JP2006038412A - 熱交換装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kamata
博之 鎌田
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Abstract

【課題】 冷却風の最上流側に熱交換器が配置されており、この最上流側の熱交換器により覆われている下流側に位置する熱交換器を容易に、しかも確実に清掃できるようにする。
【解決手段】 最上流側熱交換器(14)と下流側熱交換器(11,12,13)との間に取付手段(14a,14b)を備え、この取付手段(14a,14b)は最上流側熱交換器(14)の流通面(14K)が下流側熱交換器(11,12,13)の流通面(11K,12K,13K)に対し所定量だけ平行移動可能に構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の熱交換器を所定の間隔を置いて並べて、冷却ファンを用いて冷却風を流通させて、冷却風の上流側に位置する熱交換器を通過した冷却風で下流側の熱交換器を冷却するようにした熱交換装置に関するものであり、特に冷却風の最上流側に位置する熱交換器が存在するにも拘らず、その下流側に位置する熱交換器の清掃性の改善に関するものである。
例えば、油圧ショベルや油圧クレーン等の建設機械は、下部走行体、上部旋回体、フロント作業機等から構成され、これらは走行用及び旋回用の各油圧モータやフロント作業機用油圧シリンダ等からなる油圧アクチュエータで駆動される。そして、鉱山,土地造成,市街地,建築現場等において、土砂の掘削運搬,建築物の建造・解体,荷役等の作業を行うものである。
これらの建設機械等は、一般的に動力源としてディーゼルエンジンを備えており、このエンジンにより油圧ポンプを駆動して、この油圧ポンプからの吐出油で各種のアクチュエータを作動させるようにしている。このために、エンジンを冷却したり、各アクチュエータの油圧回路を循環する作動油を冷却したりするために、ラジエータ及びオイルクーラが設けられる。また、エンジンの出力向上と、排気ガスの清浄化とを図るために、エンジンの燃焼用に供給される空気を過給するようにしており、この過給空気を冷却するためにインタークーラ(アフタークーラともいう)が設けられる。さらに旋回体には運転室が設けられており建設機械を運転するオペレータの作業環境を良好にするためにエアコンが備えられるため、その冷媒を冷却するコンデンサも設けられている。建設機械の主な熱交換器は以上のようなものがあり、これら各熱交換器は空冷式とするのが一般的である。そして冷却風の流れを形成するために、冷却ファンが用いられるが、この冷却ファンはエンジンを動力源として駆動するように構成されている。
建設機械の上部旋回体の建屋を構成するエンジンルームにはエンジンが設置され、このエンジンに前述した熱交換器を冷却するための冷却ファンが連結されている。この冷却ファンは一般的に吸い込み式のもので構成され、エンジンルームのカバーに外気取り入れ部を設けて、この外気取り入れ部から外気が取り入れられるようになっており、冷却ファン(エンジン)より遠い側が冷却風の最上流側となる。そして、前述した熱交換器即ちラジエータ、オイルクーラ等はこの冷却ファンによる冷却風の流路の前後方向に直列に配列される構成としたものは、例えば特許文献1にあるように、従来から知られている。そして、インタークーラやエアコン用のコンデンサは、これらラジエータやオイルクーラの最上流側に配置されることが多い。ラジエータとオイルクーラの配置においては、ラジエータがエンジンを冷却するためのものであり、冷却水の配管の引き回し等の観点からラジエータを冷却風の下流側(冷却ファンに近い側)に、オイルクーラをその上流側に配置するのが一般的である。
また一方、ラジエータとオイルクーラは冷却風の流路に対し並列に配設し、これらの上流側にインタークーラやコンデンサをそれぞれラジエータとオイルクーラに対し直列に配置する構成としたものも、例えば特許文献2において知られている。
特開2003−096821号公報 特開2002−371844号公報
ところで、例えば油圧ショベルのような建設機械は前述のように種々の作業環境の中で稼動するため、機械の周囲には塵埃,枯れ葉,シート状物,虫,その他の異物(これらを総称して以下塵埃という)が浮遊している。これら塵埃は空気流により搬送され、エンジンルームの外気取り入れ口から冷却ファンによりエンジンルーム内に吸い込まれることとなる。即ちこれら塵埃が熱交換器の通風部を通過することになるので、通風部に設けられたチューブやフィン(以下コア部という)に付着堆積して空気の流通を妨げ冷却効率を悪化させる等の問題が生じる。従って付着した塵埃は、適宜の時期に取り除き冷却効率を回復向上させなければならない。
