JP4853641B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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本発明は、暖房装置が搭載された燃料電池車両に関する。
従来より、車両の空調システムとしてヒートポンプ式の構造を有するものが採用されている。ヒートポンプ式の空調システムには、熱媒体を循環させるための熱媒体循環系が設けられており、多数の通気孔を有する室外熱交換器が外気と熱交換可能に設けられるとともに、加熱冷却対象部が車内に供給される空気を冷却又は加熱可能に設けられ、室外熱交換器と加熱冷却対象部との間で熱媒体が循環するように構成されている。このような空調システムの稼働時には、熱媒体が熱媒体循環系を循環することにより、室外熱交換器において熱交換が行われるとともに、加熱冷却対象部において熱交換が行われる。例えば、冷房時には、加熱冷却対象部で吸熱して室外熱交換器で放熱される。一方、暖房時には、冷房時とは逆に、室外熱交換器で吸熱して、加熱冷却対象で放熱される。そのため、暖房中には、室外熱交換器が低温の状態に維持される。
燃料電池システムが搭載される燃料電池車両では、発電時に燃料電池内で生じる熱を放熱するために燃料電池用の冷却水循環系が設けられており、冷却水循環系の燃料電池用ラジエータがラジエータグリルの後方に設けられている。また、発電された電力を利用する各種電子機器(例えば電力を駆動力に変換するモータ等)も稼働時に熱を生じるため、燃料電池用の冷却水循環系とは別に、生じた熱を放熱するための電子機器用ラジエータを含む冷却水循環系が設けられている。燃料電池用ラジエータ及び電子機器用ラジエータは、燃料電池又は電子機器に生じた熱を専ら放熱するものであり、何れも稼働中には高温に維持される。このような燃料電池車両にヒートポンプ式の空調システムが搭載される場合には、燃料電池用ラジエータ及び電子機器用ラジエータとは別に、空調システムの室外熱交換器が設けられる。
エンジン搭載車両においても、エンジン稼働中に生じる熱を放熱するためのエンジン用の冷却水循環系が設けられ、エンジン用ラジエータがラジエータグリルの後方に設けられている。また、エンジン搭載車両にヒートポンプ式の空調システムが装着される場合には、エンジン用ラジエータとは別に空調システムの室外熱交換器が設けられる。このようなエンジン搭載車両では、エンジン始動後に所定温度範囲に達するまでの間、エンジン用ラジエータによる冷却水の過冷却を防止する技術が種々提案されている。例えば、エンジン用ラジエータの前方に配置されるラジエータグリルにシャッター部材を設けることにより、冷却水温が低い間に生じる過冷却を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭58−53516号公報
ところで、ヒートポンプ式の空調システムの室外熱交換器は、暖房時に吸熱するものであるため、燃料電池車両における燃料電池用ラジエータやエンジン搭載車両におけるエンジン用ラジエータのように稼働中に昇温するものとは異なり、稼働中は低温状態で維持される。
このため、氷点下等の低温環境下においては、室外熱交換器に氷雪が付着すると、氷雪が融解されることなく付着して堆積し、室外熱交換器の多数の通気孔が閉塞され易くなり、室外熱交換器の熱交換の効率が低下してしまう。また、燃料電池用ラジエータやエンジン用ラジエータ等の前方に室外熱交換器が重ねて配設されている場合には、燃料電池用ラジエータやエンジン用ラジエータへ外気を供給し難くなり冷却水循環系の熱交換の効率をも低下させることとなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、低温環境下においても氷雪の堆積による暖房装置の熱交換効率の低下を抑制して十分な暖房機能を維持することができる燃料電池車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池車両は、多数の通気孔を有する室外熱交換器を有し室外熱交換器と加熱対象部との間で熱媒体を循環させ室外熱交換器を通過する外気から吸熱して加熱対象部で放熱するように構成された暖房装置と、燃料電池を冷却するための燃料電池用ラジエータを有する燃料電池システムと、燃料電池用ラジエータの車両前方側に配置されたラジエータグリルと、を備え、室外熱交換器が、ラジエータグリルと燃料電池用ラジエータとの間に配設され、ラジエータグリルを経由して供給された外気が室外熱交換器及び燃料電池用ラジエータを順次通過するように構成されてなる燃料電池車両であって、ラジエータグリルと室外熱交換器との間の空間に配設され、室外熱交換器への氷雪の堆積を抑制する氷雪堆積抑制手段を備えるものである。
