JP2002083292A - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

Info

Publication number
JP2002083292A
JP2002083292A JP2000273140A JP2000273140A JP2002083292A JP 2002083292 A JP2002083292 A JP 2002083292A JP 2000273140 A JP2000273140 A JP 2000273140A JP 2000273140 A JP2000273140 A JP 2000273140A JP 2002083292 A JP2002083292 A JP 2002083292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
bit
image
digital signal
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000273140A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nomura
仁 野村
Toru Shima
徹 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000273140A priority Critical patent/JP2002083292A/ja
Publication of JP2002083292A publication Critical patent/JP2002083292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写界を撮像して画像信号を生成し、該画像
信号のディジタル化と画像処理とを行う画像信号処理装
置に関し、該画像信号をディジタル化して得られるディ
ジタル信号と、画像処理によって生成したディジタル信
号とを同時に取り扱う処理を、簡単な構成により、速や
かに行うことを目的とする。 【解決手段】 アナログの画像信号を生成する撮像部
と、アナログの画像信号をnビットのディジタル信号に
変換する信号変換部と、nビットのディジタル信号に対
して予め決められた画像処理を行い、画像処理の結果を
画素単位で示すmビットのディジタル信号を生成する画
像処理部と、nビットのディジタル信号とmビットのデ
ィジタル信号とを画素単位で(n+m)個のビット列と
して保存する記録部と、少なくとも(n+m)本の信号
線から成り、記録部に保存された(n+m)個のビット
列に対応するディジタル信号を伝送する単一バスとを備
えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写界を撮像して
画像信号を生成し、該画像信号のディジタル化と画像処
理とを行う画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCDなどを用いた固体撮像
装置によって生成されるアナログの画像信号に対してA
/D変換を行い、ディジタル化された画像信号に所定の
画像処理を施す画像信号処理装置が知られている。図8
は、従来の画像信号処理装置の概略構成の例を示す図で
ある。
【0003】図8において、画像信号処理装置200
は、被写界を撮像して入射光に応じた画素出力に対応す
るアナログの画像信号を生成する固体撮像装置201
と、固体撮像装置201によって生成されるアナログの
画像信号をディジタル信号に変換するA/D変換器20
2と、そのディジタル信号を保存する第1のメモリ20
3と、第1のメモリ203に保存されたディジタル信号
に後述する空間的な画像処理や時間的な画像処理を施
し、このような画像処理の結果を示す新たなディジタル
信号を生成するプロセッサ204と、プロセッサ204
によって生成されたディジタル信号を保存する第2のメ
モリ205とを備えている。また、A/D変換器20
2、第1のメモリ203、プロセッサ204および第2
のメモリ205は、所定のビット数のディジタル信号が
伝送可能な単一バス206に接続されている。
【0004】すなわち、このような構成の画像信号処理
装置200では、固体撮像装置201で生成されたアナ
ログの画像信号は、A/D変換器202でディジタル信
号に変換され、単一バス206を介して第1のメモリ2
03に保存される。第1のメモリ203に保存されたデ
ィジタル信号は、単一バス206を介してプロセッサ2
04に読み出され、プロセッサ204の内部で空間的な
画像処理や時間的な画像処理が施される。
【0005】なお、プロセッサ204の内部で行われる
空間的な画像処理の代表的な例としては、エッジ検出や
平滑化、輪郭強調などのフィルタリング処理が挙げられ
る。また、固体撮像装置201が画像信号を繰り返し生
成する場合、プロセッサ204の内部では、複数のフレ
ーム(連続するフレームに限定されない)に対応する画
像信号に対して時間的な画像処理が可能であり、その代
表例としては、フレーム間差分処理や背景差分処理によ
る動き検出処理(動き検出処理によって実現される輪郭
強調も含む)が挙げられる。
【0006】プロセッサ204は、このような画像処理
の結果として、2値のディジタル信号(場合によって
は、多値のディジタル信号)を生成し、生成したディジ
タル信号を、単一バス206を介して、第2のメモリ2
05に保存する。そして、第1のメモリ203に保存さ
れたディジタル信号や第2のメモリ205に保存された
ディジタル信号は、プロセッサ204による制御に基づ
き、個別に単一バス206を介して、外部装置(例え
ば、外部記憶装置、パーソナルコンピュータ、各種ネッ
トワークなど)に伝送される。
【0007】このように、ディジタル信号を単一バス2
06を介して伝送する画像信号処理装置200では、外
部装置との接続が容易であるというメリットがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単一バス20
6によるディジタル信号の伝送は、このようなメリット
がある反面、一度に複数のディジタル信号を伝送できな
いという不具合がある。
【0009】すなわち、画像信号処理装置200では、
第1のメモリ203に保存されているディジタル信号が
単一バス206を介して伝送されている間は、第2のメ
モリ205に保存されているディジタル信号を伝送する
ことはできない。なお、画像信号処理装置200では、
A/D変換器202から出力されるディジタル信号と、
プロセッサ204による画像処理の結果として生成され
るディジタル信号とを1つのメモリ内の異なるメモリ空
間に保存することが可能である。しかし、これらのディ
ジタル信号は、1つのメモリに保存されたとしても、単
