JP4835138B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータで音響振動板を加振して音声出力を得るスピーカ装置および音声出力方法に関する。詳しくは、この発明は、アクチュエータの変位出力を伝達する伝達部を音響振動板に当接し、この音響振動板を少なくとも面方向の振動成分をもって加振する構成とすることによって、広がり感のある音像を得るようにしたスピーカ装置等に係るものである。
従来、例えば特許文献1等に記載されているように、磁歪アクチュエータで振動板を駆動して音声出力を得る音声出力装置が知られている。磁歪アクチュエータとは、外部磁界を与えると形状が変化する磁歪素子を使用したアクチュエータである。
図39は、この種の音声出力装置300の構成例を示している。この音声出力装置300は、プレーヤ301、アンプ302、磁歪アクチュエータ303および振動板304からなっている。ここで、磁歪アクチュエータ303および振動板304は、スピーカ装置305を構成している。
プレーヤ301は、例えばCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等を再生して音声信号を出力する。このプレーヤ301から出力される音声信号はアンプ302で増幅された後に磁歪アクチュエータ303に供給される。磁歪アクチュエータ303は、変位出力を伝達する駆動ロッド303aを有しており、この駆動ロッド303aの先端が振動板304に当接されている。
磁歪アクチュエータ303は、音声信号に基づいて、振動板304を駆動する。すなわち、磁歪アクチュエータ303の駆動ロッド303aが音声信号波形に対応して変位し、その変位が振動板304に伝達される。これにより、振動板304からは、音声信号に対応した音声が出力される。
特開平04−313999号公報
上述した音声出力装置300におけるスピーカ装置305では、振動板304の板面に磁歪アクチュエータ303の駆動ロッド303を当接させ、この振動板304にその板面に対して直交する方向の振動成分をもって加振することで、音声出力を得るようにしている。
この場合、振動板304はその加振点で大きく励振されることから、視聴者にとってみると加振点からの音波が他の位置に比べて非常に大きな音として聴こる。その結果、音像がその加振点に定位し、広がり感のある音像を得ることができなかった。
この発明の目的は、広がり感のある音像を得ることにある。
この発明の概念は、
端面を有する音響振動板と、
上記音響振動板に変位出力を伝達するための伝達部が上記音響振動板の一方の端部側の端面に当接された状態で配設され、音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータと
上記音響振動版の上記端部側で上記音響振動板を保持するためのベース筐体と
を備え、
上記アクチュエータは、上記ベース筐体に固定され、上記音響振動板の上記端部側の端面に少なくとも直交する方向の振動成分上記音響振動板を加振する
ことを特徴とするスピーカ装置にある。
この発明のスピーカ装置は、音響振動板とアクチュエータとを備えている。例えば、音響振動板の形状としては、筒型、平板型、棒型、球殻型、球型、錘殻型、錘型、ワイングラス型等が考えられる。例えば、筒型振動板は、平板部材を丸めて製造したものでもよく、その場合には製造が容易となる。この音響振動板が、音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータによって加振される。このアクチュエータとしては、例えば磁歪アクチュエータあるいはスピーカユニットが使用される。
この場合、アクチュエータの変位出力を伝達する伝達部が音響振動板に当接され、この音響振動板は少なくとも面方向の振動成分をもって加振される。この場合、アクチュエータの伝達部の変位方向が面方向に近づくにつれ、当該面方向の振動成分は多くなる。例えば、音響振動板が端面を持った振動板であるとき、この音響振動板は、その端面に少なくとも直交する方向の振動成分をもって加振される。
音響振動板が面方向(面に平行な方向)の振動成分をもってアクチュエータで加振されることで、この音響振動板を、音声信号に基づいた弾性波が面方向に伝播していく。そして、この弾性波が音響振動板を伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、この横波によって音響振動板の面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、音響振動板の面から音波が外部に放射され、音声出力が得られる。
このように音響振動板をその面方向の振動成分をもって加振することで、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点から放射される音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、音響振動板の全体に渡って音像が定位するようになり、広がり感のある音像を得ることが可能となる。
音響振動板として有底の筒型振動板を使用してもよい。アクチュエータの伝達部はこの筒型振動板の開口部側の端面に当接される。この場合、筒型振動板を開口部側から伝播していく弾性波は上部位置の底部分にも伝播する。そのため、この底部分からも音波が外部に放射され、音像の広がり感をさらに高めることが可能となる。
例えば、アクチュエータはベース筐体に固定され、音響振動板はベース筐体にダンピング材を介して固定されている。このように音響振動板をダンピング材を介してベース筐体に固定することで、アクチュエータによる振動(弾性波)がベース筐体に伝播することが阻止され、ベース筐体側に音像が定位することが防止される。
上述したように音響振動板をベース筐体に固定する際に、着脱自在に固定するようにしてもよい。これにより、材料、サイズ、形状が異なる複数種類の音響振動板から選択された任意の音響振動板を取り付け、種々の音色、景観等を得ることが可能となる。
例えば、複数個のアクチュエータが備えられる。そして、これら複数個のアクチュエータの伝達部は、それぞれ、音響振動板の互いに異なる位置に当接される。例えば、複数個のアクチュエータを例えば同一の音声信号に基づいて駆動することで、無指向性を得ることが可能となる。また例えば、複数個のアクチュエータをそれぞれ独立した音声信号、例えば複数チャネルの音声信号、あるいは同一の音声信号に対してレベル、遅延時間、周波数特性等を独立して調整して得られた複数の音声信号等に基づいて駆動することで、音の広がり感を高める音場処理が可能となる。
例えば、音響振動板は、互いが完全にあるいは部分的に離間した複数個の分割音響振動板からなるようにしてもよい。この場合、複数個のアクチュエータの伝達部がそれぞれ対応する分割音響振動板に当接されることで、各アクチュエータの励振の独立性を確保でき、例えば上述した音場処理を効果的に行うことができる。
例えば、音響振動板は一方の端部を下端側として配置され、アクチュエータは、この音響振動板の他方の端部に伝達部が当接した状態で、この音響振動板の他方の端部に載置された構成としてもよい。この場合、アクチュエータは固定点を持たずに慣性力で音響振動板に振動を伝えるものであり、アクチュエータが拘束されないため、歪みを少なくできる。
この発明によれば、アクチュエータの変位出力を伝達する伝達部を、端面を有する音響振動板の一方の端部側の端面に当接し、音響振動板の当該端部側の端面に少なくとも直交する方向の振動成分で音響振動板を加振する構成とするものであり、広がり感のある音像を得ることができる。
この発明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示している。図1はスピーカ装置100Aの斜視図、図2はスピーカ装置100Aの縦断面図、図3はスピーカ装置100Aの上面図、図4はスピーカ装置100Aの底面図である。
このスピーカ装置100Aは、ベース筐体101と、パイプ102と、アクチュエータとしての磁歪アクチュエータ103と、スピーカユニット104とを有している。パイプ102は、音響振動板としての筒型振動板を構成している。磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aは、変位出力を伝達する伝達部を構成している。
ベース筐体101は、例えば合成樹脂で形成されている。このベース筐体101は、全体として円板状に形成されているが、その中央部に円柱状に貫通した開口部105が設けられている。このベース筐体101の下面外周側に沿って所定本、この実施の形態では3本の脚部106が等角間隔で植立されている。
脚部106を3本とするとき、これら3本の脚部106は設置面に必ず接するため、例えば4本の脚部を設ける場合に比べて、安定した設置が可能となる。また、ベース筐体101の下面に脚部106を設けることで、ベース筐体101の下面を設置面から離間させることができ、このベース筐体101の下面側に取り付けられるスピーカユニット104からの音波が外部に放射することを可能としている。
