JPH08120791A - 建材の結合具 - Google Patents

建材の結合具

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JPH08120791A
JPH08120791A JP26062694A JP26062694A JPH08120791A JP H08120791 A JPH08120791 A JP H08120791A JP 26062694 A JP26062694 A JP 26062694A JP 26062694 A JP26062694 A JP 26062694A JP H08120791 A JPH08120791 A JP H08120791A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質材料(柱材など)に通した棒状材に被結
合材(梁材など)を固定することで木質材料と被結合材
とを結合する技術について、たとえ、大規模木質構造の
建築に用いても、必要とされる強度を得て剛接合出来
る。 【構成】 全周に雄ネジを形成した棒鋼2を、木質材料
の柱材300に貫通して形成した雌ネジ301にねじ込
んで固定する。棒鋼2の両端部24、25の軸芯部分に
雌ネジ22が形成されてる。継手金具3の継手30は、
ジョイント板33に2枚の補強板34が溶接され、断面
H形である。継手金具3を棒鋼2の両端部24、25の
雌ネジ22にボルト8で固定する。梁材400の端部に
も継手金具3を固定する。柱材300と梁材400の継
手30同士を突合せ、この状態で、補強板34、34
と、ジョイント板33、33に、それぞれ取付用鉄板
6、6´、取付用鉄板5、5を跨らせて重ね合わせ、ボ
ルト8、ナット8´で留める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木質材料(木材、構
造用集成材、LVLなど、木を材料とする建材)に通し
た棒状材に被結合材(木質材料、鉄骨、コンクリートな
ど)を固定することで、木質材料と被結合材とを結合す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質材料の柱材に通した棒鋼と木
質材料の梁材を固定することで、柱材と梁材を結合する
には、次のように行っていた。図11は、従来の木質材
料の柱材202と梁材201の結合部分の立断面図であ
る。まず、板状の金物203を各梁材201の端部に固
定する(固定の具体的な手段については図11中で省略
するが、例えば、金物203の梁材201側の面から垂
直に張り出させて形成した板材を、梁材201端部に形
成した切込みに挿入して、この切込みに挿入した板材と
梁材201の端部とをボルトとナットで留めるなどの手
段が用いられる)。
【0003】金物203は梁材201に固定した状態
で、梁材201端部の両側から張り出している。この両
張り出し部には、それぞれボルト孔204が開けられて
いる。柱材202には、この柱材202の軸方向と垂直
に、向かい合う一方の面から他方の面に貫通させて孔2
05を開ける。柱材202の孔205が開いている2つ
の面には、金具203を固定した梁材201の端部を、
柱材201を両側から挟むようにあてがい、柱材202
を挟んで向かい合う2つの金具203の孔204、20
4と柱材202の孔206に棒鋼206を通す。この状
態で、棒鋼206の両端部207、208は、孔204
から突き出ている。棒鋼206は、その両端部207、
208の表面にのみ雄ネジが形成されている。この雄ネ
ジに、ナット209をネジ作用によりはめて締付け、柱
材202と梁材201を結合させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術で
建物を建造した場合は、棒鋼206は、柱材202の孔
205に差し込まれているだけであり、特に、大規模木
質構造の建築(木質材料を建材として用いており、体育
館、倉庫、工場など、一般的な二階建て木造住宅の規模
より大規模の建築)では、梁材201から柱材202に
伝達されるモーメントによる押圧力が大きく、例えば、
図12に示すように(図12では、柱材202が時計方
向に回転するようなモーメントが働いている)、棒鋼2
06が孔205内を滑って動き、梁材201の端部(金
具203)が柱材202にめり込んでしまい、必要とさ
