JPH10256737A - プリント配線基板の製造方法およびプリント配線基板 - Google Patents

プリント配線基板の製造方法およびプリント配線基板

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JPH10256737A
JPH10256737A JP5450597A JP5450597A JPH10256737A JP H10256737 A JPH10256737 A JP H10256737A JP 5450597 A JP5450597 A JP 5450597A JP 5450597 A JP5450597 A JP 5450597A JP H10256737 A JPH10256737 A JP H10256737A
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JP5450597A
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Yuji Mizuno
裕司 水野
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層構造を有するプリント配線基板におい
て,ターゲットを明瞭に読みとり高精度な層間位置合わ
せができるプリント配線基板の製造方法およびそのプリ
ント配線基板を提供すること。 【解決手段】 内層にターゲット11Aを設けるととも
にレーザ加工でこれを露出させた状態でアライメントを
行い,ビアホール形成加工のための位置合わせデータを
取得するようにした。これにより,アライメント時に表
面が粗化されていても,また層間層内にエポキシプリプ
レグに起因するガラス繊維層が含まれていたりしても,
ターゲット11Aが露出しているので明瞭にこれを認識
してアライメントを行うことができ,位置合わせ精度が
高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,多層構造を有する
プリント配線基板に関し,さらに詳細には,層間のパタ
ーン合わせ精度を向上させたプリント配線基板の製造方
法およびそのプリント配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層構造のプリント配線基板において
は,層間でパターンの位置合わせがされていなければな
らない。このため,多層構造のプリント配線基板をビル
ドアップ法で製造する場合には,すでにパターン形成さ
れている内層のパターンに合わせて次の層を加工するこ
とになる。なぜなら,内層パターンの形成の際に寸法誤
差が不可避的に生じるからである。従来は,このパター
ン合わせを次のように行っていた。
【0003】すなわち,内層パターンの一部に,次の層
のパターン合わせ(アライメント)のための基準となる
部分(以下,「アライメントターゲット」という)を設
定しておき,そのパターン加工およびその次の層の層間
材の形成がなされている基板について,内層パターンの
アライメントターゲットを直接にもしくはバックライト
で読みとり,その位置を認識する。そして,その認識し
た位置に基づいて次の層のパターンデータを補正し,補
正したパターンデータにより加工を行うのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
たような従来のやり方では,十分なパターン合わせ精度
が得られない場合があった。なぜなら,層間材の中には
エポキシプリプレグに起因するガラス繊維層が含まれて
いたり,読みとり時には既に表面に粗化が施されていた
りする。このため,アライメントターゲットの読みとり
ができなかったり,あるいは図15に示すようにぼやけ
たアライメントターゲット像しか読みとることができず
最良でも50ηm程度のパターン合わせ精度しか得られ
なかったりする。これでは精度が不十分で,層間でのパ
ターン不一致によりショートやビアの不接続等の製品不
良が発生し,歩留まりが悪かった。
【0005】本発明は,前記した従来技術が有する問題
点を解決するためになされたものである。すなわちその
課題とするところは,多層構造を有するプリント配線基
板において,アライメントターゲットを明瞭に読みとり
高精度な層間パターン合わせができるプリント配線基板
