JP7385170B2 - シート積載装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、シート積載装置及び画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置に供給する紙やOHPフィルムなどのシートを、昇降可能な底板に積載するシート積載装置が知られている。
例えば、下記特許文献1では、図18に示すように、底板を昇降させる昇降機構として、底板100の四隅をワイヤ200で吊り下げ、そのワイヤ200をプーリ300で巻き取ったり巻き戻したりすることで、底板100を昇降させる機構が記載されている。
ところで、近年、長尺シートへの画像形成のニーズが高まってきている。これに対応するため、シート積載装置においても、長尺シートを積載できるよう、図19に示すように、底板100に延長部110を取り付けることで、シート載置面を拡張できる構成が採用されている。
しかしながら、このような延長部を取り付けた底板に長尺シートを載置した際、図20に示すように、積載されたシートS(シート束)の重心Gが底板100を支持するワイヤ200の支持範囲Xから外れた位置にあると、重心Gに近い側の支持部Oを中心に図の時計回りの回転モーメントMが発生する。これにより、底板100及び延長部110が図の二点鎖線で示す如く斜めになるといった問題がある。
そこで、本発明は、シートを積載する載置面の傾きを防止できるシート積載装置、及び斯かるシート積載装置を備える画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明は、シートを積載する積載面を有するシート積載部と、前記積載面を拡張する拡張積載部と、前記シート積載部を複数の支持部で支持すると共に、前記シート積載部を昇降させる昇降機構と、を備え、前記複数の支持部を繋いで形成される支持範囲に対応する位置に、前記積載面を拡張した状態で積載可能なシートの最大重量に応じた錘を配置し、前記拡張積載部は、前記支持範囲内の前記積載面よりも重力方向下方において前記錘を固定する固定部を有するシート積載装置である。
本発明によれば、シートを積載する積載面の傾きを防止できるようになる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成システムの概略構成図である。 本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係るシート供給装置の概略構成図である。 本実施形態に係るシート積載装置の概略構成図である。 シート積載装置に拡張カートリッジが取り付けられていない状態のシート供給装置の斜視図である。 シート積載装置に拡張カートリッジが取り付けられた状態のシート供給装置の斜視図である。 拡張カートリッジが取り付けられたシート積載装置の斜視図である 拡張カートリッジのカバー部材を開いた状態のシート積載装置の斜視図である 積載トレイと拡張積載トレイとが分離した状態を示す図である。 積載トレイに拡張積載トレイが取り付けられた状態を示す図である。 拡張積載トレイに錘を取り付ける様子を示す図である。 錘を取り付けた状態での重心位置を説明する図である。 錘を移動可能に構成した例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る構成を示す図である。 ベルト式昇降機構を備えるシート積載装置の概略構成図である。 ベルト式昇降機構を備えるシート積載装置に本発明を適用した構成を示す図である。 積載トレイを二箇所で支持した構成を示す図である。 従来のワイヤ式昇降機構を備えるシート積載装置の概略構成図である。 従来のシート積載装置の底板に延長部を取り付けた状態を示す図である。 従来のシート積載装置に長尺シートを積載した状態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成システム1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システム1は、紙やOHPフィルムなどのシートに画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2にシートを供給するシート供給装置3と、を備えている。本実施形態では、画像形成装置2の側方に2台のシート供給装置3が連結されている。画像形成装置2に連結されるシート供給装置3の数は、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
まず、図2に基づき、本実施形態に係る画像形成装置2の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置2は、シートに画像を形成する画像形成部4と、画像形成部4にシートを供給するシート供給部5と、シートに画像を転写する転写部6と、シートに転写された画像を定着する定着部7と、を備えている。