一バス206を介して個別にアクセスされることになる
ため、同時に伝送することはできない。
【0010】このように、画像信号処理装置200で
は、複数のディジタル信号を外部記録装置に同時に記録
したり、画素単位で複数のディジタル信号を同時に読み
出して画像処理を行うなど、複数のディジタル信号を同
時に取り扱う処理を行うことができないという問題があ
った。このような問題を解消するため、単一バス206
に代えて、第1のメモリ203に保存されたディジタル
信号を伝送するバスと、第2のメモリ205に保存され
たディジタル信号を伝送するバスとを個別に設けて、こ
れらのディジタル信号の並列処理を実現する方法が考え
られている。
【0011】しかし、このような方法では、複数のバス
を設けることにより装置の構成が複雑になるばかりでな
く、各々のバスを介して伝送されるディジタル信号の同
期をとったり、外部装置との接続の際にバスを切り替え
るなどの複雑な処理を行う必要があるため、複数のディ
ジタル信号を同時に取り扱う処理を高速で行うことは難
しい。なお、このような処理を高速で行うことは、高性
能のプロセッサを用いることによって実現することが可
能であるが、装置全体が高価になるという不具合が発生
する。
【0012】そこで、請求項1ないし請求項5に記載の
発明は、被写界を撮像して生成した画像信号をディジタ
ル化して得られるディジタル信号と、画像処理によって
生成したディジタル信号とを同時に取り扱う処理を、簡
単な構成で、高速に行うことができる画像信号処理装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像信
号処理装置は、被写界を撮像して入射光に応じた画素出
力に対応するアナログの画像信号を生成する撮像部と、
前記アナログの画像信号をn個(nは自然数)のビット
列に対応するnビットのディジタル信号に変換する信号
変換部と、前記nビットのディジタル信号に対して予め
決められた画像処理を行って、該画像処理の結果を画素
単位で示すm個(mは自然数)のビット列に対応するm
ビットのディジタル信号を生成する画像処理部と、前記
nビットのディジタル信号と前記mビットのディジタル
信号とを、画素単位で(n+m)個のビット列として保
存する記録部と、少なくとも(n+m)本の信号線から
成り、前記記録部に保存された(n+m)個のビット列
に対応するディジタル信号を伝送する単一バスとを備え
たことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の画像信号処理装置は、被
写界を撮像して入射光に応じた画素出力に対応するアナ
ログの画像信号を生成すると共に、該画素出力に対して
予め決められた画像処理を行って、該画像処理の結果を
画素単位で示すm個(mは自然数)のビット列に対応す
るmビットのディジタル信号を生成する画像処理用撮像
部と、前記アナログの画像信号をn個(nは自然数)の
ビット列に対応するnビットのディジタル信号に変換す
る信号変換部と、前記mビットのディジタル信号と前記
nビットのディジタル信号とを、画素単位で(n+m)
個のビット列として保存する記録部と、少なくとも(n
+m)本の信号線から成り、前記記録部に保存された
(n+m)個のビット列に対応するディジタル信号を伝
送する単一バスとを備えたことを特徴とする。
【0015】なお、請求項2に記載の画像信号処理装置
において、画像処理用撮像部は、画像処理として、隣接
する画素の画素出力の差異を求め、その差異を示すm個
のビット列に対応するmビットのディジタル信号を生成
しても良いし、被写界の撮像を繰り返し行う場合、同一
の画素に対して異なるタイミングで生成した画素出力の
差異を求め、その差異を示すm個のビット列に対応する
mビットのディジタル信号を生成しても良い。
【0016】請求項3に記載の画像信号処理装置は、被
写界を撮像して入射光に応じた画素出力に対応するアナ
ログの画像信号を生成する撮像部と、前記アナログの画
像信号をn個(nは自然数)のビット列に対応するnビ
ットのディジタル信号に変換する信号変換部と、前記n
ビットのディジタル信号に対して予め決められた画像処
理を行って、該画像処理の結果を画素単位で示すm個
(mは自然数)のビット列に対応するmビットのディジ
タル信号を生成する画像処理部と、前記nビットのディ
ジタル信号と前記mビットのディジタル信号とを、画素
単位で(n+m)個のビット列として取り扱って、予め
決められた処理を行う信号処理部とを備えたことを特徴
とする。
【0017】なお、請求項3に記載の画像信号処理装置
において、信号処理部は、(n+m)個のビット列に対
する処理として、例えば、(n+m)個のビット列を外
部装置(例えば、外部記憶装置、パーソナルコンピュー
タ、各種ネットワークなど)に同時に伝送する処理や、
nビットのディジタル信号とmビットのディジタル信号
とを同時に処理対象とする画像処理などを行っても良
い。
【0018】また、請求項1〜請求項3に記載の画像信
号処理装置において、信号変換部は、前記アナログの画
像信号を、(n+α)ビットのディジタル信号に変換し
て、そのディジタル信号の上位nビットを前記nビット
のディジタル信号としても良い。さらに、請求項1、請
求項3に記載の画像信号処理装置において、画像処理部
は、1種類の画像処理に限らず複数種類の画像処理を行
って、各々の画像処理の結果を画素単位で示すビット列
を合わせてmビットのディジタル信号を生成しても良
い。
【0019】請求項4に記載の画像信号処理装置は、請
求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の画像信号処
理装置において、前記(n+m)個のビット列のうち、
上位mビットに前記mビットのディジタル信号に対応す
るビット列を割り当て、下位nビットに前記nビットの
ディジタル信号に対応するビット列を割り当てることを
特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の画像信号処理装置におい
て、画像信号処理装置を単一の半導体基板上に形成し、
CMOS回路で構成することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。
【0022】なお、以下に説明する第1の実施形態は、
請求項1、請求項3および請求項4に記載の発明に対応
する実施形態であり、第2の実施形態は、請求項2およ
び請求項4に記載の発明に対応する実施形態であり、第
3の実施形態は、請求項1、請求項3、請求項4、請求
項5に記載の発明に対応する実施形態である。 《第1の実施形態》図1は、第1の実施形態の画像信号
処理装置10の概略構成を示す図である。
【0023】図1において、画像信号処理装置10は、
