JP4849966B2 - 木製交差構造体の緊締固定具および固定法 - Google Patents

木製交差構造体の緊締固定具および固定法 Download PDF

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Description

本発明は木製交差構造体の緊締固定具および固定法に係り、詳しくは、例えば柱とそれに載せられて水平に延びる桁とそれに交差して斜めに載せられた登り梁の三部材を一体的に固定するための建築用金具やそれを固定する方法に関するものである。
柱や梁で木造構造体を組みあげる場合、仕口にそれぞれほぞとほぞ孔を形成して嵌めあわせている。そして、適宜金具を使うなどしてその接合部位が補強される。また、金物を埋めこむことにより接合するとともにその強度の向上を図ることもしばしば行われる。例えば、図18の上半部に示したように、柱41を挟んで対向する二つの構造部材42,43に、その長手方向に延びる縦孔42a,43aを形成するなどしてねじ棒44を通し、ねじ端に対応する位置に角孔42b,43bを彫ってナット45,46の収容空間を確保したり、例えば特開平11−315610号公報にあるように、スリットを形成して両部材に跨がるブラケットの各プレート面を嵌め、これを介して両部材をボルト止めするなどされる。しかし、いずれにしても金物を収容する空間を必要とする結果、断面欠損が生じて部材の耐力低下は免れない。上記した角孔42b,43bなどによる断面欠損を軽減しようとしてナット収容位置を浅くすると、固縛力に偏りが生じる。
断面欠損を可及的に少なくするとともに、接合用金物を部材中心に位置させて固縛力を高め、無用なモーメントの発生を避けられるようにした例として、実公昭59−3044号公報や特開2000−170251に記載された緊結金物がある。これは、図18の下半部に示すように、T形に交差する部材41,47のうちの一方の部材47に、その仕口から少し離れた箇所で部材を横断する孔47aがあけられ、中間にねじ孔48aを形成したシリンダナット48が嵌めこまれる。他方の部材41を幅方向に横断したねじロッド49が一方の部材47の中心部位を縦通し、その先端をねじ孔48aに螺合させて二つの部材を高い強度でもって接合している。
ところで、構造部材は直角に交差する場合ばかりでなく、傾斜した部材の腹面などに他の部材の木口を突き合わせなければならない場合もある。図17の(a)は、「イ」形配置の場合に上記したシリンダナット48とヘッド49aのついたねじロッド49からなる締結具が、梁51に桁52を突き合わせた構造に適用された一例である。桁52に設けられた孔52aにシリンダナット48が挿入され、ねじロッド49は桁の中心部を通る。一方、梁51においては平面的に見たときねじロッド49は幅方向の中央から差し込まれているとはいえ、梁に対しては図のごとく側面から見て斜めの状態におかれる。言うまでもなく、桁52では長手方向に沿って軸力のみが作用するが、梁51と桁52との合わせ面53に押しつける力は傾斜角の余弦成分となり、締結力の幾らかがそがれることになる。一方、正弦成分はねじロッド49に無用の曲げ力を及ぼす。
加えて、ねじロッド49の基端に形成されたヘッド49aを梁51の着座部から出ないようにすると、ワッシャ54のための彫り込み51aが必要となる。梁に対する桁の角度が大きくなるほど深くなることは言うまでもなく、結局は無視できない断面欠損がつきまとう。このようなことは、図17の(b)に示した構造においても起こる。この例は柱61に載せられた桁62に登り梁63が固定される構造である。重ね合わせ面64の面積は半減するから、そこに作用する面圧は倍加し、締結力を確保するためには、オーバサイズの部材の導入が余儀なくされる。
実公昭59−3044号公報 特開平11−315610号公報 特開2000−170251
本発明は上記した問題に鑑みなされたもので、その目的は、部材が傾斜して接合される場合であっても、接合するためのねじロッドが各部材に対して常に平行もしくは直角に配置できるようにすること、それによってねじロッドには軸力のみが作用するようにして、締結の安定と高効率化を図ること、ねじロッドに無用の曲げをきたさなく適正強度の部材を導入できるようにすること、金具の存在に基因する断面欠損を可及的に小さくすることを実現した木製交差構造体の緊締固定具および固定法を提供することである。
