JP6399149B2 - 撮像装置および方法 - Google Patents

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Description

本技術は、像装置および方法に関し、特に、撮像性能を向上させることができるようにした像装置および方法に関する。
従来、入射光を光電変換する受光部が形成される半導体基板が封止され、イメージセンサ(撮像素子)としてモジュール化されるものがある。
このようなモジュール化されたイメージセンサは、入射光を光電変換し、画像データを生成し、その画像データを非圧縮の状態で(例えばRAWデータで)出力し、メイン基板に伝送する。そして、画像データに対する、例えばデモザイク処理や欠陥補正等の信号処理は、メイン基板の回路にて行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−130562号公報
近年、イメージセンサには、画像の高解像度化、静止画像の撮像から記録までの処理の高速化、連写数や連写速度の向上、動画像のフレームレートの高速化、動画像および静止画像の撮像等、撮像性能の向上が要求されている。
このような撮像性能の向上に伴い、1フレーム当たりの画像データのデータ量は増大し、かつ、1フレームの画像データがより高速に生成されるようになった。つまり、より大量のデータをより高速に処理する必要があった。
しかしながら、従来の方法では、イメージセンサとメイン基板のインタフェース間の通信帯域が不足し、イメージセンサの撮像性能を向上させることができない恐れがあった。
従来の方法で、イメージセンサからメイン基板に、より大容量のデータを伝送するためには、イメージセンサのI/Oピン数を増やす必要があるが、その場合、イメージセンサの製造コストが増大する恐れがあった。
本技術は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、撮像性能を向上させることを目的とする。
本技術の一側面は、多層構造を形成する複数の基板を有し、前記複数の基板の内のいずれかの階層の基板に形成され、入射光を受光し、光電変換する受光部と、前記複数の基板の内の、前記受光部が形成される階層以外のいずれかの階層の基板に形成され、前記受光部において得られる画素信号から得られるRAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮する記憶用圧縮部と、前記複数の基板の内の、前記受光部が形成される階層および前記記憶用圧縮部が形成される階層以外のいずれかの階層の基板に形成され、前記記憶用圧縮部により前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを記憶する記憶部と、前記記憶部から読み出された前記符号化データを伸張する内部伸張部と、前記内部伸張部により前記符号化データが伸張されて得られた前記RAWデータに対して所定の信号処理を行う前処理部とを備える撮像装置である。
前記前処理部により信号処理が行われた前記RAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮する出力用圧縮部をさらに備えることができる。
前記出力用圧縮部により前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを出力する出力部をさらに備えることができる。
前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記簡易圧縮として、前記RAWデータの連続する画素データ同士の差分値を算出し、得られた前記差分値をゴロム符号化し、圧縮率が固定となるように、得られたゴロム符号にデータを付加することができる。
前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記簡易圧縮として、前記RAWデータに対して1次元DCT(Discrete Cosine Transform)を行い、圧縮率が固定となるように、得られた変換データの高域成分を破棄することができる。
前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記RAWデータが動画像の場合、画像サイズが縮小された前記RAWデータを前記固定の圧縮率で簡易圧縮し、前記RAWデータが静止画像の場合、画像サイズが縮小されていない前記RAWデータを前記固定の圧縮率で簡易圧縮するように構成されるようにすることができる。
本技術の他の側面は、また、撮像装置による撮像方法において、多層構造を形成する複数の基板を有し、前記複数の基板のいずれかの階層において、入射光を受光して光電変換し、前記複数の基板の他の階層において、前記入射光が光電変換されて得られる画素信号から得られるRAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮し、前記複数の基板のさらに他の階層において、前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを記憶し、前記複数の基板の前記他の階層において、前記符号化データを伸張し、前記符号化データが伸張されて得られた前記RAWデータに対して所定の信号処理を行う撮像方法である。
本技術の一側面においては、撮像装置の多層構造を形成する複数の基板が有され、その複数の基板のいずれかの階層において、入射光が受光されて光電変換され、その複数の基板の他の階層において、入射光が光電変換されて得られる画素信号から得られるRAWデータが固定の圧縮率で簡易圧縮され、その複数の基板のさらに他の階層において、RAWデータが固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られ符号化データ記憶され、複数の基板の上述の他の階層において、その符号化データが伸張され、符号化データが伸張されて得られたRAWデータに対して所定の信号処理が行われる。
本技術によれば、撮像性能を向上させることができる。
撮像素子の主な構成例を示す図である。 圧縮部の主な構成例を示す図である。 伸張部の主な構成例を示す図である。 撮像処理の流れの例を説明するフローチャートである。 圧縮処理の流れの例を説明するフローチャートである。 画像処理の流れの例を説明するフローチャートである。 伸張処理の流れの例を説明するフローチャートである。 撮像素子の他の構成例を示す図である。 前処理部のより具体的な例を説明する図である。 撮像処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。 動画像と静止画像の処理の例を示す図である。 撮像素子のさらに他の構成例を示す図である。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 撮像素子のさらに他の構成例を示す図である。 撮像素子のさらに他の構成例を示す図である。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 撮像素子のさらに他の構成例を示す図である。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 撮像装置の主な構成例を示す図である。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 撮像処理の流れの、さらに他の例を説明する、図21に続くフローチャートである。 符号化部の主な構成例を示すブロック図である。 コーディングユニットの構成例を説明する図である。 復号部の主な構成例を示すブロック図である。 符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。 復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(撮像素子)
2.第2の実施の形態(撮像装置)
3.第3の実施の形態(符号化部・復号部)
<1.第1の実施の形態>
<撮像素子>
図1は、本技術を適用した撮像素子の主な構成例を示すブロック図である。図1に示される撮像素子100は、被写体を撮像し、撮像画像のデジタルデータ(画像データ)を得て、その画像データを出力するイメージセンサである。撮像素子100は、任意のイメージセンサであり、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)を用いたイメージセンサ等としてもよい。
図1Aに示されるように、撮像素子100は、斜線模様で示される半導体基板101と、白色で示される半導体基板102とを有する。半導体基板101および半導体基板102は、図1Bに示されるように重畳された状態で封止され、モジュール化(一体化)される。
つまり、図1Cに示されるように、半導体基板101および半導体基板102は、多層構造(積層構造)を形成する。半導体基板101に形成される回路と半導体基板102に形成される回路は、ビア(VIA)等により互いに接続される。
このように、撮像素子100は、半導体基板101と半導体基板102が多層構造を形成するように一体化されたモジュール(LSI(Large Scale Integration)チップとも称する)である。モジュール内部において半導体基板101と半導体基板102がこのように多層構造を形成することにより、撮像素子100は、半導体基板のサイズを増大させずに、より大規模な回路の実装を実現することができる。すなわち、撮像素子100は、コストの増大を抑制しながら、より大規模な回路を実装することができる。
図1Aに示されるように、半導体基板101には、受光部111およびA/D変換部112が形成される。また、半導体基板102には、圧縮部113および出力部114が形成される。
受光部111は、入射光を受光し、光電変換する。受光部111は、例えばフォトダイオード等の光電変換素子を有する単位画素を複数有する。各単位画素には、光電変換により、入射光に相当する電荷が蓄積される。受光部111は、各単位画素において蓄積された電荷を電気信号(画素信号)としてA/D変換部112に供給する。
A/D変換部112は、受光部111から供給される各画素信号をA/D変換し、デジタルデータの画素データを生成する。A/D変換部112は、このように生成した各単位画素の画素データの集合を画像データとして圧縮部113に供給する。つまり、圧縮部113には、デモザイク処理される前のRAWデータが供給される。
圧縮部113は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)を、所定の方法で圧縮することにより、符号化データを生成する。この符号化データのデータ量は、圧縮前の画像データより小さい。つまり、圧縮部113は画像データのデータ量を低減させる。
図1に示されるように、圧縮部113は、撮像素子100に実装される。つまり、圧縮部113は、撮像素子100に内蔵される回路、若しくは、撮像素子100の内部において実行されるソフトウエアとして実現される。そのため、圧縮部113による圧縮の方法は、基本的に任意であるが、上述したように撮像素子100(モジュール内)に実装可能なものでなければならない。
画像データの圧縮方法の代表的なものとして、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やMPEG(Moving Picture Experts Group)がある。これらの圧縮方法は、高度なものであり、その処理が複雑で、回路規模も大きく、撮像素子100の製造コストが増大し易い。そのため、一般的に、これらのような高度な圧縮方法を、回路やソフトウエアとして撮像素子100に実装することは困難である。また、仮に実装したとしても、処理時間(クロック数)が長くて遅延時間が増大しやすく、符号化処理がフレームレートに間に合わない等、実用的でない場合も考えられる。さらに、圧縮率がベストエフォートのためピン数やバス帯域の低減に寄与しない場合も考えられる。
そこで、圧縮部113は、例えばJPEGやMPEG等のような高度な圧縮方法よりも処理が簡潔で、かつ、処理時間(クロック数)が短く、少なくとも撮像素子100(モジュール内、特に、受光部111を有する半導体基板101と積層構造を形成する半導体基板102)に実装可能な方法で、画像データの圧縮を行う。以下において、このような圧縮を簡易圧縮とも称する。つまり、圧縮部113は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)を簡易圧縮することにより、符号化データを生成する。
この簡易圧縮の具体的な圧縮方法は、上述した条件を満たす限り基本的に任意である。例えば、可逆な方法であっても良いし、非可逆な方法であっても良い。ただし、一般的に、半導体基板102を大きくするとコストが増大する。また、処理時間(クロック数)が長くなると遅延時間が増大する。そのため、この簡易圧縮には、処理がより簡潔で、かつ、処理時間がより短い方法を適用するのが望ましい。