被写界を撮像して、複数の画素P1〜Pk(図示省略)
の各々の画素出力に対応するアナログの画像信号を生成
する固体撮像装置1と、固体撮像装置1によって生成さ
れるアナログの画像信号をディジタル信号(以下、「デ
ィジタル画像信号」と称する)に変換するA/D変換器
2と、そのディジタル画像信号を保存するメモリ3と、
メモリ3に保存されたディジタル画像信号に画像処理を
施し、新たにディジタル信号(以下、「画像処理信号」
と称する)を生成してメモリ3に保存するプロセッサ4
とを備えている。また、A/D変換器2、メモリ3およ
びプロセッサ4は、単一バス5に接続されている。
【0024】なお、第1の実施形態と請求項との対応関
係は、次の通りである。固体撮像装置1は、請求項1、
請求項3に記載の撮像部に対応し、A/D変換部2は、
請求項1、請求項3に記載の信号変換部に対応し、メモ
リ3は、請求項1に記載の記録部に対応し、プロセッサ
4は、請求項1、請求項3に記載の画像処理部に対応
し、単一バス5は、請求項1に記載の単一バスに対応
し、後述するプロセッサ4による「メモリ3に保存され
たデータを単一バス5を介し8ビットのディジタル信号
として外部装置に伝送する機能」は、請求項3に記載の
信号処理部に対応し、ディジタル画像信号は、請求項
1、請求項3、請求項4に記載の「nビットのディジタ
ル信号」に対応し、画像処理信号は、請求項1、請求項
3、請求項4に記載の「mビットのディジタル信号」に
対応する。
【0025】以下、画像信号処理装置10の動作を説明
する。画像信号処理装置10では、固体撮像装置1によ
って被写界が撮像されてアナログの画像信号が生成され
ると、A/D変換器2は、そのアナログの画像信号を7
ビットのディジタル画像信号に変換してメモリ3に保存
する。次に、プロセッサ4は、メモリ3に保存された7
ビットのディジタル画像信号を、単一バス5を介して読
み出し、そのディジタル画像信号に対し、空間的な画像
処理(例えば、エッジ検出や平滑化、輪郭強調などのフ
ィルタリング処理)や時間的な画像処理(例えば、フレ
ーム間差分処理や背景差分処理)を行う。そして、その
処理結果として1ビット(2値)の画像処理信号を生成
し、その1ビットの画像処理信号を、7ビットのディジ
タル画像信号と共に、8ビットのデータとしてメモリ3
に保存する。
【0026】図2は、メモリ3内のメモリマップを示す
図である。図2に示すように、メモリ3において、アド
レスxのビット0(最下位ビット:以下、LSB(Leas
t Significant Bit)と称する)からビット6までの下
位7ビットには、固体撮像装置1の画素P1に対応する
7ビットのディジタル画像信号D0〜D6が保存され、
同様に、アドレスx+1の下位7ビットには画素P2に
対応する7ビットのディジタル画像信号D0〜D6が保
存される。
【0027】また、各画素に対応する1ビットの画像処
理信号B0は、各アドレスの最上位ビット(ビット7:
以下、MSB(Most Significant Bit)と称する)に保
存される。なお、メモリ3は、固体撮像装置1の画素数
応分のディジタル画像信号と画像処理信号とを保存する
のに十分なメモリ容量を有するものとする。例えば、固
体撮像装置1の総画素数がkであるとき、メモリ3はk
×8ビット以上の容量を有する。
【0028】以上説明したようにして8ビットのデータ
としてメモリ3に保存されたディジタル画像信号と画像
処理信号とは、プロセッサ4による制御に基づき、単一
バス5を介し、8ビットのディジタル信号として外部装
置に伝送することができる。図3は、単一バス5におけ
るディジタル画像信号と画像処理信号との配列を示す図
である。
【0029】図3に示すように、単一バス5において、
LSBからビット6までの下位7ビットには、ディジタ
ル画像信号D0〜D6が割り当てられ、MSBには画像
処理信号B0が割り当てられている。そのため、単一バ
ス5は、ディジタル画像信号と画像処理信号との両方を
同時に伝送することができる。
【0030】ここで、画像処理の一例としてフレーム間
差分処理を行う場合のプロセッサ4の動作を説明する。
ただし、ここでは、固体撮像装置1によって被写界が繰
り返し撮像されている過程において、任意のタイミング
で生成されるアナログの画像信号に対応するフレームを
現フレームと称し、現フレームの一つ前のフレームを前
フレームと称し、前フレームに対応するディジタル画像
信号が既にメモリ3に保存されているものとする。すな
わち、メモリ3のアドレスxの下位7ビットには、前フ
レームの画素P1に対応したディジタル画像信号D0〜
D6が保存されており、同様に、アドレスx+1,x+
2,・・・,x+(k−1)の下位7ビットには画素P
2,画素P3,・・・,画素Pkに対応したディジタル
画像信号D0〜D6がそれぞれ保存されているものとす
る。
【0031】プロセッサ4は、固体撮像装置1から現フ
レームにおける画素P1に対応するアナログの画像信号
が出力されると、そのアナログの画像信号がA/D変換
器2によりディジタル画像信号に変換されるタイミング
に合わせて、メモリ3から前フレームの画素P1に対応
するディジタル画像信号を読み出す。次に、プロセッサ
4は、前フレームにおける画素P1に対応するディジタ
ル画像信号と、現フレームにおける画素P1に対応する
ディジタル画像信号とを比較し、その差異が所定の閾値
を上回るか否かを判定することによって、画素P1にお
けるフレーム間の差が有意的であるか否か(画素P1で
動きが検出されたか否か)を判断する。
【0032】そして、プロセッサ4は、フレーム間の差
が有意的であると判断した場合、画素P1に対応する画
像処理信号の値を「1」(すなわち、B0=「1」)と
し、フレーム間の差が有意的でないと判断した場合、画
素P1に対応する画像処理信号の値を「0」(すなわ
ち、B0=「0」)とする。次に、プロセッサ4は、画
素P1に対応する画像処理信号の値を、メモリ3のアド
レスxのMSBに保存し、現フレームに対応するディジ
タル画像信号を、メモリ3のアドレスxの下位7ビット
に保存する。
【0033】そして、プロセッサ4は、以上の処理を、
画素P2,画素P3,・・・,画素Pkに対して繰り返
し行うことによって、前フレームと現フレームとのフレ
ーム間差分処理を実現する。すなわち、このようなプロ
セッサ4によるフレーム間差分処理によって、各画素に
対応する「前フレームと現フレームとのフレーム間差分
処理の結果を示す2値の画像処理信号」と「現フレーム
に対応するディジタル画像信号」とは、メモリ3内の同
一アドレスに8ビットのデータとして保存されることに
なる。
【0034】以上説明したように、第1の実施形態で
は、ディジタル画像信号と画像処理信号とを同一メモリ
内の同一のメモリ空間に保存することにより、単一バス
