JP5228678B2 - 紫外線殺菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理水に紫外線を照射する紫外線殺菌装置に関する。
近年、地下水や工業用水等の被処理水に紫外線を照射して、被処理水を殺菌する紫外線殺菌装置が知られている。この種の紫外線殺菌装置では、ランプスリーブの内部に紫外線を放射するランプを収納し、このランプからランプスリーブを介して被処理水に紫外線を照射して、この被処理水を殺菌するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−154722号公報
しかしながら、上述した紫外線殺菌装置では、夏季などで、ランプスリーブの内部の温度と、絶えず供給される被処理水の温度との乖離が大きい場合、ランプスリーブの内面が結露することがある。この場合、紫外線ランプのベース部に結露水が付着し、紫外線ランプの出力が低下する、といった問題がある。また、スリーブ内での結露水の蓄積を放置すれば、紫外線ランプが水没する恐れもある。この問題を解決するため、シリカゲル等の乾燥剤を使用してスリーブ内の結露水を防止しようとした場合、結露水が大量の場合に上記乾燥剤では対処しきれず、別の効果的な解決手段が求められていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ランプスリーブの内部の結露を防止した紫外線殺菌装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エアドライヤを備えた吐出ラインから圧縮空気の供給を受け、紫外線照射により被処理水を殺菌する紫外線殺菌装置本体を備え、該紫外線殺菌装置本体が、前記被処理水の流路を有した胴本体と、該胴本体の流路内に延在し、少なくとも一端が前記胴本体の外部に開口し、該開口から紫外線ランプを装着可能としたランプスリーブと、該ランプスリーブの前記開口を覆って前記胴本体取り付けたカバー体とを有し、前記ドライヤを経た圧縮乾燥空気を前記カバー体の中に導入して、前記ランプスリーブ内に前記圧縮乾燥空気を充填し、前記カバー体の内部の空気の圧を外部の空気の圧よりも大きくしたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ランプスリーブの両端が前記胴本体の外部に開口し、前記カバー体がそれぞれの開口を覆って前記胴本体一対取り付けられ、それぞれのカバー体に対し前記圧縮乾燥空気が導入されて前記ランプスリーブ内に前記圧縮乾燥空気を充填し、それぞれのカバー体の内部の空気の圧を外部の空気の圧よりも大きくしたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ランプスリーブを複数本有し、これらランプスリーブを前記胴本体内に同心円状に配列したことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記胴本体に監視窓を設け、該監視窓に紫外線モニタを設けると共に、該モニタを覆ってなるケースを前記胴本体に設け、該ケース内に前記ドライヤを経た圧縮乾燥空気を充填たことを特徴とする。
本発明によれば、紫外線殺菌装置においてランプスリーブ内の結露を防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1の概略構成を示す図である。図2は、紫外線殺菌装置1の側面図である。図3は、紫外線殺菌装置1を図2の矢印Y1方向から見た図である。図4は、紫外線殺菌装置1を上から見た図である。図5は、紫外線殺菌装置1が備える紫外線殺菌装置本体2の内部の構造を説明するための図であり、一部、断面図となっている。図6は、図5におけるA−A断面図である。
図1に示すように、紫外線殺菌装置1は、地下水や工業用水等の被処理水に紫外線を照射して、これら被処理水を殺菌する紫外線殺菌装置本体2を備えている。この紫外線殺菌装置本体2は、図2〜図6に示すように、処理水が導入される円筒状の胴本体3を備えている。この胴本体3は、例えばステンレス鋼によって形成されている。図2及び図4に示すように、胴本体3の天部において、図2における左側の天部3Lには、殺菌前の被処理水を胴本体3に導入するための導入ポート5が設けられており、図2における右側の天部3Rには、殺菌後の被処理水を導出するための導出ポート6が設けられている。この構成の下、殺菌前の被処理水が導入ポート5を介して胴本体3に導入された後、胴本体3の内部を矢印Y2(図2)方向へ流れ、胴本体3において紫外線によって殺菌され、導出ポート6を介して胴本体3の外部へ導出される。図2において、符号3Aは、胴本体3内に貯留する被処理水を抜く場合に利用される水抜き機構である。