本発明は、第一部材の端で傾斜して接する第二部材を、円柱の長手方向の中間部位で横断するように延びるねじ孔を有したシリンダナットとそれに螺合するねじロッドとを用いて、第一部材に固定するようにした緊締金具に適用される。その特徴とするところは、図1を参照して、第一シリンダナット7に螺着される第一ねじロッド8とナットホルダ9と第二シリンダナット10と第二ねじロッド11とを備える。第一ねじロッド8は、第一シリンダナット7の締結用ねじ孔7aに先端側を螺合させるべく、第一部材3と第二部材5の接合部位14から第一部材の中心部位で長手方向に設けた縦孔3a内を延び、基端側には回転操作部15が形成されたヘッド8a(図2を参照)を持つ。ナットホルダ9は、第一部材3と第二部材5との接合部位14に臨んで対向する凹み2h,4h(図5の(a)を参照)に配置される。第二シリンダナット10は、第二ねじロッド11の先端部位が螺合される固定用ねじ孔17(図3の(a)を参照)を中間部位に備える。第二ねじロッド11には、第二部材5を直角に横切る横断孔4a(図5の(a)を参照)に配置され、先端側を接合部位14に位置させ、基端側には回転操作部16が形成されたヘッド11aを持つ(図11の(b)も参照)。上記したナットホルダ9には、図4に示すように、中心部を貫通し第二シリンダナット10(図3の(a)を参照)を回動自在に嵌挿して支持するナット受け孔19と、このナット受け孔19に直交するロッド挿通孔20と、このロッド挿通孔20の開口縁の一部に形成され、第二ねじロッド11の第二シリンダナット10(図10の(b)を参照)を中心にした傾動を許容する傾斜溝21と、ロッド挿通孔20の底部に到達した第一ねじロッド8のヘッド8a(図7の(a)を参照)を止着させる嵌着座22とが形成される。上記のロッド挿通孔20の開口20aは、第二ねじロッド11の先端部位を固定ねじ孔17に到達させかつ第一ねじロッド8のヘッド8aが通過する大きさとなっている。
ナットホルダ9は略球形であり、第一部材3と第二部材5との接合部位14に設けられたそれぞれの凹み2h,4hは、図5の(a)のようにナットホルダ9を収容することができる半球状としている。
ナットホルダ9Mは図16に示すように円筒形としておいてもよく、第一部材3と第二部材5との接合部位14に設けられたそれぞれの凹みは、ナットホルダ9Mを収容することができる半円柱状を含む空間としておけばよい。
図2に示すように、第一ねじロッド8は、スクリューバー8Aとその基端側に被さるスクリューキャップ8Bとを備え、そのスクリューキャップ8Bの頂部に回転操作部15が形成される。スクリューバー8Aとスクリューキャップ8Bとの螺合は、キャップもしくはバーのねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数が制限されることにより、スクリューキャップ8Bとスクリューバー8Aとのそれ以上の螺合量増加が阻止されるようになっている(図6の(b)を参照)。
第二ねじロッド11はスクリューバー11Aとその基端側に被さるスクリューキャップ11Bとを備え、そのスクリューキャップ11Bの頂部に回転操作部16が形成される。スクリューバー11Aと固定用ねじ孔17との螺合は、スクリューバーもしくはねじ孔のねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数が制限されることにより、スクリューキャップ11Bを回してもスクリューバー11Aと第二シリンダナット10の固定用ねじ孔17とのそれ以上の螺合量増加が阻止されるようになっている(図10の(b)を参照)。
木製交差構造体の緊締固定法にあっては、緊締固定具6における第一ねじロッド8の螺進を行うにあたり、図7の(a)に示すように、ナットホルダ9の嵌着座22に第一ねじロッド8のヘッド8aを止着させ、図7の(b)に示すようにナット受け孔19に第二シリンダナット10を嵌挿した後、図8の(b)に示すように、固定用ねじ孔17を経て回転操作部15に差し込んだ回転操作具24によって回転するようにしている。
本発明によれば、金属製緊締固定具は第一シリンダナット、第一ねじロッド、第二シリンダナット、ナットホルダ、第二ねじロッドを備え、第一ねじロッドが第一シリンダナットに螺合してナットホルダを第一部材の仕口に強く固定し、第二ねじロッドはナットホルダ内で回動可能とした第二シリンダナットに螺合して第二部材を挟みつける力を伝達する結果、第二部材が第一部材に確実かつ剛強に固定される。
第一ねじロッドも第二ねじロッドも第一部材および第二部材の中心部位に配置されるから各ねじロッドによって生じた力は第一部材、第二部材それぞれに最も効果的に伝達される。力の伝達に偏りが無くなり、第一部材、第二部材ともに過大な耐力を持たせる必要がなくなる。各ねじロッドには曲げが作用することがなくなるから、ねじロッドにも過大強度が要求されないで済む。総じて、構造体における力の高効率伝達や低廉化が図られる。ナットホルダのために形成される凹みの表面積はその投影面積より大きくなるから、断面欠損部における面圧負荷が低減され、またくり抜き量の割りには断面欠損の影響を少なくすることができる。