の製造方法およびそのプリント配線基板を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた請求項1に係る発明は,2以上の配線パタ
ーン層を有するプリント配線基板の製造方法であって,
アライメントターゲットを含む内パターン層を形成し,
前記内パターン層の上に層間材層を形成し,前記層間材
層を加工して前記アライメントターゲットを露出させ,
露出した前記アライメントターゲットを基準にして外パ
ターン層の形成を行うことを特徴として特定される。
【0007】この製造方法では,内パターン層が形成さ
れる際に,後に形成される外パターン層のパターン合わ
せのためのアライメントターゲットもパターンの一部に
含めて形成される。次に,層間材層が形成された後,こ
の層間材層が加工され,アライメントターゲットが露出
させられる。そして,露出しているアライメントターゲ
ットを基準にして外パターン層の形成が行われる。すな
わち,露出しているアライメントターゲットを観察して
パターン合わせし,その合わせた状態で外パターン層の
形成を行うのである。したがって,パターン合わせ時に
アライメントターゲットが露出しているので,これを明
瞭に読みとることができ,内パターン層と外パターン層
との層間パターン合わせの精度が高い。
【0008】ここで,内パターン層および外パターン層
は,2つの配線パターン層を有するプリント配線基板に
おける配線パターン層の他,3以上の配線パターン層を
有するプリント配線基板における配線パターン層であっ
てもよい。また,層間材層が加工される領域は,アライ
メントターゲットの縁辺を含んでいる。通常,配線パタ
ーン層(アライメントターゲットを含む)は,導電性の
金属または合金であり,層間材層は絶縁性の樹脂系材料
が多用される。そこで,加工の手段としては,層間材層
を攻撃するが配線パターン層は攻撃せず,かつ上下方向
の異方性があるものが使用される。このような加工手段
として,レーザ加工が挙げられる。なお,アライメント
ターゲットが露出した後も加工を継続し,アライメント
ターゲットを外部に対して浮き出させるようにしてもよ
い。また,内パターン層の中に形成されるアライメント
ターゲットの個数は,1個に限らず2個以上であっても
よい。
【0009】また,請求項2に係る発明は,請求項1に
記載するプリント配線基板の製造方法であって,前記ア
ライメントターゲットが,外部を通る直線で結ぶことが
できる2点を選択可能な形状であることを特徴として特
定される。
【0010】この製造方法では,内パターン層のパター
ンの一部として形成され層間パターン合わせの基準であ
るアライメントターゲットの形状が,外部を通る直線で
結ぶことができる2点を選択可能な形状である。ここ
で,外部を通る直線で結ぶことができる2点を選択可能
な形状とは,端的にいえば環状部もしくは凹部を有する
形状のことであり,曲線と折れ直線とのいずれで区画さ
れていてもよい。例えば図14の(a)に示すような円
環形状(内側の形状を指し,外側の形状は関係ない)
は,穴を挟んだ両側のX1点とX2点とを結べば外部
(穴)を通ることになるので,ここでいう「形状」に該
当する。また,図14の(b)に示すような「コ」字状
の形状も,両腕部分のX3点とX4点とを結べば外部を通
ることになるので,ここでいう「形状」に該当する。ア
ライメントターゲットがこのような形状であるため,パ
ターン合わせの精度が高い。
【0011】また,請求項3に係る発明は,請求項2に
記載するプリント配線基板の製造方法において,前記ア
ライメントターゲットが環状部分を有し,前記層間材層
の加工が前記環状部分の穴を含む領域に行われることを
特徴として特定される。
【0012】この製造方法では,アライメントターゲッ
トの形状が,環状部分を有する形状である。環状部分と
は,前記した図14の(a)に示すような円環形状はも
ちろん,四角形等の多角形やあるいはその他の形状でも
よい。そして,アライメントターゲットを露出させるた
めに層間材層が加工される際に,その加工領域に環状部
分の穴が含まれているので,加工によりアライメントタ
ーゲットを周囲から孤立させる必要がなく,安定した状
態でアライメントターゲットを読みとってパターン合わ
せを行うことができる。
【0013】また,請求項4に係る発明は,請求項1な
いし請求項3のいずれか1つに記載するプリント配線基
板の製造方法であって,前記アライメントターゲットの
