JP2988900B2 - 木造小屋組セット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は木造家屋の屋根を支える
骨組構造を備えた木造小屋組セットに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】木造小屋組は具体例を挙げるまでもな
く、トラス構造を構成し、該木造小屋組を構成する各骨
組を現場において組立て構築している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来例によれば、予め
成形した骨組材を現場の高所において組立て構築してい
るため、その作業が煩雑だけでなく危険性が伴う。

【０００４】本発明は斬新な従来例の欠点に着目して創
案したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】真束骨組材等の各骨組材
を接続片を介してボルトおよびナットによって互いに接
続すると共に、前記各骨組材を前記接続片を介して互い
に重合させた一対の木材で構成したことを基本的手段と
する。

【０００６】

【実施例】図面は本発明に係る木造小屋組セットの一実
施例を示し、図１は斜視図、図２は分解斜視図で、図中
４、１はろくばり骨組材、２は真束骨組材、３は合掌骨
組材、４は方づえ骨組材、５ははさみ束骨組材である。

【０００７】各骨組材１、２、３、４、５、は、それぞ
れ一対の長い木材（実施例では板状の）１´、１´、２
´、２´、３´、３´、４´、４´、５´、５´、をそ
れぞれ重合させて構成し、各木材１´、１´、２´、２
´、３´、３´、４´、４´、５´、５´の端部間に第
一接続片６Ａ、第二接続片６Ｂ、第三接続片６Ｃ、第四
接続片６Ｄおよび第五接続片６（各接続片６Ａ、６Ｂ、
６Ｃ、６Ｄ、６Ｅは木材合板製である）のいずれかを介
在させ、対応する接続片６Ａ、６Ｂ、６Ｃ、６Ｄ、６Ｅ
にボルト７およびナット８によって前記端部を止着して
互いに組付けたもので、一対のろくばり骨組材１、１、
真束骨組材２および一対の方づえ骨組材４、４のそれぞ
れの一端は前記第一接続片６Ａに、ろくばり骨組材１の
他の一端は前記合掌骨組材３の一端を接続した第二接続
片６Ｂに、また、真束骨組材２の他の一端は前記合掌骨
組材３の他の一端を接続した前記第三接続片６Ｃに、さ
らに、方づえ骨組材４の他の一端は合掌骨組材３の中間
部に接続した前記第四接続片６Ｄにそれぞれ接続し、前
記はさみ束骨組材５の一端は前記ろくばり骨組材１の中
間部に接続した第五接続片６Ｅに、他の一端は前記第四
接続片６Ｄにそれぞれ接続し、各骨組材１、２、３、
４、５は接続片（鋼板を素材とする）６Ａ、６Ｂ、６
Ｃ、６Ｄ、６Ｅを介して互いに組付けられ、木造小屋組
Ａを構成する。

【０００８】しかして、工場若しくは現場において各骨
組材１、２、３、４、５を組付けて構成した木造小屋組
Ａを、クレーンで吊り上げて梁上に載置し、該梁に固着
して用いるのである。

【０００９】図中９はスペーサを示し、スペーサ９は前
記真束骨組材２、方づえ骨組材４およびはさみ束骨組材
５のそれぞれの木材２´、２´、４´、４´、５´、５
´間に配され、ボルト７およびナット８によって止着し
てこれらと互いに組付けてある。また、１０は、前記ボ
ルト７を貫通させるための透孔である。

【００１０】

【発明の効果】本発明は前記の通りの構成であるから、
各部材をボルトとナットで組付けることにより小屋組を
容易に得られ、従来のように高所における組立て作業を
必要としないから、組立の煩雑さ、危険性を回避するこ
とができる。

【００１１】また、ボルトおよびナットによって各骨組
材を接続片を介して接続するものであるから、組付けが
簡単で均一な製品を得られ、接続片を木材間に介在させ
てボルトおよびナットで骨組材である木材を締め付ける
構成を採るから、締付け時にボルト頭部およびナット前
記木材に喰い込み、組付け強度が低減するおそれのない
製品を提供できる

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図。

【図２】分解図。

【符号の説明】

１ ろくばり骨組材 ２ 真束骨組材 ３ 合掌骨組材 ４ 方づえ骨組材 ５ はさみ束骨組材 ６Ａ 第一接続片 ６Ｂ 第二接続片 ６Ｃ 第三接続片 ６Ｄ 第四接続片 ６Ｅ 第五接続片

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 真束骨組材等の各骨組材を金属製の接続
   片を介してボルトおよびナットによって互いに接続する
   と共に、前記各骨組材を前記接続片を介して互いに重合
   させた一対の木材で構成した、木造小屋組セット。