ナットホルダは第二シリンダナットを回動自在に支持し、ロッド挿通孔の開口縁の一部に傾斜溝が設けられるので、第二ねじロッドの角度を第二部材の設置角度に随時簡単に合わせることができる。したがって、第二部材の第一部材に対する傾斜角が異なる構造体にも適用でき、汎用性ある緊締固定具となる。いずれにしても、金具を構造部材内に納めて装着でき、木製交差構造体の見栄えを損ねたり、他の部材の取りつけを邪魔することもなくなる。
ナットホルダが略球形となっていれば、極めてコンパクトな容積を占めるにとどまり、第一部材、第二部材に形成される半球状の凹みで生ずる断面欠損を最も少なくすることができる。その凹みの表面積は投影面積の2倍にもなるため、締結によるその部分に生じる応力度は半減されかつ分散されることになり、内隅部のない形状の凹みは応力集中を排除し、構造材の受ける負担が軽減される。なお、ナットホルダが円筒形であるときも、球形の場合ほどではないが占める容積は少なく、凹みの表面は投影面積の1.6倍程度確保でき、その部分に発生する面圧はやはり軽減されることになる。
第一ねじロッドをスクリューバーとその基端側に被さるスクリューキャップで構成しておけば、スクリューバーとしては市販品を使用することができ、低廉化が図られる。緊締固定具が適用される部位や木製交差構造体のサイズが違っても、市販品の部分だけ他品に置き替えることで対応させ、本緊締固定具の特有部分の変更を要しなく、汎用性の高いものとなる。スクリューキャップの頂部に回転操作孔を形成しておくから、市販品のスクリューバーにいちいち回転操作部を形成する手間も省かれる。
スクリューバーとスクリューキャップとの螺合がキャップもしくはバーのねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数を制限しておけば、スクリューキャップとスクリューバーとのそれ以上の螺合量増加が阻止され、その後のスクリューキャップの回転はスクリューバーを共回りさせて、スクリューバーの第一シリンダナットとの螺合を円滑なものにする。
第二ねじロッドもスクリューバーとその基端側に被さるスクリューキャップで構成しておくと、第一ねじロッドの場合と同様に、スクリューバーとしては市販品を使用することができる。また、スクリューキャップの頂部に回転操作部が形成されるから、市販品のスクリューバーにその都度加工を施す必要もなくなる。
スクリューバーと固定用ねじ孔との螺合がバーもしくはねじ孔のねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数を制限しておけば、スクリューバーを固定用ねじ孔にロックさせておくことができ、その後にスクリューキャップを回してスクリューバーとの螺合を図り、それによって第二部材5を強く締めつけることができるようになる。
木製交差構造体の緊締固定法においては、ナットホルダの嵌着座に第一ねじロッドのヘッドを止着させ、ナット受け孔に第二シリンダナットを嵌挿した後に固定用ねじ孔を通して回転操作部に回転操作具を差し込んで回転させるようにしているので、第一ねじロッドの第一シリンダナットに対する螺進が実現され、第二シリンダナットをナットホルダに装着したままナットホルダを第一部材に固縛することができる。第二シリンダナットをナットホルダが第一部材に固縛される前に装着しておくことになるから、重ね合わせ面に第二部材を固定する第二シリンダナットの配備が可能となる。
以下に、本発明に係る木製交差構造体の緊締固定具を、その固定する方法とともに、実施の形態を表した図面をもとにして、詳細に説明する。図1は、木製柱1とそれに載せられて水平に延びる木製桁2からなる第一部材3に対し、傾斜して重ね合わされる木製の登り梁4や隅木などの第二部材5を固定するための緊締金具6の装着状態を表している。この金具によれば、図のごとく第二部材5が第一部材3に傾斜して接合された場合に適用しても、接合するための次に述べるねじロッド8,11が各部材3,5に対して常に平行もしくは直角に配置されることになる。したがって、締結用の各ねじロッドには軸力のみが作用して、無用の曲げを受けなくまた構造材の断面欠損を可及的に小さくすることができる。
その金具6の概略は、図の下から、第一シリンダナット7、第一ねじロッド8、ナットホルダ9、このナットホルダ内にある第二シリンダナット10、および第二ねじロッド11からなっている。本例において特に注目すべきは、第二シリンダナット10とそれを内包するナットホルダ9の構造とその組合せ機構である。