例えば、一般的に、A/D変換部112は、各単位画素の画素データ(画像データ)を、所定の順序で1次元状に並べて(画素データ列として)圧縮部113に供給するが、圧縮の際に、その画像データをバッファ(保持)する必要があると、その分、処理時間が増大する恐れがある。そのため、簡易圧縮には、A/D変換部112から供給される画像データ(画素データ列)を、できるだけバッファする必要なく、順次圧縮することができる方法を適用するのが望ましい。例えば、簡易圧縮には、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)を用いる圧縮方法や、1次元DCT(Discrete Cosine Transform)を用いる圧縮方法を適用することができる。詳細については後述する。
もちろん、集積度の向上等によって、撮像素子100に安価に実装することができ、遅延時間も許容範囲内に収まる程に高速動作が可能であり、十分な圧縮率が得られるのであれば、JPEGやMPEG等のような高度な圧縮方法を、圧縮部113の圧縮方法として適用してもよい。
圧縮部113は、画像データを簡易圧縮して得られた符号化データを出力部114に供給する。
出力部114は、例えばI/OセルやI/Oピン等よりなり、圧縮部113から供給される符号化データを撮像素子100の外部に出力する。出力部114より出力された符号化データは、バス121を介して画像処理装置130の入力部131に供給される。
画像処理装置130は、撮像素子100において得られた画像データに対する画像処理を行う装置である。図1Aに示されるように、画像処理装置130は、入力部131および伸張部132を有する。
入力部131は、バス121を介して撮像素子100(出力部114)から伝送される符号化データを受け付ける。入力部131は、取得した符号化データを伸張部132に供給する。
伸張部132は、入力部131から供給される符号化データを、圧縮部113の圧縮方法に対応する方法で伸長し、画像データを復元する。つまり、伸張部132は、入力部131から供給される符号化データを、圧縮部113による簡易圧縮に対応する方法で伸長し、画像データを復元する。復元された画像データは、例えば、画像処理装置130等により、画像処理されたり、記憶されたり、画像を表示されたりする。
以上のように、撮像素子100は、モジュール内(LSIチップ内)において、受光部111において得られた画像データを圧縮し、そのデータ量を低減させて出力する。したがって、バス121の、画像データ(符号化データ)を伝送するのに必要な帯域が低減されるので、撮像素子100は、バス121の帯域幅を変更せずに、より大容量のデータをより高速に出力することができる。つまり、撮像素子100は、出力部114のI/OセルやI/Oピンの数を増大させずに、すなわち、コストを増大させずに、より大容量のデータをより高速に出力することができる。
換言するに、撮像素子100は、バス121の帯域制限の影響を抑制することができ、コストを増大させずに(出力部114のI/OセルやI/Oピンの数を増大させずに)、画像の高解像度化、静止画像の撮像から記録までの処理の高速化、連写数や連写速度の向上、動画像のフレームレートの高速化、動画像および静止画像の撮像等といった、撮像性能を向上させることができる。
<圧縮部>
図2は、図1の圧縮部113の主な構成例を示すブロック図である。図2Aに示される例の場合、圧縮部113は、DPCM処理部141、ゴロム(Golomb)符号化部142、および圧縮率調整部143を有する。
DPCM処理部141は、A/D変換部112から供給される画像データ(1次元に並べられた画素データ列)の、連続する画素データ同士の差分値を算出する。DPCM処理部141は、算出した各差分値をゴロム符号化部142に供給する。
ゴロム符号化部142は、DPCM処理部141から供給される各差分値をゴロム符号(Golomb Coding)に符号化する。ゴロム符号化部142は、そのゴロム符号(符号化データ)を圧縮率調整部143に供給する。
圧縮率調整部143は、ゴロム符号化部142から供給される符号化データの圧縮率を調整し、所定の圧縮率に変換する。これにより受光部111において得られた画像データに対して所定の圧縮率で圧縮された符号化データが得られる。圧縮率は可変とすることもできるが、バス121の最大伝送可能帯域幅はハードウエア要因により固定されるので、圧縮率は固定とするのが望ましい。圧縮率調整部143は、圧縮率を調整した符号化データを出力部114に出力する。
このような構成とすることにより、圧縮部113は、画像データ(RAWデータ)を簡易圧縮することができる。
また、図2Bに示される例の場合、圧縮部113は、1次元DCT処理部144および圧縮率調整部143を有する。
1次元DCT処理部144は、A/D変換部112から供給される1次元の画像データを離散コサイン変換する。1次元DCT処理部144は、離散コサイン変換された1次元のデータ(以下、変換データとも称する)を圧縮率調整部143に供給する。
圧縮率調整部143は、1次元DCT処理部144から供給される変換データの圧縮率を調整し、所定の圧縮率に変換する。例えば、圧縮率調整部143は、変換データが所定の圧縮率となるように、不要な高域成分を変換データから抽出して破棄する。これにより、圧縮率調整部143は、受光部111において得られた画像データに対して所定の圧縮率で圧縮された符号化データを得ることができる。
1次元DCT処理部144から供給される変換データは、1次元DCT処理部144により周波数成分に変換されているため、周波数成分毎の抽出が容易であり、かつ、情報が低域成分に集中している。また、高域成分は視覚的に画質への影響が少ない(画質の劣化が目立ちにくい)。そのため、圧縮率調整部143は、例えば、必要に応じて、変換データからより高域な成分を優先的に抽出して破棄するようにし、その破棄するデータ量を調整することによって、容易に、視覚的な画質の劣化を抑制しながら圧縮率を調整することができる。
図2Aの場合と同様に、この圧縮率は可変とすることもできるが、バス121の最大伝送可能帯域幅はハードウエア要因により固定されるので、圧縮率は固定とするのが望ましい。圧縮率調整部143は、圧縮率を調整した符号化データを出力部114に出力する。
このような構成としても、圧縮部113は、画像データ(RAWデータ)を簡易圧縮することができる。
なお、一般的に画像圧縮などにおいては、2次元の離散コサイン変換が利用される場合もあるが、2次元の離散コサイン変換は、1次元の離散コサイン変換と比べると処理が複雑であり、回路規模が増大する恐れがある。1次元DCT処理部144は、画像データに対して1次元の離散コサイン変換を行うことにより、2次元の離散コサイン変換を行う場合よりも、容易に変換データを得ることができる。つまり、圧縮部113の回路規模の増大を抑制することができる。
以上に2つの例を挙げたが、簡易圧縮は、これらの例に限らない。
<伸張部>
図3は、伸張部132の主な構成例を示すブロック図である。図3Aに示される例の場合、伸張部132は、図2Aの例の圧縮部113に対応する方法で符号化データを伸張する。図3Aに示されるように、この場合の伸張部132は、圧縮率逆調整部151、ゴロム復号部152、および逆DPCM処理部153を有する。
圧縮率逆調整部151は、入力部131から供給された符号化データに対して、圧縮率調整部143の処理の逆処理を行い、ゴロム符号化部142が生成したゴロム符号を復元する。圧縮率逆調整部151は、復元したゴロム符号をゴロム復号部152に供給する。
ゴロム復号部152は、圧縮率逆調整部151から供給されたゴロム符号を、ゴロム符号化部142の符号化方法に対応する方法で復号し、DPCM処理部141が生成した差分値を復元する。ゴロム復号部152は、復元した差分値を逆DPCM処理部153に供給する。
逆DPCM処理部153は、ゴロム復号部152から供給された差分値に対して逆DPCM処理(DPCM処理部141が行ったDPCMの逆処理)を行い、各画素データを復元する。逆DPCM処理部153は、復元した画素データの集合を画像データとして伸張部132の外部に出力する。
このような構成とすることにより、伸張部132は、圧縮部113により生成された符号化データを正しく復号することができる。つまり、伸張部132は、画像データ(RAWデータ)の簡易圧縮を実現することができる。
また、図3Bに示される例の場合、伸張部132は、図2Bの例の圧縮部113に対応する方法で符号化データを伸張する。図3Bに示されるように、この場合の伸張部132は、圧縮率逆調整部151および1次元逆DCT(IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform)とも称する)154を有する。
圧縮率逆調整部151は、入力部131から供給された符号化データに対して、圧縮率調整部143の処理の逆処理を行い、1次元DCT処理部144が生成した変換データを復元する。圧縮率逆調整部151は、復元した変換データを1次元逆DCT処理部154に供給する。
1次元逆DCT処理部154は、圧縮率逆調整部151から供給された変換データに対して逆DCT処理(1次元DCT処理部144が行ったDCTの逆処理)を行い、各画素データを復元する。1次元逆DCT処理部154は、復元した画素データの集合を画像データとして伸張部132の外部に出力する。
このような構成とすることにより、伸張部132は、圧縮部113により生成された符号化データを正しく復号することができる。つまり、伸張部132は、画像データ(RAWデータ)の簡易圧縮を実現することができる。
<撮像処理の流れ>
次に、図1Aの撮像素子100により実行される撮像処理の流れの例を、図4のフローチャートを参照して説明する。
この撮像処理は、撮像素子100が、被写体を撮像し、その被写体の画像の画像データを得る際に実行される。
撮像処理が開始されると、ステップS101において、受光部111は、有効画素領域の各単位画素において、入射光を光電変換する。ステップS102において、A/D変換部112は、ステップS101の処理により得られた各単位画素の画素信号(アナログデータ)を、それぞれ、A/D変換する。
ステップS103において、圧縮部113は、ステップS102の処理により得られた、デジタルデータの画素データの集合である画像データを圧縮することにより、符号化データを生成する。
ステップS104において、出力部114は、ステップS103の処理により得られた符号化データを、撮像素子100の外部(バス121)に出力する。
ステップS104の処理が終了すると、撮像処理が終了する。
<圧縮処理の流れ>
次に、図5のフローチャートを参照して、図4のステップS103において実行される圧縮処理の流れの例を説明する。最初に、図5Aのフローチャートを参照して、図2Aの例の圧縮部113により実行される圧縮処理の流れの例を説明する。
圧縮処理が開始されると、図2AのDPCM処理部141は、ステップS121において、画像データに対して、処理順が連続する画素データ同士の差分値を求めるDPCM処理を行う。
ステップS122において、ゴロム符号化部142は、ステップS121の処理により得られた各差分値をゴロム符号化する。
ステップS123において、圧縮率調整部143は、ステップS122の処理により得られたゴロム符号に対して、例えばデータを付加する等して、符号化データの圧縮率を調整する。
ステップS123の処理により、圧縮部113に入力された画像データに対して所定の圧縮率の符号化データが得られると、圧縮処理が終了し、処理は、図4に戻る。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、コストを増大させずに、より大容量のデータをより高速に出力することができ、撮像性能を向上させることができる。
次に、図5Bのフローチャートを参照して、図2Bの例の圧縮部113により実行される圧縮処理の流れの例を説明する。
圧縮処理が開始されると、図2Bの1次元DCT処理部144は、ステップS131において、1次元の画像データを離散コサイン変換する。
ステップS132において、圧縮率調整部143は、ステップS131の処理により得られた変換データに対して、例えば高域成分を破棄する等して、符号化データの圧縮率を調整する。
ステップS132の処理により、圧縮部113に入力された画像データに対して所定の圧縮率の符号化データが得られると、圧縮処理が終了し、処理は、図4に戻る。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、コストを増大させずに、より大容量のデータをより高速に出力することができ、撮像性能を向上させることができる。
<画像処理の流れ>
次に、図6のフローチャートを参照して、図1Aの画像処理装置130により実行される画像処理の流れの例を説明する。
この画像処理は、画像処理装置130が、撮像素子100から出力される符号化データを処理する際に実行される。
画像処理が開始されると、画像処理装置130の入力部131は、ステップS141において、撮像素子100より出力され、バス121を介して伝送される符号化データを受け取る。
ステップS142において、伸張部132は、ステップS141の処理により受け取られた符号化データを伸張する。画像処理装置130は、ステップS143において、ステップS142の処理により得られた画像データを画像処理する。ステップS143の処理が終了すると、画像処理が終了する。
<伸張処理の流れ>