かかる構成を採用すると、ラジエータグリルと室外熱交換器との間の空間に氷雪堆積抑制手段が配設されているので、氷雪が外気とともに流入して室外熱交換器に堆積することを抑制することができ、稼働中に低温に維持される室外熱交換器において多数の通気孔が氷雪による目詰まりで閉塞されることを抑制することができる。このため、低温環境下においても、外気との熱交換の効率が低下し難くなり、十分な暖房機能を維持することが可能となる。また、室外熱交換器における熱交換により冷却された外気を燃料電池用ラジエータに供給することができるため、燃料電池用ラジエータの熱交換の効率を向上させることが可能となる。
前記燃料電池車両において、ラジエータグリルを経由して供給された外気の通過を許容又は阻止する開閉部材を有する氷雪堆積抑制手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、開閉部材を閉じれば、外気の通過を阻止して外気とともに氷雪が室外熱交換器に供給されることを抑制することができ、室外熱交換器における氷雪の堆積を抑制し易い。
また、前記燃料電池車両において、室外熱交換器の通気孔の径よりも小さいサイズのメッシュを具備するメッシュ部材を有する氷雪堆積抑制手段を採用してもよい。
かかる構成を採用すると、メッシュ部材のメッシュサイズ以上の大きさの氷雪をメッシュ部材により捕捉することができるので、メッシュサイズ以上の大きさの氷雪が室外熱交換器へ供給されることを阻止することができる。また、メッシュ部材のメッシュサイズより小さい氷雪は、メッシュ部材を通過するとともに室外熱交換器の通過孔を通過する。このため、室外熱交換器における氷雪の堆積を抑制し易い。
また、前記燃料電池車両において、燃料電池システムの各種電子機器を冷却するための電子機器用ラジエータを有する氷雪堆積抑制手段を採用することもできる。
かかる構成を採用すると、各種電子機器で生じる熱により電子機器用ラジエータが加温されるため、外気とともに供給された氷雪を電子機器用ラジエータで融解することができるので、室外熱交換器に氷雪が供給され難くなる。また、電子機器用ラジエータの廃熱を室外熱交換器により吸熱することができ、エネルギーを効率よく使用できて無駄が少ない。
また、前記燃料電池車両において、ラジエータグリルと室外熱交換器との間の空間に挿入され又は前記空間から脱出するように移動可能に構成される電子機器用ラジエータを採用してもよい。
かかる構成を採用すると、必要に応じてラジエータグリルと室外熱交換器との間の空間から電子機器用ラジエータを脱出させることにより、ラジエータグリルから供給される外気をより高いラム圧で室外熱交換器や燃料電池用ラジエータに供給することができ、室外熱交換器や燃料電池用ラジエータの熱交換効率を向上させることが可能となる。
また、前記燃料電池車両において、ラジエータグリルとは異なる位置から外気を取り入れるための外気取入部と、この外気取入部から取り入れた外気を室外熱交換器及び燃料電池用ラジエータに順次通過させるような気流を生成するファンと、を備えることができる。
かかる構成を採用すると、氷雪堆積抑制手段が氷雪により閉塞され、ラジエータグリルからラム圧により供給される外気が室外熱交換器及び燃料電池用ラジエータに供給され難くなっても、ラジエータグリルとは異なる位置(例えば車両側面や車両上面)の外気取入部から外気を取り入れて、ファンにより強制的に室外熱交換器及び燃料電池用ラジエータに外気を流すことができる。従って、室外熱交換器及び燃料電池用ラジエータの熱交換効率の低下を抑制することが可能となる。
また、前記燃料電池車両において、外気取入部の開口部を覆うカバーを備え、開口部よりも車両後方側でカバーを開放することができる。
