JP4835419B2 - 洗車機における洗車方法および洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給油所(ガソリンスタンド)などに設置される洗車機における洗車方法および洗車機に関するものである。
ガソリンスタンドなどに設置される洗車機は、走行レール上を走行自在にされた門型の洗車機本体と、この洗車機本体に設けられて車両に洗浄水、洗剤などを噴出させる洗浄用ノズルと、乾燥用空気を噴出させて洗浄後の水滴を除去するトップノズル、サイドノズルなどの乾燥用ノズルとが具備され、当然、乾燥用ノズルに空気を供給するためのブロワ装置も具備されており、しかも車両の表面に付着した水滴を吹き飛ばすとともに気化させるためには、かなりの空気量を高速で吹き付ける必要があり、したがってブロワ装置も強力なものが用いられていた。
このため、ブロワ装置から大きい騒音が発生するという問題があり、このような問題を解消するものとして、例えば時間帯に応じて、ブロワ装置の運転を低速で行うようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ブロワ装置の運転を低速にすると、当然に、噴出される空気の勢いが低下するため水切れが悪くなり、例えばフロントウインドウでの水切れが悪いと、どうしても視界が低下してしまう。
このような視界の低下を防止するものとして、車両の前半部の乾燥を行う場合には、ブロワ装置を通常運転時の高回転数でもって運転するとともに、車両の後半部の乾燥を行う場合には、ブロワ装置を通常運転時の回転数よりも低い低回転でもって運転するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開平07−32983号公報 特開平10−226321号公報
上記特許文献2の構成によると、車両の前半部については通常運転時の高回転数でもって、また後半部については低回転数でもって、ブロワ装置を運転することにより、すなわち車両の半分についてだけ、ブロワ装置におけるモータの回転数を低回転にして騒音の低減化を図っているが、さらなる騒音の低減化が望まれている。
そこで、本発明は、ブロワ装置により発生する騒音を、できるだけ、低減化し得る洗車機における洗車方法および洗車機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の洗車機における洗車方法は、車両の洗浄手段および乾燥手段を具備するとともに、上記乾燥手段が、空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機において、
上記乾燥用ノズルにより車両表面に付着した水滴の水切りを行う際、乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面、略水平となる平面および下向きとなる下向き傾斜面のそれぞれの車両部位に対し、上記上向き傾斜面の乾燥を行う際に、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを所定回転数でもって回転させ、上記平面を乾燥させる際に、上記所定回転数よりも低い第1低回転数でもって回転させ、上記下向き傾斜面を乾燥させる際に、上記第1低回転数よりも低い第2低回転数でもって回転させる方法である。
また、本発明の洗車機は、車両の洗浄手段および乾燥手段を具備するとともに、上記乾燥手段が、空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機であって、
洗車機本体の移動量を検出する移動量検出器と、上記洗車機本体に設けられて車両を検
出し得る車両検出器と、これら両検出器からの検出信号を入力してブロワ装置の羽根体を
回転させるモータの回転数を制御する制御装置とを具備し、
さらに上記制御装置を、上記移動量検出器からの検出信号を入力して洗車機本体の基準
位置に対する走行位置を検出する走行位置検出部と、この走行位置検出部で求められた走
行位置および上記車両検出器からの検出信号を入力して車両形状を検出する車両形状検出
部と、この車両形状検出部にて検出された車両形状データおよび上記走行位置検出部で検
出された走行位置に基づき、乾燥用ノズルがどの車両部位に位置しているかを判断する車
両部位判断部と、この車両部位判断部で判断された車両部位に応じて上記モータの回転数
を制御するための周波数指令を出力する周波数制御部とから構成し、
