JP4844305B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4844305B2
JP4844305B2 JP2006241434A JP2006241434A JP4844305B2 JP 4844305 B2 JP4844305 B2 JP 4844305B2 JP 2006241434 A JP2006241434 A JP 2006241434A JP 2006241434 A JP2006241434 A JP 2006241434A JP 4844305 B2 JP4844305 B2 JP 4844305B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
imaging
cmos sensor
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006241434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007143118A (ja
Inventor
正紀 舟木
孝司 栗山
忠雄 新屋
隆幸 菅原
一郎 安藤
克也 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2006241434A priority Critical patent/JP4844305B2/ja
Publication of JP2007143118A publication Critical patent/JP2007143118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844305B2 publication Critical patent/JP4844305B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/689Motion occurring during a rolling shutter mode

Description

本発明は撮像装置に係り、特に撮像素子にグローバルシャッタ型のCMOSセンサを用いた撮像装置に関する。
固体撮像素子を用いた撮像装置は従来から種々の用途に供されている。例えば、撮像信号を記録媒体に記録したり、所望の伝送路を伝送させる撮像装置のうち、撮像信号を圧縮符号化して記録や伝送する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の従来の撮像装置では、被写体を撮像する撮像素子からの撮像信号(ビデオ信号)をフレーム間圧縮符号化して伝送する。
ビデオ信号の圧縮符号化方式としては、フレーム内符号化方式であるISO/IEC 10918−1(通称JPEG)やフレーム内符号化とフレーム間符号化を組み合わせたISO/IEC 13818−2(通称MPEG−2ビデオ)がある。これらの方式は、(1)ビデオ信号の時空間的冗長性、(2)ビデオ信号の統計的冗長性、(3)人間の視覚特性的冗長性を削減することで、撮像素子からのビデオ信号を圧縮符号化する。ビデオ信号の時空間的冗長性の削減手法としては、離散コサイン変換(DCT)、動き補償予測(MC)があり、ビデオ信号の統計的冗長性の削減手法としては、ハフマン符号化や算術符号化等のエントロピー符号化があり、人間の視覚特性的冗長性の削減としては、DCT係数の重み付け量子化等がある。
撮像装置が立体映像信号を出力する立体画像撮像装置である場合は、上記のMPEG方式等で圧縮符号化した映像信号(ビデオ信号)をハードディスクドライブ(HDD)などの記録媒体に記録する。MPEGでは動き検出を行い、時間方向の冗長度を削減するため、後述する動き補償を行い、差分をとって画像データのエントロピーの削減をする。また、複数眼の立体画像においては、例えば右目と左目の画像が視差があるとはいえ、非常に似通っていることから、双方の画像も差分をとって符号化することが多い。
また、撮像装置が監視用途に供される監視カメラの場合、上記のMPEG方式等で圧縮符号化した映像信号(ビデオ信号)をHDDなどの記録媒体に記録すると同時に、動き検出を行って、本来動きの無い撮影画像に動きがあれば、アラーム信号を出して、その場面の画像に識別マークをつけて記録するタイプのものが多い。動き検出は画面を所定の小ブロックに分割して、そのブロックの画像が、時間方向でどのように動いているのかを常に監視する機能である。これはMPEGの圧縮アルゴリズムにも使用されている動きベクトル検出と同じ手法を用いることができる。
更に、監視用途の撮像装置として、撮像して得られた映像信号をMPEG等の符号化方式で圧縮して、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)などのネットワークを介して遠隔地に送信する、所謂ネットワーク監視カメラも知られている。
このような撮像装置に使用される代表的な撮像素子としてはCCD(Charge Coupled Device)型撮像素子がある。しかしながら、消費電力の問題から近年の急速な多画素化と高速読出し化の要求に応えるのが困難になってきている。一方、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型撮像素子(以下、CMOSセンサともいう)は、低電圧駆動が可能であり、前記の多画素化と高速読出し化の要求に対応することが容易である。また、製造工程においてCMOSプロセスを使用でき、同一チップ内に駆動回路や処理回路などの周辺回路を混載することが可能であり、小型化にも有利である。このことからCMOS型撮像素子は、ディジタルカメラやビデオカメラ用として、CCDに代わる高性能撮像素子としての注目を浴びつつある。
従来のCMOSセンサを使った撮像装置の第1の例のブロック図を図22(A)に示す。同図(A)において、まず、結像された被写体像を光電変換するCMOSセンサ301があり、図示しない被写体の光学像を前記CMOSセンサ301上に結像する光学レンズ302がある。CMOSセンサ301から出力された電気信号は、信号処理装置303に供給され、ガンマ補正や輪郭補正などの所定の処理を施された後、出力端子305に送られる。
また、信号処理装置303のもう一方の出力は、所定の記録フォーマットに処理された信号で、これが信号記録再生装置304に送られ記録媒体に記録される。信号記録再生装置304は再生時は記録媒体に記録された映像信号を再生して信号処理装置303に供給し、ここで前記所定の記録フォーマットから映像信号に復元させた後、出力端子305に送る。なお、信号記録再生装置304において映像信号の記録再生を行う記録媒体は、例えば磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどである。
出力端子305は、信号処理装置303からの入力映像信号を外部出力するものであり、図示しないモニタなどの外部表示装置に接続して映像信号を表示したり、図示しない外部記録装置に接続して、出力された映像信号を記録する。一方、信号表示装置306は、出力端子305からの映像信号を受け画像として表示するものであり、所謂ビューファインダとして機能する小型のモニタである。この従来の撮像装置は、主に動画像を撮影・記録・再生する為の撮像装置の構成を示すものである。
従来のCMOSセンサを使った撮像装置の第2の例のブロック図を図22(B)に示す。同図(B)中、図22(A)と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図22(B)において、光学レンズ302とCMOSセンサ301との間には、メカニカルシャッタ307が設けられており、図示しないシャッタ駆動回路によって、一定期間のみシャッタが開く様になっている(以下、露光期間)。
このことにより、CMOSセンサ301には露光期間のみ被写体像が光学レンズ302を通して結像され、CMOSセンサ301はこの露光期間の被写体像を電気信号として蓄積する。露光期間終了後メカニカルシャッタ307が閉じた後、CMOSセンサ301からは蓄積された電気信号が出力され、信号処理装置303に送られる。この時、上記電気信号はメカニカルシャッタ307が開いた露光期間の静止画情報であり、後段の信号記録再生装置304にて記録される映像信号や出力端子305で出力される映像信号は、静止画の信号となる。
図23はCMOSセンサを使った従来の撮像装置の第3の例のブロック図を示す。同図に示すように、この従来の撮像装置400は、縮小光学系401、撮像素子402、信号処理手段403からなり、撮像装置400から出力された撮像信号による被写体画像を表示手段404により表示する。この撮像装置400はHDTV(High Definition Television)の画素数を上回る高精細な撮像装置で、このような高精細(多画素)な撮像装置においては、センサから高速に信号を読み出せるCMOS(エリア)センサが撮像素子402として使われている。なお、ここでは、撮像装置400に表示手段を含まない場合を例に説明するが、これに限定するものではない。
図23において、先ず、被写体からの光は縮小光学系401を通って撮像素子402上に結像され、撮像素子402はこの光を電気信号に変換して信号処理手段403に送る。信号処理手段403は、この電気信号を、表示手段404に合わせた信号形態に変換して出力する。
図24はCMOSセンサを使った撮像素子の読み出し形態を示したものであり、例えば、水平方向3840画素、垂直方向2160画素からなる撮像素子402から、水平方向1920画素、垂直方向1080画素からなる4つの領域(A、B、C、D)に分割して読み出し、信号処理手段403に出力している。
ここで、図24のように撮像素子402の撮像領域(以下、読み出し領域ともいう)を複数の領域に分割して読み出すのは、多画素化に伴い撮像素子402からの信号の読み出し速度が必要以上に高速になるのを防ぐためである。本例のように、4分割構成にした場合、撮像素子402から毎秒30枚(フレームレート30Hz)の画像信号の読み出すのに必要な周波数は、75MHz程度であるのに対して、分割せずに1ch(一括)で読み出した場合、約300MHzで読み出すことになり、消費電力、S/N等を考えると、撮像領域を分割しない撮像素子は実現困難な構成となる。
信号処理手段403は撮像素子402の4つの分割読み出し領域からそれぞれ並列に出力された各映像信号に対して、色変換、階調変換、輪郭強調などの必要に応じた所定の処理をそれぞれ行い、この処理した信号を合成し、更に表示手段404に合わせた信号形態に変換して出力する。
前述したCMOセンサ301や撮像素子402には、従来はローリングシャッタ型CMOSセンサが用いられている(例えば、特許文献2参照)。図25は上記の従来のCMOSセンサの一例の等価回路図を示す。同図に示すCMOSセンサは、簡単のため、単位画素1が横方向2画素、縦方向2画素の2×2画素の配置とされている。単位画素1は、被写体像を光電変換するフォトダイオード(PD)2と、信号電荷の増幅用MOS型電界効果トランジスタ(以下、MOSFET)3と、電荷転送用MOSFET4と、リセット用MOSFET5と、選択用MOSFET7とよりなり、電源ライン6がMOSFET3、5のドレインに接続され、増幅用MOSFET3のソースが選択用MOSFET7のドレインに接続されている。
増幅用MOSFET3のゲート電極はフローティングディフュージョン(FD)になっており、フォトダイオード2の電荷が電荷転送用MOSFET4のドレイン−ソースを介して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)に転送される。また、増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)の電位は、リセット用MOSFET5によりリセットされる。
選択用MOSFET7がオン状態になると、増幅用MOSFET3のソースを選択用MOSFET7のドレイン・ソースを通して画素出力ライン8に導通させる。画素出力ライン8は定電流供給用MOSFET9のドレインに接続されている。定電流供給用MOSFET9は、増幅用MOSFET3のソースフォロア回路の負荷として作用する。定電流供給用MOSFET9は、ゲート電位供給ライン13のゲート電位により制御される。
また、リセット用制御ライン10、電荷転送用制御ライン11、画素選択用制御ライン12は、それぞれリセット用MOSFET5、電荷転送用MOSFET4、選択用MOSFET7の各ゲート電極に接続されており、その電位はそれぞれパルス供給端子15、14、16から、MOSFET19、20、21のドレイン・ソースをそれぞれ通して供給される。
垂直シフトレジスタ17は、行順次走査のために2×2画素の行を選択する回路で、その垂直シフトレジスタ出力線18−1、18−2が、各行のMOSFET19、20、21のゲート電極に接続されており、パルス供給端子15、14、16の端子に供給されたパルスがどの行の画素を制御するかを決定する。
また、読み出しブロック22は、リセット信号出力を保持する容量23、光信号出力を保持する容量24、どちらの容量に保持するかを選択するスイッチ用MOSFET25及び26、水平出力線27、28に接続されたスイッチ用MOSFET29、30からなる。スイッチ用MOSFET25、26は端子37、38からそのゲート電極に供給されるパルスによりスイッチング制御される。
水平シフトレジスタ34は、2×2画素のうち、どの列の画素の保持信号を水平出力線27、28に出力するかをスイッチ用MOSFET29、30のゲートに接続された水平シフトレジスタ出力線35−1、35−2への出力電位で決定する。また、水平出力線27、28をリセットするための電位を端子33から供給し、リセットのタイミングは端子36から供給するパルスでスイッチ用MOSFET31、32をスイッチング制御して行う。水平出力線27、28は差動アンプ39の入力端子に接続されている。差動アンプ39はリセット信号出力と光信号出力の差をとり、その差信号をアンプ出力端子40からセンサ外に出力する。
次に、図25に示す従来のCMOSセンサの動作について図26のタイミングチャートを併せ参照して説明する。なお、図25中のMOSFETはすべてN型とし、よって、MOSFETはそのゲート電位がハイレベル(High)でオン、ローレベル(Low)でオフとなる。
まず、垂直シフトレジスタ出力線18−1の電位が図26(D)に示すように時刻t1でHighとなり、これにより1行目の画素1が選択される。続いて、パルス供給端子16の入力パルスが図26(C)に示すように時刻t2でHighになり、これにより1行目の画素1の選択用MOSFET7がオン状態になるため、1行目の画素1の増幅用MOSFET3のソースが選択用MOSFET7のドレイン・ソースと画素出力ライン8を通して定電流供給用MOSFET9につながり、ソースフォロア回路を形成する。
この状態で、最初にパルス供給端子15に図26(B)に示すように一定時間Highのパルスが供給され、1行目の画素1のリセット用MOSFET5のドレイン・ソースを通して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)がリセットされる。その後の時刻t3で、パルス供給端子37の入力パルスが図26(I)に示すようにHighになり、スイッチ用MOSFET25をオン状態とし、容量23に1行目の画素1のソースフォロワ回路から出力されたリセット信号出力が保持される。
次に、パルス供給端子14に時刻t4で図26(A)に示すようにHighパルスが印加されると、1行目の画素1内の電荷転送用MOSFET4がオンし、1行目の画素1内のフォトダイオード2に蓄積されている電荷が電荷転送用MOSFET4のドレイン・ソースを介して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)に転送される。その後の時刻t5で、パルス供給端子38に図26(J)に示すようにHighパルスが印加されると、容量24に1行目の画素1のソースフォロワ回路から出力された光信号出力が保持される。続いて、パルス供給端子16の入力パルスが図26(C)に示すように、時刻t6でLowになるため、1行目の画素1内の選択用MOSFET7がオフになり、1行目の画素1からの出力はなくなる。