かかる構成を採用すると、外気取入部の開口部から供給される外気が氷雪を含み難く、外気を取り入れて室外熱交換器に供給しても、室外熱交換器に氷雪が供給され難く、氷雪の堆積を抑制することができる。
また、前記燃料電池車両において、外気取入部の少なくとも一部の下方に配設される制御部を有する燃料電池システムを採用するとともに、制御部上に配設され外気とともに流入した氷雪を堆積させる氷雪堆積部を有する外気取入部を採用することができる。
かかる構成を採用すると、外気取入部から供給される外気に氷雪が含まれていても、外気取入部の氷雪堆積部に堆積させることができ、かつ、燃料電池システムの制御部において生じる熱により氷雪を融解することができる。従って、室外熱交換器に氷雪が供給されることを有効に抑制することができる。
本発明によれば、低温環境下においても氷雪の堆積による暖房装置の熱交換効率の低下を抑制して十分な暖房機能を維持することができる燃料電池車両を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両10の構成について説明する。燃料電池車両10には、図1に示すように、車両前方側にエンジンコンパートメント11が設けられ、エンジンコンパートメント11の車両後方側に乗員が乗車可能な車室12が設けられている。エンジンコンパートメント11内には、燃料電池システム20を構成する固体高分子型の燃料電池21が配設されるとともに、制御部としてのPCU(Power Control Unit)22や駆動用モータ23等の各種電子機器が配設され、さらに、車室12の暖房装置としての空調システム30を構成する各種部材が配設されている。
燃料電池システム20には、図1及び図2に示すように、発電時に燃料電池21内で生じる熱を放出するための燃料電池用ラジエータ24を有する燃料電池冷却水循環系25と、PCU22や駆動用モータ23等の各種電子機器内で生じる熱を放出するための電子機器用ラジエータ26を有する電子機器冷却水循環系27と、が設けられている。燃料電池冷却水循環系25と電子機器冷却水循環系27とは独立している。
空調システム30は、車室12内に温風を供給可能な加熱対象部としての室内熱交換器31と、外気により熱交換可能な室外熱交換器32と、を有する熱媒体循環系33を備えたヒートポンプ式の構造を具備している。熱媒体循環系33もまた、燃料電池冷却水循環系25及び電子機器用冷却水循環系27とは独立している。
室外熱交換器32は、図4に示すように、多数のフィン41及び流路42が一体に接合されて形成されており、フィン41及び流路42により網目状に車両前後方向に貫通する多数の通気孔43が設けられている。室外熱交換器32は、走行時に車両前方側からラム圧により外気が供給されることにより、又は、エンジンコンパートメント11に導入された外気を電動ファン44により強制的に吸引して各通気孔43を通過させることにより、流路42内を流動する熱媒体と外気との熱交換が可能となっている。
本実施形態においては、図3に示すように、ラジエータ24、26及び室外熱交換器32は、車両最前部側に、車両前面視において互いに重なるように並設されており、車両前方側から後方側へ、電子機器用ラジエータ26、室外熱交換器32及び燃料電池用ラジエータ24の順で配列されている。また、燃料電池用ラジエータ24及び室外熱交換器32は、ラジエータグリル14の車両後方側に、車両前面視においてラジエータグリル14と重なるように配置されており、ラジエータグリル14を経由して供給された外気が室外熱交換器32及び燃料電池用ラジエータ24を通過するようになっている。なお、電子機器用ラジエータ26は車両前面視においてパンパー15と略重なるように配置されている。
また、本実施形態においては、室外熱交換器32の外気取入口側(すなわちラジエータグリル14側)の近傍に、室外熱交換器32への氷雪の堆積を抑制するための氷雪堆積抑制手段としてのメッシュ部材45が配設されている。メッシュ部材45は、例えば金属メッシュ等からなり、メッシュ部材45のメッシュサイズの最大値(開口径の長径)が、図4に示すような室外熱交換器32の各通気孔43の開口径の短径L1より小さくなるように設定されている。なお、本実施形態においては、メッシュ部材45を電子機器用ラジエータ26の前方に配置しているが、電子機器用ラジエータ26の後方にメッシュ部材45を配置することも可能である。