画像形成部4には、4つの作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkが設けられている。各作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的に、各作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体11と、感光体11の表面を帯電する帯電装置12と、感光体11の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置13と、感光体11の表面をクリーニングするクリーニング装置14と、を有する。また、画像形成部4には、各感光体11の表面を露光し静電潜像を形成する複数の露光装置15が設けられている。
シート供給部5には、シートを収容する複数のシートカセット16と、各シートカセットからシートを給送する給送手段としての給送ローラ17と、が設けられている。
転写部6には、複数のローラによって張架された中間転写体としての無端状の中間転写ベルト18と、各感光体11上のトナー画像を中間転写ベルト18へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ19と、中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像をシートへ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ20と、が設けられている。
定着部7には、定着回転体としての定着ローラ21と、定着ローラ21に圧接される加圧回転体としての加圧ローラ22と、が設けられている。
続いて、図2を参照しつつ画像形成装置2の作像動作について説明する。
作像動作開始の指示があると、各作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkにおいて、感光体11が回転し、帯電装置12によって感光体11の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置15が各感光体11の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置13からトナーが供給され、各感光体11上にトナー画像が形成される。
各感光体11上に形成されたトナー画像は、各感光体11の回転に伴って一次転写ローラ19の位置(一次転写ニップ)に達すると、その位置で中間転写ベルト18上に転写される。このとき、中間転写ベルト18は矢印A方向に回転駆動されており、各感光体11上のトナー画像は、中間転写ベルト18上に順次重なり合うように転写される。また、トナー画像が転写された後、各感光体11上に残留するトナーは各クリーニング装置14によって除去される。そして、中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト18の回転に伴って二次転写ローラ20の位置(二次転写ニップ)へ搬送され、その位置で搬送されてきたシートに転写される。
このシートは、シート供給部5から矢印B方向に供給されたシート、あるいは、シート供給装置3から矢印C方向に供給されたシートである。いずれの場合も、供給されたシートは、二次転写ローラ20の手前側に設けられたタイミングローラ23によって一旦停止された後、タイミングローラ23によって中間転写ベルト18上のトナー画像とタイミングを合わせて二次転写ニップへ搬送される。
その後、シートは、定着部7へ搬送される。定着部7では、シートが定着ローラ21と加圧ローラ22の間を通過することで、トナー画像が加熱及び加圧されてシートに定着される。そして、シートは、画像形成装置2から矢印D方向に排出される。
以上説明した一連の作像動作は、シートにフルカラー画像を形成する場合の作像動作であるが、4つの作像ユニットのうち、いずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つを使用して2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。その場合、上述の作像動作と同様にして、必要な作像ユニットのみにトナー画像が形成され、トナー画像がシートに転写及び定着された後、シートが装置外に排出される。
次に、本実施形態に係るシート供給装置3の構成について説明する。
図3は、シート供給装置3の概略構成図である。
図3に示すように、本実施形態に係るシート供給装置3は、シートSを積載するシート積載装置30と、シートSを給送する給送手段としての吸着給送装置40と、シート束の上部にエアを吹き付けるエア吹付手段としての送風装置50とを、装置本体の上側と下側にそれぞれ備えている。