端子36の入力信号はこの間図26(H)に示すようにHighであり、水平出力ライン27、28はリセット状態になっている。しかし、上記の時刻t6で端子36の入力信号が図26(H)に示すようにLowになり、この状態で水平シフトレジスタ出力線35−1に図26(F)に示すHighパルスを印加すると、1列目のスイッチ用MOSFET29、30がそれぞれオンとされるため、1列目の容量23、24の各信号が1列目のスイッチ用MOSFET29、30を通して水平出力ライン27、28にそれぞれ出力されて差動アンプ39に供給される。差動アンプ39は1列目の容量23、24の各信号、すなわち、リセット信号出力と光信号出力との差をとり、増幅用MOSFET3のしきい値ばらつきに起因したノイズを除去した光信号を出力端子40より出力する。
次に、端子36に図26(H)に示す時刻t7でHighパルスを印加すると、水平出力ライン27、28が再びリセットされ、その後水平シフトレジスタ出力線35−2に、図26(G)に示すように時刻t8でHighパルスが印加され、2列目のスイッチ用MOSFET29、30がそれぞれオンとされるため、2列目の容量23、24の各信号が2列目のスイッチ用MOSFET29、30を通して水平出力ライン27、28にそれぞれ出力されて差動アンプ39に供給され、2列目の信号が1列目と同様に差動アンプ39から出力端子40に出力される。
その後、図26(D)に示す時刻t9で垂直シフトレジスタ出力線18−1の電位がLowとなり、1行目の処理が終わる。次に時刻t10で図26(E)に示すように、垂直シフトレジスタ出力線18−2の電位がHighになり、以下1行目と同様な処理が行われ、全画素の読み出しが終了する。
従って、このCMOSセンサの場合、1行目と2行目のフォトダイオード2で光電変換しているタイミングが異なる。このような撮像方式をローリングシャッタ、あるいはフォーカルプレーンと呼ぶ。
特公平4−44874号公報 特開2003−17677号公報
このような従来のローリングシャッタ型CMOSセンサは、画素群の1行ずつ順番に読み出しを行うものである。従来の撮像装置では、CMOSセンサ301や撮像素子402として上記のローリングシャッタ型CMOSセンサを用いているため、その露光と読み出しのタイミング、及びそのタイミングで撮像した1フレームの画像は図27に示したものとなる。
すなわち、各ラインでは1フレーム期間の露光期間501と1ライン期間の読み出し期間502からなり、各ラインの露光タイミングは1ライン分の間隔だけ順次ずれ、図中第1ライン目と最終ライン目の露光タイミングは略1フレーム分のずれが生じていることがわかる。その結果、例えば図28に示すように、右から左に移動する被写体510を撮像した場合に、1フレーム画像は、図28に511で示すように歪みを生じるという問題がある。この歪みは被写体の移動速度が、ローリングシャッタ型CMOSセンサ301のフレームレートに対して、被写体の移動速度が速ければ速いほど顕著に表れる。
また、ローリングシャッタ型CMOSセンサを使った、図23、図24に示したような構成の従来の高精細な撮像装置では、分割した各読み出し領域の上端(第1ライン)と下端(最終ライン)とでは、露光タイミングが1080ライン分だけ異なっている。このため、図29(A)に示すように、例えば、画面に垂直に配置された棒状の被写体aが右から左方向へ水平に平行移動した場合、各読み出し領域の上側は時間的に早い(移動量の少ない)位置で被写体が露光され、下側ほど時間的に遅い(移動量の多い)位置で被写体が露光されるため、画像(被写体の形状)が歪んでしまう。
更に、分割した読み出し領域の上下境界部分では、上側の読み出し領域(A,B)の下端は1080ライン目、下側の読み出し領域(C,D)の上端は1ライン目であり、隣接する2ライン間で全く露光タイミングが異なるため、図29(B)に示すように、撮影された棒状の被写体aの画像はa1、a2のようになり、分割した読み出し領域の上下境界部分では画像(動く被写体)が不連続(切れる)になってしまう。仮に、下側の読み出し領域だけ、上側の読み出し領域とは逆に下端のラインから上端のライン方向に読み出しを行うと、図29(C)に示すように、上側の読み出し領域で撮影された棒状の被写体aの画像はa1、下側の読み出し領域で撮影された棒状の被写体aの画像はa3のようになり、上側の読み出し領域の下端ラインと、下側の読み出し領域の上端ラインとの露光タイミングを一致させることができるが、画像(被写体の形状)a1、a3は歪んでしまう。
以上の問題を避ける方法として、図22(B)に示した従来の撮像装置のようにローリングシャッタ型CMOSセンサ301の入射光側前方にメカニカルシャッタ307を設ける方法が考えられる。この時の露光と読み出しのタイミングを図30に示す。同図に示すように、この従来の撮像装置では、メカニカルシッャタオープン期間514に対応して全ラインの1フレーム期間の露光期間512が設けられ、メカニカルシャッタクローズ期間515で各1ラインずつ順次に行われる読み出し期間513からなり、露光プロセスと信号読出しプロセスが分離でき、前記した撮像画像の歪みを避けることができる。
しかし、この従来の撮像装置では、メカニカルシャッタ307を設けることで、機構が複雑化し装置の大型化を招くことになり、またフレーム毎にメカニカルシャッタ307の開閉制御を行う必要があり、特に動画撮影の場合制御系の複雑さやシャッタ駆動用の電力が増加するなどの問題がある。
一方、撮像装置を光学レンズによって結像された被写体光学像を、2次元配列された複数の全画素のフォトダイオードに同時に露光して光電変換して得た電荷を全画素に蓄積した後、露光期間に蓄積した電荷を各画素から撮像信号として順次出力するグローバルシャッタ型CMOSセンサを撮像素子として備えた構成とすることにより、上記のローリングシャッタ型CMOSセンサによる撮影画像の歪みやメカニカルシャッタの消費電力の増加、装置の大型化を改善することが考えられる。しかし、この撮像装置でも撮像素子及びその周辺の回路部が比較的大型となり、装置全体の小型化や装置の信頼性の向上が望まれている。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、グローバルシャッタ型CMOSセンサを撮像素子として備えると共に、少なくとも撮像装置固有の画像処理を行う回路部を1チップ化することで装置全体を小型化し得る撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、被写光学像を複数の全画素のフォトダイオードに露光の開始と終了のタイミングが全画素同時となるように露光して光電変換して得た電荷を全画素に蓄積した後、露光期間に蓄積した電荷を各画素から撮像信号として順次出力するグローバルシャッタ型CMOSセンサと、撮像信号を符号化して符号化データを生成する画像符号化手段を有する信号処理手段と、を同一チップ内に備え、
グローバルシャッタ型CMOSセンサは、半導体基板上に形成された第1導電型のウェル、及びウェルにおける所定の第1の領域とは異なる第2の領域に形成されてウェルに接続する第2導電型の埋め込み部を有し、光学像を光電変換して電荷を蓄積するフォトダイオードと、第1の領域上にゲート酸化膜を介して形成されたリング状ゲート電極と、リング状ゲート電極の中央開口部に対応するウェル内の領域に形成された第1導電型の第1ソース部と、第1ソース部の周囲にリング状ゲート電極の外周に達しないように、かつ、ゲート酸化膜に接しないようにウェル内に埋め込まれて形成されて第1ソース部に接続しフォトダイオードから転送された電荷を蓄積する第2導電型のソース近傍領域部と、ウェルにおける第1の領域とは異なる第3の領域に第1ソース部及びソース近傍領域部に離間して形成された第1導電型の第1ドレイン部とを有し、ソース近傍領域部に蓄積された電荷を撮像信号として出力するリング状ゲートトランジスタと、第1の領域上に、リング状ゲート電極の一部を覆うように形成された転送ゲート電極を有し、埋め込み部を第2ソース部とし、ソース近傍領域部を第2ドレイン部とし、フォトダイオードに蓄積された電荷をリング状ゲートトランジスタへ全画素一斉に転送する転送ゲートトランジスタと、を画素毎に備え、
転送ゲート電極からリング状ゲート電極までのゲート酸化膜の直下にはウェルが連続して存在しており、転送ゲート電極及びリング状ゲート電極の各電位に応じて転送ゲート電極とリング状ゲート電極との間のウェルの表層部に電荷転送のバリアが発生又は消失し、グローバルシャッタ型CMOSセンサは、フォトダイオードにおける電荷の蓄積を、次の電荷転送が開始されるまで撮像信号の出力期間中も継続して行い、撮像信号をフレーム毎に連続して出力することを特徴とする。
この発明では、同一チップ内にグローバルシャッタ型CMOSセンサと、そのCMOSセンサの駆動制御手段と、撮像素子固有の補正処理による画像調整を施す画像調整手段とをそれぞれ配置したので、撮像装置全体を小型にできる。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、第1の発明における信号処理手段を、グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号に対して、撮像画像の濃度むらであるシェーディングを補正するシェーディング補正手段と、CMOSセンサの画素毎に得られている暗電流レベルの情報から画素毎に撮像信号レベルを調整する暗電流補正手段と、CMOSセンサの予め得られている欠陥画素を、隣接する画素情報で置き換えて欠陥を目立たなくするキズ補正手段と、撮像信号に対して手振れによる画素ずれ情報に基づいてその画素ずれを補正する方向に画像として切り出す領域をずれた画素数分だけずらす手振れ補正手段と、撮像信号に対して所定の計算式に従ったガンマ補正を行うガンマ補正手段と、撮像信号に対してエッジ部を強調する輪郭補正手段と、赤、緑、赤の光の三原色の撮像信号レベルをそれぞれ調整してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス手段とのうち、少なくとも一の手段を含む画像調整手段を更に有する構成であることを特徴とする。この発明では、画像調整手段により撮像素子固有の補正処理による画像調整ができる。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、第2の発明における信号処理手段を、撮像信号の、ある瞬間の画像と次の瞬間の画像とを比較し、その比較結果に基づき予め定めた画像領域の全体が同じ画素数だけずれているときに手振れが生じたと判断して画素のずれ量の手振れ検出信号を少なくとも生成して画像調整手段へ出力する画像検出手段を、更に有することを特徴とする。この発明では、画像検出手段を含めた装置全体の構成の小型化ができる。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、第1の発明における信号処理手段を、撮像信号に対して所定の信号処理を行って画像信号を生成して出力すると共に、その画像信号を所定の符号化方式により符号化して第1の符号化画像データを生成して出力し、信号処理手段は、外部から入力された第2の符号化画像データを復号し、復号画像信号として出力する画像復号化手段を更に有し、画像符号化手段から出力された第1の符号化画像データを記録媒体に記録し、記録媒体から再生した符号化画像データを第2の符号化画像データとして画像復号化手段へ供給する信号記録再生手段と、信号処理手段から出力される画像信号又は復号画像信号を表示する信号表示手段と、を更に備えていることを特徴とする。
この発明では、撮像素子としてグローバルシャッタ型CMOSセンサを用いるようにしたため、全画素の電荷が電荷転送期間のタイミングで読み出し回路に一斉に転送された後、読み出し回路により読み出し期間内で、順次各画素からの信号が読み出されるため、メカニカルシャッタを設けなくても画像の歪みの無い撮像画像を得て、記録媒体に記録し再生することができる。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明は、第1の発明におけるグローバルシャッタ型CMOSセンサが、複数の読み出し領域に分割された撮像領域を有し、信号処理手段は、複数の読み出し領域から並列に出力された複数の撮像信号に対して、所定の信号処理を行い、表示手段に適した信号形態に変換して出力する信号変換手段を有し、被写体の光学像をグローバルシャッタ型CMOSセンサの撮像領域上に結像する光学系を更に備えていることを特徴とする。
この発明では、撮像素子にグローバルシャッタ型CMOSセンサを用いるようにしたため、撮像素子の撮像領域を複数に分割した複数の読み出し領域のそれぞれにおいて、各読み出し領域の全画素の電荷が電荷転送期間のタイミングで読み出し回路に一斉に転送された後、読み出し回路により読み出し期間内で、順次各画素からの信号が読み出されると共に、各読み出し領域からは並列に撮像信号が出力されるため、各読み出し領域にて画像の歪みの無い撮像画像を信号処理手段を有する構成で得ることができる。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明は、第1の発明における画像符号化手段を、グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号を所定の符号化方式で符号化して動画符号化データを生成する動画符号化手段と、静止画撮像タイミング信号が入力されたときに、グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号を所定の符号化方式で符号化して静止画符号化データを生成する静止画符号化手段とを有する構成とし、
入力されたオーディオ信号を符号化して音声符号化データを生成する音声符号化手段と、グローバルシャッタ型CMOSセンサによる動画撮像中の任意のタイミングで、静止画の撮影の開始を指示する静止画撮像タイミング信号を出力するタイミング信号発生手段と、少なくとも動画符号化データ及び音声符号化データを多重化した多重化信号を生成し、静止画符号化データ入力時は動画符号化データ及び音声符号化データに静止画符号化データを更に多重化した多重化信号を生成する多重化手段と、を更に備えていることを特徴とする。
この発明では、グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号に基づいて、動画符号化データを生成して音声符号化データと多重化した多重化信号を生成するか、更に動画撮像中の任意のタイミングで静止画撮像が指示されたときには、グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号に基づいて静止画符号化データを生成して上記の動画符号化データと音声符号化データに多重化するようにしたため、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくすことができ、動画と静止画の両用のオーディオビデオ信号を得る撮像装置を実現できる。
また、上記の目的を達成するため、第7の発明は、第1の発明において、被写体対象の立体画像の右目用入力光が入射する第1のグローバルシャッタ型CMOSセンサと、
被写体対象の立体画像の左目用入力光が入射する第2のグローバルシャッタ型CMOSセンサと、を備え、
信号処理手段は、第1のグローバルシャッタ型CMOSセンサから出力される右目用撮像信号と予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って右目用の第1の符号化画像データを生成する第1の画像符号化手段と、第2のグローバルシャッタ型CMOSセンサから出力される左目用撮像信号と予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って左目用の第2の符号化画像データを生成する第2の画像符号化手段と、第1の画像符号化手段及び第2の画像符号化手段の一方で生成される符号化画像データを局部復号して、その局部復号画像と左目用撮像信号又は右目用撮像信号との差分をとって予測信号を生成し、その予測信号を第1の画像符号化手段及び第2の画像符号化手段のそれぞれに供給する予測信号生成手段と、第1の符号化画像データ及び第2の符号化画像データを所定のサイズにパケット化後に多重化して立体画像符号データを生成して出力する多重化手段と、を有し、第1及び第2の画像符号化手段と予測信号生成手段と多重化手段とは同一チップ内に配置されていることを特徴とする。
