JP5053727B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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本発明は、基板の表面に複数のデバイスが形成されているとともにデバイスにボンディングパッドが形成されているウエーハに、パルスレーザー光線を照射してボンディングパッド部にビアホールを形成するレーザー加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。
装置の小型化、高機能化を図るため、複数のデバイスを積層し、積層されたデバイスに設けられたボンディングパッドを接続するモジュール構造が実用化されている。このモジュール構造は、半導体ウエーハにおけるボンディングパッドが設けられた箇所に貫通孔(ビアホール)を形成し、この貫通孔(ビアホール)にボンディングパッドと接続するアルミニウム等の導電性材料を埋め込む構成である。(例えば、特許文献1参照。)
特開2003−163323号公報
上述した半導体ウエーハに設けられる貫通孔(ビアホール)は、ドリルによって形成されている。しかるに、半導体ウエーハに設けられる貫通孔(ビアホール)は直径が90〜300μmと小さく、ドリルによる穿孔では生産性が悪いという問題がある。
一方、半導体ウエーハ等の被加工物に効率よく細孔を形成することができるレーザー加工装置が下記特許文献2に開示されている。このレーザー加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルとレーザー光線照射手段との相対的な加工送り量を検出するX軸方向位置検出手段と、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された細孔のX,Y座標値とX軸方向位置検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値がレーザー光線照射手段の集光器の直下に達したら1パルスのレーザー光線を照射するように構成したものである。
特開2006−247674号公報
而して、半導体ウエーハに形成されたデバイスに設けられる各ボンディングパッドのX,Y座標値はその設計データが記憶手段に格納されるが、一部設計変更した場合に記憶手段に格納された設計データを変更しないと、実際にボンディングパッドが設けられたX,Y座標値とビアホールを穿孔するX,Y座標値が部分的に一致しない。このため、記憶手段に格納された設計データを設計変更されたデータに変更しないで上述した穿孔作業を実施すると、不要なビアホールを穿孔したり、必要なビアホールを穿孔しないという問題が生ずる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、一部設計変更があってもウエーハに実際に設けられたボンディングパッド部に確実にビアホールを穿孔することができるレーザー加工装置を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハにパルスレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、該チャックテーブルのX軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段と、該チャックテーブルのY軸方向位置を検出するY軸方向位置検出手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハの加工すべき領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段と該X軸方向位置検出手段および該Y軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて該レーザー光線照射手段と該加工送り手段および該割り出し送り手段を制御する制御手段とを具備し、該制御手段が該ウエーハに形成された複数の同一のデバイスにそれぞれ設けられる複数のボンディングパッドの座標値の設計データを格納するメモリを備えているレーザー加工装置であって、
該撮像手段は、該チャックテーブルに保持されたウエーハに形成されたデバイスに設けられたボンディングパッドを撮像し、撮像した画像信号を該制御手段に出力し、
該制御手段は、該撮像手段からの画像信号と該X軸方向位置検出手段および該Y軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて任意のデバイスに設けられた実際のボンディングパッドの座標値を求め、該実際のボンディングパッドの座標値と該メモリに格納された所定のデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値の設計データとを照合し、両者が相違している場合には該メモリに格納された全てのデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値を該実際のボンディングパッドの座標値に修正する、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明によるレーザー加工装置においては、実際にビアホールを穿孔するウエーハに形成された任意のデバイスを撮像手段によって走査し、撮像手段からの画像信号とX軸方向位置検出手段およびY軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて任意のデバイスに設けられた実際のボンディングパッドの座標値を求め、実際のボンディングパッドの座標値とメモリに格納されている所定のデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値の設計データとを照合し、両者が相違している場合にはメモリに格納されている全てのデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値を該実際のボンディングパッドの座標値に修正するので、一部設計変更があっても実際にウエーハに設けられたボンディングパッド部に確実にビアホールを穿孔することができる。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向(X軸方向)と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記チャックテーブル36の加工送り量即ちX軸方向位置を検出するためのX軸方向位置検出手段374を備えている。X軸方向位置検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。このX軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量即ちX軸方向位置を検出する。