且つ上記制御装置において、上記乾燥用ノズルにより車両表面に付着した水滴の水切り
を行う際、乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面、略水平となる平面および下向きとなる下向き傾斜面のそれぞれの車両部位に対し、上記上向き傾斜面の乾燥を行う際に、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを所定回転数でもって回転させ、上記平面を乾燥させる際に、上記所定回転数よりも低い第1低回転数でもって回転させ、上記下向き傾斜面を乾燥させる際に、上記第1低回転数よりも低い第2低回転数でもって回転させるようにしたものである。
上記洗車方法および洗車機の構成によると、乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面については、所定回転数例えば通常運転時の回転数でもって、平面については、通常運転時の回転数よりも低い第1低回転数でもって、下向き傾斜面については、第1低回転数よりも低い第2低回転数でもって、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを回転するようにしたので、従来のように、車両を半分に分けて、羽根体を回転させるモータの回転数を制御する場合に比べて、きめ細かい騒音の制御を行うことができる。すなわち、ブロワ装置にて発生する騒音を、できるだけ低減化することができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る洗車機を、図1〜図9に基づき説明する。
図1に示すように、この洗車機1は、例えば給油所(所謂、ガソリンスタンド)の一角に設けられ、その洗車機本体10が走行レールR上を往復走行することにより、車両6を洗車するものである。もう少し具体的に言えば、洗車機本体10の洗車開始位置である走行始端位置aと、所定工程終了位置である走行終端位置bとの間で往復走行されるとともに、往路にて洗浄手段による洗浄工程が行われ、復路にて乾燥手段による乾燥工程が行われるものである。なお、ここでは、走行始端位置aおよび走行終端位置bについては、例えば洗車機本体10の前端位置を基準として説明する。勿論、前端位置以外の位置を基準にしてもよい。
以下、洗車機1を概略的に説明する。
図2〜図4に示すように、洗車機本体10は、左右一対の側枠部(サイドフレームともいう)11と、これら側枠部11の上部内側面間に設けられる上枠部(トップフレームともいう)12とにより門型状に構成されており、またこの洗車機本体10は側枠部11の下部に設けられた複数個の走行車輪13を介して床側の走行レールR上に載置されており、走行駆動装置(図示しないが、例えば駆動モータ、減速機などにより構成される)により走行車輪13が駆動されて往復走行される。
洗車機本体10側には、普通乗用車などの車両6を洗浄する洗浄手段の一例として、第1洗浄水ノズル14と、第1洗剤ノズル15と、撥水コート剤ノズル16と、第2洗浄水ノズル17と、第2洗剤ノズル18と、ワックスノズル19とが、前部から後部に亘って、この順で配設されている。ここで、各ノズル14〜19の噴出部の側面視形状が、例えばアーチ状となるように形成されている。また、洗車機本体10側には、車両6の外面をブラッシングするためのサイドブラシ20、ロッカーブラシ21およびトップブラシ22が配設されている。なお、これら各ブラシ20〜22については、洗浄手段に含めてもよく、または別途、ブラッシング手段の一例としてもよい。
さらに、洗車機本体10側には、昇降動自在で車両6の上面を乾燥させるトップノズル25と、左右方向に横移動(接近離間動)自在で車両6の両側面を乾燥させる左右一対のサイドノズル28とが設けられるとともに、洗車機本体10の上面上、すなわち側枠部11の上面(外板面である)11a上には、両ノズル25,28に可撓性のダクトホース26,29を介して接続された左右一対(複数)のブロワ装置31が設けられ、これらノズル25,28やブロワ装置31などにより車両6の乾燥手段の一例が構成されている。
なお、下向きの噴出口25aを有するトップノズル25の昇降動は、洗車機本体10側に設けられた昇降動手段(図示せず)によって行われ、また内向きの噴出口28aを有する両サイドノズル28の横移動は、洗車機本体10側に設けられた横移動手段(図示せず)によって行われるように構成されている。