この塵埃の取り除き清掃作業は、高圧空気をノズル先端から噴射して塵埃の付着堆積部分から吹き払う等の手段が一般的に行われている。ところが、高圧空気を噴射するノズルをコア部の塵埃に的確に当てて吹き払うにはコア部前面に所定の空間部が必要であり、この空間が確保できないと清掃作業が難しく、完全に清掃できないという問題がある。
そこで、この問題を解決するために、前記特開2003−96821号公報には、概略次のようなことが記載されている。この従来技術によれば、冷却風の流路の下流側からラジエータ、オイルクーラが順に直列に配置され、オイルクーラの最上流側上面部にアフタークーラ(インタークーラ)が、またその下面部にはコンデンサが配置されている。そしてアフタークーラはその上部に水平方向の回転ヒンジを有する回転機構でほぼ水平(オイルクーラの流通面に対し90度位)になるまでオイルクーラの前面を開放できるようになっている。さらにその後、アフタークーラの下流側に配置されているオイルクーラは垂直方向の回転ヒンジを有する回転機構で90度位左方に揺動されて今度はラジエータの前面を開放できるようになっている。
この構成において、もともと最上流側のアフタークーラとコンデンサの前面側にはメンテナンス用開閉ドアを開放することにより空間ができるので機械に取付けたままでそれら熱交換器の前面を清掃することができる。次にアフタークーラを回転機構で水平方向に持ち上げてオイルクーラの前面を開放してオイルクーラを清掃する。その後さらにオイルクーラを左方に揺動してラジエータの前面を開放してラジエータを清掃する。
また、前記特開2002−371844号公報には、概略次のようなことが記載されている。ここに記載された従来技術によれば、ラジエータとオイルクーラは冷却風の下流側に冷却風に対し左右並列に配設され、それらの上流側上面部にアフタークーラが、下面部にコンデンサが共に、ラジエータ及びオイルクーラと直列に配置されている。そしてこれらアフタークーラとコンデンサはそれぞれ片側に垂直方向の回動軸を有しているので、アフタークーラとコンデンサを回動してラジエータ及びオイルクーラのコア部前面を開放し、それらの下流側に配置されたラジエータとオイルクーラのコア部を清掃することができることが記載されている。
ところで、上記従来技術で述べた標準的な油圧ショベルでは、いずれの場合も最上流側に配置されているアフタークーラ等の熱交換器を、その下流側に配置されているラジエータ等の熱交換器の前面に対し、上方或いは左右方向に回転機構を介して回動することができるようになっている。このためには、アフタークーラ等を回動させることが可能となるだけの広いスペースが確保されていなければならない。
ところが、近年の油圧ショベルにおいては、作業機としての作業性能は勿論のこと居住性等の維持向上を図りながらも、旋回時に旋回体後部が他の障害物等に接触しないように上部旋回体の後端側の最大旋回半径をできる限り小さくし、オペレータの後部安全確認のための負担軽減と延いては作業効率の向上を狙った後方小旋回型油圧ショベルのニーズが極めて強くなってきている。そのため上部旋回体の旋回中心から旋回体の後端側における旋回半径を従来の機械に対し大幅に小さくしなければならない。このことは上部旋回体を構成する旋回フレームの後端長さ(オペレータが運転席に座ったときの後方向の長さ)を短くし非常に狭いスペースの中でありながらも従来同様の各種油圧機器、燃料や作動油タンクさらにエンジンやカウンタウエイト等をいかにうまく配置し、しかもこれまでの性能を維持向上できるようにするかということが問題となる。前記各種熱交換器も、エンジンに設けられたファンの前面側の非常に狭いスペースしか確保できない中に配置せざるを得ないことになる。このために、アフタークーラ等を回動させるスペースを確保できなくなり、前述した従来技術の構成を採用することができなくなってしまう。