下方に内部層が設けられており,前記層間材層を加工す
る際に前記内部層をストッパとして用いることを特徴と
して特定される。
【0014】この製造方法では,アライメントターゲッ
トを一部に含む内パターン層よりさらに下方に内部層が
設けられており,層間材層を加工する際にこの内部層
が,加工に対して耐性のあるストッパとして用いられ
る。すなわち,アライメントターゲットが露出した後も
加工を継続しても,ストッパが露出するに至るとそれ以
上加工が進むことはない。このため,加工の終期の管理
にさほど厳密性を要求されない。
【0015】また,請求項5に係る発明は,内パターン
層と,それより上層の外パターンとを有するプリント配
線基板であって,前記内パターン層に,外パターン層の
パターン合わせの基準であるアライメントターゲットが
含まれ,前記アライメントターゲットの形状が,外部を
通る直線で結ぶことができる2点を選択可能なものであ
ること特徴として特定される。
【0016】このプリント配線基板では,製造時におい
て,内パターン層の一部であるアライメントターゲット
が露出した状態で外パターン層の形成のためのパターン
合わせができるので,層間位置精度が高く,不良品率が
著しく低い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細な説明を行う。最
初に第1の実施の形態として,2層の配線パターン層
(内層と外層)を有するプリント配線基板の製造方法を
説明する。
【0018】[第1の実施の形態]まず,本実施の形態
に係るプリント配線基板の製造方法の概要を説明する。
この製造方法の手順の概略は,図1に示される。すなわ
ち,内々層および層間材の形成(#1)と,内層および
層間材の形成(#2)と,ターゲット露出加工(#3)
と,アライメント(#4)と,ビア加工(#5)と,外
層の形成(#6)とを順に実行することにより多層構造
のプリント配線基板を製造するのである。以下これらを
順次説明する。
【0019】(#1,内々層および層間材の形成)最初
に図2に示すように,原板である絶縁基板90上に銅箔
をプレスにより積層し,これをエッチングによりパター
ニングして内々層を形成する。ここで形成された内々層
のパターンには,後のターゲット露出加工(#3)の際
に加工を停止させるためのストッパ10が含まれてい
る。ストッパ10は,次に述べるアライメントターゲッ
トが形成される位置の下方に相当する位置に設けられ
る。そして,絶縁性の樹脂層である層間材30をストッ
パ10(内々層)の上にプレスにより積層して形成す
る。
【0020】(#2,内層および層間材の形成)次に,
層間材30上にさらに,銅箔の積層およびパターニング
と絶縁層の積層とを行う。これにより,内層11と層間
材31とが形成される(図3参照)。ここで形成された
内層11のパターンには,後のアライメント(#4)の
際の合わせ基準となるアライメントターゲット(以下,
単に「ターゲット」という)が含まれている。図4の平
面図に示すように,ターゲット11Aは,絶縁基板90
の四隅に設けられる。そしてこれらターゲット11Aの
下方には,図4には現れないが,前記したように内々層
のパターンの一部であるストッパ10が存在している。
これらのターゲット11Aは円環形状であり,穴11B
を有している。穴11Bの径は,200μmである。ま
た,図4中破線より内側の領域には,内層11の一部と
して所定の配線パターンが形成されており,その中に
は,内層11と後に形成される外層との導通をとるため
のビアホールが形成される箇所11Cがいくつか含まれ
ている。
【0021】(#3,ターゲット露出加工)そして,絶
縁基板90をレーザ加工機にセットし,層間材31に覆
われているターゲット11Aを露出させるためのレーザ
加工を行う。このとき,絶縁基板90のレーザ加工機上
での位置合わせは,通常のピン合わせによる粗い合わせ
方でよい。そして,5.0mmφのマスクを用い加工径
が300μmになるように穴11Bを狙ってレーザ光を
照射する。すると,層間材31が穴11Bを中心に30
0μm径で深さ方向に加工される。そしてターゲット1
1Aに達すると,銅はレーザ光により加工されないの
で,穴11Bの内側の領域のみでさらに層間材30に対
して加工が進む。その領域での加工がストッパ10に達
すると加工は終了し,図5の(a)の断面図のような形
状が得られる。この状態では,ターゲット11Aのうち
