JP4840559B2 - プリント配線板及びその製造装置並びに製造方法 - Google Patents

プリント配線板及びその製造装置並びに製造方法 Download PDF

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Description

本発明はプリント配線板の製造装置及び製造方法に関し、特に、多層プリント配線板にレーザーによる穴あけ加工を行う機能を有する製造装置及び製造方法に関する。
プリント配線板に形成される回路の微細化に伴い、ビアホールを形成するためのプリント配線板への穴あけ、つまりスルーホールの形成にはレーザービームが使用されるようになってきている。例えば、複数の導体パターン層と各導体パターン層間に設けられた絶縁層とから成る多層プリント配線板へ穴あけを行う場合、最外層の導体パターン層に、照射するレーザービームのビーム径に応じた大きさの導体パターン除去部を設ける。そして、この導体パターン除去部を通してレーザービームを照射すると、その直下の導体パターンがストッパーとして作用することにより、最外層からストッパーに至るスルーホールが形成される。この後、必要に応じて、スルーホールの内壁に銅メッキ等の処理を行うことにより、上記ストッパーをランドとするビアホールが形成される(特許文献1参照)。
ところで、このスルーホールの形成に際しては穴あけ位置、つまりレーザービームの照射位置に所定の位置決め精度が要求される。このような要求に対し、ラージウインドウ工法と呼ばれる以下のような製造方法が提案されている。
図2、図3を参照して、ビルドアッププリント配線板による多層プリント配線板を製造する工程のうち、穴あけに関連する工程について説明する。
図2は、多層プリント配線板100の上層側、つまり最外層の導体パターン層110、その下側の絶縁層(樹脂層)120及び導体パターン層130のみを示している。本例では、絶縁層120の下側の導体パターン層130はレーザービームのストッパー層として作用するので以下ではストッパー層と呼ぶ。
図3は、多層プリント配線板100を上方から見た平面図であるが、図2とは必ずしも寸法は一致していない。つまり、図2は、穴あけ加工の過程を理解し易くするための図であり、説明に必要な部分のみを象徴的に示している。
図2、図3において、長方形状の多層プリント配線板100における最上層の絶縁層120にレーザーによる穴あけを行うために、絶縁層120の下側のストッパー層130には積層の前にあらかじめ測長マーク(アライメントマーク)130−1〜130−4が形成されている。測長マークは、多層プリント配線板100のコーナに対応する4箇所に設けられて、ストッパー層130における他の導体パターンと区別できるようにされている。
積層後、最外層の導体パターン層110に穴あけ用のエッチングウインドウが導体パターンをエッチングにより除去することで形成される。その前に複数個の基準穴(貫通穴)110−5がX線穴あけ機により形成される。ここでは、多層プリント配線板100の左辺側に2個、右辺側に1個の基準穴110−5が形成されているが、これらは、多層プリント配線板100の内層各面に形成されている導体パターンをX線にて確認したうえで、所定の基準穴加工用マークの箇所に貫通穴として形成される。そして、これら3個の基準穴のうちの1個を原点(0,0)として以降で説明する測長に利用する。併せて、最外層の導体パターン層110において測長マーク130−1〜130−4に対応する領域を含む導体パターンもエッチングにより除去される。つまり、4個の測長マーク130−1〜130−4を絶縁層120を通してCCDカメラ(図示せず)等により透視観測できるように導体パターン層110にエッチングウインドウ110−1〜110−4がエッチングにより形成される。加えて、穴あけされるべき領域の導体パターン110もエッチングにより除去され、エッチングウインドウ110−6が形成される。特に、エッチングウインドウ110−6の形成に際しては、基準穴110−5に基づいて位置決めが行われる。
次に、CCDカメラにより得られた画像を処理してストッパー層130にある4個の測長マーク130−1〜130−4をそれぞれ認識し、認識した4個の測長マーク130−1〜130−4についてX軸方向に関する中心間距離、Y軸方向に関する中心間距離をそれぞれX軸方向測長値、Y軸方向測長値として測長する。測長に際しては、基準穴110−5が原点(0,0)として用いられる。これら4つの測長マーク130−1〜130−4については、それぞれの中心間距離について設計された値があらかじめX軸方向設計値(理論値)、Y軸方向設計値(理論値)として決められており、上記X軸方向測長値、Y軸方向測長値との比較のために用いられる。4個の測長マーク130−1〜130−4に対するX軸方向、Y軸方向の測長結果と設計値との比較を行い、プリント配線板100内部に生じた伸縮に基づくずれ量を算出する。