この発明では、複数のグローバルシャッタ型CMOSセンサの出力撮像信号により立体映像表示用信号を生成するようにしたため、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位をなくすことができると共に、各構成部が1チップ内に配置されているため、撮像装置を小型な構成にできる。
また、上記の目的を達成するため、第8の発明は、第1の発明において、画像符号化手段は、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された撮像信号と予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って符号化画像データを生成し、動き補償予測により得られる動きベクトル情報を用いて、被写体画像に所定変位以上の動きがあるか否か監視し、所定変位以上の動きがあった時に異常判定してアラーム信号を生成して出力する異常判定手段を更に備え、画像符号化手段及び異常判定手段は同一チップ内に配置されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第9の発明は、第1の発明においてグローバルシャッタ型CMOSセンサから出力されて画像処理手段により処理された監視対象の被写体の撮像信号をネットワークへ送出する通信処理手段を更に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、同一チップ内にグローバルシャッタ型CMOSセンサと、そのCMOSセンサの駆動制御手段と、撮像素子固有の補正処理による画像調整を施す画像調整手段とをそれぞれ配置したので、撮像装置全体を小型にできると共に、メカニカルシャッタなどの複雑な機構なしに露光と信号読出し作業を分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、撮像画像の歪みの無い撮像を行うことができる。また、画像調整手段により撮像素子固有の補正処理による画像調整ができ、更に画像検出手段をも同一チップ内に配置することにより画像検出手段も含めた装置全体の構成の小型化ができる。
また、本発明によれば、記録再生手段に対して撮像信号の符号化画像データを記録し、また記録媒体から再生された符号化データを復号する信号処理手段を備えた撮像装置の撮像素子としてグローバルシャッタ型CMOSセンサを用いるようにしたため、動画撮影の際のメカニカルシャッタの複雑な開閉制御やシャッタ駆動用の電力が一切不要であり、消費電力を低減することもでき、また信号処理手段が1チップであることからメカニカルシャッタを用いた撮像装置に比べて撮像装置の小型化ができる。
また、本発明によれば、グローバルシャッタ型CMOSエリアセンサの撮像領域を複数に分割して得た複数の読み出し領域のそれぞれからは、全ラインの露光タイミングが一致した撮像信号が出力されるため、移動する被写体に対しても歪みの無い撮像画像が得られると共に、読み出し領域の境界部分での不自然な(不連続な)画像の発生を防止できる。
更に、本発明によれば、撮像画像の歪みの無い撮像を行うことができると共に、撮像信号の符号化の際の動き補償予測が当たりやすくできるため、発生符号量の増加を抑えることができ、従って、符号化効率の良い撮像装置を実現できる。
次に、本発明の各実施の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明になる撮像装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、撮像装置100は符号化データ出力機能を備えており、1チップ化されている点に特徴がある。ここで、「1チップ化」とは、同一の半導体基板に形成されていること、あるいは複数の半導体基板に形成された各半導体チップを積層化などで一体化した構造になっていることをいう。
この撮像装置100を構成する1チップには、入力端子INと出力端子OUTとがあり、外部との情報のやり取りをしている。ここでは入力端子INと出力端子OUTとは、それぞれ一つにまとめて図示しているが、実際にはデジタルのビット分だけ並んだ複数のパラレル端子があり、各回路ブロックを制御するコマンド端子などからなっている。このようなチップ外部と内部とをつなぐために、インターフェイスブロック101がある。
入力端子INに入力された情報やコマンドは、インターフェイスブロック101を介してデジタル制御部102に供給されて、撮像装置100の具体的な動作信号に変換される。例えば、1秒間の読出しフレーム数、露光時間、画素敷き詰め領域内の特定の領域だけを読み出す、といったコマンドや設定情報がインターフェイスブロック101を介して入力されると、デジタル制御部102はそれを撮像素子であるグローバルシャッタ型CMOSセンサ103の実際の駆動に反映させる。
グローバルシャッタ型CMOSセンサ103は、後述する様に、図3に示す構造である。グローバルシャッタ型CMOSセンサ103から出力される撮像信号はアナログ信号であり、そのアナログ撮像信号は図1のA/D変換部104でサンプリングされて、量子化ビット数が例えば8ビット〜14ビットのデジタル画像情報に変換された後、メモリ105に蓄積される一方、デジタル画像調整部106及び画像情報検出部107にそれぞれ供給される。なお、A/D変換部104における量子化ビット数は外部から設定可能である。
画像情報検出部107は、デジタル画像情報から特有の情報を抽出する。例えば、手振れ検出である。手振れ検出は、ある瞬間の画像と次の瞬間の画像とを比較し、画面全体あるいは所定の領域全体が同じ画素数だけずれていると、それは手振れが生じたと判断する。そして、画像情報検出部107は、検出した画素のずれ量の情報をデジタル画像調整部106に渡す。画像情報検出部107は、そのほかにホワイトバランス情報、フォーカス情報、露出情報などを検出し、インターフェイスブロック101を通して出力端子OUTから外部に出力する。
デジタル画像調整部106は、撮像装置固有の各種の補正処理などを行って画像の絵作りを担当する。図2は図1中のデジタル画像調整部106の一例のブロック図を示す。図1のA/D変換部104からのデジタル情報は、図2のAGC(Automatic Gain Control)回路110に供給され、ここで自動利得制御動作により全体の信号量が調整された後、縦縞補正回路111により縦縞補正が行われる。これは、CMOSセンサ103の各列に入っている後述のCDS回路(相関二重サンプリング回路)のバラツキにより、垂直転送の列毎に画像のレベルがずれているのを補正するもので、予め得られている補正値、あるいはセンサの画素敷き詰め領域の一部を遮光したオプチカルブラック(OB;Opical Black)の情報を基に行う。
次に、シェーディング補正回路112によりシェーディング補正が行われる。これはCMOSセンサ103の特性により水平転送、垂直転送両方向の信号レベルが連続的な起伏を持っているのを補正する(すなわち、画像の濃度レベルのむらであるシェーディングを補正する)もので、予め得られている補正値、あるいはOB部の情報を基に補正する。シェーディング補正回路112から出力された信号は、暗電流補正回路113に供給されて画素毎に得られている暗電流レベルの情報から画素毎にレベルを調整する。白キズ、黒キズ補正回路114は、予め得られている欠陥画素を、隣接する画素情報で置き換えて欠陥を目立たなくする補正を行う。白キズは、出力信号が常に飽和信号レベルである画素であり、黒キズは出力信号が常に無信号レベルである画素のことである。
次に、手振れ補正回路115により白キズ、黒キズ補正回路114の出力信号に対して、手振れ検出により得られた手振れ情報に基づいて、画像として切り出す領域をずれた画素数分だけずらす。手振れの情報としては、撮像装置100であるチップ外部からの情報、例えば加速度センサ(図示せず)からの情報も利用することも可能である。手振れ補正された信号は、フィルタ処理回路116で例えば低域フィルタ(LPF)特性が付与されて、繰り返し歪み成分が軽減された後、ガンマ補正回路117により所定の計算式に従ったガンマ補正がなされ、人間の視覚に合わせた絵作りをする。ガンマ補正回路117の出力信号は輪郭強調回路118に供給されて、エッジ部が強調される輪郭補正が施されて画質が高められた後、ホワイトバランス回路119に供給され、赤、緑、赤の光の三原色の信号レベルをそれぞれ調整して白色被写体撮像時に白色の撮像画像が得られるようなホワイトバランス調整を行った後、デジタル画像調整部106の出力画像信号として出力される。
以上の図2の構成のデジタル画像調整部106により得られた画像信号は、情報量が非常に大きい。そこで、図1のエンコーダ部108で例えばMPEG方式により情報圧縮を行う。このエンコーダ部108の構成は後述する図6のブロック図で示した構成であり、ここでMPEG方式等で圧縮符号化されて符号化データとなり、インターフェイスブロック101を通して出力端子OUTから外部へ出力される。なお、撮像装置100の外部からエンコーダ部108のエンコードに関する各種設定、例えば圧縮率などの設定を行うことができる。
次に、グローバルシャッタ型CMOSセンサ103の構成及び動作について詳細に説明する。図3(A)はグローバルシャッタ型CMOSセンサの一実施の形態の上面図、図3(B)は同図(A)のX−X‘線に沿う縦断面図を示す。図3(A)、(B)に示すように、本実施の形態のCMOSセンサは、p+型基板41上にp-型エピタキシャル層42を成長し、このエピタキシャル層42の表面にnウェル43がある。nウェル43上にはゲート酸化膜44を挟んで第1のゲート電極である平面形状がリング状のゲート電極45が形成されている。
リング状ゲート電極45の中心部に対応したnウェル43の表面にはn+型のソース領域46が形成されており、そのソース領域46に隣接してソース近傍p型領域47が形成され、更にソース領域46とソース近傍p型領域47の外側の離間した位置にはn+型のドレイン領域48が形成されている。更に、ドレイン領域48の下のnウェル43中には埋め込みのp-型領域49がある。この埋め込みのp-型領域49はnウェル43とのpn接合により、図3(A)に示す埋め込みフォトダイオード50を構成している。
埋め込みフォトダイオード50とリング状ゲート電極45との間には、第2のゲート電極である転送ゲート電極51がある。ドレイン領域48、リング状ゲート電極45、ソース領域46、転送ゲート電極51には、それぞれメタル配線であるドレイン電極配線52、リング状ゲート電極配線53、ソース電極配線(出力線)54、転送ゲート電極配線55が接続されている。また、上記の各構成の上方には、図3(B)に示すように遮光膜56が形成されており、その遮光膜56の埋め込みフォトダイオード50に対応した位置には開口部57が穿設されている。この遮光膜56は金属、あるいは有機膜等で形成される。光は、開口部57を通して埋め込みフォトダイオード50に達して光電変換される。
次に、CMOSセンサの画素構造と撮像素子全体の構造について、電気回路で表現した図4と共に説明する。同図において、まず、画素はm行n列に画素敷き詰め領域61に配置されている。図4ではこれらm行n列の画素のうち、s行t列の一画素62を代表として等価回路で表現している。この画素62は、リング状ゲートMOSFET63と、フォトダイオード64と、転送ゲートMOSFET65とからなり、リング状ゲートMOSFET63のドレインがフォトダイオード64のn側端子とドレイン電極配線66(図3の52に相当)に接続され、転送ゲートMOSFET65のソースがフォトダイオード64のp側端子に接続され、ドレインがリング状ゲートMOSFET63のバックゲートに接続されている。
なお、上記のリング状ゲートMOSFET63は、図3(B)ではリング状ゲート電極45直下のソース近傍p型領域47をゲート領域とし、n+型のソース領域46及びn+型のドレイン領域48を有するnチャネルMOSFETである。また、上記の転送ゲートMOSFET65は、図3(B)では転送ゲート電極51直下のnウェル43をゲート領域、フォトダイオード50の埋め込みのp-型領域49をソース領域、ソース近傍p型領域47をドレインとするpチャネルMOSFETである。
図4において、m行n列の各画素から1フレーム分の信号を読み出すために、まず読み出しを始める合図を出すフレームスタート信号を発生させる回路67がある。このフレームスタート信号は撮像素子の外から与えられてもよい。このフレームスタート信号は垂直シフトレジスタ68に供給される。垂直シフトレジスタ68は、m行n列の各画素のうちの何行目の画素を読み出すかの信号を出力する。
各行の画素はリング状ゲート電極、転送ゲート電極、ドレイン電極の電位を制御する制御回路に接続されており、これらの制御回路は垂直レジスタ68の出力信号が供給される。例えば、s行目の各画素のリング状ゲート電極は、リング状ゲート電極配線69(図3(B)の53に相当)を介してリング状ゲート電位制御回路70に接続され、各画素の転送ゲート電極は、転送ゲート電極配線71(図3(B)の55に相当)を介して転送ゲート電位制御回路72に接続され、各画素のドレイン電極は、ドレイン電極配線66(図3(B)の52に相当)を介してドレイン電位制御回路73に接続されている。上記の各制御回路70、72、73には垂直シフトレジスタ68の出力信号が供給される。
なお、リング状ゲート電極は、行毎に制御するので横方向に配線するが、転送ゲート電極は全画素で一斉に制御するので、配線方向は問わず、縦方向でもよい。ここでは横方向に配線するものとして表現する。ドレイン電位制御回路73は、全画素一斉に制御するが、行毎に制御する可能性もあるので、フレームスタート信号と垂直レジスタ68の両方と接続して表現している。
画素62のリング状ゲートMOSFET63のソース電極は、ソース電極配線74(図3(B)の54に相当)を介して2分岐され、一方はスイッチSW1を介してソース電極電位を制御するソース電位制御回路75に接続され、他方はスイッチSW2を介して信号読み出し回路76に接続されている。信号を読み出すときにはスイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオンにし、ソース電位を制御する時にはスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフにする。信号は縦方向に出すので、ソース電極の配線方向は縦にする。
信号読み出し回路76は次のように構成されている。画素62の出力はリング状ゲートMOSFET63のソースから行われ、出力線74には負荷、例えば電流源77が繋がっている。従って、ソースフォロア回路となっている。電流源77にはキャパシタC1とキャパシタC2の各一端がスイッチsc1とスイッチsc2を介して繋がっている。他端が接地されているキャパシタC1、C2の各一端は、また差動アンプ78の反転入力端子と非反転入力端子に繋がっており、両キャパシタC1及びC2の電位差を差動アンプ78から出力するようになっている。
このような信号読み出し回路76はCDS回路(相関二重サンプリング回路)と呼ばれ、ここに描かれた方式以外にも種々の回路が提案されており、この回路に限るわけではない。信号読み出し回路76から出力された信号は、出力スイッチswtを介して出力される。同じ列にある出力スイッチswtは、水平シフトレジスタ79から出力される信号によりスイッチング制御される。
次に、図4に示すCMOSセンサの駆動方法について、図5のタイミングチャートと共に説明する。まず、図5(1)に示す期間では、埋め込みのフォトダイオード(図3(A)の50、図4の64等)に光が入射し、光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp-型領域49にホールが蓄積される。このとき転送ゲート電極51の電位はドレイン電位Vddと同じになっており、転送ゲートMOSFET65はオフ状態である。これらの蓄積は、前フレームの読み出し操作が行われている時に同時に実行されている。
続く図5(2)に示す期間では、前フレームの読み出しが終了すると、同図(A)に示すように新しいフレームスタート信号が発信されて、次のフレームの読み出しが始まる。
最初に行うのは全画素一斉にフォトダイオード(図3(A)の50、図4の64等)からリング状ゲート電極(図3の45)のソース近傍p型領域(図3の47)にホールを転送することである。そのため、図5(B)に示すように転送ゲート電位制御回路72から出力される転送ゲート制御信号がVddからLow2に下がり、転送ゲート電極(図3の41)の電位がLow2となり、転送ゲートMOSFET65がオン状態になる。