なお、上記加工送り手段37の駆動源としてパルスモータ372を用いた場合には、パルスモータ372に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量即ちX軸方向位置を検出することもできる。また、上記加工送り手段37の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量即ちX軸方向位置を検出することもできる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記第2の滑動ブロック33の割り出し加工送り量即ちY軸方向位置を検出するためのY軸方向位置検出手段384を備えている。Y軸方向位置検出手段384は、案内レール322に沿って配設されたリニアスケール384aと、第2の滑動ブロック33に配設され第2の滑動ブロック33とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。このY軸方向位置検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量即ちY軸方向位置を検出する。なお、上記割り出し送り手段38の駆動源としてパルスモータ382を用いた場合には、パルスモータ382に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量即ちY軸方向位置を検出することもできる。また、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量即ちY軸方向位置を検出することもできる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向(Z軸方向)に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザビーム照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射装置52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射装置52を下方に移動するようになっている。
上記レーザー光線照射装置52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521と、図2に示すようにケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線発振手段6と、パルスレーザー光線発振手段6が発振したレーザー光線の光軸を加工送り方向(X軸方向)に偏向する音響光学偏向手段7と、該音響光学偏向手段7を通過したパルスレーザー光線を上記チャックテーブル36に保持された被加工物に照射する集光器8を具備している。
上記パルスレーザー光線発振手段6は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器61と、これに付設された繰り返し周波数設定手段62とから構成されている。パルスレーザー光線発振器61は、繰り返し周波数設定手段62によって設定された所定周波数のパルスレーザー光線(LB)を発振する。繰り返し周波数設定手段62は、パルスレーザー光線発振器61が発振するパルスレーザー光線の周波数を設定する。
上記音響光学偏向手段7は、レーザー光線発振手段6が発振したレーザー光線(LB)の光軸を加工送り方向(X軸方向)に偏向する音響光学素子71と、該音響光学素子71に印加するRF(radio frequency)を生成するRF発振器72と、該RF発振器72によって生成されたRFのパワーを増幅して音響光学素子71に印加するRFアンプ73と、RF発振器72によって生成されるRFの周波数を調整する偏向角度調整手段74と、RF発振器712によって生成されるRFの振幅を調整する出力調整手段75を具備している。上記音響光学素子71は、印加されるRFの周波数に対応してレーザー光線の光軸を偏向する角度を調整することができるとともに、印加されるRFの振幅に対応してレーザー光線の出力を調整することができる。なお、上記偏向角度調整手段74および出力調整手段75は、後述する制御手段によって制御される。
また、図示の実施形態におけるレーザー光線照射装置52は、上記音響光学素子71に所定周波数のRFが印加された場合に、図2において破線で示すように音響光学素子71によって偏向されたレーザー光線を吸収するためのレーザー光線吸収手段76を具備している。
上記集光器8はケーシング521の先端に装着されており、上記音響光学偏向手段7によって偏向されたパルスレーザー光線を下方に向けて方向変換する方向変換ミラー81と、該方向変換ミラー81によって方向変換されたレーザー光線を集光する集光レンズ82を具備している。
図示の実施形態におけるパルスレーザー照射装置52は以上のように構成されており、以下その作用について図2を参照して説明する。
音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74に後述する制御手段から例えば5Vの電圧が印加され、音響光学素子71に5Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において1点鎖線で示すように偏向され集光点Paに集光される。また、偏向角度調整手段74に後述する制御手段から例えば10Vの電圧が印加され、音響光学素子71に10Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において実線で示すように偏向され、上記集光点Paから加工送り方向(X軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pbに集光される。一方、偏向角度調整手段74に後述する制御手段から例えば15Vの電圧が印加され、音響光学素子71に15Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において2点鎖線で示すように偏向され、上記集光点Pbから加工送り方向(X軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pcに集光される。また、音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74に後述する制御手段から例えば0Vの電圧が印加され、音響光学素子71に0Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線は、図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段76に導かれる。このように、音響光学素子71によって偏向されたレーザー光線は、偏向角度調整手段74に印加される電圧に対応して加工送り方向(X軸方向)に偏向せしめられる。