JPH11248197A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機

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JPH11248197A
JPH11248197A JP4645898A JP4645898A JPH11248197A JP H11248197 A JPH11248197 A JP H11248197A JP 4645898 A JP4645898 A JP 4645898A JP 4645898 A JP4645898 A JP 4645898A JP H11248197 A JPH11248197 A JP H11248197A
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JP
Japan
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blower
casing
air
outdoor unit
heat exchanger
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JP4645898A
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English (en)
Inventor
Tadashi Onishi
正 大西
Kazuhito Makino
和仁 牧野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング前面に空気吸込口を、ケーシング
側面や上面に空気吹出口をそれぞれ備えた空気調和装置
の室外機に対し、送風機のメンテナンス作業性の向上を
図る。 【解決手段】 ケーシング(2)の前面に空気吸込口を、
ケーシング(2)の上面及び左右の各側面に空気吹出口(4,
5,6)を備えている。ケーシング(2)内には熱交換器(1
0)、ファンガイド(12)及び送風機(11)が収容されてい
る。ファンガイド(12)及び送風機(11)を、ケーシング
(2)内の上下両端部に設けたスライド機構(20)によって
スライド可能に支持する。送風機(11)のメンテナンス
時、ファンガイド(12)及び送風機(11)をスライド移動さ
せることでケーシング(2)の側方に引き出してメンテナ
ンス作業性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の室
外機に係る。特に、ケーシング前面に空気吸込口を備
え、ケーシングの上面や側面に空気吹出口を備えたもの
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、空気調和装置の室外
機として特開昭55−35839号公報に開示されてい
るものが知られている。この公報に開示されている室外
機は、図7に示すように、室外機ケーシング(a)の前面
に空気吸込口(b)を、左右の側面及び上面に空気吹出口
(c,d)をそれぞれ備えている。また、ケーシング(a)内に
は熱交換器(e)及び斜流ファン等の送風機(f)が収容され
ている。送風機(f)の駆動により、図7に矢印で示すよ
うに、空気吸込口(b)から吸い込んだ空気を熱交換器(e)
において冷媒と熱交換した後、各空気吹出口(c,d)から
吹き出すようになっている。
【0003】この種の室外機は、ケーシング(a)の背面
(g)に空気流通用の開口を備えていないことにより、該
背面(g)を建物の壁面(w)に近接させて配置することがで
き、室外機設置位置の自由度の向上が図れるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような室外機で
は、図7の如く、送風機(f)が、閉塞面であるケーシン
グ(a)の背面(g)と、熱交換器(e)との間に位置すること
になる。このため、送風機(f)が故障した場合、例えば
ファンモータの故障や羽根の破損などが生じた場合にお
けるメンテナンス作業が著しく困難であった。
【0005】ケーシング前面に空気吸込口を備え、且つ
ケーシング背面に空気吹出口を備える従来の一般的な室
外機では、空気吹出口が比較的大きな開口であり、しか
も送風機は、この空気吹出口に対向した位置に収容され
ている。このため、この空気吹出口から比較的容易に送
風機のメンテナンス作業を行うことが可能であった。
【0006】ところが、上述したような、側面及び上面
に空気吹出口(c,d)を備えた室外機では、ケーシング背
面(g)に開口を有しないため、この背面側からのメンテ
ナンス作業は行えない。また、室外機設置スペースの縮
小化を目的とする室外機全体の薄型化に伴い、空気吹出
口(c,d)個々の開口面積は小さくなっている。このた
