JP4851172B2 - 開閉装置の物体感知構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、雨戸を含む引戸、窓、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、スライディングウォール装置、防煙垂れ幕装置等、空間を仕切るようにして開閉体を閉鎖動作させる開閉装置における物体感知構造に関し、特に、スクリーンシャッター装置に適用するのに好適な物体感知構造に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されたもののように、開閉体(開閉体本体10)を可撓性シートにより構成した所謂スクリーンシャッター装置がある。
このような従来のスクリーンシャッター装置は、開閉体が比較的軽量で柔軟性のある可撓性シート材料から構成されているため、開閉体の開閉スピードを比較的速くすることができ、災害時に開閉体を速やかに閉鎖する必要のある防火シャッターとして好適である。
また、この従来のスクリーンシャッター装置では、万が一、閉鎖動作中の開閉体が、その下方側の物体に当接したとしても、前記したように開閉体が比較的軽量で柔軟性を有するので、当接された物体に対する衝撃が比較的小さくて済む。そのため、開閉体よりも閉鎖方向側の障害物等の物体を感知する物体感知部が設けられていなかった。
しかし、近年では、上記のようなスクリーンシャッター装置に対しても、より安全性を向上することが求められている。特に、開閉体の幅方向寸法が比較的長い開閉装置においては、開閉体全体の重量が大きくなり、物体に当接した際の衝撃も大きくなるため、その当接を極力回避する手段を備えることが好ましい。
そこで、上記従来のスクリーンシャッター装置における開閉体の閉鎖方向端部に、例えば特許文献2に記載された障害物感知装置を具備することが提案される。
しかしながら、上記従来のスクリーンシャッター装置に、特許文献2に記載されたような複雑な構造の物体感知部(障害物感知装置)を具備した場合には、軽量な可撓性シートからなる開閉体の重量を増加してしまうことになり、その結果、開閉体の開閉スピードを低下させてしまったり、万が一物体に当接した際の衝撃を増加してしまったり等するおそれがある。
そのため、スクリーンシャッター装置の開閉体には、軽量で簡素な構造の物体感知部を設けることが好ましいが、このようにした場合、開閉体が全閉した際や物体に当接した際に障害物感知装置が破損や磨耗等しないような工夫を要する。
また、スクリーンシャッター装置を防火シャッターとして用いる場合には、火災時の火炎や熱により、物体感知部が焼損してしまったり溶融してしまったり等するのを防ぐ必要がある。
特開2004−204531号公報 特開平9−170389号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、開閉体の閉鎖方向端部に設けられた物体感知部を保護することができる開閉装置の物体感知構造を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は、空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体の閉鎖方向端部に、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を接触感知する物体感知部を備えた開閉装置の物体感知構造において、前記開閉体は、開閉体本体と、該開閉体本体の下端部に開閉体幅方向へわたって接続された座板部材とを備え、前記開閉体本体は、可撓性シート材からなり、前記座板部材は、単数もしくは複数の錘体と、これら錘体よりも下側に設けられた前記物体感知部と、前記開閉体本体と略同材質の可撓性シート材からなるとともに前記物体感知部における開閉体厚さ方向の両端部及び下端部を覆う保護シートと、前記保護シートにおける開閉体厚さ方向両端の各上端部に重ね合わせられた固定ブラケットとを備え、前記保護シート及び前記固定ブラケットは、開閉体厚さ方向へ挿通された止着具によって前記錘体に一体化されていることを特徴とする。
第一の形態は、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体の閉鎖方向端部に、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を接触感知する物体感知部を備えた開閉装置の物体感知構造において、開閉体の閉鎖方向端部に、前記物体感知部における少なくとも開閉体厚さ方向の端部を覆うようにして、可撓性の保護シートを設けたことを特徴とする。
ここで、この形態の物体感知構造が適用される開閉装置は、空間を仕切るようにして開閉体を閉鎖動作させる開閉装置であればよく、この開閉装置には、開閉体が閉鎖動作のみを行うように用いられる態様(例えば、非常時のみ遮煙や遮炎等の目的で閉鎖されるシャッター装置等)、開閉体が開放動作と閉鎖動作との双方を行うように用いられる態様等を含む。更に、この開閉装置には、開閉体を巻取軸により巻き取ったり繰り出したりすることで開閉させる態様や、開閉体を巻取ることなく繰り出したり収納したりする態様等を含む。