胴本体3は、図2及び図3に示すように、台座部7に載置、固定されている。台座部7は、台座部7の外枠を構成するフレーム8を備え、このフレーム8には、中継ボックス9が固定されている。この中継ボックス9は、外部に設置する図示しない制御盤と紫外線殺菌装置1との間の接続を中継する中継ターミナルとして機能するものである。この他、中継ボックス9には、紫外線殺菌装置1の各部を制御するための機器や、計器類が格納されている。なお、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1では、図示は省略するが、紫外線ランプ12に電力を供給するための電源部が紫外線殺菌装置1の外部に設けられている。しかし、この電源部を、例えばこの中継ボックス9に設ける等して、紫外線殺菌装置1に近接して設けるようにしてもよい。
胴本体3には、図5及び図6に示すように、胴本体3に導入された処理水に紫外線を照射する複数の紫外線照射ユニット10が延在している。紫外線照射ユニット10は、図5に示すように、胴本体3の軸方向に延在する円筒状のランプスリーブ11と、このランプスリーブ11の内部に形成された空間に収納され、紫外線を照射する直管状の紫外線ランプ12と、を備えている。本実施形態では、図6に示すように、8本の紫外線照射ユニット10が、胴本体3の中心軸Cから半径Rの同心円の円周に沿って等間隔に配置された構成となっており、これにより、胴本体3を流れる被処理水に対し、均一かつ確実に紫外線が照射される。ランプスリーブ11は、紫外線透過性を有しており、紫外線ランプ12の紫外線は、ランプスリーブ11を介して、被処理水に照射される。ランプスリーブ11内において、紫外線ランプ12は、導入ポート5から導出ポート6に亘って延在しており、これにより、導入ポート5から導出ポート6に至る被処理水の流路の全範囲に亘って紫外線が照射される。
なお、本実施形態では、紫外線照射ユニット10が同心円状に8本設けられた紫外線殺菌装置1を例にして説明するが、紫外線殺菌装置1に設けられる紫外線照射ユニット10の本数はこれに限らず、例えば、1本、2本、3本、4本、6本、12本等、装置の規模や、実現したい殺菌能力等に応じて適宜設けることができる。また、紫外線照射ユニット10は、図6に示すように、1重の同心円状に配置される構成に限らず、例えば、2重の同心円状に配置するようにしてもよい。さらに、紫外線ランプ12のランプ電力についても、装置の規模や、実現した殺菌能力に応じて適宜設計することができる。すなわち、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1の構成はあくまで一例であり、紫外線ランプユニット10の配置、本数、及び、紫外線ランプ12のランプ電力の組み合わせによって様々な構成を取り得る。
また、ランプスリーブ11の両端は開口しており、これら開口端部11L,11Rが、図5に示すように、胴本体3の両端に設けられた閉塞部材19L,19Rを貫通して胴本体3から突出している。紫外線ランプ12は、これら開口端部11L,11Rを介してランプスリーブ11内へ装着される。また、図5に示すように、紫外線ランプ12の両端には、電極を有するベース部12L,12Rが形成されており、このベース部12L,12Rには、ケーブル40が接続されている。このケーブル40は、開口端部11L,11Rを介してランプスリーブ11から引き出され、後述するカバー体13L,13Rの内部において、中継ボックス9から引き出されたケーブル17とコネクタを介して接続される。
胴本体3の両端には、図2、図4及び図5に示すように、フランジ4L,4Rが連結されている。フランジ4L,4Rは、輪状に形成され、図5に示すように、その内周が胴本体3の端部の外周に溶接により固着されている。このフランジ4L,4Rには、ランプスリーブ11の位置決めをすると共に、胴本体3の端部の開口を閉塞する円盤状の閉塞部材19L,19Rが固定されている。図5に示すように、この閉塞部材19L,19Rの所定の箇所にランプスリーブ11が貫通しており、これによりランプスリーブ11が閉塞部材19L,19Rに支持、位置決めされている。ランプスリーブ11が貫通する箇所に形成された貫通孔26にはシール部材が設けられ、ランプスリーブ11と貫通孔との間に介在する隙間が閉塞されている。