また、本実施形態の燃料電池車両10には、図5及び図6に示すように、車体16の側面側となるフロントフェンダ部17に、ラジエータグリル14とは別にエンジンコンパートメント11内に外気を取り入れるための外気取入部としての固定ルーバ47が設けられている。固定ルーバ47は、車両後方側に向けて開口するように傾斜した複数の固定フィン48を備え、各固定フィン48間の開口部48aが流路49を通してエンジンコンパートメント11と連通しており、走行中に車両後方側から前方側に向けて外気を取入れることができるようになっている。
次いで、本実施形態に係る燃料電池車両10の作用について説明する。
燃料電池車両10においては、燃料電池車両10に搭載された水素タンク18から供給される水素ガスと、図示していないコンプレッサ等から供給される空気(酸化ガス)と、が燃料電池21に供給されることにより発電が開始され、発電により得られた電力がPCU22を介して駆動用モータ23等に供給されて走行する。発電時又は走行時には、燃料電池21が燃料電池冷却水循環系25により冷却され、値燃料電池21の温度は所定範囲内に維持される。また、PCU22や駆動用モータ23等の各種電子機器が電子機器冷却水循環系27により冷却され、電子機器の温度もまた所定範囲内に維持される。
燃料電池冷却水循環系25及び電子機器冷却水循環系27においては、常時又は必要に応じて冷却水が循環され、燃料電池21で生じた熱量及び電子機器で生じた熱量を、それぞれ燃料電池用ラジエータ24及び電子機器用ラジエータ26において、ラジエータグリル14等から供給される外気に放出する。
また、空調システム30による暖房時には、熱媒体循環系33に熱媒体が循環され、室内熱交換器31において圧縮等により放熱し、車室12内に加温空気を供給して暖房が実施される。そして、消失した熱量を室外熱交換器32においてラジエータグリル14等から供給される外気から吸熱する。
低温環境下、特に、氷雪が外気に含まれるような条件下においては、燃料電池用ラジエータ24、電子機器用ラジエータ26及び室外熱交換器32の熱交換のために外気がラジエータグリル14から導入されると、外気とともに氷雪が導入されたり、導入された外気中の水分が凍結したりすることにより、氷雪がエンジンコンパートメント11内に導入される。燃料電池用ラジエータ24及び電子機器用ラジエータ26では、始動初期を除き0℃より高温となっているため、氷雪が付着すると融解されるが、室外熱交換器32では、低温状態で維持されているため、氷雪が付着すると融解し難く、そのまま堆積され易い。
しかし、本実施形態に係る燃料電池車両10においては、ラジエータグリル14と室外熱交換器32との間の空間に氷雪堆積抑制手段としてのメッシュ部材45が配設されているので、室外熱交換器32にはメッシュ部材45を通過した外気が供給される。メッシュ部材45のメッシュサイズが室外熱交換器32の通気孔43の径より小さく形成されているため、メッシュ部材45を通過した外気中に含まれる氷雪は、外部交換器32の通気孔43より小さいものとなる。このため、メッシュ部材45を通過した氷雪は室外熱交換器32の多数の通気孔43を通過することができる。
従って、氷雪が外気とともに流入して室外熱交換器32に堆積することを抑制することができ、稼働中に低温に維持される室外熱交換器32において多数の通気孔が氷雪による目詰まりで閉塞されることを抑制することができる。このため、低温環境下においても、外気との熱交換の効率が低下し難くなり、十分な暖房機能を維持することが可能となる。また、室外熱交換器32における熱交換により冷却された外気を燃料電池用ラジエータ24に供給することができるため、燃料電池用ラジエータ24の熱交換の効率を向上させることが可能となる。また、稼働中に暖房を中断して堆積された氷雪を除去する必要もなく、良好な暖房状態を継続することが可能である。
なお、外気がメッシュ部材45を通過する際、メッシュ部材45のメッシュサイズ以上の大きさの氷雪は、メッシュ部材45により捕捉されて室外熱交換器32に供給されることが阻止されるため、メッシュ部材45に捕捉された氷雪が融解されることなくメッシュ部材45に堆積され、メッシュ部材45に目詰まりを生じる場合がある。かかる事態が生じると、ラジエータグリル14からラム圧により供給される外気が室外熱交換器32や燃料電池用ラジエータ24に供給され難くなる。