また、上記開閉体には、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられるが、開閉体重量の軽量化を図り開閉スピードを向上して且つ閉鎖性を良好にする観点から、特に好ましくはシート状物からなる態様とする。
また、上記物体感知部は、物体との接触により、押圧力を受けて変形することに伴って感知するものであればよく、例えば、物体との接触によりリミットスイッチやマイクロスイッチ等を作動させるようにした態様、物体との接触により可動座板を移動させ、その移動をマイクロスイッチ等の接触式センサまたはマグネットスイッチや光電センサ等の非接触式センサにより感知するようにした態様、物体との接触により弾性チューブを変形させ、該チューブ内の光電センサの光経路が遮られるのを感知するようにした態様、物体との接触により弾性チューブを変形させ、該チューブ内の流体の圧力変化を感知するようにした態様等を含むが、特に軽量で簡素な構成としては、所謂テープスイッチを用いた態様とするのが好ましい。
この物体感知部は、開閉体幅方向のどこにおいても物体を感知できるように、開閉体幅方向へわたって連続的に設けられているのが好ましいが、開閉体幅方向へわたって断続的に複数設けるようにしてもよい。
また、上記保護シートは、弾性シー卜を含む可撓性のシートであればよいが、より好ましくは耐火性を有する可撓性シートを用いる。
また、「前記物体感知部における少なくとも開閉体厚さ方向の端部を覆うようにして」という構成は、上記物体感知部をその開閉体厚さ方向側から視た場合に、より好ましくは上記開閉体の閉鎖状態において上記物体感知部をその開閉体厚さ方向側から視た場合に、該物体感知部が上記保護シートにより覆われ視認されないような構成であればよい。
この構成には、上記物体感知部の開閉体厚さ方向の端部に対し上記保護シートが略密接している態様と、上記物体感知部の開閉体厚さ方向の端部と上記保護シートとの間に空間を有する態様との双方を含むが、上記物体感知部をより効果的に保護するためには後者の態様が好ましい。
また、この構成には、例えば、上記物体感知部における開閉体厚さ方向の端部のみを上記保護シートによって部分的に覆うようにした態様や、上記物体感知部における開閉体厚さ方向の端部を含むようにして、上記物体感知部を全体的に覆うようにした態様等を含む。
更に、この構成には、物体感知部における開閉体厚さ方向の一端部のみを上記保護シートによって覆うようにした態様や、物体感知部における開閉体厚さ方向の両端部をそれぞれ別々の保護シートによって覆うようにした態様、物体感知部における開閉体厚さ方向の一端部から他端部にわたる範囲を、一体的な保護シートによって覆い包むようにした態様等を含む。
また、第二の形態では、上記保護シートが、上記物体感知部をその開閉体閉鎖方向側から覆い包むようにして設けられていることを特徴とする。
すなわち、この第二の形態は、上記物体感知部における開閉体閉鎖方向の端部、および同物体感知部における開閉体厚さ方向の両端部を、上記保護シートによって覆い包むようにしている。
また、第三の形態では、上記保護シートが、耐火性を有するシートであることを特徴とする。
ここで、上記耐火性を有するシートには、難燃性の可撓性シートや、不燃性の可撓性シート、耐火性を有する様に加工された可撓性シート等を含む。
また、第四の形態では、上記保護シートが、弛んだ状態で設けられていることを特徴とする。
ここで、上記「弛んだ状態」とは、物体感知部を覆った状態の保護シートが、張った状態にないことを意味する。
好ましい一例としては、保護シートが物体感知部を覆い包む断面略袋状に設けられ、その保護シートの底部と物体感知部との間に隙間が形成される程度に、保護シートを弛ませる。
また、第五の形態では、上記保護シートにおける開閉体閉鎖方向の端部に、上記開閉体の当接対象部位に対向するように、少なくとも閉鎖方向端部が略平板状に形成された平板状部材を設けたことを特徴とする。
ここで、上記平板状部材は、少なくともその閉鎖方向端部が略平板状に形成された部材であればよく、すなわち、この平板状部材には、断面略凹字状の部材や、断面略L字状の部材等を含む。
また、この平板状部材は、その下面が略平坦状に形成された部材であることが好ましいが、意匠性を損ねないようにすれば、その下面に凹凸部やその他の形状、模様等がデザインされたものであってもよい。
また、この平板状部材は、開閉体幅方向へわたって連続する部材とするのが好ましいが、複数の部材を開閉体幅方向に接続してなる態様や、複数の部材を開閉体幅方向に所定間隔置きに配設してなる態様とすることも可能である。
また、第六の形態では、上記平板状部材に、上記物体感知部を押圧して作動しやすくするための突起を設けたことを特徴とする。
ここで、上記突起は、上記平板状部材と一体に形成されていてもよいし、上記平板状部材と別体の部材を、上記平板状部材に対して止着するようにしてもよい。
