JP2006209297A - Rfidタグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 RFIDタグ10は、非接触で記録情報の書き換えが可能なICチップ11と、ICチップ11上に重ねて配置されると共に、ICチップ11に記憶された情報に関する情報を表示する表示部12とを備える。また、表示部12は、ICチップ11と略同一形状である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、小形商品等に装着される表示部付きRFIDタグに関する。
RFIDタグとは、プラスチック等の基材の上にコイル状アンテナパターンを備え、このアンテナパターンと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信・送信できるように構成されたものである。
また、RFIDを用いた技術として、ICカードが知られている。ICカード(スマートカード)は、IC(集積回路)チップを搭載したカードであり、磁気ストライプカードと比較して、高情報容量化、セキュリティ性向上(偽変造、不正使用の防止)、複数のアプリケーションに対応可能、ホスト負荷軽減(オフライン処理が可能)等の特徴を有する。このため、クレジットカードやキャッシュカードの他、電子マネー、電子商取引、医療保健分野、鉄道・バスなどの交通分野やビルの入退出管理等への展開が盛んに行われ始めている。そして、ICカード内に記憶した情報を表示させるために、ICカードの表面に画像を書き換え可能なリライト層を設ける技術や液晶表示装置を設ける技術が提案されている(特許文献2)。更に、マイクロカプセル型電気泳動表示デバイスを設ける技術(特許文献3)が提案されている。
そのため、表示部付きICカードを商品等に装着することも考えられるが、例えば、電子部品(抵抗器、コンデンサ等)等の小形商品への装着は不適である。
第1の発明は、RFIDタグが、非接触で記録情報の書き換えが可能なICチップと、前記ICチップ上に重ねて配置されると共に、該ICチップに記憶された情報に関する情報を表示する表示部と、を備えるようにした。
この発明によれば、ICチップの動作状況を目視することが可能であるにも関わらず、極めて小さく形成されるので、小さな物品等に取り付けて使用することが可能となる。
また、前記表示部が、前記ICチップと略同一形状であるものでは、更にRFIDタグの小形化を図ることができる。
また、前記表示部が、電気泳動表示デバイスであるものでは、電力の供給なしに所定の表示を維持しつつけることが可能となる。また、RFIDタグに可撓性を備えさせることが可能となり、曲面等に取り付けることができる。
この発明によれば、別々に製造したICチップと表示デバイスとの電気的接続を容易に確保することができる。また、ICチップと表示デバイスの接着を確実にすることができ、小形であるにも関わらず、ICチップの動作状況を目視することが可能なRFIDを得ることができる。
この発明によれば、物品に取り付けたRFIDタグに記憶した情報を所定の読取装置で読み取って在庫管理を行う際に、在庫管理処理が行われた物品に取り付けたRFIDの表示部に所定の表示を行わせることにより、処理が完了した物品を目視確認することが可能となる。これにより、重複作業や作業もれを防止することができる。
また、前記物品が、電子部品であるものでは、小形で大量の電子部品であっても在庫管理の状況を目視確認できるので、作業の効率化が図られる。
〔RFID〕
図1は、本実施形態のRFIDタグを示す斜視図である。図2は、ICチップの構成を示す概念図である。図3は、電気泳動表示デバイスの構成を示す断面図である。
RFID10は、ICチップ11と、電気泳動表示デバイス(表示素子、Electro Phoretic Display、以下、EPD12と称する。)とを備えるタグである。そして、RFID10は、ICチップ11の上面にEPD12が重ねて合わせて配置された構造となっており、RFID10の側面(重ね合わせたICチップ11とEPD12の側面)にICチップ11とEPD12を導通する配線20が設けられている。
記憶部11bには、書き換え不可能な記憶領域と、書き換えが可能な記憶領域が設けられている。書き換え不可能な記憶領域には、予め個別のID番号が記憶されている。また、書き換えが可能な記憶領域は、RFID10の使用用途に応じて、例えば数百から数十バイト程度の容量が与えられる。