しかし、本実施形態では、車体16のフロントフェンダ部17に外気取入部としての固定ルーバ47が設けられているため、固定ルーバ47から取入流路49を通して外気を取り入れることが可能である。しかも、固定フィン48が後方に、車両後方側から前方側に向けて外気を取り入れるように開口しているので、外気とともに氷雪が導入され難い。そして、電動ファン44により強制的に室外熱交換器32及び燃料電池用ラジエータ24に外気を流すことができる。この結果、メッシュ部材45が閉塞されても、室外熱交換器32及び燃料電池用ラジエータ24の熱交換効率の低下を抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
本実施形態に係る燃料電池車両は、固定ルーバ47の開口部48aを車体外表面側から覆うカバー51を備えている。カバー51は固定ルーバ47の車両前方側、側方側、上方側、及び下方側を覆い、固定ルーバ47の開口部48aより車両後方側で開放された開放部51aを有する形状を呈している。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る燃料電池車両であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも、走行中に固定ルーバ47の取入流路49から取り入れられる外気が、開口部48aより後方の開放部51aから進行方向と逆流するようにカバー51内に導入され、さらに、取入流路49を通してエンジンコンパートメント11内に導入されるため、氷雪がエンジンコンパートメント11内に導入され難い。従って、電子機器用ラジエータ26、室外熱交換器32及び燃料電池用ラジエータ24に氷雪が堆積されることを効果的に抑制することが可能である。
[第3実施形態]
次に、図8を用いて、本発明の第3実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
本実施形態に係る燃料電池車両においては、メッシュ部材45の代わりに、氷雪堆積抑制手段として、多数の回動可能な板状フィン53を有し、各板状フィン53の傾斜を変化させることで開閉可能に構成された開閉部材としての可動式ルーバ54を採用している。可動式ルーバ54は、(例えば外気の温度に応じて)自動で開閉可能に構成されており、開放することによりラジエータグリル14からの外気の通過を許容し、閉じることにより外気の通過を阻止することが可能となっている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る燃料電池車両であっても、可動式ルーバ54を閉じれば、外気の通過を阻止して外気とともに氷雪が室外熱交換器32に供給されることを抑制することができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、図9を用いて、本発明の第4実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
本実施形態に係る燃料電池車両は、室外熱交換器32の車両前方側にメッシュ部材45及び可動式ルーバ54が設けられておらず、代わりに、室外熱交換器32の車両前方側に配設される電子機器用ラジエータ26Aが大きく形成されており、車両前方視において電子機器用ラジエータ26Aが室外熱交換器32の前面を覆うように配置されている。すなわち、本実施形態においては、電子機器用ラジエータ26Aが氷雪堆積抑制手段として機能している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る燃料電池車両によれば、ラジエータグリル14から導入される外気が、電子機器用ラジエータ26Aを通過してから室外熱交換器32に供給されるため、外気とともに導入された氷雪が電子機器用ラジエータ26Aに付着し、室外熱交換器32まで氷雪が達し難くなる。このため、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、電子機器用ラジエータ26Aは、PCU22や駆動用モータ23等の各電子機器で生じる熱を放出するものであるため、稼働時には加温されている。そのため、外気とともに供給された氷雪が電子機器用ラジエータ26Aで融解され、室外熱交換器32に氷雪が供給されることを抑制し易い。しかも、電子機器用ラジエータ26Aから各電子機器の廃熱が室外熱交換器32に供給されて、室外熱交換器32により吸熱することができるため、エネルギーを効率よく使用できて無駄が少ない。