この突起の好ましい態様としては、上記平板状部材をリベットや、ネジ、ボルトとナット等の止着具によって上記保護シートに止着し、該止着具の突出する頭部または先端部を上記突起として用いるようにした構成とする。この構成によれば、上記突起に、物体感知部を押圧する押圧部材としての機能と、平板状部材を保護シートに止着する止着具としての機能とを併せ持たせることができる。
また、第七の形態では、上記開閉体の当接対象部位に、上記開閉体の閉鎖方向端部における上記物体感知部の箇所を没入させる凹部であって、前記箇所以外の箇所を没入不能な凹部を設けたことを特徴とする。
ここで、上記当接対象部位とは、上記開閉体を閉鎖動作させて全閉した際に、該開閉体が当接する部位を意味し、この当接対象部位の具体例としては、床面や地面、枠部材等が挙げられる。
また、「上記物体感知部の箇所」とは、詳細に説明すれば、上記開閉体の閉鎖方向端部側において少なくとも物体感知部を含む部分であり、該箇所には、物体感知部のみである場合や、物体感知部および保護シートである場合等を含む。
また、「前記箇所以外の箇所」とは、詳細に説明すれば、上記開閉体の閉鎖方向端部側において少なくとも物体感知部以外の部分であり、該箇所には、上記保護シートを含んでいてもよいし、上記保護シートを含まないようにしてもよい。
また、上記凹部の好ましい一例としては、上記当接対象部位における上記開閉体の幅方向の略全長にわたって連続する溝状に形成すればよい。
また、他例としては、上記物体感知部を開閉体幅方向へわたって断続的に複数設けた場合に、その複数の物体感知部をそれぞれ没入可能な複数の凹部としてもよいし、その複数の物体感知部をまとめて没入可能な単一の凹部としてもよい。
また、前記他例において、上記開閉体に避難用等のための通過口がある場合には、少なくとも該通過口の下方側に、上記凹部を設けるようにすることが好ましい。この構成によれば、前記通過口を通過する人や物等の荷重により物体感知部が損傷してしまうのを防ぐことができる。
また、第八の形態では、上記物体感知部は、物体を接触感知する略帯状のスイッチであり、開閉体の閉鎖方向端部に幅方向へわたって設けられていることを特徴とする。
ここで、上記略帯状のスイッチは、例えば所謂テープスイッチとすればよいが、略同様の構成の他のスイッチであってもよい。
なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の形態によれば、物体感知部の開閉体厚さ方向の端部を保護シートにより覆って保護することができ、例えば、火災時に物体感知部が開閉体厚さ方向側から火炎を受けるのを保護シートによって阻むことができる。
その上、当接対象部位に多少の凹凸がある場合でも、その凹凸に密接するようにして、保護シートが撓むため、全閉時の閉鎖性(遮煙性や、遮炎性、防塵性、防水性等を含む)を向上することができる。
また、第二の形態によれば、開閉体の閉鎖方向端部が、物体や当接対象部位に当接した際に、物体感知部と物体や当接対象部位との間に、保護シートが挟まれるため、物体感知部が、前記当接の際の摩擦や衝撃によって、摩耗や破損等してしまうのを防ぐことができる。
その上、当接対象部位に多少の凹凸がある場合でも、その凹凸に密接するようにして、保護シートが撓み変形するため、全閉時の閉鎖性(遮煙性や、遮炎性、防塵性、防水性等を含む)を向上することができる。
更に、第三の形態によれば、万が一火災が発生した際に、その火災時の火炎や熱により物体感知部が焼損してしまったり溶融してしまったり等するのを、耐火性を有する保護シートによって防ぐことができ、万一、物体感知部が焼損等してしまった場合でも、それに伴う延焼を防止することができる。
更に、第四の形態によれば、保護シートを、当接対象部位の凹凸に、より密接させることができるため、全閉時の閉鎖性を一層向上することができる。
更に、第五の形態によれば、開閉体が略全開された際に、該開閉体を下方から視た際の外観上の体裁を向上することができる。
更に、第六の形態によれば、開閉体の閉鎖動作中に、該開閉体よりも閉鎖方向側に物体がある場合、その物体に平板状部材が当接し、該平板状部材の突起が局部的に強い押圧力でもって物体感知部を押圧し、該物体感知部を作動させることになる。
したがって、物体感知部による物体感知性能を、より向上することができる。
更に、第七の形態によれば、開閉体が全閉した際に、物体感知部や該物体感知部下方の保護シートの一部を、凹部内に逃がすことができる。
したがって、物体感知部が、当接対象部位への当接によって磨耗や破損等してしまうのを防ぐことができる。
更に、第八の形態によれば、小型軽量で簡素な構造の略帯状のスイッチを用いるため、開閉体を軽量化して、開閉体の開閉スピードを向上することができ、生産性も良好である
次に、上記形態の具体例を図面に基づいて説明する。
以下の開閉装置の物体感知構造は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物の開口部分や、構築・構造物の内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、構築・構造物内部の空間を仕切ったり開放したりする開閉装置であって、特に、火災などが発生した際に、煙の拡散や延焼を防止するのに好適なスクリーンシャッター装置に適用した一例について説明する。