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、ケーシング521の前端部に配設され上記レーザー光線照射装置52によってレーザー加工すべき加工領域を撮像する撮像手段11を備えている。この撮像手段11は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図1に基づいて説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、制御手段20を具備している。制御手段20はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、後述する制御マップや被加工物の設計値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、カウンター204と、入力インターフェース205および出力インターフェース206とを備えている。制御手段20の入力インターフェース205には、上記X軸方向位置検出手段374、Y軸方向位置検出手段384および撮像手段11等からの検出信号が入力される。そして、制御手段20の出力インターフェース206からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、パルスレーザー光線照射手段52、表示手段200等に制御信号を出力する。なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203は、後述するウエーハの設計値のデータを記憶する第1の記憶領域203aや他の記憶領域を備えている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図3にはレーザー加工される被加工物としての半導体ウエーハ30の平面図が示されている。図3に示す半導体ウエーハ30は、シリコンウエーハからなっており、その表面30aに格子状に配列された複数の分割予定ライン301によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス302がそれぞれ形成されている。この各デバイス302は、全て同一の構成をしている。デバイス302の表面にはそれぞれ図4に示すように複数のボンディングパッド303(303a〜303j)が形成されている。なお、図示の実施形態においては、303aと303f、303bと303g、303cと303h、303dと303i、303eと303jは、X方向位置が同一である。この複数のボンディングパッド303(303a〜303j)部にそれぞれ裏面30bからボンディングパッド303に達する加工穴(ビアホール)が形成される。各デバイス302におけるボンディングパッド303(303a〜303j)のX方向(図5おいて左右方向)の間隔A、および各デバイス302に形成されたボンディングパッド303における分割予定301を挟んでX方向(図4において左右方向)に隣接するボンディングパッド即ちボンディングパッド303eとボンディングパッド303aとの間隔Bは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。また、各デバイス302におけるボンディングパッド303(303a〜303j)のY方向(図5において上下方向)の間隔C、および各デバイス302に形成されたボンディングパッド303における分割予定ライン301を挟んでY方向(図4において上下方向)に隣接するボンディングパッド即ちボンディングパッド303fとボンディングパッド303aおよびボンディングパッド303jとボンディングパッド303eとの間隔Dは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。このように構成された半導体ウエーハ30について、図3に示す各行E1・・・・Enおよび各列F1・・・・Fnに配設されたデバイス302の個数と上記各間隔A,B,C,DおよびX,Y座標値は、その設計値のデータが上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている。
上述したレーザー加工装置を用い、半導体ウエーハ30に形成された各デバイス302のボンディングパッド303(303a〜303j)部に加工孔(ビアホール)を形成するレーザー加工の実施形態について説明する。
半導体ウエーハ30は、図5に示すように環状のフレーム40に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ50に表面30aを貼着する。従って、半導体ウエーハ30は、裏面30bが上側となる。このようにして環状のフレーム40に保護テープ50を介して支持された半導体ウエーハ30は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープ50側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ30は、保護テープ50を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。従って、半導体ウエーハ30は、裏面30bを上側にして保持される。また、環状のフレーム40は、クランプ362によって固定される。
上述したようにチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30は一部が設計変更されている場合があり、この設計変更されたデータに基づいて上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている設計データを修正する必要があるが、この設計変更データの修正が行われていない場合がある。そこで、図示の実施形態におけるレーザー加工装置においては、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30形成されたデバイス302の各ボンディングパッド303のX,Y座標値を検出し、この検出された実際のボンディングパッド303のX,Y座標値と上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている設計データを照合し、両者が相違している場合にはランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されているボンディングパッドのX,Y座標値を実際のボンディングパッドのX,Y座標値に修正するデータ修正工程を実施する。このデータ修正工程は、次のとおり実施する。
