WO2007049392A1 - 開閉装置 - Google Patents

Abstract

　簡素な構造でもって、開閉体よりも閉鎖方向側の物体を開閉体幅方向へわたって良好に感知することができる上、その感知のための感知部を保護することができる開閉装置を提供する。 　開閉体１０の閉鎖方向端部に、固定座板１４と可動座板１５とによって開閉体開閉方向側および開閉体厚さ方向側の四方が囲まれた空間部Ｓを開閉体幅方向へわたって形成し、この空間部Ｓに、開閉体幅方向へわたる感知部１４ｄと、該感知部１４ｄを部分的に押圧可能な突起１５ｂを設け、前記固定座板１４に相対した前記可動座板１５の開閉体開放方向への移動に伴って、前記感知部１４ｄおよび前記突起１５ｂが前記固定座板１４と前記可動座板１５との間に挟まれた際に、前記感知部１４ｄが前記突起１５ｂによって部分的に押圧されるようにした。

Description

明 細 書

開閉装置

技術分野

[0001] 本発明は、スライドして開閉する開閉体に、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を感 知する物体感知手段を具備するようにした開閉装置に関し、特に可撓性シート材料 力も開閉体を構成している所謂スクリーンシャッター装置として好適な開閉装置に関 するものである。

背景技術

[0002] 従来、例えば特許文献 1に記載されたもののように、可撓性シート材料力 なる開 閉体 (開閉体本体 10)をスライドさせて空間を仕切ったり開放したりする所謂スクリー ンシャッター装置がある。

このような従来のスクリーンシャッター装置は、開閉体が比較的軽量で柔軟性のあ る可撓性シート材料力も構成されているため、開閉体の開閉スピードを比較的速くす ることができ、災害時に開閉体を速やかに閉鎖する必要のある防火シャッター装置と して好適である。

また、この従来のスクリーンシャッター装置では、万が一、閉鎖動作中の開閉体が、 その下方側の物体に当接したとしても、前記したように開閉体が比較的軽量で柔軟 性を有するので、当接された物体に対する衝撃が比較的小さくて済む。そのため、開 閉体よりも閉鎖方向側の障害物等の物体を感知する感知部が設けられていない構 成が一般的であった。

[0003] しかし、近年では、上記のようなスクリーンシャッター装置に対しても、より安全性を 向上することが求められている。特に、開閉体の幅方向寸法が比較的長い開閉装置 においては、開閉体全体の重量が大きくなり、物体に当接した際の衝撃も大きくなる ため、その当接を極力回避する手段や、万が一当接した場合の衝撃をより軽減する 手段等を備えることが好まし 、。

[0004] そこで、上記従来のスクリーンシャッター装置における開閉体の閉鎖方向端部に、 例えば特許文献 2に記載された障害物感知構造を具備することが提案される。 この障害物感知構造では、開閉体 (10)の閉鎖方向端部に、該開閉体と一体的な 固定部材（12a)と、該固定部材（12a)に対し回動部材（12c)を介することで開閉体 開放方向へ移動するように支持された可動部材（ 12b)とを備え、可動部材（ 12b)の 開閉体開放方向への移動を近接感知部（51)により感知するようにしている。

また、他の関連する従来技術としては、特許文献 3が挙げられる。

[0005] し力しながら、上記従来のスクリーンシャッター装置に、特許文献 2や特許文献 3に 記載されたような複雑な構造の感知部 (障害物感知装置)を具備した場合には、軽量 な可撓性シートからなる開閉体の重量を増カロしてしまうことになり、その結果、開閉体 の開閉スピードを低下させてしまったり、万が一物体に当接した際の衝撃を増カロして しまったり等するおそれがある。

そのため、スクリーンシャッター装置の開閉体には、軽量で簡素な構造の感知部を 設けることが好ましいが、このようにした場合、開閉体が全閉した際や物体に当接した 際に感知部が破損や磨耗等しないような工夫を要する。

更に、スクリーンシャッター装置を防火シャッターとして用いる場合には、火災時の 火炎や熱により、感知部が焼損してしまったり溶融してしまったり等するのを極力防ぐ 必要がある。

特許文献 1 :特開 2004— 204531号公報

特許文献 2 :特開 2005— 139837号公報

特許文献 3：特開平 9— 170389号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 上述した種々の従来事情から、本発明が特に課題とすることは、簡素な構造でもつ て、開閉体よりも閉鎖方向側の物体を開閉体幅方向へわたって良好に感知すること ができる上、その感知のための感知部を保護することができる開閉装置を提供するこ とにある。

課題を解決するための手段

[0007] 上記課題を解決するために第一の発明は、スライドして閉鎖動作する開閉体の閉 鎖方向端部に設けられた物体感知構造により、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を 接触感知する開閉装置において、前記開閉体の閉鎖方向端部に、該開閉体と一体 的に固定座板を設けるとともに、該固定座板の開閉体閉鎖方向側に、該固定座板に 相対して開閉体開放方向へ移動するように剛性材料力 なる可動座板を設けること で、これら固定座板と可動座板とによって開閉体開閉方向側および開閉体厚さ方向 側の四方が囲まれた空間部を開閉体幅方向へわたって形成し、この空間部に、開閉 体幅方向へわたる感知部と、該感知部を部分的に押圧可能な突起とを設け、前記固 定座板に相対した前記可動座板の開閉体開放方向への移動に伴って、前記感知部 および前記突起が前記固定座板と前記可動座板との間に挟まれた際に、前記感知 部が前記突起によって部分的に押圧されて感知信号を出力するようにしたことを特 徴とする。

[0008] ここで、本発明が適用される開閉装置は、空間を仕切るようにして開閉体を閉鎖動 作させる開閉装置であればよぐこの開閉装置には、開閉体が閉鎖動作のみを行うよ うに用いられる態様 (例えば、非常時のみ遮煙や遮炎等の目的で閉鎖されるシャツタ 一装置等)、開閉体が開放動作と閉鎖動作との双方を行うように用いられる態様等を 含む。更に、この開閉装置には、開閉体を卷取軸により巻き取ったり繰り出したりする ことで開閉させる態様や、開閉体を卷取ることなく繰り出したり収納したりする態様等 を含む。

[0009] また、上記開閉体には、複数のスラットゃパイプを開閉方向へ連設してなる態様や 、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態 様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせ てなる態様等が挙げられるが、開閉体重量の軽量ィ匕を図り開閉スピードを向上して 且つ閉鎖性を良好にする観点から、特に好ましくはシート状物力もなる態様とする。

[0010] また、上記「該固定座板に相対して開閉体開放方向へ移動するように剛性材料か らなる可動座板を設ける」という構成は、可動座板が開閉体閉鎖方向側からの押圧 力により開閉体開放方向へ移動し、同可動座板が前記押圧力の除去により開閉体 閉鎖方向へ移動して元の状態に復帰する態様とするのが好ましいが、可動座板が開 閉体閉鎖方向側力 の押圧力により開閉体開放方向へ移動した後に元の状態に復 帰しない態様としてもよい。 すなわち、後者の態様であっても、感知部を作動させて、その感知により開閉体を 、例えば停止や反転動作などさせることが可能である。

[0011] また、可動座板を固定座板に相対し開閉体開放方向へ移動させる手段は、可動座 板を固定座板に対しスライドさせるように係合した構成とするのが好ま ヽが、可動座 板と固定座板との間に介在されるリンク部材等の揺動又は回動にょリ、可動座板が揺 動又は回動しながら固定座板に相対して開閉体開放方向へ移動する構成や、前記 リンク部材等の中間部材を介在せずに、可動座板が揺動又は回動しながら固定座板 に相対して開閉体開放方向へ移動するように、可動座板と固定座板とが直接的に係 合して 、る構成等とすることも可態である。

なお、上記可動座板の移動は、あくまでも上記固定座板に相対する移動であれば よぐすなわち、この移動には、開閉体の閉鎖動作に伴い開閉体閉鎖方向へ絶対的 に移動している固定座板に対し、可動座板が停止している場合や、停止中の固定座 板に対し可動座板が開閉体開放方向へ絶対的に移動している場合等を含む。

[0012] また、上記可動座板は、上記のように上記固定座板に相対して開閉体開放方向へ 移動可能であって、上記固定座板との間の上記空間部に、上記感知部を配設可能 な構成であればよい。

また、上記空間部は、上記固定座板と可動座板とによって開閉体開閉方向側およ び開閉体厚さ方向側の四方が囲まれた空間部であれば、その形状は限定されず、こ の空間部には、例えば、断面略矩形状の空間部や、断面略多角形状の略空間部、 断面略円形状の空間部、断面略楕円形状の空間部等を含む。

[0013] また、上記感知部は、上記可動座板の開閉体開放方向への移動を感知するように 、開閉体幅方向へわたって設けられたものであればよぐこの感知部には、開閉体幅 方向へわたって連続する長尺状に構成された態様や、複数の感知部が開閉体幅方 向へわたって並べられた態様等を含み、後者の態様とした場合には、隣り合う感知 部間が接触して 、てもよ 、し離間して 、てもよ 、。

この感知部の具体例としては、可動座板の開閉体開放方向への移動により開閉体 幅方向へわたる弾性チューブを変形させ、該チューブ内の光電センサの光経路が遮 られるのを感知するようにした態様、可動座板の開閉体開放方向への移動により弹 性チューブを変形させ、該チューブ内の流体の圧力変化を感知するようにした態様 等を含むが、特に軽量で簡素な構成としては、可動座板の開閉体開放方向への移 動を開閉体幅方向へわたる所謂テープスィッチにより感知する態様とするのが好まし い。

[0014] また、上記感知部は、上記空間部に開閉体幅方向へわたって配設されていれば、 固定座板側に固定されていてもよいし、可動座板側に固定されていてもよい。更に、 この感知部は、固定座板側にも可動座板側にも固定されておらず、単に上記空間部 に載置されていてもよぐまた更に、この感知部は、固定座板側と可動座板側との双 方に跨って固定されて 、てもよ 、。

[0015] また、上記突起は、開閉体厚さ方向の幅が比較的小さい突起であってもよいが、上 記感知部に対する接触安定性を良好にするために好ましくは、開閉体厚さ方向の幅 が比較的大きい突起とする。

この突起は、単数とすることも可能であるが、開閉体幅方向にわたる上記感知部の 感度を良好にするためには、開閉体幅方向へわたって間隔を置いて複数設けるの が好ましい。

