JP4860633B2 - ポリウレタン弾性糸およびその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、主構成成分がポリマージオール、及びジイソシアネートであるポリウレタンからなる弾性糸であって、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物を含有するポリウレタン弾性糸である。
(1) 主構成成分がポリマージオール、及びジイソシアネートであるポリウレタンからなる弾性糸であって、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物を含有することを特徴とするポリウレタン弾性糸、
(2) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物の含有量が、0.5重量%以上50重量%以下であることを特徴とする前項(1)に記載のポリウレタン弾性糸、
(3) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物が、1分子内に2個以上のリンと窒素の原子間結合を有する化合物であることを特徴とする前項(1)または(2)に記載のポリウレタン弾性糸、
(4) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物が、分子量230以上の化合物であることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸、
(5) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物におけるリン元素の含有率が5%以上50%以下であることを特徴とする前項(1)〜(4)のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸、
(6) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物がホスファゼンであることを特徴とする前項(1)〜(5)のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸、
(7) 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物がホスホニトリル酸エステルであることを特徴とする前項1〜6のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸、
(8) 上記ポリウレタン弾性糸のみを用いて幅5cmに編成した筒編み地が、米国自動車安全基準 FMVSS−302法にて水平燃焼試験を行った際に自己消火性を示すことを特徴とする前項6又は7に記載のポリウレタン弾性糸、
(9) 前項(8)に記載のポリウレタン弾性糸を用いて製織もしくは製編されてなることを特徴とする織編物、
(10) 前項(6)〜(8)のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸を用いて製織もしくは製編されてなり、鉄道車両用材料燃焼試験により難燃性と判定されることを特徴とする織編物、及び
(11) 主構成成分がポリマージオール及びジイソシアネートであるポリウレタンの溶液に、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物を添加して、紡糸することを特徴とするポリウレタン弾性糸の製造方法、
に関する。
まず本発明で使用するポリウレタンについて述べる。
ポリウレタンを構成する構造単位のポリマージオールとしては、ポリエーテル系グリコール、ポリエステル系グリコール、ポリカーボネートジオール等が好ましい。そして、特に柔軟性、伸度を糸に付与する観点からポリエーテル系グリコールが使用されることが好ましい。
本発明におけるポリウレタン弾性糸の強度、伸度、セット性、応力緩和、耐薬品性、耐アルカリ性、耐熱性(熱軟化点、融点)の測定法を説明する。
セット性、応力緩和、強度、伸度は、ポリウレタン弾性糸をインストロン4502型引張試験機を用い、引張テストすることにより測定した。
試長5cm(L1)の試料を50cm/分の引張速度で300%伸長を5回繰返した。このとき、300%伸長時の応力を(G1)とした。次に試料の長さを300%伸長のまま30秒間保持した。30秒間保持後の応力を(G2)とした。次に試料の伸長を回復せしめ応力が0になった際の試料の長さを(L2)とした。さらに6回目に試料が切断するまで伸長した。この破断時の応力を(G3)、破断時の試料長さを(L3)とした。以下、上記特性は下記式により算出される。
応力緩和(%)=100×((G1)−(G2))/(G1)
セット性(%)=100×((L2)−(L1))/(L1)
伸度(%)=100×((L3)−(L1))/(L1)
糸を100%伸長状態で固定し、次の3種の暴露処理を実施した。まず、オレイン酸のヘキサン溶液(5重量%)に1時間浸積処理し、次に調製した次亜塩素酸溶液(塩素濃度500ppm)に2時間浸積処理し、次に2時間UV暴露を行う。UV暴露処理は、機器としてスガ試験機社製のカーボンアーク型フェードメーターを用い、63℃、60%RHの温湿度で実施した。この暴露処理を合計2回実施した後、糸をフリーで24時間、室温で放置し、前記と同じ方法で破断強度(G4)を測定した。未処理糸の破断強度(G3)に対する、処理後の破断強度(G4)の割合(保持率)を耐薬品性とした。
耐薬品性(%)=100×(G4)/(G3)
ポリウレタン糸の耐アルカリ性の指標として、ポリエステル繊維の減量加工時を想定した処理を行い、糸の破断強度保持率を評価する。
糸を100%伸長状態で固定し、圧力容器に封入し、カチオン系減量促進剤(一方社製DXN−10)と水酸化ナトリウムとを含む水溶液(各8.0重量%含有)で満たし、100℃で、120分間処理した後、糸をフリーで24時間、室温で放置し、前記と同じ方法で破断強度(G5)を測定した。未処理糸の破断強度(G3)に対する、処理後の破断強度(G5)の割合(保持率)を耐アルカリ性とした。