パイプ102は、所定材料、例えば透明なアクリルで形成されている。このパイプ102はベース筐体101に固定されている。すなわち、このパイプ102の下端部が、複数箇所、この実施の形態では4箇所で、金属製のL字アングル107を用いて、ベース筐体101の上面に固定されている。パイプ102のサイズは、一例として、例えば、長さが1000mm、直径が100mm、厚さが2mmである。
この場合、L字アングル107の一端および他端には、図示せずも、ネジ止め用の丸孔が形成されている。このL字アングル107の一端はビス109を用いてベース筐体101の上面にネジ止めされる。ベース筐体101には、ビス109のネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。この場合、L字アングル107の一端とベース筐体101の上面との間には、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材108が介在される。
また、L字アングル107の他端は、ビス110およびナット111を用いて、パイプ102の下端部にネジ止めされる。パイプ102の下端部には、ビス110のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。このL字アングル107の他端とパイプ102の外面との間、およびナット111とパイプ102の内面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材112,113が介在される。
このように、ダンピング材108,112,113を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)がパイプ102およびL字アングル107を通じてベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側への音像定が防止される。
複数個、本実施の形態では4個の磁歪アクチュエータ103がベース筐体101に固定されている。4個の磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置されている。この場合、ベース筐体101には磁歪アクチュエータ103を収納するための収納穴114が形成されている。磁歪アクチュエータ103はこの収納穴114に収納されることで、ベース筐体101に固定される。
収納穴114の底面と磁歪アクチュエータ103との間には、ゴム材等で構成されるダンピング材115が介在される。このようにダンピング材115を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側への音像定位が防止される。
磁歪アクチュエータ103がベース筐体101の収納穴114に収納固定された状態では、この磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aはパイプ102の下端部側の端面に当接した状態となる。この場合、駆動ロッド103aの変位方向は、この端面に直交する方向、従ってパイプ102の軸方向とされる。この軸方向は、パイプ102の面方向(面に平行な方向)でもある。このような配置状態とすることで、磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、パイプ102を加振できるようになる。
図5は、磁歪アクチュエータ103の構成例を示している。磁歪アクチュエータ103は、伸長方向に変位を生ずる棒状の磁歪素子151、この磁歪素子151に制御磁界を印加するために、この磁歪素子151の周囲に配置された磁界発生部としてのソレノイドコイル152、磁歪素子151の一端に連結されて磁歪アクチュエータ103の変位出力を伝達する可動部材たる駆動ロッド103a、および磁歪素子151とソレノイドコイル152を収納する収納部154によって構成されている。
収納部154は、固定盤161、永久磁石162および筒状ケース163で構成されている。固定盤161には、磁歪素子151の他端が連結されており、この固定盤161によって磁歪素子151が支持されている。磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加する永久磁石162と磁気回路構成部材である筒状ケース163は、収納される磁歪素子151の周囲に配されている。筒状ケース163は、永久磁石162の駆動ロッド103a側と固定盤161側に取り付けられており、強磁性体を用いて構成することで、効率よく磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。また、固定盤161も強磁性体を用いて構成することで、さらに効率よく磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。
駆動ロッド103aと収納部154との間には間隙155が設けられ、駆動ロッド103aは永久磁石162によって吸引されるように強磁性体を用いて形成される。これにより、駆動ロッド103aと収納部154との間で磁気的な吸引力を発生させ、この磁気的な吸引力により駆動ロッド103aに取り付けられた磁歪素子151に予荷重が加えられる。
図6は、図5に示す磁歪アクチュエータ103における磁束線図を示している。永久磁石162から生じた磁束線は、筒状ケース163を通過したのち、間隙155、駆動ロッド103a、固定盤161を介して永久磁石162へ向かうことになる。このため、駆動ロッド103aと収納部154との間で磁気的な吸引力が生じ、この磁気的な吸引力により磁歪素子151に予荷重を印加させることができる。また、磁束線の一部は、筒状ケース163を通過したのち、間隙155、駆動ロッド103a、磁歪素子151、固定盤161を介して永久磁石162へ向かうことになる。このため、磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。
この磁歪アクチュエータ103では、駆動ロッド103aが軸受によって支持されていないことから、駆動ロッド103aと軸受との摩擦の問題がないため、変位出力の損失を大幅に低減できる。
また、この磁歪アクチュエータ103では、磁気的吸引力によって磁歪素子151に予荷重を加えるものであることから、磁歪素子151の変位の周期が短くても予荷重を安定して加え続けることができ、ソレノイドコイル152に供給される制御電流に応じた変位出力を正しく得ることができる。
そのため、この磁歪アクチュエータ103では、ソレノイドコイル152に流れる制御電流と駆動ロッド103aの変位との関係がリニアな関係に近づくことから、この磁歪アクチュエータ103の特性により発生する歪みが軽減され、従ってフィードバック補正の負担を軽減できる。
また、この磁歪アクチュエータ103では、永久磁石162は、2つの筒状ケース163の間に介在されることから、磁歪素子151に印加される静的バイアス磁界を、固定盤161の位置に永久磁石を設ける場合に比べて均一にできる。さらに、駆動ロッド103aを支持する軸受や、駆動ロッド103aと収納部154を接続するための連結部材、磁歪素子151に予荷重を加えるためのばね等を設ける必要がなく、小型化が容易であるとともに安価に構成できる。
上述のパイプ102および磁歪アクチュエータ103は、可聴周波数帯域の高域側を受け持つスピーカを構成し、ツィータとして機能する。これに対して、スピーカユニット104は、可聴周波数帯域の低域側を受け持つスピーカを構成し、ウーハとして機能する。
スピーカユニット104は、ベース筐体101の下面側の開口部105に対応した位置に、下方に前面を向けた状態で、例えばビス(図示せず)を用いて取り付けられている。
この場合、スピーカユニット104は、パイプ102と同軸的に配置された状態となっている。このスピーカユニット104の前面から出力される正相の音波は、ベース筐体101の下面側から外部に放射される。また、このスピーカユニット104の背面から出力される逆相の音波は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。この場合、パイプ102は共鳴管として機能する。
なお、パイプ102の下端部側の端面とベース筐体101との間には、例えばゴム材からなるダンピング材116が配設されている。これにより、磁歪アクチュエータ103による振動がパイプ102を通じてベース筐体101に伝播することを阻止しながら、パイプ102が共鳴管として良好に機能するように密閉度を高めることができる。
図7は、4個の磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系の構成を示している。
ステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号ARは加算器121に供給され、この加算器121ではそれらの音声信号AL,ARが合成されてモノラル音声信号SAが生成される。このモノラル音声信号SAからハイパスフィルタ122で高域成分SAHが抽出される。この高域成分SAHは、イコライザ123で磁歪アクチュエータ103に対応した周波数特性の補正が行われ、さらにアンプ124-1〜124-4で増幅された後に、4個の磁歪アクチュエータ103に駆動信号として供給される。これにより、4個の磁歪アクチュエータ103は同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。
また、加算器121で生成されるモノラル音声信号SAからローパスフィルタ125で低域成分SALが抽出される。この低域成分SALは、イコライザ126でパイプ102からなる共鳴管に対応した周波数特性の補正が行われ、数ミリ秒の遅延時間を持つ遅延回路127で遅延され、さらにアンプ128で増幅された後に、スピーカユニット104に駆動信号として供給される。これにより、スピーカユニット104は、低域成分SALで駆動される。
スピーカユニット104への低域成分SALの供給経路に遅延回路127を挿入することで、パイプ102から高域の音波が放射される時点より、スピーカユニット104から低域の音波が放射される時点が遅くなる。そのため、音像は高域に引っぱられるという人間の聴覚上の特徴から、視聴者は高域の音波が放射されるパイプ102の部分に音像を感じ易くなる。
図1〜図4に示すスピーカ装置100Aの動作を説明する。
ベース筐体101に収容固定された4個の磁歪アクチュエータ103は、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、それらの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、パイプ102は、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振される。
この場合、パイプ102の下端部側の端面は縦波で励振され、このパイプ102を、弾性波(振動)が面方向に伝播していく。そして、この弾性波がパイプ102を伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、横波によってパイプ102の面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、パイプ102からは音波が放射される。すなわち、このパイプ102の外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
なおこの場合、パイプ102の下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置された4個の磁歪アクチュエータ103は同一の高域成分SAHで駆動されていることから、パイプ102の全周から無指向性で高域の音声出力が得られる。
また、ベース筐体101の下面側に取り付けられたスピーカユニット104は、モノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動される。そして、このスピーカユニット104の前面から低域の音声出力(正相)が得られ、この音声出力はベース筐体101の下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から低域の音声出力(逆相)が得られ、この音声出力は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。
図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102を、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
ここで、(1)パイプに下端部側の端面から軸方向に加振した場合と、(2)パイプに下端部側の側面から径方向に加振した場合とで、加速度一定の入力を入れて、出力も加速度で見た、シミュレーションについて説明する。このシミュレーションでは、長さが1000mm、直径が100mm、厚さが2mmのアクリル製のパイプを想定している。
図8は、図9に矢印で示すように、径方向に加振した場合におけるシミュレーション結果を示している。曲線aは下端から2.8367cmの「bottom」位置における周波数応答を、曲線bは下端から50cmの「center」位置における周波数応答を、曲線cは下端から95.337cmの「top」位置における周波数応答を示している。
径方向に加振した場合、加振点に大きな横波が発生し、加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されることから、図8に示すように、各位置にける加速度(音圧)の差は比較的大きくなり、パイプの長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができず、従って広がり感のある音像を得ることはできない。
図10は、図11に矢印で示すように、軸方向に加振した場合におけるシミュレーション結果を示している。曲線aは下端から2.8367cmの「bottom」位置における周波数応答を、曲線bは下端から50cmの「center」位置における周波数応答を、曲線cは下端から95.337cmの「top」位置における周波数応答を示している。
軸方向(端面に直交する方向)に加振した場合、加振点に大きな横波が発生せず、加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるとがないことから、図10に示すように、各位置にける加速度(音圧)の差は比較的小さくなり、パイプの長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができ、従って広がり感のある音像を得ることができる。
また、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、パイプ102をその下端部側の端面から磁歪アクチュエータ103で加振し、このパイプ102の長手方向の各位置から音波を放射させ、このパイプ102の外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力を得るものである。したがって、パイプ102が存在する音像定位場所に磁歪アクチュエータ等の駆動デバイスが存在しないことから、パイプ102を完全に透明にしても、駆動デバイスが見えるということがなく、例えば音に合わせた視覚的な情報を駆動デバイスに邪魔されずにパイプ102部分に表示することも可能となる。
また、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、ベース筐体101の下面側に取り付けられたスピーカユニット104の前面から得られる低域の音声出力(正相)はベース筐体101の下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から得られる低域の音声出力(逆相)は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射されるものである。そのため、低域の音声出力に関しても、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができ、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、従って広がり感のある音像を得ることができる。
ここで、(1)パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合と、(2)パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合とで、マイクロホンを用いて、パイプ102の上部および下部からそれぞれ1mの距離にある「top」位置および「bottom」位置におけるSPL(Sound Pressure Level)を測定して見た。
図12は、図13に矢印で示すように、パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合における測定結果を示している。曲線aは「top」位置におけるSPLを、曲線bは「bottom」位置におけるSPLを示している。図12に示すように、パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合には、「bottom」位置のレベルは「top」位置のレベルに比べて低く、低域の音声出力に関して、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができない。
