JP7068625B2 - 給送装置、画像形成装置、及び、後処理装置 - Google Patents

給送装置、画像形成装置、及び、後処理装置 Download PDF

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Description

この発明は、用紙等のシートを給送する給送装置と、それを備えた画像形成装置、及び、後処理装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置に設置される給送装置において、載置部に積載されたシートの浮き上がりを規制する突出部材(用紙規制部材)が設置されたものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1における給送装置は、載置部(載置台)に積載されたシートの先端側から空気を吹き付けて、最上方のシートを下方のシートから分離しやすい状態にして、最上方のシートをピックアップローラでフィードローラと分離ローラとのニップ部に向けて給送している。そして、シートは、フィードローラと分離ローラとによって、重送しないように、給送方向に給送されることになる。載置部は、シートの積載量に応じて、支軸を中心に給送方向下流側が回動して上下方向に移動する。
そして、特許文献1における給送装置には、載置部に載置された最上方のシートが、空気の吹き付けによって浮き上がり過ぎて給送不良などの不具合が生じるのを防止することを目的として、サイドフェンスの上部に、シートの浮き上がりを規制する突出部材(用紙規制部材)が設置されている。
従来の給送装置は、載置部の一部又は全部がシートの積載量に応じて上下方向に移動して、載置部に載置された最上方のシートが給送機構によって給送されるときに、その最上方のシートの姿勢を突出部材によって充分に制限することができないことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、載置部の一部又は全部がシートの積載量に応じて上下方向に移動して、載置部に載置された最上方のシートが給送機構によって給送されるときに、その最上方のシートの姿勢を突出部材によって充分に制限することができる、給送装置、画像形成装置、及び、後処理装置を提供することにある。
この発明における給送装置は、シートを所定の給送方向に給送する給送機構と、複数枚のシートを積載可能な載置部と、を備え、前記載置部は、シートの積載量に応じて最上方のシートが前記給送機構によって給送可能になる高さ位置に位置するように、前記給送方向の上流側に設置された回動軸を中心に回動して前記給送方向の下流側が上下方向に移動し、前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置しているときには、当該最上方のシートの上方に突き出す突出位置に移動して、前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置していないときには、前記載置部に載置されたシートの側に突き出さない退避位置に移動する突出部材が、前記上下方向に複数設けられ、前記複数の突出部材は、下方に位置する突出部材が、上方に位置する突出部材に比べて、その下面が前記載置部の載置面に対して前記給送方向の上流側から下流側に向けて近づくように傾斜する角度が大きくなるものである。
本発明によれば、載置部の一部又は全部がシートの積載量に応じて上下方向に移動して、載置部に載置された最上方のシートが給送機構によって給送されるときに、その最上方のシートの姿勢を突出部材によって充分に制限することができる、給送装置、画像形成装置、及び、後処理装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 給送装置を示す概略構成図である。 給送装置における、載置部の昇降動作と、ピックアップローラの接離動作と、を示す概略図である。 給送装置におけるシートの給送動作を示す概略図である。 給送装置においてニップ部に複数枚のシートが挟持されたときの動作を示す概略図である。 給送装置を幅方向に示す図であって、複数の突出部材の動作を示す図である。 給送装置を給送方向に示す図であって、複数の突出部材の動作を示す図である。 (A)突出部材が突出位置に位置している状態を示す拡大図と、(B)突出部材が退避位置に位置している状態を示す拡大図と、である。 比較例としての、給送装置の動作を示す図である。 変形例1としての給送装置において、(A)突出部材が突出位置に位置している状態を示す拡大図と、(B)突出部材が退避位置に位置している状態を示す拡大図と、である。 変形例2としての給送装置において、突出部材が突出位置に位置している状態を示す拡大図である。 変形例3としての、給送装置の動作を示す図である。 変形例4としての、給送装置の動作を示す図である。 変形例5としての、画像形成装置を示す全体構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、を示す。
また、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12、13は給紙カセット内に収容されたシートPを給送する給送装置、を示す。
また、17は転写部7に向けてシートPを搬送するレジストローラ対、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙されたシートPが積載される排紙トレイ、70は大容量のシートPを収容可能な給送装置、を示す。
また、装置本体1の内部に設置された給送装置12、13には、回動軸43aを中心に昇降可能(回動可能)に構成された載置部43(底板)や、給送機構52(給送手段)、などが設置されている。また、装置本体1の外部に設置された大容量の給送装置70には、全体的に水平状態を維持して昇降する載置部73(底板)や、給送機構として搬送ベルト装置90、などが設置されている。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給送装置12、13、70のうち、1つの給送装置が自動又は手動で選択される(例えば、装置内の下段の給送装置13が選択されたものとする。)。そして、給送装置13に収容された用紙などのシートPの最上方の1枚が、給送機構52によって給送されて、搬送経路Kに向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ対17の位置に達する。このとき、レジストローラ対17は、回転停止した状態であって、そのニップにシートPの先端が突き当たることで、シートPの斜行(スキュー)が補正されることになる。