れる強度を得ることが出来ないために、柱材202と梁
材201の剛接合を十分に行えないという問題があっ
た。
【0005】この発明は、木質材料(柱材など)に通し
た棒状材に被結合材(梁材など)を固定することで木質
材料と被結合材とを結合する技術について、たとえ大規
模木質構造の建築に用いても、必要とされる強度を得て
木質材料と被接合材の剛接合をすることが出来る技術を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1項に記載の発明は、木質材料に開けられた
雌ネジにネジ作用で留められる雄ネジが表面に形成され
ている棒状材を有していて、この棒状材の少なくとも一
方の端部部分の軸芯部には雌ネジが形成されており、ま
た、一方側には木質材料の結合対象である被結合材に結
合される継手が形成され、他方側には前記軸芯部の雌ネ
ジにネジ作用ではめられるボルトを通すためのボルト孔
が形成されている継手具も有している建材の結合具とし
た。
【0007】また、請求項2項に記載の発明は、請求項
1項に記載の建材の結合具おいて、棒状材の両端部部分
の各軸芯部には各々雌ネジが形成され、継手具を2つ有
しているものとした。
【0008】請求項3項に記載の発明は、請求項1項又
は請求項2項に記載の建材の結合具において、継手具の
継手は被結合材に取り付けられた継手と突き合わされ、
この両継手に跨るように連結材が重ね合わされた状態
で、この各継手は各々連結材にボルトとナットで固定さ
れるものとした。
【0009】
【作用】請求項1項に記載の発明によれば、棒状材の表
面には雄ネジが切られ、木質材料に開けられた雌ネジに
ネジ作用により留められ、この棒状材の端部と被接合材
とを継手を介して結合することができ(継手具と棒状材
の端部との結合は、継手具のボルト孔にボルトを通し、
このボルトを棒状材の端部の雌ネジにネジ作用で固定す
るだけで行える)、棒状材表面の雄ネジの各ネジ山が木
質材料の繊維に食い込むことにより、被接合材側から棒
状材に伝達されるモーメントによる押圧力は、この各ネ
ジ山からその周囲の木部にほぼ均等に分散されて伝達さ
れ、木質材料の応力負担により支えることができ、棒状
材が木質材料に開けた孔内を動いて、被接合材が木質材
料にめり込むことはない。
【0010】請求項2項に記載の発明によれば、請求項
1項記載の発明と同様の作用を奏するほか、棒状材の両
端部部分の各軸芯部には各々雌ネジが形成され、継手具
を2つ有しているので、木質材料に貫通させて雄ネジを
開け、この雄ネジに棒状材をネジ作用で固定し、この棒
状材の両端部に各々継手具を介して被結合材を結合する
ことが出来る。
【0011】請求項3項に記載の発明によれば、請求項
1項、2項記載の発明と同様の作用を奏するほか、工場
内などで木質材料と被結合材に各々継手を予め固定して
おけば、建設現場において、この両継手を突き合わせ、
この両継手に跨るように連結材を重ね合わせた状態で、
この各継手を各々連結材にボルトとナットで固定するだ
けで、木質材料と被結合材との結合は完了する。
【0012】
【実施例】
[第1実施例]この実施例は、木質材料の柱の一方側に
木質材料の梁(被結合材)を結合する例である。
【0013】図3は木質材料の柱300と、梁400の
結合部分の正面図であり、図4は同平面図であり、図5
は図3におけるA−A矢視図である。図6は、この発明
の建材の結合具の一例をなす結合具1の平面図であり、
図7は同平面図である。なお、図3〜6においては、部
材の一部を、あるいは切り欠き、あるいは断面構造にし
て示している。
【0014】結合具1は、棒鋼2、4、継手金具3、鉄
板5、取付用鉄板6、6´、7などからなる。
【0015】結合具1は、棒鋼2を、例えば、4本有し
ている。図8は棒鋼2の一方側の端部24の正面図であ
り(一部を切り欠いて示している)、図9は同側面図で
ある。棒鋼2は丸鋼であり、全周に雄ネジ20が形成さ
れている。棒鋼2の一方側の端部24の軸芯部分には、
この棒鋼2の軸方向中央部に向けて孔21が開けられ、
孔21の表面全体には雌ネジ2が切られている。また、
この一方側の端部24には、例えば4つの、切り欠き2
3が刻まれている。棒鋼2の他方側の端部25は、切り
欠き23が刻まれていない以外は、一方側の端部24と
同様の構造であり、詳細な説明は省略する。
【0016】結合具1は、継手金具3を、例えば2つ有