このとき、リング状ゲート電位制御回路70により制御されるリング状ゲート電極配線69の電位は、図5(C)に示すように、LowからLow1になるが、Low2の方がLow1よりも大きい。Low1はLowと同じでもよい。最も簡便にはLow1=Low=0(V)に設定する。
一方、ソース電位制御回路75からスイッチSW1を介してソース電極配線74からリング状ゲートMOSFET63のソースに供給されるソース電位をはじめとする、全画素のソース電位は図5(D)に示すように電位S1に設定される。S1>Low1であり、これにより、リング状ゲートMOSFET63がオフのままであり、電流が流れないようにする。この結果、全画素のフォトダイオードに蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下に一斉に転送される。
図3(B)に示すリング状ゲート電極45の下の領域で、ソース近傍p型領域47が最もポテンシャルが低いので、フォトダイオードに蓄積されていたホールはソース近傍p型領域47に達し、そこに蓄積される。ホールが蓄積される結果、ソース近傍p型領域47の電位が上昇する。
続いて、図5(3)に示す期間では、同図(B)に示すように転送ゲート電極が再びVddになり、転送ゲートMOSFET65がオフになる。これにより、フォトダイオード(図3(A)の50、図4の64等)では再び光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp型領域49にホールが蓄積され始める。この蓄積動作は次の電荷転送時まで続けられる。
一方、読み出し操作は行単位で順番に行われるので、1行目〜(s−1)行目を読み出す期間(3)では、リング状ゲート電極の電位は図5(C)に示すようにLowの状態で、ソース近傍p型領域47にホールを蓄積したまま待機状態となる。ソース電位は他の行からの信号読み出しが行われている間、その画素からの信号の値により、様々な値をとり得る。また、リング状ゲート電極電位は行毎に様々な値をとり得るが、s行目ではLowに設定され、リング状ゲートMOSFET63がオフ状態である。
続く図5(4)〜(6)に示す期間では、画素の信号読み出しが行われる。s行目t列目の画素62について代表してこの信号読み出し動作について説明するに、まず、ソース近傍p型領域47にホールを蓄積した状態で、図5(E)に示す垂直シフトレジスタ68の出力信号が、同図(H)に示すようにローレベルである期間(4)において、リング状ゲート電位制御回路70からリング状ゲート電極配線69に出力される制御信号により、リング状ゲート電極45の電位を図5(K)に示すように、LowからVg1に上げる。
ここで、上記の電位Vg1は、前述した各電位Low、Low1、Vddとの間に
Low≦Low1≦Vg1≦Vdd (ただし、Low<Vdd)
なる不等式が成立する電位である。また、上記の期間(4)ではスイッチSW1が図5(I)に示すようにオフ、スイッチSW2が同図(J)に示すようにオン、スイッチsc1が同図(M)に示すようにオン、スイッチsc2が同図(N)に示すようにオフとされる。この結果、リング状ゲートMOSFET63のソースに接続されたソースフォロア回路が働き、リング状ゲートMOSFET63のソース電位は、図5(L)に示すように期間(4)ではS2(=Vg1−Vth1)となる。ここで、Vth1とはバックゲート(ソース近傍p型領域47)にホールがある状態での、リング状ゲートMOSFET63のしきい値電圧である。このソース電位S2がオンとされているスイッチsc1を通してキャパシタC1に記憶される。
続く図5(5)に示す期間では、リング状ゲート電位制御回路70からリング状ゲート電極配線69に出力される制御信号により、リング状ゲート電極45の電位を図5(K)に示すようにHigh1に上げると同時に、同図(I)、(J)に示すようにスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフとすると共に、ソース電位制御回路75から出力されるソース電位を同図(L)に示すようにHighsに上げる。ここで、High1、Highs>Low1である。
上記の電位High1及びHighsの値は同じであっても異なっていてもよいが、設計の簡単のためにはHigh1、Highs≦Vddが望ましい。簡便な設定では、High1=Highs=Vddとする。また、リング状ゲートMOSFET63がオンして電流が流れないような電位設定にすることが望ましい。この結果、ソース近傍p型領域47のポテンシャルが上昇し、nウェル43のバリアを越えてホールがエピタキシャル層42に排出される(リセット)。
続く図5(6)に示す期間では、再び前記期間(4)と同じ信号読み出し状態にする。
ただし、期間(4)とは異なり、図5(M)、(N)に示すように、スイッチsc1はオフ、スイッチsc2はオンとする。リング状ゲート電極は図5(K)に示すように期間(4)と同じVg1とする。しかし、この期間(6)では直前の期間(5)でホールが基板に排出されていて、ソース近傍p型領域47にはホールが存在しないので、リング状ゲートMOSFET63のソース電位は、図5(L)に示すように期間(6)ではS0(=Vg1−Vth0)となる。ここでVth0は、バックゲート(ソース近傍p型領域47)にホールがない状態でのリング状ゲートMOSFET63のしきい値電圧である。
このソース電位S0はオンとされたスイッチsc2を介してキャパシタC2に記憶される。差動アンプ78はキャパシタC1とC2の電位差を出力する。すなわち、差動アンプ78は(Vth0−Vth1)を出力する。この出力値(Vth0−Vth1)は、ホール電荷によるしきい値変化分である。その後、水平シフトレジスタ79から出力される図5(F)に示すパルスのうち、同図(O)に示すt列目の出力パルスに基づき、図4の出力スイッチswtがオンとされ、このswtのオン期間に図5(P)にハッチングにより模式的に示すように、差動アンプ78からのホール電荷によるしきい値変化分が画素62の出力信号Voutとしてセンサ外へ出力される。
続いて、図5に(7)で示す期間では、再びリング状ゲート電極45の電位を図5(B)に示すようにLowにし、ソース近傍p型領域47にはホールがない状態で、全ての行の信号処理が終了するまで(s+1行〜n行の画素の読み出しが終了するまで)待機する。これらの読み出し期間中、フォトダイオード64では光電変換効果によるホールの蓄積が進行している。その後、前記期間(1)に戻って、ホールの転送から繰り返す。これにより、各画素から図5(G)に示す出力信号が読み出される。
上記の図3(A)、(B)に示す構成の固体撮像素子は、リング状のゲート電極45を持つリング状ゲートMOSFET63が増幅用MOSFETであり、図4に示したように各画素内に増幅用MOSFETを持つという意味で、CMOSセンサの一種である。そして、このCMOSセンサは、フォトダイオードに蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送されるようにすることで、グローバルシャッタを実現している。
なお、図5の期間(5)のリセット時のソース電極配線74の電位供給は、ソース電位制御回路75から供給する以外の次の方法もある。すなわち、上記期間(5)でスイッチSW1、SW2をともにオフとして、ソース電極配線74をフローティングにする。ここでリング状ゲート電極配線69の電位をHigh1とすると、リング状ゲートMOSFET63がオン状態となり、ソース電極にドレインから電流が供給され、ソース電極電位が上昇する。この結果、ソース近傍p型領域47のポテンシャルが持ち上げられ、nウェル43のバリアを越えて、ホールがp型エピタキシャル層42に排出される(リセット)。
ホールが完全に排出されたときのソース電極電位は、High1−Vth0になる。この方法では、ソース電位制御回路75のうち、Highsを供給するトランジスタを削減することができ、その結果、チップ面積を減らすことができる。
なお、図4の画素62の回路構成は簡略化して示してある。画素62の回路は、厳密には、転送ゲートMOSFET65のソースとリング状ゲートMOSFET63のバックゲートとの間に、リング状ゲート電極配線69と転送ゲート電極配線71の各電位に連動したスイッチが設けられる構成である。このスイッチは、リング状ゲート電極配線69の電位Low1と、転送ゲート電極配線71の電位Low2との間に、Low1≦Low2の関係があるときはオン状態になり、Low1>Low2の関係があるときにはオフ状態になる。
このスイッチを設けることにより、リング状ゲート電極45(電位Low1)の下の基板電位が、転送ゲート電極61(電位Low2)の下の基板電位よりも高くなっていて、リング状ゲート電極45(電位Low1)の下の基板電位がバリアとして働き、ホールがソース近傍p型領域47に達することができないという現象を回路的に表現できる。しかしながら、転送時は上記のLow1≦Low2の条件は、電位制御回路70、72等により常に満たされているので、図4ではこのスイッチを省略して図示している。
図6は図1のエンコード部108の一例の構成を示すブロック図である。図6に示す構成のエンコード部108はMPEG方式により入力動画像信号を圧縮符号化する。MPEGは1988年、ISO/IEC JTC1/SC2(国際標準化機構/国際電気標準化会合同技術委員会1/専門部会2、現在のSC29)に設立された動画像符号化標準を検討する組織の名称(Moving Picture Experts Group)の略称である。MPEG−1(MPEGフェーズ1)は1.5Mbps程度の蓄積メディアを対象とした標準で、静止画符号化を目的としたJPEG(Joint Photographic Experts Group)と、ISDN(Integrated Services Digital Network)のテレビ会議やテレビ電話の低転送レート用の動画像圧縮を目的としたH.261(CCITT SGXV、現在のITU−TSG15で標準化)の基本的な技術を受け継ぎ、蓄積メディア用に新しい技術を導入したものである。これらは1993年8月、ISO/IEC 11172として成立している。MPEG−2(MPEGフェーズ2)は通信や放送などの多様なアプリケーションに対応できるように汎用標準を目的として、1994年11月ISO/IEC 13818、H.262として成立している。MPEGは以下、説明する幾つかの技術を組み合わせて作成されている。
図6において、図1のデジタル画像調整部106から入力される動画像信号は、減算器121において動き補償予測器131からの動き補償した予測信号と差分を取られることで時間冗長部分が削減された後DCT器122に供給される。予測の方向は、過去、未来、両方からの3モード存在する。またこれらは縦方向16画素、横方向16画素のMB(マクロブロック)毎に切り替えて使用できる。予測方向は入力画像に与えられたピクチャタイプによって決定される。過去からの予測と、予測をしないでそのMBを独立で符号化する2モード存在するのがPピクチャである。また、未来からの予測、過去からの予測、両方からの予測、独立で符号化する4モード存在するのがBピクチャである。そして全てのMBが独立で符号化するのがIピクチャである。
動き補償は、動き領域をMB毎にパターンマッチングを行ってハーフペル精度で動きベクトルを検出し、動き分だけシフトしてから予測する。動きベクトルは水平方向と垂直方向が存在し、何処からの予測かを示すMC(Motion Compensation)モードと共にMBの付加情報として伝送される。Iピクチャから次のIピクチャの前のピクチャまでをGOP(Group Of Picture)といい、蓄積メディアなどで使用される場合には、一般に約15ピクチャ程度が使用される。
減算器121からの差分画像信号は、DCT器122において直交変換である離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)されてDCT係数とされる。DCTとは余弦関数を積分核とした積分変換を有限空間への離散変換する直交変換である。MPEGでは上記のMBを4分割し、縦方向8画素、横方向8画素(8×8画素)のDCTブロックに対して、2次元DCTを行う。一般に、ビデオ信号は低域成分が多く高域成分が少ないため、DCTを行うと係数が低域に集中する。
DCTされた画像データ(DCT係数)は量子化器123で量子化が行われる。量子化器123では量子化マトリックスという8×8の2次元周波数を視覚特性で重み付けした値と、その全体をスカラー倍する量子化スケールという値で乗算した値を量子化値として、DCT係数をその量子化値で除算する。デコーダで逆量子化するときは、量子化されているDCT係数を量子化値で乗算することにより、元のDCT係数に近似している値を得ることになる。
量子化器123から取り出された量子化後のDCT係数は可変長符号化器(VLC器)124で可変長符号化される。可変長符号化器124では、量子化された値のうち直流(DC)成分は、予測符号化の一つである差分パルス符号変調(DPCM:differential pulse code modulation)を使用する。また、量子化された値のうち交流(AC)成分は、低域から高域にジグザグスキャンを行い、ゼロのラン長及び有効係数値を1つの事象とし、出現確率の高いものから符号長の短い符号を割り当てていくハフマン符号化を行う。
可変長符号化器(VLC器)124において上記の可変長符号化が施されたデータは、バッファ125に一時蓄えられた後、所定の転送レートで符号化データとして出力される。また、その出力されるデータのMB毎の発生符号量は、符号量制御器126に送信され、目標符号量に対する発生符号量との誤差符号量を量子化器123にフィードバックして量子化スケールを調整することで符号量制御される。また、量子化された画像データは逆量子化器127にて逆量子化され、逆DCT器128にて逆DCTされてから加算器129を経て画像メモリ130に供給されて一時蓄えられた後、動き補償予測器131において、差分画像を計算するためのリファレンスの復号化画像として使用される。
このように、図1に示した第1の実施の形態によれば、グローバルシャッタ型CMOSセンサ103を用いたことにより、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、動き補償予測が当たりやすくなり、差分画像のエントロピーが削減でき、符号化効率の良い圧縮を行う符号出力機能を備えた、1チップの撮像装置を実現できる。
(第2の実施の形態)
図7は本発明になる撮像装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態の撮像装置は、主に動画像を撮影・記録・再生する為の撮像装置の構成を示すものである。図7において、図示しない被写体の光学像は、光学レンズ135によりグローバルシャッタ型CMOSセンサ136の撮像面上に結像されて電気信号である撮像信号に変換される。このグローバルシャッタ型CMOSセンサ136は、前述した図3に示した構造と同一構造であり、図4と共に説明したように、2次元マトリクス状に規則的に配置されたm行n列の全画素のフォトダイオードに同時に蓄積された電荷(ホール)が、図5に示したタイミングチャートに従って、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送された後、各行単位で順次に画素信号が撮像信号として読み出される。
グローバルシャッタ型CMOSセンサ136から出力される撮像信号は、1チップの信号処理装置137に供給されて、ガンマ補正や輪郭補正などの所定の処理を施された後、出力端子139に送られる。また、信号処理装置13のもう一方の出力は、所定の符号化方式(ここではMPEG)により符号化されて得られた符号化画像データで、これが信号記録再生装置138に送られ記録媒体に記録される。信号記録再生装置138は再生時は記録媒体に記録された符号化画像データを再生して信号処理装置137に供給し、ここで所定の映像信号に復元させた後、出力端子139に送る。
出力端子139は、信号処理装置137からの入力映像信号を外部出力するものであり、図示しないモニタなどの外部表示装置に接続して映像信号を表示したり、図示しない外部記録装置に接続して、出力された映像信号を記録する。一方、信号表示装置140は、出力端子139からの映像信号を受け画像として表示するものであり、所謂ビューファインダとして機能する小型のモニタである。