エッチングウインドウ110−6に対するレーザービームの照射に際しては、上記の方法で算出されたずれ量に基づいてレーザービーム照射位置の補正を行い、補正された位置にレーザービームを照射することでスルーホール120aが形成される。
ここで、プリント配線板100の伸縮というのは、例えば積層に際して加えられる圧力や温度差、湿度差に起因するものである。仮に、プリント配線板100全体がX軸方向、Y軸方向に均一に伸縮するのであれば、レーザービームの照射位置データに単純に伸縮率を乗算して補正する通常のオートスケーリング機能による補正が行われる。しかし、場合によっては、プリント配線板100全体が台形状になるように伸縮することもある。この場合には、台形補正と呼ばれる方法が採用される場合と、台形と長方形との按分で補正をかける方法が採用される場合とがある。いずれにしても、これらの方法は周知であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
ところが、上記の提案による方法ではレーザービームで形成されるスルーホールが適切な形状にならない場合がある。これは、例えばエッチングウインドウ110−6がずれて形成されてしまった場合や、ストッパー層130とエッチングウインドウ110−6、つまり導体パターン層110の伸縮が大きく異なる場合である。
図4は、エッチングウインドウ110−6がずれて形成されてしまった場合を示している。仮に、4個の測長マーク130−1〜130−4に対するX軸方向、Y軸方向の測長結果と設計値との間にずれが無かったとしても、エッチングウインドウ110−6がずれて形成されると、レーザービームの一部がエッチングウインドウ110−6を形成している導体パターンにかかってしまい、この部分の絶縁層120は加工されない。その結果、スルーホールは120´aで示すように適切な形状にならない。
エッチングウインドウ110−6がずれて形成されてしまう要因としては、エッチングウインドウを形成する露光機の精度、基準穴110−5加工時のずれ、基準穴110−5の形状不良(バリの発生等)、スケーリングの不具合等があげられる。一方、ストッパー層130と導体パターン層110の伸縮が大きく異なる要因としては、構成材料のばらつき、製造ツール(特にパターンフィルム)のばらつき、積層(プレス)時のばらつき、温度・湿度の変化等があげられる。特に、内層(ストッパー層130)に伸縮があったとしても、エッチングウインドウ110−6は設計値(理論値)に基づいて形成されるので、内層の伸縮が大きいと、内層スケーリングとエッチングウインドウのスケーリングのミスマッチングという不具合が生じることになる。
特開平11−87929号公報
そこで、本発明の課題は、プリント配線板の伸縮の影響を受けることなく良好な品質の穴あけを行うことのできるプリント配線板の製造装置及び製造方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、プリント配線板の最外層の導体パターンにエッチングウインドウがずれて形成された場合でも不良品質の穴あけ加工が行われてしまうことを防止できるプリント配線板の製造装置及び製造方法を提供することにある。
本発明は、プリント配線板に対してレーザーによる穴あけを行う機能を有するプリント配線板の製造装置において、撮像手段から得られるプリント配線板の撮像データを処理してプリント配線板の測長を行う制御手段を備え、該制御手段は、プリント配線板におけるあらかじめ定められた少なくとも3箇所にそれぞれ測長のために形成されている2種類以上の測長マークの形状を認識するとともに、少なくとも6個の測長マークを認識する機能を有し、該制御手段はまた、前記認識機能により前記測長マークを利用して測長を行うことにより得た測長データと前記測長マークに関してあらかじめ設定されている設計値との比較を行って穴あけ位置の補正を行うことを特徴とする。