また、この突起は、上記感知部よりも固定座板側のみに設けられていてもよいし、上 記感知部よりも可動座板側のみに設けられていてもよぐあるいは、上記感知部よりも 固定座板側と可動座板側との双方に設けられて 、てもよ 、。

また、この突起は、上記可動座板または上記固定座板に固定されていることが好ま LV、が、上記可動座板または上記固定座板に固定されて 、な 、態様とすることも可 能であり、前者の態様とする場合、その固定手段は、溶接や、接着、ネジ止め、ボル ト 'ナット止め、リベット止め等とすればよい。

また、この突起の具体例としては、上記感知部側へ突出させるように配設された止 着具 (例えば、リベットや、ネジ、ボルトとナット等)の端部を上記突起として用いた態 様や、上記固定座板及び Z又は上記可動座板に別部材として配設された前記止着 具以外の部材を、上記感知部側へ突出させて上記突起として用いるようにした態様、 また、上記固定座板及び Z又は上記可動座板の構成の一部分を上記感知部側へ 突出させて上記突起として用いるようにした態様等が挙げられる。 [0016] また、第二の発明では、上記突起が開閉体幅方向へわたる上記感知部と交差する ように設けられて 、ることを特徴とする。

[0017] ここで、上記交差には、上記感知部に対し略直交する交差状態と、上記感知部に 対し直交しない交差状態との双方を含むが、上記感知部の感度を向上させるために は前者の方が好ましい。

[0018] また、第三又は第七の発明では、上記可動座板は、開閉体幅方向へ連設された複 数の可動座板構成部材からなり、隣り合う前記可動座板構成部材の内の一方が他 方に対し開閉体開放方向へ移動するように接続されていることを特徴とする。

[0019] ここで、「隣り合う前記可動座板構成部材の内の一方が他方に対し開閉体開放方 向へ移動する」という構成には、例えば、隣り合う可動座板構成部材の内の一方を他 方に対しスライドさせることで開閉体開放方向へ移動させるようにした態様や、隣り合 う可動座板構成部材の内の一方を他方に対し揺動又は回動させることで開閉体開 放方向へ移動させるようにした態様等を含む。

[0020] また、この第三又は第七の発明に記載された構成は、上述した第一または第二の 発明に記載された構成を具備しな ヽ独立した可動座板構造としても、独自の作用効 果を奏するものである。

すなわち、この独立した構成は、スライドして閉鎖動作する開閉体の閉鎖方向端部 に、開閉体開放方向へ移動可能な可動座板を設けるようにした開閉装置の可動座 板構造であって、前記可動座板は、開閉体幅方向へ連設された複数の可動座板構 成部材力 なり、隣り合う前記可動座板構成部材の内の一方が他方に対し開閉体開 放方向へ移動するように接続されて ヽることを特徴とする。

この可動座板構造によれば、可動座板が物体に当接した際、複数の可動座板構成 部材の内、物体に当接した一部の可動座板構成部材のみを、開閉体開放方向へ移 動させることができる。

したがって、当接された物体に対する衝撃を、可動座板全体の荷重が物体に加わ る場合と比較して、小さくすることができる。

[0021] また、第四又は第八の発明では、上記感知部が受ける押圧力が限界荷重を超えな

V、ように、上記可動座板の移動量を規制したことを特徴とする。 [0022] ここで、上記限界荷重とは、上記感知部が故障や損傷等することのないように、上 記感知部に対する押圧力の限界を設定した値であり、上記感知部の仕様等により規 定された値とすればよい。

[0023] また、上記可動座板の移動量を規制するとは、具体的には、例えば、上記可動座 板が所定量だけ開閉体開放方向へ移動した際に、上記可動座板又は該可動座板 側の部材と、上記固定座板又は該固定座板側の部材とを当接するようにした構成と すればよい。

更に、上記可動座板の移動量を規制する手段は、例えば、上記空間部に上記固 定座板及び上記可動座板とは別体の規制部材を設け、該規制部材が上記固定座 板と上記可動座板との間に挟まれて、上記可動座板の移動量が規制されるようにし た構成であってもよい。

[0024] また、第五又は第九の発明では、上記感知部が、上記固定座板と上記可動座板と の間に挟まれた際の押圧力により感知し、更に同押圧力により開閉体開放方向へ移 動するように設けられて 、ることを特徴とする。

[0025] また、第六又は第十の発明では、上記押圧力に対抗して上記感知部を付勢するよ うに付勢部材を設けたことを特徴とする。

[0026] この第六又は第十の発明には、上記感知部を直接付勢する態様と、上記感知部を 固定座板側の部材または可動座板側の部材を介して間接的に付勢する態様とを含 む。

[0027] この付勢部材には、上記感知部をその開閉体開放方向側力 開閉体閉鎖方向へ 弾発するようにした態様や、上記感知部をその開閉体閉鎖方向側から引っ張るように した態様等を含むが、生産性等の観点より前者の方が好まし 、。

[0028] また、好ま U、態様として、上記可動座板は、上記空間部を形成する略凹状に形成 されるとともに、その開口縁部を、上記固定座板に対し開閉体開放方向へ移動する ように係合させてもよい。

この態様によれば、感知部を保護するとともに開閉体開放方向へ移動可能な可動 座板の構造を、簡素で生産性のょ 、具体的構成とすることができる。

[0029] また、好ま U、態様として、上記感知部は、上記可動座板側から押圧されるように、 上記固定座板側に設けてもょ ヽ。

この態様によれば、感知部を固定座板の開閉体幅方向に沿った形態に保持するこ とができ、ひいては、感知部の感度を開閉体幅方向へわたって良好にすることができ る。

[0030] また、好ましい態様として、上記開閉体の閉鎖方向が下方向きの開閉装置であって 、上記感知部は、上記固定座板側へ押圧されるように、上記可動座板側に配設され ていてもよい。

この態様によれば、開閉体の閉鎖方向が下向きの開閉装置において例えば固定 座板側に感知部を配設した場合には、感知部が固定座板側から脱落してしまうおそ れがあるが、本発明では、そのような感知部の脱落を防ぐことができる。

[0031] また、好ましい態様として、上記可動座板を固定座板に相対して開閉体閉鎖方向 へ付勢する付勢部材を具備してもよ ヽ。

この態様によれば、可動座板が開閉体開放方向へ移動した後、該可動座板の開 閉体閉鎖方向側の物体が除去されたり、開閉体が開放動作したり等した場合に、可 動座板を、開閉体閉鎖方向側の元の位置にスムーズに復帰させることができる。 なお、前記付勢部材は、上記可動座板を弹発して開閉体閉鎖方向へ付勢する態 様でもよいし、上記可動座板を引っ張って開閉体閉鎖方向へ付勢する態様であって ちょい。

[0032] また、好ましい態様として、上記感知部は、押圧力を受けた際に感知する略帯状の スィッチであり、開閉体幅方向へわたって配設されてもょ 、。

この態様によれば、小型軽量で簡素な構造の略帯状のスィッチを用いるため、感知 部の感度を開閉体幅方向へわたって良好にすることができる上、開閉体を軽量ィ匕し て、物体に当接した際の衝撃を比較的小さくすることができ、し力も、生産性が良好 である。

なお、上記略帯状のスィッチは、例えば所謂テープスィッチとすればよいが、略同 構造の他のスィッチであってもよ！/、。

[0033] また、好ましい態様として、上記開閉体が可撓性シート材料力も構成されていてもよ い。 この態様によれば、可撓性シート材料力 なる開閉体に簡素構造の物体感知構造 を備えるようにしたため、万が一物体に当接した際の衝撃が比較的小さいこと等、可 橈性シート材料力もなる開閉体の利点を、効果的に発揮することができる。

[0034] また、より軽量な構造によって上記感知部を保護するためには、以下の態様が提案 される。

すなわち、この好ましい態様は、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体の閉 鎖方向端部に、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を接触感知する感知部 (物体感知 部）を備えた開閉装置において、開閉体の閉鎖方向端部に、前記感知部における少 なくとも開閉体厚さ方向の端部を覆うようにして、可撓性の保護シートを設けたことを 特徴とする。

この態様によれば、感知部の開閉体厚さ方向の端部を保護シートにより覆って保護 することができ、例えば、火災時に感知部が開閉体厚さ方向側から火炎を受けるのを 保護シートによって阻むことができる。

その上、当接対象部位に多少の凹凸がある場合でも、その凹凸に密接するようにし て、保護シートが橈むため、全閉時の閉鎖性 (遮煙性や、遮炎性、防塵性、防水性 等を含む)を向上することができる。

[0035] また、好ましい態様として、上記保護シートが、上記感知部をその開閉体閉鎖方向 側から覆 、包むようにして設けられて!/、てもよ!/、。

この態様によれば、開閉体の閉鎖方向端部が、物体や当接対象部位に当接した際 に、感知部と物体や当接対象部位との間に、保護シートが挟まれるため、感知部が、 前記当接の際の摩擦や衝撃によって、摩耗や破損等してしまうのを、し難くすること ができる。

その上、当接対象部位に多少の凹凸がある場合でも、その凹凸に密接するようにし て、保護シートが橈み変形するため、全閉時の閉鎖性 (遮煙性や、遮炎性、防塵性、 防水性等を含む)を向上することができる。

[0036] また、好ま U、態様として、上記保護シートが、耐火性を有するシートであってもよ い。

この態様によれば、万が一火災が発生した際に、その火災時の火炎や熱により感 知部が焼損してしまったり溶融してしまったり等するのを、耐火性を有する保護シート によってし難くすることができ、万一、感知部が焼損等してしまった場合でも、それに 伴う延焼を防止することができる。

[0037] また、好ま U、態様として、上記保護シートが、弛んだ状態で設けられて 、てもよ 、 この態様によれば、保護シートを、当接対象部位の凹凸に、より密接させることがで きるため、全閉時の閉鎖性を一層向上することができる。

[0038] また、好ましい態様として、上記保護シートにおける開閉体閉鎖方向の端部に、上 記開閉体の当接対象部位に対向するように、少なくとも閉鎖方向端部が略平板状に 形成された平板状部材を設けてもょ ヽ。