穴11Bの周辺部分が上方に向けて露出している。この
加工は,四隅のターゲット11Aすべてについて行われ
る。なお,加工のためのレーザ光としては,CO2レー
ザやエキシマレーザ等がよく使用される。
【0022】(#4,アライメント)ここで,露出して
いるターゲット11Aを利用して,絶縁基板90のアラ
イメント(精密なパターン合わせ)を行う。すなわち,
#3でレーザ加工を行った箇所を上方から観察すると,
図5の(b)に示すように,穴11Bの平面形状を明瞭
に認識することができ,5μm程度の高い精度でターゲ
ット11Aの位置データを得ることができる。これは,
図5の(a)に示したように加工した領域内ではターゲ
ット11Aが上方に露出しているからである。したがっ
て,この時点までに層間材31の表面に粗化が施されて
いたり,あるいは層間材31にガラス繊維層等が含まれ
ていたりしても,それらのことには全く影響されない。
すなわち絶縁基板90の状況を問わず常に,明瞭にター
ゲット11Aを認識することができる。このようにして
四隅のターゲット11Aすべてを認識すると,アライメ
ントデータが得られたことになる。このアライメントデ
ータには,内層11のパターン形成の際の寸法誤差,絶
縁基板90をレーザ加工機にセットしたときの位置誤
差,同じく角度誤差の情報が含まれている。
【0023】(#5,ビア加工)そして,得られたアラ
イメントデータに基づいてビア加工を行う。このためま
ず,アライメントデータに含まれる角度誤差の情報に基
づいて,レーザ加工機の載置台が回転され,角度が補正
される。その上で,ビアホール形成箇所11Cに対しレ
ーザ加工が行われる。このとき加工位置は,設計データ
に対しアライメントデータに基づく補正が施されて決定
される。このため,その加工位置は内層11のパターン
に高精度で合致している。加工位置では,層間材31が
レーザ光により深さ方向に加工され,図6の断面図に示
すように内層11が露出する。なお,このビア加工のと
きには,前記したターゲット露出加工のときとは異なり
1.8mmφのマスクを用いる。
【0024】(#6,外層の形成)ビア加工の後,外層
をビルドアップする。このため,触媒処理等の必要な前
処理を施してからメッキを行い,パターニングして図7
の断面図に示すように外層12をビルドアップする。こ
の状態では,#5のビア加工を施した場所に内層11と
外層12との導通をとるビアホール20が形成されてい
る。かくして,内層11と外層12との間の層間パター
ン合わせ精度のよいプリント配線基板が製造される。か
くして製造されたプリント配線基板は,層間パターンの
合わせ精度がよいため,ビアホール20の不接続やある
いは接続すべきでない場所でのショート等の不良品が著
しく少なく,歩留まりが高い。
【0025】[第2の実施の形態]次に,3層の配線パ
ターン層を有するプリント配線基板の製造方法を説明す
る。この実施の形態は,前記した内層11,外層12の
他,外層12のさらに外側にもう1つの配線層(外々
層)を設け,外層12と外々層との間のパターン合わせ
についても高精度化を図ったものである。この場合の製
造方法の手順の概略は,図8に示すようになる。基本的
には,前記した第1の実施の形態の場合の手順を2回繰
り返すものである。以下,相違点を中心に説明する。
【0026】(#2’,内層および層間材の形成)#1
の内々層10および層間材30の形成については第1の
実施の形態の場合と異なるところはないが,内層11を
形成する際,そのパターンにはターゲット11Aばかり
でなく,後のターゲット露出加工(#7)の際に加工を
停止させるためのストッパ11Dが含まれている(図
9)。ストッパ11Dは,後にターゲット12Aが形成
される位置の下方に相当する位置に設けられる。層間材
31の形成および#3のターゲット11Aの露出加工か
ら#5のビア加工までは,第1の実施の形態の場合と異
なるところはない。
【0027】(#6’,外層および層間材の形成)ビア
加工後に外層12をビルドアップする際,そのパターン
にターゲット12Aを含める。ターゲット12Aは,タ
ーゲット11Aと同様の円環形状であり,穴12Bを有
している。そして,内々層10や内層11の場合と同様
に,外層12の上に層間材32を積層して形成する(図
10)。
【0028】(#7,ターゲット露出加工)そして,絶
縁基板90をレーザ加工機にセットし,層間材32に覆
