JP4845117B2 - ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、熱収縮させることによって容器に装着されるラベルに関する。
近年、熱収縮性を有するフィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着されることによって筒状に形成されたラベルを熱収縮させることによって装着した例えばPETボトル等の容器に、温かい飲料(所謂ホット飲料)を充填したホット飲料入り容器が流通している。かかるホット飲料入り容器は、例えば充填したホット飲料の温度を維持するために例えばホットベンダー等の加温機器によって長時間加温されたり、或いは、前記ホット飲料を短時間で温めるために高温で加温されたりすることが多い。
しかし、前記ホット飲料は、加温し過ぎるとその熱によって味が劣化してしまうことがある。このような過剰な加温がされたホット飲料入り容器を流通過程や店頭で発見し、消費者の手に届くのを防止できるようにするため、前記フィルムに所謂示温インキにて形成された指標部を設けてラベルを形成し、ホット飲料入り容器の加温状態を管理することが考えられる。ここで、示温インキとは、設定された臨界温度を境にして色変化するインキをいう。
しかし、一般に、前記示温インキをフィルムに塗布するには、グラビア印刷では困難であるので、示温インキによって形成された指標部が設けられた帯状体を別途準備し、この帯状体を前記フィルムに貼り付けて形成したラベルを、本出願人は既に提案している(下記特許文献1参照)。
このようなラベルにあっては、指標部を形成する示温インキの変色によってホット飲料入り容器の過剰な加温を知ることができるものであるが、フィルムとは別に帯状体を製造しなければならないため、その製造が煩雑となる。
そこで、インクジェットプリンタ用の示温インキを用いて前記フィルムにインクジェットプリンタで示温インキを直接塗布することによって指標部を形成することが考えられる。このようにすると、帯状体を別途準備する必要がなくラベルの製造を簡便にすることができる。
特開2006−146018号公報
しかしながら、前記インクジェットプリンタ用の示温インキは耐水性が悪いため、前記指標部を前記フィルムの外面に形成した場合には、例えばラベルを熱収縮させる際のスチーム等によって示温インキが濡れてにじんでしまう。また、前記指標部を前記フィルムの内面に設けた場合には、容器に付着している水によって示温インキが濡れてにじんでしまう。
このように水に濡れて示温インキがにじんでしまうと、示温インキの変色を認識することができずにホット飲料入り容器の過剰な加温を判別することができなくなる虞がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、インクジェットプリンタ用の示温インキを用いて指標部を形成することで簡便に製造することができ、しかも、指標部がにじまなくすることで、過剰な加温を確実に判別することができるラベルを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るラベルは、熱収縮性を有するフィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着されることによって筒状に形成されたラベルにおいて、インクジェットプリンタ用の示温インキによって形成される指標部が前記重ね合わせた両巻付け端部同士の間に介在しており、前記フィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着された接着部は、両巻付け端部同士が重なり合っている領域のうちの一部を接着することによって形成されており、該接着部は、前記領域の一方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置され、前記指標部は、前記領域の他方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置されていることを特徴とする。
該構成のラベルにあっては、指標部を形成する示温インキがインクジェットプリンタ用のインキであるので、インクジェットプリンタで示温インキをフィルムに直接塗布して指標部を形成することができる。また、指標部が重ね合わせた両巻付け端部同士の間に介在している、即ち、指標部が一方の巻付け端部の内面又は他方の巻付け端部の外面に設けられているので、指標部を形成する示温インキが、例えば熱収縮時のスチームによって外面側から濡れたり、或いは、ラベルを装着する容器に付着している水によって内面側から濡れたりしない。よって、指標部はにじむことなく鮮明に変色する。尚、インクジェットプリンタ用の示温インキとは、設定された臨界温度を境にして色変化するインキであり、且つ、インジェクトプリンターのプリントヘッドによりフィルムに塗布することができるインキをいう。