この態様によれば、開閉体が略全開された際に、該開閉体を下方力も視た際の外 観上の体裁を向上することができる。

[0039] また、好ま U、態様として、上記平板状部材に、上記感知部を押圧して作動しやす くするための突起を設けてもよい。

この態様によれば、開閉体の閉鎖動作中に、該開閉体よりも閉鎖方向側に物体が ある場合、その物体に平板状部材が当接し、該平板状部材の突起が局部的に強い 押圧力でもって感知部を押圧し、該感知部を作動させることになる。

したがって、感知部による物体感知性能を、より向上することができる。

[0040] また、好ま U、態様として、上記保護シートを設けた態様にぉ 、て、上記感知部は、 物体を接触感知する略帯状のスィッチであり、開閉体の閉鎖方向端部に幅方向へわ たって設けられて!/ヽてもよ!/、。

この態様によれば、小型軽量で簡素な構造の略帯状のスィッチを用いるため、開閉 体を軽量ィ匕して、開閉体の開閉スピードを向上することができ、生産性も良好である

[0041] また、上記感知部のケーブルが他の部材に接触することにより、開閉体の開閉動作 に支障をきたすようなことを防ぐためには、以下の態様が提案される。

すなわち、この好ましい態様では、スライドして開閉する開閉体よりも閉鎖方向側の 物体を、該開閉体と一体的な感知部 (物体感知部）により感知し、その感知信号を、 該開閉体の開閉動作に伴い開閉体開閉方向へ進退移動可能なケーブルによって、 開閉体開放方向側へ送信するようにした開閉装置であって、前記開閉体に対し接触 または近接して配設された補助構成部を有する開閉装置において、前記補助構成 部は、当該開閉装置を機能させるための主要構成部に対し、当該開閉装置を機能さ せるために上記開閉体に接触または近接して補助的に配設された部位であり、前記 ケーブルは、前記補助構成部に干渉しない経路を通って開閉体開放方向へ導かれ ていることを特徴とする。

この態様によれば、ケーブルが補助構成部と干渉しな 、経路を通る構成として 、る ため、開閉体の開閉動作が、ケーブルと補助構成部との接触によって支障をきたす ようなことを防ぐことができる。

なお、上記補助構成部とは、当該開閉装置を機能させるための主要構成部 (例え ば開閉体や卷取体等）に対し、当該開閉装置を機能させるために補助的に構成され ている部位であって、上記開閉体に接触または近接して配設されて、ケーブルと干 渉した場合に上記開閉体の開閉動作の妨げになる部位、あるいは、妨げになるおそ れのある部位を意味する。

この補助構成部には、上記開閉体に設けられた通過口を開閉する扉部や、上記開 閉体に重ね合わせられた帯状部材 (卷径調整部材ゃ補強部材等を含む)、上記開 閉体を巻き取るための卷取体をその下方側から回動可能に受ける支持部材、上記 開閉体を構成する部材が繋ぎ合わせられて 、る部分、上記開閉体の表部及び Z又 は裏部に固定あるいは表示された表示部等を含む。

なお、この補助構成部は、上記開閉体に近接して配設された部材を含むが、本発 明の作用効果を効果的に発揮する態様としては、上記開閉体に接触して配設された 部材とされ、更に効果的に発揮する態様としては、上記開閉体の表部や裏部に接触 して配設された部材とされる。

また、好ましい態様として、上記ケーブルは、上記補助構成部に対し開閉体幅方向 へ離れた経路を通過するように配設されて ヽてもよ ヽ。

この態様によれば、ケーブルに対し補助構成部を開閉体幅方向へ避ける構成とし ているため、開閉体の開閉方向への動作が、ケーブルと補助構成部との接触によつ て支障をきたすようなことを、より効果的に防ぐことができる。

[0043] また、好ましい態様として、上記補助構成部は、上記開閉体に対し、その厚みを部 分的に増大する部材であってもよい。

この態様によれば、開閉体の開閉動作中に、該開閉体に対しその厚さ方向へ突出 した補助構成部がケーブルに接触し、開閉体の開閉動作に支障をきたすのを防ぐこ とがでさる。

[0044] また、好ま U、態様として、上記補助構成部は、上記開閉体に設けられた通過口を 開閉する扉部、及び Z又は上記開閉体に重ね合わせられた帯状部材であってもよ い。

この態様によれば、開閉体の開閉動作中に、扉部や帯状部材がケーブルに接触し 、開閉体の開閉動作に支障をきたしたり、扉部や帯状部材の機能を損ねたり、あるい はケーブルが折れ曲がったり損傷したり等するようなことを、し難くすることができる。

[0045] また、物体感知信号を送信するためのケーブルが通過口を通過する通過者や物体 等の邪魔になるようなことを防ぐ観点力もは、以下の態様が提案される。

この好ましい態様は、スライドして開閉動作する開閉体であって開閉可能な通過口 を有する開閉体と、該開閉体の閉鎖方向端部側に配設されて該開閉体よりも閉鎖方 向側の物体を感知する物体感知装置とを備えた開閉装置において、前記物体感知 装置の感知信号を開閉体開放方向側の制御部へ送信するためのケーブルを、少な くとも前記通過口の開放時に、該通過口に対し干渉しないようにしたことを特徴とする この態様によれば、開閉体が閉鎖されて 、る状態で通過者や物体等が通過口を通 過しょうとした場合、少なくとも通過口の開放時にはケーブルが通過口に干渉しない ため、ケーブルが通過口を通過する通過者や物体等の邪魔になるのを、防ぐことが できる。

[0046] なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ 方向を意味する。

また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する 方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。 また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開 放したりするためにスライドする方向を意味する。

発明の効果

[0047] 本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用 効果を奏する。

第一の発明によれば、感知部を開閉体幅方向へわたって備える構造として 、るた め、開閉体幅方向へわたる感知精度を良好にすることができる。

し力も、感知部を固定座板および可動座板により囲むようにしているため、例えば、 火災時に感知部が開閉体厚さ方向側力 火炎を受けるのを阻むことができる上、感 知部が当接対象部位 (例えば床面や地面、枠部材)や物体等に当接した際の衝撃 や摩擦により損傷してしまうようなことを、し難くすることができる。

よって、簡素な構造でもって、開閉体よりも閉鎖方向側の物体を開閉体幅方向へわ たって良好に感知することができる上、その感知のための感知部を保護することがで き、特に感知精度が開閉体幅方向へわたって良好な開閉装置を提供することができ る。

その上、突起が感知部を局部的に強く押圧する構造であるため、感知部の動作性 能を向上することができ、ひいては、可動座板に対しその開閉体閉鎖方向側から物 体が当接した際の物体感知性能を、向上することができる。

[0048] 更に、第二の発明によれば、製造誤差や、可動座板の開閉体厚さ方向のガタツキ 等に起因して、突起が感知部と交差する方向へずれた場合であっても、感知部を良 好〖こ反応させることができる。

[0049] 更に、第三又は第七の発明によれば、可動座板が物体に当接した際、複数の可動 座板構成部材の内、物体に当接した一部の可動座板構成部材のみを、開閉体開放 方向へ移動させることができる。

したがって、物体への当接力が比較的弱い場合であっても、感知部を感度よく反応 させることがでさる。

しカゝも、当接された物体に対する衝撃を、可動座板全体の荷重が物体に加わる場 合と比較して、小さくすることができる。 [0050] 更に、第四又は第八の発明によれば、感知部が過剰な押圧力によって故障や損傷 等してしまうようなことを、し難くすることができる。

[0051] 更に、第五又は第九の発明によれば、感知部によって感知されてから、その感知に 基づいて開閉体が停止や反転などの動作をするまでに応答の遅れがあつたとしても

、可動座板の開閉体開放方向への移動によって、物体に加わる当接力を軽減するこ とがでさる。

[0052] 更に、第六又は第十の発明によれば、物体を感知する感知部の反応状態を、付勢 部材の付勢力によって安定させるとができる。

すなわち、例えば、可動座板が物体に対し不安定に接触し、感知部の出力信号が ONZOFFを繰り返すことで、その出力信号を受けた制御部による制御が不安定に なるようなことを、し難くすることができる。

更に、開閉体開放方向へ移動した感知部がひつ力かり等により元の状態に復帰し ないようなことを、し難くすることができる。

発明を実施するための最良の形態

[0053] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

本実施の形態の開閉装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の 荷台等の構築'構造物の開口部分や、構築'構造物の内部に配設され、前記開口部 分を開閉したり、構築'構造物内部の空間を仕切ったり開放したりする開閉装置であ つて、特に、火災などが発生した際に、煙の拡散や延焼を防止するのに好適なスクリ ーンシャッター装置として構成した一例について説明する。

[0054] 開閉装置 1は、スライドして閉鎖動作するシート状の開閉体 10、該開閉体 10の幅 方向の端部を囲み開閉方向へ案内するガイドレール 20、開閉体 10を繰り出したり卷 取ったりする卷取装置 30等を備え、開閉体 10の閉鎖方向端部に設けられた物体感 知構造により、開閉体 10よりも閉鎖方向側の物体 Xを接触感知するように構成してあ る（図 1参照)。

[0055] 開閉体 10は、通過可能な通過口 11aを下端側に有する開閉体本体 11と、通過口 11aを開閉可能にすべく開閉体本体 11に対し吊下げ状に設けられた扉部 12とを備 え、開閉体本体 11及び通過口 11aの下端部には、開閉体幅方向へわたって固定座 板 14がー体的に配設されている。

[0056] 開閉体本体 11は、例えば、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、フッ素加 ェを施した塩ィ匕ビュル榭脂シート材、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材等、耐火 性を有する可撓性シート材カ なる。

この開閉体本体 11は、図示例によれば、開閉体幅方向に長い略矩形帯状のシー ト材を、上下方向に複数連接するように縫 ヽ付けることで構成される。

なお、この開閉体本体 11の他例としては、複数のシート材を開閉体幅方向や斜め 方向へ縫い付けてなる態様や、略矩形状に裁断された一枚のシート材カ なる態様 等としてもよい。

[0057] また、前記開閉体本体 11の下端側の通過口 11aは、図示した好ましい一例によれ ば、略矩形状を呈するが、円形状や、楕円形状、三角形状、他の多角形状等として ちょい。

また、この開閉体本体 11の幅方向の端部には、ガイドレール 20内に係合すること で、開閉体 10がガイドレール 20から開閉体幅方向へ抜けてしまうのを防止する抜止 部材 (図示せず)が、開閉体開閉方向にわたって複数配設されて！/、る。

