JP4848914B2 - トルク伝達機構の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

トルク伝達機構の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明はトルク伝達機構の制御技術に関し、特に、第1の回転軸と第2の回転軸とを同期させる同期部材を備えたトルク伝達機構の制御技術に関する。
従来より、2輪駆動モードと4輪駆動モードとを切替可能なトランスファを搭載した車両が知られている。このような車両においては、4輪駆動モードにおいて、さらに高速走行モードと低速走行モードとを切替可能なものもある。ところで、駆動モードを切替えると、異なる回転数であったシャフトが同じ回転数にされる。すなわち、駆動モードを切替える際には、異なる回転数のシャフトを同じ回転数にするためのトルクが必要になる。駆動モードを切替える際に必要なトルクは、たとえばトランスファに連結された変速機におけるフリクショントルクにより変化する。そこで、変速機のフリクショントルクに応じたトルクを出力するようにトランスファのアクチュエータを制御する技術が提案されている。
特開2004−322702号公報(特許文献1)は、自動変速機と車輪との間の位置に配置され、高変速比によるハイモード位置と低変速比によるローモード位置との切り替えが可能なハイギヤ−ローギヤ切替機構を有するトランスファと、運転者の操作による駆動モード切替時であって、自動変速機がニュートラルレンジ位置であるという条件を含む所定の切替条件を満足するとき、駆動モード位置の切替作動指令をシフトアクチュエータに対し出力する駆動モード切替制御部と、を備えたトランスファの駆動モード切替制御装置を開示する。この駆動モード切替制御装置は、自動変速機をニュートラルレンジ位置にしたときのフリクショントルクを推定するフリクショントルク推定部を含む。駆動モード切替制御部は、ハイモード位置とローモード位置との間の切り替え時、シフトアクチュエータに対して指令する切替作動トルクを、推定されるフリクショントルクに応じた可変トルクにより設定する。
この公報に記載の駆動モード切替制御装置によれば、ハイモード位置とローモード位置との間の切り替え時、シフトアクチュエータに対して指令する切替作動トルクを、推定されるフリクショントルクに応じた可変トルクにより設定するようにしたため、自動変速機のフリクショントルクの大きさにかかわらず、確実な切替作動の確保と、シフトアクチュエータでの消費エネルギ低減による燃費の向上と、の両立を図ることができる。
特開2004−322702号公報
ところで、特開2004−322702号公報に記載の駆動モード切替制御装置のように、フリクショントルクに応じたトルクを出力するようにアクチュエータを制御する場合、フリクショントルクが大きいほど大きなトルクを出力するようにアクチュエータが制御される。この場合、たとえばトランスファのリアアウトプットシャフトとフロントアウトプットシャフトとを摩擦力で同期させるシンクロナイザに作用する圧力が大きくなる。よって、シンクロナイザなどの磨耗を早め得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、磨耗が早まることを抑制することができるトルク伝達機構の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係るトルク伝達機構の制御装置は、第1の車輪にトルクを伝達する第1の回転軸と、第2の車輪にトルクを伝達する第2回転軸と、第1の回転軸および第2の回転軸を連結した状態および第1の回転軸と第2の回転軸とを遮断した状態のいずれか一方の状態になるようにアクチュエータにより移動される移動部材と、移動部材が第1回転軸および第2の回転軸を連結する前に移動部材と当接することにより、第1の回転軸および第2の回転軸を同期させる同期部材とを備えるトルク伝達機構の制御装置である。この制御装置は、第2の回転軸に作用するトルクに関する値を検出するための手段と、同期部材により第1の回転軸と第2の回転軸との同期が完了した後にアクチュエータの出力を大きくすることにより、第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べてアクチュエータの出力を大きくするように制御するための制御手段とを含む。第3の発明に係るトルク伝達の制御方法は、第1の発明にかかるトルク伝達機構の制御装置と同様の構成を有する。
第1または第3の発明によると、トルク伝達機構の第2の回転軸に作用するトルクに関する値が検出される。たとえば、吸気温、外気温、油温など、潤滑油によってトルク伝達機構の第2の回転軸に作用するトルクに関する値が検出される。同期部材により第1の回転軸と第2の回転軸との同期が完了した後にアクチュエータの出力を大きくすることにより、第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べてアクチュエータの出力が大きくされる。これにより、第1の回転軸と第2の回転軸との同期が完了する前は、第2の回転軸に作用するトルクに関わらずアクチュエータの出力を同程度にし、同期が完了した後においてのみ、第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べてアクチュエータの出力を大きくすることができる。そのため、同期部材が第1の回転軸の回転数と第2の回転軸の回転数とを同期させる際に同期部材に作用する圧力が大きくなることを抑制することができる。その結果、同期部材の磨耗が早まることを抑制することができるトルク伝達機構の制御装置または制御方法を提供することができる。