本製造装置においては、前記プリント配線板は最外層が導体パターン層である矩形状の多層プリント配線板であって、前記最外層の導体パターン層に対して絶縁層を介して形成された内層導体パターン層には4つのコーナ部にそれぞれ所定形状の第1の測長マークが前記測長マークとして形成されているとともに、前記最外層の導体パターン層には前記4つのコーナ部における第1の測長マークに対応する領域を含む導体パターンを除去することにより前記第1の測長マークを包含することが可能な大きさであって前記絶縁層を通して前記第1の測長マークを透視可能な第2の測長マークが前記測長マークとして形成されている。前記制御手段は、4個の第1の測長マークの中心位置と4個の第2の測長マークの中心位置をそれぞれX軸座標、Y軸座標に関して検出し、4個の第1の測長マークのうちX軸方向に並ぶ2つの第1の測長マーク、Y軸方向に並ぶ2つの第1の測長マークの中心間距離をそれぞれ第1のX軸方向測長値、第1のY軸方向測長値として算出する一方、4個の第2の測長マークのうちX軸方向に並ぶ2つの第2の測長マーク、Y軸方向に並ぶ2つの第2の測長マークの中心間距離をそれぞれ第2のX軸方向測長値、第2のY軸方向測長値として算出する。
本製造装置においてはまた、前記制御手段が更に、前記第1のX軸方向測長値及び第1のY軸方向測長値とあらかじめ知られている第1のX軸方向設計値及び第1のY軸方向設計値とを比較するとともに、前記第2のX軸方向測長値及び第2のY軸方向測長値とあらかじめ知られている第2のX軸方向設計値及び第2のY軸方向設計値とを比較する。
本製造装置においては更に、前記制御手段が更に、前記第2の測長マークの中心を中心とする任意の所定半径の範囲を管理範囲として設定可能である。
本製造装置においては更に、前記制御手段が更に、前記第2の測長マークとこれに対応する第1の測長マークの4組の組み合わせそれぞれについて、該第1の測長マークの中心が前記管理範囲内にあるかどうかの判別を行い、4組すべてについて管理範囲内にある時のみ穴あけ位置の補正を行ったうえで当該プリント配線板に対する穴あけを行わせる。
本製造装置においては更に、前記制御手段が更に、第1の測長マークの中心とこれに対応する第2の測長マークの中心を結ぶ線分の距離をずれ量Rとして算出するとともに、該ずれ量RのX軸方向成分x、Y軸方向成分y、及び前記線分のX軸方向に対する角度θを算出して記憶する。
本発明によればまた、プリント配線板にレーザーによる穴あけを行う製造方法において、前記プリント配線板は最外層が導体パターン層である矩形状の多層プリント配線板であって、前記最外層の導体パターン層に対して絶縁層を介して形成された内層導体パターン層には少なくとも3つのコーナ部にそれぞれ所定形状の第1の測長マークが形成されているとともに、前記最外層の導体パターン層には前記少なくとも3つのコーナ部における第1の測長マークに対応する領域を含む導体パターンを除去することにより前記第1の測長マークを包含することが可能な大きさであって前記絶縁層を通して前記第1の測長マークを透視可能な第2の測長マークが形成されており、前記プリント配線板の撮像データを得るとともに、撮像データを処理して当該プリント配線板における第1、第2の測長マークの形状を認識するとともに、少なくとも6個の測長マークを認識し、認識した第1の測長マーク、第2の測長マークのそれぞれについてX軸方向、Y軸方向に関する測長を行い、得られた測長データと第1、第2の測長マークに関してあらかじめ設定されている設計値との比較を行って穴あけ位置の補正を行うことを特徴とするプリント配線板の製造方法が提供される。
本発明によれば更に、上記製造方法により製造されたプリント配線板が提供される。
本発明によれば、レーザー加工用測長マーク(アライメントマーク)がストッパー層にあり、かつプリント配線板を、ビルドアッププリント配線板を作製する、いわゆるラージウインドウ工法にて作成する場合に、問題点の1つであるエッチングウインドウがずれて形成された場合、あるいはストッパー層とエッチングウインドウの伸縮が大きく異なった場合に生じるスルーホールの品質不良が解消される。これは、レーザー加工開始前にストッパー層(内層)とエッチングウインドウの両方について測長を行って設計値(理論値)との比較を行うからである。その結果、加工品質不良のプリント配線板が次工程に流出したり、顧客に流出することを防止でき、高信頼性のプリント配線板を提供できる。
以下に、本発明によるプリント配線板の製造装置及び製造方法の好ましい実施の形態について説明する。
