JP4835265B2 - 多層積層板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、加熱加圧積層成形による多層積層板の製造方法に関するものである。
プリント配線板の高密度実装の要請の高まりととに多層のプリント配線板への期待は大きい。多層のプリント配線板は、通常、内層回路を有する内層板の上下に絶縁板と外層回路を配設した構成を有しており、この構成に対応した多層積層板に外層回路と形成し、内層回路と外層回路とを導通させることにより製造されている。このため、多層の回路形成のための多層積層板は多層プリント配線板の性能を大きく左右することになる。
このような多層積層板については、従来より、内層板にプリプレグと金属箔または外層材を重ねた被圧積層体の複数組を各々金属プレートを介して載置し、上下より加圧して加熱することで積層成形されている。
ただ、この積層成形では、成形時の横方向のずれ(スリッピング)の発生が懸念されることから、従来では、このような成形ずれの発生を予防する措置として、たとえば図8の斜視、平面、そして側面図に示したような、その周囲に複数の舌足片11を有する上枠1を基板2上に載置した複数の被圧積層体3の載置品30上に被せて加熱加圧する方法や、あるいは図9に示したような、可動式の舌足片12を設けて高さ調整できるようにした改良型の上枠1を用いて加熱加圧する方法(たとえば特許文献1−3参照)が採用されてきている。
しかしながら、上記の図8のような舌足片11を有する上枠(タイプ1)並びに図9のような可動式の舌足片12に備えた上枠(タイプ2)のいずれにも表1に示したような一長一短があった。すなわちタイプ1の場合には、舌足片11が基板2から浮いた状態にあり、載置した複数の被圧積層体3を全体として固定しているわけではない。このため、被圧積層体3の構成によってはスリッピングが発生することになる。一方、改良型のタイプ2の場合には、可動式の舌足片12が基板2に接触した状態にあり、載置した複数の被圧積層体3を全体として固定しているのでスリッピング防止には大きな効果が得られる。だが、タイプ2の場合には、固定しているがために、成形時にかかる圧力による歪みが抜けきらず、各被圧積層体の寸法変化のバラツキや反りが発生しやすいという問題がある。
これに対し、タイプ1の場合には逆に固定されていないことから応力が解放されて、寸法変化のバラツキや反りに関しては良好である。
また、タイプ2には、可動式舌足片を有する上枠を用いる点で、どうしてもコスト高になるという問題がある。
特開平6−8389号公報 特開平6−334342号公報 特開2005−14384号公報
本発明は、上記のとおりの背景から従来の問題点を解消し、多層積層板の成形時の成形ずれ(スリッピング)性に優れ、しかも寸法変化のバラツキや反りの抑制効果も良好な多層積層板の改善された新しい製造方法を提供することを課題としている。
本発明の製造方法は以下のことを特徴としている。
第1:内層板にプリプレグと金属箔または外層材を重ねた被圧積層体を加熱加圧積層成形して多層積層板を製造するに際し、複数組の被圧積層体を基板上に載置し、下側を基板上に載置した下枠にて囲み、上側からその周囲に複数の舌足片を有する上枠を被せて加熱加圧積層成形するにあたり、下側を囲む下枠の内寸:bが、上側から被せられる上枠の対向する舌足片間の外寸:aよりも大きく、両者の寸法差:b−aが4〜8mmの範囲内となるようにする
第2:内層板にプリプレグと金属箔または外層材を重ねた被圧積層体を加熱加圧積層成形して多層積層板を製造するに際し、複数組の被圧積層体を載置し、下側を枠にて囲み、上側からその周囲に複数の舌足片を有する上枠を被せて加熱加圧積層成形するにあたり、下側を囲む枠に切り欠き溝を設け、上枠の舌足片には突起を設けて、成形時にはこの突起が前記の切り欠き溝に挿入させるようにする。
上記第1の発明によれば、従来の問題点を解消し、多層積層板の成形時の成形ずれ(スリッピング)の防止性に優れ、しかも寸法変化のバラツキや反りの抑制効果も良好な、多層積層板の製造が可能とされる。
第2の寸法差(b−a)の特定による発明では、成形ずれを最小限に抑えることがより確実に可能とされる。
また、第3の発明では、成形ずれの防止はより効果的となり、より安価な治具としての枠や上枠の手段が提供可能とされる。
本発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
添付図面の図1は本発明の方法が対象とする被圧積層体3の載置状態を例示した概要断面図であって、本発明においては、たとえばこの図1に例示したように、内層板31にプリプレグ32と金属箔33、または外層材を重ねた被圧積層体3の複数組を基板2上に、金属プレート4を介して、また上下のクッション材5をもって載置し、その上下方向への加圧と加熱による樹脂強化で積層体化成形し、所要の積層板を製造している。
この製造に際し、上記第1の発明の一実施形態を示した概要側面図である。図2のように、被圧積層体3の載置品30の下側を枠6に囲み、上側から、その周囲に複数の舌足片71を有する上枠7を被せて加熱加圧成形する。こうすることで、成形でのずれ(スリッピング)を抑え、反りの抑制、寸法安定性に優れた積層体製品を実現することができる。舌足片71は、従来の前記タイプ2のような可動式とする必要がなく、治具としてのコストも安価なものとなる。
図3は、第2の発明の一実施形態を例示した概要図である。成形ずれを最小限とするために、載置品30の下側を囲む枠6の内寸:bと、上枠7の対向する舌足片71間の外寸:aについて、その寸法差b−aを4〜8mmの範囲内となるようにする。