第2の発明に係るトルク伝達機構の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、トルクに関する値は温度である。制御手段は、検出された温度がしきい値より低い場合は高い場合に比べてアクチュエータの出力を大きくするように制御して、第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べてアクチュエータの出力を大きくするように制御するための手段を含む。第4の発明に係るトルク伝達の制御方法は、第2の発明にかかるトルク伝達機構の制御装置と同様の構成を有する。
第2または第4の発明によると、低温時には、潤滑油の粘度が高くなり、第2の回転軸に作用するトルクが大きくなるため、検出された温度がしきい値より低い場合は高い場合に比べてアクチュエータの出力が大きくされる。これにより、第1の回転軸と第2の回転軸とを確実に連結することができる。
第5の発明に係るプログラムは、第3または4の発明に係るトルク伝達機構の制御方法をコンピュータで実現するプログラムであって、第6の発明に係る記録媒体は、第3または4の発明に係るトルク伝達機構の制御方法をコンピュータで実現するプログラムを記録した媒体である。
第5または第6の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第3または4の発明に係るトルク伝達機構の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、前輪10,12と、後輪14,16と、エンジン20と、トランスミッション30と、トランスファ40とを含む。本実施の形態に係るトルク伝達機構の制御装置は、たとえばECU(Electronic Control Unit)200のROM(Read Only Memory)202に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
トランスファ40は、ベースとなる駆動方式(図1では後輪駆動)の動力伝達系から、本来は駆動輪ではなかった車輪(図1では前輪側)へ伝達するトルクを取出す部分である。車両は、さらに、アクチュエータ50と、フロントプロペラシャフト60と、フロントデフ70と、フロントドライブシャフト80,82とを含む。
車両は、さらに、リアプロペラシャフト90と、リアデフ100と、リアドライブシャフト110,112とを含む。
アクチュエータ50は、たとえば電動モータであり、モータの回転に応じてシフトフォークが移動し、シフトフォークに挟まれたスリーブが移動することにより二輪駆動状態と四輪駆動状態との切替が行なわれる。
二輪駆動状態ではトランスファ40はトランスミッション30からのトルクをリアプロペラシャフト90のみに伝達し、フロントプロペラシャフト60には伝達しない。
一方、四輪駆動状態では、トランスファ40はトランスミッション30から伝達されるトルクをリアプロペラシャフト90とフロントプロペラシャフト60の両方に伝達する。
本実施の形態におけるフロントデフ70には、ADD(Automatic Disconnecting Differential)機構72が設けられる。ADD機構72は、二輪駆動状態においてフロントデフ70をフリーにし、四輪駆動状態においてフロントデフ70をロックする。
フロントデフ70がフリーであると、フロントプロペラシャフト60からフロントドライブシャフト80,82へのトルクの伝達が遮断される。この状態では、車両の走行中においてフロントプロペラシャフト60が停止し得る。
フロントデフ70がロックされると、左右輪に回転数差が生じた場合には回転数差を吸収するとともに、左右輪の回転数が同じである場合にはフロントプロペラシャフト60からフロントドライブシャフト80,82へトルクが伝達される。この状態では、車両の走行中においてフロントプロペラシャフト60が回転する。
車両は、さらに、エンジン20に吸入される空気の温度(以下、吸気温とも記載する)を検出する吸気温センサ300と、車両の外部の気温(以下、外気温とも記載する)を検出する外気温センサ302と、二輪駆動状態と四輪駆動状態の切替指示を入力する2WD/4WD切替スイッチ304と、各種センサからの検出値と各種スイッチの設定に応じてアクチュエータ50を制御するECU200とを含む。なお、吸気温および外気温が、前述の第1の発明および第3の発明におけるトルクに関する値に対応する。
図2を参照して、トランスファ40についてさらに説明する。トランスファ40は、リアプロペラシャフト90に連結されるリアアウトプットシャフト42と、フロントプロペラシャフト60に連結されるフロントアウトプットシャフト44とを含む。
なお、リアアウトプットシャフト42が、前述の第1の発明および第2の発明における第1の回転軸に対応する。フロントアウトプットシャフト44が、前述の第1の発明および第2の発明における第2の回転軸に対応する。
リアアウトプットシャフト42は、常時トランスミッション30からトルクが伝達される。一方、フロントアウトプットシャフト44には、四輪駆動状態である場合にのみトルクが伝達される。
トランスファ40は、さらに、リアアウトプットシャフト42に連結されるスリーブ120と、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44とを摩擦力により同期させるシンクロナイザ122と、チェーンを介してフロントアウトプットシャフト44に連結されるギヤピース124とを含む。なお、フロントアウトプットシャフト44にスリーブ120を連結させ、リアアウトプットシャフト42にギヤピース124を連結させるようにしてもよい。