[第5実施形態]
次に、図10を用いて、本発明の第5実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
本実施形態に係る燃料電池車両は、電子機器用ラジエータ26Bの大きさが第4実施形態と相違しており、上下方向寸法はラジエータグリル14の上下寸法と同等程度であり、幅方向寸法が室外熱交換器32の前面と同等程度となっている。また、電子機器用ラジエータ26Bは、図示していない昇降器により上下に移動可能に構成されており、図10に示したように下降した状態では、ラジエータグリル14と室外熱交換器32との間の空間から脱出し、上昇させると、ラジエータグリル14と室外熱交換器32との間に挿入されるようになっている。その他の構成は第4実施形態と同様である。
本実施形態に係る燃料電池車両によれば、ラジエータグリル14から導入される外気により氷雪が堆積するような条件下(低温環境下)においては、電子機器用ラジエータ26Bを上昇させておけば、第4実施形態と同様に、室外熱交換器32に氷雪が堆積することを防止することができる。一方、氷雪が堆積しない条件下においては、電子機器用ラジエータ26Bを下降させておけば、ラジエータグリル14から導入された外気を、より高いラム圧で室外熱交換器32や燃料電池用ラジエータ24に供給することができ、室外熱交換器32や燃料電池用ラジエータ26の熱交換の効率を向上することができる。さらに、本実施形態に係る燃料電池車両においては、電子機器用ラジエータ26Bの面積を第4実施形態に比べて小さく抑えることができるため、各電子機器の過冷却を防止することができる。
[第6実施形態]
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第6実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
本実施形態に係る燃料電池車両は、ラジエータグリル14の上方位置(室外熱交換器32と対向する部位とは異なる位置)に設けられた開口部61からエンジンコンパートメント11内に外気を取り入れるための外気取入部(取入流路)62を備えている。外気取入部62は車体16の上部に沿ってPCU22上を経由して設けられている。外気取入部62は、PCU22上に、外気とともに供給された氷雪を堆積させるための氷雪堆積部63を有している。氷雪堆積部63は、外気取入部62の流路内に突出するように形成された複数の邪魔板64を有しており、外気取入部62内を外気が流動する際、偏向されることで外気中に含まれる氷雪が堆積し易くなっている。
また、図12に示すように、外気取入部62の氷雪堆積部63の下流の側方に、エンジンコンパートメント11への連通口65が形成され、氷雪が分離された外気が内部に供給されるように構成されている。なお、氷雪堆積部63の底部63aは傾斜して設けられており、氷雪堆積部63内の水を排水口66から排出できるように構成されている。 その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る燃料電池車両であっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、外気取入部62から供給される外気に氷雪が含まれていても、氷雪堆積部63に氷雪を堆積させて外気と分離できる上、PCU22で生じる熱により、堆積させた氷雪を融解して、排水口66から排水することができる。従って、室外熱交換器32に氷雪が供給されることを有効に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両を示す概略図である。 図1に示す燃料電池車両の各冷却系を示す概略ブロック図である。 図1に示す燃料電池車両の暖房装置の室外熱交換器周りの配置を示す概略縦断面図である。 図1に示す燃料電池車両の室外熱交換器を示すものであり、(A)は正面図、(B)は(A)のB部拡大図である。 