め、空気吹出口(c,d)からのメンテナンス作業は殆ど不
可能である。また、空気吸込口(b)はケーシング(a)前面
の比較的大きな開口で構成されるが、この空気吸込口
(b)の内側には熱交換器(e)が存在している。そのため、
この熱交換器(e)を取り外さねば送風機(f)のメンテナン
ス作業を行うことができない。この熱交換器(e)の取り
外し作業は、冷媒の漏れ等を考慮しながら行わねばなら
ず極めて繁雑な作業である。
【0007】以上のように、この種の室外機では、上述
したように設置位置の自由度の向上が図れる反面、送風
機のメンテナンス作業性が低下してしまうといった課題
があった。従って、この種の室外機の実用性の向上を図
るためには、この送風機のメンテナンス作業性の向上を
図る必要がある。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ケーシング前面に空気
吸込口を、ケーシング側面や上面に空気吹出口をそれぞ
れ備えた空気調和装置の室外機に対し、送風機のメンテ
ナンス作業性の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明が講じた第1の解決手段は、送風機をケーシ
ングから引き出し可能とすることによってメンテナンス
作業が容易に行えるようにした。
【0010】具体的には、図1〜図3に示すように、前
面に空気吸込口(3)が、上面及び側面のうち少なくとも
一方に空気吹出口(4,5,6)がそれぞれ形成されたケーシ
ング(2)と、該ケーシング(2)内において、空気吸込口
(3)に対向配置された熱交換器(10)と、該熱交換器(10)
とケーシング背面との間に配置された送風機(11)とを備
え、該送風機(11)の駆動により、空気吸込口(3)からケ
ーシング(2)内に吸い込んだ空気を熱交換器(10)に通過
させた後、各空気吹出口(4,5,6)から吹き出す空気調和
装置の室外機を前提としている。この室外機に対し、送
風機(11)を、ケーシング(2)の側方または上方へスライ
ド移動自在なスライド手段(20)によって支持する。スラ
イド手段(20)のスライド移動により、送風機(11)がケー
シング(2)から側方または上方へ引き出し可能とする構
成としている。
【0011】この特定事項により、スライド手段(20)の
スライド移動によって、送風機(11)がケーシング(2)か
ら側方または上方へ引き出される。つまり、ケーシング
(2)の外側で送風機(11)のメンテナンス作業を行うこと
が可能になる。
【0012】第2の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、スライド手段(20)に、水平方向または鉛直方向
に延びるガイドレール(21,22,23,24)及び該ガイドレー
ル(21,22,23,24)に対してスライド移動自在に挿通され
たスライダ(25,26,27,28)を備えさせる。また、送風機
(11)を、スライダ(25,26)に支持させる。スライダ(25,2
6)がガイドレール(21,22)に沿ってスライド移動するこ
とで送風機(11)がケーシング(2)から引き出されるよう
にしている。
【0013】第3の解決手段は、上記第2の解決手段に
おいて、送風機(11)の空気流通上流側に、熱交換器(10)
を通過した空気を送風機(11)に案内するガイド部材(12)
を設ける。このガイド部材(12)を、スライド手段(20)の
スライダ(27,28)に支持させる。スライダ(27,28)がガイ
ドレール(23,24)に沿ってスライド移動することで、送
風機(11)と共にケーシング(2)から引き出される構成と
している。
【0014】第4の解決手段は、上記第3の解決手段に
おいて、ガイド部材(12)を送風機(11)の引き出し方向で
分割する。この分割されたガイド部材(12b,12c)のうち
送風機(11)の引き出し方向側に位置するものを、スライ
ド手段(20)のスライダ(27,28)に支持させて送風機(11)
と共にケーシング(2)から引き出し可能としている。
【0015】これら特定事項により、スライダ(25,26,2
7,28)のガイドレール(21,22,23,24)に対する相対的なス
ライド移動により、送風機(11)または該送風機(11)とガ
イド部材(12)とがケーシング(2)から引き出されること
になる。特に、ガイド部材(12)が送風機(11)の側部にま
で延びている場合には、ガイド部材(12)の存在のために
送風機(11)が引き出せなくなる可能性があるが、第3の
解決手段では、このガイド部材(12)を送風機(11)と共に
スライド移動可能としているので、送風機(11)が引き出
しが可能になる。また、第4の解決手段では、ガイド部
材(12)の必要最小部分のみを移動させることで送風機(1