なお、装置本体1の側方に設置された給送装置70(大容量給送装置)が選択された場合には、載置部73に積載された複数枚のシートP(エンドフェンス74やサイドフェンス75によって姿勢が定められている。)のうち、最上方のシートPが、送風装置79による空気の吹き付けによって浮上される。そして、送風装置79によって浮上された最上方のシートPは、搬送ベルト装置90(搬送ベルト91、吸引装置92などで構成されている。)によって吸引されながら矢印方向に給送される。詳しくは、送風装置79によって浮上された最上方のシートPは、吸引装置92による吸引によって搬送ベルト91に吸着した状態で、図1の時計方向に走行する搬送ベルト91によって、搬送ローラ16に向けて搬送される。そして、シートPは、搬送ローラ16によって、レジストローラ対17の位置に搬送されることになる。
そして、レジストローラ対17の回転が開始されて、レジストローラ対17によって、斜行(スキュー)が補正された後のシートPが、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後のシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2~図5等を用いて、本実施の形態における給送装置について詳述する。
なお、以下、装置本体1に内設された複数の給送装置12、13のうち、下段の給送装置13について説明するが、上段の給送装置12も設置位置が異なる点を除いて下段の給送装置13とほぼ同様の構成となっているため、その説明を省略することにする。
図2等を参照して、給送装置13には、複数枚のシートPを積載可能な載置部43(底板)、載置部43に載置されたシートPの姿勢を定める起立部材としてのエンドフェンス44及び一対のサイドフェンス45、載置部43に載置された最上方のシートPに空気を吹き付けて分離させるための送風装置79、載置部43に載置されたシートPを所定の給送方向(図2の一点鎖線で示す矢印方向である。)に給送する給送機構52(給送手段)、等が設置されている。
載置部43は、回動軸43aを中心に正逆方向に回動することで、上下方向に移動(昇降)するように構成されている。
詳しくは、載置部43は、その一部(給送方向下流側である。)が、シートPの積載量(又は、積載枚数、積載高さ)に応じて最上方のシートP1が給送機構52によって給送可能になる高さ位置(図2、図3(C)、(D)、図4(A)、図5(A)に示す位置である。)に上下方向に移動する。載置部43は、給送方向の上流側に設置された回動軸43aを中心に回動して給送方向の下流側が上下方向に移動することになる。
さらに具体的に、図2に示すように、載置部43の底面には、セクタギア96が固定設置されている。このセクタギア96には、ピニオンギア97が噛合している。ピニオンギア97は、給送装置13の筐体に固定された昇降モータ82(正逆回転型モータである。)のモータ軸に設置されている。そして、制御部80によって制御された昇降モータ82からピニオンギア97を介してセクタギア96に回転駆動力が伝達されて、最上方のシートP1が給送可能となる高さ位置まで、載置部43が昇降されることになる。
なお、最上方のシートP1が給送可能となる位置は、図2、図3(C)、(D)、図4(A)、図5(A)等に示すように、最上方のシートP1が後述するピックアップローラ54に当接する位置であって、その位置は不図示のフォトセンサによって検知されることになる。
また、図2~図5を参照して、給送機構52は、フィードローラ53、ピックアップローラ54、分離ローラ55、給送モータ81、接離機構58、74、75、等で構成されている。
フィードローラ53は、載置部43に載置されたシートPに対して給送方向(図2の白矢印方向である。)の先端側に設置されていて、シートPの上面に接触してシートPの給送方向に沿うように回転(図2の反時計方向の回転である。)してシートPを一点鎖線矢印で示す給送方向に給送するものである。フィードローラ53は、制御部80によって制御される給送モータ81によって回転駆動されることになる。
ピックアップローラ54は、載置部43に載置されたシートP(最上方のシートP1)の上面に当接した状態で、給送方向に沿うように図2の反時計方向に回転して、そのシートPをフィードローラ53の位置に向けて搬送するものである。
ピックアップローラ54に設置されたプーリと、フィードローラ53に設置されたプーリと、にはタイミングベルト59(図2参照)が張架・支持されている。そして、給送モータ81から、フィードローラ53、タイミングベルト59を介して、ピックアップローラ54に駆動が伝達されて、ピックアップローラ54が図2の反時計方向に回転駆動されることになる。
また、ピックアップローラ54は、載置部43に載置されたシートP(最上方のシートP1)に対して接離可能に構成されている。すなわち、ピックアップローラ54は、載置部43に載置されたシートPに対して、当接しない非当接位置(図3(A)、(B)等に示す位置である。)と、当接する当接位置(図2、図3(C)、(D)等に示す位置である。)と、の間を移動可能に形成されている。
詳しくは、図3に示すように、ピックアップローラ54は、アーム58に回転可能に保持されている。アーム58は、フィードローラ53の軸部に回動可能に保持されている。アーム58の突起部58aには、ピックアップローラ54が非当接位置に移動するように付勢するスプリング85や、ピックアップローラ54をスプリング85の付勢力に抗するように当接位置に移動させるソレノイド84、が接続されている。そして、制御部80に制御されて、ソレノイド84がオン状態になったときに図3(C)等に示すようにピックアップローラ54が当接位置に移動して、ソレノイド84がオフ状態になったときに図3(B)等に示すようにピックアップローラ54が非当接位置に移動することになる。