特に、前記フィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着された接着部は、両巻付け端部同士が重なり合っている領域のうちの一部を接着することによって形成されており、該接着部は、前記領域の一方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置され、前記指標部は、前記領域の他方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置されているので、両巻付け端部同士が重なり合っている領域への水の浸入を効果的に防止することができ、指標部がにじむのを一層防止することができる。
更に、前記フィルムを通してその外面側から前記指標部を視認できるように、前記フィルムに窓部が形成されていることが好ましく、このように構成することで、ラベルを容器から剥したりせずとも装着したままで容易に指標部を視認することができる。
このように、本発明に係るラベルにあっては、指標部を形成する示温インキがインクジェットプリンタ用のインキであるので、従来のように例えば指標部を設けた帯状体を別途準備する必要がなく、示温インキをフィルムに直接塗布して指標部を形成することができ、簡便に製造することができる。また、指標部が重ね合わせた両巻付け端部同士の間に介在しているので、指標部を形成する示温インキがラベルの外面側又は内面側から濡れてしまうことはなく、指標部はにじむことなく鮮明に変色する。従って、過剰な加温を確実に判別することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るラベルの一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態におけるラベル1が示されている。該ラベル1は、熱収縮性を有するフィルム2の一方の巻付け端部3が他方の巻付け端部4の上に重ね合わされて接着されることによって筒状に形成される所謂シュリンクラベルであり、例えばPETボトル等の容器の胴部等に嵌挿され、熱収縮温度に加温することによって収縮して容器に装着されるものである。
前記フィルム2は、左右方向(巻付け方向)に長尺の略矩形状で、その厚みが例えば20〜80μm程度である。該フィルム2は、その内面21が内側となるように左右両側端部のうちの一方である一方の巻付け端部3を、他方である他方の巻付け端部4の上に重ね合わせて、一方の巻付け端部3の内面32と他方の巻付け端部4の外面42とを、溶剤や接着剤などで貼り合わせることによって筒状のラベル1を形成するように構成されている。
フィルム2は、無色透明又は有色透明の熱収縮性フィルムからなり、その材質については特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などからなる熱収縮性樹脂フィルム、及びこれらの積層フィルムなどが例示される。また、フィルム2は、熱収縮性樹脂フィルムと不織布又は/及び発泡樹脂シートなどの非熱収縮性シートとの積層フィルムからなる熱収縮性シートなどを用いることもできる。
例えば、フィルム2として熱収縮性樹脂フィルムを用いる場合、Tダイ法やインフレーション法などの公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。尚、延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、横方向(前記巻付け方向、ラベル1に形成した際に周方向となる方向)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、縦方向(前記巻付け方向と直交する方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。
このように延伸処理して得られたフィルム2は、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。尚、熱収縮率は、例えば90℃の温水中に10秒間浸漬した際、前記巻付け方向に約20〜80%、縦方向に約0〜15%のものが例示される。
また、図2に示すように、フィルム2の内面21には、商品名・広告等の意匠表示5がグラビア印刷等によって印刷されている。本実施形態においては、意匠表示5は、フィルム2の内面21全域のうち、一部の領域(図1において、二点鎖線にて囲まれる領域6)と、一方の巻付け端部3及び他方の巻付け端部4を重ね合わせて貼り合わせた際に接着部8となる領域とを除いて設けられている。尚、意匠表示5は、フィルム2の内面21全域に設けてもよく、或いは、フィルム2の外面22全域又はその一部を除いて設けることもできる。