している。この継手金具3は、一方側には継手30を備
え、他方側には、ボルト孔31を例えば4つ開けた、例
えば長方形の鉄板32を備えている。継手30は、例え
ば、鉄板32の一方の面に鉄板や形鋼を溶接加工したも
ので、例えば、一枚のジョイント板33と二枚の補強板
34とが溶接され、その断面がH形に形成されている。
ジョイント板33には、例えば3つのボルト孔35が、
各補強板34には、それぞれ、例えば2つのボルト孔3
6が開けられている。
【0017】棒鋼4の雄ネジ40は棒鋼2の雄ネジ20
と、孔41は孔21と、雌ネジ42は雌ネジ22と、切
り欠き43は切り欠き23と、一方側の端部44は一方
側の端部24と同様の部材であり、これらの符号を図
8、9に付して詳細な説明は省略する。棒鋼4の棒鋼2
と異なる点は、孔41、雌ネジ42が、一方側の端部4
4のみに形成され、他方側の端部45には形成されてい
ない点にある。
【0018】取付用鉄板6は、ボルト孔60が開けられ
た長方形状の鉄板であり、取付用鉄板6´は、取付用鉄
板6より小型で、ボルト孔60´が開けられた長方形状
の鉄板である。取付用鉄板7も、ボルト孔70が開けら
れた長方形状の鉄板である。
【0019】次に本実施例の作用について説明する。梁
材400の端部には、ギムネなどを用いて、梁材400
の軸方向に雌ネジ401を開ける。この雌ネジ401に
は棒鋼4をネジ作用でねじ込む。この作業は、切り欠き
33に嵌合する凸部を有するスパナ、ハンドルなどの手
動利器などで行う。この状態で棒鋼4の両端は雌ネジ3
01から覗いている。
【0020】柱材300には、その一方の面302か
ら、対向する他方の面303まで貫通して、ギムネなど
を用いて雌ネジ301を開ける。この雌ネジ301には
棒鋼2をネジ作用でねじ込む。この作業は、切り欠き2
3に嵌合する凸部を有するスパナ、ハンドルなどの手動
利器などで行う。この状態で棒鋼2の両端は雌ネジ30
1から覗いている。柱材300の一方の面302には、
鉄板5をあてがう。この鉄板5は、例えば長方形状であ
り、ボルト孔51が開けられている。柱材300の一方
の面302に鉄板5をあてがった状態でボルト8をボル
ト孔51に通し、鉄板5を、棒鋼2の端部24側の雌ネ
ジ22にネジ作用で締め付けて固定する。
【0021】継手金具3の一つは、鉄板32の継手30
が形成されていない面を、柱材300の他方の面303
にあてがい、ボルト孔31にボルト8を通し、継手金具
3を棒鋼2の端部25側の雌ネジ22にネジ作用で締め
付けて固定する。継手金具3のもう一つも同様に、鉄板
32の継手30が形成されていない面を梁材400の端
部にあてがい、ボルト孔31にボルト8を通し、棒鋼4
の端部の雌ネジ42にネジ作用で締め付けて固定する。
【0022】継手金具3を固定した柱材300と、継手
金具3を固定した梁材400は、取付用鉄板4、4´、
5を用いて次のように結合される。まず、柱材300に
取り付けた継手金具3の継手30の先端と、梁材400
に取り付けた継手30の先端を突き合わせる。この状態
で、取付用鉄板6と取付用鉄板6´を、両補強板30、
30に跨らせて、この両補強板30、30を上下から挟
むように重ね合わせ、ボルト8をボルト孔60、36、
60´に通してナット8´で締め付ける。また、2枚の
取付用鉄板7を、両ジョイント板33、33に跨らせ
て、この両ジョイント板33、33を左右から挟むよう
に重ね合わせ、ボルト8を、ボルト孔70、35、70
に通し、ナット8´で締め付ける。図10は、このよう
なボルトの締付けを説明する分解図である。同図では、
両継手30、30への取付用鉄板6、6´、7の重ね合
わせを矢視している。
【0023】この実施例によれば、棒鋼2の表面には雄
ネジ20が切られ、木質材料の柱材300に貫通させて
開けられた雌ネジ301にネジ作用により留められ、こ
の棒鋼2の端部25と梁材400とを継手30、30を
介して結合することができ、棒鋼2の表面の雄ネジ20
の各ネジ山が、柱材300の繊維に食い込むことによ
り、梁材400側から棒鋼2に伝達されるモーメントに
よる押圧力は、この各ネジ山からその周囲の木質材料に
ほぼ均等に分散されて伝達され、柱材300の応力負担
により支えることができ、棒鋼2が雌ネジ301の孔内
を動いて梁材400側が柱材300にめり込むことはな
いので、たとえ大規模木質構造の建築に用いても、必要
とされる強度を得て梁材400と柱材300の剛接合を