を備えた構成であっても、両方の信号を同時にアクセス
することができる。したがって、ディジタル画像信号と
画像処理信号とを同時に取り扱う処理を高速に行うこと
が可能である。なお、ディジタル画像信号と画像処理信
号とを同時に取り扱う処理としては、両方の信号を外部
装置ヘ同時に伝送する処理の他に、画素単位で両方の信
号を同時に処理対象とする必要がある画像処理などが挙
げられる。
【0035】また、第1の実施形態では、ディジタル画
像信号と画像処理信号とを同一メモリ内の同一のメモリ
空間に保存するので、大量のメモリを用意する必要もな
く、メモリの容量を低減することができる。さらに、第
1の実施形態では、ディジタル画像信号と画像処理信号
とを同時に外部装置ヘ伝送する処理を、単一バスを介し
て実現できるので、複数のバスを設けた装置で行われて
いたバス間の調整や、外部装置との接続のためのバスの
切り替えなどを行う必要がない。したがって、高性能な
プロセッサも必要なく、装置の構成も簡単になるため、
低廉化と小型化とが図られる。
【0036】なお、第1の実施形態では、画像処理信号
を、単一バス5やメモリ3内の各アドレスのMSBに割
り当てる場合について説明したが、本発明は、これに限
定されることはなく、画像処理信号を割り当てるビット
は、他のビット(例えば、LSB)でも良い。ただし、
第1の実施形態のように、画像処理信号をMSBに割り
当てる場合には、画像データの強調が容易に行えるとい
う利点がある。すなわち、8ビットのデータ列を一つの
値と見なすと、MSBに「1」が設定された画素(画像
処理の一例として上述したフレーム間差分処理が行われ
た場合、動きが検出された画素に相当する)では、元々
のディジタル画像信号(7ビットのディジタル画像信号
に相当する)の値が2倍されたことになる。したがっ
て、画像処理信号をMSBに割り当てる画像信号処理装
置では、特別な構成や処理を新たに付加することなく、
強調表示などの処理を容易に行うことが可能である。
【0037】《第2の実施形態》図4は、第2の実施形
態の画像信号処理装置20の概略構成を示す図である。
図4において、図1に示す画像信号処理装置10と機能
が同じものについては、同じ符号を付与し、説明を省略
する。なお、第2の実施形態と第1の実施形態との構成
の相違点は、図4の動き検出用固体撮像装置11および
ラッチ回路17が、図1の固体撮像装置1およびプロセ
ッサ4に代えて設けられている点である。
【0038】図4の動き検出用固体撮像装置11は、ア
ナログの画像信号の他に、被写体の動きの有無を画素単
位で示す1ビットのディジタル信号(画像処理信号に相
当する)を、独立かつ同時に生成して出力するものであ
り、例えば、本出願人が出願した特開平11−8805
号公報に記載の動き検出用固体撮像装置が適用できる。
図5および図6は、動き検出用固体撮像装置11の構成
例を示す図である。
【0039】ただし、図5および図6は、特開平11−
8805号公報に記載の動き検出用固体撮像装置の概略
構成を示す模式回路図に相当するため、構成の詳細な説
明は省略する。
【0040】なお、第2の実施形態と請求項との対応関
係は、次の通りである。動き検出用固体撮像装置11
は、請求項2に記載の画像処理用撮像部に対応し、A/
D変換部2は、請求項2に記載の信号変換部に対応し、
メモリ3、ラッチ回路17は、請求項2に記載の記録部
に対応し、単一バス5は、請求項2に記載の単一バスに
対応し、ディジタル画像信号は、請求項2、請求項4に
記載の「nビットのディジタル信号」に対応し、画像処
理信号は、請求項2、請求項4に記載の「mビットのデ
ィジタル信号」に対応する。
【0041】ここで、画像信号処理装置20全体の動作
の説明に先立ち、動き検出用固体撮像装置11によっ
て、アナログの画像信号および画像処理信号が生成され
る過程を、図5および図6に基づいて説明する。図5に
おいて、各画素101内のフォトダイオードPDでは、
入射光に応じた電荷が生成される。このようにして生成
される電荷は、画素101内の転送用MOSトランジス
タQTが導通されると、増幅用トランジスタQAのゲー
トに転送され、その後、転送用MOSトランジスタQT
が非導通となると、増幅用トランジスタQAのゲート領
域に保持されることになる。
【0042】いま、前フレームに対する電荷が既に増幅
用トランジスタQAのゲート領域に保持され、現フレー
ムに対する電荷がフォトダイオードPDによって新たに
生成されている状態を考える。このような状態で画素1
01内の画素分離用MOSトランジスタQXおよび図6
の異値検出回路102内のスイッチ用MOSトランジス
タQRが導通されると、増幅用トランジスタQAのゲー
ト領域に保持されている前フレームの信号電荷に応じた
信号出力は、垂直読み出し線103を介して異値検出回
路102内の信号蓄積用コンデンサCRに保持される。
【0043】また、画素101内のリセット用MOSト
ランジスタQPが導通されると、増幅用トランジスタQ
Aのゲート領域に保持されている電荷はリセットされ
る。その後、画素101内の画素分離用MOSトランジ
スタQXおよび図6のビデオ信号生成回路104内のス
イッチ用MOSトランジスタQVが導通されると、ビデ
オ信号生成回路104内のホールド容量CVには、画素
101内の増幅用トランジスタQAのゲート領域がリセ
ットされた状態に応じた信号が保持される。なお、この
ような信号は、リセット時の雑音や増幅用トランジスタ
QAのゲート・ソース間電圧のばらつきを含む信号であ
り、以下、暗信号と称する。
【0044】続いて、画素101内の転送用MOSトラ
ンジスタQTが導通されると、フォトダイオードPDに
よって新たに生成された現フレームに対する電荷は、増
幅用トランジスタQAのゲートに転送される。このよう
な状態で、画素101内の画素分離用MOSトランジス
タQXおよび図6の異値検出回路102内のスイッチ用
MOSトランジスタQSが導通されると、増幅用トラン
ジスタQAのゲートに転送された現フレームの信号電荷
に応じた信号出力は、垂直読み出し線103を介して異
値検出回路102内の信号蓄積用コンデンサCSに保持
される。すなわち、異値検出回路102内の信号蓄積用
コンデンサCRには、前フレームに対する電荷が保持さ
れ、信号蓄積用コンデンサCSには、現フレームに対す
る電荷が保持されることになる。
【0045】図6の異値検出回路102内の異値検出器
XAは、信号蓄積用コンデンサCRと信号蓄積用コンデ
ンサCSとに保持された電荷に応じた信号電圧の差の絶
対値を取得し、その絶対値が予め決められた値以上であ
る場合には「1」を示す信号を出力し、絶対値が予め決
められた値未満である場合には「0」を示す信号を出力
する。
【0046】そして、このようにして異値検出器XAか