本発明によるプリント配線板の製造装置は、図示を省略しているが、レーザー発振器からのレーザービームをワークとしてのプリント配線板に照射するレーザービーム照射部、加工テーブル上に置かれたプリント配線板を撮像するためのCCDカメラ等による撮像部、撮像部からの撮像データを処理する画像処理部、画像処理部による処理結果に基づいてレーザービーム照射部を制御する制御部を含む。なお、画像処理部と制御部は、まとめて制御装置として実現されても良く、以下では制御装置として実現した場合について説明する。
また、本発明による製造装置の対象となるプリント配線板は、絶縁層の両面に導体パターン層が形成された構造を少なくとも一層有するプリント配線板であり、特に、下側となる導体パターン層にはあらかじめ定められた少なくとも3箇所にそれぞれ所定形状の第1の測長マーク(アライメントマーク)が測長マークとして形成され、上側となる導体パターン層には前記少なくとも3箇所の第1の測長マークに対応する領域を含む導体パターンを除去することにより前記第1の測長マークを包含することの可能な大きさであって前記第1の測長マークを透視可能な第2の測長マーク(エッチングウインドウ)が形成されて成るものである。
図1(a),(b)は、プリント配線板の具体的な例を平面図、断面図で示しており、ビルドアッププリント配線板を作製するラージウインドウ工法が適用される多層プリント配線板を示している。
本例による多層プリント配線板1は、図2、図3で説明したように、平面形状が長方形で最外層が導体パターン層10である。
最外層の導体パターン層10に対して絶縁層20を介して形成された内層の導体パターン層30には4つのコーナ部にそれぞれ測長マークとしてドット形状(形状Aと呼ぶ)の第1の測長マーク(アライメントマーク)30−1〜30−4が形成されている。勿論、これら第1の測長マーク30−1〜30−4は積層の前に導体パターンに対するエッチング等により形成される。
積層後、最外層の導体パターン層10にはその4つのコーナ部に第1の測長マーク30−1〜30−4を包含することが可能な大きさの円形(形状Bと呼ぶ)の第2の測長マーク10−1〜10−4が形成される。第2の測長マーク10−1〜10−4は、第1の測長マーク30−1〜30−4に対応する領域を含む領域の導体パターンをエッチング等によって除去することにより形成される。このことから、第2の測長マーク10−1〜10−4は、エッチングウインドウと呼ばれても良い。
図2、図3で説明したように、本例でも多層プリント配線板1の左辺側に2個、右辺側に1個の基準穴1−1が貫通穴として形成されるが、基準穴は1個以上あれば良い。本例でも、これら3個の基準穴のうちの1個を原点(0,0)として測長に利用する。また、図示していないが、導体パターン層10において穴あけされるべき領域の導体パターンもエッチング等により除去され、エッチングウインドウとなる。第2の測長マーク10−1〜10−4を含むエッチングウインドウの形成に際しては、基準穴1−1に基づいて位置決めが行われる。
制御装置における画像処理、測長、判別等の動作は以下の通りであるが、以下では、プリント配線板1はX軸方向、Y軸方向に均一に伸縮するものとする。
1.撮像部からのプリント配線板1の画像に対して第1の測長マーク30−1〜30−4を形状Aとして4点認識し、それらの中心座標を求める。なお、第1の測長マーク30−1〜30−4は絶縁層20の下側にあるが、絶縁層20が薄いので第1の測長マーク30−1〜30−4が透けて見える。
2.次に、画像処理で認識するマーク条件を切り替えて、第2の測長マーク(エッチングウインドウ)10−1〜10−4を形状Bとして4点認識し、それらの中心座標を求める。
図1の右方には、第1の測長マーク30−2とこれに対応する第2の測長マーク10−2について拡大して示している。
3.第1の測長マーク30−1と30−2の中心座標間の距離(第1の測長マーク30−3と30−4の中心座標間の距離でも良い)を第1のX軸方向測長値として求め、第1の測長マーク30−1と30−3の中心座標間の距離(第1の測長マーク30−2と30−4の中心座標間の距離でも良い)を第1のY軸方向測長値として求める。
同様にして、第2の測長マーク10−1と10−2の中心座標間の距離(第2の測長マーク10−3と10−4の中心座標間の距離でも良い)を第2のX軸方向測長値として求め、第2の測長マーク10−1と10−3の中心座標間の距離(第2の測長マーク10−2と10−4の中心座標間の距離でも良い)を第2のY軸方向測長値として求める。