ここで、金具による第一部材3と第二部材5からなる木製交差構造体の緊締固定を簡単に述べ、詳細はその後に説明する。まず、第一シリンダナット7が第一部材3の柱1に埋め込まれる一方、ナットホルダ9の上方から第一ねじロッド8が挿入された後に、第二シリンダナット10がナットホルダ9に横から挿入される。第一ねじロッド8が第一シリンダナット7まで第一部材3を縦通して螺着されると、ナットホルダ9が第一部材3の頂部である桁2の上面(後述する重ね合わせ面14)に固定される。ナットホルダ9を覆うように登り梁4が載せられ、ナットホルダ9内の第二シリンダナット10に螺合された第二ねじロッド11によって登り梁4がナットホルダ9に固定され、このナットホルダを介して第二部材5が第一部材3に強力に固定されるようになっている。
個々の構成要素について、詳細に述べる。この例においては柱1の上に水平に延びる桁2がわたされているが、柱の頂部に形成したほぞ12が桁2に設けたほぞ孔13に嵌められている。なお、第一ねじロッド8はほぞ12をも縦通した状態で、柱1と桁2とを強固に緊締する。上記した第一シリンダナット7は、柱1の中央部位を長手方向に縦通する長孔1aの底部近傍で柱を水平に横切る横断孔1bに埋設される。これには、その中間部位で半径方向へ延びる締結用ねじ孔7aが備えられる。
上記した第一ねじロッド8は、先端側を締結用ねじ孔7aに螺合させるべく、桁2と登り梁4の重ね合わせ面すなわち接合部位14から桁2の横孔2aと柱1の長孔1aとからなる第一部材3の縦孔3a内を下に向かって延びる。その基端側に形成されたヘッド8a(図2を参照)には回転操作部15であるレンチ孔が形成されている。この例では、第一ねじロッド8が、スクリューバー8Aとその基端側に被さり頂部にレンチ孔15を備えたスクリューキャップ8Bからなる。
スクリューバーとスクリューキャップとの螺合は、図6の(b)に示すように、キャップもしくはバーのねじ端までなされ、スクリューキャップ8Bとスクリューバー8Aとのそれ以上の螺合量増加が阻止されるように配慮されている。すなわち、図示の例では、スクリューバー8Aのねじ8Aa がキャップ8Bのねじ孔8Ba のねじ深さより短くすべくねじ山数が制限されているが、このように、少なくともいずれか一方のねじ山数に限りをもたせておくと、スクリューキャップ8Bの順方向の回転はスクリューバー8Aを常に共回りさせ、スクリューバーの第一シリンダナット7(図8の(b)を参照)との螺合を円滑なものにする。
図1に戻って、第二ねじロッド11は第二部材5を直角に横切ってすなわち登り梁4の延びる方向に対して直交するように配置され、先端側を接合部位14に位置させている。そして、基端側は、回転操作部としてのレンチ孔16を頂部に持つヘッド11aとなっている。このねじロッドも、図2から分かるように、スクリューバー11Aとその基端側に被さり頂部にレンチ孔16を備えるスクリューキャップ11Bとからなる。なお、スクリューキャップを使用する関係上、スクリューバー11Aは登り梁4の厚みより短く与えられる(後述する図11の(b)を参照)。
第二シリンダナット10は、第二ねじロッドの先端が螺合される固定用ねじ孔17を、中間部位で半径方向へ延びるように備える(図3の(a)ないし(d)を参照)。その固定用ねじ孔17とスクリューバー11Aとの螺合は、後述する図10の(b)に示すように固定用ねじ孔17もしくはスクリューバー11Aのねじ端までなされ、両者のそれ以上の螺合量増加が阻止されるようになっている。すなわち、図示の例では、固定用ねじ孔17の有効ねじがスクリューバー11Aのねじ11Aa の長さより少なくなるようにねじ山数が制限されているが、このように、少なくともいずれか一方のねじ山数に限りをもたせておくと、スクリューバー11Aを固定用ねじ孔17にロックしておくことができ、その後にスクリューキャップ11Bを掛けて回してもスクリューバー11Aが共回りしなく、キャップとバーとの螺合だけが進んで第二部材5を第一部材3に対して強く固定することができるようになる。
ナットホルダ9は、後で説明する図11の(b)に示すように、第一部材3である桁2と第二部材5としての登り梁4との重ね合わせ面14に配置される。すなわち、接合部位14に臨んで対向するよう第一部材と第二部材のそれぞれに凹み2h,4hが設けられ、これらが図5の(a)に示すように半球状であって、略球形をしたナットホルダ9の全体を嵌着させることができるようになっている。
このように略球形としておくと極めてコンパクトな容積を占めるにとどまり、桁2と登り梁4に形成される凹みで生ずる断面欠損を最も少なくしてことができる。その凹みの表面積は投影面積の2倍にもなるため(4πR2 /2/πR2 =2.0:Rは球の半径)、締結によるその部分に生じる応力度は半減されかつ分散されることになる。内隅部のない形の凹みは応力集中を排除し、構造材の受ける負担をおおいに軽減する。