われているターゲット12Aを露出させるためのレーザ
加工を行う。このレーザ加工は,#3の場合と同様に,
絶縁基板90をレーザ加工機上に載置した状態で,穴1
2Bを狙って加工径が300μmになるようにレーザ光
を照射して行う。すると,層間材32が穴12Bを中心
に300μm径で深さ方向に加工され,加工がターゲッ
ト12Aに達してからは穴12Bの内側の領域のみでさ
らに層間材31に対して加工が進む。その領域での加工
がストッパ11Dに達すると加工は終了し,図11の断
面図のような形状が得られる。この状態では,ターゲッ
ト12Aのうち穴12Bの周辺部分が上方に向けて露出
している。
【0029】(#8,アライメント)ここで,露出して
いるターゲット12Aを利用して,絶縁基板90のアラ
イメントを行う。すなわち,#4の場合と同様に,#7
でレーザ加工を行った箇所を上方から観察してターゲッ
ト12Aの位置データを得て,寸法誤差,位置誤差,角
度誤差の情報を含むアライメントデータを取得する。
【0030】(#9,ビア加工)そして,#8で得たア
ライメントデータに基づいて,#5の場合と同様に,ビ
ア加工を行う。このときの加工位置は,設計データに対
しアライメントデータに基づく補正が施されて決定され
るので,その加工位置は外層12のパターンに高精度で
合致している。加工位置では,層間材32がレーザ光に
より深さ方向に加工され,図12の断面図に示すように
外層12が露出する。
【0031】(#10,外々層の形成)ビア加工の後,
外々層をビルドアップする。このため,触媒処理等の必
要な前処理を施してからメッキを行い,パターニングし
て図13の断面図に示すように外々層13をビルドアッ
プする。この状態では,#9のビア加工を施した場所に
外層12と外々層13との導通をとるビアホール21が
形成されている。かくして,内層11と外層12との間
および外層12と外々層13との間の層間パターン合わ
せ精度のよいプリント配線基板が製造される。かくして
製造されたプリント配線基板は,層間パターンの合わせ
精度がよいため,ビアホール20,21の不接続やある
いは接続すべきでない場所でのショート等の不良品が著
しく少なく,歩留まりが高い。
【0032】以上詳細に説明したように,前記各実施の
形態では,内層11のパターンの一部として,ターゲッ
ト11Aを設けるとともにこれをレーザ加工で露出さ
せ,その露出しているターゲット11Aを基準にアライ
メントしてビアホールを形成することとしたので,アラ
イメント時の基板の表面状態や層間材の性状にかかわら
ず明瞭にターゲット11Aを認識して高精度なアライメ
ントデータを得ることができる。このため,内層11と
外層12との層間の位置合わせ精度が高く,不良品発生
率が著しく低い。また,ターゲット11Aを設けるに先
だって内々層10のパターンの一部にストッパ10を設
けることとしたので,ターゲット11Aを露出させるレ
ーザ加工を行う際にターゲット11Aの穴11Bの部分
での加工はストッパ10により停止される。このため,
加工終了のタイミングをあまり厳密に管理しなくてもよ
い。
【0033】また,外層パターン12の一部として,タ
ーゲット12Aを設けるとともにこれをレーザ加工で露
出させ,その露出しているターゲット12Aを基準にア
ライメントして次段のビアホールを形成することとした
ので,外層12と外々層13との層間の位置合わせ精度
も同様に高い。
【0034】なお,本発明は前記各実施の形態に何ら限
定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内で
種々の改良,変形が可能であることはもちろんである。
例えば,前記各実施の形態では,ターゲット11A,1
2Aを露出させるレーザ加工を停止させるためにストッ
パ10,11Dを設けたが,これらを省略することも考
えられる。ストッパ10,11Dがない場合には,レー
ザ加工の終了時をより正確に管理しなければならない
が,反面,アライメント時に穴11B,12Bの部分
(図5の(b))が粗いのでターゲット11A,12A
とのコントラストがより明確になる利点もある。
【0035】また,ターゲット11A,12Aの形状
は,前記した円環形状に限るものではなく,位置合わせ
の基準として使用しうるいかなる形状であってもよい。
例えば図14で説明したような,外部を通る直線で結ぶ