なお、第1の測長マーク30−1と30−2の設計上での中心座標間の距離(あるいは第1の測長マーク30−3と30−4の設計上での中心座標間の距離)は、第1のX軸方向設計値として知られ、第1の測長マーク30−1と30−3の設計上での中心座標間の距離(あるいは第1の測長マーク30−2と30−4の設計上での中心座標間の距離)は、第1のY軸方向設計値として知られている。
同様に、第2の測長マーク10−1と10−2の設計上での中心座標間の距離(あるいは第2の測長マーク10−3と10−4の設計上での中心座標間の距離)は、第2のX軸方向設計値として知られ、第2の測長マーク10−1と10−3の中心座標間の距離(あるいは第2の測長マーク10−2と10−4の設計上での中心座標間の距離)は、第2のY軸方向設計値として知られている。
これらの設計値は制御装置内の記憶装置あるいは外部記憶装置にあらかじめ記憶されている。
4.上記の第1のX軸方向設計値と第1のX軸方向測長値、第1のY軸方向設計値と第1のY軸方向測長値、第2のX軸方向設計値と第2のX軸方向測長値、第2のY軸方向設計値と第2のY軸方向測長値の比較を行い、第1の測長マーク30−1と第2の測長マーク10−1のそれぞれについて設計値からのずれ量(伸縮量)をX軸方向、Y軸方向について算出する。
5.第1の測長マーク30−1のX軸方向ずれ量及びY軸方向ずれ量と第2の測長マーク10−1のX軸方向ずれ量及びY軸方向ずれ量とからストッパー層30とエッチングウインドウのずれ量Rを算出する。
ずれ量Rは、図1の右方の拡大図で言えば、第1の測長マーク30−2の中心と第2の測長マーク10−2の中心を結ぶ線分の距離であり、X軸方向の線分xとY軸方向の線分yとに分解できる。言い換えれば、ずれ量R=√(x+y)で規定される。また、距離Rの線分がX軸に関してなす角度が回転角θとして定義付けされる。
6.第2の測長マーク(エッチングウインドウ)のエリア内には図1の右方の拡大図に破線で示すように管理範囲が設定される。この管理範囲は第2の測長マークの中心を中心とする半径rの円で規定され、半径rは任意に設定可能である。
7.第1の測長マークの中心が、設定された管理範囲内におさまる場合は、第1の測長マークのずれ量に関するデータを用いてレーザービーム照射位置の補正を行った後、穴あけ加工を開始させる。
8.一方、第1の測長マークの中心が、設定された管理範囲から外れている場合は、穴あけ加工を行わせない。
9.第1の測長マーク(形状Aのアライメントマーク)と第2の測長マーク(形状Bのエッチングウインドウ)の測長(伸縮)の比較結果データ、つまり上記のずれ量x,y,及びR,回転角θの履歴を記憶装置に保存する。
なお、プリント配線板1における伸縮はX軸方向、Y軸方向について均一であるとの前提に基づいているので、上記のずれ量x,y,及びR,回転角θの算出は、1組の第1の測長マーク(アライメントマーク)及び第2の測長マーク(エッチングウインドウ)について行うだけで良いが、4組の第1の測長マーク及び第2の測長マークすべてについて行っても良い。この場合、1組でも管理範囲から外れていれば穴あけ加工を行わせないようにすることが望ましい。ずれ量Rに基づく補正動作は従来と同様であるので、詳しい説明は省略する。
一方、台形状になるような伸縮を考慮する場合には、上記のずれ量x,y,及びR,回転角θの算出を、4組の第1の測長マーク(アライメントマーク)及び第2の測長マーク(エッチングウインドウ)について行う。そして、この場合の補正は、前述したような台形補正、あるいは台形と長方形との按分で補正をかける方法が採用される。
以下に、上記1〜9の工程において得られた各種の測長値や設計値(理論値)等の具体例を示す。本例は、スケーリングトラブルの場合である。
以下に、上記1〜9の工程において得られた各種の測長値や設計値(理論値)等の具体例を示す。本例は、スケーリングトラブルの場合である。
プリント配線板サイズ:510mm×609mm
510mm側の第1の測長マーク間の距離(第1のY軸方向設計値):470.000mm
609mm側の第1の測長マーク間の距離(第1のX軸方向設計値):577.000mm
第2の測長マーク径(エッチングウインドウ径):300μm(0.300mm)
スルーホール径:100μm(0.100mm)
管理範囲:半径r=0.100mm(エッチングウインドウとスルーホールが接する限界)
510mm側の第1の測長マーク間の距離(第1のY軸方向測長値):469.859mm(設計値より0.141mm縮み)
609mm側の第1の測長マーク間の距離(第1のX軸方向測長値):576.885mm(設計値より0.115mm縮み)