[0058] また、扉部 12は、当該開閉装置 1を機能させるために補助的に作用する補助構成 部であり、開閉体 10の表側と裏側とにそれぞれ具備され、図示例によれば略矩形状 に形成されている。

この扉部 12は、開閉体本体 11と略同材質の可撓性シート材カもなり、開閉体本体 11同様に、複数のシート材を連接し縫い付けて構成してもよいし、裁断された一枚の シート材力 構成してもよ!/、。

また、各扉部 12の下端側は縦断面袋状に形成され、その袋状の部分には、扉部 1 2の自重による閉動作を補助するように、錘部材（図示せず)を幅方向へわたって内 在している。

そして、各扉部 12は、その上端側が、通過口 11aの上縁に沿うようにして開閉体本 体 11に止着されるとともに、この止着部以外の端部を、通過口 11aの周囲の面に重 ね合わせている。

[0059] また、固定座板 14は、単数もしくは複数の錘体 14aを、その下方側から縦断面略凹 状の枠部材 14cにより一体的に束ねて、これらの開閉体厚さ方向へ挿通される止着 具 14g (例えば、ボルトとナット、ネジ、リベット等）により締め付けられた構成であり（図 2参照）、開閉体本体 11における通過口 11aよりも下端側に、開閉体幅方向の略全 長にわたって接続され、その自重によって開閉体 10を下方へ引っ張る。

なお、この固定座板 14は、開閉体幅方向に一体の部材であってもよいし、開閉体 幅方向へ並ぶ複数の部材カも構成してもよい。後者の構成とする場合には、強度向 上の観点より、後述する可動座板構成部材 15a, 15a間の接続箇所を避けて、複数 の部材を接続した構成とするのが好まし 、。

[0060] この固定座板 14の上部側には、板金材料等力もなるガイド部材 14bが止着具 14g によって止着されている。このガイド部材 14bは、後述する感知部 14dのケーブル 14 d2 (リード線）と開閉体 10に沿って上方へ導かれるケーブル 14d3との繋ぎ目（例え ば、コネクタ一部分等）を覆うようにして保護するとともに、ケーブル 14d3を開閉体開 放方向側の収納ケース 33内へ導!ヽて 、る。

[0061] また、この固定座板 14における枠部材 14cの開閉体閉鎖方向端部（図示例によれ ば下端面）には、感知部固定ブラケット 14fを介して、感知部 14dがが固定されている 感知部固定ブラケット 14fは、開閉体幅方向へわたる断面略凹状の部材であり、そ の凹部 14flを開閉体閉鎖方向へ向けて、枠部材 14cの開閉体閉鎖方向端部に、止 着具 14f2 (例えば、ボルトとナット、ネジ、リベット等）によって止着されている。

この感知部固定ブラケット 14fは、可撓性を有する感知部 14dを固定座板 14に対し 略橈みなく固定するために、金属材料や剛性を有する合成樹脂材料等の剛性材料 から構成されている。

この感知部固定ブラケット 14fの凹部 14flは、その開口縁 14fl lが内向き曲げられ た形状を呈し、この内向き開口縁 14fl lにより、長手方向の端部から挿入された感知 部 14dを脱落不能に支持している。

[0062] また、感知部 14dは、押圧力を受けた際に感知信号を出力する略帯状のスィッチ（ テープスィッチ等と呼称される場合もある）であり、図示例によれば、開閉体幅方向の 略全長へわたって連続的に配設されている。 より詳細に説明すれば、この感知部 14dは、略帯状の弹性榭脂内に、厚さ方向に 所定間隔を置いて配設された一対の電極を、該感知部 14dの長さ方向（開閉体幅方 向）へわたって備え、この一対の電極力もなる接点力 外部からの押圧力により ON にされた際に、その接点信号を出力するように構成されて 、る。

前記一対の電極は、開閉体幅方向へわたって押圧力を感知できるものであれば何 れの態様であってもよいが、本実施の形態の好ましい一例によれば、特に感度の良 好な構成として、一対の電極の内の一方または双方が開閉体幅方向へ並ぶ複数の 切れ目を有する態様を採用して 、る。

また、図示した好ましい一例の感知部 14dでは、外力を受ける弾性榭脂部分 (図示 による下端面）に、長さ方向（開閉体幅方向）へわたる突起 14dlを有し、該突記によ つて外部からの押圧力を内部に伝達し、一対の電極力 なる接点を良好に作動させ るようにしている。

なお、前記感知部 14dとして、前記突起 14dlを備えない構成のものを用いることも 可能である。

[0063] また、上記固定座板 14の下部側であって、枠部材 14cにおける開閉体厚さ方向の 両側の各々には、固定側係合ブラケット 14eが止着され、これら両固定側係合ブラケ ット 14e, 14eを介して、その開閉体閉鎖方向側に、可動座板 15が固定座板 14に相 対して開閉体開放方向へ移動するように支持されて 、る。

[0064] 各固定側係合ブラケット 14eは、図示例によれば開閉体幅方向へわたる断面略 L 字状の部材であり、開閉体厚さ方向へ突出する係合片部 14elに、後述する可動座 板 15の開口縁部 15a 1を載置するようにして係合させて 、る。

[0065] 可動座板 15は、図 3に示すように、複数の可動座板構成部材 15aを開閉体幅方向 へ連設し、隣り合う可動座板構成部材 15a, 15aの内の一方を、他方に対し開閉体 開放方向へ移動するように接続してなる。

[0066] 各可動座板構成部材 15aは、開閉体幅方向へわたる断面略凹状の部材であり、そ の内側へ向く開口縁部 15alを、固定側係合ブラケット 14eの係合片部 14elに載置 するようにして係合させており、物体 Xや当接対象部位 p (例えば床面や地面、枠部 材等）に当接した際にはその当接力により固定座板 14に相対する開閉体開放方向 へ移動し、該当接力が無くなった際には自重によって開閉体閉鎖方向へ移動する。 この可動座板構成部材 15aの材質は、感知部 14dの保護や意匠性向上等の観点 より剛性を有する材料 (例えば、金属や、石材、セラミック、剛性を有する剛性榭脂材 料、木材等)であることが好ましぐ更には、防火性の観点より耐火性 (難燃性や不燃 性を含む)を有する材料 (例えば、金属や、石材、セラミック、耐火性を有する合成榭 脂材料、耐火性を有する表面処理が施された材料等)が好ましぐ本実施の形態の 好ましい一例によれば、加えて軽量ィ匕の観点より、金属材料を用いている。

[0067] 上記可動座板構成部材 15aの接続構造について詳細に説明すれば、隣り合う可 動座板構成部材 15aの内の一方には、その開閉体幅方向の端部の内側に、断面略 コ字状であって開閉体幅方向へわたる接続部材 15cが配設されている。

この接続部材 15cは、その上縁部と、可動座板構成部材 15aの開口縁部 15alとの 間に、若干の隙間 h (図 3参照)を有する状態で、その長手方向の片半部が一方の可 動座板構成部材 15aの内側に固定されている。

そして、同接続部材 15cの他半部力 他方の可動座板構成部材 15aの内側に挿入 される。

この構成によれば、一方の可動座板構成部材 15aが他方の可動座板構成部材 15 aに相対し開閉体開放方向へ移動することになる。

[0068] そして、この可動座板構成部材 15aの内側底部には、突起 15bが設けられている。

この突起 15bは、感知部 14dが固定座板 14と可動座板 15との間に挟まれた際に、 感知部 14dを、その長手方向にお 、て部分的に押圧する。

この突起 15bは、図示例によれば、感知部 14dと交差する方向へわたって設けられ た略棒状の部材であり、溶接や接着、ネジ止め等の止着手段によって可動座板構成 部材 15aの内側底部に固定されている。

この突起 15bは、図示した好ましい一例によれば、可動座板 15の開閉体幅方向へ 所定間隔を置 、て複数配設されるようにして 、るが、単数とすることも可能である。

[0069] すなわち、上記構成によれば、固定座板 14と可動座板 15とによって開閉体開閉方 向側および開閉体厚さ方向側の四方が囲まれた空間部 Sが開閉体幅方向へわたつ て形成され、その空間部 Sに、固定座板 14と可動座板 15との間に挟まれて感知信 号を出力するように、開閉体幅方向へわたって上記感知部 14dが配設され、更に、 同空間部 Sに、感知部 14dを部分的に押圧するように上記突起 15bが配設されてい る。

[0070] また、卷取装置 30は、開閉体 10を卷取ったり繰り出したりするように両端部が軸支 された卷取体 31や、該卷取体 31を回転させる電動駆動源（図示せず)、該電動駆動 源を制動するブレーキ装置（図示せず)、該電動駆動源を制御する制御部（図示せ ず）、感知部 14dのケーブル 14d2に接続されたケーブル 14d3を巻き取ったり繰り出 したりするケーブル収納装置 40等を、収納ケース 33内に具備してなる。

[0071] ケーブル収納装置 40は、略円筒状の卷取体と、該卷取体を卷取り方向へ付勢する 付勢部材 (例えば、コイルスプリングやぜんまいばね等）とを備え、開閉体 10の閉鎖 動作に伴いケーブル 14d3を繰り出し、同開閉体 10の開放動作に伴って余分となる 同ケーブル 14d3を、前記付勢部材の付勢力によって前記卷取体に巻き取るように 構成されている。

そして、このケーブル収納装置 40は、ケーブル 14d3に通電される電気信号を収納 ケース 33側の図示しな ヽ制御部へ送信するように、電気的に配線されて!ヽる。

[0072] 次に、上記開閉装置 1における開閉体 10の動作について説明する。

図 2 (a) (b)に示すように、閉鎖動作中の開閉体 10の閉鎖方向端部が物体 Xに当 接すると、その当接力により、可動座板 15が固定座板 14に相対する開閉体開放方 向へ移動する。

この際、図 4 (b)に示すように、可動座板 15における開閉体幅方向の一部分が物 体 Xに当接した場合には、その当接した可動座板構成部材 15aのみが固定座板 14 に相対する開閉体開放方向へ移動する。

[0073] そして、移動した可動座板構成部材 15a内の上方向きの突起 15bが、感知部 14d における下方向きの突起 14dlに対し交差状に当接し、感知部 14dが内部の接点を ONにするとともにその接点信号を出力する。