ことができる2点を選択可能な形状,端的に言えば環状
部もしくは凹部を有する形状であれば,ターゲットの位
置の2時限的な把握や角度の認識ができ,アライメント
の基準として適した形状であるといえる。円環形状はそ
の代表例であるが,このほか,半円,多角形環,「コ」
字状その他いろいろな形状が考えられる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,多層構造を有するプリント配線基板において,
アライメント時に表面状態等にかかわらずターゲットを
明瞭に読みとることができるので,層間位置合わせを高
精度に行うことができ,良品率の著しく高いプリント配
線基板の製造方法およびそのプリント配線基板が提供さ
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】2層間の位置合わせを行う場合の処理フローで
ある。
【図2】内々層と層間材とを形成した状態を示す断面図
である。
【図3】内層と層間材とを形成した状態を示す断面図で
ある。
【図4】内層パターンの概略を説明する平面図である。
【図5】レーザ加工によるターゲットの露出を説明する
断面図である。
【図6】ビア加工を説明する断面図である。
【図7】外層を形成した状態を示す断面図である。
【図8】3層間の位置合わせを行う場合の処理フローで
ある
【図9】内層と層間材とを形成した状態を示す断面図で
ある。
【図10】外層と層間材とを形成した状態を示す断面図
である。
【図11】レーザ加工によるターゲットの露出を説明す
る断面図である。
【図12】ビア加工を説明する断面図である。
【図13】外々層を形成した状態を示す断面図である。
【図14】ターゲットの望ましい形状を説明する図であ
る。
【図15】従来の位置合わせを説明する図である。
【符号の説明】
10 ストッパ 11 内層 12 外層 13 外々層 11A ターゲット 11D ストッパ 12A ターゲット 31 層間層 32 層間層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の配線パターン層を有するプリン
    ト配線基板の製造方法において,アライメントターゲッ
    トを含む内パターン層を形成し,前記内パターン層の上
    に層間材層を形成し,前記層間材層を加工して前記アラ
    イメントターゲットを露出させ,露出した前記アライメ
    ントターゲットを基準にして外パターン層の形成を行う
    ことを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するプリント配線基板の
    製造方法において,前記アライメントターゲットが,外
    部を通る直線で結ぶことができる2点を選択可能な形状
    であることを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するプリント配線基板の
    製造方法において,前記アライメントターゲットが環状
    部分を有し,前記層間材層の加工が前記環状部分の穴を
    含む領域に行われることを特徴とするプリント配線基板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1つ
    に記載するプリント配線基板の製造方法において,前記
    アライメントターゲットの下方に内部層が設けられてお
    り,前記層間材層を加工する際に前記内部層をストッパ
    として用いることを特徴とするプリント配線基板の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 内パターン層と,それより上層の外パタ
    ーンとを有するプリント配線基板において,前記内パタ
    ーン層に,外パターン層のパターン合わせの基準である
    アライメントターゲットが含まれ,前記アライメントタ
    ーゲットの形状が,外部を通る直線で結ぶことができる
    2点を選択可能なものであることを特徴とするプリント
    配線基板。
JP5450597A 1997-03-10 1997-03-10 プリント配線基板の製造方法およびプリント配線基板 Pending JPH10256737A (ja)

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