吸着給送装置40は、多数の貫通孔が形成された吸着ベルト41と、吸着ベルト41の内側に設けられた吸引装置42と、を有している。吸引装置42は、エアダクトを通じて吸引ファンに接続されており、吸引装置42によってその下方に負圧を発生させることで、吸着ベルト41の下面にシートSを吸着させる。
シート積載装置30からシートSを供給する際は、まず、送風装置50のエアの吹き付けによってシート束の上部のシートSを浮上させる。次いで、浮上したシートSを吸着ベルト41の下面に吸着させ、吸着ベルト41を回転させることでシートSを矢印E方向へ給送する。また、上流側のシート供給装置3から下流側のシート供給装置3へ(矢印F方向へ)シートSを給送する場合は、下流側のシート供給装置3における送風装置50のエア吹き付けは行わず、吸着給送装置40や搬送ローラを駆動させることで、シートSを画像形成装置へ搬送する。
図4は、シート積載装置30、吸着給送装置40及び送風装置50の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係る送風装置50は、シート束の上部先端(シート給送方向における下流端)にエアを吹き付けるフロント送風装置51と、シート束の上部側端にエアを吹き付ける一対のサイド送風装置52と、を備えている。フロント送風装置51と一対のサイド送風装置52から吹き付けられたエアにより、シート束の上部のシートSが浮上する。
また、図4に示すように、シート積載装置30は、シートSを積載する積載面Hを有するシート積載部としての積載トレイ31と、シート束の側端の位置を規制する側端位置規制部材としての一対のサイドフェンス32と、シート束の後端(シート給送方向における上流端)の位置を規制する後端位置規制部材としてのエンドフェンス33と、積載トレイ31を昇降させる昇降機構34と、を備えている。一対のサイドフェンス32内には、それぞれ上記サイド送風装置52が設けられている。
昇降機構34は、積載トレイ31に取り付けられたワイヤ35と、ワイヤ35を懸架するプーリ36と、ワイヤ35を巻き取り繰り出し可能な巻取部材37と、を備えている。ワイヤ35は、矩形に形成された積載トレイ31の四隅にそれぞれ取り付けられている。巻取部材37は、円筒状又は円柱状の部材であり、外周面に螺旋状の溝が設けられている。巻取部材37には、ワイヤ35の一端が取り付けられており、モータなどの駆動源によって巻取部材37が回転することで、ワイヤ35が溝に沿って巻き取られ、積載トレイ31が上昇する。また、巻取部材37が逆回転すると、ワイヤ35が巻取部材37から繰り出されることで、積載トレイ31が降下する。
給送動作によってシートSが減っていき、シート束の上面と吸着ベルト41の下面との距離が一定以上の距離となると、昇降機構34によって積載トレイ31を上昇させ、積載トレイ31の高さを所定の高さに調整する。これにより、シート束の上面と吸着ベルト41の下面との距離を所定の範囲内に維持することができ、吸着ベルト41によって最上位のシートSを安定して吸着し給送することができる。
また、本実施形態に係るシート積載装置30は、長尺のシート(例えば、A3縦:487mmよりも長いシート)を積載できるように、拡張カートリッジを取付可能に構成されている。
図5は、シート積載装置30に拡張カートリッジが取り付けられていない状態のシート供給装置3の斜視図、図6は、シート積載装置30に拡張カートリッジが取り付けられた状態のシート供給装置3の斜視図である。
図5に示すように、シート供給装置3は、フレームと、このフレームに取り付けられる複数のパネルなどで構成される筐体3aを有する。筐体3a内に収容されている上記シート積載装置30は、筐体3aから引出可能構成されている。具体的には、筐体3aの正面のパネル3b1,3b2に設けられた取っ手3c1,3c2をユーザなどが把持して図の手前側に引っ張ることで、シート積載装置30を筐体3aから引き出すことができる。シート積載装置30を引き出すことで、シートの積載や、シートの取り出しが可能となる。
また、筐体3aの一方の側面に設けられた上下のパネル3b3,3b4のうち、上側のパネル3b3は、ネジによって筐体3aのフレームに着脱可能に取り付けられている。このパネル3b3を取り外すことで、図6に示すように、拡張カートリッジ60を取り付けることが可能となる。
図7は、拡張カートリッジ60が取り付けられたシート積載装置30の斜視図、図8は、拡張カートリッジ60のカバー部材を開いた状態の斜視図である。
図7及び図8に示すように、拡張カートリッジ60は、長尺台61と、シートを積載する積載面を拡張する拡張積載部としての拡張積載トレイ62と、長尺シート束の後端(シート給送方向における上流端)の位置を規制する後端位置規制部材としての延長エンドフェンス63と、カバー部材64と、を備えている。