そのため、卷取装置 30の制御部（図示せず）は、前記接点信号に応じて、開閉体 1 0の閉鎖動作を、停止や反転等の制御動作するように指令を発する。

[0074] また、可動座板 15の下方側の物体 Xが除去された場合や、開閉体 10が反転して物 体 xから離間した場合には、可動座板 15がその自重によって固定座板 14に相対す る開閉体閉鎖方向へ移動して元の状態に復帰する。より詳細には、物体 Xに当接し ていた可動座板構成部材 15aのみが、その他の可動座板構成部材 15aおよび固定 座板 14に相対して開閉体閉鎖方向へ移動する。

したがって、可動座板 15内の突起 15bが感知部 14dから離れ、感知部 14d内の接 点が OFFの状態になる。

[0075] 上記のように閉鎖動作中の開閉体 10が物体 Xや当接対象部位 pに当接した際には 、その当接による衝撃や摩擦によって、感知部 14dが故障や損傷等してしまうのを、 可動座板 15によってし難くすることができる。

しかも、火災の発生等により開閉体 10の閉鎖方向端部側に火炎等を受けたとして も、感知部 14dが空間部 Sを介して可動座板 15により囲まれているため、その感知部 14dが溶融や焼損、損傷等してしまうのを、し難くすることができる。

[0076] 次に、本発明に係わる開閉装置の他例について説明する。なお、以下に示す他例 において、上記実施の形態と略同様に機能する箇所については、上記実施の形態と 同一の符号を用いることで重複する詳細説明を省略する。

[0077] 図 5 (a) (b)に示す開閉装置は、上述した図 2に示す構造から止着具 14f2を省き、 感知部固定ブラケット 14fを、両面テープや接着剤等の接着手段を用いて固定座板 14の閉鎖方向端部（詳細には枠部材 14cの下端面）に固定したものである。

なお、感知部固定ブラケット 14fおよび感知部 14dの脱落をより確実に防ぐ観点か らは上述した図 2に示す態様の方が好ましいが、上記接着手段のみにより感知部固 定ブラケット 14fの保持強度等に支障がないようであれば、生産性の良好な図 5に示 す態様を採用してもよい。

また、上記図 5に示す態様において、上記のように、感知部固定ブラケット 14fを、 両面テープや接着剤等の接着手段により固定した後に、更に止着具 14f 2によって 固定するようにしてもよぐこの場合には、保持強度を図 2に示す態様よりも更に向上 させることができる上、感知部固定ブラケット 14fを接着手段により脱落しないように仮 止めした後、止着具 14f2を締め付けるような作業となるため、その作業性が良好であ る。 [0078] また、図 6 (a) (b)に示す開閉装置は、上述した図 5に示す構造から更に感知部固 定ブラケット 14fを省き、感知部 14dを、直接、両面テープや接着剤等の接着手段を 用いて固定座板 14の閉鎖方向端部（詳細には枠部材 14cの下端面）に固定したも のである。

なお、可撓性を有する感知部 14dを略直線的に保持する観点や、感知部 14dの保 持強度等の観点からは、上述した図 5に示す構造の方が好ましいが、感知部 14dの 下端面が略フラットであり感知部 14dを略直線的に保持でき、且つ、感知部 14dの保 持強度が上記接着手段のみにより十分である場合等には、生産性が良好で低コスト な図 6に示す態様を採用してもよ!、。

[0079] また、図 7 (a) (b)に示す開閉装置は、図 2に示す構造において、上記感知部 14d が受ける押圧力が限界荷重を超えないように、可動座板 15の移動量を規制したもの である。

より詳細に説明すれば、この開閉装置では、感知部 14dが可動座板 15の開閉体開 放方向への移動に伴って突起 15bから押圧力を受けた際に、感知部 14dの接点が ONになり、且つ前記押圧力が感知部 14dの限界荷重を超えないように、感知部固 定ブラケット 14fにおける開口縁 14fl lを突起 15bに当接させて、可動座板 15の移 動量を規制している。

その構成をより具体的に説明すれば、感知部固定ブラケット 14fにおける開口縁 14 f 11の下端面と、感知部 14dにおける突起 14dlの突端部との間の寸法 ylを、前記 のようにして押圧力が限界荷重を超えることのないように、適宜に設定してある。 なお、図示例によれば、感知部 14dにおける突起 14dlの突出寸法の調整により、 前記寸法 ylを設定しているが、感知部固定ブラケット 14fにおける開口縁 14fl lの 下端面の位置を、開閉体開閉方向へ調整することで、前記寸法 ylを設定するように してちよい。

また、上記限界荷重とは、感知部 14dが故障や損傷等することのないように、感知 部 14dに対する押圧力の限界を設定した値であり、感知部 14dの仕様等により規定 された値である。

[0080] また、上述した図 7 (a) (b)の開閉装置では、感知部 14dの感度を向上するために、 感知部固定ブラケット 14fを固定座板 14側の枠部材 14cに止着している止着具 14f 2の頭部を、開閉体閉鎖方向へ突出させ、感知部 14dの裏部（図示例によれば上端 面）に接触させている。

この構成によれば、感知部 14dが突起 15bから押圧力を受けた際、感知部 14dの 表部側が突起 15bにより局部的に押圧されるとともに、同感知部 14dの裏部側が感 知部 14dの頭部により局部的に押圧されるため、これら双方力もの局部的な押圧力 により感知部 14d内の接点を良好に作動させることができる。

[0081] また、図 8 (a) (b)に示す開閉装置では、図 2に示す構造に付加される構成として、 感知部 14dが開閉体 10の閉鎖方向端部と可動座板 15との間に挟まれて感知信号 を出力した後に、該感知部 14dを開閉体閉鎖方向側力もの押圧力により開閉体開放 方向へ移動させる構成とし、更に、その開閉体閉鎖方向側力もの押圧力に対抗する ように付勢部材 16を設け、力！]えて、上記感知部 14dが受ける押圧力が限界荷重を超 えな 、ように、可動座板 15の移動量を規制したものである。

この構成を具体的に説明すれば、可動座板 15の開閉体閉鎖方向端部 (より詳細に は枠部材 14cの下端面）との間に、感知部 14d及び感知部固定ブラケット 14fを開閉 体開放方向へ移動させるための移動空間 siを設け、該移動空間 siに感知部 14d及 び感知部固定ブラケット 14fを開閉体閉鎖方向へ付勢するように付勢部材 16を設け 、固定側係合ブラケット 14e'の開閉体閉鎖方向端部を可動座板 15底部に近接させ るようにしている。

前記付勢部材 16は、図示した好ましい一例によれば、止着具 14f2の外周に係合 された圧縮パネ（詳細にはコイルスプリング)であり、感知部 14dが可動座板 15側か らの押圧力に作動可能なように、そのパネ係数等が設定されて 、る。

また、固定側係合ブラケット 14e 'は、上述した固定側係合ブラケット 14eに対し、そ の開閉体閉鎖方向の端部を略凹状に形成することで、その下端面を可動座板 15底 部に近接させる（図 8 (a)参照）とともに、外縁側の上端部を可動座板 15の開口縁部 15al内面に当接させるようにしたものである。

[0082] 図 8 (a) (b)に示す開閉装置によれば、可動座板 15がその開閉体閉鎖方向側の物 体 Xに当接すると、物体 Xからの押圧力により可動座板 15が開閉体開放方向へ移動 し、感知部 14dの突起 14dlが可動座板 15側の突起 15bに当接する。したがって、 感知部 14dは、付勢部材 16の付勢力と突起 14dlの押圧力との双方により、内部の 接点、を ONにする。

そして、その ONの後、仮に、図示しない制御部力も指令により開閉体 10が停止や 反転等の制御動作されるまでに、応答の遅れがあり、若干の時間だけ開閉体 10の閉 鎖動作が継続されたとしても、感知部固定ブラケット 14fの開閉体開放方向への後退 に伴って、可動座板 15も開閉体開放方向へ後退するため、物体 Xに対する可動座 板 15の押圧力を軽減することができる。

また、仮に、可動座板 15と物体 Xとの接触が不安定である場合等であっても、感知 部 14dの ON状態が付勢部材 16の付勢力により保持されるため、制御部（図示せず )へ送信される感知信号を安定ィ匕することができる。

し力も、物体 Xが除去された際に、ひつ力かり等に起因して、感知部固定ブラケット 1 4fや、可動座板 15等が元の状態 (換言すれば開閉体閉鎖方向側に位置する状態） に復帰しないような支障を、付勢部材 16の付勢力により低減することができる。

その上、可動座板 15の開閉体開放方向側への移動量を、固定側係合ブラケット 1 4e'の閉鎖方向端部と可動座板 15との当接により規制することで、感知部 14dに加 わる押圧力が限界荷重を超えるのを防ぎ、更に、付勢部材 16の弾性によっても感知 部 14dに加わる押圧力を軽減しているため、感知部 14dの故障や損傷等を、一層し 難くすることができる。

[0083] なお、上記した図 8 (a) (b)の開閉装置において、付勢部材 16は、ゴムや板パネ等 の他の付勢部材に置換してもよ 、し、止着具 14f 2に係合しな 、態様とすることも可 能である。

また、図 8 (a) (b)の開閉装置において、感知部 14dが突起 15bに接触した際に、 感知部 14d及び感知部固定ブラケット 14fの自重等による押圧力で、感知部 14dの 接点が OFF力も ONに作動させるようにすれば、付勢部材 16を省くことも可能である

[0084] また、上記した図 8 (a) (b)の開閉装置によれば、可動座板 15の開閉体開放方向 への移動量を規制する手段の一例として、固定側係合ブラケット 14e'の下端を可動 座板 15の底部に当接させるようにしているが、固定側係合ブラケット 14e 'の下端を 突起 15bや可動座板 15側の底部以外の部位に当接させたり、図 7 (a) (b)に示した 態様のように、感知部固定ブラケット 14fの開口縁 14fl lを突起 15bや可動座板 15 側の他の部位に当接させるようにしてもよ!、。

[0085] また、図 9 (a) (b)に示す開閉装置は、上記した図 2に示す構造において、感知部 1 4dが固定座板 14と可動座板 15との間に挟まれて感知信号を出力した後に、該感知 部 14dを開閉体閉鎖方向側力もの押圧力により開閉体開放方向へ移動させる構造 を、枠部材 14cの取り付け構造により実現したものである。