510mm側の第2の測長マーク間の距離(第2のY軸方向測長値):470.094mm(設計値より0.094mm伸び
609mm側の第2の測長マーク間の距離(第2のX軸方向測長値):577.133mm(設計値より0.173mm伸び
導体パターン層30(内層)の設計値からの片側あたりのずれ量(縮み量)
510mm側(Y軸方向側):0.141÷2=0.0705
609mm側(X軸方向側):0.115÷2=0.575
導体パターン層30(内層)の縮みずれ量R1=√(0.0705+0.575)=0.090975
エッチングウインドウ(最外層の導体パターン層10)の設計値からの片側あたりのずれ量(伸び量)
510mm側(Y軸方向側):0.094÷2=0.047
609mm側(X軸方向側):0.173÷2=0.0865
エッチングウインドウ(最外層の導体パターン層10)の伸びずれ量R2=√(0.047+0.0865)=0.098444
導体パターン層30(内層)とエッチングウインドウのずれ量R
R=R1+R2
=0.090975+0.098444
=0.189419mm
この場合、管理範囲は0.100mmであるので、ずれ量R>管理範囲となり、スルーホールに不具合が発生してしまうので、レーザーによる穴あけは行わない。
ところで、上記の動作説明において履歴データとしてずれ量x,y,及びR,回転角θを算出するようにしているが、少なくとも第1の測長マークの中心が、第2の測長マーク内に設定された管理範囲内におさまるかどうかの判別動作を行うだけでも良い。しかしながら、ストッパー層(内層)30とエッチングウインドウのずれ量Rはベクトル的に考慮されるべきであるので、上述したように、ずれ量R=√(x+y)で算出されることが望ましい。履歴データとしてずれ量x,y,及びR,回転角θを記憶するのは、このような履歴データを残すことにより、顧客へのビアホール信頼性データの提供、NGとなった場合に、前工程へフィードバックデータとして戻すことを考えているからである。
また、管理範囲は、スルーホール径とエッチングウインドウ径との関係に基づいて設定される。例えば、エッチングウインドウ径=300μm、スルーホール径=100μmの場合は、ずれ量R=100μmの時にちょうどスルーホールの端とエッチングウインドウの内径とが接する状態となる(良品の限界)。一方、ずれ量R=150μmとなった場合は、スルーホールが半分欠けた状態で形成されることになるので、NGである。このことから、管理範囲Rは100μmとされる。
なお、上記の形態では、第1の測長マークと第2の測長マークの組み合わせをプリント配線板の4つのコーナ、つまり4箇所に設けているが、少なくとも3つのコーナ、つまり少なくとも3箇所に設けられれば良い。
本発明による製造装置及び製造方法は、多層プリント配線板の製造装置及び製造方法全般に適用可能である。
図1(a)はスルーホールを形成する前の本発明による多層プリント配線板の平面図であり、図1(b)は図1(a)の側面断面図である。 図2は従来方法によりプリント配線板へレーザーによる穴あけを行う場合について説明するための図である。 図3はスルーホールを形成する前の従来の多層プリント配線板の平面図である。 図4はエッチングウインドウの形成ずれによりスルーホールに生ずる品質不良を説明するための図である。
符号の説明
1、100 多層プリント配線板
1−1、110−5 基準穴
10、110 導体パターン層
10−1〜10−4 第2の測長マーク
20、120 絶縁層
30、130 導体パターン層(内層、ストッパー層)
30−1〜30−4 第1の測長マーク

Claims (7)

  1. プリント配線板に対してレーザーによる穴あけを行う機能を有するプリント配線板の製造装置において、
    撮像手段から得られるプリント配線板の撮像データを処理してプリント配線板の測長を行う制御手段を備え、
    該制御手段は、プリント配線板におけるあらかじめ定められた少なくとも3箇所にそれぞれ測長のために形成されている2種類以上の測長マークの形状を認識するとともに、少なくとも6個の測長マークを認識する機能を有し、
    該制御手段はまた、前記認識機能により前記測長マークを利用して測長を行うことにより得た測長データと前記測長マークに関してあらかじめ設定されている設計値との比較を行って穴あけ位置の補正を行い、