ここで、本実施形態においては、意匠表示5が印刷されていない前記一部の領域が、フィルム2を介して内側が透視できる窓部6となっている。即ち、窓部6は、フィルム2の一部に非印刷領域を設けることにより形成されている。具体的には、窓部6は、フィルム2の一方の巻付け端部3のうちの一部の領域に形成されており、フィルム2の一方の巻付け端縁31から前記巻付け方向に所定距離離間し、且つ、フィルム2の縦方向略中央の位置に設けられている。窓部6の形状は、特に限定されず、図1に示すような正面略矩形状の他、円形状、略三角形状など種々に形成することができる。また、窓部6の大きさ(面積)も特に限定されず、表したい表示内容に応じて適宜設計することができる。更に、窓部6となる領域と前記接着部8となる領域とを一体的に形成することもできる。例えば、一方の巻付け端部3の全域を非印刷領域とすることで、窓部6となる領域と接着部8となる領域とを一体的に形成することもできる。尚、フィルム2として、例えば不織布などの非透明シートを積層した積層シートを用いる場合には、前記非印刷領域に対応する該非透明シートの部分を切り取る等によって非積層部分を設けることにより、フィルム2に窓部6を形成することができる。
フィルム2の巻付け方向の一側端部である一方の巻付け端部3には、指標部7が設けられている。具体的には、指標部7は、略四角形状に形成されており、その大きさ(面積)は前記窓部6の大きさよりも小さくなっている。指標部7は、フィルム2の一方の巻付け端部3の内面32に部分的に形成されている。本実施形態では、指標部7は、フィルム2の一方の巻付け端縁31から巻付け方向へ(他方の巻付け端縁41へ向けて)所定距離離間した位置で、且つ、縦方向略中央の位置に形成されている。即ち、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、指標部7と前記窓部6とは略同じ位置に形成されている。換言すると、指標部7は、フィルム2の意匠表示5が印刷されていない前記一部の領域内に設けられており、従って、フィルム2の外面22側から窓部6を介して指標部7が見えるようになっている。
指標部7は、インクジェットプリンタ用の示温インキによって形成されている。具体的には、示温インキは、顔料と合成樹脂からなるバインダーとを含有し、加熱により不可逆的に色変化する加熱処理用インジケータインキであり、指標部7は、このような示温インキをインジェクトプリンターのプリントヘッドによりフィルム2に塗布することによって形成されている。
より詳細に説明すると、前記示温インキは、設定された臨界温度を境にして不可逆的に色変化するインキであり、例えば、ビスマス化合物と硫黄化合物とからなる顔料を合成樹脂からなる透明バインダーに溶剤で希釈して分散させて用いるものが好ましい。
尚、ビスマス化合物は、3,2−酸化ビスマス、塩基性硝酸ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性酢酸ビスマス、塩基性炭酸ビスマスから選ばれる少なくとも1種類の化合物を使用することができる。
また、硫黄化合物としては、例えば、硫黄、硫化亜鉛、硫化アンチモン、硫化カルシウム等の無機硫黄化合物、およびチオカルボアニリド等の有機硫黄化合物、システイン等の硫黄を含むアミノ酸から選ばれる少なくとも1種類の化合物およびその誘導体を使用することができる。
また、透明バインダーとしては、フィルムに対するインキ密着性、耐熱安定性に優れるという利点を有する理由から、熱可塑性樹脂、天然樹脂、ワックス、ゴム類、高級脂肪酸、脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステルを含む脂肪酸エステル、アミド類、ラクトン類、ラクタム類、芳香族アルコール類、エーテル類等を用いることが好ましい。
また、前記示温インキは、前記顔料を前記透明バインダーに対して、配合比(顔料/透明バインダー)、1/4〜2/1の範囲で含有するものを使用することが好ましく、1/2〜1/1の範囲で含有するものを使用することがより好ましく、三本ロールミルで練肉分散する等により製造することができる。顔料/透明バインダーの配合比が、2/1を超えると顔料の沈降や加熱後にデラミネーションを発生するため好ましくなく、配合比、1/4未満の場合、加熱による発色が乏しく、好ましくない。
このような示温インキを、例えば60〜80℃程度から選ばれる所定温度下に置いて保存すると、徐々に退色して変色する。示温インキは、室温では、非常に長い期間を経なければ退色しないが、例えば、約60〜80℃程度で加温すると概ね4〜8週間で退色する。この原理は明らかではないが、加温時の熱量が顔料を劣化させ、退色が促進されるものと考えられる。この退色度合いを指標として、目視又は光学的装置類により、ラベルを装着した容器に所謂ホット飲料を充填したホット飲料入り容器が加温された期間(保存期間)を判別することができるのである。
例えば、2つの同じ示温インキをサンプルとして準備し、60℃及び70℃の保存温度下でそれぞれ保存し、保存期間に対する示温インキの退色度合いを試験すると、60℃の保存温度下では約8週間後に明確に色褪せし、70℃の保存温度下では、約6週間後に同様に色褪せした。このことから、試験に用いた示温インキは、60℃の保存温度下で約8週間の保存期間を判別するものとして好適であり、70℃では約6週間の保存期間を判別するものとして好適に使用することができる。尚、示温インキの退色度合いを判別するための参照として、退色しない対照インキ層を設けることも可能である。