図2〜図7に示すように、上記側枠部11は、前板11A、外側板11B、後板11C、天板11D、部分的な内側板11Eなどにより、上下に長い箱枠状に形成されている。そして、側枠部11内には、前部仕切り板11Fや後部仕切り板11Gなどによって、四角筒状の空洞部11Sが上下方向に形成され、この空洞部11Sは側枠部11の下部で開放されている。なお、天板11Dの上面によって側枠部11の上面11aが形成されている。そして、空洞部11Sの上部は、前板11Aと外側板11Bと内側板11Eとの内面にそれぞれ吸音材23が貼り付け状に施工されることにより、吸音ゾーン11Zに形成されている。
上記ブロワ装置31はそれぞれ吸音ボックス41に入れられるとともに、吸音ボックス41は側枠部11の上面11a上に配置されている。すなわち、このブロワ装置31は、フレーム32と、このフレーム32に支持される下位のモータ33と、このモータ33の上向きの出力軸34に取り付けられた上位の羽根体(羽根車ともいう)35と、この羽根体35を囲むケース36などから構成されている。ここで、ケース36は、羽根体35の下方に位置される底板部36Aと、羽根体35の側方を囲む円弧状の側板部36Bと、羽根体35の上方に位置される上板部36Cとからなり、円弧状の所定箇所には吐出し口36Dが横向きダクト状に形成されるとともに、上板部36Cの中央部分には吸込み口36Eが形成されている。
そして、フレーム32に対して、ケース36の底板部36Aが上方から当接されるとともに、モータ33が下方から当接された状態で、これら32,36A,33は複数の連結具(ボルト・ナットなど)37により連結されて、一体化されている。なお、モータ33の出力軸34を挿通させるために、底板部36Aの中央部分には貫通部36Fが形成されるとともに、フレーム32にも貫通部32Fが形成されている。
上記吸音ボックス41は、矩形箱状でかつ下面が開放された外箱体42と、この外箱体42の内面に貼り付け状に施工された吸音材43と、上記外箱体42の下端に連結された下位枠部(架台)44とからなり、この下位枠部44は、底板部の周辺を断面C型の矩形枠状として形成されている。そして、底板部の中央部分にブロワ装置31に対する吸気口45が形成され、また外箱体42の一側壁にブロワ装置31に対する排気口46が形成されている。勿論、排気口46の部分には、吸音材43は設けられていない。
上記下位枠部44は、振動吸収体47を介在して天板11D(側枠部11)の上面11a上に載置され、この状態で下位枠部44と天板11Dとが複数の連結具(ボルト・ナットなど)48により連結されることで、吸音ボックス41は側枠部11の上面11a上に配置される。その際に、吸気口45は、側枠部11内に形成された空洞部11Sの上部、すなわち吸音ゾーン11Zに、天板11Dに形成された連通孔11Hを介して開放されている。
この吸音ボックス41に上記ブロワ装置31が入れられ、そして外箱体42の側壁内面とフレーム32の両端との間に振動吸収体38が介在された状態で、外箱体42とフレーム32とが複数の連結具(ボルト・ナットなど)39により連結されることで、ブロワ装置31は吸音ボックス41側に支持されている。その際に、ブロワ装置31の支持位置は、モータ33が側枠部11内に形成された空洞部11Sに向けて位置されて、その下部が吸気口45や連通孔11Hを通して空洞部11S内に位置されるとともに、吐出し口36Dが排気口46に連通されるように設定されている。なお、フレーム32の両端が連結される部分には、吸音材43は設けられていない。
上記吸音ボックス41の排気口46は、洗車機本体10外に位置される吸音配管51と、その始端部分26a,29aが側枠部11内に位置されるダクトホース26,29とを介してノズル25,28に接続されている。すなわち、吸音配管51は、断面矩形状でかつ側面視において逆L状に曲げ形成された外管体52と、この外管体52の内面に貼り付け状に施工された吸音材53と、外管体52の横向きの始端部分に連結された四角状の連結用リング体54と、外管体52の下向きの終端部分に連結された四角状の連結用板体55とにより構成されている。そして、連結用リング体54を外箱体42の一側壁に当て付けて連結することで、吸音配管51の始端部分が排気口46に連通され、また連結用リング体54を側枠部11の上面11a側に当て付けて連結することで、吸音配管51は側枠部11側に支持される。
