JP4833878B2 - 基板の処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の処理方法及び基板処理装置に関し、特に、窒化珪素膜及び熱酸化膜を有する基板の処理方法に関する。
単結晶シリコンの基材上に熱酸化膜及び該熱酸化膜上に形成された窒化珪素(SiN)膜を有する基板としてのウエハが知られている。このウエハにおいて、熱酸化膜を除去することなく窒化珪素膜のみを除去することが要求される場合がある。
通常、窒化珪素膜の除去方法としては、熱リン酸を用いたウェットエッチングや化合物ガスから生成されたプラズマを用いたドライエッチング(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2003−264183号公報
しかしながら、熱リン酸を用いたウェットエッチングやプラズマを用いたドライエッチングでは、窒化珪素膜の熱酸化膜に対する選択比を確保することが困難であり、その結果、窒化珪素膜だけでなく熱酸化膜もエッチングし、該熱酸化膜に損傷を与えることがある。
本発明の目的は、熱酸化膜に損傷を与えることなく窒化珪素膜を除去することができる基板の処理方法及び基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板の処理方法は、熱酸化膜と、該熱酸化膜上に形成された窒化珪素膜とを少なくとも有する基板の処理方法であって、前記基板を60℃以上200℃以下に加熱する加熱ステップと、前記加熱ステップによって加熱されている前記基板に向けて弗化水素ガスを、プラズマ化させること無く前記基板に到達させるように供給することにより、前記窒化珪素膜を除去するガス供給ステップとを有することを特徴とする。
請求項記載の基板の処理方法は、請求項1記載の基板の処理方法において、前記加熱ステップでは、前記基板を80℃〜120℃に加熱することを特徴とする。
請求項記載の基板の処理方法は、請求項1又は2に記載の基板の処理方法において、前記ガス供給ステップでは、少なくとも30秒間に亘って前記弗化水素ガスを前記基板に向けて供給することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項記載の基板処理装置は、熱酸化膜と、該熱酸化膜上に形成された窒化珪素膜とを少なくとも有する基板を処理する基板処理装置であって、前記基板を収容する収容室と、該収容室内に配置されて前記基板を載置する載置台と、該載置台に載置された前記基板に向けて弗化水素ガスを供給するガス供給装置とを備え、前記載置台は、前記載置された基板を60℃以上200℃以下に加熱する加熱装置を有し、前記ガス供給装置は、前記基板から前記窒化珪素膜を除去するために、前記載置台に載置され、前記加熱装置により加熱されている前記基板に向けて、前記弗化水素ガスをプラズマ化させること無く前記基板に到達させるように供給することを特徴とする。
請求項1記載の基板の処理方法及び請求項記載の基板処理装置によれば、熱酸化膜と、該熱酸化膜上に形成された窒化珪素膜とを少なくとも有する基板が60℃以上に加熱され、該基板に向けて弗化水素ガスが供給される。基板の温度が60℃以上になった場合、弗化水素ガスによって熱酸化膜はエッチングされないが、窒化珪素膜は急激にエッチングされる。したがって、窒化珪素膜の熱酸化膜に対する選択比を確保することができ、もって、熱酸化膜に損傷を与えることなく窒化珪素膜を除去することができる。
また、請求項記載の基板の処理方法によれば、ガス供給ステップでは、供給された弗化水素ガスがプラズマ化すること無く基板に到達するので、プラズマによって熱酸化膜が損傷するのを防止することができる。
更に、請求項記載の基板の処理方法によれば、加熱ステップでは、基板が200℃以下に維持される。基板の温度が高くなると、弗化水素による窒化珪素膜のエッチレートは低下していき、基板が200℃になると窒化珪素膜のエッチレートはほぼ0になる。したがって、基板を200℃以下に維持することによって窒化珪素膜のエッチレートを0より大きく維持することができ、もって、窒化珪素膜の熱酸化膜に対する選択比を確実に確保することができる。
請求項記載の基板の処理方法によれば、加熱ステップでは、基板が80℃〜120℃に加熱される。基板が60℃以上になると弗化水素による窒化珪素膜のエッチレートは急激に変化するため、60℃近傍におけるエッチレートの制御は困難である。一方、基板が80℃〜120℃であれば窒化珪素膜のエッチレートは徐変するのみである。したがって、基板を80℃〜120℃に加熱することによって窒化珪素膜のエッチレートの変化を抑制することができ、もって、窒化珪素膜のエッチレートの制御を容易に行うことができる。