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、狭いスペースの中に配置され、特に冷却風の最上流側に位置する熱交換器の下流側に位置する熱交換器、例えばオイルクーラやラジエータ等の前面側であって、最上流側熱交換器により前面が覆われている部位を含めた全体を、容易に、しかも確実に清掃できるようにすることを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、冷却ファンによる冷却風の流れ方向に対向して所定の流通面を有する熱交換器を所定の間隔を置いて複数個配列した熱交換装置であって、少なくとも1個の最上流側熱交換器と、この最上流側熱交換器の下流側に冷却風の流通面を有する1乃至複数の下流側熱交換器とを備え、前記最上流側熱交換器と、この最上流側熱交換器と対面する下流側熱交換器との間に前記最上流側熱交換器を取付ける取付手段を設け、この取付手段は、前記最上流側熱交換器の流通面が同一面内に保持された状態で、前記下流側交換器に対し所定量だけ移動可能な構成としたことにある。
このように構成することにより、最上流側熱交換器は、その流通面が同一面内に保持された状態で、つまりその下流側熱交換器に対して平行状態を保ったままで、上下または左右に移動させることができる。例えば、最上流側熱交換器を上方に所定量移動したとすると、その下流側にある下流側熱交換器の前面側であって最上流側熱交換器で覆われた下部部分を露出させることができる。即ち、高圧空気を噴射するためのノズルを入れるためのスペースを確保することができるようになる。従って、下流側熱交換器の前面側における前述の露出された部分の塵埃を取り除き清掃することができる。
ここで、例えばエアコンのコンデンサのように流通面積の狭い熱交換器が最上流側に直列に配置されたときその下流側の下流側熱交換器(例えばオイルクーラ)の流通面積はそれより広いため、その前面には最上流側熱交換器により覆われる部分と露出している部分が存在する。そして、前述の塵埃は、最上流側熱交換器の外形部分と下流側熱交換器が重なっている境目近傍で、しかも前記外形部分の裏側近傍に付着堆積することが多い。これは冷却風の流れを観察したとき、熱交換器が直列に配置された部分の冷却風は当然最上流側にある最上流側熱交換器の流通面を通過して下流側の下流側熱交換器に流れていくものもあるし、最上流側熱交換器が重なっていない部分は下流側熱交換器の流通面を最初に通過してファンに吸い込まれる。従って、最上流側熱交換器の流通面の前面、及び下流側熱交換器の元々重ならずに露出している流通面の部分に付着堆積する塵埃の清掃については、その前面側にスペースがあるので従来と同様に清掃を行うことができる。しかし、前述した最上流側熱交換器の外形部分と下流側熱交換器との境目近傍では、最上流側熱交換器の外形部にはコアの保持部材等があり冷却風が通過しにくい部分があること、また冷却風は流通抵抗の少ない方向から流れ易くなる、というような理由から、最上流側熱交換器の外形部近傍を流れる冷却風は、数十mm程度離されて配置されている最上流側熱交換器と下流側熱交換器とのコア部間の隙間に向って最上流側熱交換器の外形部を巻きこむようにしてその裏側近傍を通過して、下流側熱交換器の流通面を通ってファン側に吸い込まれていく。そのために最上流側熱交換器の外形部分近傍、特にその裏側にあたる下流側熱交換器のコア部分近傍に塵埃が付着しやすくなる。本発明は、少なくとも最上流側熱交換器の外形部分近傍の部位が露出する程度に下流側熱交換器に対し平行移動させて、この下流側熱交換器の覆われた部分を露出させることができるようにしたので、特に塵埃の付着し易いコア部の前面部に、高圧空気の噴射ノズルを入れるスペースを作ることができ容易に清掃することができる。また、最上流側熱交換器と重なっている上記外形部近傍以外の下流側熱交換器の前面部には、最上流側熱交換器がフィルタの役目をするので塵埃はそれほど付着堆積しない。従って、下流側熱交換器のコア部全体を清掃するのは、さらに長期間稼動後の定期点検整備等のメンテナンス時期と同時に分解清掃を行うようにすればよい。
このように本発明によれば、従来のように冷却ファンによる冷却風の上流側にある熱交換器を回転機構を用いて上下或いは左右に開放するスペースが確保できなくとも、最上流側の熱交換器を同一面内で所定量移動するだけで特に塵埃が付着堆積しやすい部分を十分に清掃することができる。
以下、図1乃至図3に基づいて本発明の一実施の形態について説明する。図1は本発明が適用された油圧ショベルの上部旋回体の平面図である。 この図において、1は下部走行体、2は下部走行体1上に旋回可能に支承された上部旋回体、3は上部旋回体2に俯仰動可能に連結されている作業機である。上部旋回体2上には運転室4、カウンタウエイト5、エンジン6等が設置され、さらには作動油タンク7,燃料タンク8や、油圧切換弁や各種油圧配管(不図示)等が配置されこれらは通常建屋カバー等で覆われている。図1においてはエンジンが設置されているエンジンルーム6a部のカバーは除いて図示してある。