1)の引き出しが可能になる。
【0016】第5の解決手段は、前提を上述した第1の
解決手段のものと同じくする。この室外機に対し、図5
及び図6に示すように、上記熱交換器(10)を、空気吸込
口(3)側に向かって回動自在となるように回動手段(41,4
2)によって支持する。この回動手段(41,42)の回動動作
により、熱交換器(10)が送風機(11)と空気吸込口(3)と
の間の空間から退避可能となる構成としている。
【0017】第6の解決手段は、上記第5の解決手段に
おいて、熱交換器(10)に接続する冷媒配管(40)の一部を
鉛直方向に延設された鉛直部(40a,40b)とする。また、
回動手段を、この鉛直部(40a,40b)に設けられたフレキ
シブルジョイント(41,42)とし、熱交換器(10)が、上記
鉛直部(40a,40b)の略軸心(O)回りに回動自在となる構成
としている。
【0018】これら特定事項により、回動手段(41,42)
の回動動作により、熱交換器(10)が送風機(11)と空気吸
込口(3)との間の空間から退避する。つまり、空気吸込
口(3)からの送風機(11)のメンテナンス作業が可能とな
る。特に、第6の解決手段では、回動手段としてフレキ
シブルジョイント(41,42)を採用したことにより、冷媒
の漏洩を確実に防止しながら熱交換器(10)の回動動作が
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1を
図面に基づいて説明する。図1は、本形態に係る空気調
和装置の室外機(1)の内部構造を示す正面図である。図
2は、本室外機(1)の内部構造を示す側面図である。更
に、図3は、本室外機(1)の内部構造を示す平面図であ
る。
【0020】−室外機の全体構成の説明− これら図に示すように、本室外機(1)は、ケーシング(2)
の前面に空気吸込口(3)を備えている。また、ケーシン
グ(2)の上面及び左右の各側面に空気吹出口(4,5,6)を備
えている。つまり、この空気吹出口は上側吹出口(4)、
右側吹出口(5)、左側吹出口(6)から成っている。また、
空気吸込口(3)及び各空気吹出口(4,5,6)には図示しない
グリルが取り付けられている。
【0021】また、ケーシング(2)内には熱交換器(10)
及び送風機(11)が収容されている。熱交換器(10)は、空
気吸込口(3)に対向して配置され、該空気吸込口(3)から
流入した外気と冷媒との間で熱交換を行う。送風機(11)
は、熱交換器(10)の2次側(空気流通方向下流側)に配
置され、空気吸込口(3)から各空気吹出口(4,5,6)へ向か
う気流を発生させる。また、この送風機(11)は、ファン
モータ(11a)と、該ファンモータ(11a)の駆動軸に取り付
けられた複数の羽根(11b,11b,…)とを備えている。更
に、この送風機(11)の前側には、熱交換器(10)を通過し
た空気を送風機(11)に導くためのガイド部材としてのフ
ァンガイド(ベルマウスとも呼ばれる)(12)が取り付け
られている。このファンガイド(12)は、空気流通方向の
上流端が熱交換器(10)の外縁に近接され、下流側に向か
うに従って中央側へ傾斜し、送風機(11)の外径寸法に略
一致した開口(12a)を有している。
【0022】また、ケーシング(2)は、図1において左
側に位置するケーシング側面を構成するケーシング側板
(2a)が着脱自在となっている。つまり、このケーシング
側板(2a)は、中央部に上記左側吹出口(6)を備えると共
に、外周縁部にケーシング本体(2b)に対してねじ止めさ
れるフランジ(2c)を有している。従って、このケーシン
グ側板(2a)をケーシング本体(2b)から取り外すことによ
って、ケーシング(2)の左側面が開放される構成となっ
ている。
【0023】尚、図1における(15)は、図示しない室内
機との間に形成される冷媒回路に備えられた圧縮機であ
る。つまり、この圧縮機(15)の駆動により冷媒回路を冷
媒が循環し、室外機(1)と室内機との間で熱搬送して室
内の冷房または暖房を行うようになっている。また、図
3中の(16)は、各側方吹出口(5,6)の開口縁に設けられ
た吹出ガイドである。更に、図1〜図3の矢印は、送風
機(11)の回転方向及びその回転に伴う空気の吹出し方向
を示している。
【0024】−送風機の支持構造の説明− 本形態の特徴は、上記送風機(11)の支持構造にある。ケ
ーシング(2)内には、送風機(11)を支持し、且つ該送風
機(11)を水平方向にスライド移動させることによってケ
ーシング(2)の側方に引き出し可能とするスライド手段
としてのガイド機構(20)が収容されている。以下、この
ガイド機構(20)について説明する。
【0025】ケーシング(2)内の上面付近及び底面付近
のそれぞれにおける前面側と背面側とには、水平方向に