図4は、上記第3の発明の一実施形態を例示した概要側面図と平面図である。ここでは載置品30の下側を図式枠6に切り欠き溝61を設けておき、成形時には、この切り欠き61内に、上枠7の舌足片71にその外方に向って設けた突起72がぴったりと挿入されるようにしている。
このことによって、成形ずれの発生により効果的に抑制されることになる。
もちろん、以上のとおりの本発明の製造方法においては、対象とする被圧積層板3の構成やその平面の大きさ、厚み、これらの載置品30の高さや大きさ、加熱加圧の条件等を考慮して、下側の枠6や上側の上枠7、舌足片71、突起72等の素材、大きさ、厚みの寸法等を適宜としてよく、金属等により構成してよい。また、舌足片71や突起72、そして下側の枠6の切り欠き溝61の配置位置や寸法も同様である。成形ずれの抑制、反り、寸法変更化のバラツキの抑制にとって適切となるようにする。
そこで以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん以下の例によって説明が限定されることはない。
図1の被圧積層体の構成に対応し、サイズが510×510mmであって、内層材(松下電工製R−1766、0.9t)、その上下各々の2枚のプリプレグ(松下電工製R−1661、0.15:樹脂量48%)、上下最外層としての銅箔(18μm)を対象として積層成形した。
製造条件としては、上記の被圧積層体12枚(段)を、図1のように金属(SUS)プレート、そしてクッション材とともに載置し、次の成形条件で加熱加圧した。
(温度条件)
製品昇温度 2.0℃/分にて160℃まで加熱160以上にて60分保持。
(圧力条件)
5kg/cm2にて10分加圧後10分で40kg/cm2まで昇圧40kg/cm2にて加熱終了まで加圧。
その際に、図2および図3に示した形態のように上下枠を使用し、寸法差b−aを2mm(実施例1)、10mm(実施例2)、8mm(実施例3)とした場合、図4のように上下枠で切り欠き溝61と突起72を有するものを使用し、寸法差b−aを8mmとした場合、さらには従来の前記タイプ1(図8:比較例1)、タイプ2(図9:比較例2)のものを用いた場合の各々について、成形ずれ、寸法バラツキ、反りの発生の度合を評価した。
なお、上記の上下枠等については、素材が鉄であって、上枠天板厚み3mm、舌足片は、1辺に2個配置し、サイズは、高さ35mm、幅20mm、厚み1.5mmとし、下枠の厚み3mm、高さ45mm、そして舌足片への突起については径5mm、長さ7mmの円柱状とした。
成形ずれについては、図5に示したように、SUSプレートと積層体端面の最大ずれ値(mm)を各々の積層板毎に測定した。
寸法バラツキについては、図6のように、内層パターンの基準マーク間寸法を測定し、バラツキを算出した。
反りについては、図7のように、成形後の積層板を定盤上に静置し、コーナー部の反り量を反りゲージにて測定した。
これらの結果を表2に示した。
表2の結果より、本発明の実施例においては成形ずれの発生を従来のタイプ1の場合に比べて大幅に抑えるとともに、寸法バラツキ、反りについてはタイプ2に比べて大きく抑制できることがわかる。実施例3および4の場合にはその効果は顕著である。
なお、タイプ1の場合の枠治具のコストに比較すると、タイプ2の場合は約2倍であったが、実施例1〜3では1.1倍、実施例4でも約1.3倍にすぎず、低コストであった。
対象とする被圧積層板の構成例と、その載置状態を例示した概要断面図である。 第1の発明の実施形態を例示した概要側面図である。 第2の発明の実施形態を例示した概要側面図と平面図である。 第3の発明の実施形態を例示した概要側面図と平面図である。 成形ずれの最大値について示した概要斜視図である。 寸法バラツキの測定について示した概要平面図である。 反りの測定について示した概要断面図である。 従来のタイプ1について示した斜視、平面、そして側面の概要図である。 従来のタイプ2について示した斜視、平面、そして側面の概要図である。
符号の説明
1 上枠
11 舌足片
12 可動式舌足片
2 基板
3 被圧積層板
30 載置品
31 内層材
22 プリプレグ
23 金属箔
4 金属プレート
5 クッション材
6 枠
61 切り欠き溝
7 上枠
71 舌足片
72 突起

Claims (2)

  1. 内層板にプリプレグと金属箔または外層材を重ねた被圧積層体を加熱加圧積層成形して多層積層板を製造するに際し、複数組の被圧積層体を基板上に載置し、下側を基板上に載置した下枠にて囲み、上側からその周囲に複数の舌足片を有する上枠を被せて加熱加圧積層成形するにあたり、下側を囲む下枠の内寸:bが、上側から被せられる上枠の対向する舌足片間の外寸:aよりも大きく、両者の寸法差:b−aが4〜8mmの範囲内となるようにすることを特徴とする多層積層板の製造方法。
  2. 内層板にプリプレグと金属箔または外層材を重ねた被圧積層体を加熱加圧積層成形して多層積層板を製造するに際し、複数組の被圧積層体を載置し、下側を枠にて囲み、上側からその周囲に複数の舌足片を有する上枠を被せて加熱加圧積層成形するにあたり、下側を囲む枠に切り欠き溝を設け、上枠の舌足片には突起を設けて、成形時にはこの突起が前記の切り欠き溝に挿入させるようにすることを特徴とする多層積層板の製造方法。
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