開閉装置1は、シート状の開閉体10、該開閉体10の幅方向の端部を囲み開閉方向へ案内するガイドレール20、開閉体10を繰り出したり巻取ったりする巻取装置30等を備えている。(図1参照)
開閉体10は、通過可能な通過口11aを下端側に有する開閉体本体11と、通過口11aを開閉可能にすべく開閉体本体11に対し吊下げ状に設けられた扉部12とを備え、開閉体本体11及び通過口11aの下端部には、開閉体幅方向へわたって座板部材14が配設されている。
開閉体本体11は、例えば、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、フッ素加工を施した塩化ビニル樹脂シート材、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材等、耐火性を有する可撓性シート材からなる。
この開閉体本体11は、図示例によれば、開閉体幅方向に長い略矩形帯状のシート材を、上下方向に複数連接するように縫い付けることで構成される。
なお、この開閉体本体11の他例としては、複数のシート材を開閉体幅方向や斜め方向へ縫い付けてなる態様や、略矩形状に裁断された一枚のシート材からなる態様等としてもよい。
また、前記開閉体本体11の下端側の通過口11aは、図示した好ましい一例によれば、略矩形状を呈するが、円形状や、楕円形状、三角形状、他の多角形状等としてもよい。
また、この開閉体本体11の幅方向の端部には、ガイドレール20内に係合することで、開閉体10がガイドレール20から開閉体幅方向へ抜けてしまうのを防止する抜止部材(図示せず)が、開閉体開閉方向にわたって複数配設されている。
また、扉部12は、開閉体10の表側と裏側とにそれぞれ具備され、図示例によれば略矩形状に形成されている。
この扉部12は、開閉体本体11と略同材質の可撓性シート材からなり、開閉体本体11同様に、複数のシート材を連接し縫い付けて構成してもよいし、裁断された一枚のシート材から構成してもよい。
そして、各扉部12は、その上端側が、通過口11aの上縁に沿うようにして開閉体本体11に止着されるとともに、この止着部以外の端部を、通過口11aの周囲の面に重ね合わせている。
また、座板部材14は、開閉体10が閉鎖動作する際に、自重によって開閉体10を下方へ引っ張り、地面や床面等に当接される部材であり、開閉体本体11及び通過口11aの下端側に、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられている。
この座板部材14は、より詳細に説明すれば、図3及び図4に示すように、単数もしくは複数(図示例によれば3つ)の錘体14a,14b,14aと、これら錘体14a,14b,14aを、その下方側から束ねる縦断面略凹状の枠部材14cと、該枠部材14cの下端部に止着された物体感知部14dと、該物体感知部14dをその下方側から覆い包むようにして設けられた保護シート14eと、該保護シート14eの両上端部を、錘体14a,14aに固定する固定ブラケット14f,14fと、一方の固定ブラケット14fと共に錘体14aに固定されたリード線ガイドブラケット14gとを具備している。
錘体14a,14b,14aの各々は、図示例によれば略直方体状の金属部材であり、開閉体厚さ方向に重ね合わせられている。
中央の錘体14bは、開閉体本体11下端に形成された断面略袋状の部分11bに納められることで、開閉体本体11と一体化されている。
枠部材14cは、上記錘体14a,14b,14a、および錘体14bを内在する開閉体本体11の断面略袋状の部分11bを、下方側から断面略凹状に覆って、これら部材を開閉体厚さ方向に束ねている。
そして、これら錘体14a,14b,14a、前記断面略袋状の部分11b、および枠部材14cは、開閉体厚さ方向へ挿通された止着具14h(例えば、ボルトとナットや、リベット等)によって固定されることで、一体化している。
そして、上記枠部材14cの下端部には、物体感知部14dが開閉体幅方向へわたって固定される。
この物体感知部14dは、略帯状の弾性体内に接点を備え、厚さ方向の押圧力により前記接点をONにする略帯状のスイッチ(テープスイッチ等と呼称される場合もある)である。
より詳細に説明すれば、この物体感知部14dは、略帯状の弾性樹脂内に、厚さ方向に所定間隔を置いて配設された一対の電極を、該物体感知部14dの長さ方向(開閉体幅方向)へわたって複数備え、これら複数の一対の電極を、それぞれ接点としており、その何れかの接点が外部からの押圧力によりONにされた際に、その接点信号を出力するように構成されている。
また、図示した好ましい一例の物体感知部14dでは、外力を受ける弾性樹脂部分(図示による下端面)に、長さ方向(開閉体幅方向)へわたる突起を有し、
該突記によって外部からの押圧力を内部に伝達し、一対の電極からなる接点を良好に作動させるようにしている。
