JP4851211B2 - 防音室および連結部材 - Google Patents

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Description

本発明は、床面に設置された床面パネルと、床面パネル上面において、床面パネル上方の領域を取り囲むように立てられた複数の壁面パネルと、床面パネルと壁面パネルとを連結する連結部材と、を備え、床面パネルおよび壁面パネルで囲まれた内部空間を形成している防音室に関するものである。
この種の防音室において、隣接するパネルを連結する技術として種々の提案がなされている。例えば、ネジ止めに伴ってパネル同士を接近,密着させることができる連結部材(接合具)を用いてパネルを連結する、といった技術がある(特許文献1参照)。
特開2004−332766号公報
しかし、防音室における床面パネルと壁面パネルとの連結は、以下のように実現することが一般的であり、この点では上述した技術においても同様である。
それは、床面パネル上面において壁面パネルを位置決めするための突起を形成すると共に、壁面パネル下端面において溝を形成しておき、この溝と床面パネルの突起とを嵌め合わせることによって床面パネルと壁面パネルを連結させるといった構成である。
このように、従来の構成ではパネル同士の嵌め合わせが壁面パネルの下端面のみで行われていたため、壁面パネルと床面パネルの嵌合部分を目視することができなかった。
そのため、パネルと連結部材との取り付け作業において、その取り付け位置を確認しながら作業を行うことが難しくなる結果、両パネルを連結させる作業、ひいては防音室の組み立て作業に多くの時間と手間を要するものとなっていた。
この問題は、防音室における角となる領域のように、隣接する壁面パネル同士が角度をもって配置される部分の組み立てにおいて特に顕著であった。
このような部分においては、床面パネルの突起を、その突起の連結される壁面パネルの配置に合わせて曲げられた形状としなければならず、壁面パネル下端面の溝も、その突起の形状に合わせて曲げられた形状としなければならない。このような形状となっている場合、突起と溝とを嵌め合わせることがさらに難しくなり、その作業にさらなる時間と手間がかかるものとなっていた。
本発明は上述した問題を解決するために提案されたものであって、その目的は、従来よりも防音室の組み立て作業を容易にするための技術を提供することである。
上述した問題点を解決するためになされた請求項1記載の発明は、床面に設置された床面パネルと、前記床面パネル上面において、該床面パネル上方の領域を取り囲むように立てられた複数の壁面パネルと、前記床面パネルと前記壁面パネルとを連結する連結部材と、を備え、前記床面パネルおよび前記壁面パネルで囲まれた内部空間を形成している防音室である。
この防音室において、前記連結部材は、前記壁面パネルのうち、前記床面パネルと接触する下端側において該床面パネルと交差し、かつ、前記内部空間側に位置する面に固定された固定部と、該固定部から床面に向けて延びる延出部と、を備えている。
そして、前記床面パネルは、その上面となる領域において、該領域に立てられた前記壁面パネルが接触する領域の外周に沿って嵌合溝が形成され、該嵌合溝に前記連結部材の延出部が嵌合することで、該連結部材と固定されている。
この防音室において、連結部材は、その固定部が壁面パネル表面において床面パネルと交差し、かつ、内部空間側に位置する面に取り付けられており、また、延出部が、固定部から床面パネルに向かって延び出し、これが床面パネルの上面側に形成された嵌合溝と嵌合されている。
このような構成で連結部材が各パネルを連結しているため、この連結部材が取り付けられている位置は、この防音室が組み立てられた状態において、各パネルの内部空間側に位置する面にある。それはつまり、連結部材が内部空間の目視できる位置に取り付けられるということである。
このような位置に連結部材が取り付けられるということは、防音室の組み立て作業時においても、連結部材および連結部材と各パネルとの取り付け位置は常に目視できる位置にあり、そのような取り付け位置を容易に確認しながら各パネルの連結を行うことができる。
そのため、本発明における防音室では、従来の防音室のように、壁面パネルの下端面のみで嵌合する構成と比較すると、取り付ける位置を容易に確認できる点で組み立て作業が容易なものとなる。
なお、上述した連結部材において、固定部は、壁面パネルと固定される面を有していればよく、具体的な形状は特に限定されない。
また、延出部は、床面パネルに形成された嵌合溝と嵌合できる形であればよく、具体的な形状は特に限定されない。