図14は、図15に矢印で示すように、パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合における測定結果を示している。曲線aは「top」位置におけるSPLを、曲線bは「bottom」位置におけるSPLを示している。図14に示すように、パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合には、「bottom」位置のレベルと「top」位置のレベルとはほとんど差がなく、低域の音声出力に関して、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができる。
なお、上述では、磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系は図7に示すように構成され、4個の磁歪アクチュエータ103が同一の高域成分SAHで駆動されるものを示した。しかし、これら4個の磁歪アクチュエータ103が独立した高域成分SAHで駆動されるようにすることもできる。
図16は、4個の磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系の他の構成を示している。この図16において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
ハイパスフィルタ122で抽出された高域成分SAHは、4個のDSP(Digital Signal Processor)129-1〜129-4に供給される。これらDSP129-1〜129-4では、それぞれ独立して、高域成分SAHに対して、レベル、遅延時間、周波数特性等が調整される。これらDSP129-1〜129-4から出力される高域成分SAH1〜SAH4は、それぞれアンプ124-1〜124-4で増幅された後に、4個の磁歪アクチュエータ103に駆動信号として供給される。これにより、4個の磁歪アクチュエータ103はそれぞれ独立した高域成分SAH1〜SAH4で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1〜SAH4に対応して変位する。
また、ローパスフィルタ125で抽出された低域成分SALはDSP130に供給される。このDSP130では、例えば上述した図7のイコライザ126、遅延回路127に相当する処理が行われる。このDSP130から出力される低域成分は、アンプ128で増幅された後に、スピーカユニット104に駆動信号として供給される。これにより、スピーカユニット104は、低域成分で駆動される。
この図16に示す駆動系の構成では、4個の磁歪アクチュエータ103がそれぞれDSP129-1〜129-4で独立して処理された高域成分SAH1〜SAH4で駆動されるので、音の広がり感を高める音場処理が可能となる。
なお、図16においては、4個の磁歪アクチュエータ103を駆動する高域成分SAH1〜SAH4をモノラル音声信号SAから得るものを示したが、ステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号AR、あるいはマルチチャネルの音声信号から得るようにしてもよい。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図17〜図19は、実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示している。図17はスピーカ装置100Bの縦断面図、図18は図17のA−A線から下方を見たスピーカ装置100Bの横断面図、図19はスピーカ装置100Bの上面図(ただし、図17のA−A線から下方は省略)である。これら図17〜図19において、図1〜図4と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は量略する。
このスピーカ装置100Bは、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aに、さらにパイプ102の支持具131を付加したものである。この支持具131は、ベース筐体101の上面に固定される下部十字部材132と、パイプ102の上部に固定される上部十字部材133と、一端が下部十字部材132の中心部に接続され、他端が上部十字部材133に接続された棒材134で構成されている。
下部十字部材132の4つの端部には図示せずもネジ止め用の丸孔が形成されている。そして、この4つの端部は、それぞれ、ビス135でベース筐体101の上面にネジ止めされる。ベース筐体101には、ビス135のネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。
また、上部十字部材133の4つの端部133eは、幅広に形成されていると共に、下方に直角に折り曲げられている。この4つの端部133eには図示せずもネジ止め用の丸孔が形成されている。この上部十時部材133の4つの端部133eは、ビス136およびナット137を用いて、パイプ102の上端部にネジ止めされる。パイプ102の上端部には、ビス136のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。
この上部十字部材133の4つの端部133eとパイプ102の外面との間、およびナット137とパイプ102の内面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材138,139が介在される。これにより、磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)がパイプ102および支持具131を通じてベース筐体101に伝播することを阻止している。
図17〜図19に示すスピーカ装置100Bのその他は、上述の図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。この図17〜図19に示すスピーカ装置100Bは、上述の図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Bによれば、上述のスピーカ装置100Aと同様の効果を得ることができ、さらに支持具131によってパイプ102を支持するようにしているので、パイプ102を長くした場合の安定性を増す効果がある。また、この支持具131は、上述したように棒材134等で構成され、パイプ102内の占有容積を少なくしているので、パイプ102の共鳴管としての機能への影響はほとんどない。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図20は、実施の形態としてのスピーカ装置100Cの構成を示している。図20はスピーカ装置100Cの斜視図である。この図20において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Cにおいては、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるパイプ102の代わりに、有底の筒型振動板であるパイプ102Cが使用される。このパイプ102Cは、上端部側が底部分102dで閉塞された閉塞面、下端部側が開放面とされて、ベース筐体101の上面に固定されている。詳細説明は省略するが、このパイプ102Cの固定の仕方は、上述したパイプ102の固定の仕方と同様である。
ベース筐体101に固定された磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aは、このパイプ102Cの下端部側の端面に当接されている。これにより、パイプ102Cも、上述したパイプ102と同様に、磁歪アクチュエータ103により、下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振される。
なお、このスピーカ装置100Cにおいては、パイプ102Cの下端部側の端面とベース筐体101との間には、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるようなダンピング材116は配設されていない。これは、パイプ102Cは、その上端部側が底部分102dで閉塞されているため共鳴管としては機能せず、従って共鳴管としての密閉度を高める必要がないからである。
図20に示すスピーカ装置100Cのその他は、上述の図1に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。この図20に示すスピーカ装置100Cは、パイプ102Cが共鳴管として機能しないことを除き、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Cによれば、上述の図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102Cを、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102C長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