そして、終端がトップノズル25に接続されたダクトホース26の始端部分26aと、終端がサイドノズル28に接続されたダクトホース29の始端部分29aとは、側枠部11内の上部において、上下方向とされて平行状に位置されている。さらにダクトホース26,29の平行状の始端部分は、天板11Dや連結用リング体54に貫通されて吸音配管51の下向きの終端部分に接続されるとともに、天板11Dや連結用リング体54側に連結保持されている。
次に、本発明の要旨である洗車機における洗車作業時に発生する騒音の低減化を図るための構成について説明する。
簡単に言うと、洗車機の乾燥工程において、車両部位に応じて、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータの回転数(回転速度でもよい)を異ならせる(制御する)ようにしたものである。
具体的には、車両表面に付着した水滴の水切りが困難である乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面(例えばリアウインドウまたはフロントウインドウ)では、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを通常運転時における回転数(所定回転数の一例で、例えば定格回転数であり、以下、高回転数ともいう)でもって回転させるとともに、それ以外の車両部位、すなわち水切りを比較的容易に行い得る平面部(ルーフ、トランク、ボンネットなどの表面であり、これらは略平面ということができる)では、高回転数よりも低い中回転数(第1低回転数の一例である)でもって、また逆に、水切りが容易である乾燥用ノズルの移動方向に沿って下向きとなる下向き傾斜面(例えばフロントウインドウまたはリアウインドウ)では、中回転数よりも低い低回転数(第2低回転数の一例である)でもって回転させるものである。
なお、ここでは、図1に示すように、車両6として、セダン型である場合(勿論、セダン型に限定されるものではなく、例えば5ドアのステーションワゴン型などであってもよい)、すなわち前方から後方に向かって、略平面状のボンネット6a、傾斜面であるフロントウインドウ6b、略平面状のルーフ6c、傾斜面であるリアウインドウ6d、略平面状のトランク6eが順番に設けられているものについて説明し、また洗車時においては、車両6の前部を洗車機本体10の前端側(走行終端位置側)にして停車させるようにしており、このため、乾燥工程(復路)においては、車両6の後端位置から乾燥が開始されるものとして説明する。
この洗車機1には、図8に示すように、洗車機本体10の移動量を検出するエンコーダ(移動量検出器の一例)61と、洗車機本体10の前部に設けられて車両6を検出し得る車両検出器62と、これら各検出器61,62からの検出信号を入力してブロワ装置31の羽根体35を回転させるモータ33の回転数を制御する制御装置63とが具備されている。
上記制御装置63は、上記エンコーダ61からの検出信号を入力して洗車機本体10の走行始端位置(基準位置の一例)aに対する走行位置を検出(演算)する走行位置検出部71と、この走行位置検出部71からの走行位置および上記車両検出器62からの検出信号を入力して車両の高さ、すなわち車両形状(車両の前後端位置も含まれる)を検出するとともに当該車両形状データをその記憶領域(図示せず)に記憶する車両形状検出部72と、上記走行位置検出部71で得られた走行位置および車両形状検出部72で得られた車両形状データを入力して乾燥用ノズル(トップノズルおよびサイドノズルであり、いずれかに着目するとするなら、車両側面よりも水切りが困難となる車両上面を乾燥させるトップノズルであるが、両ノズル間の距離が短いため、サイドノズルに着目してもよい)がどの車両部位に位置しているか(つまり、車両に対する現在位置)を判断する車両部位判断部73と、この車両部位判断部73で判断された車両部位に応じて、羽根体35を回転させるモータ33の回転数を制御するための周波数指令を当該モータ33のインバータ64に出力する周波数制御部74とから構成されている。なお、ここでは、制御装置63を乾燥手段用として説明しているが、実際には、洗車機本体10に設けられて洗車機全体の制御を行うためのものであり、そのため、洗浄手段などの他の機器の制御機能も具備されているが、その説明については省略している。
上記エンコーダ61は例えば走行車輪13の回転数を検出するものであり、走行駆動装置(駆動モータ、減速機など)側に設けてもよい。
また、上記車両検出器62としては、図9に示すように、例えば上下方向で、所定間隔おきにフォトセンサ62aが複数個配置されたもの(エリアセンサともいう)が用いられ、所定間隔おきではあるが、車両6の上面位置(車体の高さである)を検出することができるとともに、最初に、フォトセンサ62aでの光軸が最初に遮断された位置が、車両6の後端位置(または前端位置)として検出することができる。
