JP4855431B2 - 給紙装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、記録用紙を連続して給紙する給紙装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
大量の記録用紙を、画像形成装置の印刷部に連続的に給紙する給紙装置が、数多く提案されている。図5は、従来技術における大容量給紙装置600の構成を示す図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は側面図である。
従来技術における大容量給紙装置600は、大量(1000〜2000枚程度)の記録用紙を載置可能な底板621の四隅を4本のワイヤ623a,623c等で吊り上げ、プーリ624a,624c等を介してモータによってワイヤ623a,623cを引っ張るリフト機構によって底板621を上昇させている。このとき、底板621の四隅に設けられた穴を4本のワイヤ623a,623c等が貫通し、そのワイヤ先端部に設けた係止部材621a,621b,621c,621dが底板621の裏面に係合するようになっている。
記録用紙が載置された底板621は、ワイヤ623a,623cがワイヤプーリ627によって巻き取られることによって上昇する。また、記録用紙を補給するために大容量給紙装置600が画像形成装置本体から引き出されると、底板621は、ワイヤ623a,623cがワイヤプーリ627によって巻き戻されることによって鉛直方向下向きCに下降する。
大容量給紙装置600において、たとえば、記録用紙が底板621に片寄って載置されると、底板621が傾いた状態となっていずれかのワイヤに弛みが発生し、底板621を水平に保った状態で昇降できなくなる。
このようなワイヤの弛みを解消する給紙装置が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される給紙装置においては、記録用紙を載置し少なくとも四隅近傍に穴を有する底板の下に、弛み吸収プレートを配置している。このとき、底板の各穴に自由に嵌挿したワイヤの先端を、さらに弛み吸収プレートの四隅に通してその下面で係止するようにしている。そして、底板が各ワイヤによって吊り上げられた状態において、底板の片側に一時的に記録用紙の荷重が加えられた場合に、片側荷重された底板の反対側の二隅近傍の穴に嵌挿するワイヤに発生する弛みを、弛み吸収プレートが下方に引っ張ることで吸収している。
特開2004−277050号公報
以上のような特許文献1に開示される給紙装置では、記録用紙が底板に片寄って載置された状態であっても、底板を吊り上げているワイヤの弛みを解消することができる。
また、底板を吊り上げるワイヤとして、金属製のワイヤ芯材の表面に樹脂被膜を形成させた樹脂被膜ワイヤが用いられる場合がある。この樹脂被膜ワイヤは、自身に傷、錆が発生するのを防止することができる。このような樹脂被膜ワイヤを、図5に示すワイヤ623a,623cに採用した場合、10℃程度の低温環境下での使用状況において、ワイヤ623a,623c表面の樹脂被膜が硬化し、ワイヤ623a,623cがプーリ624a,624c部分でその形状に沿って屈曲してしまう場合がある。
このようなワイヤ623a,623cに発生した屈曲は、底板621に載置される記録用紙が少なくなって底板621が下降するときのように、底板621を吊り上げるワイヤ623a,623cにかかる荷重が小さい場合、解消されない。
また、図5(a)に示すように、底板621における底板621の重心位置625と、4本のワイヤ623a,623c等の吊引中心位置626とが、給紙方向にずれている場合、底板621の吊引中心位置626側端部を吊り上げるワイヤ(図5ではワイヤ623c)にかかる荷重が小さくなる。そのため、底板621の吊引中心位置626側端部を吊り上げるワイヤ623cに発生した屈曲部650は、特に解消されない。
図6は、ワイヤ623cに屈曲部650が発生した状態で、底板621が下降するときの様子を説明する図である。ワイヤ623cに屈曲部650が発生した状態で、ワイヤ623a,623cが巻き戻されて底板621を下降させる場合、屈曲部650が発生したワイヤ623cがワイヤ623aよりも遅れて巻き戻されることになり、底板621が傾いて下降してしまう。このように、底板621が傾いて下降すると、底板621端面のエッジがガイドフレーム700に接触してしまうという問題が発生する。さらに、ワイヤ623cが巻き戻されているときに、屈曲部650がプーリ624cに引っ掛かって、ワイヤ623cがプーリ624cから外れるという問題が発生する場合もある。
特許文献1に開示される給紙装置では、前述のように、低温環境下において樹脂被膜ワイヤに屈曲が発生した場合、底板が傾いて下降するのを防止する効果が充分であるとは言えない。
したがって本発明の目的は、記録用紙を載置する底板と樹脂被膜ワイヤとを備えた給紙装置において、低温環境下で樹脂被膜ワイヤに屈曲が発生した場合であっても、底板が傾いて下降するのを防止することができる給紙装置を提供することである。また、該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、記録用紙を載置する底板と、少なくとも一部が樹脂からなる被膜で被覆されて前記底板を吊り上げるワイヤとを備えた給紙装置であって、
下記式(1)で導かれる、前記底板を吊り上げる前記ワイヤにかかる荷重の偏り率が、12%以下となるように、重り部材を備えることを特徴とする給紙装置である。