ら出力される信号は、シフトレジスタ105を介し、画
像処理信号として外部へ出力される。一方、画素101
内の増幅用トランジスタQAのゲート領域に現フレーム
に対する電荷が転送された状態で、画素分離用MOSト
ランジスタQXが導通されると、ビデオ信号生成回路1
04内のホールド容量CVには、現フレームに対する電
荷に応じた信号が入力されることになる。この時、ホー
ルド容量CVには、既に上述した暗信号が保持されてい
る。
【0047】そのため、ホールド容量CVの出力端(ビ
デオ信号生成回路104の出力端)からは、現フレーム
に対する電荷に応じた信号から暗信号が除された信号が
出力され、水平走査回路106の制御に基づき、アナロ
グの画像信号として外部へ出力されることになる。以上
説明したように、動き検出用固体撮像装置11は、アナ
ログの画像信号および画像処理信号を独立かつ同時に生
成して出力することができる。
【0048】以下、画像信号処理装置20全体の動作を
説明する。画像信号処理装置20では、上述したように
して、動き検出用固体撮像装置11からアナログの画像
信号と画像処理信号とが出力されると、A/D変換器2
は、アナログの画像信号をディジタル画像信号(7ビッ
トのディジタル信号)に変換し、ラッチ回路17は、画
像処理信号を一旦保持して、A/D変換器2から出力さ
れるディジタル画像信号と画像処理信号との同期をと
る。
【0049】メモリ3は、A/D変換器2から出力され
るディジタル画像信号とラッチ回路17から出力される
画像処理信号とを、図2に示すメモリマップに準拠し、
8ビットのデータとして保存する。また、このようにし
て保存されたデータは、単一バス5を介し、図3に示す
配列により、8ビットのディジタル信号として外部装置
に伝送される。
【0050】以上説明したように、第2の実施形態で
は、ディジタル画像信号と画像処理信号とを同一メモリ
内の同一のメモリ空間に保存することにより、単一バス
を備えた構成であっても、両方の信号を同時にアクセス
することができる。そのため、第1の実施形態と同様の
効果を得ることができる。また、第2の実施形態では、
動き検出用固体撮像装置11によって、アナログの画像
信号と画像処理信号とが独立かつ同時に生成されて出力
されるので、動体検出のための画像処理を行う特別なプ
ロセッサは不要になる。そのため、装置の構成を、第1
の実施形態よりも簡単にすることが可能である。
【0051】なお、第2の実施形態では、動き検出用固
体撮像装置11からアナログの画像信号と1ビットの画
像処理信号とが出力されるが、A/D変換器2およびラ
ッチ回路17を動き検出用固体撮像装置11の内部に設
け、動き検出用固体撮像装置11から、直接、各画素に
対応する7ビットのディジタル画像信号と1ビットの画
像処理信号とを出力する構成にしても良い。
【0052】また、第2の実施形態では、動き検出用固
体撮像装置11を備えた画像信号処理装置20について
説明したが、本発明は、動き検出用固体撮像装置11に
限定されず、画像処理の結果を画素単位で表すディジタ
ル信号(画像処理信号に相当する)を出力することがで
きる固体撮像装置であれば、如何なる画像処理を実現す
る固体撮像装置であっても適用することができる。例え
ば、本出願人が出願した特開平11−2252895号
公報に記載のエッジ検出用固体撮像装置が適用できる。
【0053】《第3の実施形態》図7は、第3の実施形
態の画像信号処理装置30の概略構成を示す図である。
図7において、画像信号処理装置30は、単一の半導体
基板上に形成され、入射光に応じた電気信号(画素出力
に相当する)を生成する複数のフォトダイオードおよび
読み出し機構から成るフォトダイオードアレイ31と、
フォトダイオードアレイ31からの電気信号の読み出し
動作を制御するタイミング信号を発生するタイミング発
生回路32と、各々のフォトダイオードから読み出され
た電気信号を走査してアナログの画像信号として出力す
る垂直スキャナ33および水平スキャナ34と、垂直ス
キャナ33および水平スキャナ34を介して出力される
アナログの画像信号を増幅するアンプ35と、アンプ3
5で増幅されたアナログの画像信号をディジタル画像信
号に変換するA/D変換回路36と、A/D変換回路3
6から出力されるディジタル画像信号を保存するメモリ
回路37と、メモリ回路37に保存されたディジタル画
像信号に第1の実施形態と同様にして画像処理を施し、
画像処理信号を生成してメモリ回路37に保存するプロ
セッサ38と、メモリ回路37に保存された8ビットの
データを外部装置に出力するインターフェース回路39
とで構成される。また、A/D変換回路36、メモリ回
路37、プロセッサ38およびインタフェース回路39
とは、単一バス40に接続されている。
【0054】ただし、画像信号処理装置30では、フォ
トダイオードアレイ31以外の構成要素はCMOS回路
で構成されているものとする。このように、フォトダイ
オードアレイ31以外の各構成要素をCMOS回路で構
成する技術は、公知であり、撮像部(図7のフォトダイ
オードアレイ31に相当する)とCMOS回路とを同一
半導体基板上に形成する技術は、例えば、特開平8−3
35688号公報に開示されているため、ここでは、こ
れらの技術の説明は省略する。
【0055】なお、第3の実施形態と請求項との対応関
係は、次の通りである。フォトダイオードアレイ31、
タイミング発生回路32、垂直スキャナ33、水平スキ
ャナ34、アンプ35は、請求項1、請求項3に記載の
撮像部に対応し、A/D変換回路36は、請求項1、請
求項3に記載の信号変換部に対応し、メモリ回路37
は、請求項1に記載の記録部に対応し、プロセッサ38
は、請求項1、請求項3に記載の画像処理部に対応し、
単一バス40は、請求項1に記載の単一バスに対応し、
後述するインタフェース回路39による「メモリ回路3
7に保存されたデータを単一バス40を介し8ビットの
ディジタル信号として外部装置に伝送する機能」は、請
求項3に記載の信号処理部に対応し、ディジタル画像信
号は、請求項1、請求項3、請求項4に記載の「nビッ
トのディジタル信号」に対応し、画像処理信号は、請求
項1、請求項3、請求項4に記載の「mビットのディジ
タル信号」に対応する。また、画像信号処理装置30
は、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5に記載の
画像信号処理装置に対応する。
【0056】以下、画像信号処理装置30の動作を説明
する。画像信号処理装置30では、アンプ35で増幅さ
れたアナログの画像信号は、A/D変換回路36によっ
て、7ビットのディジタル画像信号に変換されてメモリ
回路37に保存される。プロセッサ38は、このように
してメモリ回路37に保存された7ビットのディジタル