なお、タイミングベルト59(図2参照)は、ピックアップローラ54の接離動作がおこなわれても、ピックアップローラ54のプーリとフィードローラ53のプーリとによって張架・支持されている。
分離ローラ55は、フィードローラ53との間にニップ部を形成するように設置されている。
そして、分離ローラ55は、ニップ部に1枚のシートPが挟持されたときと、ニップ部にシートPが挟持されていないときと、には、給送方向に沿うように順方向(図2の破線矢印方向であって、時計方向である。)に回転する。
これに対して、分離ローラ55は、ニップ部に複数枚のシートが挟持されたときには、上述した順方向に対して逆方向(図2の実線矢印方向であって、反時計方向である。)に回転する。これにより、ニップ部に挟持された複数枚のシートPのうち最上方のシートP1がフィードローラ53の回転に沿って給送方向に給送されて、下方のシートP2が給送方向(順方向)に対して逆方向に搬送されて、シートPの重送が抑止される。
詳しくは、図3を参照して、分離ローラ55は、その軸部に、トルクリミッタが設置されている。そして、給送モータ81からギア列を介して分離ローラ55の軸部に駆動が伝達されて、さらにトルクリミッタを介してその駆動が分離ローラ55に伝達されたり遮断されたりすることになる。トルクリミッタは、分離ローラ55に所定値を超える回転負荷がかかると、分離ローラ55がトルクリミッタに対して相対的に空転するように構成されている。
このような構成により、トルクリミッタは、ニップ部(フィードローラ53と分離ローラ55との当接部である。)に1枚のシートPが挟持されたときと、ニップ部にシートPが挟持されていないときと、には、分離ローラ55にかかる回転負荷が比較的大きくなるため、給送モータ81から分離ローラ55への駆動伝達を遮断する。このとき、分離ローラ55は、トルクリミッタに対して空転した状態になり、フィードローラ53の回転に沿うように図2の時計方向に連れ回り(従動回転)することになる。
これに対して、トルクリミッタは、ニップ部に複数枚のシートPが挟持されたときには、シートP同士のすべりによって、分離ローラ55にかかる回転負荷が比較的小さくなるため、給送モータ81から分離ローラ55に駆動を伝達する。これにより、分離ローラ55が図2の反時計方向に回転駆動されて、ニップ部に挟まれた複数枚のシートPのうち、最上方のシートP1を除く下方のシートP2が逆方向(図5(B)の黒矢印方向である。)に搬送されて載置部43に戻されることになる。
このような構成により、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部からシートPが重送されることなく、1枚のシートPが給送方向(搬送方向)に送出されることになる。
ここで、給送装置13は、先に説明したように、ピックアップローラ54が載置部43に積載された最上方のシートP1に当接できるように、載置部43上に積載されるシートPの枚数(積載量)によって、載置部43が上下方向に昇降する。そして、上下方向の位置が調整された載置部43に載置されたシートPの上面に当接する位置までピックアップローラ54が降下してから、シートPの給送動作がおこなわれることになる。
また、載置部43と、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部と、の間には、入口ガイド板78(図4参照)が設置されている。
ここで、本実施の形態における給送装置13には、入口ガイド78の近傍に、載置部43に載置されたシートPに向けて給送方向下流側から空気を吹き付ける送風装置79が設置されている。
送風装置79は、図4等に示すように、載置部43に対して給送方向下流側(図4の右方である。)に設置されている。送風装置79は、載置部43に載置された最上方のシートP1(最上方のシートP1と、その下方のシートP2と、の間)に向けて空気を吹き付けて、最上方のシートP1を下方のシートP2から分離するように浮上させるためのものである(図4(A)参照)。
詳しくは、送風装置79は、送風ファン、送風ダクト、送風ノズル、送風ノズルを開閉するシャッタ、等で構成されている。そして、送風ファンから取り入れられた空気が送風ダクトを介して送風ノズルから噴出されて、その空気が最上方のシートP1(及び、その下方に重なるシートP2)に吹き付けられることで、空気の正圧によって最上方のシートP1が分離されて上方に浮上することになる。このとき、浮上したシートP1は、サイドフェンス45に設置された突出部材46(図6、図7参照)によって、浮き上がり過ぎることなく、その姿勢が良好に維持されることになるが、これについては後で図6、図7等を用いて詳しく説明する。
そして、このように空気の吹き付けによって分離されたシートPは、ピックアップローラ54によって重送せずに良好に給送されることになる。特に、シートPとして、コート紙やアート紙などのように平滑性が高いものが用いられる場合には、上下のシートP1、P2が密着して分離性が低下しやすいため、送風装置79による空気の吹き付けをおこなうことによる効果が大きい。
なお、送風装置79が最上方のシートP1に向けて空気を噴出するタイミングは、ピックアップローラ54による搬送が開始されるのと同時のタイミングであるか、それよりも少し早いタイミングであることが好ましい。
また、本実施の形態における給送装置13には、載置部43上に載置されたシートPの給送方向(図2の左右方向である。)の位置を規制するエンドフェンス44が設けられている。エンドフェンス44は、シートPの給送方向後端に当接するように設置されていて、手動移動機構によってシートPの給送方向のサイズに合わせて給送方向に移動可能に構成されている。本実施の形態において、エンドフェンス44は、載置部43上ではなく、給送装置13のベース部に載置部43とは別に設置されている。
また、本実施の形態における給送装置13には、載置部43上に載置されたシートPの幅方向(図2、図7の紙面垂直方向であって、図6の左右方向である。)の位置を規制する一対のサイドフェンス45が設けられている。サイドフェンス45は、シートPを挟むように幅方向両端部にそれぞれ設置されていて、手動移動機構によってシートPの幅方向のサイズに合わせて幅方向に移動可能に構成されている。