耐アルカリ性(%)=100×(G5)/(G3)
ポリウレタン糸の耐熱性の指標の一つとして熱軟化点を測定した。ポリウレタン糸について、レオメトリック社製動的弾性率測定機RSAIIを用い、昇温速度10℃/分で、動的貯蔵弾性率E’の温度分散を測定した。熱軟化点は、E’曲線が80℃以上130℃以下のプラト領域での接線と、160℃以上にてE’が熱軟化により降下するE’曲線の接線との交点から求めた。なお、E’は対数軸、温度は線形軸を用いた。
ポリウレタン糸の耐熱性の指標の一つとして高温側融点、すなわち、ハードセグメント結晶の融点を測定した。ポリウレタン糸について、ティー・イー・インスツルメント社製2920モジュレーティドDSCを用い、昇温速度3℃/分で、不可逆熱流を測定し、そのピークトップを融点とした。
分子量2900のPTMG、MDIおよびエチレングリコールからなるポリウレタン重合体(a1)のDMAc溶液(35重量%)を常法により重合し、ポリマ溶液A1とした。次に、リン−窒素結合含有化合物として、(株)伏見製薬所製の品名FP−100(ヘキサ(フェノキシ)シクロトリホスファゼンとオクタ(フェノキシ)シクロテトラホスファゼンを主成分とする混合物、b1)を用い、そのDMAc溶液を調製した。その調製には、水平ミルWILLY A.BACHOFEN社製DYNO−MIL KDLを用い、85%ジルコニアビーズを充填、50g/分の流速の条件で均一に微分散させて、リン−窒素結合含有化合物のDMAc溶液B1(35重量%)とした。さらに、酸化防止剤として、t−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)の反応によって生成せしめたポリウレタン溶液(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2462、c1)と、p−クレゾ−ル及びジビニルベンゼンの縮合重合体(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2390、c2)とを2対1(重量比)で混合し、酸化防止剤のDMAc溶液(濃度35重量%)を調製し、これをその他添加剤溶液C1(35重量%)とした。
得られたストレッチ織物は欠点がなく、外観品位に優れたものであった。
リン−窒素結合含有化合物として、米国エチル社製のEypel−F(R)(ポリフルオロアルコキシホスファゼン、b2)を用い、そのDMAc微分散液を調製した。調製は実施例1と同一の方法で行い、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物のDMAc分散液B2(35重量%)とした。実施例1で調製したポリマ溶液A1、上記によるリン−窒素結合含有化合物液B2、及び、実施例1で調製したその他添加剤溶液C1を、それぞれ92重量%、5重量%、3重量%で均一に混合し、紡糸溶液D2とした。
分子量1800のPTMG、MDI、エチレンジアミン、および末端封鎖剤としてジエチルアミンからなるポリウレタンウレア重合体(a2)のDMAc溶液(35重量%)を常法により重合し、ポリマ溶液A2とした。次に、このDMAc溶液A2、実施例1で調製したリン原子と窒素原子の結合含有化合物溶液B1、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液C1を、それぞれ、77重量%、20重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液D3とした。この紡糸溶液D3をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、2filのマルチフィラメント、リン原子と窒素原子の結合含有化合物の含有量が10重量%であるポリウレタン弾性糸(500g巻糸体)を作製した。
リン−窒素結合含有化合物として、(株)伏見製薬所製の品名FP−200(メトキシフェノキシシクロホスファゼンのオリゴマー、b3)を用い、そのDMAc溶液を調製した。調製は実施例1と同一の方法で行い、リン原子と窒素原子の結合含有化合物溶液B3(35重量%)とした。実施例3で調製したポリマ溶液A2、上記のリン原子と窒素原子の結合含有化合物溶液B3、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液C1を、それぞれ87重量%、10重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液D4とした。この紡糸溶液D4をゴデローラーと巻取機の速度比を1.30として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、2filのマルチフィラメント、リン原子と窒素原子の結合含有化合物の含有量が35重量%であるポリウレタン弾性糸(500g巻糸体)を作製した。
実施例1で調製したポリマ溶液A1、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液添加剤溶液C1を、それぞれ、97重量%、3重量%の割合で均一混合し、紡糸溶液E1とした。この紡糸溶液E1をゴデローラーと巻取機の速度比を1.40として540m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性糸を作製した。
実施例3で調製したポリマ溶液A2、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液添加剤溶液C1を、それぞれ、97重量%、3重量%の割合で均一混合し、紡糸溶液E2とした。この紡糸溶液E2をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性糸(500g巻糸体)を作製した。