また、請求項1に記載された防音室における連結部材は、請求項2に記載したように、互いに隣接する前記壁面パネル同士の境界となる領域に配置され、該壁面パネルそれぞれに対して前記固定部が固定されている構成であってもよい。
このように、連結部材が、隣接する壁面パネルの境界となる領域に配置され、それぞれのパネルに対して固定される構成であれば、床面パネルと壁面パネルの連結のみでなく、隣接する壁面パネル同士の連結を1つの連結部材により実現できる。よって、パネル同士を連結するためだけに専用の部品を使用する必要がなくなる結果、防音室の組み立てに必要な部品点数を減らすことができる。
また、請求項1または請求項2に記載された防音室における連結部材は、請求項3に記載したように、前記床面パネルに沿って拡がり、該床面パネルに接触する面を有する当接部を備える構成であってもよい。
このように、連結部材が当接部を備えていることにより、防音室を組み立てる際に、以下に示す効果を得ることができる。
例えば、連結部材を床面パネルの嵌合溝に嵌合させてから、次に連結部材と壁面パネルを固定するという順序で組み立て作業を行う場合においては、連結部材の延出部を嵌合溝に嵌合させる際、当接部が床面パネルと接触した状態となり、連結部材が位置決めされる。そのことによって、連結部材を床面パネルにおける目的の位置に容易に取り付けることができる。
さらに、このように位置決めが可能であれば、嵌合溝を深く形成し、連結部材の延出部の先端が嵌合溝の底に届かないように構成した場合であっても、当接部が床面パネルと接触した状態となるため、延出部の延び出す長さに拘らず、連結部材の位置決めが実現できる。
また、連結部材を壁面パネルと固定してから、次に連結部材と床面パネルとを嵌合させるという順序で組み立て作業を行う場合においては、連結部材を壁面パネルに固定する作業に続いて、連結部材の延出部を嵌合溝に嵌合させる際、連結部材の当接部が床面パネル上面と接触した状態となる。そのため、壁面パネルが連結部材の取り付けられた側に倒れることを抑制できる。
なお、上述した連結部材の当接部は、床面パネルに接する面を有していればよく、その具体的な形状は特に限定されない。
また、請求項1〜3いずれかに記載された防音室における連結部材の前記当接部が、請求項4に記載したように、前記床面パネルに対して固定されている構成であってもよい。
このように、連結部材の当接部が床面パネルに対して固定されているため、連結部材と床面パネルとの連結をさらに堅固なものとすることができる。そうすることによって、壁面パネルと床面パネルの隙間の発生を抑制できる結果、防音性能の劣化を防止できる。
なお、この連結部材の床面パネルに対する固定は、例えば、当接部に、床面パネルに対してネジ類を通して固定するためのネジ穴を備えることで実現する、といった構成が考えられる。
なお、ここで言うネジ類とは、ビス,ボルト,くぎ等のことである(以下同様)。このネジ類による連結部材とパネルとの固定は、パネル側に設けた被固定部(ナット等)により実現する構成とすればよい。また、ネジ類をパネルに直接打ち込む(又はネジ込む)ことでその固定を実現してもよい。
また、請求項1〜4いずれかに記載された防音室において、前記連結部材と前記パネルそれぞれとの固定は、請求項5に記載したように、該連結部材から前記パネルへ向けてネジ類が通されることにより実現されている構成であってもよい。
このように連結部材から各パネルに向けてネジ類が通されることで、連結部材と各パネルそれぞれとの固定が実現できる。
また、上述した問題点を解決するためになされた請求項6に記載した発明は、床面に設置された床面パネルと、前記床面パネル上面において、該床面パネル上方の領域を取り囲むように立てられた複数の壁面パネルと、を備え、前記床面パネルおよび前記壁面パネルで囲まれた内部空間を形成している防音室において、前記床面パネルと前記壁面パネルとを連結する連結部材である。
この防音室における前記連結部材は、前記壁面パネルが前記床面パネル上に立てられた場合における前記壁面パネルのうち、前記床面パネルと接触する下端側において該床面パネルと交差し、かつ、前記内部空間側に位置する交差面に固定される固定部と、前記床面パネル上面に立てられた前記壁面パネルに前記固定部が固定された状態において、前記固定部から床面に向けて延びる形状となっている延出部と、を備えている。
そして、前記壁面パネルと前記床面パネルとを連結するために、前記固定部を、前記床面パネル上に立てられた前記壁面パネルにおける交差面に固定すると共に、前記延出部を、前記床面パネルの上面となる領域において、該領域に立てられた前記壁面パネルが接触する領域の外周に沿って形成された嵌合溝に嵌合させる。
このような構成の連結部材であれば、請求項1〜5のいずれかに記載の防音室の一部を構成できる。