この保存温度と保存期間とに対する退色度合い(退色速度)の関係は、示温インキの顔料及び透明バインダーの種類を選定したり、それらの配合割合を変えることにより適宜調整することができる。
また、フィルム2の一方の巻付け端部3には、接着剤層9が形成されている。具体的には、接着剤層9は、一方の巻付け端部3の内面32に部分的に形成されており、本実施形態では、図2に示すように、一方の巻付け端縁31から所定の一定幅にて形成されている。即ち、接着剤層9は、前記指標部7よりも一方の巻付け端縁31側に配置されている。尚、接着剤層9は、フィルム2の縦方向全幅に亘って設けられており、各種接着剤など熱をかけずに接着できるものを採用することができる。尚、接着剤層9は、各図において網掛けで示している。
そして、前記フィルム2の一方の巻付け端部3を他方の巻付け端部4の上に重ね合わせて接着剤層9にて接着することによって、筒状のラベル1は形成されている。具体的には、図2に示すように、その内面21が内側となるようにフィルム2を巻付け方向に巻き、フィルム2の巻付け方向の一側端部である一方の巻付け端部3を外側にし、巻付け方向の他側端部である他方の巻付け端部4を内側にして重ね合わせる。ここで、両巻付け端部3,4同士を重ね合わせる際には、他方の巻付け端部4にて指標部7が覆われる程度に両巻付け端部3,4同士を重ね合わせる。そして、一方の巻付け端部3の内面32と他方の巻付け端部4の外面42とを、一方の巻付け端部3の内面32に設けられた接着剤層9にて接着する。即ち、一方の巻付け端部3と他方の巻付け端部4とが重なり合っている領域Pのうち、接着剤層9が設けられている一部の領域を接着して接着部8を形成する。尚、溶剤を用いて接着部8を形成する場合には、一方の巻付け端部3の内面32に部分的に溶剤を塗布し、これにて溶けた部分によって一方の巻付け端部3の内面32と他方の巻付け端部4の外面42とを部分的に接着して形成する。
従って、指標部7は、前記重ね合わせた両巻付け端部3,4同士の間に介在する、即ち、指標部7は、一方の巻付け端部3と他方の巻付け端部4との間に挟まれた状態となる。また、接着部8は、前記領域Pの一方の巻付け端縁31側に配置され、指標部7は、前記領域Pの他方の巻付け端縁41側に配置された状態となる。本実施形態では、接着部8は、前記領域Pの一方の巻付け端縁31に沿って形成され、指標部7は、前記領域P内で且つ接着部8よりも他方の巻付け端縁41側に配置された状態となる。
次に、かかるラベル1の製造方法について説明する。
まず、長尺状のフィルム原反を送り出し、その一方の面に、グラビア印刷にて意匠表示5を長手方向に連続して設けた後、インジェクトプリンターのプリントヘッドにて示温インキを塗布して指標部7を形成する。
そして、従来の製法と同様にして、フォーマーでフィルム原反を長尺筒状にしながら、一側端部の一方の面に接着剤を塗布して接着剤層8を設けて、それを他側端部の他方の面に重ね合わせてセンターシールを行うことにより、筒状のラベル1が連続的に繋がったラベル連続体を形成し、該ラベル連続体を扁平状にしつつロール状に巻き取って連続体ロールを形成する。
そして、この連続体ロールをラベル1装着装置に装填し、該ラベル連続体を引き出して所定長さに切断することにより、ラベル1を製造することができる。そして、ラベル1は、容器の胴部などに嵌挿され、雰囲気温度90℃のスチームトンネルなどで熱収縮温度に加温されることによって熱収縮されて容器に装着される。
以上のような、ラベル1にあっては、指標部7を形成する示温インキがインクジェットプリンタ用のインキであるので、従来のように例えば指標部7を設けた帯状体を別途準備する必要がなく、示温インキをフィルム2に直接塗布して指標部7を形成することができ簡便に製造することができる。
また、指標部7が一方の巻付け端部3の内面32に設けられているため、指標部7が一方の巻付け端部3と他方の巻付け端部4とを重ね合わせた領域P内に配置される、即ち、指標部7が両巻付け端部3,4同士の間に介在する。そうすると、指標部7を形成する示温インキが、例えば熱収縮時のスチームによって外面側から濡れたり、或いは、ラベル1を装着する容器に付着している水によって内面側から濡れたりしない。よって、ラベル1を装着したホット飲料入り容器を例えばホットベンダー等の加温機器に入れて加温すると、指標部7は、にじむことなく経時的に退色して鮮明に変色する。この退色度合いを目視又は光学的装置類で判別することによって、過剰な加温を確実に判別することができる。