上述したように半導体ウエーハ30を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段11の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段11の直下に位置付けられると、チャックテーブル36上の半導体ウエーハ30は、図6に示す座標位置に位置付けられた状態となる。この状態で、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30に形成されている格子状の分割予定ライン301がX軸方向とY軸方向に平行に配設されているか否かのアライメント作業を実施する。即ち、撮像手段11によってチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30を撮像し、パターンマッチング等の画像処理を実行してアライメント作業を行う。このとき、半導体ウエーハ30の分割予定ライン301が形成されている表面30aは下側に位置しているが、撮像手段11が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、半導体ウエーハ30の裏面301bから透かして分割予定ライン301を撮像することができる。
次に、半導体ウエーハ30に形成された任意の一つのデバイス302に設けられたボンディングパッド303の座標値を検出する。即ち、チャックテーブル36を移動して、半導体ウエーハ30に形成されたデバイス302における最上位の行E1の図6において最左端のデバイス302を撮像手段11の直下に位置付ける。そして、更に図7の(a)に示すようにデバイス302に形成されたボンディングパッド303a〜303e行を撮像手段11の直下に位置付ける。次に、撮像手段11を作動して撮像しつつ、チャックテーブルを矢印X1で示す方向にデバイス302の長さに相当する距離移動する(ウエーハ走査工程)。このウエーハ走査工程において撮像手段11は、撮像した画像信号を制御手段20に送る。そして制御手段20は、撮像手段11から送られた画像信号と、X軸方向位置検出手段374およびY軸方向位置検出手段384からの検出信号に基づいてボンディングパッド303が設けられている位置のX,Y座標値を求め、ランダムアクセスメモリ(RAM)203に一時格納する。次に、制御手段20は、第1の割り出し送り手段38を作動してチャックテーブル36を割り出し送り方向に所定量移動し、図7の(b)に示すようにデバイス302に形成されたボンディングパッド303f〜303j行を撮像手段11の直下に位置付ける。次に、撮像手段11を作動して撮像しつつ、チャックテーブルを矢印X2で示す方向にデバイス302の長さに相当する距離移動する(ウエーハ走査工程)。このウエーハ走査工程において撮像手段11は、撮像した画像信号を制御手段20に送る。そして制御手段20は、撮像手段11から送られた画像信号と、X軸方向位置検出手段374およびY軸方向位置検出手段384からの検出信号に基づいてボンディングパッド303が設けられている位置のX,Y座標値を求め、ランダムアクセスメモリ(RAM)203に一時格納する。このようにして求めたボンディングパッド303は、例えば図8の(a)に示す通りとする。この図8の(a)に示す画像は、表示手段200に表示される。
次に、制御手段20は、上記のように走査して求めた図8の(a)に示すボンディングパッド303が設けられている位置のX,Y座標値と、図8の(b)に示すランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている任意のボンディングパッド303a〜303jのX,Y座標値とを照合する。この結果、実際の半導体ウエーハ30のデバイス302に形成されたボンディングパッド303は、ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている設計値であるボンディングパッド303a〜303jのうち303dおよび303iが設計変更によって除去されていることが判る。半導体ウエーハ30に形成された複数のデバイス302は全て同一に形成されていることになっているので、制御手段20は全てのデバイス302に形成された303a〜303jのうち303dおよび303iが除去されている判定する。そして、制御手段20は、ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納された全てのデバイス302に設けられているボンディングパッド303a〜303jのうちボンディングパッド303dおよび303iを削除する修正を行う。
以上のようにしてデータ修正工程を実施したならば、半導体ウエーハ30の各デバイス302に形成された各ボンディングパッド303(303a〜303j)部にレーザー加工孔(ビアホール)を穿孔する穿孔工程を実施する。穿孔工程は、先ず加工送り手段37を作動しチャックテーブル36を移動して、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納されている図6において最上位の行E1の最左端のデバイス302)に設けられるボンディングパッド303aの第1の加工送り開始位置座標値(a1)をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付ける。このように第1の加工送り開始位置座標値(a1)が集光器8の直下に位置付けられた状態が図9の(a)に示す状態である。図9の(a)に示す状態から制御手段20は、チャックテーブル36を図9の(a)において矢印X1で示す方向に所定の移動速度で加工送りするように上記加工送り手段37を制御すると同時に、レーザー光線照射手段52を作動し集光器8から所定時間パルスレーザー光線を照射する。なお、集光器8から照射されるレーザー光線の集光点Pは、半導体ウエーハ30の表面30a付近に合わせる。このとき、制御手段20は、X軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号に基いて音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74および出力調整手段75に制御信号を出力する。
一方、RF発振器72は偏向角度調整手段74および出力調整手段75からの制御信号に対応したRFを出力する。RF発振器72から出力されたRFのパワーは、RFアンプ73によって増幅され音響光学素子71に印加される。この結果、音響光学素子71は、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線の光軸を図2において1点鎖線で示す位置から2点差線で示す位置までの範囲で偏向するとともに、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線の出力を調整する。
上記穿孔工程における加工条件の一例について説明する。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4
波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :5W
集光スポット径 :φ15μm
加工送り速度 :300mm/秒