    前記プリント配線板は最外層が導体パターン層である矩形状の多層プリント配線板であって、前記最外層の導体パターン層に対して絶縁層を介して形成された内層導体パターン層には4つのコーナ部にそれぞれ所定形状の第1の測長マークが前記測長マークとして形成されているとともに、前記最外層の導体パターン層には前記4つのコーナ部における第1の測長マークに対応する領域を含む導体パターンを除去することにより前記第1の測長マークを包含することが可能な大きさであって前記絶縁層を通して前記第1の測長マークを透視可能な第2の測長マークが前記測長マークとして形成されており、
    前記制御手段は、4個の第1の測長マークの中心位置と4個の第2の測長マークの中心位置をそれぞれX軸座標、Y軸座標に関して検出し、4個の第1の測長マークのうちX軸方向に並ぶ2つの第1の測長マーク、Y軸方向に並ぶ2つの第1の測長マークの中心間距離をそれぞれ第1のX軸方向測長値、第1のY軸方向測長値として算出する一方、4個の第2の測長マークのうちX軸方向に並ぶ2つの第2の測長マーク、Y軸方向に並ぶ2つの第2の測長マークの中心間距離をそれぞれ第2のX軸方向測長値、第2のY軸方向測長値として算出することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  2. 請求項に記載のプリント配線板の製造装置において、
    前記制御手段は更に、前記第1のX軸方向測長値及び第1のY軸方向測長値とあらかじめ知られている第1のX軸方向設計値及び第1のY軸方向設計値とを比較するとともに、前記第2のX軸方向測長値及び第2のY軸方向測長値とあらかじめ知られている第2のX軸方向設計値及び第2のY軸方向設計値とを比較することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  3. 請求項に記載のプリント配線板の製造装置において、
    前記制御手段は更に、前記第2の測長マークの中心を中心とする任意の所定半径の範囲を管理範囲として設定可能であることを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  4. 請求項に記載のプリント配線板の製造装置において、
    前記制御手段は更に、前記第2の測長マークとこれに対応する第1の測長マークの4組の組み合わせそれぞれについて、該第1の測長マークの中心が前記管理範囲内にあるかどうかの判別を行い、4組すべてについて管理範囲内にある時のみ穴あけ位置の補正を行ったうえで当該プリント配線板に対する穴あけを行わせることを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  5. 請求項に記載のプリント配線板の製造装置において、
    前記制御手段は更に、第1の測長マークの中心とこれに対応する第2の測長マークの中心を結ぶ線分の距離をずれ量Rとして算出するとともに、該ずれ量RのX軸方向成分x、Y軸方向成分y、及び前記線分のX軸方向に対する角度θを算出して記憶することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  6. プリント配線板にレーザーによる穴あけを行う製造方法において、
    前記プリント配線板は最外層が導体パターン層である矩形状の多層プリント配線板であって、前記最外層の導体パターン層に対して絶縁層を介して形成された内層導体パターン層には少なくとも3つのコーナ部にそれぞれ所定形状の第1の測長マークが形成されているとともに、前記最外層の導体パターン層には前記少なくとも3つのコーナ部における第1の測長マークに対応する領域を含む導体パターンを除去することにより前記第1の測長マークを包含することが可能な大きさであって前記絶縁層を通して前記第1の測長マークを透視可能な第2の測長マークが形成されており、
    前記プリント配線板の撮像データを得るとともに、撮像データを処理して当該プリント配線板における第1、第2の測長マークの形状を認識するとともに、少なくとも6個の測長マークを認識し、
    認識した第1の測長マーク、第2の測長マークのそれぞれについてX軸方向、Y軸方向に関する測長を行い、
    得られた測長データと第1、第2の測長マークに関してあらかじめ設定されている設計値との比較を行って穴あけ位置の補正を行うことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  7. 請求項に記載の製造方法により製造されたプリント配線板。
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