なお、物体感知部14dの他例としては、前記のような突起を省いた態様とすることも可能である。
上記枠部材14cを物体感知部14dに固定する手段は、両面テープや接着剤による接着や、ねじ止め、リベット止め、その他の止着手段とすることができる。
上記のようにして一体化された錘体14a,14b,14a、開閉体本体11、枠部材14c、物体感知部14dは、図4(b)に示すように、その下方側から保護シート14eによって覆われる。
保護シート14eは、上記開閉体本体11と略同材質の耐火性を有する可撓性シートであり、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられ、物体感知部14d、枠部材14c、錘体14a,14b,14a等を、その下方側から開閉体厚さ方向に覆い包む。
この際、保護シート14eは、物体感知部14dとの間に若干の隙間s(図4(b)参照)が形成されるように、適度の弛んだ状態で配設される。
保護シート14eの各上端部には、図4(c)に示すように、固定ブラケット14fが重ね合わせられる。
各固定ブラケット14fは、図示例によれば、断面略L字状に形成されるが、平板状や他の形状とすることも可能である。
また、両固定ブラケット14f,14fの内の一方には、リード線ガイドブラケット14gが重ね合わせられる。
このリード線ガイドブラケット14gは、開閉体幅方向の端部側に設けられ(図1及び図2参照)、物体感知部14dのリード線14d1の繋ぎ目14d2(例えば、コネクター部分等)を覆うようにして保護するとともに、リード線14d1を上方へ導いている。
そして、上記保護シート14e、固定ブラケット14f,14f、リード線ガイドブラケット14gは、図3及び図4に示すように、開閉体厚さ方向に挿通された止着具14i(例えば、ボルトとナット、リベット等)によって、錘体14a,14b,14aおよび開閉体本体11と一体化される。
なお、錘体14a,14b,14a、枠部材14c、物体感知部14d、保護シート14e、固定ブラケット14f,14f等の各々は、開閉体本体11の幅方向の略全長にわたって設けられており、開閉体幅方向へわたる一体の部材であってもよいし、複数の部材を開閉体幅方向へ接続してなる部材であってもよい。
また、上記のようにリード線ガイドブラケット14gによって上方へ導かれたリード線14d1は、図1に示すように、開閉体本体11の表部又は裏部を這うようにして巻取装置30の収納ケース33内に挿入され、収納ケース33内で巻取りリール式のリード線収納装置40に巻かれる。
リード線収納装置40は、略円筒状の巻取体(図示せず)と、該巻取体を巻取り方向へ付勢する付勢部材(例えば、スプリングやぜんまいばね等)とを備え、開閉体10の閉鎖動作に伴ってリード線14d1を繰り出し、同開閉体10の開放動作に伴って余分となる同リード線14d1を、前記付勢部材の付勢力によって巻き取るように構成されている。
そして、このリード線収納装置40は、リード線14d1に通電される電気信号を巻取装置30内の制御部31へ送信するように、収納ケース33内にて電気的に配線されている。
また、巻取装置30は、開閉体10を巻取ったり繰り出したりする巻取軸32や、該巻取軸32を回転させる電動駆動源(図示せず)、該電動駆動源を制動するブレーキ装置(図示せず)、該電動駆動源を制御する制御部31等を、収納ケース33内に具備してなる。
制御部31は、図示しない操作部(例えば、スイッチボックスや、リモコン送信機、携帯端末等)からの操作信号や、災害時の非常信号、上記物体感知部14dからの接点信号等に応じて、開閉体10の開閉動作を適宜に制御する電気回路であり、マイコン、シーケンサー、またはリレー回路等によって構成されている。
この制御部31による制御動作の一例について詳述すれば、この制御部31は、火災等の災害時に非常信号が入力されると、開閉体10の略全開状態において巻取軸32を静止しているブレーキ装置(図示せず)を解除し、開閉体10を自重によって巻取軸32から繰り出させる。
制御部31は、開閉体10の閉鎖動作中に、該開閉体10がその下方側の物体(障害物)に当接した場合には、その当接を物体感知部14dからの入力信号により感知し、前記ブレーキ装置を作動させて、開閉体10の閉鎖動作を停止する。
そして、制御部31は、当接していた物体が開閉体10の下方に存在しなくなった場合には、物体感知部14dからの入力信号がONからOFFに変化するため、その入力信号の変化から所定時間(例えば10秒)後に、上記ブレーキ装置を解除して、再度、開閉体10を自重によって閉鎖動作させる。
したがって、閉鎖動作中の開閉体10に物体が当接した後、その物体が除去された場合でも、開閉体10を全閉するまで閉鎖動作させることができる。
そして、制御部31は、開閉体10の閉鎖方向端部が当接対象部位p(例えば、床面や、地面、枠部材等)に近接すると、その近接状態を、巻取装置30内のカウンター式リミットスイッチ(図示せず)からの信号により認識し、物体感知部14dからの入力信号を無効にする。