このようなナットホルダ9には、図4に示すように、ナット受け孔19と、ロッド挿通孔20と、傾斜溝21と、嵌着座22とが形成される。ナット受け孔19は水平な桁2に平行となる軸芯19a(図1を参照)を持ってナットホルダ9の中心部を貫通し、第二シリンダナット10を回動自在に嵌挿して支持する(図3の(a)を参照)。ロッド挿通孔20は図4の(c)に示すようにナット受け孔19に直交し、第二ねじロッド11の先端のねじ11Aa を固定用ねじ孔17に到達させ(図9の(b)を参照)、かつ第一ねじロッド8のヘッド8aを通過させる開口20aを持っている(図7の(a)を参照)。
傾斜溝21は、図4の(a)に示すように、ロッド挿通孔20の開口縁の一部に形成され、図10の(b)に示すように、第二ねじロッド11の第二シリンダナット10を中心にした傾動を許容するために設けられたものである。なお、この傾斜溝21の角度αは例えば45度程度まで与えられており、スクリューバー11Aが登り梁4の傾斜に直交するように調整できる余裕が与えられる。このようにして傾斜溝が設けられ、第二シリンダナット10は回動自在であるので、第二ねじロッドの角度を第二部材の設置角度に随時簡単に合わせやすくなるだけでなく、第二部材の第一部材に対する傾斜角が異なる構造体にも適用でき、汎用性ある緊締固定具となる。
図4の(b)および(c)に示された嵌着座22は、図7の(a)に示すように第一ねじロッド8の基端側に形成されたヘッド8aを止着させるもので、ロッド挿通孔20の底部に形成される。すなわち、スクリューバー8Aの通過後スクリューキャップ8Bのヘッド8aが到達した時点でそれ以上の通過を阻止する大きさの孔とされており、孔の周りがヘッド下の形状に合わせた座面を形成している。
このような構成の木製交差構造体の緊締固定具は、次のようにして第二部材5を第一部材3に固定することができる。図5の(a)に示すように、各部材には、予め横断孔1bや凹み2h,4hを与えておくが、その凹みの加工については後述する。図5の(b)に示すように、柱1の長孔1aの底部近傍に設けた横断孔1bに第一シリンダナット7を挿入する。それに設けられた締結用ねじ孔7aが長孔1aの方向に一致するように、図5の(c)に示すごとく端面に形成した孔の方向を教える指標スリット23がある場合は、それを垂直にしておく。
その間に、図6の(a)および(b)に示すようにスクリューバー8Aにスクリューキャップ8Bが被せられる。いずれか一方のねじが短く形成されているから、短いねじの端まで螺着されると、スクリューキャップはスクリューバーと一体となり、図6の(b)のように第一ねじロッド8としての長さL8 が規定される。なお、柱1には、図6の(c)のように、ほぞ12をほぞ孔13に嵌め込むようにして桁2が一体化される。
上記の第一ねじロッド8を、ナットホルダ9のロッド挿通孔20に通す(図6の(b)を参照)。スクリューバー8Aは嵌着座22にあいた孔を通るが、スクリューキャップ8Bのヘッド8aは嵌着座22に到達した時点で止まる(図7の(a)を参照)。その状態で、図7の(b)の要領によって第二シリンダナット10をナットホルダ9のナット受け孔19に嵌挿する。このときシリンダナット10の固定用ねじ孔17が垂直となるようにしておく。図7の(c)のようにナットホルダ9と組み合わされた第一ねじロッド8は、第二シリンダナット10により上方への抜けが阻止されたヘッド8aによってほぼ不動の状態におかれる。
このようにして第一ねじロッド8とナットホルダ9と第二シリンダナット10との一体組ができると、これが図8の(a)のように第一部材3である桁2と柱1に挿入される。その操作は、第二シリンダナット10がナットホルダ9から抜け出ないように指などで左右から軽く押さえておけば、極めて簡単に行うことができる。一体組の形が保たれて縦孔3aに嵌められると、ねじ8Ab は第一シリンダナット7の締結用ねじ孔7aの開口に臨む。この時点では、ナットホルダ9は凹み2hから離れているから、上記の操作の間に第二シリンダナット10が少し回動しても、容易に正すことができる。図8の(b)のように六角レンチ24といった回転操作具を第二シリンダナット10の固定用ねじ孔17を経てレンチ孔15に差し込み、それを矢印25の方向に回転させて第一ねじロッド8の先端に形成したねじ8Ab を、第一シリンダナット7の締結用ねじ孔7aに螺合させる。
ねじ8Ab の螺進で、ナットホルダ9が凹み2hに着座する。増し締めすればナットホルダ9が第一部材3の頂部にしっかりと固定されるとともに、桁2も柱1に対して不動状態に置かれる。このような操作は、第二シリンダナットをナットホルダに装着したままナットホルダを第一部材に固縛することになる。第二シリンダナットはナットホルダが第一部材に固縛される前に装着されているから、重ね合わせ面に第二部材5を固定する第二シリンダナット10の配備が可能となる。