延びるガイドレール(21,22,23,24)が設けられている。
つまり、図2に示すように、ケーシング(20)内の側面視
における四隅部に、室外機(1)の幅方向に延びるガイド
レール(21,22,23,24)が設けられている。この各ガイド
レール(21,22,23,24)は、例えばケーシング中央側(上
側のガイドレール(21,23)にあっては下側、下側のガイ
ドレール(22,24)にあっては上側)に向かって開放する
略コ字状断面を有する長尺の部材で成る。この各ガイド
レール(21,22,23,24)の長さ寸法は、ファンガイド(12)
の幅寸法に略一致している。
【0026】図2に示すように、各ガイドレール(21,2
2,23,24)内には、スライダ(25,26,27,28)が収容されて
いる。このスライダ(25,26,27,28)は、ガイドレール(2
1,22,23,24)に案内されて水平方向の移動が可能となっ
ている。このスライダ(25,26,27,28)の長さ寸法は、ガ
イドレール(21,22,23,24)の寸法に略一致している。従
って、図1及び図3に実線で示す状態では、スライダ(2
5,26,27,28)の全体がガイドレール(21,22,23,24)に収容
されているのに対し、仮想線で示す状態では、スライダ
(25,26,27,28)の大部分がガイドレール(21,22,23,24)か
ら引き出されている。
【0027】図1及び図2の如く、送風機(11)のファン
モータ(11a)は、一対のモータ支持ブラケット(30,31)を
介して、ケーシング背面側に位置する上下の各スライダ
(25,26)に支持されている。つまり、各モータ支持ブラ
ケット(30,31)は、ファンモータ(11a)の左右両側に位置
しており、上端部が上側スライダ(25)に、下端部が下側
スライダ(26)に、中央部がファンモータ(11a)にボルト
止め等の手段によって連結されている。これにより、送
風機(11)は、背面側のスライダ(25,26)がガイドレール
(21,22)に沿ってスライド移動することに伴って水平方
向に移動可能となっている。
【0028】一方、ファンガイド(12)の上下両端は、ケ
ーシング前面側に位置する上下の各スライダ(27,28)に
支持されている。つまり、ファンガイド(12)は、上端部
が上側スライダ(27)に、下端部が下側スライダ(28)に連
結されている。これにより、ファンガイド(12)は、前面
側のスライダ(27,28)がガイドレール(23,24)に沿ってス
ライド移動することに伴って水平方向に移動可能となっ
ている。
【0029】また、上記送風機(11)を支持している背面
側のスライダ(25,26)と、ファンガイド(12)を支持して
いる前面側のスライダ(27,28)とは、図示しない連結部
材によって連結されており、スライド移動が一体的に行
われるようになっている。つまり、送風機(11)とファン
ガイド(12)とが一体的にスライド移動可能な構成とされ
ている。
【0030】−送風機のメンテナンス作業− 次に、送風機(11)が故障した場合のメンテナンス作業に
つい説明する。この作業では、先ず、図1及び図3の左
側のケーシング側面を構成するケーシング側板(2a)をケ
ーシング本体(2b)から取り外す。これにより、ケーシン
グ(2)の左側面が開放される。この状態で、各スライダ
(25,26,27,28)をガイドレール(21,22,23,24)に案内させ
ながらケーシング(2)の左側に移動させる。これによ
り、図1及び図3に仮想線で示すように、送風機(11)及
びファンガイド(12)が、ケーシング(2)の左側面から引
き出されることになる。このようにして送風機(11)及び
ファンガイド(12)がケーシング(2)外に引き出されたこ
とにより、メンテナンス作業が容易に行えることにな
る。ファンモータ(11a)や羽根(11b)の交換や修理といっ
た作業を行った後、各スライダ(25,26,27,28)をガイド
レール(21,22,23,24)に案内させながらケーシング(2)の
右側に移動させる。これにより、送風機(11)及びファン
ガイド(12)がケーシング(2)内部に収容されることにな
る。その後、ケーシング側板(2a)をケーシング本体(2b)
に取り付けることによりメンテナンス作業が終了する。
【0031】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、送風機(11)をス
ライド移動自在とし、メンテナンス作業の際には、この
送風機(11)を移動させてケーシング(2)外部に引き出
す。これにより、メンテナンス作業を極めて容易に行う
ことができる。つまり、送風機(11)が熱交換器(10)とケ
ーシング(2)背面との間に配置されている室外機(1)に対
して送風機(11)のメンテナンス作業性の向上を図ること