なお、前記カウンター式のリミットスイッチは、開閉体10の閉鎖方向端部と当接対象部位pと隙間が、殆ど物体を挿入不可能な程度の隙間になった際に、信号を出力するように、適宜に設定されている。
したがって、開閉体10が全閉した際には、物体感知部14dが当接対象部位pにより押圧されその接点がON状態になっても、その状態を制御部31は障害物などの物体感知として認識しない。
そして、制御部31は、開閉体10が略全閉状態となると、巻取装置30内における別のカウンター式リミットスイッチ(図示せず)からの信号により、巻取装置30内の上記ブレーキ装置(図示せず)を作動させて、巻取軸32の繰り出し方向の回転を停止する。よって、開閉体10は、開閉方向の弛みが略無い略全閉状態で静止する。
なお、上記構成によれば、開閉体10の物体感知部14dが物体に当接した際に、その開閉体10の閉鎖動作を停止するようにしているが、開閉体10を所定時間又は所定距離反転動作させてから停止するようにしてもよい。
また、他例としては、開閉体10が当接対象部位pに当接した際における物体感知部14dからの信号を有効にし、該信号によってブレーキ装置(図示せず)を作動させて巻取軸32の繰り出し回転を停止することも可能であるが、この場合には、当接対象部位pに若干の凹凸がある場合に、その凹凸の凸部に物体感知部14dが反応して巻取軸32の繰り出し回転を停止してしまうと、開閉体10の閉鎖方向端部と当接対象部位pとの間に、隙間を生じてしまうおそれがある。
そのため、上記実施の形態のように、開閉体10が全閉する若干手前で物体感知部14dを無効とする構成の方が好ましい。
而して、本発明に係わる物体感知構造を備えた上記開閉装置1によれば、開閉体10の閉鎖動作中に、物体感知部14dが物体や当接対象部位pに当接し、その際の摩擦や衝撃等に起因して、物体感知部14dが磨耗や損傷等してしまうのを、保護シート14eによって防ぐことができ、その上、物体感知部14dが火災時の炎や熱により損傷したり溶融したり等してしまうのも、耐火性の保護シート14eによって防ぐことができる。
更に、図3に示すように、当接対象部位pに若干の凹凸がある場合でも、弛みを有する保護シート14eが、その凹凸に沿うようにして密接するため、火災時に発生した煙や炎等が開閉体10と当接対象部位pとの隙間から洩れてしまうのを防ぐことができ、閉鎖性が良好である。
次に、本発明に係わる開閉装置の物体感知構造の他例について説明する。なお、以下に示す物体感知構造の他例は、上述した物体感知構造を一部変更したものであるため、上記物体感知構造と略同様の箇所については、重複する詳細な説明を省略する。
図5(a)(b)に示す開閉装置の物体感知構造は、上記保護シート14eにおける開閉体閉鎖方向の端部に、開閉体10の当接対象部位pに対向するように平板状部材51を止着している。
平板状部材51は、開閉体10の閉鎖方向端部に沿う開閉体幅方向へわたる略矩形状の板材であり、その開閉体厚さ方向の略中央部分が止着具52によって、保護シート14eの下端に止着されている。
止着具52は、リベットや、ネジ、ボルトとナット等であり、その頭部または先端部を、物体感知部14dにおける開閉体厚さ方向の略中央部分に対向させることで、物体感知部14dを押圧して作動可能な突起52aとしている。
図示した好ましい一例によれば、平板状部材51の下面に施された座ぐり状の凹部に、止着具52の先端部または頭部を配置することで、平板状部材51の下面に突出した部分がないようにしている。
なお、図示例によれば、止着具52を開閉体厚さ方向において単数設けてあるが、該止着具52を開閉体厚さ方向に複数設けることで、平板状部材51の上面を保護シート14eに対し、より密接させるようにしてもよい。また、平板状部材51の上面を接着剤により保護シート14eに対し、より密接させるようにしてもよい。
而して、この開閉装置の物体感知構造によれば、図5(a)に示すように、開閉体10が略全開された際には、平板状部材51の底面を、巻取装置30下部側のまぐさ部材34の下端面に対し、略面一にすることができるため、略全開状態の開閉体10の下端部が下方側から視認された際における体裁を良好にすることができる。
また、閉鎖動作中の開閉体10における閉鎖方向端部の保護シート14eに、変形や皺等が生じるのを、平板状部材51の重量等により抑えることができる。
なお、平板状部材51の下端面に、まぐさ部材34の下端面と同色の着色を施せば、より外観上の体裁を向上することができ、好ましい。
また、図5(b)に示すように、開閉体10が物体xに当接した際には、物体感知部14dが突起52aにより局部的に強く押圧されるため、物体感知部14d内の接点を良好に作動させることができる。
なお、上記態様(図5(a)(b)参照)によれば、平板状部材51を保護シート14eの外部側に設けたが、図6に示す態様のように平板状部材51’を保護シート14eの内部側に設けるようにしてもよい。
図6に示す開閉装置の物体感知構造によれば、平板状部材51’を保護シート14e内面の底部側によって受ける構造であるため、保護シート14eにおける止着具52の部分に、平板状部材51’の荷重が集中してしまうのを避けることができ、ひいては、当該物体感知構造の耐久性を向上することができる。