カウンタウエイト5の後端面5a(ここで前後及び左右はオペレータが運転席に座ったときの前後及び左右方向を指す)が旋回時の上部旋回体2の後端最大旋回半径Rとなり、この後端最大旋回半径Rを極力小さくし、かつウエイトとしての役割を持たせるために、カウンタウエイト5の左右内側面部5c,5cはカウンタウエイト5の内側面5bよりもさらに前側まで延在させざるをえない。そして、カウンタウエイト5の内側面5b及び左右内側面部5c,5cと、運転席4の後端面部,中央の各種機器配置部,燃料タンク8の後面部等で囲まれた上部旋回体2上の狭い領域、即ちエンジンルーム6a内に、エンジン6等が図示のように配置されている。
エンジン6には油圧ポンプ9、及びその反対側にはファン10が連結されている。ファン10は吸込み式ファンであり、後述の開閉ドア17側の方向から冷却風として外気を取り入れるように構成されている。ファン10の左側(上流側)にはラジエータ11、オイルクーラ12、及びインタークーラ13が冷却風の流れに対しそれぞれ並列に配設され、これら熱交換器(11,12,13)とファン10との間はシュラウド10aで囲まれており、冷却風がこれらの熱交換器(11,12,13)を通過するように構成されている。そして、これらの熱交換器(11,12,13)の冷却風の上流側に、エアコン用のコンデンサ14が前記並列配置された3つの熱交換器(11,12,13)と直列に配置され、コンデンサ14の取付サポート14a,14bを介して前記熱交換器(11,12,13)の支持部材(後述)に取り付けられている。従って、この例では、コンデンサ14が最上流側熱交換器、ラジエータ11、オイルクーラ12、及びインタークーラ13がこの最上流側熱交換器と対面する下流側熱交換器となる。
さらに、このエンジンルーム6a内には、狭い領域を最大限利用するために、コンデンサ14の左側下部にバッテリ15,15が配置され、同上部にはエアクリーナ16(二点鎖線で図示)が配置されている。そして、運転室4の後端部とカウンタウエイト5の左内側面部5cの端部との間に、建屋カバーを構成する1部材として点検整備用の開閉ドア17が開閉可能に設置されている。また、この開閉ドア17には冷却風の外気取り入れ部(不図示)が設けられている。
図2は図1における熱交換装置部の正面図(上部旋回体2の左側方向から見た立面図)であり、図3は図2の矢示Aで示す1部断面図である。これらの図の説明において使用する上下,左右という方向は、図2紙面に向かって見た場合の上下,左右を指し、前後という方向は同じく図2の紙面に向かって手前側を前、その反対側を後と呼ぶ。
而して、図2及び図3において、10bは冷却ファン10の外径部を示し(二点鎖線)、この外径部10bの近傍がファンとしての吸込み力が最も強いところである。11Kはラジエータ11のコア部、12Kはオイルクーラ12のコア部、13Kはインタークーラ13のコア部、14Kはコンデンサ14のコア部である。また、14TR及び14TLはそれぞれコンデンサ14の冷媒が流入または流出するときの集散用タンク部であり、このタンク部14TR,14TLとコア部14Kの上下部で形成される矩形部分をここではコンデンサ14の外形部と称する。さらに、これら熱交換器の前側下部には前述のバッテリ15が設置されており、同じく上部にはエアクリーナ16が設置されているが、図面が分かりにくくになるので、それらを二点鎖線のみで示した。
18aはインタークーラ13の支持部材、18bはラジエータ11の支持部材、18cはこれら下流側熱交換器(11,12,13)の下部の支持部材である。この左右の支持部材18a及び18bに、コンデンサ14が右側のサポート14aと左側のサポート14bを介して、取り付け用のボルト14c,14cにより取り付けられる。従って、例えば支持部材18a,18bの前面部には取付ボルト14c用のねじ穴が設けられサポート14a,14b側にはボルト穴が設けられる。また、コンデンサ14と各サポート14a,14bとはタンク部14TR,14TL等にボルト等(不図示)を用いて着脱可能に取り付けられている。