Figure 0004855431
[式中、Xは偏り率(%)、Yは底板における記録用紙の給紙方向下流側端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)、Zは底板の給紙方向上流側端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)をそれぞれ示す。]
また本発明は、前記ワイヤは、前記底板の四隅に取り付けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記ワイヤは、一端が前記底板に取り付けられているとともに、プーリを介して他端側を巻き上げることで、前記底板を吊り上げるように構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記重り部材は、前記底板に直接取り付けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記ワイヤの一部を被覆する樹脂からなる被膜は、ナイロン膜であることを特徴とする。
また本発明は、前記給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、給紙装置は、記録用紙を載置する底板と、樹脂被膜で被覆されて底板を吊り上げるワイヤとを備える。そして、給紙装置は、底板を吊り上げるワイヤにかかる荷重の偏り率が12%以下となるように、重り部材を備える。
10℃程度の低温環境下では、ワイヤの樹脂被膜が硬化し、ワイヤが屈曲してしまう場合がある。また、底板における底板の重心位置とワイヤの吊引中心位置とがずれている場合、底板の吊引中心位置側端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重が小さくなる。このように、ワイヤにかかる荷重が小さい場合には、ワイヤに発生した屈曲は、特に解消されない。
本発明の給紙装置には、ワイヤにかかる荷重の偏り率が12%以下となるように、重り部材が備えられているので、底板における重心位置とワイヤの吊引中心位置とのずれ量を低減することができ、荷重が極端に小さいワイヤをなくすことができる。そのため、ワイヤに屈曲が発生した場合であっても、底板を吊り上げる全てのワイヤに所定の荷重がかかり、屈曲を解消することができる。したがって、底板が傾いて昇降するのを防止することができる。
また本発明によれば、ワイヤは、底板の四隅に取り付けられている。そのため、4本のワイヤによって底板をバランスよく吊り上げることができる。
また本発明によれば、ワイヤは、一端が底板に取り付けられているとともに、プーリを介して他端側を巻き上げることで、底板を吊り上げるように構成される。ワイヤがプーリを介して底板を吊り上げているので、ワイヤの巻き上げおよび巻き戻しの動作がスムーズに行われ、底板をスムーズに昇降させることができる。
また本発明によれば、重り部材は、底板に直接取り付けられている。これによって、重り部材を備えるための無駄な部材を設けなくてもよい。
また本発明によれば、ワイヤの一部を被覆する樹脂からなる被膜は、ナイロン膜である。このナイロン膜は、ワイヤ自身に傷、錆が発生するのを防止する効果が大きい。
また本発明によれば、画像形成装置が、前記給紙装置を備える。画像形成装置が備える給紙装置は、記録用紙を載置する底板が傾いた状態で昇降するのが防止されているので、たとえば、記録用紙を補給するときにも底板がスムーズに下降して、効率よく記録用紙を補給することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す図である。画像形成装置100は、原稿用紙から読取られた画像データを取得したり、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成する装置である。画像形成装置100は、原稿用紙搬送部(ADF)101と、画像読取り部102と、印刷部103と、記録用紙搬送部104と、給紙部105とを含んで構成される。
原稿用紙搬送部101は、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。原稿用紙搬送部101においては、原稿用紙の剛性に応じて原稿用紙の先端送り動作を制御して、原稿用紙の搬送位置のバラツキを抑えている。
画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15,16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
また、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合には、第1および第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15,16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
また、原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。そして、CIS13またはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路によって各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