この閉塞部材19L,19Rには、閉塞部材19L,19Rから突出するランプスリーブ11の開口端部11L,11Rを覆うように、密封可能に一対のカバー体13L,13Rが取り付けられている。このカバー体13L,13R、閉塞部材19L,19R、及び、フランジ4L,4Rは、図5に示すように、とめ具14によって共締めされ、一体的に固定されている。カバー体13L,13Rは、複数のとめ具14によって閉塞部材19L,19Rに固定されると共に、閉塞部材19L,19Rに固定される面と対向する面が開口したカバー本体15L,15Rと、このカバー本体15L,15Rの開口を塞ぐカバー蓋16L,16Rと、を備えており、カバー本体15L,15Rにカバー蓋16L,16Rが取り付けられると、図5に示すように、カバー体13L,13Rの内部に密閉された空間KL,KRが形成される構成となっている。
閉塞部材19L、19Rを貫通するランプスリーブ11の開口端部11L,11Rは、図5に示すように、カバー体13L,13Rの内部に形成された空間KL,KRに突出した状態となっている。これにより、カバー体13Lの内部に形成された空間KLと、カバー体13Rの内部に形成された空間KRとが、ランプスリーブ11の内部に形成された空間KMを介して連結される。上述したように、ランプスリーブ11は、複数存在しているが、それぞれのランプスリーブ11の空間KMによってカバー体13Lの空間KLと、カバー体13Rの空間KRとが連結されており、空間KL、空間KR、及び、各々のランプスリーブ11の空間KMによって、密閉された1つの空間Kが形成されている。
なお、紫外線ランプ12に電力を供給するため中継ボックス9から引き出されたケーブル17は、図2に示すように、カバー本体15L、15Rを貫通して、カバー体13L,13Rの内部へ引き込まれる構成となっている。ケーブル17を引き込むためにカバー本体15L,15Rに形成された貫通孔18は、パッキン、パテ、その他のシール部材により塞がれ、空間Kの気密性が高められている。ケーブル17は、紫外線ランプ17のそれぞれに接続されるケーブルが纏められた状態となっており、カバー体13L,13Rの内部において、それぞれのケーブルに別れた後、紫外線ランプ12のベース部12L,12Rに接続されたケーブル40にコネクタを介して接続されている。
胴本体3の軸方向における略中央には、図2〜図6に示すように、胴本体3の外周面に沿って等間隔に複数の紫外線検出ユニット20が設けられている。この紫外線検出ユニット20は、紫外線ランプ12の紫外線の出力を常時監視することにより、紫外線ランプ12の性能低下等に起因する殺菌能力の低下を速やかに検出するものである。
図6に示すように、胴本体3において紫外線検出ユニット20が取り付けられる位置には、石英ガラス等の紫外線透過性材で形成された監視窓21が設けられており、この監視窓21に対向するように紫外線検出ユニット20の紫外線モニタ22が設けられている。この紫外線モニタ22には、中央監視装置等の紫外線モニタ22を制御する装置と信号通信をするためのケーブル23が接続されている。紫外線モニタ22は、ケース24で覆われており、このケース24によって紫外線モニタ22にノイズとしての外部の光が進入することが防止されると共に、有害な紫外線が外部に漏れることが防止される。紫外線モニタ22は、監視窓21を透過する紫外線を計測するセンサを備えており、紫外線モニタ22の計測値に基づいて、紫外線ランプ12の性能低下等に起因する殺菌能力の低下が速やかに察知される。
また、図示は省略するが、紫外線殺菌装置本体2には、上述した監視窓21の表面を清掃するための監視窓清掃機構が設けられている。この監視窓清掃機構は、エアによって駆動するワイパを備えており、このワイパが駆動して監視窓21の表面に付着した汚れを払拭する構成となっている。なお、駆動用のエアは、後述する空気圧縮機31によってワイパに供給される。
また、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1は、ランプスリーブ11の外周を清掃するためのランプスリーブ清掃機構を備えている。このランプスリーブ清掃機構について簡単に説明すると、ランプスリーブ清掃機構は、防水モータ25(図2〜図4)の駆動に従って、図示しない支持軸に支持されてランプスリーブ11の外周を清掃しながら胴本体3の軸方向を移動するクリーニングプレートを備えており、適宜、防水モータ25が駆動され、ランプスリーブ11の外周が清掃され、これにより、ランプスリーブ11の外周の汚れに起因して紫外線ランプ12の出力が低下し、殺菌能力が低下することが防止される。