さらに、上記車両部位判断部73および周波数制御部74においては、以下のような判断が成されるとともに、この判断に応じて以下のような制御が行われる。
すなわち、車両部位判断部73においては、洗浄工程で得られた車両形状データに基づき、乾燥用ノズルの現在位置がどの車両部位に到達しているかが、例えばトランク6e、リアウインドウ6d、ルーフ6c、フロントウインドウ6bおよびボンネット6aのいずれに到達しているかが判断され、この判断結果が周波数制御部74に出力される。
そして、この周波数制御部74においては、乾燥用ノズルの移動方向が上向きとなる上向き傾斜面(後端から乾燥が行われるため、ここでは、リアウインドウ6dである)においては、高回転数となるようにモータ33のインバータ64に周波数指令が出力され、平面部(トランク6e、ルーフ6c、ボンネット6aである)においては、高回転数よりも低い中回転数となるように、また乾燥用ノズルの移動方向が下向きとなる下向き傾斜面(フロントウインドウ6bである)においては、中回転数よりも低い低回転数となるようにモータ33のインバータ64に周波数指令が出力される。
上記構成において、車両6の洗車を行う場合、洗車機本体10が走行始端位置aつまり洗車開始位置に移動されるとともに、車両6の前端が洗車機本体10の前側の所定位置となるように車両6が停止している状態において洗車が開始される。
洗車が開始されると、洗車機本体10は車両6の前端から後端に向かって走行し始めるとともに、洗浄手段である各ノズル14〜19から洗浄水などの洗浄用液体が噴出されるとともに、各ブラシ20〜22により車両6の外面がブラッシングされて洗浄が行われる。往路である洗浄工程において、車両形状検出部72にて、車両6の前後端位置および車両の高さつまり車両形状が検出されるとともに、これらの車両形状データが記憶領域に記憶される。
車両6の洗浄が済み、走行終端位置bに達すると、洗車機本体10の走行方向が反転されて乾燥工程が開始される。
この乾燥工程の開始に際し、まずブロワ装置31が起動されるが、制御装置63により、車両6の後部の表面状態に応じた回転数でもって、モータ33が駆動される。ここでは、車両後部がトランク6eすなわち平面部であるため、中回転数でもって駆動される。
そして、洗車機本体10が走行を開始してトランク6e部分の乾燥が行われた後、リアウインドウ6dの傾斜開始点に来ると、すなわち水切りが困難な車両部位に来ると、高回転数でもってブロワ装置31のモータ33が回転されて、乾燥用空気が強く供給されるため、その表面に付着した水滴の水切りを確実に行うことができる。
次に、ルーフ6c部分に来ると、その表面は水切りが比較的容易な平面であるため中回転数でもってモータ33が回転されて水切りが行われる。
次に、フロントウインドウ6b部分に来ると、その表面は水切りが非常に容易である下向き傾斜面であるため低回転数でもってモータ33が回転されて水切りが行われる。
このように、水切りが困難な車両部位、すなわち乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面については、通常運転時の回転数である高回転数でもって、また水切りが比較的容易な車両部位、すなわちトランク、ルーフ、ボンネットなどの平面部については、高回転数よりも低い中回転数でもって、さらに水切りが非常に容易な車両部位、すなわち乾燥用ノズルの移動方向に沿って下向きとなる下向き傾斜面については、中回転数よりも低い低回転数でもってブロワ装置のモータが回転されるので、従来のように、車両を半分に分けるとともにそれぞれの部分でブロワ装置のモータの回転数を変えるようにした場合に比べて、よりきめ細かい騒音の制御を行うことができる。すなわち、ブロワ装置にて発生する騒音をできるだけ減少させることができる。
なお、乾燥用空気が各ノズル25,28から噴出されて、車両6の乾燥が行われる際、空気はダクト内を通過するが、このとき発生した騒音については、その周囲に配置された吸音材23,43,53により吸音され、その大きさが低下することになる。
ところで、上記実施の形態においては、洗車機本体が一つの走行体でもって構成されている場合について説明したが、例えば洗車機本体が分離構造の場合(二台の走行体で構成されている場合)、すなわち第1洗剤ノズル、撥水コート剤ノズル、第2洗浄水ノズル、第2洗剤ノズル、ワックスノズルなどの洗浄用ノズルが備えられた洗浄用走行体(1号機ともいう)と、トップノズル、サイドノズルなどの乾燥用ノズルが備えられた乾燥用走行体(2号機ともいう)とを具備した場合にも適用することができる。