長尺台61は、シート供給装置3の筐体3aに対して取り付けられる。カバー部材64は、長尺台61に対してヒンジ機構65を介して開閉可能に取り付けられている。また、長尺台61には、延長エンドフェンス63が磁力によって着脱可能に取り付けられる。このため、長尺シートの長さに応じて、延長エンドフェンス63の取付位置を容易に変更することが可能である。拡張積載トレイ62は、長尺台61の上方に配置されている。また、拡張積載トレイ62は、積載トレイ31のシート給送方向の上流側に配置される。すなわち、拡張積載トレイ62が追加されることで、シートを積載する積載面Hはシート給送方向の上流側に拡張される。
長尺シートを積載する際は、図8に示すように、カバー部材64を開いた状態にしてから、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の上に長尺シートS1を積載する。なお、もともと設けられている上記エンドフェンス33(図4参照)は、シート積載の妨げにならないように、拡張カートリッジ60を取り付ける際に取り外しておく。
図9は、積載トレイ31と拡張積載トレイ62とが分離した状態を示す図、図10は、積載トレイ62に拡張積載トレイ62が取り付けられた状態を示す図である。
図9に示すように、積載トレイ31の中央部には、シート給送方向Tに伸びる孔部31aが形成されている。この孔部31aに沿って上記エンドフェンス33が移動可能に構成されていることで、積載されるシートの長さに応じてその後端位置を規制することができる。一方、拡張積載トレイ62には、積載トレイ31の孔部31aに嵌合可能な長手状の嵌合部62aが設けられている。嵌合部62aは、上面が凹むように形成されていることで、拡張積載トレイ62の積載面Hよりも下方へ突出している。また、嵌合部62aの一部は、拡張積載トレイ62板状の本体部62bよりもシート給送方向Tの下流側に突出するように設けられている。
図10に示すように、嵌合部62aが孔部31aに嵌合して、拡張積載トレイ62が積載トレイ31に取り付けられた状態では、拡張積載トレイ62の本体部62bの一部が積載トレイ31の上面に重なるように配置される。本体部62bのそれ以外の部分は、積載トレイ31のシート給送方向Tの上流側に配置されることで、シートを積載する積載面Hが実質的に拡張される。
また、図9及び図10に示すように、積載トレイ31のシート給送方向Tの上流側及び下流側の幅方向両端部には、それぞれ棒状の軸部31bが設けられている。これらの軸部31bは、上記昇降機構34のワイヤ35が取り付けられる部分である。すなわち、各軸部31bは、積載トレイ31がワイヤ35によって吊り下げ支持される支持部となる部分である。また、積載トレイ31に拡張積載トレイ62が取り付けられることで、昇降機構34によって積載トレイ31と一緒に拡張積載トレイ62も昇降可能な状態となる。
ここで、本実施形態では、長尺シートを積載した状態で積載トレイ31及び拡張積載トレイ62を昇降させる際、長尺シートの重量(重心位置)により積載トレイ31及び拡張積載トレイ62が水平面に対して傾かないように、次のような対策を講じている。
具体的には、図11に示すように、拡張積載トレイ62の嵌合部62aに、傾き防止用の重量部である錘66を設けている。錘66は、嵌合部62aの凹部62c内に収容され、固定具としてのネジ67によって嵌合部62aに固定される。凹部62cの底には、錘66を固定するための固定部、すなわちネジ67を締結するネジ穴62dが、2箇所設けられている。本実施形態では、各ネジ穴62dにネジ67を締結して2個の錘66を固定しているが、ネジ穴62d(固定部)の数や、錘66(重量部)の数は、本実施形態の構成に限定されるものではない。従って、ネジ穴62dの数、及び錘66の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、図11に示すように、各錘66は、嵌合部62aに取り付けられた状態で、積載トレイ31の支持範囲Xに対応する位置に配置される。ここで、「支持範囲X」とは、積載トレイ31が支持される支持部を繋いで形成される範囲を意味する。本実施形態では、ワイヤ35によって支持される支持部としての4つの軸部31bを繋いで形成される範囲が、支持範囲Xである。また、「支持範囲Xに対応する位置」とは、支持範囲Xの重力方向上方又は下方を意味する。すなわち、各錘66は、支持範囲Xに対して重力方向に重なる位置に配置される。
このように、重量部としての錘66が積載トレイ31の支持範囲Xに対応する位置に配置されることで、図12に示すように、長尺シート束の重心Gが支持範囲Xから外れた位置にあったとしても、長尺シートS1、積載トレイ31、拡張積載トレイ62、及び錘66を含む部分全体の重心G´の位置は、支持範囲Xに対応する位置に配置される。これにより、図20に示すような時計回りの回転モーメントMの発生を回避又は相殺することができ、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62が傾くのを防止できるようになる。また、錘66が積載トレイ31の支持範囲Xに対応する位置に配置されることで、長尺シートS1が積載されていない状態でも、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62に傾きが生じることがなく、常に積載トレイ31及び拡張積載トレイ62を水平状態に保ちながら昇降させることができる。