また、アンテナ11eは、ICチップ11内に形成(内蔵)されたコイル状部材であって、後述するリーダライタ30との間で情報の送受信(通信)を行うためのものである。すなわち、アンテナ11eは、RFID10を使用する際に、リーダライタ30と電磁的に入出力信号を送受信するものである。
このように、RFID10は、アンテナ11eがICチップ11内に内蔵されるので、外部アンテナを用いた場合に比べて、非常に小さく形成される。例えば、ICチップ11自体の大きさは、数ミリ角程度の大きさに形成される。
また、ICチップ11の側面には、演算処理部11aに接続する端子部11fが外部に露出するように形成される。この端子部11fは、ICチップ11の上面に配置されるEPD12と電気的に接続される端子である。
電極フィルム16bは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等の寸法安定性の優れた透明なプラスチックフィルムに電極が形成されているものである。電極フィルム16dも同様な基材の電極が形成されてなるものであるが、必ずしも透明性は要求されない。なお、電極フィルム16bと電極フィルム16dとは、上下導通電極16fにより導通される。
電極フィルム16bは、全面に同一の電位がかかる共通電極となり、一方、電極フィルム16dにはアクティブマトリックス電極或いはセグメント電極等が形成されて駆動電極となる。
なお、電極フィルム16dの側面には、外部に露出するように端子部16gが形成される。
そこで、例えば、数桁の数字のみを表示させたり、或いは、単に白色表示と黒色の表示とを切り替えたりする。カラー画像の場合には、白表示と赤表示を切り替える。又は黒表示と青表示を切り替える。
このように、EPD12に単純な表示のみを行わせる。EPD12に、文字、数字や色の変化を表示することにより、RFID10に何らかの処理が行われていることが外部から認識可能となる。
なお、数字や文字を表示させる場合には、視認性を確保するために、EPD12の大きさをICチップ11よりも大きくしても構わない。
駆動方式は上述したものに限定されず、用途に応じて最適なものを選択すればよい。また、マイクロカプセル16の径は、種々のものを採用することが可能である。
このようなEPD12は、表示画像を記憶するメモリ性を有している。具体的には、電極フィルム16b,16dの間に電圧を一度付与するだけで、EPD12の画像は保持され、電圧が付与されていない状態で表示画像が残るようになっている。従って、一度表示した画像を電源が切れても保持するという特性を有し、低消費電力が実現可能となっている。
従って、柔軟性を有するプラスチック基材15等に容易に薄膜トランジスタを形成することが可能となり、EPD12を備えると共に可撓性を有するRFID10が実現可能となる。
次に、RFID10の製造方法について説明する。
上述したICチップ11とEPD12とは、別々に製造される。それぞれの製造方法については、従来と同様であるので説明を省略する。
ICチップ11とEPD12とは、その大きさ(上面の面積)が略同一に形成される。そして、ICチップ11とEPD12とを重ね合わせることにより、RFID10が形成される。
具体的には、まず、ICチップ11の上面に絶縁性を有する接着剤を塗布して接着層25を形成する。例えば、エポキシ系接着剤を用いることができる。なお、接着剤はインクジェット法で吐出して接着しても良い。
そして、ICチップ11の上にEPD12を重ね合わせる。
次に、重ね合わせたICチップ11とEPD12の側面に、インクジェット方式等を用いて、導電性材料を配置する。ICチップ11とEPD12のそれぞれの側面には、予め端子部11f,16gが形成されているので、重ね合わせたICチップ11とEPD12の側面に端子部11fと端子部16gとを電気的に動通させるように導電性材料を配置することにより、ICチップ11とEPD12との導通が図られる。
そして、導電性材料を固化するために、乾燥処理を行う。導電性材料が固化させることにより、ICチップ11とEPD12とを導通する配線20が形成される。この配線20は、ICチップ11とEPD12とを接着する機能も備える。