印刷部103は、画像読取り部102によって読み取られた画像データを記録用紙に記録する。印刷部103は、感光体ドラム21と、帯電装置22と、光書込みユニット23と、現像装置24と、転写ユニット25と、クリーニングユニット26と、定着ユニット27とを含んで構成される。
感光体ドラム21は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に支持され、図示しない円筒状または円柱状の導電性基体と、導電性基体の表面に形成される感光層とを含んで構成される。感光体ドラム21にはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、導電性基体であるアルミニウム素管と、アルミニウム素管の表面に形成される有機感光層とを含むものを挙げることができる。感光体ドラム21は、その表面をクリーニングユニット26によってクリーニングされてから、その表面を帯電装置22によって均一に帯電される。
帯電装置22は、感光体ドラム21の表面を所定の極性および電位に帯電させる。帯電装置22としては、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであってもよい。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a,28bおよび2つのミラー群29a,29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a,28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a,29bを介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために、2つのレーザ照射部28a,28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。現像装置24は、現像剤であるトナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。
転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を、記録用紙搬送部104によって搬送されてきた記録用紙に転写する。転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33および弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(たとえば、1×10〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。
弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界によって感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。たとえば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、記録用紙を加熱および加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。定着ユニット27は、加熱ローラ35および加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35内部には、該加熱ローラ35表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源が設けられている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。
加熱ローラ35と加圧ローラ36との間の圧接部(定着ニップ部と称される)に記録用紙が搬送されてくると、各ローラ35,36によって記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。このようにして、トナー像が定着された記録用紙は、記録用紙搬送部104によって排紙トレイ47へと搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
記録用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45および一対の排紙ローラ46等を備えている。記録用紙搬送部104においては、記録用紙の剛性に応じて記録用紙の先端送り動作を制御して、記録用紙の搬送位置のバラツキを抑えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで記録用紙を搬送する。このとき、レジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力によって記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42によって記録用紙を印刷部103の転写ユニット25へと搬送し、さらに排紙ローラ46によって記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止および回転は、レジストローラ42と駆動軸との間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合には、複数の分岐爪45を回転させて、搬送経路43と反転搬送経路44との分岐路を切り替え、反転搬送経路44で記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送経路44を介して搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。これによって、記録用紙の裏面にも画像が記録される。
