー1側に設け、メス型コネクター13を放電灯3側に設けても同様な効果を得ることができる。この場合、オス型コネクター12をシリンダー1のフランジ1aに固着してもよいし、該オス型コネクター12に繋がるリード線15a及び15bをシリンダー1のフランジ1aに固着してもよい。
【0022】
図4に、本発明の紫外線浄化装置の更に他の実施例を示す。本実施例の紫外線浄化装置は、前述した紫外線浄化装置の給電用口金4及びソケット5や、オス型コネクター12及びオス型コネクター13に代えて、石英ガラス管2の放電灯挿入口2aを監視する監視センサー17を用いた他は、図1に示される紫外線浄化装置と同じ構成となっている。監視センサー17としては、例えば、人体が発する赤外線を感知し、それを電気信号に変換して出力するセンサーが用いられる。
【0023】
図4において、監視センサー17は、例えば、放電灯3の一端側に位置するシリンダー1のフランジ1aに支持部材18を介して取り付けられる。また、シリンダー1のフランジ1aには、監視センサー17及び放電灯挿入口2aを覆う蓋19が取り外し可能に設けられる。監視センサー17に繋がるリード線20は、蓋19を貫通して外部に引き出され、放電灯点灯用電源である安定器21の一次側ブレーカー22に接続されている。一次側ブレーカー22は、監視センサー17から感知信号が出力された場合にのみ安定器21の電路を開放(オフ)するが、それ以外は安定器21の電路を遮断(オン)するようになっている。放電灯3の一端側には絶縁セラミック製の口金23が設けられており、該口金23を貫通して外部に引き出された放電灯3のフレキシブルなリード線24a及び24bは安定器21に接続されている。
【0024】
本実施例の紫外線浄化装置では、蓋19をフランジ1aから取り外して、放電灯3を放電灯挿入口2aから抜き出そうと近づく人体の手指などを監視センサー17で感知し、該監視センサー17がその感知信号を一次側ブレーカー22に出力する。一次側ブレーカー22は、監視センサー17から感知信号が出力されるので、安定器21の電路を開放(オフ)し、これによって、放電灯3への給電が断たれて該放電灯3が消灯する。これによって、放電灯3を交換する際の紫外線被爆を防止することができると共に、放電灯3の非被覆リード線11bによって感電することも防止することができるので、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0025】
本実施例に示す紫外線浄化装置において、監視センサー17として、人体が発する赤外線を感知し、それを電気信号に変換して一次側ブレーカー22を遮断するセンサーを用いた例を説明したが、超音波や光などを利用して人体の一部を感知するセンサーを適宜用いてもよい。また、監視センサー17と共に、前述した給電用口金4及びソケット5からなる接続部材若しくはオス型コネクター12及びメス型コネクター13からなる接続部材を併用することによって、より安全性と信頼性を高めることができる。
【0026】
以上、説明したように、本実施の形態に示した紫外線浄化装置においては、人体に対する感電と紫外線被爆という安全性の問題に関して、極めて高い安全性が確保できる。従来技術の紫外線浄化装置においては、万一の場合、災害発生の可能性が皆無ではなかったが、本発明の紫外線浄化装置では、従来技術の紫外線浄化装置に比べて、災害発生の可能性をより低減することができる。また、従来技術の紫外線浄化装置に見られた石英ガラス管の白濁という現象を防止できるので、装置性能を向上させることができる。ちなみに、従来技術装置と図1に示される実施例に示した装置において、それぞれ1年間使用した後における有機物分解能力を比較した結果、約1.3倍強の性能向上を確認できた。これは白濁の有無の違いによる差であることも確認できた。
【0027】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の紫外線浄化装置によれば、放電灯の一端に備えられた給電用の接続部材と、該放電灯の他端側の電極に接続されるリード線として非被覆電線を使用したので、該リード線が紫外線とオゾンに長時間晒されても、フッ化水素が生成されることがなく、よって、フッ化水素によるランプ保護管の白濁を解消することができて、装置性能の低下を防止することができるという優れた効果を奏する。また、ランプ保護管に放電灯を挿入するための挿入口に接近する人体の一部を感知し、感知信号を出力する感知手段と、前記感知信号に基づき前記電源の電路を遮断する開閉手段とを更に具えるようにすれば、ランプ保護管の挿入口に接近する人体の一部を感知して、電源の電路を遮断することにより、放電灯を消灯させることができるので、放電灯を交換する際の紫外線被爆を防止することができ、よって、上記の効果に加えて、人体に対する安全性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【0028】