スリーブ120は、シフトフォーク52を介してアクチュエータ50により移動される。図3に示すように、スリーブ120とギヤピース124とが離間した状態である場合、車両は二輪駆動状態になる。
図4に示すように、シンクロナイザ122のチャンファに当接するまでスリーブ120を移動させると、シンクロナイザ122に圧力が加えられる。これによりシンクロナイザ122に摩擦力が作用し、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44とが同期される。
リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期が完了した後、スリーブ120とギヤピース124と係合するために、図5に示すように、スリーブ120をさらに移動させると、スリーブ120によりシンクロナイザ122が押し分けられる(シンクロナイザ122が回転移動される)。
このとき、フロントアウトプットシャフト44、すなわちフロントプロペラシャフト60が回転することにより、シンクロナイザ122が押し分けられる。図6に示すように、スリーブ120とギヤピース124と完全に係合した状態になると、二輪駆動状態から四輪駆動状態への切替が完了する。
ところで、上述したように、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期が完了した後、スリーブ120とギヤピース124と係合するためにスリーブ120を移動させてスリーブ120によりシンクロナイザ122が押し分ける工程においては、フロントプロペラシャフト60が回転される。
そのため、スリーブ120によりシンクロナイザ122を押し分ける工程においては、フロントプロペラシャフト60などに作用するフリクショントルクよりも大きなトルクをシンクロナイザ122に作用させる必要がある。
フロントプロペラシャフト60などに作用するフリクショントルクはフロントデフ70の潤滑油の温度(油温)により変化する。図7に示すように油温が低いほどフリクショントルクが大きくなる。したがって、油温が低いほど、アクチュエータ50の電流値、すなわちアクチュエータ50の出力をより大きくする必要がある。
ところで、二輪駆動状態から四輪駆動状態への切替時において常時アクチュエータ50の電流値を高くすると、シンクロナイザ122に作用する圧力が大きくなり、シンクロナイザ122の磨耗が早まる。
そこで、本実施の形態においては、図8に示すように、時間T(1)においてリアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期が完了するまでは、アクチュエータ50の電流値を常温時と低温時とで同じにする。
低温時は、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後の時間T(2)に常温時よりも電流値を高くする。すなわち、スリーブ120によりシンクロナイザ122を押し分ける工程においてのみ、常温時の電流値よりも低温時の電流値が高くなるように制御される。一方、常温時は、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後において電流値が高くならないように制御される。
図9を参照して、ECU200についてさらに説明する。なお、以下に説明するECU200の機能は、ソフトウェアにより実現されてもよく、ハードウェアにより実現されてもよい。
ECU200は、吸気温検出部210と、外気温検出部220と、切替判定部230と、温度判定部240と、制御部250とを含む。
吸気温検出部210は、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて、吸気温を検出する。外気温検出部220は、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて、外気温を検出する。
切替判定部230は、2WD/4WD切替スイッチ304から送信された信号に基づいて、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えるか四輪駆動状態から二輪駆動状態に切替えるかを判定する。
温度判定部240は、吸気温および外気温に基づいて、フロントデフ70の油温が常温であるか低温であるかを判定する。たとえば吸気温および外気温のうちの少なくともいずれか一方がしきい値より低いと、フロントデフ70の油温が低温であると判定される。なお、フロントデフ70の油温が常温であるか低温であるかを判定する方法はこれに限らず、その他、フロントデフ70の油温を直接検出するようにしてもよい。
制御部250は、アクチュエータ50の電流値、すなわち出力を制御する。制御部250は、前述したように、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後にアクチュエータ50の電流値を高くすることにより、スリーブ120によりシンクロナイザ122を押し分ける工程において、低温時は常温時に比べてアクチュエータ50の電流値が高くなるように制御する。