画像信号を、単一バス40を介して読み出し、そのディ
ジタル画像信号に対し、第1の実施形態のプロセッサ4
と同様に、空間的な画像処理や時間的な画像処理を行
う。そして、その処理結果として1ビット(2値)の画
像処理信号を生成し、その1ビットの画像処理信号と7
ビットのディジタル画像信号とを、図2に示すメモリマ
ップに準拠し、8ビットのデータとして保存する。
【0057】インタフェース回路39は、このようにし
て保存されたデータを、単一バス40を介し、図3に示
す配列により、8ビットのディジタル信号として外部装
置に伝送する。以上説明したように、第3の実施形態で
は、ディジタル画像信号と画像処理信号とを同一メモリ
内の同一のメモリ空間に保存することにより、単一バス
を備えた構成であっても、両方の信号を同時にアクセス
することができる。そのため、第1の実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0058】また、第3の実施形態では、ディジタル画
像信号および画像処理信号の生成と、両方の信号を単一
バスを介して同時に外部装置に伝送する処理とを、単一
の半導体基板(1チップ)上で行うことができる共に、
フォトダイオードアレイ31以外の構成要素をCMOS
回路で構成することにより単一電源での駆動が可能とな
り部品点数を減らすことができる。
【0059】そのため、第3の実施形態によれば、第1
の実施形態よりも、一層の小型化が図られる。また、C
MOS回路で構成される各々の構成要素は、CMOSプ
ロセスで一括して製造できるため、製造工程が低減され
て装置全体の低廉化が可能となる。ところで、CMOS
回路は消費電力を非常に小さく抑えられることが一般に
知られている。第3の実施形態では、フォトダイオード
アレイ31以外の構成要素をCMOS回路で構成してい
るので、装置全体の低消費電力化も可能である。
【0060】そのため、第3の実施形態の画像信号処理
装置30は、携帯機器やゲーム機器など小型、低消費電
力が必要とされる機器への応用も可能となり、応用範囲
が広いという効果もある。なお、第3の実施形態は、プ
ロセッサ38によって画像処理を行って画像処理信号を
生成しており、第1の実施形態の画像信号処理装置10
に相当する構成要素を単一の半導体基板上に形成する例
を示したことになるが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、第2の実施形態の画像信号処理装置20の
ように、固体撮像装置内で画像処理信号を生成する画像
信号処理装置の構成要素を単一の半導体基板上に形成し
ても良い。
【0061】また、上述した各実施形態では、7ビット
のディジタル画像信号と1ビットの画像処理信号とが8
ビットのデータとして保存され、単一バスを介して8ビ
ットのディジタル信号として伝送されるが、本発明は、
これに限定されるものではなく、他のビット数でも適用
できることは明らかである。すなわち、A/D変換時の
分解能をnビットとし、画像処理信号がmビット(2値
または多値)のディジタル信号であるとすると、ディジ
タル画像信号と画像処理信号とを(n+m)ビットのデ
ィジタル信号として取り扱うことができる。
【0062】なお、多値のディジタル信号を画像処理信
号として生成する画像処理としては、フレーム間差分処
理において、前フレームに対応するディジタル画像信号
と現フレームに対応するディジタル画像信号との変化量
(符号を含んでも良い)を示す多値のデータを、そのま
ま、画像処理信号とする処理などが挙げられる。ところ
で、このような変化量の符号は、前フレームと現フレー
ムとの間で、輝度が暗い状態から明るい状態に変化した
か/明るい状態から暗い状態に変化したか示す情報とし
て用いることが可能である。
【0063】また、第1の実施形態および第3の実施形
態では、プロセッサ4,38によって複数種類の画像処
理を行うことが可能であるため、これらの画像処理の各
々の結果を画素単位で示すビット列を合わせて、多値の
画像処理信号とすることもできる。ところで、上述した
各実施形態では、アナログの画像信号を7ビットのディ
ジタル画像信号に変換しているが、アナログの画像信号
を8ビットのディジタル信号に変換し、そのディジタル
信号のうち、上位7ビットに対応するディジタル信号
を、7ビットのディジタル画像信号として用いても、デ
ィジタル画像信号の精度が著しく損なわれることはな
い。
【0064】そのため、A/D変換器2やA/D変換回
路36に代えて、A/D変換時の分解能が8ビットであ
る既存のA/D変換器やA/D変換回路を代用すること
が可能である。すなわち、A/D変換時の分解能が(n
+α)ビットのA/D変換器を用いた場合でも、(n+
α)ビットのディジタル信号の上位nビットのみをディ
ジタル画像信号とすることにより、このようなnビット
のディジタル画像信号と、mビットの画像処理信号と
は、(n+m)ビットのディジタル信号として取り扱う
ことが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に記載の発明では、被写界を撮像して生成した画
像信号をディジタル化して得られるnビットのディジタ
ル信号と、画像処理によって生成したmビットのディジ
タル信号とを、画素単位で(n+m)個のビット列とし
て保存し、単一バスを介して伝送するので、両方のディ
ジタル信号を同時に伝送することができる。
【0066】そのため、請求項1および請求項2に記載
の発明によれば、各々のディジタル信号を異なるメモリ
に保存して個別にアクセスする必要があった従来の画像
信号処理装置と比べ、装置の構成を簡素化することがで
きると共に、両方のディジタル信号を同時に取り扱う処
理を高速に行うことができる。また、各々のディジタル
信号の伝送を複数のバスを介して実現する画像信号処理
装置と比べ、装置の構成を簡素化することができると共
に、高性能なプロセッサを用いることなく、両方のディ
ジタル信号を同時に取り扱う処理を高速に行うことがで
きる。
【0067】請求項3に記載の発明は、被写界を撮像し
て生成した画像信号をディジタル化して得られるnビッ
トのディジタル信号と、画像処理によって生成したmビ
ットのディジタル信号とを、画素単位で(n+m)個の
ビット列として取り扱って予め決められた処理を行う。
したがって、このような処理に際して、各々のディジタ
ル信号を異なるメモリに個別に保存したり、複数のバス
を介して個別に伝送する必要がなく、単一のメモリや単
一バスを利用することが可能である。そのため、装置の
構成を簡素化することができると共に、高性能なプロセ
ッサを用いることなく、両方のディジタル信号を同時に
取り扱う処理を高速に行うことができる。
【0068】すなわち、請求項1ないし請求項3に記載