また、電源と放電灯とにそれぞれ電気的に接続されると共に、互いに電気的に接続される着脱自在な接続部材を、相手方の接続部材から取り外されて電気的な接続が切断されない限り、放電灯をガラス保護管から抜き出し得ないよう構成するようにしたので、放電灯と電源との電気的な接続を切断することにより、放電灯を消灯させることができるので、放電灯を交換する際の紫外線被爆を防止することができ、よって、人体に対する安全性を向上させることができるという優れた効果を奏する。また、前記放電灯に接続される接続部材と、該放電灯の他端側の電極に接続されるリード線を、ニッケルを主成分とする非被覆電線を使用すれば、該リード線が紫外線とオゾンに長時間晒されても、フッ化水素が生成されることがなく、フッ化水素によるランプ保護管の白濁を解消することができるので、上記の効果に加えて、装置性能の低下を防止することができるという優れた効果を奏する。また、上記各接続部材と、紫外線ランプを挿入するためのランプ保護管の挿入口に接近する人体の一部を感知し、感知信号を出力する感知手段と、前記感知信号に基づき前記電源の電路を遮断する開閉手段とを併用すれば、ランプ保護管の挿入口に接近する人体の一部を感知して、電源の電路を遮断することにより、放電灯を消灯させることができるので、放電灯を交換する際の紫外線被爆を防止することができ、より安全性と信頼性を高めることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紫外線浄化装置の一実施例を示す概略構成図。
【図2】 図1に示される紫外線浄化装置における放電灯の給電部分の拡大断面図。
【図3】 本発明に係る紫外線浄化装置の他の実施例を示し、放電灯の給電部分の拡大断面図。
【図4】 本発明に係る紫外線浄化装置の更に他の実施例を示し、監視センサーと安定器と一次側ブレーカーとの関係を表した説明図。
【図5】 従来技術の紫外線浄化装置を示す概略構成図。
【図6】 図5に示される紫外線浄化装置の放電灯を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 シリンダー
2 石英ガラス管
2a 放電灯挿入口
3 放電灯
4 給電用口金
4a 小径部
4b 大径部
5 ソケット
6a,6b 給電ピン
7a,7b メス型プラグ
9 放電灯点灯用電源
10a,10b 電極
11a リード線
11b 非被覆リード線
12 オス型コネクター
13 メス型コネクター
17 監視センサー
21 安定器
22 一次側ブレーカー

Claims (4)

  1. 被処理液体を通す密閉管と、
    前記密閉管内に備えられた透光性のガラス保護管と、
    前記ガラス保護管に内挿されて、前記被処理液体を浄化するための紫外線を放射する放電灯と、
    前記放電灯に電力を印加する電源と、
    前記電源と前記放電灯とにそれぞれ電気的に接続される共に、互いに電気的に接続される着脱自在な接続部材と、
    前記ランプ保護管に前記放電灯を挿入するための挿入口に接近する人体の一部を感知し、感知信号を出力する感知手段と、
    前記感知信号に基づき前記電源の電路を遮断する開閉手段と
    を具え、
    前記各接続部材のうち、前記放電灯に電気的に接続される接続部材は、該放電灯の一端に配置された給電用口金であり、前記電源に電気的に接続される接続部材は、前記給電用口金に着脱自在なものであって、前記ランプ保護管の外部に配置されたソケットであり、
    前記給電用口金は、前記ランプ保護管の内部に挿入する小径部と、該小径部から前記ランプ保護管の外部に表出する大径部とを具え、該大径部には、前記ソケットと接して前記放電灯に給電する給電ピンが設けられていて、該小径部は、該給電ピンの長さを超えて前記ランプ保護管の内部に挿入されるようになっており、これにより、前記給電用口金を前記ソケットから取り外さない限り前記放電灯を前記ランプ保護管から抜き出すことができず、もって、前記各接続部材は、相手方の接続部材から取り外されて電気的な接続が切断されない限り、前記放電灯を前記ガラス保護管から抜き出し得ないよう構成されていることを特徴とする紫外線浄化装置。
  2. 前記放電灯に接続される接続部材は、該放電灯の一端に配置されて、当該放電灯内の両端に備えられた電極にそれぞれリード線を介して電気的に接続されており、該各リード線のうち、該放電灯の他端側の電極に接続されるリード線として非被覆電線を使用した請求項に記載の紫外線浄化装置。
  3. 前記非被覆電線は、ニッケルを主成分とする非被覆電線であることを特徴とする請求項に記載の紫外線浄化装置。
  4. 前記給電用口金は、絶縁性及び遮光性を有する材料によって形成されている請求項に記載の紫外線浄化装置。
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