図9の(a)のようにレンチ24を垂直にして抜けば、固定用ねじ孔17は垂直のままとなる。図9の(b)のごとく、第二ねじロッド11のスクリューバー11Aを上下方向となっている固定用ねじ孔17に臨ませ、これを手などで回して先端のねじ11Aa をねじ部17aに深く噛みあわせる。固定用ねじ孔17には第二シリンダナット10の内部の途中までしかねじが形成されておらず、したがって、ねじ端まで螺合させると、スクリューバー11Aのそれ以上の螺進が阻止される。
登り梁4をクレーンで吊るなどして所定位置まで運搬する間に、図10の(a)に示したスクリューキャップ11Bにワッシャ26を嵌めておく。登り梁4を降ろす際に、スクリューバー11Aを(b)に示す角度αの範囲内で適宜に傾け、登り梁4に形成した横断孔4aに下方からその上端部を入れる。その後に登り梁4が左右に振れたり傾斜角が少々変えるように揺れても、スクリューバー11Aは第二シリンダナット10を中心にして傾動するから、ナットホルダ9に無理な力が生じることもない。
登り梁4が降ろされ、ナットホルダ9を凹み4hに納め、腹面を重ね合わせ面14に載せて角度を正す。ワッシャ26を伴ったスクリューキャップ11Bを登り梁4の上から横断孔4aに挿入して回すと、図11の(a)のようにスクリューキャップ11Bのねじ孔11Ba がスクリューバー11Aのねじ11Ab に噛みあう。ヘッド11aのレンチ孔16にレンチ24を掛けて締めれば、ねじ11Ab とねじ孔11Ba の螺合が進み、登り梁4に形成した座面4bに嵌まるワッシャ26とナットホルダ9によって、図11の(b)のように登り梁4は強く挟みつけられる。
これによって力の伝達に偏りが無くなり、第一部材、第二部材ともに過大な耐力を持たせる必要がなくなる。各ねじロッドには曲げモーメントが作用することがなく、ねじロッドにも過大強度品を充てる必要もなくなる。総じて、構造体における力の高効率伝達や低廉化が図られる。ナットホルダのために形成される凹みの表面積はその投影面積より大きくなるから、断面欠損部における面圧負荷が低減され、またくり抜き量の割りには断面欠損の影響を少なくしておくことができる。
以上の説明から分かるように、第一ねじロッドが第一シリンダナットに螺合してナットホルダを第一部材の仕口である重ね合わせ面に強く固定し、第二ねじロッドはナットホルダ内で回動可能とした第二シリンダナットに螺合して第二部材を挟みつける結果、第二部材が第一部材に確実かつ剛強に固定される。第一ねじロッドも第二ねじロッドも第一部材および第二部材の中心部位に配置されるから各ねじロッドによって生じた力は第一部材、第二部材それぞれに最も効果的に伝達される。金具が構造部材内に納めて装着され、木製交差構造体の見栄えを損ねたり、他の部材の取りつけを邪魔したりすることもない。
ここで、図5(a)に示した各部材の重ね合わせ面14における凹み2h,4hの加工について、簡単に述べる。登り梁4に対しては、図12の(a)に示すように、横断する方向に下孔4cを設ける。ドリル27は特製品であって半球状のやすり面27aを備え、その頂部には下孔に嵌まるリード27bが形成されている。図示しない駆動機で矢印28の方向に回転させ、(b)のように全没するまで研削する。ドリルを除くと(c)のような凹み4hが形成され、下孔4cをセンタにして通常のドリル(図示せず)で横断孔4aをあける。最後に、(d)に示すように、その上端開口を座ぐりして座面4bが形成される。
第一部材3を構成する桁2に対しては、図13の(a)に示すように、横断する方向に下孔2cを設ける。ドリル27は図12の場合と同じものでよく、図13の(b)のように全没するまで研削する。ドリルを除くと(c)のような凹み2hが形成され、下孔2cをセンタにして横孔2aをあける。最後に、(d)に示すように、その上面の一部2dを落として重ね合わせ面14が形成される。側面から見た(e)から分かるように、重ね合わせ面の幅はW14であり、これが登り梁4の腹面の一部が嵌まる部分となる。
今まで述べた緊締固定具においては、第一ねじロッド8をスクリューバー8Aとその基端側に被さるスクリューキャップ8Bとで構成した。スクリューバーとして市販品を使用することができ、その部分の低廉化が図られる。緊締固定具が適用される部位や木製交差構造体のサイズが違っても、市販品の部分だけ他の規格品に置き替えることで対応させ、本緊締固定具の特有部分の変更を要しなく、それゆえ汎用性の高い金具とすることができる。スクリューキャップの頂部にレンチ孔を形成しているから、市販品のスクリューバーにいちいちレンチ孔を施す手間も省かれる。これは第二ねじロッド11をスクリューバー11Aとスクリューキャップ11Bで構成しておく場合も同じである。なお、レンチ孔に代わる公知の他の工具による回転操作が可能となる孔や溝をヘッドに形成してもよいことは言うまでもない。