特開2000−73233号公報に記載のクレハ化学工業(株)製ポリフッ化ビニリデン(数平均分子量48,000、f1)のDMAc溶液F1(35重量%)を調製した。その調製は実施例1と同一の方法で行った。実施例3で調製したポリマ溶液A2、上記のポリフッ化ビニリデン溶液F1、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液C1を、それぞれ92重量%、5重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液E3とした。この紡糸溶液E3をゴデローラーと巻取機の速度比を1.30として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性糸(500g巻糸体)を作製した。
大八化学工業(株)製TPP(トリフェニルホスフェート)のDMAc分散液F2(35重量%)を調製した。その調製は実施例1と同一の方法で行った。実施例3で調製したポリマ溶液A2、上記のTPP分散液F2、及び実施例1で調製したその他添加剤溶液C1を、それぞれ87重量%、10重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液E4とした。この紡糸溶液E4をゴデローラーと巻取機の速度比を1.30として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、20dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性糸(500g巻糸体)を作製した。
[難燃性の評価方法]
ポリウレタン弾性糸(20dtex)を2本引き揃えた糸(40dtex)のみを使用し、320針、釜径3.5インチ(29ゲージ)の1口筒編み機に供給して編成し、120℃にて1分間のスチームセットを行い幅約5cmの筒編み地(55g/m2)を得た。これを開反しないままサンプルとし(55g/m2の編地2枚重ねに相当する)、米国自動車安全基準 FMVSS−302法にて各3回の水平燃焼試験を行い、標線前燃焼距離、標線後燃焼距離および標線後の燃焼時間を測定した。
なお、標線前の距離は38mmに設定され、標線後燃焼距離が0のものが自己消火性と判定される。
一方、比較例のものはいずれも易燃性であった。
ここで、試験用の織物は、以下の手順により得た。
まず、実施例及び比較例のいずれかで得られたポリウレタン弾性糸を5本引き揃えてマルチエンド糸(100dtex)を作製した。ヨコ糸用として、上記マルチエンド糸を難燃性ポリエステル糸(90dtex−48fil)にてカバーリング(カバーリング加工条件:ヨリ数=400T/M、ドラフト=3.0)したダブルカバードヤーンを作製した。タテ糸用として、上記マルチエンド糸を難燃性ポリエステル糸(150dtex−48filにてカバーリング(カバーリング加工条件:ヨリ数=600T/M、ドラフト=3.5)したダブルカバードヤーンを作製した。これらのタテ糸及びヨコ糸を用いてレピアー織機にて2/1綾組織で製織(タテ糸:90本/インチ、ヨコ糸:106本/インチ)し、常法に従い180℃でプレセットして、ストレッチ織物(ポリウレタン弾性糸12重量%、難燃性ポリエステル糸88%)を得た。このストレッチ織物を上記の試験用の織物とした。
Claims (11)
- 主構成成分がポリマージオール、及びジイソシアネートであるポリウレタンからなる弾性糸であって、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物を含有することを特徴とするポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物の含有量が、0.5重量%以上50重量%以下であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物が、1分子内に2個以上のリンと窒素の原子間結合を有する化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載のポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物が、分子量230以上の化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物におけるリン元素の含有率が5%以上50%以下であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物がホスファゼンであることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
- 分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物がホスホニトリル酸エステルであることを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
- 上記ポリウレタン弾性糸のみを用いて幅5cmに編成した筒編み地が、米国自動車安全基準 FMVSS−302法にて水平燃焼試験を行った際に自己消火性を示すことを特徴とする請求の範囲第6項又は第7項に記載のポリウレタン弾性糸。
- 請求の範囲第8項に記載のポリウレタン弾性糸を用いて製織もしくは製編されてなることを特徴とする織編物。
- 請求の範囲第6項〜第8項のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸を用いて製織もしくは製編されてなり、鉄道車両用材料燃焼試験により難燃性と判定されることを特徴とする織編物。
- 主構成成分がポリマージオール及びジイソシアネートであるポリウレタンの溶液に、分子内にリンと窒素の原子間結合を有する化合物を添加して、紡糸することを特徴とするポリウレタン弾性糸の製造方法。
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