なお、この物体感知構造においても、上述した図5(a)(b)に示す態様と略同様に、開閉体全開時の外観上の体裁を向上する効果や、物体感知部14dの作動を良好にする効果等を奏するのは勿論である。
また、図7に示す開閉装置の物体感知構造では、保護シート14eにおける開閉体閉鎖方向の端部に、開閉体10の当接対象部位pに対向するように断面略凹状の平板状部材53を止着している。
平板状部材53は、その開閉体厚さ方向(図7における水平方向)の両端部に、立上り片部53a,53aを備え、その両立上り片部53a,53aの内側に保護シート14eが位置するようにしている。
そして、この平板状部材53は、開閉体厚さ方向へ所定間隔置きに設けられた複数の止着具52によって保護シート14eに止着され、複数の止着具52の内、中央の止着具52における先端部または頭部が、物体感知部14dを押圧するための突起52aとして用いられている。
この物体感知構造によれば、開閉体10の略全開時に、平板状部材53とまぐさ部材34との隙間から、保護シート14eやその他の座板構造が見えてしまうのを、立上り片部53a,53aによって防ぐことができ、開閉体10全開時の外観上の体裁を一層良好にすることができる。
また、図8に示す開閉装置の物体感知構造では、保護シート14eにおける開閉体閉鎖方向の端部に、開閉体10の当接対象部位pに対向するとともに、まぐさ部材34を覆うように、断面略凹状の平板状部材54を止着している。
平板状部材54は、その開閉体厚さ方向(図7における水平方向)の両端部に、立上り片部54a,54aを備え、開閉体10の全開時には、その両立上り片部54a,54aの内側にまぐさ部材34が位置するようにしている。
そして、この平板状部材54は、開閉体厚さ方向へ所定間隔置きに設けられた複数の止着具52によって保護シート14eに止着され、複数の止着具52の内、中央の止着具52における先端部または頭部が、物体感知部14dを押圧するための突起52aとして用いられている。
この物体感知構造によれば、開閉体10の略全開時に、座板部材14とまぐさ部材34との隙間が塞がれるため、外観上の体裁を更に向上することができる。
また、図9に示す開閉装置の物体感知構造では、開閉体10の当接対象部位pに、開閉体幅方向へわたる略溝状の凹部p1を設けている。
凹部p1は、物体感知部14d、および保護シート14eにおける物体感知部14dを覆い包んでいる部分を没入可能であって、それ以外の箇所が没入不能となるように、形成されている。
この開閉装置の物体感知構造によれば、開閉体10が略全閉した際、物体感知部14dが当接対象部位pの凹部p1内に逃がされることになる。したがって、開閉体10全閉時の衝撃により、物体感知部14dが損傷したり脱落したり等するのを防ぐことができる。
特に、図1に例示する開閉装置1のように開閉体10に通過口11aがある場合には、該通過口11aを通過する通過物の重量によって物体感知部14dが損傷等してしまうのを、凹部p1によって効果的に防ぐことができる。
また、図10(a)(b)に示す開閉装置の物体感知構造では、上述した物体感知構造(図3参照)における保護シート14eを、座板部材14における開閉体厚さ方向の両側の保護シート14e’,14e’に置換した構成としている。
各保護シート14e’は、物体感知部14dにおける開閉体厚さ方向の端部を覆うようにして設けられる。
より詳細に説明すれば、各保護シート14e’は、上記保護シート14eと略同材質のシート材を、開閉体幅方向の略全長にわたる平面視略矩形状に裁断してなり、その上辺側が座板部材14に止着され、その下辺側が物体感知部14dよりも下方側に断面略スカート状に垂れ下がるように設けられている。
この物体感知構造によれば、開閉体10が略全閉されると、図10(b)に示すように、各保護シート14e’の下端側が当接対象部位pに当接する。
したがって、物体感知部14dは、両保護シート14e’,14e’および当接対象部位pによって覆われて、保護されることになる。
しかも、各保護シート14e’の下端側が、略スカート状に撓むようにして当接対象部位pに略密接するため、その閉鎖性が良好であり、火災時の火炎や煙、あるいは粉塵等の通過を阻むことができる。
図10(a)(b)に示す開閉装置の物体感知構造において、両保護シート14e’,14e’の下端にわたって、上述した平板状部材51,53,54の何れかを設けるようにしてもよい。
また、図10(a)(b)に示す開閉装置の物体感知構造において、当接対象部位pに、物体感知部14dの箇所のみを没入させる凹部p1を設けるようにしてもよい。
なお、上述した開閉装置1(図1参照)によれば、物体感知部14dのリード線14d1を、リール式のリード線収納装置40によって巻き取ったり巻き戻したりするようにしたが、このリード線収納装置40は、図10に示す開閉装置2のように、リード線収納装置50に置換されてもよい。