ところで、第一ねじロッドも第二ねじロッドもスクリューバーとスクリューキャップで構成させ、適宜ワッシャを使用するなどした例を述べてきたが、図14に示すように両ねじロッドを単一品としたり、混成品とすることもできる。図14の(a)は、ねじ8Ab を先端に持ちレンチ孔15を形成したヘッド8aを基端に備える一本のねじ棒8Mと、ねじ11Aa を先端に持ちレンチ孔16を形成したヘッド11aを基端に備える一本のねじ棒11Mとで、前記した第一ねじロッドおよび第二ねじロッドを構成させた例である。
図14の(b)は第二ねじロッドだけを一本のねじ棒11Mとし、第一ねじロッドはスクリューバー8Aとスクリューキャップ8Bで構成した例であり、(c)は第一ねじロッドだけを一本のねじ棒8Mとし、第二ねじロッドはスクリューバー11Aとスクリューキャップ11Bで構成した例である。図14の(c)の場合は図9の(b)、図10の(a)および(b)、図11の(a)および(b)の手順によって登り梁が固定されるが、図14の(a)と(b)の場合は、それと異なる。ねじ棒11Mのヘッド11aには大きい鍔29があるかワッシャ26があるために、図10の(b)のように登り梁4を載せる前にねじ棒を第二シリンダナット10に螺着しておくことが不可能であるからである。
この場合には、図15の(a)および(b)に示すように、登り梁4でナットホルダ9を覆ってからねじ棒11Mを横断孔4aに挿入することになる。登り梁4の固定はねじ11Aa が第二シリンダナット10の固定用ねじ孔17のねじ部17aを螺進することによって達成されるから、図10の(b)のときのようなねじ止まりは許されなく、登り梁の厚みから螺合ねじ山数に過不足がないように計画するか、図14の(a)中の第二シリンダナット10Kのように、固定用ねじ孔17の全部をねじにしておく。
いずれにしても、登り梁4が被さってしまうから、第二シリンダナット10,10Kの固定用ねじ孔17の向きが所望角度に保たれているかを目視できない。そこで、細いバーを挿入するなどして孔の向きを確認したり修正するか、登り梁の厚みを越える長い仮のスクリューバー(図示せず)を図10の(b)の段階で螺着するなどする。後者の場合、登り梁を降ろし終えるまで固定用ねじ孔17の向きを保っておき、仮のバーを抜いてねじ棒11Mと入れ替えるといった操作をすればよい。
ナットホルダは第二シリンダナットを保持するもので接合部位に配置されること、第二シリンダナットは回動自在でありナットホルダには傾斜溝が形成されて、第二ねじロッドが第二シリンダナットを中心に傾動可能であることから、登り梁は常に直交した姿勢のねじロッドによって固定される。そのナットホルダは球形が最も良いが、これが図16に示したような円筒形のナットホルダ9Mとすることもできる。球形の場合ほどではないが占有容積も大きくならず、凹みでの接触面は投影面積の1.6倍程度で(πRL/2RL=π/2≒1.57:Rは円筒の半径、Lは円筒の長さ)、その部分に発生する面圧はやはり軽減される。このナットホルダ9Mを収容する凹みの全形は切削の都合上半円柱とはいかないが、半円柱状を含む略舟底状とした空間は大きな断面欠損をきたすことがない。
本発明に係る緊締固定具やその固定法は、図15の(b)に示した構造体に対しても適用することができる。これは柱1の上に重ね合わせ面14Aが形成され、そこに登り梁4を載せたものである。その部材は柱と登り梁に限らないことは言うまでもなく、このように二部材からなる場合でも、そして、それがT形に接合される場合でも使用可能であることは、上記した説明からも把握できるところである。
本発明に係る緊締固定具の一例を、木製の交差構造体に適用した状態の斜視図。 緊締固定具の分解構成図。 第二シリンダナットの構造を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は(b)中の III−III 線断面図。 ナットホルダの構造を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図。 (a)は緊締固定具が適用される木製交差構造体の組合せ図、(b)は第一シリンダナットを柱に装着する動作説明図、(c)はそのV−V線矢視図。 (a)および(b)は第一ねじロッドの組立て説明図、(c)は柱に桁を載せる様子の説明図。 (a)ないし(c)は第一ねじロッドの組立てと構造体への取付け手順説明図。 図7に続く取付け手順図。 図8に続く取付け手順図。 図9に続く取付け手順図。 図10に続く取付け手順図。 登り梁に凹みを形成する手順図。 水平な桁に凹みを形成する手順図。 異なる形態の緊締固定具の構成説明図。 異なる形態の場合の取付け説明図。 ナットホルダを円筒形とした場合の構成説明図。 ねじロッド一本により二部材または三部材を締結した先行技術例。 ねじロッド一本により交差部位を締結する先行例の説明図。
符号の説明