また、このスピーカ装置100Cによれば、パイプ102Cの上端部側が底部分102dで閉塞されているので、この底部分102dにも磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)が伝播し、この底部分102dからも音波を外部に放射させることができ、音像の広がり感をさらに高めることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図21、図22は、実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示している。図21はスピーカ装置100Dの斜視図、図22は図21のB−B線上の縦断面図である。これら図21、図22において、図1、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
上述の図1、図2に示すスピーカ装置100Aでは、音響振動板が筒型振動板としてのパイプ102であるものを示したが、スピーカ装置100Dにおいては、音響振動板が平板型振動板としての長方形状のアクリル板102Dが使用される。
このアクリル板102Dは、ベース筐体101に固定されている。すなわち、このアクリル板102Dの下端部が、複数箇所、この実施の形態では2箇所で、それぞれ、2個の金属製のL字アングル141a,141bを用いて、ベース筐体101の上面に固定されている。
この場合、L字アングル141a,141bの一端および他端には、図示せずも、ネジ止め用の丸孔が形成されている。L字アングル141a,141bの一端はビス142a,142bを用いてベース筐体101の上面にネジ止めされる。ベース筐体101には、ビス142a,142bのネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。この場合、L字アングル141a,141bの一端とベース筐体101の上面との間には、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材143a,143bが介在される。
また、L字アングル141a,141aの他端は、ビス144およびナット145を用いて、アクリル板102Dの下端部にネジ止めされる。アクリル板102Dの下端部には、ビス144のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。ここで、L字アングル141aはアクリル板102Dの一方の面側に配置され、L字アングル141bはアクリル板102Dの他方の面側に配置されている。L字アングル141aの他端とアクリル板102Dの一の面との間、およびL字アングル141bの他端とアクリル板102Dの他の面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材146a,146bが介在される。
このように、ダンピング材143a,143b,146a,146bを介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がアクリル板102DおよびL字アングル141a,141aを通じてベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側に音像が定位することが防止される。
複数個、本実施の形態では2個の磁歪アクチュエータ103がベース筐体101に固定されている。2個の磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dの下端部側の端面に沿って配置されている。この場合、ベース筐体101には磁歪アクチュエータ103を収納するための収納穴147が形成されている。磁歪アクチュエータ103はこの収納穴147に収納されることで、ベース筐体101に固定される。
収納穴147の底面と磁歪アクチュエータ103との間には、ゴム材等で構成されるダンピング材148が介在される。このようにダンピング材148を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側に音像が定位することが防止される。
磁歪アクチュエータ103がベース筐体101の収納穴147に収納固定された状態では、この磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aはアクリル板102Dの下端部側の端面に当接した状態となる。この場合、駆動ロッド103aの変位方向は、この端面に直交する方向、従ってアクリル板102Dの面方向とされる。このような配置状態とすることで、磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dの下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、アクリル板102Dを加振できるようになる。
2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図7に示すような駆動系により、同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。あるいは、これらの2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図16に示すような駆動系により、互いに独立した高域成分SAH1,SAH2で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1,SAH2に対応して変位する。
図21、図22に示すスピーカ装置100Dの動作を説明する。
ベース筐体101に収容固定された2個の磁歪アクチュエータ103は、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、それらの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、アクリル板102Dは、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、加振される。
この場合、アクリル板102Dの下端部側の端面は縦波で励振され、このアクリル板102Dを、弾性波(振動)が面方向に伝播していく。そして、この弾性波がアクリル板102Dを伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、横波によってアクリル板102Dの面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、アクリル板102Dの一の面および他の面からは音波が放射される。すなわち、このアクリル板102Dの外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
また、ベース筐体101の下面側に取り付けられたスピーカユニット104は、モノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動される。そして、このスピーカユニット104の前面から低域の音声出力(正相)が得られ、この音声出力はベース筐体101の下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から低域の音声出力(逆相)が得られ、この音声出力は、開口部105を通って、ベース筐体101の上面側から外部に放射される。
このスピーカ装置100Dによれば、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dを、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、アクリル板102Dの全面に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
また、このスピーカ装置100Dによれば、アクリル板102Dをその下端部側の端面から磁歪アクチュエータ103で加振し、このアクリル板102Dの長手方向の各位置から音波を放射させ、このアクリル板102Dの外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力を得るものである。したがって、アクリル板102Dが存在する音像定位場所に磁歪アクチュエータ等の駆動デバイスが存在しないことから、アクリル板102Dを完全に透明にしても、駆動デバイスが見えるということがなく、例えば音に合わせた視覚的な情報を駆動デバイスに邪魔されずにアクリル板102D部分に表示することも可能となる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図23は、実施の形態としてのスピーカ装置100Eの構成を示している。図23はスピーカ装置100Eの斜視図である。この図23において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Eにおいては、図1のスピーカ装置100Aにおけるベース筐体101の代わりに、開口部を有しない、円板状のベース筐体101Eが使用される。このベース筐体101Eの上面に、パイプ102が固定されていると共に、4個の磁歪アクチュエータ103(2個のみ図示)が収納固定されている。詳細説明は省略するが、これらパイプ102および磁歪アクチュエータ103の固定の仕方は、上述の図1のスピーカ装置100Aの場合と同様である。