することが出来る。
【0024】また、工場などで、柱材300と梁材40
0に、各々前述のように継手金具3を予め固定しておけ
ば、あとは継手金具が固定されている柱材300と梁材
400を建設現場に搬入し、両継手金具3の両継手30
を突き合わせ、この両継手30に跨るように取付用鉄板
6、6´、7を重ね合わせた状態で、この各継手30を
各々取付用鉄板6、6´、7にボルト8とナット8´で
固定するだけで、柱材300と梁材400との結合は完
了するから、木質材料の柱材300と梁材400の結合
が鉄骨による建物と同様の作業で簡易に行え、結合作業
能率を向上させることが出来る。
【0025】[第2実施例]この実施例は、木質材料の
柱の両側に木質材料の梁(被結合材)を結合する例であ
る。
【0026】図1は木質材料の柱材300と梁材400
の結合部分の平面図であり、この発明の建材の結合具の
一例をなす結合具1の分解正面図である。図3〜9と同
一符号の部材は、第1実施例と同様の部材であり、詳細
な説明は省略する。
【0027】この実施例の構成が第1実施例と相違する
点は、第1実施例の鉄板5に代えて、継手金具3を柱材
300の一方の面302にも固定し、継手金具3を固定
した梁材400をもう一つ用意して、面302側にも梁
材400を結合した点にある。
【0028】継手金具3の柱材300や梁材400への
固定、継手金具3同士の取付用鉄板6、6´7を用いた
結合は、第1実施例と同様であり、詳細な説明は省略す
る。
【0029】この実施例によれば、第1実施例と同様の
作用、効果を奏するほか、棒鋼2の両端部24、25
に、それぞれ継手金具3を固定し、柱材300の両側に
梁材400を結合することが出来る。
【0030】なお、この発明は、上記の各実施例のみに
限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。
例えば、第1、第2実施例とも、木質材料の柱材300
と木質材料の梁材400の結合を例として説明したが、
そのほかの木質材料同士の結合に結合具1を用いてもよ
い。
【0031】また、被接合材は、第1、第2実施例のよ
うに木質材料に限定されるものではなく、コンクリート
材、鉄骨など、種々の建材を用いることが出来る。被接
合材が木質材料でない場合には(あるいは木質材料であ
る場合でも)、継手金具3、取付用鉄板6、6´、7な
どを用いた結合形式に代えて、当該建材に最も適切な結
合形式を用いて良い。例えば、被接合材をコンクリート
材として、木質材料と結合する場合には、コンクリート
材側の継手として、コンクリート材にアンカーボルトを
埋め込むことが考えられる。
【0032】第1実施例において、棒鋼2は、その端部
部分24に雌ネジ22を開けず(即ち、棒鋼2は棒鋼4
と同様の構造となる)、鉄板5を柱材300の一方の面
302に固定しない構成としても良い。
【0033】しかし、第1、第2実施例のように、棒鋼
2の両端部24、25に雌ネジ22を形成すれば、第2
実施例のように、1本の棒鋼2で、2つの梁材400を
柱材300に結合させることができ、棒鋼を2本用意す
る必要などはなく、経済的である。
【0034】また、棒鋼2の木質材料への固定作業(木
質材料に雌ネジを形成して、棒鋼2をネジ作用で固定す
る作業)も1本だけですむので作業時間を短縮すること
ができる。
【0035】さらに、一種類の棒鋼2で、柱材300の
一方側に梁材400を結合させる場合にも、両方に梁材
400を結合させる場合にも用いることができるので、
結合具1の汎用性を高めることが出来る。
【0036】
【発明の効果】請求項1項に記載の発明によれば、棒状
材の表面には雄ネジが切られ、木質材料に開けられた雌
ネジにネジ作用により留めることができ、この棒状材の
端部と被接合材とを継手具を介して結合することができ
(継手具と棒状材の端部との結合は、継手具のボルト孔
にボルトを通し、このボルトを棒状材の端部の雌ネジに
ネジ作用で固定するだけで行える)、棒状材表面の雄ネ
ジの各ネジ山が木質材料の繊維に食い込むことにより、
被接合材側から棒状材に伝達されるモーメントによる押
圧力は、この各ネジ山からその周囲の木質材料にほぼ均
等に分散されて伝達され、木質材料の応力負担により支
えることができ、棒状材が木質材料に開けた孔内を動い
て、被接合材が木質材料にめり込むことはなく、たとえ