なお、本実施の形態において、一対のサイドフェンス45は、載置部43上に設置されていて、そのガイド面には複数の突出部材46が設置されているが、これについては後で図6、図7等を用いて詳しく説明する。
このように構成された給送装置13において、図3(A)に示すように、載置部43にシートPがセットされていない状態では、その状態がエンド検知センサ95(図2参照)によって検知されて、制御部80によるソレノイド84の制御によってピックアップローラ54が非当接位置(図3(A)に示す位置である。)に退避した状態になっている。
そして、図3(B)に示すように、載置部43にシートPがセットされると、その状態がエンド検知センサ95によって検知されて、制御部80による昇降モータ82(図2参照)の制御によって載置部43が給送可能な位置(図3(B)に示す位置である。)まで上昇される。
さらに、図3(C)に示すように、制御部80によるソレノイド84の制御によってピックアップローラ54が非当接位置から当接位置(図3(C)に示す位置である。)に向けて移動される。そして、載置部43に載置された最上方のシートPの上面にピックアップローラ54が当接した状態でピックアップローラ54の反時計方向の回転駆動が開始されて、同じタイミングでフィードローラ53と分離ローラ55との回転が開始される。このとき、先に説明したように、送風装置79による空気の吹き付け動作もおこなわれる。
これにより、ピックアップローラ54によって載置部43に載置されたシート束のうち最上方のシートP1が、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部に向けて搬送されて、さらにそのニップ部からシートP1が画像形成部に向けて分離され搬送されることになる。
また、図3(D)に示すように、載置部43に載置された最上方のシートP1が給送されるたびに、その次に最上方のシートとなるものにピックアップローラ54が当接するように、制御部80による昇降モータ82の制御によって載置部43が給送可能な位置まで再上昇される。なお、一連の画像形成プロセスにおいて、給送装置13からシートPが連続的に給送されるときには、ピックアップローラ54は、図3(D)の位置を維持するのではなくて、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部に向けてのシートPの搬送が終了するごとに、非当接位置に移動するように、ソレノイド84が制御されることになる。
そして、載置部43に載置されたすべてのシートPが給送されて載置部43にシートPがセットされていない状態になると、その状態がエンド検知センサ95によって検知されて、制御部80によるソレノイド84の制御によってピックアップローラ54が再び非当接位置に移動するとともに、制御部80による昇降モータ82の制御によって載置部43がシートをセット可能な位置(図3(A)の位置である。)まで下降される。
図4は、給送装置13の動作の一例を示すものであって、送風装置79による空気の吹き付けによって最上方のシートP1がきれいに分離されるときの動作を示す概略図である。
図4(A)に示すように、ピックアップローラ54による搬送が開始される直前のタイミング(又は、同時のタイミング)で、送風装置79によって、載置部43に載置された最上方のシートP1に向けて空気が吹き付けられる。なお、入口ガイド板78には、そのような送風装置79による空気の吹き付けを可能にするためのスリットが複数形成されている。
そして、図4(A)に示すように、空気の吹き付けによって、下方のシートP2から分離され浮上した最上方のシートP1が、ピックアップローラ54によってフィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部に向けて搬送される。
そして、図4(B)に示すように、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部にシートP1が達すると、ピックアップローラ54は非当接位置に移動して、フィードローラ53によってシートP1が白矢印方向に給送されることになる。
図5は、給送装置13の動作の一例を示すものであって、ニップ部に複数枚のシートPが挟持されたときの動作を示す概略図である。図5は、図4のように最上方のシートP1がきれいに分離されなかった場合の給送動作を示している。
まず、図5(A)に示すように、載置部43にシートPがセットされると、載置部43が最適な位置に上昇した後に、制御部80によるソレノイド84の制御によってピックアップローラ54が非当接位置から当接位置(図5(A)に示す位置である。)に向けて移動される。そして、図5(A)に示すように、載置部43に載置された最上方のシートP1の上面にピックアップローラ54が当接した状態でピックアップローラ54の反時計方向の回転駆動が開始されて、ピックアップローラ54によって載置部43に載置されたシートP1、P2がフィードローラ53と分離ローラ55とのニップ部に向けて搬送される。このとき、送風装置79による空気の吹き付けによるシートP1、P2の分離が充分におこなわれず、2枚のシートP1、P2が重送されてしまったものとする。また、ニップ部にシートP1、P2が挟まれていない状態では、トルクリミッタが空転した状態になって、分離ローラ55は時計方向に回転している。
そして、図5(B)に示すように、重送された2枚のシートP1、P2がニップ部まで搬送されると、ピックアップローラ54は再び非当接位置に移動することになる。このとき、ニップ部に2枚のシートP1、P2が挟まれることで、トルクリミッタが連結した状態になって、分離ローラ55は反時計方向に回転開始する。
そして、分離ローラ55が反時計方向に回転することで、図5(C)に示すように、下方のシートP2が分離ローラ55の回転に沿うように黒矢印方向に搬送される(載置部43に向けて戻される。)。また、上方のシートP1(最上方のシートP1)は、フィードローラ53の回転に沿うように白矢印方向に搬送される(画像形成装置本体1の搬送経路に向けて搬送される)。
そして、図5(D)に示すように、分離ローラ55によって載置部43に向けて戻された下方のシートP2がニップ部を抜けると、トルクリミッタが再び空転した状態になって、分離ローラ55が再び時計方向に回転する。