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS142において実行される伸張処理の流れの例を説明する。最初に、図7Aのフローチャートを参照して、図3Aの例の伸張部132により実行される伸張処理の流れの例を説明する。
伸張処理が開始されると、図3Aの圧縮率逆調整部151は、ステップS161において、符号化データの圧縮率の逆調整(すなわち、図5AのステップS123の処理の逆処理)を行うことにより、圧縮率を調整する前のゴロム符号を復元する。
ステップS162において、ゴロム復号部152は、ステップS161の処理により得られた各ゴロム符号を復号し、画素データ同士の差分値を復元する。
ステップS163において、逆DPCM処理部153は、ステップS162の処理により得られた差分値を用いてDPCM逆処理(すなわち、図5AのステップS121の処理の逆処理)を行う。つまり、逆DPCM処理部153は、差分値同士を加算する等して、各単位画素の画素データを復元する。
ステップS163の処理により画像データが得られると、伸張処理が終了し、処理は、図6に戻る。
以上のように各処理を実行することにより、画像処理装置130は、撮像素子100から出力される符号化データを適切に復号することができる。つまり、画像処理装置130は、コストを増大させずに、撮像素子100の撮像性能を向上させることができる。
次に、図7Bのフローチャートを参照して、図3Bの例の伸張部132により実行される伸張処理の流れの例を説明する。
伸張処理が開始されると、図3Bの圧縮率逆調整部151は、ステップS171において、符号化データの圧縮率の逆調整(すなわち、図5BのステップS132の処理の逆処理)を行うことにより、圧縮率を調整する前の変換データを復元する。
ステップS172において、1次元逆DCT処理部154は、ステップS171の処理により得られた変換データに対して1次元の逆離散コサイン変換を行うことにより、各単位画素の画素データ(すなわち画像データ)を復元する。
ステップS172の処理により画像データが得られると、伸張処理が終了し、処理は、図6に戻る。
以上のように各処理を実行することにより、画像処理装置130は、撮像素子100から出力される符号化データを適切に復号することができる。つまり、画像処理装置130は、コストを増大させずに、撮像素子100の撮像性能を向上させることができる。
<前処理>
なお、撮像素子100が、圧縮の前処理として、画像データに対して所定の信号処理を行うようにしてもよい。
図8は、その場合の撮像素子100の主な構成例を示す図である。図8に示されるように、この場合、撮像素子100は、図1を参照して上述した構成に加え、前処理部160を有する。
前処理部160は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)に対して、前処理として所定の信号処理を施す。前処理部160は、前処理を行った画像データを圧縮部113に供給する。
圧縮部113は、図1の場合と同様に、前処理部160から供給された画像データを、所定の方法で圧縮することにより符号化データを生成し、その符号化データを出力部114に供給する。
出力部114は、図1の場合と同様に、圧縮部113から供給される符号化データを撮像素子100の外部に出力する。
図9は、前処理部160のより具体的な例を説明する図である。図9Aの場合、撮像素子100は、前処理部160として欠陥補正部161を有する。
欠陥補正部161は、処理対象の単位画素(カレント単位画素)の画素データを、その周辺画素の画素データと比較し、極端にレベルが異なる場合(例えば、カレント単位画素と周辺画素とで画素データのレベル差が所定の閾値以上である場合)、カレント単位画素を欠陥画素と判定し、その画素データを補正する。欠陥補正部161は、全ての単位画素について以上のような欠陥補正を行うと、補正後の画像データを圧縮部113に供給する。
図9Bの場合、撮像素子100は、前処理部160として欠陥位置検出部162を有する。
欠陥位置検出部162は、カレント単位画素の画素データを、その周辺画素の画素データと比較し、極端にレベルが異なる場合(例えば、カレント単位画素と周辺画素とで画素データのレベル差が所定の閾値以上である場合)、カレント単位画素を欠陥画素と判定する。欠陥位置検出部162は、欠陥画素を特定すると、その位置情報を圧縮部113に供給し、出力部114から撮像素子100の外部に出力させる。画像処理装置130は、撮像素子100から出力されるこの位置情報に基づいて欠陥画素の位置を特定し、その特定した位置の画素の画素データを補正する。つまり、この場合、撮像素子100(欠陥位置検出部162)は、欠陥画素の位置を特定するのみであり、実際の補正は、画像処理装置130が行う。
図9Cの場合、撮像素子100は、前処理部160としてNR(Noise Reduction)処理部163を有する。
NR処理部163は、画像データに対して、例えば、エッジ部を判定して平滑化するコアリングや、複数の周辺画素の画素データの中央値をカレント単位画素の画素データとして適用するメディアンフィルタ等の、所定のフィルタ処理を行うことで、画像データに含まれるノイズ成分を低減させる処理を行う。NR処理部163は、フィルタ処理後の画像データを圧縮部113に供給する。
撮像素子100は、圧縮の前に、以上のような欠陥画素補正やフィルタ処理を行うことにより、画素データのばらつきを抑制することができる。したがって、画素データ同士の差分を抑制することができるので、圧縮効率を向上させることができる。また、処理順において連続する画素データの値の変化を抑制することができるので、撮像素子100は、各ビットのトグルを低減させることができ、消費電力を抑制することができる。
なお、前処理の処理内容は任意であり、上述した3例に限らない。また、前処理として複数の処理が行われるようにしてもよい。例えば、前処理部160が上述した例の内の、複数の処理を前処理として行うようにしてもよい。もちろん、この複数の処理に含まれる各処理の内容もそれぞれ任意である。
次に、図8の撮像素子100により実行される撮像処理の流れの例を、図10のフローチャートを参照して説明する。この撮像処理は、撮像素子100が、被写体を撮像し、その被写体の画像の画像データを得る際に実行される。
撮像処理が開始されると、ステップS181およびステップS182の各処理が、図4のステップS101およびステップS102の各処理と同様に実行される。ステップS183において、前処理部160は、ステップS182の処理により得られた画像データに対して、前処理を行う。
ステップS183の処理が終了すると、ステップS184およびステップS185の処理が、図4のステップS103およびステップS104の各処理と同様に行われる。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、圧縮効率を向上させ、消費電力を抑制することができる。
なお、図9A乃至図9Cを参照して説明したように、前処理部160として、欠陥補正部161やNR処理部163を適用する場合、上述したステップS183の処理において、前処理として、欠陥画素補正やNR処理を行うようにすればよい。
<動画像と静止画像の処理>
撮像素子100が撮像して得る画像データは、動画像であっても、静止画像であってもよい。また、撮像素子100が、動画像および静止画像の両方を得ることができるようにしても良い。例えば、撮像素子100が、動画像を撮像中に静止画像を撮像することができるようにしてもよい。その場合、撮像素子100は、図11に示されるように、動画像の画像データを出力するのと並行して、静止画像の画像データも出力しなければならない。すなわち、この場合、撮像素子100は、単に動画像の画像データを出力するよりも、より大量の画像データを出力しなければならない。
ところで、一般的に、静止画像は動画像よりも高解像度で表示されたり、処理されたりすることが多い。そのため、動画像と静止画像の両方の撮像を行う場合、受光部111において得られる画像データの画像は、動画像よりも高解像度の静止画像よりも高解像度(少なくとも静止画像と同一の解像度)である必要がある。ただし、その受光部111において得られる画像データの画像を、動画像として出力する場合も、その解像度のまま撮像素子100から出力しようとすると、撮像素子100は、不要に高解像度の動画像を出力することになる。つまり、撮像素子100は、単位時間当たりに大量のデータを出力しなければならず、帯域不足が生じる恐れがある。
例えば、図11に示されるように、受光部111において得られる画像データの画像の解像度をフルサイズとし、撮像素子100が静止画像をそのフルサイズの解像度のまま出力するとする。このとき、撮像素子100が、動画像も、このフルサイズの解像度のまま出力するとすると、データ量がバス121の帯域幅に対して大き過ぎ、フレームレートに応じた時間内に各フレームの画像データを出力させる(遅延なく出力させる)ことができなくなる恐れがあった。特に、図11の例のように、動画像と静止画像を並行して出力する場合、出力するデータ量がさらに増大するので、各フレームの画像データを遅延なく出力させることがより困難になる恐れがあった。
そこで、図11の例のように、受光部111において得られる画像が動画像の場合、撮像素子100が、モジュール内において、圧縮する前に、各フレームの画像データに対して画像サイズの縮小処理を行うようにしてもよい。図11の例の場合、撮像素子100は、圧縮の前に、画像サイズがフルサイズの各フレーム画像を、フルサイズよりも小さいフルHDサイズに縮小している。
このようにすることにより、撮像素子100は、モジュール内において、圧縮の前に、動画像の画像データのデータ量を低減させることができ、バス121の帯域制限の影響を抑制することができ、コストを増大させずに(出力部114のI/OセルやI/Oピンの数を増大させずに)、例えば、動画像のフレームレートの高速化や、動画像撮像中の静止画像の撮像等といった、動画像に関する撮像性能を向上させることができる。
なお、撮像素子100が、撮像して得られる画像が静止画像の場合、このような画像の縮小処理は省略し、得られたときの解像度のままその画像データを圧縮する。図11の例の場合、撮像素子100は、静止画像を、フルサイズのまま出力する。したがって、撮像素子100は、静止画像の画質の低減を抑制しながら、動画像に関する撮像性能を向上させることができる。
図12は、その場合の撮像素子100の主な構成例を示すブロック図である。図12の例の場合、撮像素子100は、図1を参照して上述した構成に加え、制御部171および画像縮小部172を有する。換言するに、撮像素子100は、図8の場合の前処理部160として、制御部171および画像縮小部172を有するとも言える。
制御部171は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)の画像が、動画像(のフレーム画像)であるか、静止画像であるかを判定する。この判定方法は任意である。例えば、制御部171が、パラメータセットやヘッダ等のメタデータを参照し、そこに含まれる、例えばフォーマットに関する情報等のような、画像に関する情報に基づいて判定を行うようにしてもよいし、画像データを解析することにより、動画像であるか静止画像であるかを判定するようにしてもよい。
制御部171は、動画像(のフレーム画像)であると判定した場合、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)を画像縮小部172に供給する。また、静止画像であると判定した場合、制御部171は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)を前処理部160に供給する。
画像縮小部172は、制御部171から供給された画像データに対して、画像サイズの縮小処理を行う。この画像サイズを縮小する方法は、任意である。例えば、撮像素子100が、フレーム画像の一部の領域を切りだしたり、画素を所定の間隔で間引いたりすることにより、各フレーム画像の画像サイズを縮小するようにしてもよい。また、縮小後の画像サイズは任意である。
画像縮小部172は、画像サイズを縮小した画像データ(フレーム画像の画像データ)を前処理部160に供給する。
前処理部160は、制御部171から供給された静止画像の画像データ、若しくは、画像縮小部172から供給された動画像のフレーム画像の画像データに対して、所定の信号処理を圧縮前の前処理として施す。前処理部160は、前処理を行った画像データを圧縮部113に供給する。
圧縮部113は、図8の場合と同様に、前処理部160から供給された画像データを、所定の方法で圧縮することにより符号化データを生成し、その符号化データを出力部114に供給する。
出力部114は、図1の場合と同様に、圧縮部113から供給される符号化データを撮像素子100の外部に出力する。
以上のように、撮像素子100は、モジュール内(LSIチップ内)において、受光部111において得られた画像データの画像が動画像(のフレーム画像)であるか静止画像であるかを判定し、動画像であると判定した場合、画像サイズを縮小してから圧縮して出力する。また、撮像素子100は、受光部111において得られた画像データの画像が静止画像であると判定した場合、画像サイズを縮小せずに圧縮して出力する。