大規模木質構造の建築に用いても、必要とされる強度を
得て木質材料と被接合材の剛接合をすることが出来る。
【0037】請求項2項に記載の発明によれば、請求項
1項記載の発明と同様の作用、効果を奏するほか、棒状
材の両端部部分の各軸芯部には各々雌ネジが形成され、
継手具を2つ有しているので、木質材料に貫通させて雄
ネジを開け、この雄ネジに棒状材をネジ作用で固定し、
この棒状材の両端部に各々継手具を介して被結合材を結
合することが出来るから、柱材の両側に各々梁材を結合
させる作業などに棒状材を2本用意する必要などはな
く、経済的である。
【0038】また、棒状材の木質材料への固定作業(木
質材料に雌ネジを形成して、棒鋼をネジ作用で固定する
作業)も1本だけですむので作業時間を短縮することが
できる。
【0039】さらに、一種類の棒状材で、例えば、木質
材料の柱材の一方側に梁材を結合させる場合などにも、
両側に梁材を結合させる場合などにも用いることができ
るので、この発明の建材の継手具の汎用性を高めること
が出来る。
【0040】請求項3項に記載の発明によれば、請求項
1項、2項記載の発明と同様の作用、効果を奏するほ
か、工場内などで木質材料と被結合材に各々継手を予め
固定しておけば、建設現場において、この両継手を突き
合わせ、この両継手に跨るように連結材を重ね合わせた
状態で、この各継手を各々連結材にボルトとナットで固
定するだけで、木質材料と被結合材との結合は完了する
から、木質材料の柱材と梁材の結合などが鉄骨による建
物と同様の作業で簡易に行え、結合作業能率を向上させ
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第2実施例における柱材と梁材の結
合部分の正面図である。
【図2】この発明の第2実施例における結合具の分解正
面図である。
【図3】この発明の第1実施例における柱材と梁材の結
合部分の正面図である。
【図4】この発明の第1実施例における柱材と梁材の結
合部分の平面図である。
【図5】この発明の第1実施例における結合具の分解正
面図である。
【図6】この発明の第1実施例における結合具の分解平
面図である。
【図7】この発明の第1実施例における図1のA−A矢
視図である。
【図8】この発明の第1実施例における、柱材にねじ込
まれる棒鋼の一方側の端部の正面図である。
【図9】この発明の第1実施例における、柱材にねじ込
まれる棒鋼の一方側の端部の側面図である。
【図10】この発明の第1実施例における継手金具のボ
ルトの締付けを説明する分解図である。
【図11】従来の木質材料の柱材と梁材の結合部分の立
断面図である。
【図12】従来の木質材料の柱材と梁材の結合部分の立
断面図である。
【符号の説明】
1 結合具 2 棒鋼 3 継手金具 4 棒鋼 6 取付用鉄板 6´ 取付用鉄板 7 取付用鉄板 8 ボルト 8´ ナット 20 雄ネジ 22 雌ネジ 30 継手 31 ボルト孔 300 木質材料の柱材 400 木質材料の梁材(被結合材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質材料に開けられた雌ネジにネジ作用
    で留められる雄ネジが表面に形成されている棒状材を有
    し、この棒状材の少なくとも一方の端部部分の軸芯部に
    は雌ネジが形成されており、一方側には前記木質材料の
    結合対象である被結合材に結合される継手が形成され、
    他方側には前記軸芯部の雌ネジにネジ作用ではめられる
    ボルトを通すためのボルト孔が形成されている継手具を
    有している建材の結合具。
  2. 【請求項2】 前記棒状材の両端部部分の各軸芯部には
    各々雌ネジが形成され、前記継手具を2つ有している請
    求項1項に記載の建材の結合具。
  3. 【請求項3】 前記継手具の前記継手は前記被結合材に
    取り付けられた継手と突き合わされ、前記両継手に跨る
    ように連結材が重ね合わされた状態で、前記各継手は各
    々前記連結材にボルトとナットで固定されるものである
    請求項1項又は請求項2項に記載の建材の結合具。
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Cited By (4)

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