図8は図7中の信号処理装置137の一例のブロック図を示す。信号処理装置137は1チップの構成であり、図8に示すように、チップ外部と接続する端子141、142、143、151を有し、チップ内にはA/D変換部144、インターフェイス145、メモリ146、デジタル画像調整部147、画像情報検出部148、エンコーダ部149及びデコーダ部150を有する。端子141には図7のグローバルシャッタ型CMOSセンサ136からのアナログ信号である撮像信号が入力される。
また、デジタル画像調整部147は図2のブロック図に示したデジタル画像調整部106の構成と同様の構成であり、エンコーダ部149は図6のブロック図に示したエンコーダ部108の構成と同様の構成により、MPEG方式に基づく符号化を行う回路部であるので、それらの詳細な説明は省略する。また、端子142は入力端子で、端子143、151は出力端子であり、それぞれ実際にはデジタルのビット分だけ並んだ複数のパラレル端子があり、各回路ブロックを制御するコマンド端子などからなっている。
次に、この1チップの信号処理装置137の動作について説明する。図7のグローバルシャッタ型CMOSセンサ136からの撮像信号はアナログ信号であり、そのアナログ撮像信号は図8の端子141を介してA/D変換部144に供給されてサンプリングされ、量子化ビット数が例えば8ビット〜14ビットのデジタル情報に変換された後、メモリ146に蓄積される一方、デジタル画像調整部147及び画像情報検出部148にそれぞれ供給される。なお、A/D変換部144における量子化ビット数は端子142及びインターフェイスブロック145を介して外部から設定可能である。
画像情報検出部148は、画像情報から特有の情報を抽出する。例えば、手振れ検出、ホワイトバランス情報、フォーカス情報、露出情報などである。画像情報検出部148は、検出したこれらの特有の情報をデジタル画像調整部147に渡す。デジタル画像調整部147は、図2に示したと同様の構成により、撮像装置固有の各種の補正処理を行い、得られた画像信号を情報圧縮のためにエンコーダ部149に供給して圧縮符号化させる。エンコーダ部149から出力された符号化画像データは、インターフェイスブロック145を通して出力端子143から外部の信号記録再生装置138へ出力される。
また、外部の信号記録再生装置138により、記録媒体から再生された符号化画像データは端子142及びインターフェイスブロック145を通してデコーダ部150に供給されてMPEG方式に従って復号されて映像信号に変換される。この復号映像信号はインターフェイスブロック145及び端子151を通して図7の出力端子139へ出力される。
図9は図8のデコーダ部150の一例のブロック図を示す。図9において、図7の信号記録再生装置138から図8の端子142を介してエンコーダ部150に入力された符号化画像データは、バッファ152で一時蓄積された後、可変長復号化器(VLD器)153で可変長復号されて直流(DC)成分データ及び交流(AC)成分データとされる。交流(AC)成分データは低域から高域にジグザグスキャンの順で8×8のマトリックスに配置される。これらDC成分データ及びAC成分データは、逆量子化器154に供給されて量子化マトリックスにて逆量子化される。
逆量子化されたデータは逆DCT器155に供給されて逆DCTされた後、加算器156で動き補償予測器157からの動き補償予測信号と加算されて復号化画像データとされる。この復号化画像データは、画像メモリ158に一時蓄積された後、動き補償予測器157において差分画像を計算するためのリファレンスの復号化画像として使用される。かかるデコーダ部150の構成自体は、従来と同様である。
上記の図7〜図9と共に説明した第2の実施の形態によれば、グローバルシャッタ型CMOSセンサ136は、図3〜図5と共に説明したように、露光は図10に512(図30の512と同じ)で示すように、各ライン毎にタイミングがずれることなく同一の1フレーム期間で行われ、一定期間の露光後、グローバルシャッタ型CMOSセンサ136内の転送ゲート(図4の転送ゲートMOSFET65等)により、全画素の電荷が図10の電荷転送期間517のタイミングで読み出し回路に一斉に転送される。
その後、読み出し回路により図10に513(図30の513と同じ)で示すように、読み出し期間内で、順次各画素からの信号が読み出される。このことにより、図11に示すように画面中、例えば右から左方向に移動する被写体510を撮像した場合でも、撮像画像は同図に518で示すように、被写体510の画像と異なる画像歪みは発生しない。
従って、本実施の形態によれば、メカニカルシャッタ無しでも画像歪みの無い撮像画像を得ることができるため、メカニカルシャッタを用いた図22(B)の従来の撮像装置に比べ、機構が簡略で装置の小型化を実現でき、また動画撮影の際のメカニカルシャッタの複雑な開閉制御やシャッタ駆動用の電力が一切不要であり、消費電力を低減することもできる。更に、本実施の形態では、信号処理装置137が1チップの構成であるので、装置全体をより一層小型化でき、また信頼性も向上できる。なお、信号処理装置137は1チップ化しなくてもよい。
(第3の実施の形態)
図12は本発明になる撮像装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の撮像装置160は、被写体からの光学像を撮像素子162の撮像面にサイズに対応するように縮小して結像させる縮小光学系161と、結像した被写体光学像を光電変換して撮像信号を出力する高精細の撮像素子162と、撮像信号に対して、所定の信号処理を行って映像信号を出力する信号処理装置163とからなり、信号処理装置163の出力映像信号は従来と同様の表示手段164にて画像表示される。
本実施の形態の撮像装置160は、撮像素子162の撮像領域が例えば、図24に示したように、水平方向3840画素、垂直方向2160画素であり、HDTV規格の画素数の約4倍の画素数からなり、それを水平方向及び垂直方向にそれぞれ2等分に分割されて、HDTV規格と同程度の水平方向1920画素、垂直方向1080画素の4つの分割撮像領域(分割読み出し領域)とされて読み出される点は従来と同様であるが、従来とは異なり、図3に示したと同様の構造のグローバルシャッタ型CMOS(エリア)センサにより構成されている点に特徴がある。なお、縮小光学系161は図23に示した従来の縮小光学系401と同様の構成である。また、信号処理装置163も図23に示した従来の信号処理手段403と動作は同様であるが、その構成は1チップである点で異なる。
図13は図12中の信号処理装置163の一実施の形態のブロック図を示す。図13において、1チップの構成の信号処理装置163は、チップに撮像素子162の4つの分割撮像領域の各々から出力される撮像信号が別々に供給される入力端子171〜174と、所定の情報が入力される入力端子175と、出力端子176とを有し、チップ内には入力端子171〜174に別々に接続されたA/D変換部177〜180と、インターフェイスブロック181と、メモリ182と、デジタル画像調整部183と、画像情報検出部184と、エンコーダ部185とを有する。
デジタル画像調整部183は図2のブロック図に示したデジタル画像調整部106の構成と同様の構成であり、エンコーダ部185は図6のブロック図に示したエンコーダ部108の構成と同様の構成により、MPEG方式に基づく符号化を行う回路部であるので、それらの詳細な説明は省略する。また、端子175は入力端子で、端子176は出力端子であり、それぞれ実際にはデジタルのビット分だけ並んだ複数のパラレル端子があり、各回路ブロックを制御するコマンド端子などからなっている。
次に、この1チップの信号処理装置163の動作について説明する。図12のグローバルシャッタ型CMOSセンサによる撮像素子162の4つの分割撮像領域(分割読み出し領域)から並列に読み出された4つの撮像信号はそれぞれアナログ信号であり、それらのアナログ撮像信号は図13の端子171〜174を別々に介して4つのA/D変換部177〜180にそれぞれ供給されて互いに独立してサンプリングされ、各々量子化ビット数が例えば8ビット〜14ビットのデジタル情報に変換された後、メモリ182に一旦蓄積される一方、デジタル画像調整部183及び画像情報検出部184にそれぞれ供給される。なお、A/D変換部177〜180における量子化ビット数は端子175及びインターフェイスブロック181を介して外部から設定可能である。
画像情報検出部184は、画像情報から特有の情報を抽出する。例えば、手振れ検出、ホワイトバランス情報、フォーカス情報、露出情報などである。画像情報検出部184は、検出したこれらの特有の情報をデジタル画像調整部183に渡す。デジタル画像調整部183は、図2に示したと同様の構成により、撮像装置固有の各種の補正処理を行い、得られた画像信号を情報圧縮のためにエンコーダ部185に供給して圧縮符号化させる。エンコーダ部185から出力された符号化画像データは、インターフェイスブロック181を通して出力端子176から外部の表示手段164へ出力される。
なお、表示手段164がデコード機能を有する場合には上記のように符号化画像データが入力されることにより、表示手段164側でデコードして画像表示を行うが、表示手段164がデコード機能を有していない場合は、デジタル画像調整部183で画像調整した4つのデジタル画像データをメモリ182に蓄積した後、メモリ182から読み出してエンコード部185を通すことなくインターフェイスブロック181を通して出力端子176から外部の表示手段164へ出力するようにしてもよい。
この実施の形態のグローバルシャッタ型CMOSセンサである撮像素子162の、分割されたそれぞれの読み出し領域では、図3〜図5と共に説明したように、露光は各ライン毎にタイミングがずれることなく同一の1フレーム期間で行われ、一定期間の露光後、グローバルシャッタ型CMOSセンサ内の転送ゲート(図4の転送ゲートMOSFET65等)により、全画素の電荷が電荷転送期間のタイミングで読み出し回路に一斉に転送される。その後、読み出し回路により、読み出し期間内で、順次各画素からの信号が読み出され、複数の読み出し領域からは互いに並列に読み出し出力される。
このことにより、図29(A)に示した例えば、画面に垂直に配置され、かつ、画面の右から左方向へ水平に平行移動する棒状の被写体aを撮影した場合、撮像画像は図14に示すように、上側の2つの分割された読み出し領域で撮影された棒状の被写体aの画像はa’、下側の2つの分割された読み出し領域で撮影された棒状の被写体aの画像はa”のようになり、上側の読み出し領域の全ラインと、下側の読み出し領域の全ラインとの露光タイミングが一致した、全体として棒状の被写体aと同一形状の撮像画像が表示手段164の画面に表示される。従って、移動する被写体であっても画像(被写体の形状)が歪むことなく撮影される。また、上下の領域境界部分においても画像(被写体の形状)が不自然(不連続)になることがない。
なお、本実施の形態では、撮像領域の画素数、撮像領域の分割数や分割方法(水平方向及び垂直方向の両方向分割か、どちらか一方向のみ分割かなど)は図24に示した方法と同様であるが、これに限定されるものではない。また、信号処理装置163は1チップでなくてもよい。
(第4の実施の形態)
図15は本発明になる撮像装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態は、動画をムービーで撮影中に、ユーザからのタイミング情報により動画録画を中断することなく、デジカメ静止画データを記録する機能を備えた撮像装置である。図15において、被写体からの入射光は外部レンズ191及び内部レンズ192をそれぞれ透過して、後述する構造のグローバルシャッタ型CMOSセンサ194に入射して光電変換される。この実施の形態では、動画用と静止画用の両用で撮像するので、高解像度が要求される静止画に解像度を合わせるようにグローバルシャッタ型CMOSセンサ194の仕様を決定する。グローバルシャッタ型CMOSセンサ194は、図3の構造であり、図4に示した等価回路で示され、また図5のタイミングチャートで示した動作を行う。
グローバルシャッタ型CMOSセンサ194により光電変換されて得られた撮像信号は、A/D変換器196によりA/D変換されて画像データとされ、更にスイッチ(SW)195を通して解像度変換器197により解像度が変換された後、動画符号化器205に入力される。ここで、SW195は、後述する静止画撮像タイミング信号発生器201からの静止画撮像タイミング信号に基づいて、被写体が静止画であるときには、撮像信号を解像度変換器197だけでなく、静止画符号化器204にも入力されるように切り替え動作を行う。すなわち、解像度変換器197には被写体が動画か静止画かに関係なく常時撮像信号が入力されるのに対し、静止画符号化器204にはユーザが静止画録画を指示したときにのみ撮像信号が入力される。
上記の解像度変換器197は、グローバルシャッタ型CMOSセンサ194が静止画の高解像度用に設定してあるので、動画用に解像度を低くする解像度変換を行うためのものである。これは低域フィルタによってビデオ帯域を落としてサブサンプルするものでもよいし、等価な回路(素子の読み出しを工夫して、複数の画素信号を加算して読み出すなど)であればなんでもよい。
一方、オーディオ入力器193からのオーディオデータは、A/D変換器198に供給されてA/D変換されてデジタルデータとされた後、音声符号化器203に供給される。音声符号化器203は例えばドルビーAC3、静止画符号化器204は例えばJPEG、動画符号化器205は例えば前述した図6のブロック図の構成と同様の構成によりMPEG2での圧縮を行う。音声符号化器203、静止画符号化器204、動画符号化器205によりそれぞれ符号化して得られた符号化データは、多重化器207に供給されて1つのデータに多重化される。多重化されたデータは、ディスクフォーマット器209にて、アプリケーションに依存したディスクフォーマットにてフォーマット化され、記録媒体書き込み器208へ入力される。
本実施の形態では、上記の内部レンズ192、オーディオ入力器193、スイッチ195、A/D変換器196、198、解像度変換器197、静止画符号化器204及び動画符号化器205が1チップで構成されている。
一方、ユーザインタフェース(U/I)199においては、動画をムービーで記録している途中において、ユーザからボタンなどを押下する動作に連携して、押下したときのタイミング情報を入力してもらい、中央処理装置(CPU)200を介して静止画撮像タイミング信号発生器201において、静止画録画開始信号と、同時に録画されているリンクされているビデオのプログラムナンバーと、リンクされているビデオのピクチャタイムコードとを、それぞれ静止画符号化器204に供給する。
ビデオのプログラムナンバーは、例えば記録媒体210に撮影順に管理されている1撮像単位毎の通しナンバーでよい。ビデオのピクチャタイムコードは、同時に録画されているリンクされているビデオの所謂タイムコードであり、MPEGなどでもGOP単位にGOPヘッダとして時分秒フレーム数で記述されているタイムコードと同じものでよい。また、この情報は動画データの中のピクチャを特定できる情報(動画像のピクチャの位置情報)であればタイムコードでなくても、先頭からのフレーム数であったり、先頭からのアドレス(バイト数)であってもよい。
また、静止画撮像タイミング信号発生器201は、上記の静止画符号化器204への信号送信と同時に、静止画録画開始信号と静止画の識別情報とを動画符号化器205にも送信し、動画符号化データの1ピクチャ毎に記録できるMPEGのユーザデータ領域に、そのタイミングに同期して符号化される静止画の識別情報を記述する。これは、静止画1枚ずつに記述される静止画プログラムのナンバーでよい。この情報があると、動画再生中に、一時停止した動画フレームと同じタイミングで撮像した静止画像を特定できる。
動画中へのデータの書き込みはMPEGのピクチャデータの中のユーザデータ領域に記述する。ユーザデータは、MPEG2のビデオレイヤのシンタックスにおけるuser_data()を使用する。user_data()は、ユーザスタートコード(user_start_code)という一意に決定できるバイトアラインされたスタートコードから始まり、次に0x000001の3バイトを受信するまで、user_data()を続けることができる。ここに静止画の識別情報を記述する。その際、他のアプリケーションでuser_data()を使用している可能性もあるので、user_data()のuser_start_codeの後に、本方式のデータであることを示す、4バイト程度のユニークコード(0x22220204)を記述する。これにより、他の用途で使用するユーザデータとの混同は防げる。