このようにすることにより、撮像素子100は、静止画像の画質の低減を抑制しながら、動画像に関する撮像性能を向上させることができる。
次に、図12の撮像素子100により実行される撮像処理の流れの例を、図13のフローチャートを参照して説明する。この撮像処理は、撮像素子100が、被写体を撮像し、その被写体の画像の画像データを得る際に実行される。
撮像処理が開始されると、ステップS201およびステップS202の各処理が、図10のステップS181およびステップS182の各処理と同様に実行される。ステップS203において、制御部171は、ステップS202の処理により得られた画像データの画像が動画像のフレーム画像であるか、静止画像であるかを判定する。動画像であると判定された場合、処理は、ステップS204に進む。
ステップS204において、画像縮小部172は、ステップS202の処理により得られた画像データの画像を縮小する。ステップS204の処理が終了すると、処理はステップS205に進む。また、ステップS203において、ステップS202の処理により得られた画像データの画像が静止画像であると判定された場合、処理は、ステップS205に進む。
画像サイズが縮小された動画像のフレーム画像の画像データ、若しくは、画像サイズが縮小されていない静止画像の画像データに対して、ステップS205乃至ステップS207の各処理は、図10のステップS183乃至ステップS185の各処理と同様に実行される。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、静止画像の画質の低減を抑制しながら、動画像に関する撮像性能を向上させることができる。
<単基板>
以上においては、撮像素子100は、互いに重畳された2の半導体基板101および102を有するように説明したが、撮像素子100の半導体基板の数は任意である。例えば、図14に示されるように、受光部111乃至出力部114の半導体基板(単基板)が、全て同一の基板に形成されるようにしても良い。
図14Aの例の場合、撮像素子100が有する、図1の場合と同様の受光部111乃至出力部114は、全て同一の半導体基板181に形成される。つまり、撮像素子100は、1の半導体基板181を有する。したがって、図14Bに示されるように、半導体基板181は、積層構造を形成しない。
ただし、撮像素子100が有する回路は、図1の場合と同様であるので、撮像素子100は、図4の場合と同様の撮像処理を実行することができる。つまり、撮像素子100は、コストを増大させずに、より大容量のデータをより高速に出力することができ、撮像性能を向上させることができる。
<複数基板>
もちろん、撮像素子100が有する半導体基板の数は、3以上であってもよい。図15は、撮像素子100が3の半導体基板を有する場合の、撮像素子100の主な構成例を示す図である。
図15Aの例の場合、撮像素子100は、半導体基板101および半導体基板102に加え、斜線模様で示される半導体基板191を有する。半導体基板191に形成される回路は、半導体基板101および半導体基板102に形成される回路と、ビアにより接続される。
図15Bに示されるように、半導体基板101および半導体基板102、並びに、半導体基板191は、互いに重畳されて封止されてモジュール化され、多層構造(積層構造)を形成する。
3層目の半導体基板191には、任意の回路を形成することができる。図15Aに示される例の場合、半導体基板191には、画像データが圧縮された符号化データを記憶する記憶部193が形成される。また、半導体基板102には、その記憶部193のデータの入出力を制御する記憶制御部192がさらに形成される。
記憶制御部192は、記憶部193へのデータの書き込みや、記憶部193からのデータの読み出し等を制御する。例えば、記憶制御部192は、圧縮部113から供給される符号化データを記憶部193に供給し、記憶させる。また、記憶制御部192は、例えば所定のタイミングにおいて、若しくは、他の要求に基づいて、記憶部193に記憶されている符号化データを読み出して出力部114に供給する。
記憶部193は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等、任意の記憶デバイス(不揮発性であっても揮発性であってもよい)により構成される。記憶部193は、記憶制御部192から供給された符号化データをその記憶領域に記憶する。記憶部193は、また、記憶制御部192により要求された符号化データをその記憶領域から読み出し、記憶制御部192に供給する。
記憶部193の容量は任意であるが、半導体基板101や半導体基板102とは異なる半導体基板191に設けるようにしたので、比較的容易に大容量の記憶領域を形成することができる。したがって、例えば、記憶部193は、過去に処理されたフレーム画像の画像データを記憶するフレームメモリとしてもよい。
このように記憶部193をモジュール内部に設けることにより、撮像素子100は、任意のタイミングで符号化データを出力することができる。
なお、上述したように、圧縮部113が画像データを圧縮することにより、記憶部193に記憶するデータ量を低減させることができる。つまり、より多くのデータを記憶部193に格納することができるようになる。つまり、記憶部193の記憶領域をより有効に利用することができる。
なお、記憶部193に書き込まれるデータ、および、記憶部193から読み出されるデータは、メモリバス(記憶制御部192と記憶部193との間の両矢印)を伝送されるが、圧縮部113が画像データを圧縮することにより、記憶部193に入出力されるデータのデータ量が低減されるので、撮像素子100は、記憶部193に対する符号化データの入出力によるメモリバスの帯域占有量を低減させることができる。つまり、撮像素子100は、コストを増大させずに、メモリバスの利用効率を向上させ、記憶部193に対して、符号化データをより高速に入出力することができる。
特に、図15の例のように、互いに異なる半導体基板の回路同士を結ぶバスの場合、そのバスの一部としてビアが構成される。このようなバスを拡張すると、ビア数を増大させなければならない。しかしながら、ビア数を増大させると回路規模(面積)の増大が顕著であり、コストの増大を抑制するためには、ビア数の増加を抑制するのが望ましい。したがって、上述したように、圧縮部113が画像データを圧縮してバスの利用効率を向上させることにより、撮像素子100は、コストの増大をより効果的に抑制することができる。
もちろん、半導体基板191に形成する回路構成は任意であり、記憶部193以外の回路素子であってもよい。つまり、符号化データが伝送される、半導体基板102の回路構成と半導体基板191の回路構成との間のバスは、メモリバス以外のバスであってもよい。
もちろん、撮像素子100が、4層以上の積層構造を形成する半導体基板を有するようにしてもよい。
次に、図15の撮像素子100により実行される撮像処理の流れの例を、図16のフローチャートを参照して説明する。この撮像処理は、撮像素子100が、被写体を撮像し、その被写体の画像の画像データを得る際に実行される。
撮像処理が開始されると、ステップS221乃至ステップS223の各処理が、図4のステップS101乃至ステップS102の各処理と同様に実行される。ステップS224において、記憶制御部192は、ステップS223の処理により得られた符号化データを記憶部193に記憶する。
ステップS225において、記憶制御部192は、記憶部193に記憶されている符号化データを読み出す。
ステップS226において、出力部114は、ステップS225の処理により、記憶部193から読み出された符号化データを出力する。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、任意のタイミングで符号化データを出力することができる。
<モジュール内用圧縮>
なお、モジュール内部のバスを伝送させるデータを圧縮する圧縮部は、撮像素子100の外部に出力するデータを圧縮する圧縮部とは独立して設けるようにしてもよい。
図17の例の場合、撮像素子100は、図8の例の場合と同様に、半導体基板102に前処理部160を有する。また、撮像素子100は、図15の場合と同様に、積層構造を形成する半導体基板101、半導体基板102、および半導体基板191を有し、半導体基板102に形成される記憶制御部192と、半導体基板191に形成される記憶部193を有する。記憶部193は、その前処理部160に提供する画像データ(符号化データ)を記憶する。そのため、撮像素子100は、図17に示されるように、半導体基板102に、圧縮部113とは別の圧縮部201をさらに有する。また、この場合、前処理部160には、非圧縮の画像データを供給する必要があるので、撮像素子100は、図17に示されるように、半導体基板102に伸張部202をさらに有する。
圧縮部201は、A/D変換部112から供給される画像データ(RAWデータ)を、所定の方法で圧縮することにより、符号化データを生成する。この符号化データのデータ量は、圧縮前の画像データより小さい。つまり、圧縮部201は画像データのデータ量を低減させる。なお、圧縮部201の圧縮方法は、任意であり、圧縮部113の圧縮方法と同一であってもよいし、異なっていても良い。ただし、圧縮部201の圧縮方法も、圧縮部113の場合と同様の理由により、より小さな規模の回路で実現可能な、より簡易な圧縮方法とするのが望ましい。
圧縮部201は、画像データを符号化して得られた符号化データを記憶制御部192に供給する。
記憶制御部192は、圧縮部201から供給される符号化データを記憶部193に供給する。記憶部193は、記憶制御部192から供給された符号化データを記憶する。記憶制御部192は、例えば所定のタイミングにおいて、若しくは、他の要求に基づいて、記憶部193に記憶されている符号化データを読み出して伸張部202に供給する。
伸張部202は、記憶制御部192から供給された符号化データを、圧縮部201の圧縮方法に対応する方法で伸張し、画像データを復元する。伸張部202は、得られた画像データを前処理部160に供給する。この画像データは、非圧縮の状態である。前処理部160は、図8の場合と同様に、伸張部202から供給される画像データ(RAWデータ)に対して、前処理として所定の信号処理を施す。前処理部160は、前処理を行った画像データを圧縮部113に供給する。
圧縮部113は、図8の場合と同様に、前処理部160から供給された画像データを、所定の方法で圧縮することにより符号化データを生成し、その符号化データを出力部114に供給する。
出力部114は、図8の場合と同様に、圧縮部113から供給される符号化データを撮像素子100の外部に出力する。
このようにすることにより、前処理部160が、記憶部193に記憶された過去のデータを用いて信号処理を行うことができる。つまり、前処理部160が、より多様な処理を行うことができるようになる。
また、図15の場合と同様に、圧縮部201が画像データを圧縮することにより、撮像素子100は、記憶部193の記憶領域をより有効に利用することができる。また、撮像素子100は、コストを増大させずに、メモリバスの利用効率を向上させ、記憶部193に対して、符号化データをより高速に入出力することができる。
もちろん、半導体基板191に形成する回路構成は任意であり、記憶部193以外の回路素子であってもよい。つまり、符号化データが伝送される、半導体基板102の回路構成と半導体基板191の回路構成との間のバスは、メモリバス以外のバスであってもよい。
なお、図17の例においては、圧縮部201と伸張部202がどちらも半導体基板102に形成されている(すなわち、互いに同一の半導体基板に形成されている)が、これに限らず、例えば、圧縮部201と伸張部202とが互いに異なる半導体基板に形成されるようにしてもよい。
例えば、2の半導体基板の回路同士を接続するバスの一方の端に圧縮部201を設け、他方の端に伸張部202を設けるようにしてもよい。このように構成することにより、帯域幅の制限を受け易い半導体基板間のバスにおいてのみ、画像データを圧縮して伝送することができる。
もちろん、撮像素子100が、4層以上の積層構造を形成する半導体基板を有するようにしてもよい。
次に、図17の撮像素子100により実行される撮像処理の流れの例を、図18のフローチャートを参照して説明する。この撮像処理は、撮像素子100が、被写体を撮像し、その被写体の画像の画像データを得る際に実行される。
撮像処理が開始されると、ステップS241およびステップS242の各処理が、図16のステップS221およびステップS222の各処理と同様に実行される。ステップS243において、圧縮部201は、ステップS242の処理によりA/D変換して得られた画像データを圧縮する。この圧縮方法は、上述したように任意である。例えば、圧縮部201は、図5Aや図5Bのフローチャートを参照して説明した方法のように、この圧縮処理を行うことができる。
ステップS244において、記憶制御部192は、ステップS243の処理により得られた符号化データを記憶部193に記憶させる。ステップS245において、記憶制御部192は、記憶部193により記憶されている符号化データを読み出す。