サポート14aには、縦溝14eとその上方及び下方に横溝14eu及び14elが設けられている。上方の横溝14euの両端部及び縦溝14eと交叉するところの上方部には、それぞれコンデンサ14を移動したときにその移動位置に保持するための凹部14aa,14ab,14acが、また下方の横溝14elの両端部の上方部には同じく移動位置に保持するための凹部14ad,14aeが設けられている。一方、サポート14bには、縦溝14fとその上方及び下方に横溝14fu及び14flが設けられている。そして、上方の横溝14fuの両端部及び縦溝14fと交叉するところの上方部には、それぞれコンデンサ14を移動したときにその移動位置に保持するための凹部14ba,14bb,14bcが、また下方の横溝14flの両端部の上方部には同じく移動位置に保持するための凹部14bd,14beが設けられている。なお、図2では円形の一部を利用して下方にも凹部が存在しているが、凹部はそれぞれ上方部のみにあればよい。
そして、図2に示すコンデンサ14の位置が、油圧ショベルの通常運転時の取付位置であり、この位置のときに保持ピン14dの外径部が左右のサポート14a,14bの保持部14abと14bbとに合致して、サポート14a,14bを保持させ得る状態で支持部材18a,18bの各前面部に固定されている。この保持ピン14dの固定は、保持ピン14dとして、例えばボルトを用いて、そのボルトのねじを規定トルクで締め付けたときに、図3に示すボルト頭の座面とサポート14a,14bの前面との間にコンデンサ14を移動させるときに必要な隙間Cを確保できる状態で固定されている。なお、保持ピン14dとして、例えば棒状材を用いて一端を直角に曲げてL字状にし、他端を支持部材18a,18bの前面にねじ込みまたは溶接等によりフック部を形成するように取り付ける構成にしてもよい。ここで、上記サポート14a,14bと支持部材18a,18bと取付ボルト14c及び保持ピン14dにより取付手段が構成されている。
次に、以上のような構成においてコンデンサ14を移動するときの動作について説明する。まず、図2に示したファン外径部10bの近傍が冷却風の吸込み力の強いところなので、その略下半分の位置に設置されたコンデンサ14の特にコア部14Kの下方部とタンク部14TR,14TLで示すコンデンサ14外径部の裏側に冷却風が巻き込まれるように吸い込まれ、これらの外形部近傍の裏側位置に当たる下流側熱交換器(11,12,13)のコア部(11K,12K,13K)に塵埃が付着堆積し易くなるとともに、直列配置された上流側と下流側の熱交換器同士の隙間が数十mmと少ないため逆に清掃しにくい所となる。特に、下方にはバッテリ15が設置されており、清掃用の高圧空気の噴射ノズルを挿し入れるのが難しいところである。
そこで、コンデンサ14を上方に移動し下流側熱交換器(11,12,13)のコア部(11K,12K,13K)の前面を開放する場合について説明する。まず、取付ボルト14cを取り外し、サポート14a,14bと支持部材18a,18bとの締結を解く。このとき、保持ピン14dがサポート14a,14bの保持部14ab,14bbに当接しているので、コンデンサ14はそのままの位置で保持されている。次に、左右サポート14a,14bのそれぞれに設けられている縦溝14e,14fに沿って保持ピン14dをガイドにして、コンデンサ14を支持部材18a,18bの前面に沿って、即ち下流側熱交換器(11,12,13)のコア部(11K,12K,13K)面(流通面)を前後方向には実質的に動かさずに、平行状態を保って上方に持ち上げ、下方にある横溝14el,14flまで移動させたらその両端部の保持部14adと14bdまたは14aeと14beのいずれか、図では14adと14bd側、即ちコンデンサ14を左側に移動して、そこに保持ピン14dを当接させて下に落ちないように保持させる。そのときのコンデンサ14の移動後の状態を図2中に二点鎖線で示した。
以上のように上方及び左右いずれかに平行移動させ保持させることにより、コンデンサ14に覆われて、その裏側に位置していた部分のコア部(11K,12K,13K)が開放されるので、塵埃が付着堆積している部分を噴射ノズルにより十分清掃することができる。ここでは、サポート14a,14bの縦溝14e,14fの長さをコンデンサ14の上下幅にほぼ等しくしたので、コンデンサ14(及びサポート14a,14b)部分が全面的に開放できるようにしたが、縦溝14e,14fの長さを短くしてそこに横溝及び保持部を形成するか、図に示す縦溝14e,14fの中間部の任意の位置に横溝及び保持部を追加することにより、コンデンサ14の上方への移動距離を変えることができる。特に、バッテリ15等他の設置物がある下部には、熱交換器のコア部のみならず、その下方に存在する上部旋回体2の床面部(不図示)にも塵埃が堆積し易いので、コンデンサ14のコア部14Kの下部を少し上方に上げてやることにより、前記床面部も含めて清掃性はかなり改善される。