また、紫外線殺菌装置1は、図1に示すように、圧縮乾燥空気導入手段30を備えている。この圧縮乾燥空気導入手段30は、紫外線殺菌装置本体2に形成された空間Kに圧縮乾燥空気を導入するものであり、空気圧縮機31と、レギュレータ32と、エアドライヤ33と、流量調整弁34と、を備え、これら機器が順次配管で接続されると共に、流量調整弁34に接続された配管35がカバー体13L,13Rに接続されている。
空気圧縮機31は、大気中の空気を取り込んで圧縮し、圧縮空気を吐出する。この空気圧縮機31は、図3に示すように、台座部7において胴本体3の下方に配置されている。
なお、本実施形態では、紫外線殺菌装置1が専用の空気圧縮機31を備える構成となっているが、必ずしも専用の空気圧縮機31を備えている必要はない。例えば、紫外線殺菌装置1が設置される場所に、別の用途で既に空気圧縮機が設けられている場合は、この空気圧縮機が圧縮空気を供給する構成としてもよい。
レギュレータ32は、空気圧縮機31が吐出した圧縮空気の圧力を所望の圧力に調整し流出する。このレギュレータ32は、図2に示すように、導入ポート5の下方に位置するフレーム8に取り付けられている。
エアドライヤ33は、レギュレータ32から流出した圧縮空気を除湿して、圧縮乾燥空気を生成し、流出するものである。本実施形態に係るエアドライヤ33は、水蒸気を透過しやすい高分子材料で形成された中空糸膜の内側に圧縮空気を通すことにより、圧縮空気の除湿を行って圧縮乾燥空気を生成する。
流量調整弁34は、カバー体13L,13Rに導入する圧縮乾燥空気の流量を調整するための弁であり、作業者は、この流量調整弁34の開閉状態を手動で変位することにより、空間Kに導入される圧縮乾燥空気の流量を調整することができる。
流量調整弁34に接続された配管35は、カバー体13Lを貫通し、このカバー体13Lの内部に圧縮乾燥空気を導入するための配管35Lと、カバー体13Rを貫通し、このカバー体13Rの内部に圧縮乾燥空気を導入するための配管35Rと、に分岐しており、流量調整弁34から流出する圧縮乾燥空気は、それぞれの配管35L,35Rを介して、カバー体13L,13Rの内部、すなわち、空間Kに導入される。
このように、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1では、圧縮乾燥空気導入手段30によって圧縮乾燥空気がカバー体13L,13Rを介して密閉された空間Kに導入されるが、これにより、以下の効果を奏することができる。
すなわち、カバー体13L,13Rの空間KL,KR、及び、ランプスリーブ11の内部の空間KMによって形成された空間Kに、乾燥した圧縮乾燥空気が充満するため、ランプスリーブ11の内部において、空気中の水蒸気の存在に起因する結露を防止することができる。ここで、ランプスリーブ11の内部には、紫外線ランプ12や、この紫外線ランプ12に接続されたケーブル等、水分に接触しないことが望まれる機器が存在するが、本実施形態では、ランプスリーブ11内の結露を防止できるため、紫外線ランプ12やケーブル等に水分が接触することを防止することができる。特に、結露水によって、紫外線ランプ12のベース部12L,12Rの温度が低下した場合、紫外線ランプ12の出力が低下してしまうが、結露を防止できるため、紫外線ランプ12の出力の低下を防止することができる。
また、被処理水が地下水を原水とした水道水である場合、特に夏場において、雰囲気温度と比して上記水道水の水温が低くなり、ランプスリーブ11内における結露が発生しやすくなるが、本実施形態では、このような場合であっても確実に結露を防止することができる。
また、ランプスリーブ11の内面が結露した場合、結露によって発生したランプスリーブ11の曇りに起因して紫外線ランプ12から被処理水に対し照射される紫外線の出力が低下することも考えられるが、本実施形態では、ランプスリーブ11の内面における結露を防止することができるため、紫外線の出力の低下を確実に防止することができる。さらに、空間Kに含まれるカバー体13L,13Rの内部の空間KL,KRには、紫外線ランプ12に電力を供給するための配線、この配線と他の配線とを接続するためのコネクタ等の、水分に接触しないことが要求される機器、装置が存在するが、本実施形態では、空間KL,KRにおける結露を防止することができるため、これら機器、装置に結露水が付着することを防止でき、上記要求に応えることができる。