搬送経路43および反転搬送経路44においては、記録用紙の位置等を検出するセンサを各所に配置し、各センサによって検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送および位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を記録用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
本実施形態の画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能であり、本発明における給紙装置である後述する大容量給紙装置(LCC)52と、主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53とが設けられている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等を行う装置)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
図2は、本発明の実施の一形態である大容量給紙装置52の構成を示す図である。また、図3は、大容量給紙装置52の構成を示す図である。大容量給紙装置52は、画像形成装置100の側面に対して挿脱自在に設けられている。大容量給紙装置52は、底板である給紙台521と、重り部材522と、4本のワイヤ523a,523b,523c,523d(以下、4本のワイヤをまとめてワイヤ523と呼ぶ場合もある)とを含んで構成される。
給紙台521は、大量(1000〜2000枚程度)の記録用紙を載置する板状の部材である。給紙台521の重量は、給紙台521に記録用紙が載置されていない状態でも、所望の下降速度が得られるように設定される。本実施の形態では、給紙台521の重量は、給紙台521を吊り上げる4本のワイヤ523のそれぞれに、少なくとも150gの荷重がかかるように設定されている。
図4は、ワイヤ523の構成を示す図である。ワイヤ523は、芯ワイヤ553と、撚りワイヤ533と、樹脂被膜543とを含んで構成される。芯ワイヤ553は、ワイヤ523の芯材であり、金属製である。また、撚りワイヤ533は、芯ワイヤ553の周囲に配置され、複数の棒状金属が撚られて形成されている。そして、樹脂被膜543は、芯ワイヤ553および撚りワイヤ533を被覆して形成され、樹脂からなる被膜である。樹脂被膜543は、ワイヤ自身に傷、錆が発生するのを防止するためのものである。そのため、樹脂被膜543の材質は、傷、錆防止効果を発揮するものであれば特に限定されないが、ナイロン膜であることが好ましい。
大容量給紙装置52では、給紙台521の四隅を4本のワイヤ523で吊り上げ、4本のワイヤ523のそれぞれに対応したプーリ524a,524b,524c,524dを介してモータ(不図示)によってワイヤ523を引っ張るリフト機構によって、給紙台521を上昇させている。このとき、給紙台521の四隅に設けられた穴を4本のワイヤ523が貫通し、それぞれのワイヤ先端部に設けた係止部材521a,521b,521c,521dが給紙台521の裏面に係合するようになっている。
そして、記録用紙が載置された給紙台521は、ワイヤ523がワイヤプーリ527によって巻き取られることによって上昇する。また、記録用紙を補給するために大容量給紙装置52が画像形成装置100本体から引き出されると、給紙台521は、ワイヤ523がワイヤプーリ527によって巻き戻されることによって鉛直方向下向きCに下降する。
重り部材522は、給紙台521における重心位置525とワイヤ523の吊引中心位置526とのずれ量を低減するための部材であり、本実施の形態では、4枚の金属板(1枚の形状:74mm×40mm、厚み2mm)からなる。
さらに、本発明における重り部材522は、下記式(1)で導かれる、給紙台521を吊り上げるワイヤ523にかかる荷重の偏り率を調整するための部材であり、給紙台521の給紙方向上流側Rの端部の中央に配設される。
Figure 0004855431
[式中、Xは偏り率(%)、Yは給紙台における記録用紙の給紙方向下流側Lの端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)、Zは給紙台の給紙方向上流側Rの端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)をそれぞれ示す。]
前記偏り率Xの好適な範囲を見出すために、以下の実験を行った。実験結果を表1に示す。
(実験)
以下に示す条件において、重り部材522の重量を変化させ、給紙台521に記録用紙を載置していない状態で給紙台521を下降させた。このとき、4本のワイヤ523のそれぞれにかかる荷重を測定し、さらに下降時における給紙台521の傾き状態を目視で観察した。なお、給紙台521における給紙方向下流側Lでありかつ長手方向一方側Aの端部を吊り上げるワイヤをワイヤ523aとし、給紙方向下流側Lでありかつ長手方向他方側Bの端部を吊り上げるワイヤをワイヤ523bとし、給紙方向上流側Rでありかつ長手方向一方側Aの端部を吊り上げるワイヤをワイヤ523cとし、給紙方向上流側Rでありかつ長手方向他方側Bの端部を吊り上げるワイヤをワイヤ523dとした。