更に、CPU200は、管理データメモリ202に静止画の識別情報の書き込みなどの制御信号を供給する。また、静止画撮像タイミング信号発生器201からは、その制御信号に従って管理データメモリ202に静止画の識別情報を書き込む。一方、U/I199を介してCPU200からは静止画ズーム情報発生器206に静止画ズーム情報が供給される。静止画ズーム情報とは、ズーム処理に必要な情報である。
例えば、動画の一部の画像と同じタイミングで撮像した静止画像を、動画コンテンツの画角から見て、ズームインできるのか、ズームアウトできるのか、どちらも可能か、どちらも不可能かを表す情報、ズーム処理に必要な静止画のサイズ情報や、静止画面から見た動画像コンテンツの水平位置や垂直位置を相対的に示す位置情報などである。具体的には2ビットで、「00」であればズームインもズームアウトも不可能、「01」であればズームインが可能、「10」のときはズームアウトが可能、「11」のときにはズームインもズームアウトも両方可能であることを示すような信号である。
また、静止画像の水平画素数(Horizontal_video_resolution)、静止画像の垂直画素数(Vertical_video_resolution)、静止画面から見た動画像の水平位置及び垂直位置で、ズームアウトした静止画面から見た動画像画面の左上を基準として、どれだけシフトした位置にあるかを画素数で示した情報(Horizontal_position、Vertical_position)なども便利である。
静止画ズーム情報発生器206では、静止画に対応した動画像のピクチャの位置情報を管理データメモリ202に記録すると共に、ズームに関する情報を記録する。管理データメモリ202に記録されているデータは、ディスクフォーマット器209からの多重化されたオーディオビデオ信号データと共に、CPU200からの制御信号に従って、記録媒体210に記録される。
本実施の形態では、符号化には動き補償予測を、時間方向の隣り合うピクチャで行ったり、動き検出を行うので、グローバルシャッタ型CMOSセンサ194を用いたことにより、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、動き補償予測が当たりやすくなり、差分画像のエントロピーが削減できる。従って、符号化効率の良い、動画と静止画の両用のオーディオビデオ信号の記録機能を備えた撮像装置を実現できる。また、撮像装置の所定部分は1チップ化されているので、撮像装置全体の小型化が可能である。
(第5の実施の形態)
図16は本発明になる撮像装置の第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態の撮像装置は、1チップ化されていなくてもよいが、好ましくは全体が1チップ化されている。図16において、被写体からの入射光は、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214により光電変換されて撮像信号がA/D変換器215でデジタル信号に変換された後、動き補償予測器131と減算器121に供給される。グローバルシャッタ型CMOSセンサ214は、図3に示した構造であり、図4及び図5と共に説明したように、2次元マトリクス状に規則的に配置されたm行n列の全画素のフォトダイオードに同時に蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送された後、各行単位で順次に画素信号がアナログ信号の撮像信号として読み出される。
グローバルシャッタ型CMOSセンサ214から出力された撮像信号は、A/D変換器215によりデジタル信号に変換された後、図6と同様のエンコーダ部(121〜131)の構成によりMPEG方式により圧縮符号化されて符号化データとされ、その符号化データがバッファ125に一時蓄積された後、所定の転送レートで読み出されて蓄積媒体1216に記録されると共に、外部出力端子217から装置外へ出力される。
このように、本実施の形態によれば、符号化には動き補償予測を、時間方向の隣り合うピクチャで行ったり、動き検出を行うので、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214を用いたことにより、メカニカルシャッタなどの複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、動き補償予測が当たりやすくなり、差分画像のエントロピーが削減できる。
また、本実施の形態では、ローリングシャッタ型CMOSセンサのような「動きのある縦線エッジ」が斜めに歪むことがなくなり、斜め方向周波数成分の発生が抑えられることで、斜め方向周波数の高い成分についてDCT係数の発生確率が低く、かつ、DCT係数の大きさが小さいことを前提にしたJPEG方式やMPEG方式のエントロピー符号化で発生符号量の増加を抑えることができる。従って、本実施の形態では、符号化効率の良い圧縮を行う符号出力機能を備えた撮像装置を1チップで実現できる。
また、この実施の形態では、撮像装置に復号化器を更に内蔵してもよいし、外部に接続してもよい。復号化器の構成は図9のブロック図に示した構成と同様である。ただし、本実施の形態に適用する場合は、図9のバッファ152には図16の蓄積媒体216又は外部出力217からの符号化データが供給されて一時蓄積される。
(第の実施の形態)
図17は本発明になる撮像装置の第の実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態は、立体映像撮像用撮像装置であって、全体が1チップで構成されている。同図において、被写体対象の立体画像の右目用入力光が図示しないレンズ光学系を経てグローバルシャッタ型CMOSセンサ220Rに結像されて光電変換される一方、上記の立体画像の左目用入力光が図示しないレンズ光学系を経てグローバルシャッタ型CMOSセンサ220Lに結像されて光電変換される。
グローバルシャッタ型CMOSセンサ220R及び220Lは、それぞれ図3に示した構造であり、図4及び図5と共に説明したように、2次元マトリクス状に規則的に配置されたm行n列の全画素のフォトダイオードに同時に蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送された後、各行単位で順次に画素信号が撮像信号として読み出される。
まず、左目用撮像信号の信号処理系について説明するに、グローバルシャッタ型CMOSセンサ220Lから出力された左目用撮像信号は、A/D変換器221Lによりデジタル信号の画像データに変換された後、動き補償予測器232に供給されて画像メモリ231からの復号画像信号との間で、前記したように、過去、未来、両方からの3モードの予測を16画素×16画素のMB毎に切り替えて、動き領域をMB毎にパターンマッチングを行ってハーフペル精度で動きベクトルを検出し、動き分だけシフトしてから予測して予測信号として生成される。また、A/D変換器221Lから出力された左目用撮像信号の画像データは、この予測信号と減算器222Lにおいて差分をとられることで時間冗長部分が削減された後、その差分画像信号がDCT器223Lに供給される。
差分画像信号は、DCT器223Lにおいて直交変換されてDCT係数とされた後、量子化器224Lに供給されて量子化され、VLC器225Lで可変長符号化される。VLC器225Lでは、前述したVLC器124と同様に、量子化されたデータのうち直流(DC)成分は予測符号化の一つであるDPCMを使用し、交流(AC)成分は、低域から高域にジグザグスキャンを行い、ゼロのラン長及び有効係数値を1つの事象とし、出現確率の高いものから符号長の短い符号を割り当てていくハフマン符号化を行う。
VLC器225Lにおいて上記の可変長符号化が施されたデータは、バッファ226Lに一時蓄えられた後、所定の転送レートで符号化データとして多重化器233に出力される。また、その出力されるデータのMB毎の発生符号量は、符号量制御器227に供給され、目標符号量に対する発生符号量との誤差符号量を量子化器224Lにフィードバックして量子化スケールを調整することで符号量制御される。また、量子化器224Lにて量子化された画像データは逆量子化器228にて逆量子化され、逆DCT器229にて逆DCTされてから加算器230を経て画像メモリ231に一時蓄えられた後、動き補償予測器232において、差分画像を計算するためのリファレンスの復号化画像として使用される。一方、そのリファレンスの復号化画像は、右目用画像との差分画像を計算するのにも使用される。
次に、右目用撮像信号の信号処理系について説明するに、グローバルシャッタ型CMOSセンサ220Rから出力された右目用撮像信号は、A/D変換器221Rによりデジタル信号の画像データに変換された後、動き補償予測器232から出力された左目用のリファレンスの復号化画像信号に基づいた予測信号と減算器222Rにおいて差分をとられ、その差分画像信号がDCT器223Rに供給されて直交変換されてDCT係数とされる。
DCT器223Rから出力されたDCT係数は、量子化器224Rに供給されて量子化され、VLC器225Rで、前述したVLC器225Lと同様の可変長符号化が施された後、バッファ226Rに一時蓄えられる。バッファ226Rから所定の転送レートで読み出された符号化データは多重化器233に出力される一方、そのMB毎の発生符号量が符号量制御器227に供給され、ここで目標符号量に対する発生符号量との誤差符号量とされて量子化器224Rにフィードバックされて量子化スケールを調整することで符号量制御される。
多重化器233はバッファ226Rから読み出された右目用符号化データと、バッファ226Lから読み出された左目用符号化データとを所定のサイズにパケット化して多重化する。この多重化もMPEGの規格に準拠して行ってもよいし、符号化レートの比率にほぼパケットサイズを合わせて交互に多重化したり、同じパケット長にしてパケット数頻度をほぼ符号化レートの比率に合わせたりして、右目用符号化データと左目用符号化データとを1本化する。多重化器233でパケットに多重化された符号化データは、立体画像符号化データとして蓄積媒体234に記録される。
このように、本実施の形態では、符号化には動き補償予測を、時間方向の隣り合うピクチャで行ったり、右目、左目のピクチャ間で差分予測を行うので、グローバルシャッタ型CMOSセンサ220R及び220Lを用いたことにより、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、動き補償予測や差分予測が当たりやすくなり、差分画像のエントロピーが削減できる。従って、本実施の形態によれば、符号化効率の良い、立体画像撮像用の撮像装置を実現できる。また、1チップ化しているので、装置を小型化できる。
次に、第6の実施の形態の撮像装置用の復号化器について説明する。図18は本発明になる撮像装置の第6の実施の形態により出力された符号化データを復号する復号化装置の一例のブロック図を示す。同図において、図17の撮像装置によりパケット化された立体画像用符号化データが記録された蓄積媒体234から入力された立体画像用符号化データは、分離化器235に供給されて右目用符号化データと左目用符号化データとに分離され、右目用符号化データはバッファ236Rに供給されて一時蓄積され、左目用符号化データはバッファ236Lに供給されて一時蓄積される。
バッファ236Lから読み出された左目用符号化データは、VLD器237Lで可変長復号されて直流(DC)成分データ及び交流(AC)成分データとされる。交流(AC)成分データは低域から高域にジグザグスキャンの順で8×8のマトリックスに配置される。これらDC成分データ及びAC成分データは、逆量子化器238Lに供給されて量子化マトリックスにて逆量子化される。
逆量子化されたデータは逆DCT器239Lに供給されて逆DCTされた後、加算器240Lで動き補償予測器241からの動き補償予測信号と加算されて左目用復号化画像データとされる。この左目用復号化画像データは、立体表示装置243に供給されて画像表示される一方、画像メモリ242に一時蓄積された後、動き補償予測器241において差分画像を計算するためのリファレンスの復号化画像として使用される。また、このリファレンスの復号化画像データは、加算器240Rに供給される。
一方、バッファ236Rから読み出された右目用符号化データは、VLD器237Rで可変長復号され、逆量子化器238Rで量子化マトリックスにて逆量子化され、逆DCT器239Rにて逆DCTされた後、加算器240Rに供給され、ここでリファレンスの復号化画像データである左目用復号画像データと加算されることにより右目用復号画像信号とされて立体表示装置243に供給される。これにより、立体表示装置243には、右目用復号画像と左目用復号画像とが表示される。
なお、図17の第6の実施の形態では、左目用撮像信号から予測信号を生成したが、右目用撮像信号から予測信号を生成するようにしてもよいことは勿論である。また、第6の実施の形態は2眼式立体撮像装置の例を示したが、3眼式にして2眼式では補えないオクルージョン補正などの機能を持つ立体撮像装置、あるいは更に数の多いCMOSセンサを用いて、多眼カメラに応用することも可能である。
(第7の実施の形態)
図19は本発明になる撮像装置の第7の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図16と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施の形態は監視用途に供するようにした撮像装置(所謂監視カメラ)であり、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214の画像情報を処理する画像情報処理手段と、その処理された画像情報から異常を判定する異常判定手段とを有し、異常時にアラーム信号を出力するものであり、全体が1チップで構成されている。
具体的には図19において、監視対象の被写体からの入射光は、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214により光電変換されて得られた撮像信号が、A/D変換器215によりデジタル信号である画像データに変換された後、動き補償予測器131と減算器121に供給される。グローバルシャッタ型CMOSセンサ214は、図3に示した構造であり、図4及び図5と共に説明したように、2次元マトリクス状に規則的に配置されたm行n列の全画素のフォトダイオードに同時に蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送された後、各行単位で順次に画素信号が撮像信号として読み出される。
図19において、動き補償予測器131は、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214からの撮像信号と、画像メモリ130からの復号画像データとに基づいて生成された、各MB毎の動きベクトルと動き補償モードの情報を、VLC器124に供給する一方、動き判定器245に供給する。動き判定器245は、動きベクトル情報を用いて、例えばN画素以上水平(又は垂直)に被写体画像が動いたと判断した場合に、その対応するフレームにアラーム信号のマークを、フレームのビデオ信号の所定のラインデータに所定の識別信号として発生させたり、画像のデータ上に赤い丸いマークを隅に表示させたりする方法で蓄積媒体246にバッファ125からの符号化データと共に別々に記録する。
本実施の形態によれば、符号化には動き補償予測を、時間方向の隣り合うピクチャで行ったり、動き検出を行うので、グローバルシャッタ型CMOSセンサ214を用いたことにより、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位が無く、高速(単位時間当たりの撮像枚数)に撮像できるため、差分画像のエントロピーが削減できる。従って、本実施の形態によれば、符号化効率の良い監視カメラ画像の圧縮を行うことが可能になると同時に、動き検出に本来存在しない変位画像がなくなるので、正確な動き検出を実現でき、監視対象の被写体画像をより正確に監視できる。また、全体構成が1チップ内に配置されていることにより撮像装置全体を小型な構成にできる。