1個分の錘66の重量や、錘66の取付数は、適宜調整可能である。ただし、積載可能な最大枚数の長尺シートS1を積載しても、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62に傾きが生じないよう、積載可能なシートの最大重量に応じた重量(総重量)の錘66を取り付ける。これにより、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の傾きを確実に防止でき、安定したシートの供給を行うことが可能となる。
また、錘66の位置は、変更可能に構成されていてもよい。例えば、嵌合部62aのネジ穴62dの数を、取り付けられる錘66の数よりも多くしておき、積載するシート束の重量に応じて、錘66を取り付ける位置(ネジ穴62d)を変更できるようにしてもよい。
また、図13に示す例のように、嵌合部62aの底に移動可能な可動部62eを設け、この可動部62eに錘66を取り付けてもよい。この場合、錘66が取り付けられた可動部62eを移動させるだけで、錘66の位置を容易に変更することが可能である。
本実施形態では、図11に示すように、各錘66が支持範囲Xの幅方向中央線N上に配置されるが、支持範囲Xに対応する領域内であれば、幅方向両端側に錘66を配置してもよい。ただし、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62に左右方向の傾きが生じないように、錘66は幅方向中央線Nに対して対称な位置に配置されることが好ましい。
また、本実施形態では、錘66を取り付ける際、拡張積載トレイ62の上方から嵌合部62aの凹部62c内に錘66を挿入し、さらに、拡張積載トレイ62の上方からネジ67を締結することで、錘66を嵌合部62aに対して取り付ける(固定する)ことができる(図11参照)。このように、本実施形態では、錘66が、拡張積載トレイ62の上方からアクセス可能な位置に設けられることで、錘66の取付作業や取り外し作業が行いやすく、作業負担が軽減される。
また、本実施形態では、錘66を嵌合部62aの凹部62c内に収容することで、図12に示すように、錘66は、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の各積載面Hよりも下方に配置される。すなわち、錘66は、各積載面Hより上方のシートの積載空間には配置されないので、錘66を取り付けてもシートの積載量を減らさなくてもよい。このため、シートの積載量を十分に確保することが可能である。
続いて、図14に、本発明の他の実施形態に係る構成を示す。
図14に示す実施形態では、重量部として、上記錘66を用いていない。その代わりに、拡張積載トレイ62の嵌合部62aを厚く形成するなどして、嵌合部62aが錘66の分の重量を有するように構成されている。すなわち、上述の実施形態では、重量部を拡張積載トレイ62とは別体の錘66で構成しているのに対し、図14に示す実施形態では、重量部を拡張積載トレイ62の一部(一体成型された嵌合部62a)で構成している。
この場合、拡張積載トレイ62を積載トレイ31に取り付けるだけで、重量部である嵌合部62aが積載トレイ31の支持範囲Xに対応する位置に配置される。これにより、上述の実施形態と同様に、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の傾きを防止することが可能である。また、錘66を取り付けなくてもよいので、簡単にシート積載面の拡張作業を行うことができるようになる。
上述の各実施形態では、本発明をワイヤ式の昇降機構34を備えるシート積載装置30に適用した場合を例に説明したが、昇降機構34はワイヤ式のものに限定されない。例えば、図15に示すようなベルト式の昇降機構34を備えるシート積載装置30にも本発明を適用可能である。
図15に示すベルト式の昇降機構34は、積載トレイ31の二隅に連結された無端状のベルト部材70と、積載トレイ31の別の二隅に設けられたガイドプーリ71と、ガイドプーリ71を案内するガイドレール72などを備えている。
各ベルト部材70は、複数のプーリ73によって張架されており、そのうち少なくとも1つのプーリ73は、モータなどの駆動源から駆動力を得てベルト部材70を正逆方向に回転駆動させる回転駆動部材としての駆動プーリ73aである。また、各ベルト部材70は、積載トレイ31の隅部に設けられた連結部74を介して積載トレイ31と連結されている。これにより、駆動プーリ73aが駆動してベルト部材70が正方向又は逆方向に回転すると、これに連動して積載トレイ31は上昇又は降下する。また、このとき、積載トレイ31に設けられた各ガイドプーリ71がガイドレール72に沿って走行することで、積載トレイ31は上下方向に案内される。