この場合、洗浄用走行体が車両を洗浄した後、乾燥用走行体が後から乾燥を行うことになるため、洗浄用走行体に設けられたエンコーダおよび車両検出器により車両形状を検出することができ、したがってその車両形状データを用いることにより、車両部位に応じて、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータの回転数を制御することができる。
本発明の実施の形態に係る洗車機の概略構成を示す全体側面図である。 同洗車機の側面図である。 同洗車機の正面図である。 同洗車機の平面図である。 同洗車機におけるブロワ装置部分の一部切り欠き側面図である。 同洗車機におけるブロワ装置部分の一部切り欠き背面図である。 同洗車機におけるブロワ装置部分の一部切り欠き平面図である。 同洗車機における制御装置の概略構成を示すブロック図である。 同洗車機における車両検出器の概略構成を示す正面図である。
符号の説明
1 洗車機
6 車両
10 洗車機本体
31 ブロワ装置
33 モータ
35 羽根体
61 エンコーダ
62 車両検出器
63 制御装置
64 インバータ
71 走行位置検出部
72 車両形状検出部
73 車両部位判断部
74 周波数制御部

Claims (2)

  1. 車両の洗浄手段および乾燥手段を具備するとともに、上記乾燥手段が、空気を噴出させ
    る乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗
    車機において、
    上記乾燥用ノズルにより車両表面に付着した水滴の水切りを行う際、乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面、略水平となる平面および下向きとなる下向き傾斜面のそれぞれの車両部位に対し、上記上向き傾斜面の乾燥を行う際に、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを所定回転数でもって回転させ、上記平面を乾燥させる際に、上記所定回転数よりも低い第1低回転数でもって回転させ、上記下向き傾斜面を乾燥させる際に、上記第1低回転数よりも低い第2低回転数でもって回転させることを特徴とする洗車機における洗車方法。
  2. 車両の洗浄手段および乾燥手段を具備するとともに、上記乾燥手段が、空気を噴出させ
    る乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗
    車機であって、
    洗車機本体の移動量を検出する移動量検出器と、上記洗車機本体に設けられて車両を検
    出し得る車両検出器と、これら両検出器からの検出信号を入力してブロワ装置の羽根体を
    回転させるモータの回転数を制御する制御装置とを具備し、
    さらに上記制御装置を、上記移動量検出器からの検出信号を入力して洗車機本体の基準
    位置に対する走行位置を検出する走行位置検出部と、この走行位置検出部で求められた走
    行位置および上記車両検出器からの検出信号を入力して車両形状を検出する車両形状検出
    部と、この車両形状検出部にて検出された車両形状データおよび上記走行位置検出部で検
    出された走行位置に基づき、乾燥用ノズルがどの車両部位に位置しているかを判断する車
    両部位判断部と、この車両部位判断部で判断された車両部位に応じて上記モータの回転数
    を制御するための周波数指令を出力する周波数制御部とから構成し、
    且つ上記制御装置において、上記乾燥用ノズルにより車両表面に付着した水滴の水切り
    を行う際、乾燥用ノズルの移動方向に沿って上向きとなる上向き傾斜面、略水平となる平面および下向きとなる下向き傾斜面のそれぞれの車両部位に対し、上記上向き傾斜面の乾燥を行う際に、ブロワ装置の羽根体を回転させるモータを所定回転数でもって回転させ、上記平面を乾燥させる際に、上記所定回転数よりも低い第1低回転数でもって回転させ、上記下向き傾斜面を乾燥させる際に、上記第1低回転数よりも低い第2低回転数でもって回転させるようにしたことを特徴とする洗車機。
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