また、このスピーカ装置100Eにおいては、ベース筐体101Eにスピーカユニットは取り付けられていない。
4個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図7に示すような駆動系により、同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。あるいは、これらの4個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図16に示すような駆動系により、互いに独立した高域成分SAH1〜SAH4で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1〜SAH4に対応して変位する。
このスピーカ装置100Eのその他は、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。そして、このスピーカ装置100Eのパイプ102および磁歪アクチュエータ103の部分は図1に示すスピーカ装置100Aにおけると同様に動作し、パイプ102の外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
このスピーカ装置100Eによれば、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102を、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図24は、実施の形態としてのスピーカ装置100Fの構成を示している。図24はスピーカ装置100Fの斜視図である。この図24において、図21と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Fにおいては、図21のスピーカ装置100Dにおけるベース筐体101の代わりに、開口部を有しない、円板状のベース筐体101Eが使用される。このベース筐体101Eの上面に、アクリル板102Dが固定されていると共に、2個の磁歪アクチュエータ103が収納固定されている。詳細説明は省略するが、これらアクリル板102Dおよび磁歪アクチュエータ103の固定の仕方は、上述の図21のスピーカ装置100Dの場合と同様である。
また、このスピーカ装置100Fにおいては、ベース筐体101Eにスピーカユニットは取り付けられていない。
2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図7に示すような駆動系により、同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。あるいは、これらの2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図16に示すような駆動系により、互いに独立した高域成分SAH1,SAH2で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1,SAH2に対応して変位する。
このスピーカ装置100Fのその他は、図21に示すスピーカ装置100Dと同様に構成されている。そして、このスピーカ装置100Fのアクリル板102Dおよび磁歪アクチュエータ103の部分は図21に示すスピーカ装置100Dにおけると同様に動作し、アクリル板102Dの外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
このスピーカ装置100Fによれば、図21に示すスピーカ装置100Dと同様に、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dを、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、アクリル板102Dの全面に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図25、図26は、実施の形態としてのスピーカ装置100Gの構成を示している。図25はスピーカ装置100Gの斜視図、図2はスピーカ装置100Gの上面図である。この図25、図26において、図1〜図4と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Gは、筐体171と、音響振動板としてのパイプ102と、アクチュエータとしての磁歪アクチュエータ103とを有している。筐体171は、例えば合成樹脂で円板状に形成されている。この筐体171は、パイプ102の上端部側に配置されている。
複数個、本実施の形態では4個の磁歪アクチュエータ103が筐体171の下面側に固定されている。4個の磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の上端部側の円形端面に沿って等間隔に配置されている。この場合、筐体171には磁歪アクチュエータ103を収納するための収納穴(図示せず)が形成されており、磁歪アクチュエータ103はこの収納穴に収納されることで筐体171に固定される。
筐体171に収納固定された4個の磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aの先端は、それぞれパイプ102の上端部側の端面に接着されている。この場合、駆動ロッド103aの変位方向は、この端面に直交する方向、従ってパイプ102の軸方向とされる。この軸方向は、パイプ102の面方向(面に平行な方向)でもある。このような配置状態とすることで、磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の上端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、パイプ102を加振できるようになる。
4個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図7に示すような駆動系により、同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。あるいは、これらの4個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図16に示すような駆動系により、互いに独立した高域成分SAH1〜SAH4で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1〜SAH4に対応して変位する。
このスピーカ装置100Gのパイプ102および磁歪アクチュエータ103の部分は図1に示すスピーカ装置100Aにおけるパイプ102および磁歪アクチュエータ103と同様に動作し、パイプ102の外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
このスピーカ装置100Gによれば、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102を、その上端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
さらに、このスピーカ装置100Gによれば、磁歪アクチュエータ103はパイプ102の上端部側に配置された筐体171に固定されており、この磁歪アクチュエータ103は固定点を持たずに慣性力でパイプ102に振動を伝えるものであり、磁歪アクチュエータ103が拘束されないため、歪みを少なくできる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図27、図28は、実施の形態としてのスピーカ装置100Hの構成を示している。図27はスピーカ装置100Hの斜視図、図28はスピーカ装置100Hの縦断面図である。この図27、図28において、図1、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Hは、ベース筐体101と、音響振動板としてのパイプ102と、動電型アクチュエータとしてのスピーカユニット172とを有している。
ベース筐体101の開口部105にスピーカユニット172が上向きに取り付けられている。このスピーカユニット172は、図28に示すように、ユニットフレーム172a、コーン172b、エッジ172c、ポール172d、マグネット172e、ヨーク172fおよびプレート172gを備えた構成となっている。