このようなベルト式の昇降機構34を備えるシート積載装置30においても、図16に示すように、拡張積載トレイ62を積載トレイ31に取り付けた場合に、積載トレイ31の支持範囲Xに対応する位置に錘66などの重量部を配置することで、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の傾きを防止することが可能である。なお、この場合も、錘66などの重量部の重量は、上述の実施形態と同様、積載可能なシート(長尺シート)の最大重量に応じた重量とする。
また、本発明は、図17に示すような、積載トレイ31をシート給送方向の上流側及び下流側の二箇所で支持する構成においても適用可能である。この場合、二箇所の支持部(ワイヤ35が取り付けられた箇所)を繋いで形成される支持範囲Xは線分(一定の幅を有する線分も含む。)となるので、この線分に対応する位置、すなわち線分の重力方向上方又は下方に錘66などの重量部を配置すればよい。また、積載トレイ31の支持部が三箇所又は五箇所以上である場合は、各支持部を繋いで形成される多角形状の支持範囲Xに対応する位置に重量部を配置することで、積載トレイ31及び拡張積載トレイ62の傾きを防止することが可能である。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は、画像形成装置の側方に連結されるシート供給装置やシート積載装置に限らず、画像形成装置に内蔵されるシート供給装置やシート積載装置にも適用可能である。また、本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式のものに限らず、インクジェット式のものであってもよい。
さらに、本発明は、画像形成装置の適用に限定されるわけではなく、例えば、シートに折り処理を施すシート折り装置や、シートに検査処理を施すシート検査装置などに搭載されるシート積載装置にも適用可能である。また、シートは、材質を限定されるものではなく、紙のほか、プラスチックフィルム、布などであってもよい。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 シート供給装置
4 画像形成部
30 シート積載装置
31 積載トレイ(シート積載部)
31b 軸部(支持部)
34 昇降機構
35 ワイヤ
37 巻取部材
62 拡張積載トレイ(拡張積載部)
62d ネジ穴(固定部)
66 錘(重量部)
70 ベルト部材
73a 駆動プーリ(回転駆動部材)
H 積載面
S シート
X 支持範囲
特開2009-220944号公報

Claims (7)

  1. シートを積載する積載面を有するシート積載部と、
    前記積載面を拡張する拡張積載部と、
    前記シート積載部を複数の支持部で支持すると共に、前記シート積載部を昇降させる昇降機構と、を備え、
    前記複数の支持部を繋いで形成される支持範囲に対応する位置に、前記積載面を拡張した状態で積載可能なシートの最大重量に応じた錘を配置し、
    前記拡張積載部は、前記支持範囲内の前記積載面よりも重力方向下方において前記錘を固定する固定部を有するシート積載装置。
  2. 前記拡張積載部は、前記錘を固定する複数の固定部を有する請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記錘は、前記拡張積載部に移動可能に取り付けられる請求項2に記載のシート積載装置。
  4. 前記錘は、前記拡張積載部の上方からアクセス可能な位置に取り付けられる請求項1~3のいずれかに記載のシート積載装置。
  5. 前記昇降機構は、
    前記シート積載部に取り付けられたワイヤと、
    前記ワイヤを巻き取り繰り出し可能な巻取部材と、を備える請求項1~4のいずれかに記載のシート積載装置。
  6. 前記昇降機構は、
    前記シート積載部に連結された無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材を正逆方向に回転駆動させる回転駆動部材と、を備える請求項1~4のいずれかに記載のシート積載装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のシート積載装置と、
    前記シート積載装置からシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段によって給送された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成システム
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