なお、図5(A)の状態からニップ部に複数のシートPが挟持されることなく1枚のシートPが挟持されるときには、図5(B)、(C)のように分離ローラ55が反時計方向に回転することなく、時計方向に従動回転したまま図5(D)に示すように最上方のシートP1が白矢印方向に搬送されることになる。
以下、本実施の形態における給送装置13(画像形成装置1)において、特徴的な構成・動作について説明する。
図6~図8に示すように、本実施の形態における給送装置13には、載置部43に載置された最上方のシートP1が給送機構52によって給送されるときに、その最上方のシートP1の姿勢を制限するための、複数の突出部材46が設けられている。
図6、図7を参照して、突出部材46は、上下方向に複数設けられている。
そして、複数の突出部材46は、それぞれ、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置しているときには、その最上方のシートP1の上方に突き出す突出位置(図8(A)に示す位置である。)に移動する。具体的に、図6、図7において、複数の突出部材46のうち、上方の範囲Aにある突出部材46が、突出位置に位置している。
これに対して、複数の突出部材46は、それぞれ、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置していないときには、載置部43に載置されたシートPの側(図6の左右方向の中央側である。)に突き出さない退避位置(図8(B)に示す位置である。)に移動する。具体的に、図6、図7において、複数の突出部材46のうち、下方の範囲Bにある突出部材46が、退避位置に位置している。
なお、突出部材46が「載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置している」状態とは、その突出部材46が突出位置に突き出した状態を想定して、その下面46c(図8(A)参照)の真下に最上方のシートPの上面が存在する状態である。
具体例として、図6において、範囲Aの最下方の突出部材46は、最上方のシートPの上面から高さHだけ上方に位置しているため、退避位置ではなく、突出位置に移動することになる。
さらに詳しくは、本実施の形態において、複数の突出部材46は、一対のサイドフェンス45(上下方向に起立していて、載置部43とともに上下方向に移動する起立部材である。)にそれぞれ設置されている。
詳しくは、サイドフェンス45は、エンドフェンス44とは異なり、載置部43上に設置されている。そのため、先に図3等を用いて説明したように昇降モータ82によって載置部43が回動軸43aを中心に回動(昇降)すると、複数の突出部材46が設置されたサイドフェンス45も同じように回動軸43aを中心に回動(昇降)することになる。
したがって、図6(A)、(B)に示すように、載置部43上に積載されたシートPの枚数(積載量)の減少にともない、複数の突出部材46は上方のものから順に退避位置から突出位置に移動していくことになる。すなわち、給送装置13内に収容されたシートPの枚数(積載量)が減っていくほど、退避位置(範囲B)にある突出部材46の数が減って、突出位置(範囲A)にある突出部材46の数が増えることになる。
図8を参照して、本実施の形態において、複数の突出部材46は、それぞれ、突出位置と退避位置との間を、支軸46aを中心に回動して移動するように構成されている。支軸46aは、サイドフェンス45に設けられた収納スペース(突出部材46を収納するスペースである。)に起立するように形成されている。突出部材46は、支軸46aを中心に回動可能に、サイドフェンス45に保持されている。
また、給送装置13(サイドフェンス45)には、複数の突出部材46をそれぞれ退避位置から突出位置に移動するように付勢する複数の付勢部材としてのねじりコイルスプリング47が設置されている。ねじりコイルスプリング47は、そのコイル部が支軸46aに巻装されていて、その一方の腕部がサイドフェンス45に引っ掛けられ、その他方の腕部が突出部材46に引っ掛けられている。
そして、複数の突出部材46は、それぞれ、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置しているときには、突出部材46を押動する力が作用しないため、図8(A)に示すように、ねじりコイルスプリング47(付勢部材)に付勢されて突出位置に移動することになる。
これに対して、複数の突出部材46は、それぞれ、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置していないときには、図8(B)に示すように、載置部43に載置されたシートPに白矢印方向に押動されて、ねじりコイルスプリング47(付勢部材)による付勢に抗するように退避位置に移動することになる。なお、この退避位置は、突出部材46が、サイドフェンス45のガイド面から突出しない位置であって、載置部43へのシートPの積載を妨げない位置である。
このように構成された複数の突出部材46を設けることで、載置部43がシートPの積載量に応じて上下方向に移動して、載置部43に載置された最上方のシートP1が給送機構52によって給送されるときに、その最上方のシートP1の姿勢を突出部材46(最上方のシートP1の上方に一番近い突出部材46である。)によって充分に制限することができる。
特に、本実施の形態における給送装置13は、給送時における分離性を高めるために、送風装置79によって最上方のシートP1に向けて空気を吹き付けているので、そのままでは最上方のシートP1の姿勢が定まりにくい。しかし、シートPの積載量(高さ)が変化しても、複数の突出部材46のうちいずれかの突出部材46によって、最上方のシートP1が浮き上がり過ぎる不具合を抑止することができる。すなわち、突出部材46が、シートPの浮き上がりを制限する制限部材として機能することになる。