また、接着部8は、一方の巻付け端部3と他方の巻付け端部4とが重なり合っている領域Pのうちの一部を接着してなり、該接着部8は、前記領域Pの一方の巻付け端縁31側に配置される一方、指標部7は、前記領域Pの他方の巻付け端縁41側に配置されているので、両巻付け端部3,4同士が重なり合っている領域Pへの水の浸入を効果的に防止することができ、指標部7がにじむのを一層防止することができる。
更に、フィルム2には窓部6が設けられている。具体的には、窓部6は、指標部7と略同じ配置となるようにフィルム2の一方の巻付け端部3に設けられているので、前記フィルム2を通してその外面側から指標部7を視認でき、ラベル1を容器から剥したりせずとも指標部7を容易に視認することができる。
尚、本実施形態では、1つの示温インキにて1つの指標部7を形成し、例えば、70℃の保存温度にて約6週間の保存期間を判別することができる場合について説明したが、これに限られず、例えば、複数種類の示温インキを準備し、その種類毎に複数の指標部7を形成することにより、複数の保存温度毎に保存期間を判別できるように、或いは、保存期間を段階的に判別することができるようにしてもよい。
具体的には、図3に示すように、例えば、異なる保存温度下で所定の保存期間経過後に退色する複数の示温インキにより形成される複数の指標部7の集合、或いは、所定の保存温度下で異なる保存期間経過後に退色する複数の示温インキにより形成される複数の指標部7の集合を1単位Yとし、この1単位Yをフィルム2の縦方向に略等間隔に同順序で並べて設けることができる。尚、この場合、窓部6の縦方向の長さは、前記1単位Yの縦方向の長さと略同長又は短くなっているのが好ましい。
この場合、例えば、60℃、70℃、80℃の各保存温度下で何れも6週間後に退色しうる3種類の示温インキにて形成される3種類の指標部7(以下、順に第1〜第3指標部7A,7B,7Cという)、或いは、70℃の保存温度下で、4週間、6週間、8週間後に退色しうる3種類の示温インキにて形成される3種類の指標部7A,7B,7Cを1単位Yとすると、第1指標部7A、第2指標部7B及び第3指標部7Cは、上方から順に繰り返され且つ略等間隔で設けられることとなる。従って、フィルム2の内面21には、3種類の指標部7A,7B,7Cからなる1単位Yが略等間隔に同順序で並べられることとなる。
このようにすると、例えば、60℃、70℃、80℃の各保存温度下で、何れも6週間後に退色しうる3種類の示温インキにて3種類の指標部7A,7B,7Cを形成した場合には、60℃、70℃、80℃の保存温度毎に6週間の保存期間の経過を判別することができる。また、例えば、70℃の保存温度下で、4週間、6週間、8週間後に退色しうる3種類の示温インキにて3種類の指標部7A,7B,7Cを形成した場合には、70℃の保存温度下で、複数の保存期間を段階的に判別することができる。
尚、本実施形態では、指標部7が一方の巻付け端部3の内面32に設けられている場合について説明したが、これに限られず、指標部7が他方の巻付け端部4の外面42に設けられている場合であってもよい。
また、本実施形態では、指標部7の形状が略四角形である場合について説明したが、これに限られず、例えば、円形状や三角形状であってもよいし、或いは、例えば注意書きなどを表示する文字列やデザインなどであってもよい。
更に、本実施形態では、窓部6が一方の巻付け端部3に形成されている場合について説明したが、これに限られず、例えば、容器が透明であれば、他方の巻付け端部4と他方の巻付け端部4に対しラベル1の周方向に180°対向する位置とに一対設けてもよい。
本発明の一実施形態に係るラベルを示す斜視図。 図1のA−A線拡大断面図。 他の実施形態にかかるラベルを示す斜視図。
符号の説明
1…ラベル、2…フィルム、3…一方の巻付け端部、4…他方の巻付け端部、5…意匠表示、6…窓部、7…指標部、8…接着部、9…接着剤層、31…一方の巻付け端縁、41…他方の巻付け端縁、P…重ね合わせた領域

Claims (2)

  1. 熱収縮性を有するフィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着されることによって筒状に形成されたラベルにおいて、インクジェットプリンタ用の示温インキによって形成される指標部が前記重ね合わせた両巻付け端部同士の間に介在しており、
    前記フィルムの一方の巻付け端部が他方の巻付け端部の上に重ね合わされて接着された接着部は、両巻付け端部同士が重なり合っている領域のうちの一部を接着することによって形成されており、該接着部は、前記領域の一方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置され、前記指標部は、前記領域の他方の巻付け端部の巻付け端縁側に配置されていることを特徴とするラベル。
  2. 前記フィルムを通してその外面側から前記指標部を視認できるように、前記フィルムに窓部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル。
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