JP3161655B2 - 多層基板のマスラミネーション法による製造工程に用いられるズレ止め金属プレート - Google Patents

多層基板のマスラミネーション法による製造工程に用いられるズレ止め金属プレート

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JP3161655B2
JP3161655B2 JP13991093A JP13991093A JP3161655B2 JP 3161655 B2 JP3161655 B2 JP 3161655B2 JP 13991093 A JP13991093 A JP 13991093A JP 13991093 A JP13991093 A JP 13991093A JP 3161655 B2 JP3161655 B2 JP 3161655B2
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潤一 伊藤
始 大竹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層基板のマスラミネ
ーション法による製造工程に用いられるズレ止め金属プ
レートに関するものである。
【0002】さらに詳しくは、一般に多層基板のマスラ
ミネーション法による製造は数種の基板を積層接着する
ことにより行われ、この積層接着工程においては、積層
接着工程での内層板や金属プレートのズレ防止のために
ズレ止め金属プレートが使用されるが、本発明はこのよ
うなズレ止め金属プレートにおけるズレ止め押さえ部に
伸縮機構を付加して構成することにより、数種の総積層
物の厚みに対応して、多層基板の製造を可能としたもの
である。
【0003】
【従来の技術】多層基板のマスラミネーション法による
積層接着工程は、図5に示す上下の積層プレス熱盤3の
間にズレ止め押さえ部2を有するズレ止め金属プレート
1とトレー板9を介在させ、これらの間に回路パターン
を形成した内層板8、プリプレグ7、外層銅箔6または
外層用片面銅張積層板を鏡面板等の金属プレート5a、
5bではさみ、更にそれらをクッション材4ではさんで
一定時間加熱加圧することにより積層成形するのが一般
的である。
【0004】前記ズレ止め金属プレート1は、図6に示
すように平面視長方形状のプレート本体1aの四辺にそ
れぞれ一対のズレ止め押さえ部2を形成したものであ
り、ズレ止め押さえ部2はプレート本体1aの一部をこ
のプレート本体1aに対して直角に折り曲げたものであ
る。
【0005】このように構成されたズレ止め金属プレー
ト1は、多層基板10の耐熱性を向上させるためにプリ
プレグ7の樹脂分を多くしたり、積層接着ボイドの発生
を抑制するためにプリプレグ7の樹脂流れ量を大きくし
た場合や成形圧力を大きくした場合、もしくは生産効率
を上げるために多層基板10の積層枚数を多くした場合
には、図5に示す内層板8、鏡面板等の金属プレート5
a、5bのズレおよびそれによる積層プレス破損につな
がりかねないため加熱加圧による多層基板10の積層成
形時には欠かすことの出来ないものである。
【0006】また、回路パターンを形成した内層板8を
複数有して成る多層基板10の場合、内層板8、鏡面板
等の金属プレート5a、5bのズレ防止および複数の内
層板8相互の位置合わせ方法として、鏡面板等の金属プ
レート5a、5b、回路パターンを形成した内層板8お
よびプリプレグ7のそれぞれの所定のガイド穴位置へガ
イドピンを挿入して積層成形を行うピンラミネート方式
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】多層基板のマスラミネ
ーション法による積層接着工程では内層板8や鏡面板等
の金属プレート5a、5bのズレを防止するために、上
記のズレ止め金属プレート1を使用して積層成形するわ
けであるが、ズレ止め押さえ部2の高さとしては最低で
も積層物がズレようとした場合に押さえられる高さが必
要であり、且つ、高すぎて加圧時に積層プレス熱盤3に
突き当たるようではまずい。
【0008】そのため、積層成形する多層基板10の板
層の違いや、その積層枚数に変更が生じ総積層物厚みが
変わった場合にはズレ止め押さえ部2の高さを変更しな
ければならない。したがって、このような条件下で積層
成形する場合にはズレ止め押さえ部2の高さが異なるズ
レ止め金属プレート1を保有し使い分ける必要がある。
【0009】従来のズレ止め金属プレート1を使用した
場合には、総積層物厚みで10mm異なってしまうと、
図5に示すような、ズレ止め押さえ部2からはずれた鏡
面等の金属プレート5a、5bや内層板8のズレ発生は
避けられなかった。
【0010】そこで、本発明は上記欠点を改善するため
になされたもので、数種の総積層物厚みに1種類のズレ
止め金属プレートで対応可能な多層基板のマスラミネー
ション法による積層工程に用いられるズレ止め金属プレ
ートを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、多層基板のマスラミネーション法による積
層接着工程に用いられ、周辺部に、内層板や金属プレー
トのズレを防止するズレ止め押さえ部を複数設けたズレ
止め金属プレートにおいて、前記複数のズレ止め押さえ
部の各々は、固定側片部と、長孔を有し、当該長孔にピ
ンが挿入されて前記固定側片部に取り付けられ、積層プ
レス熱盤から受ける圧力が加わらない場合に下方に伸
び、かつ、圧力が加わった場合に上方に縮むように上下
動する可動側片部とからなることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、ズレ止め金属プレートのズレ
止め押さえ部に、積層プレス熱盤等から受ける圧力が加
わらない場合に伸び、圧力が加わった場合に縮む機構を
使用しているため、耐熱性を向上させるための樹脂分の
多いプリプレグを使用してのマスラミネーション法によ
る積層接着を可能にすることは勿論のこと、総積層物厚
みの変化に1種類のズレ止め金属プレートで十分対応が
可能となる。
【0013】また、総積層物厚みが伸縮機構のストロー