図 9 (a) (b)に示す枠部材 14cには、その両側に、止着具 14gを挿通させる開閉体 開閉方向の長孔 14c 1, 14c 1が形成されている。

止着具 14gの軸部分は、錘体 14a, 14a, 14a及び固定側係合ブラケット 14e, 14e に対して開閉体開閉方向へ不動に挿通されるとともに、前記長孔 14cl , 14clに対 しては相対的に開閉体開閉方向へ移動可能なように挿通され、その移動可能状態 を維持するように適宜な締結力で締め付けられて 、る。

[0086] 而して、図 9 (a) (b)に示す開閉装置によれば、可動座板 15がその開閉体閉鎖方 向側の物体 Xに当接すると、物体 X力もの押圧力により可動座板 15が開閉体開放方 向へ移動し、感知部 14dの突起 14dlが可動座板 15側の突起 15bに当接する。した がって、感知部 14dは、突起 14dlからの押圧力により、内部の接点を ONにする。 そして、その ONの後、仮に、図示しない制御部力も指令により開閉体 10が停止や 反転等の制御動作されるまでに、応答の遅れがあり、若干の時間だけ開閉体 10の閉 鎖動作が継続されたとしても、枠部材 14cの開閉体開放方向への後退に伴って、可 動座板 15も開閉体開放方向へ後退するため、物体 Xに対する可動座板 15の押圧力 を軽減することができる。

更に、開閉体開放方向へ後退した可動座板 15は、その底部側の突起 15bを固定 側係合ブラケット 14eの下端に当接させる。そのため、可動座板 15の開閉体開放方 向への移動量が規制されて、感知部 14dに対する押圧力が限界荷重を超えて、感 知部 14dが故障や損傷等してしまうようなことを、し難くすることができる。

[0087] なお、この図 9 (a) (b)の開閉装置においても、開閉体閉鎖方向側からの押圧力に 対抗するように付勢部材を備えることが可能である。

より具体的に説明すれば、例えば、錘体 14a, 14a, 14aと枠部材 14cの内側底部 との間に、圧縮パネや、ゴム、板パネ等力もなる付勢部材を設けるようにすればよい。 この構成によれば、図 8 (a) (b)に示す開閉装置と略同様に、感知部 14dの感知信 号を安定化でき、更に、物体 Xが除去された後、枠部材 14c及び可動座板 15の元の 状態への復帰を良好に行うことができる。

[0088] また、図 10 (a) (b)に示す開閉装置は、上記した図 2に示す開閉装置において、固 定座板 14側の固定側係合ブラケット 14eを固定側係合ブラケット 14e"に置換すると ともに、可動座板 15を可動座板 15"に置換した構成とされる。

固定側係合ブラケット 14e"は、その下端部を内側へ曲げた形状を呈する。 また、可動座板 15"は、上記可動座板 15と略同様にして、複数の可動座板構成部 材 15a"を開閉体幅方向へ連設し、隣り合う可動座板構成部材 15a", 15a"の内の一 方を、他方に対し開閉体開放方向へ移動するように接続してなる。

[0089] 各可動座板構成部材 15a"は、開閉体幅方向へわたる断面略凹状の部材であって 、開口縁部 15al"を外側へ向けた形状を呈し、その開口縁部 15al"が固定側係合 ブラケット 14e"の内向きの下端部に載置されることで、固定側係合ブラケット 14e"に 対し開閉体開放方向へ移動するように構成される。

この可動座板構成部材 15a"の開閉体開放方向への移動量は、該可動座板構成 部材 15a"の開口縁部 15al"と固定側係合ブラケット 14e"との寸法 y2を適宜に設定 することで規制されている。

なお、各可動座板構成部材 15a"の底部側には、上述した可動座板構成部材 15a と略同様にして、突起 15bや接続部材 15c等が具備される。

[0090] 而して、図 10 (a) (b)に示す開閉装置によれば、上記した図 7 (a) (b)及び図 9 (a) ( b)の開閉装置と略同様に、可動座板構成部材 15a"の移動量が規制されているため 、感知部 14dが過剰な押圧力により故障や破損等してしまうようなことを、し難くするこ とができ、その上、固定座板 14下端側を開閉体厚さ方向へスリム化することができる

[0091] また、図 11 (a) (b)に示す開閉装置では、上述した図 2に示す開閉装置に対し、突 起 15bを弾性突起 15b'に置換し、そして、固定側係合ブラケット 14eの下端を可動 座板 15内底面に当接させて可動座板 15の開閉体開放方向への移動量を規制する 構成としている。

弾性突起 15b'は、図示例によればコイル状の圧縮パネであり、可動座板 15内の 底面に、開閉体幅方向へわたって所定間隔置きに複数配設されている。

この弾性突起 15b'の弹発カは、感知部 14dを作動可能であって、且つ感知部 14 dの限界荷重を超えな 、範囲内に設定されて!、る。

この弾性突起 15b'は、弹性的に伸縮可能なものであればよぐ例えば、板パネや、 ゴム等の弾性体に置換することも可能である。

而して、この開閉装置によれば、固定座板 14側の重量が直接的に感知部 14dに伝 達するのを阻むことができ、換言すれば、感知部 14dに加わる可動座板 15側の押圧 力を弾性突起 15b'の弹発力とすることができる。

したがって、感知部 14dが故障や損傷等してしまうようなことを、よりし難くすることが できる上、感知部 14dを作動させるための押圧力が弾性突起 15b'により安定するた め、感知部 14dの作動が良好である。

し力も、可動座板 15がその閉鎖方向側の物体 Xに当接した際には、両固定側係合 ブラケット 14e, 14eの下端が可動座板 15内底面に当接するため、可動座板 15側の 移動量が大きすぎて感知部 14dが故障や損傷等してしまうようなことを防ぐことができ 、その上、その当接状態の安定性が良好なため、例えば開閉体 10の全閉時に、固 定座板 14が可動座板 15に対し傾いてしまうのを防ぐことができる。

[0092] なお、上記図 2〜： L 1に示した開閉装置について、上記した各々の特徴部分を適宜 に組み合わせて用いることで、それら特徴部分を複合した作用効果を得るようにして ちょい。

[0093] (開閉装置 A1)

次に、より軽量な構造によって上記感知部を保護するようにした開閉装置 A1につ いて説明する。

[0094] 開閉装置 A1は、シート状の開閉体 A10、該開閉体 A10の幅方向の端部を囲み開 閉方向へ案内するガイドレール A20、開閉体 A10を繰り出したり卷取ったりする卷取 装置 A30等を備えている。（図 12参照）

[0095] 開閉体 A10は、通過可能な通過口 Al iaを下端側に有する開閉体本体 Al lと、通 過口 Al iaを開閉可能にすべく開閉体本体 Al lに対し吊下げ状に設けられた扉部 A12とを備え、開閉体本体 Al l及び通過口 Al iaの下端部には、開閉体幅方向へ わたって座板部材 A14が配設されて 、る。

[0096] 開閉体本体 Al lは、上述した開閉装置 1の開閉体本体 11と略同様の構成により、 通過口 Al la、扉部 A12、抜止部材（図示せず)等を備えている。

[0097] また、座板部材 A14は、開閉体 A10が閉鎖動作する際に、自重によって開閉体 A 10を下方へ引っ張り、地面や床面等に当接される部材であり、開閉体本体 Al l及び 通過口 Al iaの下端側に、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられている。

[0098] この座板部材 A14は、より詳細に説明すれば、図 14及び図 15に示すように、単数 もしくは複数（図示例によれば 3つ）の錘体 A14a, A14b, A14aと、これら錘体 A14 a, A14b, A14aを、その下方側力 束ねる縦断面略凹状の枠部材 A14cと、該枠部 材 A14cの下端部に止着された感知部 A14d (物体感知部）と、該感知部 A14dをそ の下方側力も覆い包むようにして設けられた保護シート A14eと、該保護シート A14e の両上端部を、錘体 A14a, A14aに固定する固定ブラケット A14f, A14fと、一方の 固定ブラケット A14fと共に錘体 A14aに固定されたガイド部材 A14g (リード線ガイド ブラケット）とを具備している。

[0099] 錘体 A14a, A14b, A14aの各々は、図示例によれば略直方体状の金属部材であ り、開閉体厚さ方向に重ね合わせられている。

中央の錘体 A14bは、開閉体本体 Al l下端に形成された断面略袋状の部分 Al l bに納められることで、開閉体本体 Al lと一体化されている。

[0100] 枠部材 A14cは、上記錘体 A14a, A14b, A14a、および錘体 A14bを内在する開 閉体本体 Al lの断面略袋状の部分 Al lbを、下方側から断面略凹状に覆って、これ ら部材を開閉体厚さ方向に束ねて 、る。

そして、これら錘体 A14a, A14b, A14a、前記断面略袋状の部分 Al lb、および 枠部材 A14cは、開閉体厚さ方向へ揷通された止着具 A14h (例えば、ボルトとナット や、リベット等）によって固定されることで、一体ィ匕している。 [0101] そして、上記枠部材 A14cの下端部には、感知部 A14dが開閉体幅方向へわたつ て固定される。

この感知部 A14dは、上述した開閉装置 1の感知部 14dと略同様に構成され、外力 を受ける弾性榭脂部分 (図示による下端面）に、長さ方向（開閉体幅方向)へわたる 突起を有する。

なお、感知部 A14dの他例としては、前記のような突起を省いた態様とすることも可 能である。

[0102] 上記枠部材 A14cを感知部 A14dに固定する手段は、両面テープや接着剤による 接着や、ねじ止め、リベット止め、その他の止着手段とすることができる。

[0103] 上記のようにして一体化された錘体 A14a, A14b, A14a、開閉体本体 Al l、枠部 材 A14c、感知部 A14dは、図 15 (b)に示すように、その下方側から保護シート A14e によって覆われる。

[0104] 保護シート A14eは、上記開閉体本体 Al lと略同材質の耐火性を有する可撓性シ ートであり、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられ、感知部 A14d、枠部材 A14 c、錘体 A14a, A14b, A14a等を、その下方側から開閉体厚さ方向に覆い包む。 この際、保護シート A14eは、感知部 A14dとの間に若干の隙間 As (図 15 (b)参照 )が形成されるように、適度の弛んだ状態で配設される。