図1に示す燃料電池車両のフロントフェンダを示す図である。 図5に示すフロントフェンダの概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池車両のフロントフェンダの概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池車両の暖房装置の室外熱交換器周りの配置を示す概略縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料電池車両の暖房装置の室外熱交換器周りの配置を示す概略縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る燃料電池車両の暖房装置の室外熱交換器周りの配置を示す概略縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係る燃料電池車両の暖房装置の室外熱交換器周りの配置を示す概略縦断面図である。 図11に示す燃料電池車両の暖房装置の氷雪堆積部を示す概略横断面図である。
符号の説明
10…燃料電池車両、14…ラジエータグリル、20…燃料電池システム、21…燃料電池、22…PCU(制御部)、24…燃料電池用ラジエータ、26・26A・26B…電子機器用ラジエータ、30…空調システム(暖房装置)、31…室内熱交換器(加熱対象部)、32…室外熱交換器、43…通気孔、44…電動ファン、45…メッシュ部材(氷雪堆積抑制手段)、47…固定ルーバ(外気取入部)、48a…開口部、51…カバー、54…可動式ルーバ(開閉部材、氷雪堆積抑制手段)、62…外気取入部、63…氷雪堆積部。

Claims (7)

  1. 多数の通気孔を有する室外熱交換器を有し前記室外熱交換器と加熱対象部との間で熱媒体を循環させ前記室外熱交換器を通過する外気から吸熱して前記加熱対象部で放熱するように構成された暖房装置と、燃料電池を冷却するための燃料電池用ラジエータを有する燃料電池システムと、前記燃料電池用ラジエータの車両前方側に配置されたラジエータグリルと、を備え、前記室外熱交換器が、前記ラジエータグリルと前記燃料電池用ラジエータとの間に配設され、前記ラジエータグリルを経由して供給された外気が前記室外熱交換器及び前記燃料電池用ラジエータを順次通過するように構成されてなる燃料電池車両であって、
    前記ラジエータグリルと前記室外熱交換器との間の空間に配設され、前記室外熱交換器への氷雪の堆積を抑制する氷雪堆積抑制手段と、
    前記ラジエータグリルとは異なる位置から外気を取り入れるための外気取入部と、
    前記外気取入部から取り入れた外気を前記室外熱交換器及び前記燃料電池用ラジエータに順次通過させるような気流を生成するファンと、を備える、
    燃料電池車両。
  2. 前記氷雪堆積抑制手段は、前記ラジエータグリルを経由して供給された外気の通過を許容又は阻止する開閉部材を有するものである、
    請求項1に記載の燃料電池車両。
  3. 前記氷雪堆積抑制手段は、前記室外熱交換器の前記通気孔の径よりも小さいサイズのメッシュを具備するメッシュ部材を有するものである、
    請求項1に記載の燃料電池車両。
  4. 前記氷雪堆積抑制手段は、前記燃料電池システムの各種電子機器を冷却するための電子機器用ラジエータを有するものである、
    請求項1から3の何れか一項に記載の燃料電池車両。
  5. 前記電子機器用ラジエータは、前記ラジエータグリルと前記室外熱交換器との間の空間に挿入され又は前記空間から脱出するように移動可能に構成されるものである、
    請求項4に記載の燃料電池車両。
  6. 前記外気取入部の開口部を覆うカバーを備え、
    前記カバーは、前記開口部よりも車両後方側で開放されてなるものである、
    請求項1から5の何れか一項に記載の燃料電池車両。
  7. 前記燃料電池システムは、前記外気取入部の少なくとも一部の下方に配設される制御部を有するものであり、
    前記外気取入部は、前記制御部上に配設され外気とともに流入した氷雪を堆積させる氷雪堆積部を有するものである、
    請求項1から6の何れか一項に記載の燃料電池車両。
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