ステップS246において、伸張部202は、ステップS245の処理により記憶部193から読み出された符号化データを、ステップS243の圧縮処理に対応する方法で伸張する。この伸張方法は、ステップS243の圧縮処理に対応する方法である限り任意である。例えば、伸張部202は、図7Aや図7Bのフローチャートを参照して説明した方法のように、この伸張処理を行うことができる。
ステップS247乃至ステップS249の各処理は、図10のステップS183乃至ステップS185の各処理と同様に実行される。
以上のように各処理を実行することにより、撮像素子100は、例えば任意のタイミングで前処理を実行することができる。
<2.第2の実施の形態>
<撮像装置>
図19は、撮像装置の主な構成例を示すブロック図である。図19に示される撮像装置300は、被写体を撮像し、その被写体の画像を電気信号として出力する装置である。
図19に示されるように撮像装置300は、制御部310および操作部311を有する。また、撮像装置300は、光学部331、イメージセンサ332、入力部333、伸張部334、画像処理部335、コーデック処理部336、記録部337、通信部338、および表示部339を有する。
制御部310は、バス320を介して、光学部331乃至表示部339の各部と接続されており、これらの各部の動作を制御することにより、撮像装置300全体の処理を制御する。
操作部311は、例えば、ジョグダイヤル(商標)、キー、ボタン、またはタッチパネル等により構成され、ユーザによる操作入力を受け、その操作入力に対応する信号(指示)を制御部310に供給する。制御部310は、その指示に従って、撮像装置300の各部を制御する。
光学部331は、被写体までの焦点を調整し、焦点が合った位置からの光を集光するレンズ、露出を調整する絞り、および、撮像のタイミングを制御するシャッタ等よりなる。光学部331は、被写体からの光(入射光)を透過し、イメージセンサ332に供給する。
イメージセンサ332は、入射光を光電変換して画像データを得る。このイメージセンサ332として、第1の実施の形態において上述した撮像素子100を適用する。これにより、撮像装置300は、バス121の帯域制限の影響を抑制することができ、コストを増大させずに(出力部114のI/OセルやI/Oピンの数を増大させずに)、画像の高解像度化、静止画像の撮像から記録までの処理の高速化、連写数や連写速度の向上、動画像のフレームレートの高速化、動画像および静止画像の撮像等といった、撮像性能を向上させることができる。
つまり、イメージセンサ332は、第1の実施の形態において上述したように、得られた画像データを圧縮し、符号化データとしてイメージセンサ332の外部に出力する。イメージセンサ332より出力された符号化データは、バス341を介して入力部333に供給される。
入力部333は、バス341を介して伝送される符号化データを受け取る。入力部333は、受け取った符号化データを伸張部334に供給する。
伸張部334は、第1の実施の形態において上述した伸張部132と同様に、入力部333から供給された符号化データを、イメージセンサ332による圧縮方式に対応する伸張方式で伸張し、画像データを復元する。伸張部334は、復元した画像データを画像処理部335に供給する。
画像処理部335は、伸張部334から供給された画像データに対して、所定の画像処理を行う。この画像処理の内容は任意である。例えば、画像処理部335が、供給された画像データ(RAWデータ)に対してデモザイク処理や、高度な欠陥画素補正等の処理を行うようにしてもよい。また、例えば、操作部311を介して入力されたユーザ指示に従って、制御部310が、画像処理部335が実行する画像処理の内容を指定するようにしてもよい。
画像処理部335は、画像処理を施した画像データをコーデック処理部336に供給する。
コーデック処理部336は、適宜、画像データを符号化したり、符号化データを復号したりする。例えば、コーデック処理部336は、画像処理部335から供給される画像データを、画像データを符号化するのに適した所定の符号化方式により符号化し、得られた符号化データを記録部337に供給して記録させる。このコーデック処理部336では、撮像素子100内部の場合よりも圧縮方法に関する制限が緩く、より任意の圧縮方法を適用することができる。例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、JPEG2000、MPEG(Moving Picture Experts Group)、AVC(Advanced Video Coding)、HEVC(High Efficiency Video Coding)等のような高度な圧縮方法を適用することができる。
また、例えば、コーデック処理部336は、画像処理部335から供給される画像データを、同様に符号化し、得られた符号化データを、通信部338を介して撮像装置300の外部に出力する。さらに、例えば、コーデック処理部336は、記録部に記録された符号化データを読み出し、その符号化データを、通信部338を介して撮像装置300の外部に出力する。
また、例えば、コーデック処理部336は、記録部に記録された符号化データを読み出し、その符号化データを生成した際の符号化方式に対応する復号方法で、その符号化データを復号して画像データを復元し、得られた画像データを表示部339に供給し、その画像データの画像を表示させる。さらに、例えば、コーデック処理部336は、画像処理部335から供給される画像データを表示部339に供給し、その画像データの画像を表示させる。
コーデック処理部336は、例えば制御部310の制御に従って、このような各種処理のいずれかを選択し、適宜必要な処理を行う。
記録部337は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等の任意の記録媒体を有し、コーデック処理部336から供給される符号化データを、その記録媒体に記録する。この記録媒体は、どのようなものであっても良く、撮像装置300から着脱可能なリムーバブルメディアであってもよい。その場合、記録部337は、装着されたリムーバブルメディアに対してデータアクセス可能なドライブ(図示せず)と、そのドライブに装着されたリムーバブルメディアよりなる。記録部337は、複数の記録媒体を有していても良いし、複数種類の記録媒体を有していてもよい。
通信部338は、撮像装置300の外部の装置と、所定の通信方式で通信を行う通信インタフェースである。この通信は、どのようなものであっても良く、有線通信であっても良いし、無線通信であっても良い。通信部338は、例えば、コーデック処理部から供給される符号化データを他の装置に送信する。
表示部339は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の任意の表示デバイスを有し、コーデック処理部336から供給される画像データの画像をその表示デバイスに表示する。
上述したように、イメージセンサ332に、第1の実施の形態において説明した本技術を適用する。すなわち、イメージセンサ332として、撮像素子100を適用する。したがって、イメージセンサ332は、バス341の帯域制限の影響を抑制することができ、コストを増大させずに撮像性能を向上させることができる。したがって撮像装置300は、そのようなイメージセンサ332によって被写体を撮像することにより、より高品質な動画像や静止画像を得ることができる。
<撮像処理の流れ>
次に、以上のような撮像装置300により実行される撮像処理の流れの例について、図20のフローチャートを参照して説明する。
例えば、ユーザが、撮像装置300の操作部311のシャッタボタン等を操作すると、被写体を撮像し、被写体の撮像画像を得る撮像処理が開始される。
撮像処理が開始されると、ステップS301において、イメージセンサ332は、例えば図4、図10、図13、図16、または図18のフローチャートを参照して説明したような方法で撮像処理を行い、被写体を撮像し、被写体の画像の画像データを圧縮した符号化データをバス341に出力する。このイメージセンサ332による撮像処理については、第1の実施の形態において説明したので、その説明は省略する。
ステップS302において、入力部333は、バス341を介して伝送される符号化データを受け取る。ステップS303において、伸張部334は、ステップS302の処理により受け取られた符号化データを、例えば、図7Aや図7Bのフローチャートを参照して説明したような方法で伸張する。この伸張処理については、第1の実施の形態において説明したので、その説明は省略する。
ステップS304において、画像処理部335は、ステップS334の処理により得られた画像データに対して画像処理を行う。
ステップS305において、制御部310は、画像データの画像を表示するか否かを判定する。画像を表示すると判定された場合、処理は、ステップS306に進む。ステップS306において、表示部339は、ステップS304の処理により画像処理された画像データの画像を表示する。
ステップS306の処理が終了すると、処理は、ステップS307に進む。また、ステップS305において、画像を表示しないと判定された場合、処理は、ステップS307に進む。
ステップS307において、制御部310は、画像データを記録するか否かを判定する。記録すると判定された場合、処理は、ステップS308に進む。ステップS308において、コーデック処理部336は、ステップS304の処理により画像処理された画像データを符号化する。ステップS309において、記録部337は、ステップS308の処理により得られた符号化データを記録する。
ステップS309の処理が終了すると、処理は、ステップS310に進む。また、ステップS307において、画像データを記録しないと判定された場合、処理は、ステップS310に進む。
ステップS310において、制御部310は、画像データを、撮像装置300の外部に出力するか否かを判定する。出力すると判定された場合、処理は、ステップS311に進む。ステップS311において、通信部338は、コーデック処理部336により符号化された符号化データを、所定の通信方式により、他の装置に送信する。ステップS311の処理が終了すると、撮像処理が終了する。
また、ステップS310において、画像データを出力しないと判定された場合、撮像処理が終了する。
以上のように撮像処理を行うことにより、撮像装置300は、イメージセンサ332に、第1の実施の形態において説明した本技術を適用することができる。すなわち、イメージセンサ332は、バス341の帯域制限の影響を抑制することができ、コストを増大させずに撮像性能を向上させることができ、撮像装置300は、そのようなイメージセンサ332によって被写体を撮像することにより、より高品質な動画像や静止画像を得ることができる。
<動画像と静止画像の処理>
なお、撮像装置300は、イメージセンサ332に、第1の実施の形態において説明した本技術を適用することにより、動画像の撮像中に静止画像の撮像を行うことができる。
その場合の、撮像処理の流れの例を、図21および図22のフローチャートを参照して説明する。なお、イメージセンサ332は、図12に示される例の構成を有するものとする。また、ここでは、撮像処理として、撮像により被写体の画像を撮像し、得られた画像データを記録部337に記録する処理について説明する。
撮像処理が開始されると、イメージセンサ332(撮像素子100)の受光部111は、ステップS331において、入射光を光電変換する。
ステップS332において、A/D変換部112は、ステップS331において得られた各単位画素の画素信号をA/D変換し、デジタルデータの画像データを得る。
ステップS333において、制御部171は、ステップS332において得られた画像データの画像が動画像であるか否かを判定する。動画像であると判定された場合、処理は、ステップS334に進む。
ステップS334において画像縮小部172は、画像データの画像を縮小する。ステップS335において、前処理部160は、前処理を行う。ステップS336において、圧縮部113は、前処理された画像データを圧縮する。この圧縮処理の詳細の例は、図5Aや図5Bのフローチャートを参照して説明したので、その説明は省略する。
ステップS337において、出力部114は、ステップS336の処理により得られた符号化データを、バス341を介して入力部333に伝送する。
ステップS338において、入力部333は、バス341を伝送された符号化データを受け取る。ステップS339において、伸張部334は、ステップS338の処理により受け取られた符号化データを伸張する。この伸張処理の詳細の例は、図7Aや図7Bのフローチャートを参照して説明したので、その説明は省略する。
ステップS340において、画像処理部335は、ステップS339の処理により復元された画像データに対してデモザイク処理を行い、画像を現像する。ステップS341において、画像処理部335は、画像データに対して補正処理を行う。ステップS342において、画像処理部335は、画像データの画像の解像度を変換する。
ステップS343において、コーデック処理部336は、画像データを動画用の符号化方法で符号化する。ステップS344において、記録部337は、ステップS343の処理により得られた符号化データを記録する。
ステップS344の処理が終了すると、撮像処理が終了する。