パイプ102の下端部は、複数箇所、この実施の形態では4箇所で、ユニットフレーム172aに固定されている。ユニットフレーム172aおよびパイプ102には、図示せずも、ネジ止め用の丸孔が形成されている。パイプ102の下端部は、ビス173およびナット174を用いて、ユニットフレーム172aにネジ止めされる。
ユニットフレーム172aとパイプ102の外面との間、およびナット174とパイプ102の内面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材175,176が介在される。
上述したようにパイプ102の下端部をユニットフレーム172aに固定した状態で、そのパイプ102の下端部側の端面はスピーカユニット172のコーン172bに当接するようにされる。この場合、コーン172bは、変位出力を伝達する伝達部を構成している。このような配置状態とすることで、スピーカユニット172のコーン172bは、パイプ102の下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、パイプ102を加振できるようになる。
上述したように、ダンピング材175,176を介在させることで、スピーカユニット172のコーン172bによる振動がパイプ102およびユニットフレーム172aを通じてベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側に音像が定位することが防止される。
スピーカユニット172は、例えばモノラル音声信号SAから抽出された高域成分SAHで駆動され、コーン172bは当該高域成分SAHに対応して変位する。
図27、図28に示すスピーカ装置100Hの動作を説明する。
ベース筐体101に取り付けられたスピーカユニット172は、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、そのコーン172bは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、このコーン172bの変位により、パイプ102は、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振される。
この場合、パイプ102の下端部側の端面は縦波で励振され、このパイプ102を、弾性波(振動)が面方向に伝播していく。そして、この弾性波がパイプ102を伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、横波によってパイプ102の面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、パイプ102からは音波が放射される。すなわち、このパイプ102の外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
この図27、図28に示すスピーカ装置100によれば、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動されるスピーカユニット172は、パイプ102を、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
なお、上述実施の形態においては、筒型振動板として円筒型のパイプ102を用いたものを示したが、同様に角筒型のパイプを使用することもできる。また、これらの筒型振動板として、平板部材を丸めることで製造されたものを使用するようにしてもよい。これにより、筒型振動板の製造が容易となる。例えば、図29Aに示すような平板部材181を丸めることで、図29Bに示すようなパイプ182を得ることができる。この場合、端部(矢印Pで示す)は、接着剤等で接着される。なお、端部を接着せずに、図30に示すように、断面がC型の構成のパイプ182′として、使用することもできる。
図31は、平板部材をることで製造された角筒形状のパイプ183を示している。このパイプ183は端部(矢印Qで示す)が接着されておらずスリットが入った状態となっているが、完全に接着されるようにしてもよい。
また、上述実施の形態においては、複数個のアクチュエータ103で加振する音響振動板(パイプ、アクリル板)の各部分がつながっている例を示したが、例えば図32に示すように、2分割以上に分割されたパイプ184を用いてもよい。図32は2分割の例を示しており、スリット184a,184bで2分割されている。また、図33は、スリット185a〜185dで4分割されたパイプ185を示している。
なお、図32に示すパイプ184はスリット184a,184bで完全に離間された2つの分割部分からなるものを示したが、スリット184a,184bの長さをパイプ184の全長より短くして部分的に離間された2つの分割部分からなるものとしてもよい。また、逆に、図33に示すパイプ185はスリット185a〜185で部分的に離間された4つの分割部分からなるものを示したが、スリット185a〜185dの長さをパイプ185の全長と同じくして完全に離間された4つの部分からなるものとしてもよい。
パイプ184,185の下端部側の矢印は、振動を与える方向を示している。このように振動部材を2分割以上に分割した構成とすることで、各アクチュエータの励振の独立性を確保でき、例えば上述した音場処理を効果的に行うことができる。
また、上述実施の形態においては、音響振動板として筒型振動板であるパイプ102および平板型振動板であるアクリル板102Dを示したが、その他の形状の音響振動板を使用した構成とすることもできる。例えば、図34Aは棒型振動板186aを示し、図34Bは球殻型振動板186bを示し、図34Cは球型振動板186cを示し、図34Dは錘型振動板186dを示し、図34E,Fは錘殻型振動板186e,186fを示し、図34Gはワイングラス型振動板186gを示し、図34Hは径が徐々に大きくなっていく円筒型振動板186hを示している。なお、図34Dおよび図34Eに示すように、錘型振動板および錘殻型振動板の場合、円錐の頂点を一個の磁歪アクチュエータ103で加振することで無指向性を実現できるという効果がある。
これらの各振動板を用いる場合であっても、磁歪アクチュエータ103が、少なくとも面方向の振動成分をもって振動板を加振するような構成とすることで、加振点からの音波のレベルを軽減でき、広がり感のある音像を得ることが可能となる。
また、上述実施の形態においては、パイプ102およびアクリル板102Dはその下端部がベース筐体101の上面に固定されるものを示した(図1、図21参照)。この場合、ビス109,142aを締め付けたり、あるいはその締め付けを解くことで、これらパイプ102およびアクリル板102Dの着脱を自在に行うことができる。この際、例えば、図35Aに示すようなアクリル板102Dが固定された状態と、図35Bに示すような木板102D′が固定された状態とを、任意に変更できる。
このように、音響振動板がベース筐体に着脱自在に固定されることで、材料、サイズ、形状が異なる複数種類の音響振動板から任意の音響振動板を選択して取り付け、種々の音色、景観等を得ることが可能となる。
また、上述の例えば図1にスピーカ装置100Aにおいては、パイプ102を、その下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置された4個の磁歪アクチュエータ103で、端面に直交する方向の振動成分をもって加振することで、パイプ102の全周から無指向性で高域の音声出力を得るものである。しかし、図36に示すように、一個の磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aをパイプ191の下端面全体に当接させ、パイプ191をこの一個の磁歪アクチュエータ103で加振してパイプ191の全周から無指向性で高域の音声出力を得るようにすることもできる。
また、上述の例えば図1に示すスピーカ装置100A、図21に示すスピーカ装置100Dにおいては、音響振動板としてのパイプ102、アクリル板102Dの端面に、磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aを直接的に当接した構成としたものである、この磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aを音響振動板に間接的に当接して加振する構成とすることもできる。
例えば、図37A,Bは、パイプ192の下端面全体に当接するように円板状のアクリル板193が当接され、このアクリル板193の下端面に磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aを当接させたものである。なお、図37Aは斜視図、図37Bは縦断面図である。この場合、パイプ192として例えば厚さ0.5mmの薄くて軽いポリーカーボネート製のパイプを使用できるため、アクリル板193を介して、パイプ192を、その端面に直交する方向の振動成分をもって加振でき、パイプ192の全周から無指向性で高域の音声出力を得ることが可能となる。図37Bの矢印方向はパイプ192の加振方向を示している。この場合にも、一個の磁歪アクチュエータ103で安価に構成できる。