図10に示す開閉装置2では、開閉体10が開閉動作した際に、リード線収納装置50によってリード線14d1を収納したり繰り出したりしている。
リード線収納装置50は、巻取装置30内に回動自在に吊り下げられるとともに、上半部側にリード線14d1が掛けられるようにした吊り滑車(静滑車)51と、リード線14d1における吊り滑車51と制御部31との間の部分に掛けられた動滑車52と、該動滑車52の支軸に一体的に吊り下げられた垂体53とから構成される滑車機構であり、動滑車52及び垂体53をガイドレール20内の空間に配置している。
このリード線収納装置50によれば、開閉体10が開放動作すると、動滑車52及び垂体53が徐々に下方へ移動し、リード線14d1の余分となる部分がガイドレール20内に収納され、開閉体10が閉鎖動作すると、動滑車52及び垂体53が徐々に上方へ移動し、リード線14d1が収納ケース33下端の隙間から徐々に繰り出されることになる。
本発明に係わる物体感知構造の一例を適用した開閉装置を示す正面図である。 同開閉装置の要部拡大図である。 同開閉装置の要部側面図である。 同開閉装置の要部側面図であり、(a)〜(b)に組立て手順を示している。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる物体感知構造の一例を適用した開閉装置の他例を示す正面図である。
1,2:開閉装置
10:開閉体
14:座板部材
14d:物体感知部
14e,14e’:保護シート
p:当接対象部位
51,51’,53,54:平板状部材
52a:突起
p:当接対象部位
p1:凹部

Claims (8)

  1. 空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体の閉鎖方向端部に、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を接触感知する物体感知部を備えた開閉装置の物体感知構造において、
    前記開閉体は、開閉体本体と、該開閉体本体の下端部に開閉体幅方向へわたって接続された座板部材とを備え、
    前記開閉体本体は、可撓性シート材からなり、
    前記座板部材は、単数もしくは複数の錘体と、これら錘体よりも下側に設けられた前記物体感知部と、前記開閉体本体と略同材質の可撓性シート材からなるとともに前記物体感知部における開閉体厚さ方向の両端部及び下端部を覆う保護シートと、前記保護シートにおける開閉体厚さ方向両端の各上端部に重ね合わせられた固定ブラケットとを備え、
    前記保護シート及び前記固定ブラケットは、開閉体厚さ方向へ挿通された止着具によって前記錘体に一体化されていることを特徴とする開閉装置の物体感知構造。
  2. 前記錘体の一つは、前記開閉体本体の下端に形成された断面略袋状の部分に納められることで、前記開閉体本体と一体化されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置の物体感知構造。
  3. 前記開閉体本体には、開閉体厚さ方向へ貫通された通過口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置の物体感知構造。
  4. 前記座板部材は、前記錘体を下方側から束ねる縦断面略凹状の枠部材を具備し、
    前記物体感知部は、前記枠部材の下端部に止着されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置の物体感知構造。
  5. 前記座板部材は、リード線ガイドブラケットを備え、このリード線ガイドブラケットは、前記物体感知部に接続されるリード線を上方へ導いていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置の物体感知構造。
  6. 上記保護シートは、前記開閉体の当接対象部位に接触する下端側の部分が、弛んだ状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置の物体感知構造。
  7. 上記保護シートにおける可撓性の下端部に、上記開閉体の当接対象部位に対向するように、少なくとも下端部が略平板状に形成された平板状部材を止着したことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置の物体感知構造。
  8. 上記物体感知部は、物体を接触感知する略帯状のスイッチであり、開閉体の閉鎖方向端部に幅方向へわたって設けられ、
    上記開閉体の当接対象部位には、上記開閉体の閉鎖方向端部における上記物体感知部の箇所を、上記物体感知部の開閉体幅方向の全長にわたって没入させる凹部であって、前記箇所以外の箇所を没入不能な凹部を設け、この凹部を、上記開閉体の幅方向の略全長にわたって連続する溝状に形成したことを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載の開閉装置の物体感知構造。
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