さらに、本実施形態では、圧縮乾燥空気導入手段30によって空間Kに圧縮乾燥空気が導入されることにより、空間Kの内部の空気の圧が、空間Kの外部の空気の圧より大きくなる。これにより、例えば、カバー体13L,13Rとカバー蓋16L,16Rとの間に介在する隙間から湿潤した空気が空間Kへ侵入することが防止できる。特に、本実施形態では、密閉した空間Kに圧縮乾燥空気を導入することによって結露を防止する構成であるため、例えば、ファン等によって乾燥した空気を絶えずランプスリーブ11に吹きつけ、このランプスリーブ11内に乾燥空気を通過させることによってランプスリーブ11の内部の結露を防止する構成と比較して、ランプスリーブ11に導入する空気(すなわち、空間Kに導入する空気)の量が飛躍的に少なくて済む。従って、空気圧縮機31の小型化及びエアドライヤ33の小型化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。
また、紫外線殺菌装置1は、紫外線検出ユニット20のケース24内に、圧縮乾燥空気を導入する手段を備えており、これにより、監視窓21に結露水が付着することを防止している。具体的には、図1に示すように、エアドライヤ33には、圧縮乾燥空気を紫外線検出ユニット20に導くための配管36が接続されており、エアドライヤ33から流出した圧縮乾燥空気が配管36を介して紫外線検出ユニット20に導かれ、ケース24に導入される構成となっている。この配管36には、流量調整弁37が接続されており、作業者が配管36を流れる圧縮乾燥空気を手動で調整できる構成となっている。本実施形態では、ケース24内の気密性は高くないため、流量調整弁37を調整することにより多めにケース24内に圧縮乾燥空気を供給している。
以上説明したように、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1は、ランプスリーブ11の開口端部11L,11Rを覆うように、胴本体3にカバー体13L,13Rが密閉可能に取り付けられると共に、空間Kに対しエアドライヤ33を経た圧縮乾燥空気が充填可能な構成となっている。この構成により、ランプスリーブ11の内部の空間KMを含む空間Kに、乾燥した圧縮乾燥空気が充満するため、ランプスリーブ11の内部の空間Kにおいて、空気中の水蒸気の存在に起因する結露を防止することができる。ここで、ランプスリーブ11の内部には、紫外線ランプ12や、この紫外線ランプ12に接続されたケーブル等、水分に接触しないことが望まれる機器が存在するが、本実施形態では、ランプスリーブ11内の結露を防止できるため、紫外線ランプ12やケーブル等に水分が接触することを防止することができる。特に、結露水の付着によって、紫外線ランプ12のベース部12L,12Rの温度が低下した場合、紫外線ランプ12の出力が低下してしまうが、結露を防止できるため、紫外線ランプ12の出力の低下を防止することができる。
また、被処理水が地下水を原水とした水道水である場合、特に夏場において、雰囲気温度と比して上記水道水の水温が低くなり、ランプスリーブ11内における結露が発生しやすくなるが、本実施形態では、このような場合であっても確実に結露を防止することができる。また、ランプスリーブ11の内面が結露した場合、結露によって発生したランプスリーブ11の曇りに起因して紫外線ランプ12から被処理水に対し照射される紫外線の出力が低下することも考えられるが、本実施形態では、ランプスリーブ11の内面における結露を防止することができるため、紫外線の出力の低下を確実に防止することができる。さらに、空間Kに含まれるカバー体13L,13Rの内部の空間KL,KRには、紫外線ランプに電力を供給するための配線、この配線と他の配線とを接続するためのコネクタ等の、水分に接触しないことが要求される機器、装置が存在するが、本実施形態では、空間KL,KRにおける結露を防止することができるため、これら機器、装置に結露水が付着することを防止でき、上記要求に応えることができる。