また、図2において、コンデンサ14の上下位置は図に示すままとし、取付ボルト14cを取り外した後、サポート14a,14bの保持部14aaと14baまたは14acと14bcに移動することにより、コンデンサ14を左または右に移動させることができるため、タンク部14TRまたは14TLの裏側を開放し、塵埃の付着し易い所を清掃することができる。このように、従来技術のように上方及び左右の片側にヒンジをつけて上流側熱交換器を回転させるためのスペースがなくても、特に塵埃が付着堆積し易い部分を十分清掃することができる。
なお、コンデンサ14のサポート14aと14bの横方向長さは左右対象に記載してあるが、コンデンサ14の取付位置により変えてもよい。またコンデンサ14には冷媒を流すための配管等が付属しており上記説明では省略したが、移動に必要な長さのフレキシブルホース等で接続されている。
次に他の実施の形態について、図4及び図5を用いて説明する。これは複数の熱交換器を直列に配置したもので、最上流側熱交換器は前述同様コンデンサとした例で説明する。図4は図2同様の熱交換装置部の正面図であり、図5は図4の矢示B−Bで示す断面図である。これらの図において、20は冷却風の上流側から2番目の熱交換器で、例えばオイルクーラであり、21a,21bはそれぞれオイルクーラ20の左右に設けられた支持部材であり、22は冷却風の流れの最上流側に配置されたコンデンサである。23a及び23bはそれぞれコンデンサ22を支持部材21a,21bに取り付けるための左右のサポートであり、これらサポート23a,23bはそれぞれコンデンサ22の冷媒を流入側と流出側で集散するためのタンク部22TR及び22TLに設けられている連結部22aにボルト22bにより連結されている。そして、各サポート23a,23bは取付ボルト23cにより左右の支持部材21a,21bに取り付けられる。
支持部材21a,21bにはそれぞれ図に示すような溝及び保持部が設けられている。即ち、21e,21fは縦溝であり、その縦溝21e,21fのほぼ中央部に横溝21ec,21fcが設けられ、それらの端部は保持部21aa,21baとなっている。また、縦溝21e,21fの上方部に横溝21eu,21fuが設けられ、それら端部に保持部21ab,21bbが形成されており、縦溝21e,21fの下方部がそれぞれ保持部21ac,21bcとして形成されている。そして、サポート23a,23bには保持ピン23dが取り付けられている。保持ピン23dとして、例えばボルトを用いて、サポート23a,23bと支持部材21a,21b間の取付ボルト23cを取り外したとき、サポート23a,23bがスライドさせることができるように、図5に示す隙間Cを確保した状態に、各サポート23a,23bに取り付けられている。なお、保持ピン23dとして前述同様のL字状に曲げたフック状部材を用いることもできる。ここで、この例では、サポート23a,23bと支持部材21a,21bと取付ボルト23c及び保持ピン23dで取付手段が構成されている。
次に、上記構成において、コンデンサ22を移動するときの動作について説明する。図4におけるコンデンサ22の位置が通常の運転時の取付位置である。これを取り付ける際には、コンデンサ22と保持ピン23dが取り付けられたサポート23a,23bが連結された状態で、中央横溝の端部に設けられている保持部21aa,21baに保持ピン23dを挿入して、保持部21aa,21baで支持させる(ここでL字型フック状保持ピンを用いた場合は縦溝21e,21fから挿入する)。そのときに取付ボルト23cの位置が合うように構成されているので、重いコンデンサ22を手で支えておく必要はない。従って、コンデンサ22を移動するときに、取付ボルト23cを外したときも、コンデンサ22等が自重で下がることがなく安全である。
而して、コンデンサ22を上方に移動する場合、まず取付ボルト23cを取り外し、コンデンサ22等を少し持ち上げて保持部21aa,21baから外し、横溝21ec,21fcをガイドにして左に動かして、保持ピン23dを縦溝21e,21fに合わせ、今度は縦溝21e,21fをガイドにして上方に持ち上げ、横溝21eu,21fu部を右に移動させて、保持ピン23dを保持部21ab,21bbに合わせて保持させる。そのように上方に移動させたときに、コンデンサ22の下部が図4に二点鎖線で示したDの位置になる。従って、それまで覆われていた下流側熱交換器、即ちオイルクーラ20のコア部20K部がコンデンサ22の上下幅の約半分くらい開放されることになる。このことにより、下流側の熱交換器の前面を十分清掃することができる。