このような加工条件によって穿孔工程を実施すると、シリコンウエーハにはパルスレーザー光線の1パルス当たり深さが5μm程度のレーザー加工孔を形成することができる。従って、厚さが50μmのシリコンウエーハにボンディングパッド303に達する加工穴を形成するにはパルスレーザー光線を10パルス照射する必要がある。このため、上記加工条件においては300mm/秒の加工送り速度で移動しているチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30の第1の加工送り開始位置座標値(a1)に10パルスのパルスレーザー光線を照射することにより、ボンディングパッド303に達する加工孔を形成することができる。
ここで、半導体ウエーハ30が300mm/秒の加工送り速度で移動している際に、半導体ウエーハ30の第1の加工送り開始位置座標値(a1)に10パルスのパルスレーザー光線を照射する方法について、図10を参照して説明する。
上記加工条件においてはパルスレーザー光線の繰り返し周波数が50kHzであるので、1秒間に50000パルス(50000/秒)のパルスレーザー光線が照射される。従って、10パルスのパルスレーザー光線を照射するための時間は、1/5000秒となる。一方、300mm/秒の加工送り速度でX1で示す方向に移動している半導体ウエーハ30は、1/5000秒間に60μm移動する。従って、半導体ウエーハ30が60μm移動する間に1/5000秒間レーザー光線照射手段52を作動し、この間にパルスレーザー光線の集光点を第1の加工送り開始位置座標値(a1)に位置付けるように、音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74および出力調整手段75を制御すればよい。上述したようにX軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号に基いて、制御手段20が上述したように音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74および出力調整手段75に印加する電圧を制御し、音響光学偏向手段7の音響光学素子71に印加するRFパワーの周波数を制御することによって行うことができる。この結果、半導体ウエーハ30が加工送り方向X1で移動している状態においても第1の加工送り開始位置座標値(a1)に10パルスのパルスレーザー光線を照射することができるため、図10の(b)に示すように半導体ウエーハ30の第1の加工送り開始位置座標値(a1)にボンディングパッド303に達するレーザー加工穴304が形成される。このようにして、第1の加工送り開始位置座標値(a1)に10パルスのパルスレーザー光線を照射したならば、制御手段20は音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74に0Vの電圧を印加し、音響光学素子71に0Vに対応する周波数のRF印加し、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線を図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段76に導く。
一方、制御手段20は、X軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号を入力しており、この検出信号をカウンター204によってカウントしている。そして、カウンター204によるカウント値が次のボンディングパッド303座標値に達したら、制御手段20はレーザー光線照射手段52を制御し上記穿孔工程を実施する。その後も制御手段20は、カウンター204によるカウント値がボンディングパッド303の座標値に達する都度、制御手段20はレーザー光線照射手段52を作動し上記穿孔工程を実施する。そして、図9の(b)で示すように半導体ウエーハ30のE1行の最右端のデバイス302に形成されたボンディングパッド303における図9の(b)において最右端の電極303e位置に上記穿孔工程を実施したら、上記加工送り手段37の作動を停止してチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ30には、図9の(b)で示すように修正されたボンディングパッド303(図示せず)部にレーザー加工孔304が形成される。
次に、制御手段20は、レーザー光線照射手段52の集光器8を図9の(b)において紙面に垂直な方向に割り出し送りするように上記第1の割り出し送り手段38を制御する。一方、制御手段20は、Y軸方向位置検出手段384の読み取りヘッド384bからの検出信号を入力しており、この検出信号をカウンター204によってカウントしている。そして、カウンター204によるカウント値がボンディングパッド303の図4においてY軸方向の間隔Cに相当する値に達したら、第1の割り出し送り手段38の作動を停止し、レーザー光線照射手段52の集光器8の割り出し送りを停止する。この結果、集光器8は上記ボンディングパッド303eと対向する電極303j(図4参照)の直上に位置付けられる。この状態が図11の(a)に示す状態である。図11の(a)に示す状態で制御手段20は、チャックテーブル36を図11の(a)において矢印X2で示す方向に所定の移動速度で加工送りするように上記加工送り手段37を制御すると同時に、レーザー光線照射手段52を作動し上記穿孔工程を実施する。そして、制御手段20は、上述したようにX軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号をカウンター204によりカウントし、そのカウント値がボンディングパッド303に達する都度、制御手段20はレーザー光線照射手段52を作動し上記穿孔工程を実施する。そして、図11の(b)で示すように半導体ウエーハ30のE1行の最右端のデバイス302に形成されたボンディングパッド303f位置に上記穿孔工程を実施したら、上記加工送り手段37の作動を停止してチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ30には、図11の(b)で示すように修正されたボンディングパッド303(図示せず)部にレーザー加工孔304が形成される。
以上のようにして、半導体ウエーハ30のE1行のデバイス302に形成された電極303部にレーザー加工孔304が形成されたならば、制御手段20は加工送り手段37および第1の割り出し送り手段38を作動し、半導体ウエーハ30のE2行のデバイス302に形成されたボンディングパッド303における上記ランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納されている第2の加工送り開始位置座標値(a2)をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付ける。そして、制御装置20は、レーザー光線照射手段52と加工送り手段37および第1の割り出し送り手段38を制御し、半導体ウエーハ30のE2行のデバイス302に形成されたボンディングパッド303部に上述した穿孔工程を実施する。以後、半導体ウエーハ30のE3〜En行のデバイス302に形成されたボンディングパッド303部に対しても上述した穿孔工程を実施する。この結果、半導体ウエーハ30の各デバイス302に形成された全ての修正されたボンディングパッド303部にレーザー加工孔304が形成される。