また、ステップS333において、静止画像であると判定された場合、処理は、図22に進む。
図22のステップS351において、前処理部160は、画像サイズを縮小していない画像データに対して前処理を行う。ステップS352において、圧縮部113は、前処理された画像データを圧縮する。この圧縮処理の詳細の例は、図5Aや図5Bのフローチャートを参照して説明したので、その説明は省略する。
ステップS353において、出力部114は、ステップS352の処理により得られた符号化データを、バス341を介して入力部333に伝送する。
ステップS354において、入力部333は、バス341を伝送された符号化データを受け取る。ステップS355において、伸張部334は、ステップS338の処理により受け取られた符号化データを伸張する。この伸張処理の詳細の例は、図7Aや図7Bのフローチャートを参照して説明したので、その説明は省略する。
ステップS356において、制御部310は、画像データをRAWで記録するか否かを判定する。例えば、ユーザ指示等により、画像データを圧縮して記録すると判定された場合、処理は、ステップS357に進む。
ステップS357において、画像処理部335は、ステップS355の処理により復元された画像データに対してデモザイク処理を行い、画像を現像する。ステップS358において、画像処理部335は、画像データに対して補正処理を行う。ステップS359において、画像処理部335は、画像データの画像の解像度を変換する。
ステップS360において、コーデック処理部336は、画像データを静止画像用の符号化方法で符号化する。ステップS361において、記録部337は、ステップS360の処理により得られた符号化データを記録する。
ステップS361の処理が終了すると、撮像処理が終了する。
また、ステップS356において、画像データをRAWで記録すると判定された場合、処理は、ステップS362に進む。
ステップS362において、記録部337は、ステップS355の処理により復元された画像データ(RAWデータ)を記録する。
ステップS362の処理が終了すると、撮像処理が終了する。
以上のように撮像処理を行うことにより、撮像装置300は、静止画像の画質の低減を抑制しながら、動画像に関する撮像性能を向上させることができる。
<3.第3の実施の形態>
<コーデック処理部>
図19のコーデック処理部336は、どのような符号化方式のエンコーダを有するようにしても良い。例えば、HEVC方式のエンコーダを有するようにしてもよい。以下に、コーデック処理部336が有するHEVC方式のエンコーダの例について説明する。
図23は、コーデック処理部336が有する符号化部の一例を示すブロック図である。図23に示される符号化部400は、コーデック処理部336が有するエンコーダであり、例えば、HEVC(High Efficiency Video Coding)の予測処理、またはそれに準ずる方式の予測処理を用いて動画像の画像データを符号化する。
図23に示されるように符号化部400は、A/D変換部401、画面並べ替えバッファ402、演算部403、直交変換部404、量子化部405、可逆符号化部406、蓄積バッファ407、逆量子化部408、および逆直交変換部409を有する。また、符号化部400は、演算部410、ループフィルタ411、フレームメモリ412、イントラ予測部413、インター予測部414、予測画像選択部415、およびレート制御部416を有する。
A/D変換部401は、入力された画像データをA/D変換し、変換後の画像データ(デジタルデータ)を、画面並べ替えバッファ402に供給し、記憶させる。画面並べ替えバッファ402は、記憶した表示の順番のフレームの画像を、GOP(Group Of Picture)に応じて、符号化のためのフレームの順番に並べ替え、フレームの順番を並び替えた画像を、演算部403に供給する。また、画面並べ替えバッファ402は、フレームの順番を並び替えた画像を、イントラ予測部413およびインター予測部414にも供給する。
演算部403は、画面並べ替えバッファ402から読み出された画像から、予測画像選択部415を介してイントラ予測部413若しくはインター予測部414から供給される予測画像を減算し、その差分情報を直交変換部404に出力する。例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、演算部403は、画面並べ替えバッファ402から読み出された画像から、イントラ予測部413から供給される予測画像を減算する。また、例えば、インター符号化が行われる画像の場合、演算部403は、画面並べ替えバッファ402から読み出された画像から、インター予測部414から供給される予測画像を減算する。
直交変換部404は、演算部403から供給される差分情報に対して、離散コサイン変換やカルーネン・レーベ変換等の直交変換を施す。直交変換部404は、その変換係数を量子化部405に供給する。
量子化部405は、直交変換部404から供給される変換係数を量子化する。量子化部405は、レート制御部416から供給される符号量の目標値に関する情報に基づいて量子化パラメータを設定し、その量子化を行う。量子化部405は、量子化された変換係数を可逆符号化部406に供給する。
可逆符号化部406は、量子化部405において量子化された変換係数を任意の符号化方式で符号化する。係数データは、レート制御部416の制御の下で量子化されているので、この符号量は、レート制御部416が設定した目標値となる(若しくは目標値に近似する)。
また、可逆符号化部406は、イントラ予測のモードを示す情報などをイントラ予測部413から取得し、インター予測のモードを示す情報や差分動きベクトル情報などをインター予測部414から取得する。
可逆符号化部406は、これらの各種情報を任意の符号化方式で符号化し、符号化データ(符号化ストリームとも称する)のヘッダ情報の一部とする(多重化する)。可逆符号化部406は、符号化して得られた符号化データを蓄積バッファ407に供給して蓄積させる。
可逆符号化部406の符号化方式としては、例えば、可変長符号化または算術符号化等が挙げられる。可変長符号化としては、例えば、H.264/AVC方式で定められているCAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding)などが挙げられる。算術符号化としては、例えば、CABAC(Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)などが挙げられる。
蓄積バッファ407は、可逆符号化部406から供給された符号化データを、一時的に保持する。蓄積バッファ407は、所定のタイミングにおいて、保持している符号化データを、符号化部400の外部に出力する。すなわち、蓄積バッファ407は、符号化データを伝送する伝送部でもある。
また、量子化部405において量子化された変換係数は、逆量子化部408にも供給される。逆量子化部408は、その量子化された変換係数を、量子化部405による量子化に対応する方法で逆量子化する。逆量子化部408は、得られた変換係数を、逆直交変換部409に供給する。
逆直交変換部409は、逆量子化部408から供給された変換係数を、直交変換部404による直交変換処理に対応する方法で逆直交変換する。逆直交変換された出力(復元された差分情報)は、演算部410に供給される。
演算部410は、逆直交変換部409から供給された逆直交変換結果である、復元された差分情報に、予測画像選択部415を介してイントラ予測部413若しくはインター予測部414からの予測画像を加算し、局所的に再構成された画像(以下、再構成画像と称する)を得る。その再構成画像は、ループフィルタ411またはイントラ予測部413に供給される。
ループフィルタ411は、デブロックフィルタや適応ループフィルタ等を含み、演算部410から供給される再構成画像に対して適宜フィルタ処理を行う。例えば、ループフィルタ411は、再構成画像に対してデブロックフィルタ処理を行うことにより再構成画像のブロック歪を除去する。また、例えば、ループフィルタ411は、そのデブロックフィルタ処理結果(ブロック歪みの除去が行われた再構成画像)に対して、ウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いてループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。
なお、ループフィルタ411が、再構成画像に対してさらに、他の任意のフィルタ処理を行うようにしてもよい。また、ループフィルタ411は、必要に応じて、フィルタ処理に用いたフィルタ係数等の情報を可逆符号化部406に供給し、それを符号化させるようにすることもできる。
ループフィルタ411は、フィルタ処理結果(以下、復号画像と称する)をフレームメモリ412に供給する。
フレームメモリ412は、供給される復号画像を記憶し、所定のタイミングにおいて、記憶している復号画像を参照画像としてインター予測部414に供給する。
イントラ予測部413は、演算部410から参照画像として供給される再構成画像である処理対象ピクチャ内の画素値を用いて予測画像を生成するイントラ予測(画面内予測)を行う。イントラ予測部413は、予め用意された複数のイントラ予測モードでこのイントラ予測を行う。
イントラ予測部413は、候補となる全てのイントラ予測モードで予測画像を生成し、画面並べ替えバッファ402から供給される入力画像を用いて各予測画像のコスト関数値を評価し、最適なモードを選択する。イントラ予測部413は、最適なイントラ予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、予測画像選択部415に供給する。
また、上述したように、イントラ予測部413は、採用されたイントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報等を、適宜可逆符号化部406に供給し、符号化させる。
インター予測部414は、画面並べ替えバッファ402から供給される入力画像と、フレームメモリ412から供給される参照画像とを用いてインター予測処理(動き予測処理および補償処理)を行う。より具体的には、インター予測部414は、インター予測処理として、動き予測を行って検出された動きベクトルに応じて動き補償処理を行い、予測画像(インター予測画像情報)を生成する。インター予測部414は、予め用意された複数のインター予測モードでこのようなインター予測を行う。
インター予測部414は、候補となる全てのインター予測モードで予測画像を生成する。インター予測部414は、画面並べ替えバッファ402から供給される入力画像と、生成した差分動きベクトルの情報などを用いて、各予測画像のコスト関数値を評価し、最適なモードを選択する。インター予測部414は、最適なインター予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、予測画像選択部415に供給する。
インター予測部414は、採用されたインター予測モードを示す情報や、符号化データを復号する際に、そのインター予測モードで処理を行うために必要な情報等を可逆符号化部406に供給し、符号化させる。必要な情報としては、例えば、生成された差分動きベクトルの情報や、予測動きベクトル情報として、予測動きベクトルのインデックスを示すフラグなどがある。
予測画像選択部415は、演算部403や演算部410に供給する予測画像の供給元を選択する。例えば、イントラ符号化の場合、予測画像選択部415は、予測画像の供給元としてイントラ予測部413を選択し、そのイントラ予測部413から供給される予測画像を演算部403や演算部410に供給する。また、例えば、インター符号化の場合、予測画像選択部415は、予測画像の供給元としてインター予測部414を選択し、そのインター予測部414から供給される予測画像を演算部403や演算部410に供給する。
レート制御部416は、蓄積バッファ407に蓄積された符号化データの符号量に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部405の量子化動作のレートを制御する。
<コーディングユニット>
AVC(Advanced Video Coding)方式においては、マクロブロックとサブマクロブロックによる階層構造が規定されている。しかしながら、16画素×16画素のマクロブロックでは、次世代符号化方式の対象となるような、UHD(Ultra High Definition;4000画素×2000画素)といった大きな画枠に対して最適ではない。
これに対して、HEVC方式においては、図24に示されるように、コーディングユニット(CU(Coding Unit))が規定されている。
CUは、Coding Tree Block(CTB)とも呼ばれ、AVC方式におけるマクロブロックと同様の役割を果たす、ピクチャ単位の画像の部分領域である。後者は、16×16画素の大きさに固定されているのに対し、前者の大きさは固定されておらず、それぞれのシーケンスにおいて、画像圧縮情報中において指定されることになる。
例えば、出力となる符号化データに含まれるシーケンスパラメータセット(SPS(Sequence Parameter Set))において、CUの最大サイズ(LCU(Largest Coding Unit))と最小サイズ((SCU(Smallest Coding Unit))が規定される。