また、請求項6に記載された連結部材において、前記固定部は、請求項7に記載したように、隣接する前記壁面パネル同士の境界となる領域に配置され、該壁面パネルそれぞれに固定するために充分な領域を有している構成であってもよい。
このような構成の連結部材であれば、請求項2〜5のいずれかに記載の防音室の一部を構成できる。
また、請求項6または請求項7に記載されている連結部材は、請求項8に記載したように、前記床面パネル上に立てられた前記壁面パネルに、前記固定部が固定された状態において、前記床面パネルに沿って広がり、該床面パネルに接触する面を有する当接部を備える構成であってもよい。
このような構成の連結部材であれば、請求項3〜5のいずれかに記載の防音室の一部を構成できる。
また、請求項8に記載された連結部材において、前記当接部は、請求項9に記載したように、前記床面パネルと接触する面において、該面と交差する方向に貫通する穴が空けられており、該穴にネジ類が前記床面パネルに向けて通されることによって前記当接部と前記床面パネルとの固定が実現される構成であってもよい。
このように、当接部に穴を空けた構成の連結部材であれば、その穴にネジ類を通し、そのネジ類を床面パネルで受けることによって前記床面パネルとの固定を実現することができる。
また、請求項6〜9いずれかに記載された連結部材において、前記固定部は、請求項10に記載したように、前記壁面パネルと接触する面から、該面と交差する方向に貫通する穴が空けられており、該穴にネジ類が前記壁面パネルに向けて通されることによって前記固定部と前記壁面パネルとの固定が実現される構成であってもよい。
このように、固定部に穴を空けた構成の連結部材であれば、上述したものと同様に、その穴にネジ類を通し、そのネジ類を壁面パネルで受けることによって壁面パネルとの固定を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
本実施形態の防音室1は、図1に示すように、床面を構成する複数の床面パネル10,床面パネル上面に立てられた状態で壁面を構成する複数の壁面パネル20,壁面パネル20上端に載せられた状態で天井面を構成する複数の天井面パネル30,および,各パネルを連結する連結部材40,などによって構成される。
この防音室1は、上述した各パネルで内部の空間を取り囲んでおり、その内部の空間で発生した騒音が外部に漏れることを防止する構造になっている。
本実施形態における床面パネル10は、その上面となる領域のうち、各壁面パネル20で取り囲まれた内部側の領域であって、かつ、各壁面パネル20が接触する領域の外周に沿って嵌合溝12が形成されている。
また、天井面パネル30は、その下面となる領域のうち、各壁面パネル20で取り囲まれた内部側の領域であって、かつ、各壁面パネル20が接触する領域の外周に沿って嵌合溝32が形成されている。
また、連結部材40は、壁面パネル20において、床面パネル10と交差し、かつ、内部の空間と接する面(以降、「交差面」という)のうち、下端側および上端側となる領域であって、隣接する壁面パネル20同士の境界となる位置にそれぞれ配置されている。そして、それぞれが床面パネル10と壁面パネル20,天井面パネル30と壁面パネル20を連結すると共に、隣接する壁面パネル20同士を連結するように取り付けられている。
この連結部材40は、図2に示すように、板状の部材により形成されており、壁面パネル20に固定される固定部42と、各パネル10,30における嵌合溝12,32と嵌合する延出部44と、床面パネル10,30と接触する当接部46と、を備える。
本実施形態において、固定部42は、所定の方向(図2における左右方向;以降「横方向」という)に拡がる板状に形成されており、横方向に間隔を空けた2箇所にネジ穴50が形成されている。
また、延出部44は、固定部42の一端側(図2における右端側)から、横方向へ拡がる平面において横方向と交差する方向(図2における下方向)に向かって延び出している。
また、当接部46は、固定部42の他端側(図2における左端側)から、固定部42において横方向へ拡がる平面のうち、奥側の面(図2において表れていない奥側の面を指す;以降、「奥面」という)から、表側の面(図2において表側に表れている面)に向けて、これらの面と交差する方向(本実施形態においては直交方向)に延び出している。そして、この当接部46は一定の領域を持つ平面を有しており、その領域内にネジ穴52が形成されている。
このような形状の連結部材40は、固定部42が、その奥面により壁面パネル20と接触し、当接部46が、当接部46の有する平面のうち、裏側の面(図2において表れていない下側の面)により床面パネル10または天井面パネル30と接触する。