図10を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは予め定められた周期で繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU200は、2WD/4WD切替スイッチ304から送信された信号に基づいて、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えるか否かを判定する。二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えると判定すると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、ECU200は、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて、吸気温を検出するとともに、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて、外気温を検出する。
S104にて、ECU200は、吸気温および外気温に基づいて、フロントデフ70の油温が低温であるか否かを判定する。フロントデフ70の油温が低温であると(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS108に移される。
S106にて、ECU200は、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後に電流値を高くするようにアクチュエータ50の電流値を制御して、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替える。
S108にて、ECU200は、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後に電流値が高くならないようにアクチュエータ50の電流値を制御して、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替える。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU200の動作について説明する。
車両の走行中、運転者が2WD/4WD切替スイッチ304を操作することにより、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えると判定されると(S100にてYES)、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて吸気温が検出されるとともに、吸気温センサ300から送信された信号に基づいて、外気温が検出される(S102)。
これらの吸気温および外気温に基づいて、フロントデフ70の油温が低温であるか否かが判定される(S104)。フロントデフ70の油温が低温であると(S104にてYES)、図11に示すように、時間T(3)において二輪駆動状態から四輪駆動状態への切替が開始されて、時間T(4)においてリアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期が完了した後、時間T(5)に電流値を高くするようにアクチュエータ50の電流値が制御されて、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えられる(S106)。
これにより、フロントプロペラシャフト60に作用するフリクショントルクが大きい場合であっても、確実にシンクロナイザ122を押し分けて、スリーブ120とギヤピース124とを係合することができる。その後、時間T(6)において二輪駆動状態から四輪駆動状態への切替が完了する。
一方、フロントデフ70の油温が低温でないと(S104にてYES)、すなわち常温であると、リアアウトプットシャフト42とフロントアウトプットシャフト44との同期の完了後に電流値が高くならないようにアクチュエータ50の電流値を制御して、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えられる(S108)。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、フロントデフの油温が低温であると、リアアウトプットシャフトとフロントアウトプットシャフトとの同期の完了後に電流値を高くするようにアクチュエータの電流値が制御されて、二輪駆動状態から四輪駆動状態に切替えられる。これにより、リアアウトプットシャフトとフロントアウトプットシャフトとの同期が完了する前は、油温、すなわちフロントプロペラシャフトに作用するトルクに関わらずアクチュエータの出力を同程度にし、同期が完了した後においてのみ、フロントプロペラシャフトに作用するフリクショントルクが大きい場合は小さい場合に比べてアクチュエータの出力を大きくすることができる。そのため、シンクロナイザがリアアウトプットシャフトとフロントアウトプットシャフトとを同期させる際にシンクロナイザに作用する圧力が大きくなることを抑制することができる。その結果、シンクロナイザの磨耗が早まることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 トランスファを示す図である。 二輪駆動状態におけるスリーブ、シンクロナイザ、ギヤピースを示す図である。 リアアウトプットシャフトおよびフロントアウトプットシャフトが同期した状態におけるスリーブ、シンクロナイザ、ギヤピースを示す図である。 スリーブによりシンクロナイザを押し分ける状態におけるスリーブ、シンクロナイザ、ギヤピースを示す図である。 スリーブとギヤピースとが係合した状態におけるスリーブ、シンクロナイザ、ギヤピースを示す図である。 フロントプロペラシャフトに作用するフリクショントルクを示す図である。 アクチュエータの電流値を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 ECUが実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 アクチュエータの電流値およびアクチュエータのシフトストロークを示す図である。