1…木製柱、2…木製桁、2h…凹み、3…第一部材、3a…縦孔、4…登り梁、4a…横断孔、4h…凹み、5…第二部材、6…緊締金具、7…第一シリンダナット、7a…締結用ねじ孔、8…第一ねじロッド、8a…ヘッド、8A…スクリューバー、8B…スクリューキャップ、8M…ねじ棒、9,9M…ナットホルダ、10,10K…第二シリンダナット、11…第二ねじロッド、11a…ヘッド、11A…スクリューバー、11B…スクリューキャップ、11M…ねじ棒、14,14A…重ね合わせ面(接合部位)、15,16…回転操作部(レンチ孔)、17…固定用ねじ孔、17a…ねじ部、19…ナット受け孔、20…ロッド挿通孔、20a…開口、21…傾斜溝、22…嵌着座、24…六角レンチ(回転操作具)。

Claims (8)

  1. 第一部材の端で傾斜して接する第二部材を、円柱の長手方向の中間部位で横断するように延びるねじ孔を有したシリンダナットとそれに螺合するねじロッドとを用いて、前記第一部材に固定するようにした緊締金具において、
    第一部材の中心部位で長手方向に延びる縦孔の底部近傍に形成した横断孔に埋設され、中間部位に締結用ねじ孔を備える第一シリンダナットと、
    前記締結用ねじ孔に先端側を螺合させるべく第一部材と第二部材の接合部位から前記縦孔内を延び、基端側には回転操作部が形成されたヘッドを持つ第一ねじロッドと、
    第二部材を直角に横切る横断孔に配置され、先端側を前記接合部位に位置させ、基端側には回転操作部が形成されたヘッドを持つ第二ねじロッドと、
    該第二ねじロッドの先端部位が螺合される固定用ねじ孔を中間部位に備えた第二シリンダナットと、
    前記接合部位に臨んで対向するよう第一部材と第二部材のそれぞれに設けた凹みに配置されるナットホルダとを備え
    該ナットホルダには、中心部を貫通し前記第二シリンダナットを回動自在に嵌挿して支持するナット受け孔と、該ナット受け孔に直交し前記第二ねじロッドの先端部位を前記固定ねじ孔に到達させまた前記第一ねじロッドのヘッドを通過させる開口を持ったロッド挿通孔と、該ロッド挿通孔の開口縁の一部に形成され第二ねじロッドの第二シリンダナットを中心にした傾動を許容する傾斜溝と、前記ロッド挿通孔の底部に到達した第一ねじロッドのヘッドを止着させる嵌着座とが形成されていることを特徴とする木製交差構造体の緊締固定具。
  2. 前記ナットホルダは略球形であり、前記第一部材と第二部材との接合部位に設けられたそれぞれの凹みは、ナットホルダを収容することができる半球状となっていることを特徴とする請求項1に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  3. 前記ナットホルダは円筒形であり、前記第一部材と第二部材との接合部位に設けられたそれぞれの凹みは、ナットホルダを収容することができる半円柱状を含む空間となっていることを特徴とする請求項1に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  4. 前記第一ねじロッドは、スクリューバーとその基端側に被さるスクリューキャップとを備え、該スクリューキャップの頂部に前記回転操作部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  5. 前記スクリューバーとスクリューキャップとの螺合がキャップもしくはバーのねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数は制限され、スクリューキャップとスクリューバーとのそれ以上の螺合量増加が阻止されていることを特徴とする請求項4に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  6. 前記第二ねじロッドは、スクリューバーとその基端側に被さるスクリューキャップとを備え、該スクリューキャップの頂部に前記回転操作部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  7. 前記スクリューバーと固定用ねじ孔との螺合が該バーもしくはねじ孔のねじ端までなされるように少なくともいずれか一方のねじ山数は制限され、スクリューキャップを回してもスクリューバーと固定用ねじ孔とのそれ以上の螺合量増加が阻止されるようになっていることを特徴とする請求項6に記載された木製交差構造体の緊締固定具。
  8. 請求項1に記載された木製交差構造体の緊締固定具における前記第一ねじロッドの螺進は、前記ナットホルダの嵌着座に第一ねじロッドのヘッドを止着させ、ナット受け孔に第二シリンダナットを嵌挿した後、前記固定用ねじ孔を経て回転操作部に差し込んだ回転操作具の回転によることを特徴とする木製交差構造体の緊締固定法。
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