なお、上記穿孔工程において、図4におけるX軸方向の間隔A領域および間隔B領域には半導体ウエーハ30にパルスレーザー光線を照射しない。このように、半導体ウエーハ30にパルスレーザー光線を照射しないために、上記制御手段20は音響光学偏向手段7の偏向角度調整手段74に0Vの電圧を印加する。この結果音響光学素子71には0Vに対応する周波数のRFが印加され、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線(LB)は図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段76に導かれるので、半導体ウエーハ30に照射されることはない。
以上のように、図示の実施形態におけるレーザー加工装置によれば、撮像手段11からの画像信号とX軸方向位置検出手段およびY軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて任意のデバイス302に設けられた実際のボンディングパッド303の座標値を求め、実際のボンディングパッド303の座標値とランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている任意のデバイスに設けられるボンディングパッド303の座標値の設計データとを照合し、両者が相違している場合にはランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1に記憶領域203aに格納されている全てのデバイス302に設けられるボンディングパッド303の座標値を実際のボンディングパッド303の座標値に修正するので、一部設計変更があっても実際に設けられたボンディングパッド部に確実にビアホールを穿孔することができる。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成ブロック図。 ウエーハとしての半導体ウエーハの平面図。 図3に示す半導体ウエーハの一部を拡大して示す平面図。 図4に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図3に示す半導体ウエーハが図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブルの所定位置に保持された状態における座標との関係を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施するウエーハ走査工程の説明図。 図7に示すウエーハ走査工程によって検出されたデバイスに設けられたボンディングパッドの位置と、図1に示すレーザー加工装置に装備されるメモリに格納されたデバイスに設けられるボンディングパッドの設計データとを照合して示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施する穿孔工程の説明図。 図19に示す穿孔工程の詳細を拡大して示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施する穿孔工程の説明図。
符号の説明
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
374:X軸方向位置検出手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
433:Y軸方向位置検出手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線加工装置
6:パルスレーザー光線発振手段
61:パルスレーザー光線発振器
62:繰り返し周波数設定手段
7:音響光学偏向手段
71:音響光学素子
72:RF発振器
73:RFアンプ
74:偏向角度調整手段
75:出力調整手段
76:レーザー光線吸収手段
8:集光器
81:方向変換ミラー
82:集光レンズ
11:撮像手段
20:制御手段
30:半導体ウエーハ
301:分割予定ライン
302:デバイス
303:ボンディングパッド
304:レーザー加工孔
40:環状のフレーム
50:保護テープ

Claims (1)

  1. ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハにパルスレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、該チャックテーブルのX軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段と、該チャックテーブルのY軸方向位置を検出するY軸方向位置検出手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハの加工すべき領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段と該X軸方向位置検出手段および該Y軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて該レーザー光線照射手段と該加工送り手段および該割り出し送り手段を制御する制御手段とを具備し、該制御手段が該ウエーハに形成された複数の同一のデバイスにそれぞれ設けられる複数のボンディングパッドの座標値の設計データを格納するメモリを備えているレーザー加工装置であって、
    該撮像手段は、該チャックテーブルに保持されたウエーハに形成されたデバイスに設けられたボンディングパッドを撮像し、撮像した画像信号を該制御手段に出力し、
    該制御手段は、該撮像手段からの画像信号と該X軸方向位置検出手段および該Y軸方向位置検出手段からの検出信号に基いて任意のデバイスに設けられた実際のボンディングパッドの座標値を求め、該実際のボンディングパッドの座標値と該メモリに格納された所定のデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値の設計データとを照合し、両者が相違している場合には該メモリに格納された全てのデバイスに設けられるボンディングパッドの座標値を該実際のボンディングパッドの座標値に修正する、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
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