コンデンサ22を下方に移動するときは、前記と同様にして縦溝21e,21fに合わせた後、コンデンサ22を下方に移動し、保持ピン23dを保持部21ac,21bcに合わせて保持させる。その移動後の状態を図4に二点鎖線で示し、コンデンサ22の上部がE位置まで下がる。従って、それまで覆われていた下流側の熱交換器オイルクーラ20のコア部20K部がコンデンサ22の上下幅の約半分くらいの部分が開放されることになる。このことにより、下流側の熱交換器の前面を十分清掃することができる。また、この構成においても、縦溝21e,21fの長さ及び横溝を変えて保持位置を変えることにより最上流側熱交換器の移動距離を変えることができる。
なお、以上の実施形態では後方小旋回型の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、上述のように複数の熱交換器を少なくとも2個直列に配設した熱交換装置において、それらの熱交換器の前面側(冷却風の上流側)に上流側の熱交換器をヒンジ等を用いて開放できるようなスペースが確保できない熱交換装置に適用できることは明らかである。
また、冷却ファンは2個設けられているものでもよいし、最上流側に複数の熱交換器例えばコンデンサとインタークーラ等を設けてもよく、それらを上下に移動できるようにしてもよい。取付手段は第1の実施形態と他の実施形態で示した構成同士を互いに逆に組み合わせることもできる。
本発明が適用された油圧ショベルの上部旋回体の平面図である。 図1における熱交換装置部の正面図である。 図2の矢示Aで示す1部断面図である。 他の実施形態を示す図2同様の熱交換装置部の正面図である。 図4の矢示B−Bで示す断面図である。
符号の説明
2 上部旋回体
5 カウンタウエイト
6 エンジン
6a エンジンルーム
10 冷却ファン
10a シュラウド
10b ファン外形部
11 ラジエータ
12 オイルクーラ
13 インタークーラ
14 コンデンサ
14a,14b サポート
14aa〜14ae,14ba〜14be 保持部
14c 取付ボルト
14d 保持ピン
14e,14f 縦溝
14eu,14fu,14el,14fl 横溝
14TR,14TL タンク部
18a,18b 支持部材
20 オイルクーラ
21a,21b 支持部材
21aa〜21ac,21ba〜21bc 保持部
21e,21f 縦溝
21eu,21ec,21fu,21fc 横溝
22 コンデンサ
22a 連結部
22b 連結ボルト
22TR,22TL タンク部
23a,23b サポート
23c 取付ボルト
23d 保持ピン

Claims (5)

  1. 冷却ファンによる冷却風の流れ方向に対向して所定の流通面を有する熱交換器を所定の間隔を置いて複数個配列した熱交換装置において、
    少なくとも1個の最上流側熱交換器と、この最上流側熱交換器の下流側に冷却風の流通面を有する1乃至複数の下流側熱交換器とを備え、
    前記最上流側熱交換器と、この最上流側熱交換器と対面する下流側熱交換器との間に前記最上流側熱交換器を取付ける取付手段を設け、
    この取付手段は、前記最上流側熱交換器の流通面が同一面内に保持された状態で、前記下流側交換器に対し所定量だけ移動可能な
    構成としたことを特徴とする熱交換装置。
  2. 前記取付手段は、前記最上流側熱交換器を下流側熱交換器に対し上方に所定量だけ平行移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の熱交換装置。
  3. 前記取付手段は、前記最上流側熱交換器を下流側熱交換器に対し上下左右それぞれの方向に所定量だけ平行移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の熱交換装置。
  4. 前記取付手段は、前記最上流側熱交換器を下流側熱交換器に対し上下それぞれの方向に所定量だけ平行移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の熱交換装置。
  5. 前記取付手段は、前記最上流側熱交換器を前記いずれかの方向に平行移動したとき移動した位置で保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1乃至4に記載のいずれかの熱交換装置。
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