の発明によれば、両方のディジタル信号を同時に取り扱
う処理を、簡単な構成で、高速に行うことが可能であ
る。また、請求項4に記載の発明では、画像処理によっ
て生成したmビットのディジタル信号を、(n+m)個
のビット列の上位mビットに割り当てるので、(n+
m)個のビット列を一つの値と見なすと、その値の大小
に画像処理の結果が反映され易い。そのため、その値の
大小によって画像処理の結果を容易に把握できるので、
画像信号をディジタル化して得られるnビットのディジ
タル信号に、画像処理の結果に応じた処理を行う場合で
あっても、その処理を高速に行うことが可能である。
【0069】さらに、請求項5に記載の発明では、画像
信号処理装置を単一の半導体基板上に形成し、CMOS
回路で構成するので、単一電源での駆動が可能となり部
品点数を減らすことができ、低消費電力化や一層の小型
化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の画像信号処理装置の概略構成
を示す図である。
【図2】メモリマップを示す図である。
【図3】単一バスにおけるディジタル画像信号と画像処
理信号との配列を示す図である。
【図4】第2の実施形態の画像信号処理装置の概略構成
を示す図である。
【図5】動き検出用固体撮像装置の構成例を示す図であ
る。
【図6】動き検出用固体撮像装置の構成例を示す図(続
き)である。
【図7】第3の実施形態の画像信号処理装置の概略構成
を示す図である。
【図8】従来の画像信号処理装置の概略構成の例を示す
図である。
【符号の説明】
1,201 固体撮像装置 2,202 A/D変換器 3 メモリ 4,38,204 プロセッサ 5,40 単一バス 10,20,30,200 画像信号処理装置 11,100 動き検出用固体撮像装置 17 ラッチ回路 31 フォトダイオードアレイ 32 タイミング発生回路 33 垂直スキャナ 34 水平スキャナ 35 アンプ 36 A/D変換回路 37 メモリ回路 39 インターフェース回路 101 画素 102 異値検出回路 103 垂直読み出し線 104 ビデオ信号生成回路 105 シフトレジスタ 106 水平走査回路 PD フォトダイオード QT 転送用MOSトランジスタ QA 増幅用トランジスタ QX 画素分離用MOSトランジスタ QR スイッチ用MOSトランジスタ CR 信号蓄積用コンデンサ QP リセット用MOSトランジスタ QV スイッチ用MOSトランジスタ CV ホールド容量 QS スイッチ用MOSトランジスタ CR,CS 信号蓄積用コンデンサ XA 異値検出器 203 第1のメモリ 205 第2のメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AB04 BB04 BC01 CA23 CB25 DB01 EA02 5C024 CY22 GX03 GY35 HX22 HX23 HX27 HX58 JX21 5C052 AA17 AB05 DD02 GA02 GA09 GB04 GC07 GE04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写界を撮像して入射光に応じた画素出
    力に対応するアナログの画像信号を生成する撮像部と、 前記アナログの画像信号をn個(nは自然数)のビット
    列に対応するnビットのディジタル信号に変換する信号
    変換部と、 前記nビットのディジタル信号に対して予め決められた
    画像処理を行って、該画像処理の結果を画素単位で示す
    m個(mは自然数)のビット列に対応するmビットのデ
    ィジタル信号を生成する画像処理部と、 前記nビットのディジタル信号と前記mビットのディジ
    タル信号とを、画素単位で(n+m)個のビット列とし
    て保存する記録部と、 少なくとも(n+m)本の信号線から成り、前記記録部
    に保存された(n+m)個のビット列に対応するディジ
    タル信号を伝送する単一バスとを備えたことを特徴とす
    る画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 被写界を撮像して入射光に応じた画素出
    力に対応するアナログの画像信号を生成すると共に、該
    画像信号に対して予め決められた画像処理を行って、該
    画像処理の結果を画素単位で示すm個(mは自然数)の
    ビット列に対応するmビットのディジタル信号を生成す
    る画像処理用撮像部と、 前記アナログの画像信号をn個(nは自然数)のビット
    列に対応するnビットのディジタル信号に変換する信号
    変換部と、 前記mビットのディジタル信号と前記nビットのディジ
    タル信号とを、画素単位で(n+m)個のビット列とし
    て保存する記録部と、 少なくとも(n+m)本の信号線から成り、前記記録部
    に保存された(n+m)個のビット列に対応するディジ
    タル信号を伝送する単一バスとを備えたことを特徴とす
    る画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 被写界を撮像して入射光に応じた画素出
    力に対応するアナログの画像信号を生成する撮像部と、 前記アナログの画像信号をn個(nは自然数)のビット
    列に対応するnビットのディジタル信号に変換する信号
    変換部と、 前記nビットのディジタル信号に対して予め決められた
    画像処理を行って、該画像処理の結果を画素単位で示す
    m個(mは自然数)のビット列に対応するmビットのデ
    ィジタル信号を生成する画像処理部と、 前記nビットのディジタル信号と前記mビットのディジ
    タル信号とを、画素単位で(n+m)個のビット列とし
    て取り扱って、予め決められた処理を行う信号処理部と
    を備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の画像信号処理装置において、 前記(n+m)個のビット列のうち、上位mビットに前
    記mビットのディジタル信号に対応するビット列を割り
    当て、下位nビットに前記nビットのディジタル信号に
    対応するビット列を割り当てることを特徴とする画像信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 画像信号処理装置を単一の半導体基板上
    に形成し、CMOS回路で構成することを特徴とする請
    求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の画像信号処
    理装置。