ができ、該室外機(1)の実用性の向上を図ることができ
る。
【0032】
【変形例】次に、上述の如く、送風機(11)をケーシング
(2)から引き出すことによってメンテナンス性の向上を
図るようにしたものの変形例について説明する。
【0033】(変形例1)本例は、ファンガイド(12)を
分割し、送風機(11)の引き出し時には、ファンガイド(1
2)の一部をケーシング(2)外に引き出すようにしたもの
である。
【0034】つまり、図4に示すように、ファンガイド
(12)を左右方向の中央部で分割し、右側ファンガイド(1
2b)と左側ファンガイド(12c)とで構成する。これらファ
ンガイド(12b,12c)のうち、左側ファンガイド(12c)の上
端部を上側のスライダ(27)に、下端部を下側のスライダ
(28)にそれぞれ接続する。一方、右側ファンガイド(12
b)の上下各端部を熱交換器(10)の上下各端縁部に接続す
る。つまり、この右側ファンガイド(12b)はスライド移
動不能に支持されている。
【0035】この構成によれば、スライダ(27,28)のス
ライド移動時には、図4に仮想線で示すように、送風機
(11)と共に左側ファンガイド(12c)のみが移動し、ケー
シング(2)外に引き出される。つまり、ファンガイド(1
2)の必要最小部分のみを移動させることで、送風機(11)
の引き出しを可能にした構成である。このため、スライ
ド移動する部材の軽量化を図ることができ、引き出し作
業が容易になる。
【0036】尚、上述した実施形態及び変形例は、送風
機(11)を水平方向にスライドさせることによって、ケー
シング(2)外に移動させるようにしたが、ガイドレール
(21,22,23,24)及びスライダ(25,26,27,28)を鉛直方向に
延設し、送風機(11)を上方にスライド移動させることに
よってケーシング(2)の上方に引き出す構成としてもよ
い。この場合、上側吹出口(4)を備えるケーシング上板
をケーシング本体に対して着脱自在にしておき、送風機
(11)を引き出す際には、この上面パネルをケーシング本
体から取り外すようにする。このような構成において、
ファンガイド(12)の必要最小部分のみを移動させようと
する場合には、ファンガイド(12)を上下に分割し、上側
のファンガイドのみをスライド移動可能な構成とする。
更に、上記の各構成は、ファンガイド(12)の一部が、送
風機(11)が引き出される側に位置しているために、この
ファンガイド(12)を送風機(11)と共にスライド移動させ
るようにしている。しかし、このファンガイド(12)が送
風機(11)の引き出し側に位置しない構成である場合に
は、ファンガイド(12)を引き出し可能にしておく必要は
なくなる。つまり、送風機(11)のみを引き出し可能な構
成を採用することができる。
【0037】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の実施の形態2を
図面に基づいて説明する。本形態は、送風機(11)のメン
テナンス作業を行うための空間を確保する構成の変形例
であり、その他の構成は上述した実施形態1と同様であ
る。従って、ここでは、実施形態1との相違点について
のみ説明する。
【0038】本形態の特徴は、熱交換器(10)の支持構造
にある。図5及び図6に示すように、熱交換器(10)に繋
がる冷媒配管(40)のうち鉛直方向に延びる部分に回動手
段としてのフレキシブルジョイント(41,42)を設け、熱
交換器(10)を、この鉛直方向の冷媒配管(40)を回動軸心
として回動自在とする構成としている。つまり、熱交換
器(10)に繋がるガス側配管(40a)及び液側配管(40b)を鉛
直方向で同軸上に配置する。つまり、この部分が本発明
でいう冷媒配管の鉛直部となる。そして、この鉛直部分
にフレキシブルジョイント(41,42)を設ける。このフレ
キシブルジョイント(41,42)の具体構成としては、互い
に接続される配管同士のうち一方側を大径に形成してお
き、この大径配管の内部に他方の配管を挿入し、この大
径配管の内周面と、他方の配管の外周面との間に図示し
ないOリングを介在させている。これにより、大径配管
と他方の配管とをその配管軸心(図5に一点鎖線で示す
軸心O)回りで相対的に回動自在としながら、この両者
間から冷媒が漏れ出ないような構成となっている。
【0039】本形態における送風機(11)のメンテナンス
作業では、空気吸込口(3)に取り付けられた吸込みグリ
ルを外すか、または、ケーシング(2)の前面パネルを着
脱自在としておき、この前面パネルをケーシング本体か
ら取り外す。つまり、熱交換器(10)の前面側に該熱交換
器(10)が回動可能な領域(空間)を形成しておく。この
状態で、上記フレキシブルジョイント(41,42)を回動中