そして、この固定部42は、その2箇所のネジ穴50が、隣接する壁面パネル20それぞれと重なる位置関係で配置され、各ネジ穴50にビス54を通すことにより、それぞれの壁面パネル20と固定されている。
また、延出部44は、床面パネル10における嵌合溝12,天井面パネル30における嵌合溝32と嵌合している。
また、当接部46は、当接部46のネジ穴52にビス54を通すことにより、床面パネル10,天井面パネル30と固定されている。
(2)組み立て方法
本実施例における防音室1は、例えば、次に挙げる方法のいずれかにより組み立てられるものである。
(2−1)床面パネル10に連結部材40を取り付けてから、床面パネル10と壁面パネル20とを連結する方法
まず、床面パネル10を目的の位置に設置した後、壁面パネル20を床面パネル10に対して連結する前に、連結部材40を床面パネル10に取り付ける。具体的には、連結部材40の延出部44を、床面パネル10における嵌合溝12に嵌合させる。このとき、延出部44は、当接部46が床面パネル10と接触する深さまで嵌合溝に挿入される。そして、当接部46に形成されたネジ穴52にビス54を通すことで連結部材40を床面パネル10に固定する。
続いて、床面パネル10の上面に壁面パネル20を立て、先の手順において床面パネル10に固定した連結部材40の固定部42の奥面に、壁面パネル20の交差面が接触するように壁面パネル20を配置する。その後に、固定部42に形成されたネジ穴50にビス54を通すことで連結部材40と壁面パネル20とを固定する。
なお、こうして床面パネル10と壁面パネル20とが連結された状態を横方向から見た様子を、図3に示す。
そして、上述した各手順によって、複数の壁面パネル20を床面パネル10に順次連結していくことで、床面パネル10上に壁面パネル20で取り囲まれた空間を形成する。
続いて、壁面パネル20における交差面の上端側に、連結部材40の固定部42の奥面を接触させ、この固定部42に形成されたネジ穴50にビス54を通すことで連結部材40を壁面パネル20に固定する。
続いて、先の手順において壁面パネル20の上端側に固定した連結部材40の延出部44と、天井面パネル30における嵌合溝32とが嵌合するように、天井面パネル30を壁面パネル20の上に載せる。このとき、延出部44は、当接部46が天井面パネル30と接触する深さまで嵌合溝に挿入される。そして、当接部46に形成されたネジ穴52にビス54を通すことで連結部材40と天井面パネル30とを固定する。
そして、上述した各手順によって、複数の天井面パネル30を壁面パネル20に順次連結していくことで、床面パネル10上に壁面パネル20および天井面パネル30で取り囲まれた空間を形成する。
(2−2)壁面パネル20に連結部材40を取り付けてから、床面パネル10と壁面パネル20とを連結する方法
まず、床面パネル10を目的の位置に設置した後、壁面パネル20を床面パネル10に対して連結する前に、連結部材40を壁面パネル20に取り付ける。具体的には、連結部材40の固定部42を、壁面パネル20における交差面の下端側にて接触させ、固定部42に形成されたネジ穴50にビス54を通すことで連結部材40を壁面パネル20に固定する。
続いて、床面パネル10の上面に壁面パネル20を立て、先の手順において壁面パネル20に固定した連結部材40の延出部44を、床面パネル10における嵌合溝12に嵌合させる。このとき、延出部44は、当接部46が床面パネル10と接触する深さまで嵌合溝に挿入される。そして、当接部46に形成されたネジ穴52にビス54を通すことで連結部材40と床面パネル10とを固定する。
なお、こうして床面パネル10と壁面パネル20とが連結された状態を横方向から見た様子を、図3に示す。
そして、上述した各手順によって、複数の壁面パネル20を床面パネル10に順次連結していくことで、床面パネル10上に壁面パネル20で取り囲まれた空間を形成する。
これ以降は、上述した(2−1)の方法と同様、壁面パネル20上端側への連結部材40の固定、および、この連結部材40と天井面パネル30との固定を順次繰り返すことで、床面パネル10上に壁面パネル20および天井面パネル30で取り囲まれた空間を形成する。
(3)作用,効果
このように構成された防音室1において、連結部材40が取り付けられている位置は、この防音室1が組み立てられた状態において、各パネルの内部空間側に位置する面にある。それはつまり、連結部材40が内部空間の目視できる位置に取り付けられるということである。
このような位置に連結部材40が取り付けられるということは、防音室1の組み立て作業時においても、連結部材40および連結部材40と各パネルとの取り付け位置は常に目視できる位置にあり、そのような取り付け位置を容易に確認しながら各パネルの連結を行うことができる。