図9に比較例として示す給送装置130のように、サイドフェンス145に1つの突出部材46しか設けられていない場合、図9(A)のように、その突出部材46が最上方のシートP1に近接していれば、そのシートP1の浮き上がりを制限できるが、図9(B)のように、シートPの積載量が減少して、突出部材46が最上方のシートP1から離れてしまうと、そのシートP1の浮き上がりを制限できなくなってしまう。そして、そのようにシートP1が浮き上がり過ぎてしまうことにより、シートP1を良好に給送できなくなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、シートPの積載量が増減しても、複数の突出部材46のうち最適な高さ位置の突出部材46によって、最上方のシートPの浮き上がりを制限することができるため、そのような不具合が生じにくくなる。
ここで、図8(A)に示すように、複数の突出部材46は、それぞれ、突出位置に位置している状態で、その上面46bが、突出する方向(図8(A)の右方である。)に向けて下方に傾斜するように形成されている。これにより、図8(B)の矢印で示すように、載置部43に上方からシートP(シート束)がセットされるときに、シートPが突出部材46に引っ掛かることなく、スムーズにセットされることになる。また、突出部材46も、突出位置から退避位置にスムーズに移動(回動)することになる。
また、図8(A)に示すように、複数の突出部材46は、それぞれ、突出位置に位置している状態で、その下面46cが、略水平面となるよう形成されている。これにより、図8(A)に示すように、突出位置に位置した突出部材46によって、最上方のシートPが、突出部材46からすり抜けることなく、引っ掛かって浮き上がりが制限されることになる。
ここで、本実施の形態において、複数の突出部材46のうち最上方の突出部材46は、載置部43に積載可能な最大積載量の最上方のシートP1よりも上方の位置に配置されている。そして、複数の突出部材46は、その最上方の位置から、載置部43の載置面まで、途切れることなく設置されている。
これにより、載置部43に載置されたシートPの積載量(枚数)に関わらず、給送時におけるシートPの浮き上がりを充分に制限することが可能になる。
<変形例1>
図10(A)は、変形例1としての給送装置13において突出部材46が突出位置に位置している状態を示す拡大図であって、図10(B)は、その突出部材46が退避位置に位置している状態を示す拡大図であって、それぞれ本実施の形態における図8(A)、(B)に対応する図である。
図10に示すように、変形例1において、複数の突出部材46は、それぞれ、図10(A)に示す突出位置と、図10(B)に示す退避位置と、の間を、略水平方向に移動するように構成されている。
詳しくは、突出部材46は、サイドフェンス45に形成されたガイド溝に沿って略水平方向に移動可能に、サイドフェンス45に保持されている。また、給送装置13(サイドフェンス45)には、突出部材46を退避位置から突出位置に移動するように付勢する付勢部材としての圧縮スプリング48が設置されている。圧縮スプリング48は、その一端側がサイドフェンス45に接続され、その他端側が突出部材46に接続されている。
そして、突出部材46は、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置しているときには、突出部材46を押動する力が作用しないため、図10(A)に示すように、圧縮スプリング48(付勢部材)に付勢されて突出位置に移動することになる。
これに対して、突出部材46は、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置していないときには、図10(B)に示すように、載置部43に載置されたシートPに白矢印方向に押動されて、圧縮スプリング48による付勢に抗するように退避位置に移動することになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様に、給送時における最上方のシートP1の姿勢を突出部材46によって充分に制限することができる。
<変形例2>
図11は、変形例2としての給送装置13において突出部材46が突出位置に位置している状態を示す拡大図であって、本実施の形態における図8(A)に対応する図である。
図11に示すように、変形例2において、複数の突出部材46は、それぞれ、突出位置に位置している状態で、その下面46cが、突出する方向(図11の右方である。)に向けて下方に傾斜するように形成されている。これにより、図11に示すように、突出位置に位置した突出部材46によって、最上方のシートP1が、突出部材46からすり抜けることなく、引っ掛かって浮き上がりが制限されることになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様に、給送時における最上方のシートP1の姿勢を突出部材46によって充分に制限することができる。
<変形例3>
図12は、変形例3としての給送装置13の動作を示す図であって、本実施の形態における図7に対応する図である。
図12に示すように、変形例3において、複数の突出部材46は、下方に位置する突出部材46が、上方に位置する突出部材46に比べて、その下面46cと載置部43の載置面43bとがなす角度θが大きくなるように構成されている。
上下方向に並設された複数の突出部材46は、下方に配置されたものほど、その下面46cと載置面43bとがなす角度θが大きくなる。そして、その角度θは、その突出部材46が最上方のシートPの浮き上がりを制限する制限部材として機能するとき、その突出部材46がシートPの給送方向に対して略平行な姿勢になるように設定されている。
このように構成することにより、複数の突出部材46のうち、回動軸43aを中心に回動する載置部43に載置された最上方のシートP1の浮上を制限する突出部材46(制限部材として機能する突出部材46である。)は、載置部43の回動方向の姿勢に関わらず、給送機構52によって給送されるシートP1の抵抗になりにくくなる。したがって、最大積載量のシートPが最後の1枚給送されるまで、良好な給送動作がおこなわれることになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様に、給送時における最上方のシートP1の姿勢を突出部材46によって充分に制限することができる。
<変形例4>
図13は、変形例4としての給送装置13の動作を示す図であって、本実施の形態における図7に対応する図である。