心とし、図6に仮想線で示すように、熱交換器(10)全体
を前面側に回動させる。このように熱交換器(10)を回動
させることで、送風機(11)の前面側に熱交換器(10)が存
在しなくなり、該送風機(11)が空気吸込口(3)に臨むこ
とになる。従って、この開口面積の比較的大きな空気吸
込口(3)から送風機(11)のメンテナンス作業を行うこと
が可能になる。
【0040】従って、本形態の構成によっても、送風機
(11)が熱交換器(10)とケーシング(2)背面との間に配置
されている室外機(1)に対して送風機(11)のメンテナン
ス作業性の向上を図ることができ、該室外機(1)の実用
性の向上を図ることができる。
【0041】また、このように、熱交換器(10)全体を前
面側に回動させる構成としては、上述したフレキシブル
ジョイント(41,42)を用いるものに限らず、フレキシブ
ルホース等を採用してもよい。
【0042】尚、上述した各実施形態において適用可能
な送風機としては、プロペラファン、斜流ファン、ター
ボファン等が挙げられる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、ケ
ーシング(2)の前面に空気吸込口(3)を、ケーシング(2)
の上面や側面に空気吹出口(5,6)をそれぞれ備えた空気
調和装置の室外機(1)に対し、送風機(11)をスライド手
段(20)によって支持することでケーシング(2)から引き
出し可能とした。このため、ケーシング(2)外において
送風機(11)をメンテナンスすることが可能になる。その
結果、ケーシング(2)背面に開口を備えていないために
該背面を建物の壁面に近接させて配置できて設置位置の
自由度の向上が図れるといった本発明に係る室外機の利
点を維持しながら、送風機(11)のメンテナンス作業性の
向上を図ることができ、本室外機の実用性の向上を図る
ことができる。
【0044】請求項2〜請求項4記載の発明では、スラ
イダ(25,26,27,28)を、ガイドレール(21,22,23,24)に対
してスライド移動させることで、送風機(11)または該送
風機(11)とガイド部材(12)とをケーシング(2)から引き
出せるようにしている。特に、請求項3記載の発明の構
成によれば、ガイド部材(12)が送風機(11)の引き出し側
に位置している場合であっても、このガイド部材(12)が
送風機(11)と共に引き出されるため、ガイド部材(12)の
存在により送風機(11)が引き出せなくなるといったこと
はなくなる。また、請求項4記載の発明によれば、送風
機(11)を引き出すのに必要なガイド部材(12)の最小限の
部分のみを移動させるようにしている。このため、スラ
イド移動する部材の軽量化を図ることができ、引き出し
作業が容易になる。
【0045】請求項5及び請求項6記載の発明では、回
動手段(41,42)の回動動作により、熱交換器(10)が送風
機(11)と空気吸込口(3)との間の空間から退避するよう
にしている。このため、空気吸込口(3)からの送風機(1
1)のメンテナンス作業を可能とすることができる。特
に、請求項6記載の発明では、回動手段としてフレキシ
ブルジョイント(41,42)を採用したことにより、冷媒の
漏洩を確実に防止しながら熱交換器(10)の回動動作が可
能となり、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る室外機の内部構造を示す正面
図である。
【図2】実施形態1に係る室外機の内部構造を示す側面
図である。
【図3】実施形態1に係る室外機の内部構造を示す平面
図である。
【図4】実施形態1の変形例に係る図1相当図である。
【図5】実施形態2に係る図1相当図である。
【図6】実施形態2に係る図3相当図である。
【図7】従来の室外機の内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
(1) 室外機 (2) ケーシング (3) 空気吸込口 (4,5,6) 吹出口 (10) 熱交換器 (11) 送風機 (12) ファンガイド(ガイド部材) (12b) 右側ファンガイド (12c) 左側ファンガイド (20) ガイド機構(スライド手段) (21〜24) ガイドレール (25〜28) スライダ (40) 冷媒配管 (40a) ガス側配管 (40b) 液側配管 (41,42) フレキシブルジョイント(回動手段) (O) 軸心

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に空気吸込口(3)が、上面及び側面
    のうち少なくとも一方に空気吹出口(4,5,6)がそれぞれ
    形成されたケーシング(2)と、該ケーシング(2)内におい
    て、空気吸込口(3)に対向配置された熱交換器(10)と、