ク範囲内であれば、全ての内層板、鏡面板等の金属プレ
ートのズレ抑制に効果を及ぼす。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例についてさらに詳し
く説明する。図1は本発明によるズレ止め金属プレート
を用いた多層基板の製造方法の説明図、図2は本発明の
一実施例におけるズレ止め金属プレートの斜視図、図3
は同ズレ止め金属プレートのズレ止め押さえ部に外力が
加わらない状態の説明図、図4は同ズレ止め金属プレー
トのズレ止め押さえ部に外力が加わった状態の説明図で
ある。なお、上記した従来例で説明した部材と同じ部材
については同じ符号を付ける。
【0015】本発明の多層基板の製造方法に用いるズレ
止め金属プレート1は、図2に示すようにその周縁部に
伸縮機構13を備えたズレ止め押さえ部2を複数有して
いる。すなわち、これらのズレ止め押さえ部2は、金属
プレート1の周縁部に設けられた固定側片部2aを備え
ており、これらの固定側片部2aにはピン11が取り付
けてある。また、可動側片部2bには上下方向に長い長
孔12が形成してあって、この長孔12に前記ピン11
を挿入して固定側片部2aに可動側片部2bが上下動可
能に取り付けてある。
【0016】そして、ズレ止め押さえ部2の高さは、総
積層物厚みに対応可能で、且つ、外力(積層プレス熱盤
3等から受ける圧力)が加わらない場合には図3のよう
に可動側片部2bが下方に下がった状態であり、外力に
より上方へ上がるものである。
【0017】次に、このズレ止め金属プレート1を用い
て図1に示す構成により積層プレスで加熱加圧し積層成
形を行うのであるが、内層板8、プリプレグ7、外層銅
箔6または外層用片面銅張積層板は従来公知のものを使
用し、熱盤3による加熱加圧条件も積層物(主にプリプ
レグ7)の特性により固有の条件が設定される。
【0018】上記条件下で実際に多層基板10を製造し
たところ、総積層物厚みで10mm程度異なった場合で
も伸縮機構13を付加した1種類のズレ止め金属プレー
ト1で十分対応でき、鏡面板等の金属プレート5a、5
bや内層板8のズレは発生しなかった。また、多層基板
10の耐熱性を向上させるためにプリプレグ7の樹脂分
を多くしたものを使用した場合においても同様にズレは
発生しなかった。
【0019】ズレ止め押さえ部2については、図3に示
すように外力(積層プレス熱盤3等から受ける圧力)が
加わらない場合には可動側片部2bが下がった状態であ
り、積層接着工程で積層プレス熱盤3からの圧力により
外力が加えられた場合に上がる。更に、加熱加圧時の積
層物のズレを防止、抑制できるだけの強度、大きさ、配
置が好ましい。
【0020】次にズレ止め金属プレート1の外形寸法に
ついてであるが、積層物の大きさにより勿論異なるのだ
が、作業性、品質へ影響する積層物のズレ許容量から、
鏡面板等の金属プレート5a、5bの外形寸法に対して
10mm程度大きくするのが好ましい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、多層基板
のマスラミネーション法による積層接着工程に用いら
れ、周辺部に、内層板や金属プレートのズレを防止する
ズレ止め押さえ部を複数設けたズレ止め金属プレートに
おいて、前記複数のズレ止め押さえ部の各々は、固定側
片部と、長孔を有し、当該長孔にピンが挿入されて前記
固定側片部に取り付けられ、積層プレス熱盤から受ける
圧力が加わらない場合に下方に伸び、かつ、圧力が加わ
った場合に上方に縮むように上下動する可動側片部とか
ら構成することにより、耐熱性を向上させるための樹脂
分の多いプリプレグを使用してのマスラミネーション法
による積層接着を可能にすることは勿論のこと、総積層
物厚みの変化に1種類のズレ止め金属プレートで十分対
応が可能となる。
【0022】また、総積層物厚みが伸縮機構のストロー
ク範囲内であれば、全ての内層板、鏡面板等の金属プレ
ートのズレを従来公知の技術以上に抑制が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例であるズレ止め金属プ
レートを用いた多層基板の製造方法の説明図である。
【図2】本発明における一実施例であるズレ止め金属プ
レートの斜視図である。
【図3】同ズレ止め金属プレートのズレ止め押さえ部に
外力が加わらない状態の説明図である。
【図4】同ズレ止め金属プレートのズレ止め押さえ部に
外力が加わった状態の説明図である。
【図5】マスラミネーション法による製造方法において
内層板等の積層物のズレを示した断面図である。
【図6】従来の多層基板の製造方法に用いるズレ止め金
属プレートの斜視図である。
【符号の説明】
1 ズレ止め金属プレート 2 ズレ止め押さえ部 2a 固定側片部 2b 可動側片部 3 積層プレス熱盤 4 クッション材 5a 治具用金属プレート 5b 鏡面板用金属プレート 6 外層銅箔または外層用片面銅張積層板 7 プリプレグ 8 内層板 9 トレー板 10 多層基板 13 伸縮機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層基板のマスラミネーション法による
    積層接着工程に用いられ、周辺部に、内層板や金属プレ
    ートのズレを防止するズレ止めさえ部を複数設けたズ
    レ止め金属プレートにおいて、 前記複数のズレ止め押さえ部の各々は、 固定側片部と、 長孔を有し、当該長孔にピンが挿入されて前記固定側片
    部に取り付けられ、積層プレス熱盤から受ける圧力が加
    わらない場合に下方に伸び、かつ、圧力が加わった場合
    に上方に縮むように上下動する可動側片部と、 からな ることを特徴とする多層基板のマスラミネーショ
    ン法による製造工程に用いられるズレ止め金属プレー
JP13991093A 1993-05-20 1993-05-20 多層基板のマスラミネーション法による製造工程に用いられるズレ止め金属プレート Expired - Fee Related JP3161655B2 (ja)

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