それぞれのLCU内においては、SCUのサイズを下回らない範囲で、split-flag=1とすることにより、より小さなサイズのCUに分割することができる。図24の例では、LCUの大きさが128であり、最大階層深度が5となる。2N×2Nの大きさのCUは、split_flagの値が「1」である時、1つ下の階層となる、N×Nの大きさのCUに分割される。
更に、CUは、イントラ若しくはインター予測の処理単位となる領域(ピクチャ単位の画像の部分領域)であるプレディクションユニット(Prediction Unit(PU))に分割され、また、直交変換の処理単位となる領域(ピクチャ単位の画像の部分領域)である、トランスフォームユニット(Transform Unit(TU))に分割される。現在、HEVC方式においては、4×4及び8×8に加え、16×16及び32×32直交変換を用いることが可能である。
以上のHEVC方式のように、CUを定義し、そのCUを単位として各種処理を行うような符号化方式の場合、AVC方式におけるマクロブロックはLCUに相当し、ブロック(サブブロック)はCUに相当すると考えることができる。また、AVC方式における動き補償ブロックは、PUに相当すると考えることができる。ただし、CUは、階層構造を有するので、その最上位階層のLCUのサイズは、例えば128×128画素のように、AVC方式のマクロブロックより大きく設定されることが一般的である。
<復号部>
次に、HEVC方式の復号について説明する。図25は、図23の符号化部400に対応するデコーダの主な構成例を示すブロック図である。
図25に示される復号部500は、コーデック処理部336が有する復号部であり、図23の符号化部400に対応する復号部である。つまり、復号部500は、符号化部400が生成した符号化データを、HEVC方式で復号する。
図25に示されるように復号部500は、蓄積バッファ501、可逆復号部502、逆量子化部503、逆直交変換部504、演算部505、ループフィルタ506、画面並べ替えバッファ507、およびD/A変換部508を有する。また、復号部500は、フレームメモリ509、イントラ予測部510、インター予測部511、および予測画像選択部512を有する。
蓄積バッファ501は、伝送されてきた符号化データを受け取る受け取り部でもある。蓄積バッファ501は、伝送されてきた符号化データを受け取って、蓄積し、所定のタイミングにおいてその符号化データを可逆復号部502に供給する。符号化データには、予測モード情報などの復号に必要な情報が付加されている。可逆復号部502は、蓄積バッファ501より供給された、図23の可逆符号化部406により符号化された情報を、HEVC方式で復号する。可逆復号部502は、復号して得られた差分画像の量子化された係数データを、逆量子化部503に供給する。
また、可逆復号部502は、最適な予測モードにイントラ予測モードが選択されたかインター予測モードが選択されたかを判定し、その最適な予測モードに関する情報を、イントラ予測部510およびインター予測部511の内、選択されたと判定したモードの方に供給する。つまり、例えば、符号化部400において最適な予測モードとしてイントラ予測モードが選択された場合、その最適な予測モードに関する情報がイントラ予測部510に供給される。また、例えば、符号化部400において最適な予測モードとしてインター予測モードが選択された場合、その最適な予測モードに関する情報がインター予測部511に供給される。
さらに、可逆復号部502は、例えば、量子化行列や量子化パラメータ等の、逆量子化に必要な情報を逆量子化部503に供給する。
逆量子化部503は、可逆復号部502により復号されて得られた量子化された係数データを、図23の量子化部405の量子化方式に対応する方式で逆量子化する。なお、この逆量子化部503は、図23の符号化部400の逆量子化部408と同様の処理部である。つまり、逆量子化部503の説明は、逆量子化部408にも準用することができる。ただし、データの入出力先等は、装置に応じて適宜、変えて読む必要がある。
逆量子化部503は、得られた係数データを逆直交変換部504に供給する。
逆直交変換部504は、逆量子化部503から供給される直交変換係数を、必要に応じて、図23の直交変換部404の直交変換方式に対応する方式で逆直交変換する。なお、この逆直交変換部504は、図23の符号化部400の逆直交変換部409と同様の処理部である。つまり、逆直交変換部504の説明は、逆直交変換部409にも準用することができる。ただし、データの入出力先等は、装置に応じて適宜、変えて読む必要がある。
逆直交変換部504は、この逆直交変換処理により、符号化部400において直交変換される前の残差データに対応する復号残差データを得る。逆直交変換されて得られた復号残差データは、演算部505に供給される。また、演算部505には、予測画像選択部512を介して、イントラ予測部510若しくはインター予測部511から予測画像が供給される。
演算部505は、差分画像と予測画像とを加算し、符号化部400の演算部403により予測画像が減算される前の画像に対応する再構成画像を得る。演算部505は、その再構成画像をループフィルタ506およびイントラ予測部510に供給する。
ループフィルタ506は、供給された再構成画像に対して、デブロックフィルタ処理や適応ループフィルタ処理等を含むループフィルタ処理を適宜施して復号画像を生成する。例えば、ループフィルタ506は、再構成画像に対してデブロックフィルタ処理を行うことにより、ブロック歪を除去する。また、例えば、ループフィルタ506は、そのデブロックフィルタ処理結果(ブロック歪みの除去が行われた再構成画像)に対して、ウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いてループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。
なお、ループフィルタ506が行うフィルタ処理の種類は任意であり、上述した以外のフィルタ処理を行ってもよい。また、ループフィルタ506が、図23の符号化部400から供給されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うようにしてもよい。
ループフィルタ506は、フィルタ処理結果である復号画像を画面並べ替えバッファ507およびフレームメモリ509に供給する。
画面並べ替えバッファ507は、画像の並べ替えを行う。すなわち、図23の画面並べ替えバッファ402により符号化の順番のために並べ替えられたフレームの順番が、元の表示の順番に並べ替えられる。D/A変換部508は、画面並べ替えバッファ507から供給された画像をD/A変換し、図示せぬディスプレイに出力し、表示させる。
フレームメモリ509は、供給される復号画像を記憶し、所定のタイミングにおいて、若しくは、インター予測部511等の外部の要求に基づいて、記憶している復号画像を参照画像として、インター予測部511に供給する。
イントラ予測部510には、ヘッダ情報を復号して得られたイントラ予測モードを示す情報等が可逆復号部502から適宜供給される。イントラ予測部510は、図23のイントラ予測部413において用いられたイントラ予測モードで、フレームメモリ509から取得した参照画像を用いてイントラ予測を行い、予測画像を生成する。イントラ予測部510は、生成した予測画像を予測画像選択部512に供給する。
インター予測部511は、ヘッダ情報を復号して得られた情報(最適予測モード情報、参照画像情報等)を可逆復号部502から取得する。
インター予測部511は、可逆復号部502から取得された最適予測モード情報が示すインター予測モードで、フレームメモリ509から取得した参照画像を用いてインター予測を行い、予測画像を生成する。
予測画像選択部512は、イントラ予測部510からの予測画像またはインター予測部511からの予測画像を、演算部505に供給する。そして、演算部505においては、動きベクトルが用いられて生成された予測画像と逆直交変換部504からの復号残差データ(差分画像情報)とが加算されて元の画像が復号される。すなわち、インター予測部511、可逆復号部502、逆量子化部503、逆直交変換部504、演算部505は、動きベクトルを用いて、符号化データを復号し、元の画像を生成する復号部でもある。
コーデック処理部336は、このような符号化部400や復号部500を有することができる。
<符号化処理の流れ>
次に、以上のような符号化部400により実行される符号化処理の流れの例を、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップS401において、A/D変換部401は入力された画像をA/D変換する。ステップS402において、画面並べ替えバッファ402は、A/D変換された画像を記憶し、各ピクチャの表示する順番から符号化する順番への並べ替えを行う。ステップS403において、イントラ予測部413は、イントラ予測モードのイントラ予測処理を行う。
ステップS404において、インター予測部414は、インター予測モードでの動き予測や動き補償を行うインター予測処理を行う。
ステップS405において、予測画像選択部415は、イントラ予測部413およびインター予測部414から出力された各コスト関数値に基づいて、最適なモードを決定する。つまり、予測画像選択部415は、イントラ予測部413により生成された予測画像と、インター予測部414により生成された予測画像のいずれか一方を選択する。
ステップS406において、演算部403は、ステップS402の処理により並び替えられた画像と、ステップS405の処理により選択された予測画像との差分を演算する。差分データは元の画像データに較べてデータ量が低減される。したがって、画像をそのまま符号化する場合に較べて、データ量を圧縮することができる。
ステップS407において、直交変換部404は、ステップS406の処理により生成された差分情報を直交変換する。ステップS408において、量子化部405は、レート制御部416により算出された量子化パラメータを用いて、ステップS407の処理により得られた直交変換係数を量子化する。
ステップS409において、逆量子化部408は、ステップS408の処理により生成された量子化された係数(量子化係数とも称する)を、量子化部405の特性に対応する特性で逆量子化する。ステップS410において、逆直交変換部409は、ステップS409の処理により得られた直交変換係数を逆直交変換する。
ステップS411において、演算部410は、予測画像を局部的に復号された差分情報に加算し、局部的に復号された画像(演算部403への入力に対応する画像)を生成する。
ステップS412においてループフィルタ411は、ステップS411の処理により生成された画像をフィルタリングする。これによりブロック歪み等が除去される。
ステップS413において、フレームメモリ412は、ステップS412の処理によりループフィルタ処理が施された復号画像を記憶する。
ステップS414において、可逆符号化部406は、ステップS408の処理により量子化された係数を符号化する。すなわち、差分画像に対応するデータに対して、可変長符号化や算術符号化等の可逆符号化が行われる。
また、このとき、可逆符号化部406は、ステップS405の処理により選択された予測画像の予測モードに関する情報を符号化し、差分画像を符号化して得られる符号化データに付加する。つまり、可逆符号化部406は、イントラ予測部413から供給される最適イントラ予測モード情報、または、インター予測部414から供給される最適インター予測モードに応じた情報なども符号化し、符号化データに付加する。
ステップS415において蓄積バッファ407は、ステップS414の処理により得られた符号化データを蓄積する。蓄積バッファ407に蓄積された符号化データは、適宜読み出され、伝送路や記録媒体を介して復号側に伝送される。
ステップS416においてレート制御部416は、ステップS415の処理により蓄積バッファ407に蓄積された符号化データの符号量(発生符号量)に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部405の量子化動作のレートを制御する。また、レート制御部416は、量子化パラメータに関する情報を、量子化部405に供給する。
ステップS416の処理が終了すると、符号化処理が終了される。
以上のような符号化処理を実行することにより、コーデック処理部336は、画像データをHEVC方式により符号化することができる。
<復号処理の流れ>
次に、以上のような復号部500により実行される復号処理の流れの例を、図27のフローチャートを参照して説明する。
復号処理が開始されると、ステップS501において、蓄積バッファ501は、伝送されてきたビットストリームを蓄積する。ステップS502において、可逆復号部502は、蓄積バッファ501から供給されるビットストリーム(符号化された差分画像情報)を復号する。すなわち、図23の可逆符号化部406により符号化されたIピクチャ、Pピクチャ、並びにBピクチャが復号される。このとき、ヘッダ情報などのビットストリームに含められた差分画像情報以外の各種情報も復号される。