図13に示すように、変形例4における給送装置13は、載置部43に積載されたシートPの給送方向の姿勢を規制する起立部材としてのエンドフェンス44に、複数の突出部材46が上下方向に並設されている。このエンドフェンス44は、サイドフェンス45とは異なり、載置部43上に設置されておらず、給送装置13のベース部13aに載置部43とは別に設置されている。そして、載置部43からはみ出したシートPの給送方向後端が、エンドフェンス44によって規制されることになる。
そして、図13に示すように、変形例4においても、エンドフェンス44に上下方向に並設された複数の突出部材46が、載置部43上に積載されたシートPの枚数(積載量)の減少にともない、上方のものから順に退避位置から突出位置に移動していくことになる。したがって、本実施の形態のものと同様に、シートPの積載量が増減しても、複数の突出部材46のうち最適な高さ位置の突出部材46によって、最上方のシートPの浮き上がりを制限することができる。
<変形例5>
図14は、変形例5としての画像形成装置1を示す全体構成図である。
図14に示すように、変形例における画像形成装置1は、画像形成後のシートPに対して穿孔処理や綴じ処理や折り処理などの後処理を施す後処理装置150(シート処理装置)が設置されている点と、後処理装置150に設置された給送装置160や、画像形成装置1の内部に設置された給送装置12や、画像形成装置1の外部に設置された手差し用の給送装置14に、複数の突出部材46が設置されたサイドフェンス45が設けられている点と、が本実施の形態のものと相違する。
図14において、150は画像形成装置本体に対して着脱可能に設置される後処理装置、151は画像形成後のシートPに対して穿孔処理を施す穿孔装置、152は画像形成後のシートPに対して綴じ処理をおこなう綴じ装置、153は画像形成後のシートPに対して折り処理をおこなう折り装置、を示す。また、155は第1排紙トレイ、156は第2排紙トレイ、157は第3排紙トレイ、を示す、
そして、変形例5における後処理装置150の給送装置160には、その全部がシートPの積載量に応じて給送機構52によって給送可能な高さ位置まで上下方向に全体的に移動する載置部161が設置されている。また、給送機構52の近傍には、載置部161に載置された最上方のシートP1を分離・浮上させるための送風装置79が設置されている。そして、載置部161上には、本実施の形態のものと同様に、複数の突出部材46が上下方向に並設された一対のサイドフェンス45が、載置部161とともに上下動可能に設置されている。そして、変形例5においても、サイドフェンス45に上下方向に並設された複数の突出部材46が、載置部161上に積載されたシートPの枚数(積載量)の減少にともない、上方のものから順に退避位置から突出位置に移動していくことになる。
なお、第1搬送経路K1は、穿孔装置151によって穿孔処理が施されたシートP、又は、後処理が施されないシートPを、第1排紙トレイ155に排出するための経路である。
また、第2搬送経路K2は、シートPを綴じ装置152に向けて搬送して、綴じ処理後のシート束を第2排紙トレイ156に排出するための経路である。
また、第3搬送経路K3は、シートPを折り装置153に向けて搬送して、中折り処理後のシートPを第3排紙トレイ157に排出するための経路である。
さらに、後処理装置150に設置された給送装置160は、画像形成装置本体1にて画像形成をおこなうことなく、シートPに綴じ処理や穿孔処理などの後処理をおこなうための給送装置である。
図14を参照して、変形例5において、シートPが通紙されるときの後処理装置150の動作について簡単に説明する。
まず、画像形成装置本体1の給送装置12、14から給送されて画像形成装置本体1から排出されたシートPや、後処理装置150の給送装置160から給送されたシートTは、後処理装置150内に搬送される。このとき、それぞれの給送装置12、14、160では、本実施の形態のものと同様に、最上方のシートPが突出部材46によって姿勢が制限された状態で、良好に給送されることになる。そして、後処理装置150内において、シートPは、ユーザーが指定した後処理にしたがって、3つの搬送経路K1~K3のいずれかに搬送されて、指定された後処理が施されて、いずれかの排紙トレイ155~157に排出されることになる。
以上説明したように、本実施の形態における給送装置13は、載置部43は、その一部又は全部が、シートPの積載量に応じて最上方のシートP1が給送機構52によって給送可能になる高さ位置に上下方向に移動する。そして、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置しているときには、その最上方のシートP1の上方に突き出す突出位置に移動して、載置部43に載置された最上方のシートP1よりも高い位置に位置していないときには、載置部43に載置されたシートPの側に突き出さない退避位置に移動する突出部材46が、上下方向に複数設けられている。
これにより、載置部43の一部又は全部がシートPの積載量に応じて上下方向に移動して、載置部43に載置された最上方のシートP1が給送機構52によって給送されるときに、その最上方のシートP1の姿勢を突出部材46によって充分に制限することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される給送装置13に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される給送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給送装置13に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1の内部に設置された給送装置13に対して本発明を適用したが、画像形成装置1の外部に露呈するように設置されて給送機構として搬送ベルト装置90が用いられた大容量の給送装置70に対しても本発明を適用することができるし、給送装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態において、複数の突出部材46とは別に、シートの姿勢を制限する第2の突出部材を設けることもできる。