JP2000273140A 2000-09-08 2000-09-08 画像信号処理装置 Pending JP2002083292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273140A JP2002083292A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 画像信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273140A JP2002083292A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 画像信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002083292A true JP2002083292A (ja) 2002-03-22

Family

ID=18759141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000273140A Pending JP2002083292A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 画像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002083292A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143118A (ja) * 2005-09-12 2007-06-07 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
US7257278B2 (en) 2003-02-26 2007-08-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image sensor for capturing and filtering image data
JP2007265437A (ja) * 2007-07-02 2007-10-11 Sony Corp 半導体装置およびデータ処理装置
KR101017688B1 (ko) * 2002-12-09 2011-02-25 소니 주식회사 반도체 장치, 화상 데이터 처리 장치 및 그 방법
CN111928915A (zh) * 2020-07-20 2020-11-13 安徽翼迈科技股份有限公司 一种无源光电直读机电分离表模块直读方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017688B1 (ko) * 2002-12-09 2011-02-25 소니 주식회사 반도체 장치, 화상 데이터 처리 장치 및 그 방법
US7257278B2 (en) 2003-02-26 2007-08-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image sensor for capturing and filtering image data
JP2007143118A (ja) * 2005-09-12 2007-06-07 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2007265437A (ja) * 2007-07-02 2007-10-11 Sony Corp 半導体装置およびデータ処理装置
JP4650459B2 (ja) * 2007-07-02 2011-03-16 ソニー株式会社 半導体装置およびデータ処理装置
CN111928915A (zh) * 2020-07-20 2020-11-13 安徽翼迈科技股份有限公司 一种无源光电直读机电分离表模块直读方法
CN111928915B (zh) * 2020-07-20 2022-05-03 安徽翼迈科技股份有限公司 一种无源光电直读机电分离表模块直读方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751524B2 (ja) 画像を転送する方法、イメージ・センサシステム、およびイメージ・センサ
US9787917B2 (en) Image sensor with time overlapping image output
TW550942B (en) CMOS image sensor having chopper type comparator to perform analog correlated double sampling
KR102075093B1 (ko) 이미지 센서, 아날로그-디지털 컨버터 및 아날로그-디지털 변환 방법
EP1233613B1 (en) Active pixel image sensor with high dynamic range
US7420595B2 (en) Image sensor for detecting flicker noise and method thereof
US6809666B1 (en) Circuit and method for gray code to binary conversion
US20190364230A1 (en) Method of processing data for dynamic vision sensor, dynamic vision sensor performing the same and electronic device including the same
WO2009050591A2 (en) Wide dynamic range cmos image sensor
JP2002232787A (ja) Cmosイメージセンサ
US11665446B2 (en) Image sensing system and operating method thereof
JP4423111B2 (ja) 撮像素子および撮像システム
JP3877946B2 (ja) 高速撮像装置
JP2002083292A (ja) 画像信号処理装置
EP1182865A2 (en) Circuit and method for pixel rearrangement in a digital pixel sensor readout
US11445142B2 (en) Digital correlated double sampling circuit and image sensor including the same
JP2005020503A (ja) 撮像装置
JP2006074467A (ja) 信号処理装置、スチルビデオカメラ、及び信号処理方法
JP2012222559A (ja) 固体撮像装置