[0105] 保護シート A14eの各上端部には、図 15 (c)に示すように、固定ブラケット A14fが 重ね合わせられる。

各固定ブラケット A14fは、図示例によれば、断面略 L字状に形成されるが、平板状 や他の形状とすることも可能である。

[0106] また、両固定ブラケット A14f, A14fの内の一方には、ガイド部材 A14gが重ね合わ せられる。

このガイド部材 A14gは、開閉体幅方向の端部側に設けられ（図 12及び図 13参照 )、感知部 A14dのケーブル A14dlの繋ぎ目 A14d2 (例えば、コネクタ一部分等）を 覆うようにして保護するとともに、ケーブル A14dlを上方へ導いている。

[0107] そして、上記保護シート A14e、固定ブラケット A14f, 14f、ガイド部材 A14gは、図 14及び図 15に示すように、開閉体厚さ方向に揷通された止着具 A14i (例えば、ボ ルトとナット、リベット等）によって、錘体 A14a, A14b, A14aおよび開閉体本体 Al l と一体化される。

[0108] なお、錘体 A14a, A14b, A14a、枠部材 A14c、感知部 A14d、保護シート A14e 、固定ブラケット A14f, A14f等の各々は、開閉体本体 Al lの幅方向の略全長にわ たって設けられており、開閉体幅方向へわたる一体の部材であってもよいし、複数の 部材を開閉体幅方向へ接続してなる部材であってもよ 、。

[0109] また、上記のようにガイド部材 A14gによって上方へ導かれたケーブル A14dlは、 上記開閉装置 1の構成と略同様に、収納ケース A33内のケーブル収納装置 A40に 巻かれ、制御部 A31に対し電気的に配線されて ヽる。

[0110] また、卷取装置 A30は、開閉体 A10を卷取ったり繰り出したりする卷取軸 A32や、 該卷取軸 A32を回転させる電動駆動源（図示せず)、該電動駆動源を制動するブレ ーキ装置（図示せず)、該電動駆動源を制御する制御部 A31、上記ケーブル収納装 置 A40等を、収納ケース A33内に具備してなる。

[0111] 制御部 A31は、図示しない操作部（例えば、スィッチボックスや、リモコン送信機、 携帯端末等)からの操作信号や、災害時の非常信号、上記感知部 14dからの接点信 号等に応じて、開閉体 A10の開閉動作を適宜に制御する電気回路であり、マイコン 、シーケンサー、またはリレー回路等によって構成されている。

[0112] この制御部 A31による制御動作の一例について詳述すれば、この制御部 A31は、 火災等の災害時に非常信号が入力されると、開閉体 A10の略全開状態において卷 取軸 A32を静止して ヽるブレーキ装置（図示せず)を解除し、開閉体 A10を自重によ つて卷取軸 A32から繰り出させる。

制御部 A31は、開閉体 A10の閉鎖動作中に、該開閉体 A10がその下方側の物体 (障害物）に当接した場合には、その当接を感知部 A14dからの入力信号により感知 し、前記ブレーキ装置を作動させて、開閉体 A10の閉鎖動作を停止する。

[0113] そして、制御部 A31は、当接していた物体が開閉体 A10の下方に存在しなくなつ た場合には、感知部 A14dからの入力信号が ON力も OFFに変化するため、その入 力信号の変化から所定時間 (例えば 10秒)後に、上記ブレーキ装置を解除して、再 度、開閉体 A10を自重によって閉鎖動作させる。 したがって、閉鎖動作中の開閉体 AlOに物体が当接した後、その物体が除去され た場合でも、開閉体 A10を全閉するまで閉鎖動作させることができる。

[0114] そして、制御部 A31は、開閉体 A10の閉鎖方向端部が当接対象部位 Ap (例えば 、床面や、地面、枠部材等）に近接すると、その近接状態を、卷取装置 A30内のカウ ンタ一式リミットスィッチ（図示せず)力もの信号により認識し、感知部 A14dからの入 力信号を無効にする。

なお、前記カウンタ一式のリミットスィッチは、開閉体 A10の閉鎖方向端部と当接対 象部位 Apと隙間が、殆ど物体を挿入不可能な程度の隙間になった際に、信号を出 力するように、適宜に設定されている。

したがって、開閉体 A10が全閉した際には、感知部 A14dが当接対象部位 Apによ り押圧されその接点が ON状態になっても、その状態を制御部 A31は障害物などの 物体感知として認識しな 、。

[0115] そして、制御部 A31は、開閉体 A10が略全閉状態となると、卷取装置 A30内にお ける別のカウンタ一式リミットスィッチ（図示せず)からの信号により、卷取装置 A30内 の上記ブレーキ装置（図示せず)を作動させて、卷取軸 A32の繰り出し方向の回転 を停止する。よって、開閉体 A10は、開閉方向の弛みが略無い略全閉状態で静止 する。

[0116] なお、上記構成によれば、開閉体 A10の感知部 A14dが物体に当接した際に、そ の開閉体 A10の閉鎖動作を停止するようにしているが、開閉体 A10を所定時間又は 所定距離反転動作させてから停止するようにしてもょ ヽ。

[0117] また、他例としては、開閉体 A10が当接対象部位 Apに当接した際における感知部 A14dからの信号を有効にし、該信号によってブレーキ装置（図示せず)を作動させ て卷取軸 A32の繰り出し回転を停止することも可能である力 この場合には、当接対 象部位 Apに若干の凹凸がある場合に、その凹凸の凸部に感知部 A14dが反応して 卷取軸 A32の繰り出し回転を停止してしまうと、開閉体 A10の閉鎖方向端部と当接 対象部位 Apとの間に、隙間を生じてしまうおそれがある。

そのため、上記実施の形態のように、開閉体 A10が全閉する若干手前で感知部 A 14dを無効とする構成の方が好ま 、。 [0118] なお、前記開閉装置 Alにおける制御動作の具体例は、先に説明した開閉装置 1 の制御動作としても適用可能である。

[0119] 而して、上記開閉装置 A1によれば、開閉体 A10の閉鎖動作中に、感知部 A14d が物体や当接対象部位 Apに当接し、その際の摩擦や衝撃等に起因して、感知部 A 14dが磨耗や損傷等してしまうのを、保護シート A14eによってし難くすることができ、 その上、感知部 A14dが火災時の炎や熱により損傷したり溶融したり等してしまうよう なことも、耐火性の保護シート A14eによってし難くすることができる。

更に、図 14に示すように、当接対象部位 Apに若干の凹凸がある場合でも、弛みを 有する保護シート A14eが、その凹凸に沿うようにして密接するため、火災時に発生 した煙や炎等が開閉体 A10と当接対象部位 Apとの隙間力も洩れてしまうようなことを 、し難くすることができ、閉鎖性が良好である。

[0120] 次に、上記開閉装置 A1の変形例について説明する。なお、以下に示す開閉装置 は、上述した開閉装置 A1を一部変更したものであるため、上記開閉装置 A1と略同 様の箇所については、重複する詳細な説明を省略する。

[0121] 図 16 (a) (b)に示す開閉装置は、上記保護シート A14eにおける開閉体閉鎖方向 の端部に、開閉体 A10の当接対象部位 Apに対向するように平板状部材 A51を止着 している。

[0122] 平板状部材 A51は、開閉体 A10の閉鎖方向端部に沿う開閉体幅方向へわたる略 矩形状の板材であり、その開閉体厚さ方向の略中央部分が止着具 A52によって、保 護シート A14eの下端に止着されて 、る。

止着具 A52は、リベットや、ネジ、ボルトとナット等であり、その頭部または先端部を

、感知部 A14dにおける開閉体厚さ方向の略中央部分に対向させることで、感知部

A14dを押圧して作動可能な突起 A52aとして 、る。

図示した好ま 、一例によれば、平板状部材 A51の下面に施された座ぐり状の凹 部に、止着具 A52の先端部または頭部を配置することで、平板状部材 A51の下面に 突出した部分がな 、ようにして!/、る。

[0123] なお、図示例によれば、止着具 A52を開閉体厚さ方向において単数設けてあるが

、該止着具 A52を開閉体厚さ方向に複数設けることで、平板状部材 A51の上面を保 護シート A14eに対し、より密接させるようにしてもよい。また、平板状部材 A51の上 面を接着剤により保護シート A14eに対し、より密接させるようにしてもよい。

[0124] 而して、この開閉装置によれば、図 16 (a)に示すように、開閉体 A10が略全開され た際には、平板状部材 A51の底面を、卷取装置 A30下部側のまぐさ部材 A34の下 端面に対し、略面一にすることができるため、略全開状態の開閉体 A10の下端部が 下方側から視認された際における体裁を良好にすることができる。

また、閉鎖動作中の開閉体 A10における閉鎖方向端部の保護シート A14eに、変 形や皺等が生じるのを、平板状部材 A51の重量等により抑えることができる。

なお、平板状部材 A51の下端面に、まぐさ部材 A34の下端面と同色の着色を施せ ば、より外観上の体裁を向上することができ、好ましい。

[0125] また、図 16 (b)に示すように、開閉体 A10が物体 Axに当接した際には、感知部 A1 4dが突起 A52aにより局部的に強く押圧されるため、感知部 A14d内の接点を良好 に作動させることができる。

[0126] なお、上記態様（図 16 (a) (b)参照）によれば、平板状部材 A51を保護シート A14e の外部側に設けたが、図 17に示す態様のように平板状部材 A51 'を保護シート A14 eの内部側に設けるようにしてもよい。

図 17に示す開閉装置によれば、平板状部材 A51 'を保護シート A14e内面の底部 側によって受ける構造であるため、保護シート A14eにおける止着具 A52の部分に、 平板状部材 A51 'の荷重が集中してしまうのを避けることができ、ひいては、当該開 閉装置における物体感知構造の耐久性を向上することができる。

なお、この開閉装置においても、上述した図 16 (a) (b)に示す態様と略同様に、開 閉体全開時の外観上の体裁を向上する効果や、感知部 A14dの作動を良好にする 効果等を奏するのは勿論である。

[0127] また、図 18に示す開閉装置では、保護シート A14eにおける開閉体閉鎖方向の端 部に、開閉体 A10の当接対象部位 Apに対向するように断面略凹状の平板状部材 A 53を止着している。