次に、第7の実施の形態の監視カメラの復号化器の好適な例について説明する。図20は本発明になる撮像装置の第7の実施の形態により出力された符号化データを復号する復号化装置の一例のブロック図を示す。同図中、図9と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図20において、図19の撮像装置により得られた符号化データとアラーム信号とが記録された蓄積媒体246が、図示しない再生手段により再生され、再生された符号化データはバッファ152によりバッファリングされた後VLD器153に供給され、一方、再生されたアラーム信号は表示装置248に供給される。
表示装置248において、アラーム信号はアラームを示すマークが存在する部分のフレームに、例えば赤い色の枠をそのフレームの復号画像につけて表示する。あるいは、画像データ上に赤い丸いマークを画像の隅に表示させるアラーム信号が多重されて記録再生された場合は、そのままその画像データを表示する。また、アラーム信号は画像信号に限定されるものではなく、音声出力装置(図示せず)から「ピー」などというアラーム音を発生させる音声信号を、単独で、あるいはアラーム画像と共に記録再生してもよい。
(第8の実施の形態)
図21は本発明になる撮像装置の第8の実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態は、ネットワーク監視カメラとしての撮像装置の例で、グローバルシャッタ型CMOSセンサ253、A/D変換器254及び画像処理部255からなる部分270が1チップで構成されている。画像処理部255は、図1に示したメモリ105、デジタル画像調整部106、画像情報検出部107、エンコーダ部108などから構成されている。
図21において、撮像対象251の被写体光像は、縮小光学系252により撮像素子であるグローバルシャッタ型CMOSセンサ253の撮像面に結像され、ここで光電変換されて撮像信号となる。縮小光学系252は、通常、CMOSセンサ253は撮像対象251の画像よりも小さいので、縮小する必要があるために設けられている。また、グローバルシャッタ型CMOSセンサ253は、図3に示した構造であり、図4及び図5と共に説明したように、2次元マトリクス状に規則的に配置されたm行n列の全画素のフォトダイオードに同時に蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域(図3の47)に一斉に転送された後、各行単位で順次に画素信号が撮像信号として読み出される。
この撮像信号はアナログ信号であり、A/D変換器254によりデジタル信号に変換された後、画像処理部255に供給され、ここで図2に示したデジタル画像調整部106と同様の構成により、フォーカスを合わせたり、MPEG等により圧縮符号化されたり、テキストの電子化などの処理がされた後、制御用マイクロコンピュータ(以下、マイコン)257に渡される。制御用マイコン257は入力された画像データを通信処理部258を介してイーサネット(Ethernet:登録商標)263に送り出し、イーサネット(登録商標)263経由で遠隔地にある記憶装置264や表示装置265に送信する。このとき、マイク262から入力された音声信号を音声コーデック(CODEC)260で変調した後制御用マイコン257に供給し、通信処理部258を介して画像データと一緒に送信する場合もある。
また、画像処理部255は撮像信号と画像蓄積メモリ256に蓄積された1フレーム直前の映像信号とを比較し、画像中に変化があるときにはその旨を制御用マイコン257に通知する。制御用マイコン257は、予め組み込まれた判断用のソフトウェアに従い、例えばその画像変化が不審者を示しているかどうかを判断する。不審者と判断すると、制御用マイコン257はアラーム信号を発生し、そのアラームが発生したときの撮像信号を一旦、画像蓄積メモリ256に蓄積しておき、必要に応じて送信する場合もある。なお、通信処理部258から遠隔地にある記憶装置264及び表示装置265へ撮像信号を伝送するネットワークは、有線、無線のいずれでもよい。
なお、図21において、ネットワーク監視カメラの使用者が、稼動制御部259を通して監視カメラのPTZ動作(パン・チルト・ズーム)を制御している。また、画像蓄積メモリ256に一定時間に蓄積する画像枚数や解像度、アラーム発生時の対処方法などをネットワーク監視カメラに指示する。この動作自体は、従来と同じである。
本実施の形態によれば、撮像素子として従来使用していたローリングシャッタ型CMOSセンサの替わりに、グローバルシャッタ型CMOSセンサ253を用いるようにしたため、複雑な機構なしに露光と信号読み出し作業が分離でき、結果的に残像による画像変位がなくなるので、動き補償予測が当たりやすくなり、動きの速い監視対象であっても、撮像画像が殆ど変形しなくなるので、監視対象をより正確に監視できる。また、高速に撮像できる(単位時間当たりの撮像枚数を増加できる)ため、高フレームレートで遠隔地の表示装置94へ撮像信号を送信できる。更に、所定の構成部が1チップで構成されているため、撮像装置を小型で構成できる。なお、所定の構成部は1チップでなくてもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、画像情報検出部107、148、184は必ずしも無くてもよい。また、デジタル画像調整部106、147、183は図2の各回路の一部のみを備えていてもよい。
本発明の撮像装置の第1の実施の形態のブロック図である。 図1中のデジタル画像調整部の一例のブロック図である。 本発明で用いるグローバルシャッタ型CMOSセンサの1画素分の素子構造の一例の平面図と、そのX−X‘線に沿う縦断面図である。 本発明で用いるグローバルシャッタ型CMOSセンサの全体構成を電気等価回路で示した図である。 図4の等価回路の動作を説明するタイミングチャートである。 図1中のエンコーダ部の一例のブロック図である。 本発明の撮像装置の第2の実施の形態のブロック図である。 図7中の要部である信号処理装置の一例のブロック図である。 図8中のデコーダ部の一例のブロック図である。 図7の撮像装置の一実施の形態のプロセスフロー説明図である。 図7の撮像装置の被写体画像と撮像画像の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第3の実施の形態のブロック図である。 図12中の要部である信号処理装置の一例のブロック図である。 図12の撮像装置の撮像画像の一例を説明する図である。 本発明の撮像装置の第4の実施の形態のブロック図である。 本発明の撮像装置の第5の実施の形態のブロック図である。 本発明の撮像装置の第6の実施の形態のブロック図である。 図17の撮像装置により出力された符号化データを復号する復号化装置の一例のブロック図である。 本発明の撮像装置の第7の実施の形態のブロック図である。 図19の撮像装置により蓄積媒体に蓄積された符号化データを復号する復号化装置の一例のブロック図である。 本発明の撮像装置の第8の実施の形態のブロック図である。 従来の撮像装置の第1及び第2の例のブロック図である。 従来の撮像装置の第3の例のブロック図である。 図23中の撮像素子の撮像領域の分割例を示す図である。 従来のローリングシャッタ型CMOSセンサの一例の電気等価回路図である。 図25のCMOSセンサの動作を説明するタイミングチャートである。 図22(A)に示した従来の撮像装置のプロセスフロー説明図である。 図22(A)に示した従来装置の被写体画像と撮像画像の一例を示す図である。 従来の撮像装置の課題を説明するための、撮影する被写体画像、撮影された撮像画像の一例を示す図である。 図22(B)に示した従来の撮像装置のプロセスフロー説明図である。
符号の説明
43 nウェル
45 リング状ゲート電極
46 n+型ソース領域
47 ソース近傍p型領域
48 n+型ドレイン領域
49 埋め込みp-型領域
50、64 フォトダイオード
51 転送ゲート電極
52、66 ドレイン電極配線
53、69 リング状ゲート電極配線
54、74 ソース電極配線(出力線)
55、71 転送ゲート電極配線
61 画素敷き詰め領域
62 画素
63 リング状ゲートMOSFET
65 転送ゲートMOSFET
100 1チップ化した撮像装置
103、194、253 グローバルシャッタ型CMOSセンサ
104、144、177〜180 A/D変換部
105、146、182 メモリ
106、147、183 デジタル画像調整部
107、148、184 画像情報検出部
108、149、185 エンコーダ部
110 AGC回路
111 縦縞補正回路
112 シェーディング補正回路
113 暗電流補正回路
114 白キズ、黒キズ補正回路
115 手振れ補正回路
116 フィルタ補正回路
117 ガンマ補正回路
118 輪郭強調処理回路
119 ホワイトバランス回路
137、163 1チップ化した信号処理装置
138 信号記録再生装置
150 デコーダ部
162 4つの分割撮像領域を有するグローバルシャッタ型の撮像素子
197 解像度変換器
201 静止画撮像タイミング信号発生器
202 管理データメモリ
203 音声符号化器
204 静止画符号化器
205 動画符号化器
206 静止画ズーム情報発生器
207、233 多重化器
220R 右目用グローバルシャッタ型CMOSセンサ
220L 左目用グローバルシャッタ型CMOSセンサ 235 分離化器
243 立体表示装置
255 画像処理部
256 画像蓄積メモリ
257 制御用マイクロコンピュータ(マイコン)
258 通信処理部

Claims (9)

  1. 被写光学像を複数の全画素のフォトダイオードに露光の開始と終了のタイミングが全画素同時となるように露光して光電変換して得た電荷を全画素に蓄積した後、前記露光期間に蓄積した電荷を各画素から撮像信号として順次出力するグローバルシャッタ型CMOSセンサと、
    前記撮像信号を符号化して符号化データを生成する画像符号化手段を有する信号処理手段と、
    を同一チップ内に備え、
    前記グローバルシャッタ型CMOSセンサは、
    半導体基板上に形成された第1導電型のウェル、及び前記ウェルにおける所定の第1の領域とは異なる第2の領域に形成されて前記ウェルに接続する第2導電型の埋め込み部を有し、前記光学像を光電変換して電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    前記第1の領域上にゲート酸化膜を介して形成されたリング状ゲート電極と、前記リング状ゲート電極の中央開口部に対応する前記ウェル内の領域に形成された第1導電型の第1ソース部と、前記第1ソース部の周囲に前記リング状ゲート電極の外周に達しないように、かつ、前記ゲート酸化膜に接しないように前記ウェル内に埋め込まれて形成されて前記第1ソース部に接続し前記フォトダイオードから転送された前記電荷を蓄積する第2導電型のソース近傍領域部と、前記ウェルにおける前記第1の領域とは異なる第3の領域に前記第1ソース部及び前記ソース近傍領域部に離間して形成された第1導電型の第1ドレイン部とを有し、前記ソース近傍領域部に蓄積された電荷を前記撮像信号として出力するリング状ゲートトランジスタと、
    前記第1の領域上に、前記リング状ゲート電極の一部を覆うように形成された転送ゲート電極を有し、前記埋め込み部を第2ソース部とし、前記ソース近傍領域部を第2ドレイン部とし、前記フォトダイオードに蓄積された前記電荷を前記リング状ゲートトランジスタへ全画素一斉に転送する転送ゲートトランジスタと、
    を画素毎に備え、
    前記転送ゲート電極から前記リング状ゲート電極までの前記ゲート酸化膜の直下には前記ウェルが連続して存在しており、前記転送ゲート電極及び前記リング状ゲート電極の各電位に応じて前記転送ゲート電極と前記リング状ゲート電極との間の前記ウェルの表層部に電荷転送のバリアが発生又は消失し、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサは、前記フォトダイオードにおける電荷の蓄積を、次の電荷転送が開始されるまで前記撮像信号の出力期間中も継続して行い、前記撮像信号をフレーム毎に連続して出力することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記信号処理手段は、
    前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された前記撮像信号に対して、撮像画像の濃度むらであるシェーディングを補正するシェーディング補正手段と、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサの画素毎に得られている暗電流レベルの情報から画素毎に撮像信号レベルを調整する暗電流補正手段と、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサの予め得られている欠陥画素を、隣接する画素情報で置き換えて欠陥を目立たなくするキズ補正手段と、前記撮像信号に対して手振れによる画素ずれ情報に基づいてその画素ずれを補正する方向に画像として切り出す領域をずれた画素数分だけずらす手振れ補正手段と、前記撮像信号に対して所定の計算式に従ったガンマ補正を行うガンマ補正手段と、前記撮像信号に対してエッジ部を強調する輪郭補正手段と、赤、緑、赤の光の三原色の撮像信号レベルをそれぞれ調整してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス手段とのうち、少なくとも一の手段を含む画像調整手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記信号処理手段は、
    前記撮像信号の、ある瞬間の画像と次の瞬間の画像とを比較し、その比較結果に基づき予め定めた画像領域の全体が同じ画素数だけずれているときに手振れが生じたと判断して画素のずれ量の手振れ検出信号を少なくとも生成して前記画像調整手段へ出力する画像検出手段を、更に有することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記画像符号化手段は、前記撮像信号に対して所定の信号処理を行って画像信号を生成して出力すると共に、その画像信号を所定の符号化方式により符号化して第1の符号化画像データを生成して出力し、
    前記信号処理手段は、外部から入力された第2の符号化画像データを復号し、復号画像信号として出力する画像復号化手段を更に有し、
    前記画像符号化手段から出力された前記第1の符号化画像データを記録媒体に記録し、前記記録媒体から再生した符号化画像データを前記第2の符号化画像データとして前記画像復号化手段へ供給する信号記録再生手段と、
    前記信号処理手段から出力される前記画像信号又は前記復号画像信号を表示する信号表示手段と、
    更に備えていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記グローバルシャッタ型CMOSセンサは、複数の読み出し領域に分割された撮像領域を有し、
    前記信号処理手段は、前記複数の読み出し領域から並列に出力された複数の前記撮像信号に対して、所定の信号処理を行い、表示手段に適した信号形態に変換して出力する信号変換手段を有し、
    前記被写体の光学像を前記グローバルシャッタ型CMOSセンサの前記撮像領域上に結像する光学系を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記画像符号化手段は、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された前記撮像信号を所定の符号化方式で符号化して動画符号化データを生成する動画符号化手段と、静止画撮像タイミング信号が入力されたときに、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された前記撮像信号を所定の符号化方式で符号化して静止画符号化データを生成する静止画符号化手段とを有し、
    入力されたオーディオ信号を符号化して音声符号化データを生成する音声符号化手段と、
    前記グローバルシャッタ型CMOSセンサによる動画撮像中の任意のタイミングで、静止画の撮影の開始を指示する前記静止画撮像タイミング信号を出力するタイミング信号発生手段と、