さらに、本実施形態では、圧縮乾燥空気導入手段30によって空間Kに圧縮乾燥空気が導入されることにより、空間Kの内部の空気の圧が、空間Kの外部の空気の圧より大きくなる。これにより、例えば、カバー体13L,13Rとカバー蓋16L,16Rとの間に介在する隙間から湿潤した空気が空間Kへ侵入することが防止できる。特に、本実施形態では、密閉した空間Kに圧縮乾燥空気を導入することによって結露を防止する構成であるため、例えば、ファン等によって乾燥した空気を絶えずランプスリーブ11に吹きつけ、このランプスリーブ内に乾燥空気を通過させることによってランプスリーブ11の内部の結露を防止する構成と比較して、ランプスリーブ11に導入する空気(すなわち、空間Kに導入する空気)の量が飛躍的に少なくて済む。従って、空気圧縮機31の小型化及びエアドライヤ33の小型化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、エアドライヤ33から流出した圧縮乾燥空気は、分岐し、カバー体13L,13Rのそれぞれに充填される。ここで、空間Kは、カバー体13L,13Rの内部の空間、及び、ランプスリーブ11の内部の空間からなる空間であり、図5に示すように、胴本体3の軸方向に長い形状を有している。従って、本実施形態のように、圧縮空気をカバー体13L,13Rのそれぞれから充填することにより、空間Kに確実、かつ、円滑に、圧縮乾燥空気を行き渡らせることができる。
また、本実施形態では、本実施形態では、図6に示すように、8本の紫外線照射ユニット10が、胴本体3の中心軸Cから半径Rの同心円の円周に沿って等間隔に配置された構成となっており、これにより、胴本体3を流れる被処理水に対し、均一かつ確実に紫外線が照射される。
また、本実施形態に係る紫外線殺菌装置1は、紫外線検出ユニット20のケース24内に、圧縮乾燥空気を導入する手段を備えており、これにより、監視窓21に結露水が付着することを防止できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、本実施形態では、ランプスリーブ11の両端が開口すると共に、両端がフランジ4L,4Rを貫通した構成を有する紫外線殺菌装置1を例にして説明したが、ランプスリーブ11の形状はこれに限らない。例えば、ランプスリーブ11は、一端が開口すると共に、他端が閉塞し、開口した一端がフランジ4L,4Rのいずれかを貫通すると共に、閉塞した他端は、胴本体3の内部に存在する構成とし、開口した一端を覆うように、カバー体13L,13Rを設けるようにしてもよい。この構成であっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態に係る紫外線殺菌装置の概略構成を示す図である。 紫外線殺菌装置の側面図である。 紫外線殺菌装置の正面図である。 紫外線殺菌装置を上から見た図である。 紫外線殺菌装置本体を模式的に示す図である。 図5におけるA−A断面図である。
符号の説明
1 紫外線殺菌装置
2 紫外線殺菌装置本体
3 胴本体
10 紫外線照射ユニット
11 ランプスリーブ
11L,11R 開口端部
12 紫外線ランプ
13L,13R カバー体
22 紫外線モニタ
24 ケース
31 空気圧縮機
33 エアドライヤ

Claims (4)

  1. エアドライヤを備えた吐出ラインから圧縮空気の供給を受け、
    紫外線照射により被処理水を殺菌する紫外線殺菌装置本体を備え、
    該紫外線殺菌装置本体が、
    前記被処理水の流路を有した胴本体と、該胴本体の流路内に延在し、少なくとも一端が前記胴本体の外部に開口し、該開口から紫外線ランプを装着可能としたランプスリーブと、該ランプスリーブの前記開口を覆って前記胴本体取り付けたカバー体とを有し、
    前記ドライヤを経た圧縮乾燥空気を前記カバー体の中に導入して、前記ランプスリーブ内に前記圧縮乾燥空気を充填し、前記カバー体の内部の空気の圧を外部の空気の圧よりも大きくした
    ことを特徴とする紫外線殺菌装置。
  2. 前記ランプスリーブの両端が前記胴本体の外部に開口し、前記カバー体がそれぞれの開口を覆って前記胴本体一対取り付けられ、
    それぞれのカバー体に対し前記圧縮乾燥空気が導入されて前記ランプスリーブ内に前記圧縮乾燥空気を充填し、それぞれのカバー体の内部の空気の圧を外部の空気の圧よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の紫外線殺菌装置。
  3. 前記ランプスリーブを複数本有し、
    これらランプスリーブを前記胴本体内に同心円状に配列したことを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線殺菌装置。
  4. 前記胴本体に監視窓を設け、該監視窓に紫外線モニタを設けると共に、該モニタを覆ってなるケースを前記胴本体に設け、
    該ケース内に前記ドライヤを経た圧縮乾燥空気を充填たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
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