平板状部材 A53は、その開閉体厚さ方向（図 18における水平方向）の両端部に、 立上り片部 A53a, A53aを備え、その両立上り片部 A53a, A53aの内側に保護シ ート A14eが位置するようにして!/、る。

そして、この平板状部材 A53は、開閉体厚さ方向へ所定間隔置きに設けられた複 数の止着具 A52によって保護シート A14eに止着され、複数の止着具 A52の内、中 央の止着具 A52における先端部または頭部力 感知部 A14dを押圧するための突 起 A52aとして用いられて!/、る。

この開閉装置によれば、開閉体 A10の略全開時に、平板状部材 A53とまぐさ部材 A34との隙間から、保護シート A14eやその他の座板構造が見えてしまうのを、立上 り片部 A53a, A53aによって防ぐことができ、開閉体 A10全開時の外観上の体裁を 一層良好にすることができる。

[0128] また、図 19に示す開閉装置では、保護シート A14eにおける開閉体閉鎖方向の端 部に、開閉体 A10の当接対象部位 Apに対向するとともに、まぐさ部材 A34を覆うよう に、断面略凹状の平板状部材 A54を止着している。

平板状部材 A54は、その開閉体厚さ方向（図 19における水平方向）の両端部に、 立上り片部 A54a, A54aを備え、開閉体 A10の全開時には、その両立上り片部 A5 4a, A54aの内側にまぐさ部材 A34が位置するようにして!/、る。

そして、この平板状部材 A54は、開閉体厚さ方向へ所定間隔置きに設けられた複 数の止着具 A52によって保護シート A14eに止着され、複数の止着具 A52の内、中 央の止着具 A52における先端部または頭部力 感知部 A14dを押圧するための突 起 A52aとして用いられて!/、る。

この開閉装置によれば、開閉体 A10の略全開時に、座板部材 A14とまぐさ部材 A3 4との隙間が塞がれるため、外観上の体裁を更に向上することができる。

[0129] また、図 20に示す開閉装置では、保護シート A14eの底部を、該保護シート A14e の内面側に配設される平板状部材 A61と、同保護シート A14eの外面側に配設され る平板状部材 A62とによって挟み、これら両平板状部材 A61, A62を複数の止着具 A63によって固定している。

平板状部材 A61, A62の各々は、金属材料等の剛体により、開閉体 A10の幅方 向へわたる略矩形状に形成された部材である。

また、止着具は、図示例によればネジまたはボルトであり、外側の平板状部材 62に 対し下方から貫通され、内側の平板状部材 A61に対し螺合してある。

而して、図 20に示す開閉装置によれば、開閉体 A10が略全開された際には、外側 の平板状部材 A62の底面を、卷取装置 A30下部側のまぐさ部材 A34の下端面に対 し、略面一にすることができるため、略全開状態の開閉体 A10の下端部が下方側か ら視認された際における体裁を良好にすることができる上、閉鎖動作中の開閉体 A1 0における閉鎖方向端部の保護シート A14eに、変形や皺等が生じるのを、平板状部 材 A61, A62の重量等により抑えることができる。し力も、保護シート A14eの底部を 二つの平板状部材 A61, A62により挟み込んで保護する構造であるため、保護シー ト A14eの底部が当接対象部位 Apとの摩擦等により破損してしまうようなことを、し難 くすることがでさる。

[0130] また、図 21に示す開閉装置では、図 20に示す開閉装置に対し、感知部 A14dの 配置を変更したものである。すなわち、この開閉装置では、上方向きの感知部 A14d を、平板状部材 A61の上部に開閉体幅方向へわたって設けるようにしている。

この開閉装置によれば、図 20の開閉装置と略同様の作用効果が得られる上、感知 部 A14dが座板部材 A14の枠部材 A14cから外れ落ちてしまうようなことを防ぐことが できる。

[0131] なお、上述した開閉装置 A1 (図 12参照）によれば、感知部 A14dのケーブル A14d 1を、リール式のケーブル収納装置 A40によって巻き取ったり巻き戻したりするように したが、このケーブル収納装置 A40は、図 22に示す開閉装置 A2のように、ケーブル 収納装置 A50に置換されてもょ ヽ。

図 22に示す開閉装置 A2では、開閉体 A10が開閉動作した際に、ケーブル収納装 置 A50によってケーブル A14dlを収納したり繰り出したりしている。

ケーブル収納装置 A50は、卷取装置 A30内に回動自在に吊り下げられるとともに 、上半部側にケーブル A14dlが掛けられるようにした吊り滑車 (静滑車) A51と、ケ 一ブル A14dlにおける吊り滑車 A51と制御部 A31との間の部分に掛けられた動滑 車 A52と、該動滑車 A52の支軸に一体的に吊り下げられた垂体 A53と力も構成され る滑車機構であり、動滑車 A52及び垂体 A53をガイドレール A20内の空間に配置し ている。 このケーブル収納装置 A50によれば、開閉体 A10が開放動作すると、動滑車 A52 及び垂体 A53が徐々に下方へ移動し、ケーブル A14dlの余分となる部分がガイド レール A20内に収納され、開閉体 A10が閉鎖動作すると、動滑車 A52及び垂体 A5 3が徐々に上方へ移動し、ケーブル A14dlが収納ケース A33下端の隙間力も徐々 に繰り出されることになる。

なお、図 1に示す開閉装置 1についても、ケーブル収納装置 40を前記ケーブル収 納装置 A50に置換した構成とすることが可能である。

[0132] また、上記平板状部材 A51, A53, A54, A61, A62は、開閉体幅方向において 一体の部材であってもよ 、し複数の部材カも構成されて 、てもよ 、。

その他、座板部材 A14の各構成部材も、開閉体幅方向において一体の部材であ つてもょ 、し複数の部材力 構成されて 、てもよ 、。

[0133] また、上述した開閉装置 1 (図 1参照)または開閉装置 A1 (図 12参照）によれば、ケ 一ブル 14d3 (又は A14dl)は、扉部 12 (又は A12)と干渉しないように、扉部 12 (又 は A12)を開閉体幅方向へ避けるようにして配置されている力 より好ましくは、開閉 体 10 (又は A10)における幅方向の端部側に配置するようにしてもよい。

更に、他の好ましい態様としては、ケーブル 14d3 (又は A14dl)を、ガイドレール 2 0 (A20)内に配置して、保護するようにしてもよい。

図面の簡単な説明

[0134] [図 1]本発明に係わる開閉装置の一例を示す正面図である。

[図 2]本発明に係わる開閉装置の一例を示す要部断面図である。

[図 3]同開閉装置における可動座板の接続構造を示す斜視図であり、 (a)は接続前 の状態を示し、（b)は接続後の状態を示す。

[図 4]同開閉装置において可動座板が物体に当接した場合の作用を示す正面図で あり、（a)は物体当接前を示し、（b)は物体当接後を示す。

[図 5]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 6]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 7]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 8]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。 [図 9]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 10]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 11]本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部断面図である。

[図 12]開閉装置の他例を示す正面図である。

[図 13]同開閉装置の要部拡大図である。

[図 14]同開閉装置の要部側面図である。

[図 15]同開閉装置の要部側面図であり、 (a)〜 (b)に組立て手順を示している。

[図 16]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 17]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 18]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 19]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 20]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 21]開閉装置の他例を示す要部側面図である。

[図 22]開閉装置の他例を示す正面図である。

符号の説明

10 :開閉体

14 :固定座板

14d:感知部

15 :可動座板

15a :可動座板構成部材

15c :接続部材

15b :突起

16 :付勢部材

S :空間部

X：物体

Claims

請求の範囲

[1] スライドして閉鎖動作する開閉体の閉鎖方向端部に設けられた物体感知構造によ り、該開閉体よりも閉鎖方向側の物体を接触感知する開閉装置において、

前記開閉体の閉鎖方向端部に、該開閉体と一体的に固定座板を設けるとともに、 該固定座板の開閉体閉鎖方向側に、該固定座板に相対して開閉体開放方向へ移 動するように剛性材料カゝらなる可動座板を設けることで、これら固定座板と可動座板 とによって開閉体開閉方向側および開閉体厚さ方向側の四方が囲まれた空間部を 開閉体幅方向へわたって形成し、

この空間部に、開閉体幅方向へわたる感知部と、該感知部を部分的に押圧可能な 突起とを設け、

前記固定座板に相対した前記可動座板の開閉体開放方向への移動に伴って、前 記感知部および前記突起が前記固定座板と前記可動座板との間に挟まれた際に、 前記感知部が前記突起によって部分的に押圧されて感知信号を出力するようにした ことを特徴とする開閉装置。

[2] 上記突起が開閉体幅方向へわたる上記感知部と交差するように設けられていること を特徴とする請求項 1記載の開閉装置。

[3] 上記可動座板は、開閉体幅方向へ連設された複数の可動座板構成部材からなり、 隣り合う前記可動座板構成部材の内の一方が他方に対し開閉体開放方向へ移動 するように接続されて ヽることを特徴とする請求項 2記載の開閉装置。

[4] 上記感知部が受ける押圧力が限界荷重を超えないように、上記可動座板の移動量 を規制したことを特徴とする請求項 3記載の開閉装置。

[5] 上記感知部が、上記固定座板と上記可動座板との間に挟まれた際の押圧力により 感知し、更に同押圧力により開閉体開放方向へ移動するように設けられていることを 特徴とする請求項 4記載の開閉装置。

[6] 上記押圧力に対抗して上記感知部を付勢するように付勢部材を設けたことを特徴 とする請求項 5記載の開閉装置。

[7] 上記可動座板は、開閉体幅方向へ連設された複数の可動座板構成部材からなり、 隣り合う前記可動座板構成部材の内の一方が他方に対し開閉体開放方向へ移動 するように接続されて ヽることを特徴とする請求項 1記載の開閉装置。

[8] 上記感知部が受ける押圧力が限界荷重を超えないように、上記可動座板の移動量 を規制したことを特徴とする請求項 1記載の開閉装置。

[9] 上記感知部が、上記固定座板と上記可動座板との間に挟まれた際の押圧力により 感知し、更に同押圧力により開閉体開放方向へ移動するように設けられていることを 特徴とする請求項 1記載の開閉装置。

[10] 上記押圧力に対抗して上記感知部を付勢するように付勢部材を設けたことを特徴 とする請求項 1記載の開閉装置。