    少なくとも前記動画符号化データ及び前記音声符号化データを多重化した多重化信号を生成し、前記静止画符号化データ入力時は前記動画符号化データ及び前記音声符号化データに前記静止画符号化データを更に多重化した多重化信号を生成する多重化手段と
    を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 被写体対象の立体画像の右目用入力光が入射する第1の前記グローバルシャッタ型CMOSセンサと、
    前記被写体対象の立体画像の左目用入力光が入射する第2の前記グローバルシャッタ型CMOSセンサと、
    を備え、
    前記信号処理手段は、
    前記第1のグローバルシャッタ型CMOSセンサから出力される右目用撮像信号と予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って右目用の第1の符号化画像データを生成する第1の画像符号化手段と、
    前記第2のグローバルシャッタ型CMOSセンサから出力される左目用撮像信号と前記予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って左目用の第2の符号化画像データを生成する第2の画像符号化手段と、
    前記第1の画像符号化手段及び前記第2の画像符号化手段の一方で生成される符号化画像データを局部復号して、その局部復号画像と前記左目用撮像信号又は前記右目用撮像信号との差分をとって前記予測信号を生成し、その予測信号を前記第1の画像符号化手段及び前記第2の画像符号化手段のそれぞれに供給する予測信号生成手段と、
    前記第1の符号化画像データ及び前記第2の符号化画像データを所定のサイズにパケット化後に多重化して立体画像符号データを生成して出力する多重化手段と、
    を有し、前記第1及び第2の画像符号化手段と前記予測信号生成手段と前記多重化手段とは同一チップ内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記画像符号化手段は、前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力された前記撮像信号と予測信号との差信号に基づいて、動き補償予測を用いた所定の符号化を行って符号化画像データを生成し、
    前記動き補償予測により得られる動きベクトル情報を用いて、被写体画像に所定変位以上の動きがあるか否か監視し、前記所定変位以上の動きがあった時に異常判定してアラーム信号を生成して出力する異常判定手段を更に備え、
    前記画像符号化手段及び前記異常判定手段は同一チップ内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記グローバルシャッタ型CMOSセンサから出力されて前記画像処理手段により処理された監視対象の被写体の撮像信号をネットワークへ送出する通信処理手段を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
JP2006241434A 2005-09-12 2006-09-06 撮像装置 Active JP4844305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006241434A JP4844305B2 (ja) 2005-09-12 2006-09-06 撮像装置

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005263222 2005-09-12
JP2005263222 2005-09-12
JP2005295871 2005-10-11
JP2005295871 2005-10-11
JP2005305266 2005-10-20
JP2005305266 2005-10-20
JP2006241434A JP4844305B2 (ja) 2005-09-12 2006-09-06 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007143118A JP2007143118A (ja) 2007-06-07
JP4844305B2 true JP4844305B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38205365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006241434A Active JP4844305B2 (ja) 2005-09-12 2006-09-06 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844305B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5139150B2 (ja) * 2008-05-23 2013-02-06 オリンパスイメージング株式会社 撮像装置
JP5238365B2 (ja) * 2008-06-05 2013-07-17 富士フイルム株式会社 撮像装置
JP4678053B2 (ja) 2008-12-08 2011-04-27 ソニー株式会社 撮像装置
JP5263023B2 (ja) * 2009-06-17 2013-08-14 ペンタックスリコーイメージング株式会社 撮像装置
JP5365419B2 (ja) * 2009-08-28 2013-12-11 株式会社Jvcケンウッド 3次元形状センサ
JP5749975B2 (ja) 2010-05-28 2015-07-15 株式会社半導体エネルギー研究所 光検出装置、及び、タッチパネル
JP5530262B2 (ja) * 2010-06-16 2014-06-25 オリンパス株式会社 手振れ補正制御装置、手振れ補正制御方法、撮像装置およびプログラム
JP5594067B2 (ja) * 2010-11-02 2014-09-24 ソニー株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP5637824B2 (ja) * 2010-11-25 2014-12-10 キヤノン株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
US9357142B2 (en) 2012-10-12 2016-05-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor and image processing system including subpixels having a transfer circuit, comparator and counter for outputting the count value as the subpixel signal
WO2014068837A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 パナソニック株式会社 撮像装置及びその駆動方法
JP6184080B2 (ja) 2012-11-20 2017-08-23 ソニー株式会社 撮像素子
JP6155976B2 (ja) * 2013-08-28 2017-07-05 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
FR3013488B1 (fr) 2013-11-18 2017-04-21 Univ De Nice (Uns) Procede d'estimation de la vitesse de deplacement d'une camera
FR3013487B1 (fr) 2013-11-18 2017-04-21 Univ De Nice (Uns) Procede d'estimation de la vitesse de deplacement d'une camera
JP6363889B2 (ja) * 2014-07-01 2018-07-25 キヤノン株式会社 撮像素子、撮像装置およびその制御方法
JP6399149B2 (ja) * 2017-05-12 2018-10-03 ソニー株式会社 撮像装置および方法
JP6402806B2 (ja) * 2017-06-08 2018-10-10 株式会社ニコン 撮像装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04361499A (ja) * 1991-06-10 1992-12-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 立体動画像符号化方式
JPH07231442A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Fujitsu Ltd 防犯監視装置
JPH1041493A (ja) * 1996-07-24 1998-02-13 Sony Corp 固体撮像素子
JPH10257380A (ja) * 1997-03-17 1998-09-25 Sony Corp 固体撮像装置およびこれを用いたカメラ
JP4009761B2 (ja) * 1997-03-31 2007-11-21 株式会社ニコン 固体撮像素子
JP3119199B2 (ja) * 1997-05-16 2000-12-18 日本電気株式会社 遠隔動画像監視装置
JPH1175106A (ja) * 1997-08-27 1999-03-16 Toshiba Corp 静止画カメラ
JPH11119337A (ja) * 1997-10-14 1999-04-30 Nikon Corp カメラ
JP2000056414A (ja) * 1998-08-10 2000-02-25 Nikon Corp ステレオ撮影可能なカメラ
JP3875423B2 (ja) * 1999-01-19 2007-01-31 日本放送協会 固体撮像素子およびそれ用の映像信号出力装置
JP2000253316A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Kawasaki Steel Corp Cmosイメージセンサ
JP2001245844A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Asahi Optical Co Ltd カプセル内視鏡
JP3870004B2 (ja) * 2000-05-02 2007-01-17 キヤノン株式会社 撮像素子及びその撮像素子を備えた撮像装置
JP2002083292A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Nikon Corp 画像信号処理装置
JP4564190B2 (ja) * 2001-03-06 2010-10-20 株式会社リコー テレビ会議システムにおける画像入力に適したデジタルカメラ
JP4470364B2 (ja) * 2002-10-17 2010-06-02 ソニー株式会社 固体撮像素子及びカメラ装置
JP4189800B2 (ja) * 2002-12-20 2008-12-03 富士フイルム株式会社 電子カメラ
JP2004274473A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ
JP4381053B2 (ja) * 2003-08-07 2009-12-09 三洋電機株式会社 撮像装置
JP4235510B2 (ja) * 2003-08-12 2009-03-11 富士フイルム株式会社 デジタルカメラ及び固体撮像装置
JP2005176085A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Techno One:Kk デジタルカメラおよびそれを用いた監視システム
JP2005184358A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Sony Corp 固体撮像装置、及び画素信号読み出し方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007143118A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844305B2 (ja) 撮像装置
US20220248038A1 (en) Rate control in video coding
US11812042B2 (en) Image decoding device and method for setting information for controlling decoding of coded data
US8237815B2 (en) Image processing apparatus, control method therefor, for suppressing deterioration of image quality caused by a foreign substance
US8428120B2 (en) Method and apparatus of Bayer pattern direct video compression
US8743227B2 (en) Imaging apparatus and control method for reducing a load of writing image data on a recording medium
JP3783238B2 (ja) 撮像システム、画像処理装置、符号化装置、符号化方法及びランダムノイズを除去する方法
KR20070088790A (ko) 디지털 카메라와, 그것에 이용 가능한 메모리 제어 장치,화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
JP2006253768A (ja) デジタルカメラ
KR20070121566A (ko) 화상 처리 장치, 촬상 장치, 및 방법
JP2007228337A (ja) 画像撮影装置
US8503855B2 (en) Image processing apparatus, control method therefor, and program
JP2019201430A (ja) 撮像素子および撮像装置
WO2014045920A1 (ja) 画像処理装置および方法
JP5141324B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法、ならびに、信号処理装置および信号処理方法
US6205286B1 (en) Image pickup apparatus having image information compressing function
WO2010050106A1 (ja) 画像符号化方法、画像符号化装置および撮像システム
US8405745B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US20090052551A1 (en) Method and apparatus for coding moving image and imaging system
WO2016171006A1 (ja) 符号化装置および符号化方法、並びに、復号装置および復号方法
JP2006108869A (ja) 撮像装置、復号化装置
JP2023052939A (ja) 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、符号化プログラム、および復号プログラム
WO2012026122A1 (ja) 撮像装置
JP2009232004A (ja) 信号処理装置および信号処理方法、ならびに、撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2006180200A (ja) 監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4844305

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250