そのため、本発明における防音室1では、従来の防音室のように、壁面パネル20の下端面のみで嵌合する構成と比較すると、取り付ける位置を容易に確認できる点で組み立て作業が容易なものとなる。
また、上記実施形態においては、連結部材40が、隣接する壁面パネル20の境界となる領域に配置され、それぞれのパネルに対して固定される構成となっているため、床面パネル10と壁面パネル20との連結のみでなく、隣接する壁面パネル20同士の連結を1つの連結部材40により実現できる。よって、パネル同士を連結するためだけに専用の部品を使用する必要がなくなる結果、防音室1の組み立てに必要な部品点数を減らすことができる。
また、壁面パネル20が、床面パネル10とのみ連結され、隣接する壁面パネル20および天井面パネル30とは連結されていない状態においても、連結部材40の当接部46が床面パネル10上面と接触しているため、上述したものと同様に、壁面パネル20が連結部材40の取り付けられた側に倒れることを抑制できる。
また、上記実施形態においては、連結部材40の当接部46が床面パネル10に対して固定されているため、連結部材40と床面パネル10との連結をさらに堅固なものとすることができる。そうすることによって、壁面パネル20と床面パネル10の隙間の発生を抑制できる結果、防音性能の劣化を防止できる。
また、上記実施形態においては、連結部材40が当接部46を備えていることにより、防音室1を組み立てる際に、以下に示す効果を得ることができる。
例えば、上記(2−1)に記載した順序で組み立て作業を行う場合であれば、連結部材40の延出部44を嵌合溝12に嵌合させる際、当接部46が床面パネル10と接触した状態となり、連結部材40が位置決めされる。そのことによって、連結部材40を床面パネル10における目的の位置に容易に取り付けることができる。
さらに、このように位置決めが可能な構成であれば、嵌合溝12を深く形成し、連結部材40の延出部44の先端が嵌合溝12の底に届かないように構成した場合であっても、当接部46が床面パネル10と接触した状態となる(図3参照)。そのため、延出部44の延び出す長さに拘らず、連結部材40の位置決めが実現できる。
また、上記(2−2)に記載した順序で組み立て作業を行う場合であれば、連結部材44を壁面パネル20に取り付ける作業に続いて、連結部材40の延出部44を嵌合溝12に嵌合させる際、連結部材40の当接部46が床面パネル10上面と接触した状態となるため、壁面パネル20が連結部材40の取り付けられた側に倒れることを抑制できる。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、連結部材40が当接部46を備えている構成について例示したが、図4に示すように、当接部を備えない構成としてもよい。
また、上記実施形態において、固定部42に備えられたネジ穴50は、上述した特許文献1に記載される発明に係るネジ穴(特許文献1における図1のネジ穴10)と同様の形状としてもよい。
また、上記実施形態においては、各パネル10,20,30において連結部材40と接触する領域を、凹状に形成してもよい。このような凹状とすることによって、連結部材40を各パネルに取り付けた際に、連結部材40が存在することによって生じる各パネル表面の凹凸を小さくできる。さらに、その凹状部分の深さを連結部材40の厚さに合わせた場合であれば、連結部材40表面と各パネル表面とを一体的な面状にすることができる。
また、上記実施形態において、連結部材40は、防音室1の角となる領域で、それぞれ角度を持って配置された壁面パネル20同士,および,これらの壁面パネル20と床面パネル10と,をそれぞれ連結できるように構成してもよい。
例えば、連結部材40において、図5(a)に示すように、その固定部42を隣接する壁面パネル20の角度に合わせて曲げた構成とすることが考えられる。
より具体的にいうと、固定部42を構成する一端側(図5(a)における右端側),他端側(図5(a)における左端側)それぞれの面にネジ穴50が備えられると共に、一端側から延出部44が、他端側から当接部46がそれぞれ延び出している、といった構成である。なお、このように構成された連結部材40によりパネルが連結された防音室の要部を図6に示す。
さらに、この連結部材40は、図5(b)に示すように、固定部42を構成する他端側から延び出した他端側延出部44Aを設け、これを一端側の延出部44と繋げた形状としてもよい。
防音室の構造を示す斜視図 連結部材の構造を示す斜視図 連結部材をパネルに取り付けた状態を示す断面図 連結部材の変形例を示す斜視図 連結部材の変形例を示す斜視図 変形例における防音室の構造を示す斜視図