また例えば、図38A,Bは、例えばアクリル製のパイプ194を、その下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置された2個の磁歪アクチュエータ103で、端面に直交する方向の振動成分をもって加振するもので、磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aとパイプ194の端面との間に挿入板195を介在させたものである。なお、図38Aは斜視図、図38Bは縦断面図である。この場合、挿入板195の材質としては、例えば木材、アルミニウム、ガラス等を使用でき、材質による固有振動モードが異なることから、材質によって異なる音色を得ることができる。
また、上述実施の形態においては、アクチュエータとして磁歪アクチュエータ、動電型アクチュエータを使用したものを示したが、アクチュエータとして、例えば圧電型アクチュエータ等のその他のアクチュエータを使用して同様のスピーカ装置を得ることができることは勿論である。
この発明は、広い範囲に渡って広がりのある音像を得ることができるものであり、オーディオビュジュアル装置におけるスピーカ装置等に適用できる。
実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す上面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す底面図である。 磁歪アクチュエータの断面概略図である。 磁歪アクチュエータの磁束線図である。 磁歪アクチュエータおよびスピーカユニットの駆動系の構成を示すブロック図である。 パイプを径方向に加振した場合における、「bottom」、「center」、「top」の各位置での周波数応答のシミュレーション結果を示す図である。 パイプを径方向に加振する場合の加振方向を示す図である。 パイプを軸方向に加振した場合における、「bottom」、「center」、「top」の各位置での周波数応答のシミュレーション結果を示す図である。 パイプを軸方向に加振する場合の加振方向を示す図である。 パイプの上部側からのみ音波を放射した場合における、「bottom」、「top」の各位置でのSPLの測定結果を示す図である。 パイプの上部側からのみ音波を放射する場合の音波放射方向および各測定位置を示す図である。 パイプの上部側および下部側の双方から音波を放射した場合における、「bottom」、「top」の各位置でのSPLの測定結果を示す図である。 パイプの上部側および下部側の双方から音波を放射する場合の音波放射方向および各測定位置を示す図である。 磁歪アクチュエータおよびスピーカユニットの駆動系の他の構成を示すブロック図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す横断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す一部を省略した面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Cの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Eの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Fの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Gの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Gの構成を示す上面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Hの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Hの構成を示す縦断面図である。 筒型振動板(パイプ)を平板部材から製造する製造方法を説明するための図である。 パイプの変形例を示す図である。 パイプの変形例を示す図である。 パイプの変形例(2分割)を示す図である。 パイプの変形例(4分割)を示す図である。 音響振動板の形状例を示す図である。 音響振動板の変更例を説明するための図である。 加振方法の他の例を説明するための図である。 加振方法の他の例を説明するための図である。 加振方法の他の例を説明するための図である。 磁歪アクチュエータを用いた音声出力装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100A〜100H・・・スピーカ装置、101,101E・・・ベース筐体、102,102C,182〜185・・・パイプ、102d・・・底部分、102D・・・アクリル板、102D′・・・木板、103・・・磁歪アクチュエータ、103a・・・駆動ロッド、104,172・・・スピーカユニット、105・・・開口部、106・・・脚部、107,141a,141b・・・L字アングル、108,112,113,115,116,138,139,143a,143b,146a,146b,148,175,176・・・ダンピング材、114,147・・・収納穴、121・・・加算器、122・・・ハイパスフィルタ、123,126・・・イコライザ、124-1〜124-4,128・・・アンプ、127・・・遅延回路、129-1〜129-4,130・・・DSP、131・・・支持具、132・・・下部十字部材、133・・・上部十字部材、134・・・棒材、171・・・筐体、181・・・平板部材、186a〜186h・・・振動板、191,192,194・・・パイプ、193・・・アクリル板、195・・・挿入板

Claims (11)

  1. 端面を有する音響振動板と、
    上記音響振動板に変位出力を伝達するための伝達部が上記音響振動板の一方の端部側の端面に直接的または間接的に当接された状態で配設され、音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータと
    上記音響振動版の上記端部側で上記音響振動板を保持するためのベース筐体と
    を備え、
    上記アクチュエータは、上記ベース筐体に固定され、上記音響振動板の上記端部側の端面に少なくとも直交する方向の振動成分上記音響振動板を加振する
    ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 上記音響振動板は、両端が開口した筒状の振動板である
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 上記音響振動板は有底の筒状振動板であり、
    上記アクチュエータの伝達部は、上記有底の筒状振動板の開口部側の端面に当接される
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 上記音響振動板は筒振動板であり、平板部材を丸めることで製造された
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 記音響振動板は、上記ベース筐体にダンピング材を介して固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  6. 上記音響振動板は、上記ベース筐体に着脱自在に固定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置。
  7. 上記アクチュエータを複数個備え、
    上記複数個のアクチュエータの伝達部は、それぞれ、上記音響振動板の互いに異なる位置に当接されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  8. 上記複数個のアクチュエータは、同一の音声信号で駆動される
    ことを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  9. 上記複数個のアクチュエータは、それぞれ、独立した音声信号で駆動される
    ことを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  10. 上記アクチュエータは、磁歪アクチュエータまたは動電型アクチュエータである
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  11. 上記音響振動板は、互いが完全にあるいは部分的に離間している複数個の分割音響振動板からなり、
    上記複数個のアクチュエータの伝達部は、それぞれ、対応する上記分割音響振動板に当接されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
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