    該熱交換器(10)とケーシング背面との間に配置された送
    風機(11)とを備え、該送風機(11)の駆動により、空気吸
    込口(3)からケーシング(2)内に吸い込んだ空気を熱交換
    器(10)に通過させた後、各空気吹出口(4,5,6)から吹き
    出す空気調和装置の室外機において、 上記送風機(11)は、ケーシング(2)の側方または上方へ
    スライド移動自在なスライド手段(20)によって支持され
    ており、このスライド手段(20)のスライド移動により、
    送風機(11)がケーシング(2)から側方または上方へ引き
    出し可能とされていることを特徴とする空気調和装置の
    室外機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の室外機に
    おいて、 スライド手段(20)は、水平方向または鉛直方向に延びる
    ガイドレール(21,22,23,24)及び該ガイドレール(21,22,
    23,24)に対してスライド移動自在に挿通されたスライダ
    (25,26,27,28)を備え、 送風機(11)は、スライダ(25,26)に支持されており、該
    スライダ(25,26)がガイドレール(21,22)に沿ってスライ
    ド移動することでケーシング(2)から引き出されること
    を特徴とする空気調和装置の室外機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の空気調和装置の室外機に
    おいて、 送風機(11)の空気流通上流側には、熱交換器(10)を通過
    した空気を送風機(11)に案内するガイド部材(12)が設け
    られており、 このガイド部材(12)は、スライド手段(20)のスライダ(2
    7,28)に支持されており、該スライダ(27,28)がガイドレ
    ール(23,24)に沿ってスライド移動することで、送風機
    (11)と共にケーシング(2)から引き出されることを特徴
    とする空気調和装置の室外機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置の室外機に
    おいて、 ガイド部材(12)は、送風機(11)の引き出し方向で分割さ
    れており、この分割されたガイド部材(12b,12c)のうち
    送風機(11)の引き出し方向側に位置するものがスライド
    手段(20)のスライダ(27,28)に支持されて送風機(11)と
    共にケーシング(2)から引き出し可能とされていること
    を特徴とする空気調和装置の室外機。
  5. 【請求項5】 前面に空気吸込口(3)が、上面及び側面
    のうち少なくとも一方に空気吹出口(4,5,6)がそれぞれ
    形成されたケーシング(2)と、該ケーシング(2)内におい
    て、空気吸込口(3)に対向配置された熱交換器(10)と、
    該熱交換器(10)とケーシング背面との間に配置された送
    風機(11)とを備え、該送風機(11)の駆動により、空気吸
    込口(3)からケーシング(2)内に吸い込んだ空気を熱交換
    器(10)に通過させた後、各空気吹出口(4,5,6)から吹き
    出す空気調和装置の室外機において、 上記熱交換器(10)は、空気吸込口(3)側に向かって回動
    自在となるように回動手段(41,42)によって支持されて
    おり、この回動手段(41,42)の回動動作により、熱交換
    器(10)が送風機(11)と空気吸込口(3)との間の空間から
    退避可能とされていることを特徴とする空気調和装置の
    室外機。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置の室外機に
    おいて、 熱交換器(10)には、冷媒配管(40)が接続されており、該
    冷媒配管(40)の一部は鉛直方向に延設された鉛直部(40
    a,40b)を備えている一方、 回動手段は、この鉛直部(40a,40b)に設けられたフレキ
    シブルジョイント(41,42)であって、熱交換器(10)は、
    上記鉛直部(40a,40b)の略軸心(O)回りに回動自在となっ
    ていることを特徴とする空気調和装置の室外機。
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JP2006038412A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 熱交換装置
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