符号の説明
1…防音室、10…床面パネル、12…嵌合溝、20…壁面パネル、30…天井面パネル、32…嵌合溝、40…連結部材、42…固定部、44…延出部、44A…他端側延出部、46…当接部、50,52…ネジ穴、54…ビス。

Claims (10)

  1. 床面に設置された床面パネルと、
    前記床面パネル上面において、該床面パネル上方の領域を取り囲むように立てられた複数の壁面パネルと、
    前記床面パネルと前記壁面パネルとを連結する連結部材と、を備え、
    前記床面パネルおよび前記壁面パネルで囲まれた内部空間を形成している防音室であって、
    前記連結部材は、前記壁面パネルのうち、前記床面パネルと接触する下端側において該床面パネルと交差し、かつ、前記内部空間側に位置する面に固定された固定部と、該固定部から床面に向けて延びる延出部と、を備えており、
    前記床面パネルは、その上面となる領域において、該領域に立てられた前記壁面パネルが接触する領域の外周に沿って嵌合溝が形成され、該嵌合溝に前記連結部材の延出部が嵌合することで、該連結部材と固定されている
    ことを特徴とする防音室。
  2. 前記連結部材は、互いに隣接する前記壁面パネル同士の境界となる領域に配置され、該壁面パネルそれぞれに対して前記固定部が固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の防音室。
  3. 前記連結部材は、前記床面パネルに沿って拡がり、該床面パネルに接触する面を有する当接部を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防音室。
  4. 前記連結部材においては、前記当接部が、前記床面パネルに対して固定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の防音室。
  5. 前記連結部材と前記パネルそれぞれとの固定は、該連結部材から前記パネルへ向けてネジ類が通されることにより実現されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防音室。
  6. 床面に設置された床面パネルと、前記床面パネル上面において、該床面パネル上方の領域を取り囲むように立てられた複数の壁面パネルと、を備え、前記床面パネルおよび前記壁面パネルで囲まれた内部空間を形成している防音室において、前記床面パネルと前記壁面パネルとを連結する連結部材であって、
    前記壁面パネルが前記床面パネル上に立てられた場合における前記壁面パネルのうち、前記床面パネルと接触する下端側において該床面パネルと交差し、かつ、前記内部空間側に位置する交差面に固定される固定部と、
    前記床面パネル上面に立てられた前記壁面パネルに前記固定部が固定された状態において、前記固定部から床面に向けて延びる形状となっている延出部と、
    を備えており、
    前記固定部を、前記床面パネル上に立てられた前記壁面パネルにおける交差面に固定すると共に、前記延出部を、前記床面パネルの上面となる領域において、該領域に立てられた前記壁面パネルが接触する領域の外周に沿って形成された嵌合溝に嵌合させることで、前記壁面パネルと前記床面パネルとを連結する
    ことを特徴とする連結部材。
  7. 前記固定部は、隣接する前記壁面パネル同士の境界となる領域に配置され、該壁面パネルそれぞれに固定するために充分な領域を有している
    ことを特徴とする請求項6に記載の連結部材。
  8. 前記床面パネル上に立てられた前記壁面パネルに、前記固定部が固定された状態において、前記床面パネルに沿って広がり、該床面パネルに接触する面を有する当接部を備える
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の連結部材。
  9. 前記当接部は、前記床面パネルと接触する面において、該面と交差する方向に貫通する穴が空けられており、該穴にネジ類が前記床面パネルに向けて通されることによって前記当接部と前記床面パネルとの固定が実現される
    ことを特徴とする請求項8に記載の連結部材。
  10. 前記固定部は、前記壁面パネルと接触する面から、該面と交差する方向に貫通する穴が空けられており、該穴にネジ類が前記壁面パネルに向けて通されることによって前記固定部と前記壁面パネルとの固定が実現される
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の連結部材。
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