符号の説明
10,12 前輪、14,16 後輪、20 エンジン、30 トランスミッション、40 トランスファ、42 リアアウトプットシャフト、44 フロントアウトプットシャフト、50 アクチュエータ、52 シフトフォーク、60 フロントプロペラシャフト、70 フロントデフ、72 ADD機構、80,82 フロントドライブシャフト、90 リアプロペラシャフト、100 リアデフ、110,112 リアドライブシャフト、120 スリーブ、122 シンクロナイザ、124 ギヤピース、200 ECU、210 吸気温検出部、220 外気温検出部、230 切替判定部、240 温度判定部、250 制御部、300 吸気温センサ、302 外気温センサ、304 切替スイッチ。

Claims (6)

  1. 第1の車輪にトルクを伝達する第1の回転軸と、第2の車輪にトルクを伝達する第2回転軸と、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸を連結した状態および前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とを遮断した状態のいずれか一方の状態になるようにアクチュエータにより移動される移動部材と、前記移動部材が前記第1回転軸および前記第2の回転軸を連結する前に前記移動部材と当接することにより、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸を同期させる同期部材とを備えるトルク伝達機構の制御装置であって、
    前記第2の回転軸に作用するトルクに関する値を検出するための手段と、
    前記同期部材により前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との同期が完了した後に前記アクチュエータの出力を大きくすることにより、前記同期部材により前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との同期が完了した後において、前記第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御するための制御手段とを含む、トルク伝達機構の制御装置。
  2. 前記トルクに関する値は温度であって、
    前記制御手段は、検出された温度がしきい値より低い場合は高い場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御して、前記第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御するための手段を含む、請求項1に記載のトルク伝達機構の制御装置。
  3. 第1の車輪にトルクを伝達する第1の回転軸と、第2の車輪にトルクを伝達する第2回転軸と、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸を連結した状態および前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とを遮断した状態のいずれか一方の状態になるようにアクチュエータにより移動される移動部材と、前記移動部材が前記第1回転軸および前記第2の回転軸を連結する前に前記移動部材と当接することにより、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸を同期させる同期部材とを備えるトルク伝達機構の制御装置であって、
    前記第2の回転軸に作用するトルクに関する値を検出するステップと、
    前記同期部材により前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との同期が完了した後に前記アクチュエータの出力を大きくすることにより、前記同期部材により前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との同期が完了した後において、前記第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御するステップとを含む、トルク伝達機構の制御方法。
  4. 前記トルクに関する値は温度であって、
    前記アクチュエータの出力を大きくするように制御するステップは、検出された温度がしきい値より低い場合は高い場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御して、前記第2の回転軸に作用するトルクが大きい場合は小さい場合に比べて前記アクチュエータの出力を大きくするように制御するステップを含む、請求項3に記載のトルク伝達機構の制御方法。
  5. 請求項3または4に記載のトルク伝達機構の制御方法をコンピュータに実現させるプログラム。
  6. 請求項3または4に記載のトルク伝達機構の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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