[実験条件]
温湿度環境条件:10℃、20%RH
給紙台521:給紙台521における4本のワイヤ523の吊引中心位置526が、給紙台521の重心位置525よりも、給紙方向上流側Rに15.2mmずれた状態とした。
放置時間:前述のような温湿度環境下で、2時間放置すると、ワイヤ523表面の樹脂被膜543が硬化し、ワイヤ523がプーリ524部分でその形状に沿って屈曲していた。
[実験結果]
表1より、重り部材522を給紙台521に取り付けない場合、吊引中心位置526が重心位置525よりも、給紙方向上流側Rにずれているので、給紙台521における給紙方向上流側R端部を吊り上げるワイヤ523c,523dにかかる荷重は、給紙方向下流側L端部を吊り上げるワイヤ523a,523bにかかる荷重よりも小さいことがわかる。このとき、偏り率Xは、20.09%であり、給紙台521は、給紙方向下流側L方向に傾いた状態で下降した。このように、給紙台521が傾いた状態で下降するのは、給紙台521において給紙方向上流側R端部を吊り上げるワイヤ523c,523dにかかる荷重が小さく、ワイヤ523c,523dに発生した屈曲が解消されないためである。
給紙台521に取り付ける重り部材522の重量を大きくしていくと、偏り率Xが小さくなり、重り部材522の重量を120g以上とし、偏り率Xが12%以下となるように調整すると、給紙台521が傾いた状態で下降することはなく、水平状態を保って下降することがわかった。
この理由は、ワイヤ523にかかる荷重の偏り率Xが12%以下となるように重り部材522を配設することによって、給紙台521における重心位置525とワイヤ523の吊引中心位置526とのずれ量を低減することができ、荷重が極端に小さいワイヤをなくすことができるためである。これによって、ワイヤに屈曲が発生した場合であっても、給紙台521を吊り上げる全てのワイヤ523に所定の荷重がかかり、屈曲を解消することができる。したがって、給紙台521が傾いた状態で下降するのを防止することができる。
Figure 0004855431
また、4本のワイヤ523のそれぞれにかかる荷重に着目して、表1に示す実験結果を考察すると、給紙台521が傾いて下降するのが防止されるのは、重り部材522の重量が120g以上であり、そのときの1本のワイヤにかかる荷重は、少なくとも215g以上必要であることがわかる。
したがって、4本のワイヤ523のそれぞれにかかる荷重が、ワイヤ523の樹脂被膜の被覆率などによって異なるが、給紙台521に記録用紙が載置されていない状態で、215g以上となるように、給紙台521の重量および重り部材522の重量を設定するのが好ましい。このように、4本のワイヤ523のそれぞれにかかる荷重が215g以上となるように調整することによって、低温環境下で樹脂被膜ワイヤに屈曲が発生した場合であっても、その屈曲を解消することができ、給紙台521が傾いて下降するのを防止することができる。
本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す図である。 本発明の実施の一形態である大容量給紙装置52の構成を示す図である。 大容量給紙装置52の構成を示す図である。 ワイヤ523の構成を示す図である。 従来技術における大容量給紙装置600の構成を示す図である。 ワイヤ623cに屈曲部650が発生した状態で、底板621が下降するときの様子を説明する図である。
符号の説明
52,600 大容量給紙装置
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部
102 画像読取り部
103 印刷部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部
521 給紙台
522 重り部材
523,623 ワイヤ
524,624 プーリ
527,627 ワイヤプーリ

Claims (6)

  1. 記録用紙を載置する底板と、少なくとも一部が樹脂からなる被膜で被覆されて前記底板を吊り上げるワイヤとを備えた給紙装置であって、
    下記式(1)で導かれる、前記底板を吊り上げる前記ワイヤにかかる荷重の偏り率が、12%以下となるように、重り部材を備えることを特徴とする給紙装置。
    Figure 0004855431
    [式中、Xは偏り率(%)、Yは底板における記録用紙の給紙方向下流側端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)、Zは底板の給紙方向上流側端部を吊り上げるワイヤにかかる荷重(g)をそれぞれ示す。]
  2. 前記ワイヤは、前記底板の四隅に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記ワイヤは、一端が前記底板に取り付けられているとともに、プーリを介して他端側を巻き上げることで、前記底板を吊り上げるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記重り部材は、前記底板に直接取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の給紙装置。
  5. 前記ワイヤの一部を被覆する樹脂からなる被膜は、ナイロン膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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