なお、ICチップ11とEPD12とが一体となって形成されたRFID10は、そのまま使用してもよいが、透明なカバー樹脂で覆ったり、カバーフィルムで挟んで保持したりしてもよい。更に、複数枚の透明な保護フィルム等に挟んで保持してもよい。カバーフィルムとしては、有色または無色透明なプラスチック、例えばポリビニルカーボネート(PVC)や耐熱性PVC、非結晶性ポリエステル樹脂(PET−G)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が使用できる。保護フィルム上には、印刷を行っても良い。保護フィルムに反射防止や防湿、耐引っ掻き性等の機能を付与しても良い。
次に、上述したRFID10を用いた在庫管理システムについて説明する。
図4は、在庫管理システムの動作を示すフローチャート図である。なお、本実施形態では、RFID10を抵抗器やコンデンサ等の電子部品に貼り付けて、この電子部品の在庫管理を行う場合を例にして説明する。
なお、電子部品に取り付ける各RFID10のICチップ11には、予め個別のID番号が記憶させておく。また、各RFID10のEPD12は、初期状態(無表示状態)である。
更に、各RFID10の個別のID番号は、在庫管理システムを統括制御するホストコンピュータの記憶部に予め記憶されており、そのID番号と共にID番号に対応させて各電子部品に関する各種情報(製品情報、製造日時等)もホストコンピュータの記憶部に記憶させておく。
リーダライタ30に読み取られた個別ID情報は、ホストコンピュータに送られて、ホストコンピュータの記憶部に記憶されたID番号と照合される(ステップS2)。そして、照合により同一のID番号が存在すると判断された場合には、既に棚卸処理が完了している電子部品か否かを判断する(ステップS3)。なお、リーダライタ30に照合データが記憶されている場合は、個別ID番号の照合をリーダライタ30で行うことも可能である。
そして、未処理の場合にのみ、ホストコンピュータは、ID番号に対応して記憶されている電子部品の製品情報に、棚卸完了情報を追加する(ステップS4)。
そして、棚卸完了情報が記憶部11bに記憶されると、演算処理部11aは、EPD12に指令して、所定の情報を表示させように指令する。
演算処理部11aからの指令を受けたEPD12は、例えば、表示領域を白色から黒色に変化させる、或いは白色から赤色に変化させる等の所定の表示を行う(ステップS7)。
このため、作業者が、リーダライタ30を近づけてID番号を読み取る作業を、誤って重複して行ったり、或いは作業し忘れたりすることを容易に回避することができる。つまり、重複作業や作業もれを確実に防止できるので、効率よく棚卸を行うことが可能となる。
同様に、例えば、100番までの在庫品には「1」を、200番までの在庫品には「2」を、300番までの在庫品には「3」を表示するようにしてもよい。
また、RFID10が極めて小形であるので、電子部品等の小形物品にも好適に取付けることができる。
Claims (7)
- 非接触で記録情報の書き換えが可能なICチップと、
前記ICチップ上に重ねて配置されると共に、該ICチップに記憶された情報に関する情報を表示する表示部と、を備えるRFIDタグ。 - 前記ICチップは、情報の送受信を行うアンテナを内蔵することを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
- 前記表示部は、前記ICチップと略同一形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のRFIDタグ。
- 前記表示部は、電気泳動表示デバイスであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のRFIDタグ。
- 非接触で記録情報の読出し書き換えが可能なRFIDタグの製造方法において、
ICチップと表示デバイスとを重ね合わせる工程と、
重ね合わされた前記ICチップと前記表示デバイスの側面に、導電性材料を吐出配置して、前記ICチップと前記表示デバイスとを電気的に導通させる配線を形成する工程と、
を有することを特徴とするRFIDタグの製造方法。 - RFIDタグを用いた在庫管理システムにおいて、
在庫管理がなされる物品に装着するRFIDタグとして、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のRFIDタグを用いることを特徴とする在庫管理システム。 - 前記物品は、電子部品であることを特徴とする請求項6に記載の在庫管理システム。
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