ステップS503において、逆量子化部503は、ステップS502の処理により得られた、量子化された係数を逆量子化する。
ステップS504において、逆直交変換部504は、ステップS503において逆量子化された係数を逆直交変換する。
ステップS505において、イントラ予測部510若しくはインター予測部511は、予測処理を行い、予測画像を生成する。つまり、可逆復号部502において判定された、符号化の際に適用された予測モードで予測処理が行われる。より具体的には、例えば、符号化の際にイントラ予測が適用された場合、イントラ予測部510が、符号化の際に最適とされたイントラ予測モードで予測画像を生成する。また、例えば、符号化の際にインター予測が適用された場合、インター予測部511が、符号化の際に最適とされたインター予測モードで予測画像を生成する。
ステップS506において、演算部505は、ステップS504において逆直交変換されて得られた差分画像情報に、ステップS505において生成された予測画像を加算する。これにより元の画像が復号される。
ステップS507において、ループフィルタ506は、ステップS506の処理により得られた再構成画像に対して、デブロックフィルタ処理や適応ループフィルタ処理等を含むループフィルタ処理を適宜行う。
ステップS508において、画面並べ替えバッファ507は、ステップS507においてフィルタ処理された画像の並べ替えを行う。すなわち符号化部400の画面並べ替えバッファ402により符号化のために並べ替えられたフレームの順序が、元の表示の順序に並べ替えられる。
ステップS509において、D/A変換部508は、ステップS508においてフレームの順序が並べ替えられた画像をD/A変換する。この画像が図示せぬディスプレイに出力され、画像が表示される。
ステップS510において、フレームメモリ509は、ステップS507においてフィルタ処理された画像を記憶する。
ステップS510の処理が終了すると、復号処理が終了される。
以上のような符号化処理を実行することにより、コーデック処理部336は、HEVC方式により画像データが符号化された符号化データを復号することができる。
なお、本技術を適用した撮像装置は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラだけでなく、携帯電話機、スマートホン、タブレット型デバイス、パーソナルコンピュータ等の、撮像機能を有する情報処理装置であってもよい。また、他の情報処理装置に装着して使用される(若しくは組み込みデバイスとして搭載される)カメラモジュールであってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図19に示されるように、記録部337として構成されても良い。例えば、記録部337に含まれる、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROMや、ハードディスクなどにより構成されるようにしてもよい。また、この記録媒体は、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディアにより構成されるようにしてもよい。上述したように、このリムーバブルメディアは、ドライブに装着されることにより、記録部337を構成する。このリムーバブルメディアには、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)や光ディスク(CD-ROMやDVDを含む)が含まれる。さらに、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)や半導体メモリ等も含まれる。
なお、例えば制御部310等のコンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 入射光を受光し、光電変換する受光部と、
前記受光部において得られた画像データを圧縮する圧縮部と
を備える撮像素子。
(2) 前記圧縮部は、前記画像データを簡易圧縮する
(1)、(3)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(3) 多層構造を形成する複数の基板を有し、
前記受光部および前記圧縮部は、互いに異なる基板に形成される
(1)、(2)、(4)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(4) 前記受光部および前記圧縮部は、1の基板に形成される
(1)乃至(3)、(5)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(5) 前記画像データは、前記受光部の各単位画素において得られた画素データの集合であり、
前記圧縮部は、前記画素データ同士の差分値をゴロム符号化する
(1)乃至(4)、(6)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(6) 前記圧縮部は、前記画像データに1次元DCT(Discrete Cosine Transform)を行う
(1)乃至(5)、(7)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(7) 前記第1の圧縮部は、所定の圧縮率で前記画像データを圧縮する
(1)乃至(6)、(8)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(8) 前記受光部において得られた前記画像データに対して所定の信号処理を行う前処理部をさらに備え、
前記圧縮部は、前記前処理部により前記信号処理が行われた画像データを圧縮する
(1)乃至(7)、(9)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(9) 前記信号処理は、ノイズ除去処理または欠陥データの補正である
(1)乃至(8)、(10)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(10) 前記画像データが動画像データである場合、前記画像データの画像サイズを所定のサイズに縮小する縮小部をさらに備え、
前記圧縮部は、前記画像データが動画像データである場合、前記縮小部により画像サイズが縮小された前記画像データを圧縮し、前記画像データが静止画像データである場合、前記受光部において得られる際の画像サイズの前記画像データを圧縮する
(1)乃至(9)、(11)、(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(11) 前記圧縮部により前記画像データが圧縮されて得られる符号化データを、外部に出力する出力部をさらに備える
(1)乃至(10)、(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(12) 前記圧縮部により前記画像データが圧縮されて得られる符号化データを記憶する記憶部をさらに備える
(1)乃至(11)のいずれかに記載の撮像素子。
(13) 入射光を受光し、光電変換する受光部と、
前記受光部において得られた画像データを圧縮する圧縮部と
を備える撮像素子と、
前記撮像素子より出力される、前記圧縮部により前記画像データが圧縮されて得られる符号化データを伸張する伸張部と
を備える撮像装置。
(14) 前記圧縮部は、前記画像データを簡易圧縮する
(13)、(15)乃至(19)に記載の撮像装置。
(15) 前記撮像素子は、多層構造を形成する複数の基板を有し、
前記受光部および前記圧縮部は、互いに異なる基板に形成される
(13)、(14)、(16)乃至(19)に記載の撮像装置。
(16) 前記受光部および前記圧縮部は、1の基板に形成される
(13)乃至(15)、(17)乃至(19)に記載の撮像装置。
(17) 前記画像データは、前記受光部の各単位画素において得られた画素データの集合であり、
前記圧縮部は、前記画素データ同士の差分値をゴロム符号化する
(13)乃至(16)、(18)、(19)に記載の撮像装置。
(18) 前記圧縮部は、前記画像データに1次元DCT(Discrete Cosine Transform)を行う
(13)乃至(17)、(19)に記載の撮像装置。
(19) 前記圧縮部は、固定の圧縮率で前記画像データを圧縮する
(13)乃至(18)に記載の撮像装置。
(20) 撮像装置の撮像方法において、
前記撮像装置の撮像素子により、
入射光を受光して光電変換し、
得られた画像データを圧縮し、得られた符号化データを前記撮像素子より出力し、
前記撮像素子より出力される前記符号化データを伸張する
撮像方法。
100 撮像素子, 101および102 半導体基板, 111 受光部, 112 A/D変換部, 113 圧縮部, 114 出力部, 121 バス, 130 画像処理装置, 131 入力部, 132 伸張部, 141 DPCM処理部, 142 ゴロム符号化部, 143 圧縮率調整部, 144 1次元DCT処理部, 151 圧縮率逆調整部, 152 ゴロム復号部, 153 逆DPCM処理部, 154 1次元逆DCT処理部, 160 前処理部, 161 欠陥補正部, 162 欠陥位置検出部, 163 NR処理部, 171 制御部, 172 画像縮小部, 181および191 半導体基板, 192 記憶制御部, 193 記憶部, 201 圧縮部, 202 伸張部, 300 撮像装置, 310 制御部, 311 操作部, 320 バス, 331 光学部, 332 イメージセンサ, 333 入力部, 334 伸張部, 335 画像処理部, 336 コーデック処理部, 337 記録部, 338 通信部, 339 表示部, 341 バス, 400 符号化部, 500 復号部

Claims (7)

  1. 多層構造を形成する複数の基板を有し、
    前記複数の基板の内のいずれかの階層の基板に形成され、入射光を受光し、光電変換する受光部と、
    前記複数の基板の内の、前記受光部が形成される階層以外のいずれかの階層の基板に形成され、前記受光部において得られる画素信号から得られるRAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮する記憶用圧縮部と、
    前記複数の基板の内の、前記受光部が形成される階層および前記記憶用圧縮部が形成される階層以外のいずれかの階層の基板に形成され、前記記憶用圧縮部により前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを記憶する記憶部と
    前記記憶部から読み出された前記符号化データを伸張する内部伸張部と、
    前記内部伸張部により前記符号化データが伸張されて得られた前記RAWデータに対して所定の信号処理を行う前処理部と
    を備える撮像装置
  2. 前記前処理部により信号処理が行われた前記RAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮する出力用圧縮部をさらに備える
    請求項1に記載の撮像装置
  3. 前記出力用圧縮部により前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを出力する出力部をさらに備える
    請求項2に記載の撮像装置
  4. 前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記簡易圧縮として、前記RAWデータの連続する画素データ同士の差分値を算出し、得られた前記差分値をゴロム符号化し、圧縮率が固定となるように、得られたゴロム符号にデータを付加する
    請求項2に記載の撮像装置
  5. 前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記簡易圧縮として、前記RAWデータに対して1次元DCT(Discrete Cosine Transform)を行い、圧縮率が固定となるように、得られた変換データの高域成分を破棄する
    請求項2に記載の撮像装置
  6. 前記記憶用圧縮部および前記出力用圧縮部は、前記RAWデータが動画像の場合、画像サイズが縮小された前記RAWデータを前記固定の圧縮率で簡易圧縮し、前記RAWデータが静止画像の場合、画像サイズが縮小されていない前記RAWデータを前記固定の圧縮率で簡易圧縮する
    請求項2に記載の撮像装置
  7. 撮像装置による撮像方法において、
    多層構造を形成する複数の基板を有し、
    前記複数の基板のいずれかの階層において、入射光を受光して光電変換し、
    前記複数の基板の他の階層において、前記入射光が光電変換されて得られる画素信号から得られるRAWデータを固定の圧縮率で簡易圧縮し、
    前記複数の基板のさらに他の階層において、前記RAWデータが前記固定の圧縮率で簡易圧縮されて得られる符号化データを記憶し、
    前記複数の基板の前記他の階層において、前記符号化データを伸張し、
    前記符号化データが伸張されて得られた前記RAWデータに対して所定の信号処理を行う
    撮像方法。
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