例えば、図7において、サイドフェンス45の給送方向下流側に設置された複数の突出部材46とは別に、サイドフェンス45の給送方向上流側に、シートPの浮き上がりを制限する第2の突出部材を設けることもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、送風装置79によってシートPをエア分離する給送装置13に対して本発明を適用した。これに対して、送風装置によるエア分離をおこなわない給送装置(例えば、図14に示す手差し給送装置14である。)に対しても、本発明を適用することができる。その場合も、シートの積載量に関わらず、複数の突出部材によって、給送時における最上方のシートの姿勢が充分に制限されて、シートが良好に給送されることになる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の用紙(紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、金属シート、フィルム、プリプレグ、布、等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
13 給送装置、
43 載置部(底板)、
43a 回動軸、
44 エンドフェンス(起立部材)、
45 サイドフェンス(起立部材)、
46 突出部材、
46a 支軸、 46b 上面、 46c 下面、
47 ねじりコイルスプリング(付勢部材)、
48 圧縮スプリング(付勢部材)、
52 給送機構(給送手段)、
53 フィードローラ、
54 ピックアップローラ、
55 分離ローラ(リバースローラ)、
79 送風装置、
150 後処理装置、
160 給送装置、
P シート。
特開2002-104679号公報

Claims (12)

  1. シートを所定の給送方向に給送する給送機構と、
    複数枚のシートを積載可能な載置部と、
    を備え、
    前記載置部は、シートの積載量に応じて最上方のシートが前記給送機構によって給送可能になる高さ位置に位置するように、前記給送方向の上流側に設置された回動軸を中心に回動して前記給送方向の下流側が上下方向に移動し、
    前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置しているときには、当該最上方のシートの上方に突き出す突出位置に移動して、前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置していないときには、前記載置部に載置されたシートの側に突き出さない退避位置に移動する突出部材が、前記上下方向に複数設けられ、
    前記複数の突出部材は、下方に位置する突出部材が、上方に位置する突出部材に比べて、その下面が前記載置部の載置面に対して前記給送方向の上流側から下流側に向けて近づくように傾斜する角度が大きくなることを特徴とする給送装置。
  2. 前記上下方向に起立して、前記載置部とともに前記上下方向に移動する起立部材を備え、
    前記複数の突出部材は、前記起立部材に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
  3. 前記起立部材は、一対のサイドフェンスであって、
    前記複数の突出部材は、前記一対のサイドフェンスにそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  4. 前記複数の突出部材は、下方に位置する突出部材であるほど前記角度が大きくなり、
    前記複数の突出部材において前記突出位置に位置する突出部材のうち、最下方の突出部材の前記下面が、前記給送方向に対して水平になることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 前記複数の突出部材をそれぞれ前記退避位置から前記突出位置に移動するように付勢する複数の付勢部材を備え、
    前記複数の突出部材は、それぞれ、前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置しているときには、前記付勢部材に付勢されて前記突出位置に移動して、前記載置部に載置された最上方のシートよりも高い位置に位置していないときには、前記載置部に載置されたシートに押動されて前記付勢部材による付勢に抗するように前記退避位置に移動することを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の給送装置。
  6. 前記複数の突出部材は、それぞれ、前記突出位置と前記退避位置との間を、支軸を中心に回動して移動するか、又は、略水平方向に移動するかすることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の給送装置。
  7. 前記複数の突出部材は、それぞれ、前記突出位置に位置している状態で、その上面が、突出する方向に向けて下方に傾斜するように形成されて、その下面が、略水平面となるように、又は、突出する方向に向けて下方に傾斜するように形成されたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の給送装置。
  8. 前記複数の突出部材のうち最上方の突出部材は、前記載置部に積載可能な最大積載量の最上方のシートよりも上方の位置に配置されたことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の給送装置。
  9. 前記載置部に載置されたシートに向けて前記給送方向の下流側から空気を吹き付ける送風装置を備えたことを特徴とする請求項1~請求項8のいずれかに記載の給送装置。
  10. 請求項1~請求項9のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1~請求項9のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする後処理装置。
  12. 請求項11に記載の後処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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