請求項記載の基板の処理方法によれば、ガス供給ステップでは、少なくとも30秒間に亘って弗化水素ガスが基板に向けて供給される。基板を60℃以上にしても基板が弗化水素ガスと接触して30秒以上経過しないと窒化珪素膜のエッチングが開始されない。したがって、少なくとも30秒間に亘って弗化水素ガスを基板に向けて供給することにより、窒化珪素膜を確実にエッチングすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1において、基板処理装置10は、円板状の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを収容するウエハ収容室(チャンバ)11と、該チャンバ11内に配置されてウエハWを載置する載置台12と、チャンバ11の上方において載置台12と対向するように配置されたシャワーヘッド13(ガス供給装置)と、チャンバ11内のガス等を排気するTMP(Turbo Molecular Pump)14と、チャンバ11及びTMP14の間に配置され、チャンバ11内の圧力を制御する可変式バタフライバルブとしてのAPC(Adaptive Pressure Control)バルブ15とを備える。
チャンバ11はアルミニウム等からなる側壁、天井部及び底部から構成される収容室であり、側壁にウエハWを搬出入するための搬出入口16を有する。該搬出入口16はスライドするゲート17によって開閉される。
載置台12は円筒状のアルミニウム部材からなり、その直径はウエハWの直径よりも大きく設定されている。したがって、載置台12がウエハWを載置する際、ウエハWの裏面は全面に亘って載置台12の上面(載置面)と接触する。また、載置台12は内部にヒータ18を有する。該ヒータ18は載置台12の載置面に平行に配されている。該ヒータ18が発熱すると、その裏面が全面に亘って載置面と接触するウエハWは全面に亘って均一に加熱される。これにより、後述する弗化水素による窒化珪素膜23のエッチング量を全面に亘って均一にすることができる。なお、ヒータ18は載置されたウエハWを60℃以上に加熱する能力を有する。
シャワーヘッド13は円板状のアルミニウム部材からなり、内部にバッファ室19を有する。バッファ室19は複数のガス通気孔20を介してチャンバ11内に連通する。シャワーヘッド13のバッファ室19は弗化水素(HF)ガス供給系(図示しない)に接続されている。弗化水素ガス供給系はバッファ室19へ弗化水素ガスを供給する。該供給された弗化水素ガスはガス通気孔20を介してチャンバ11内、さらにはウエハWに向けて供給される。
基板処理装置10では、チャンバ11の側壁もヒータ(図示しない)、例えば、加熱素子を内蔵する。側壁内の加熱素子は、ウエハWから昇華する後述のSiF(四フッ化珪素)等が側壁の内側に付着するのを防止する。
図2は、本実施の形態に係る基板の処理方法が適用されるウエハの断面構造を概略的に示す断面図である。
図2において、ウエハWは、円板状の単結晶シリコン基材21と、該単結晶シリコン基材21上に熱酸化処理によって形成された熱酸化珪素膜22(熱酸化膜)と、該熱酸化珪素膜22上にCVD(Chemical Vapor Deposition)処理によって形成された窒化珪素(SiN)膜23と、該窒化珪素膜23上に自然酸化によって形成された一酸化珪素(SiO)膜24とを有する。
熱酸化珪素膜22は800〜900℃の環境下における熱酸化処理によって形成されるため、膜の構造が密である。また、一酸化珪素膜24も、CVD処理の際に高温となる窒化珪素膜23が空気中の酸素(O)と反応して熱酸化することによって形成されるため、膜の構造が密である。一方、窒化珪素膜23はCVD処理、すなわち蒸着によって形成されるため、膜の構造が疎である。
この図2に示すウエハWにおいて、本発明者は、薬液を用いたウェットエッチングやプラズマを用いたドライエッチングを用いることなく、窒化珪素膜23のみを選択的に除去する処理方法を見出すべく、各種実験を行ったところ、弗化水素ガスによる窒化珪素膜23のエッチングに明りょうな温度依存性があることを発見した。
具体的には、ウエハWの温度を変更しながら弗化水素ガスによって窒化珪素膜23をエッチングする際、ほぼ60℃(ウエハWの温度)を境に窒化珪素膜23のエッチレート(エッチング速度)が急激に変化することを発見した。
図3は、本発明者が実験によって確認した弗化水素ガスによる窒化珪素膜及び熱酸化珪素膜のエッチレートとウエハの温度との関係を示すグラフである。図3において窒化珪素膜は「◆」で示し、熱酸化珪素膜は「■」で示した。なお、本発明者が行った実験におけるウエハW近傍の雰囲気圧力は4.00×10Pa(30Torr)であり、弗化水素ガスの供給流量は3000sccmであった。
図3に示すように、ウエハWの温度が60℃以上になると弗化水素ガスによる窒化珪素膜23のエッチレートは急激に上昇した。また、ウエハWの温度がさらに高くなると、窒化珪素膜23のエッチレートは徐々に低下するが、急激に変化せず、特に、ウエハWの温度が80℃〜120℃であると、窒化珪素膜23のエッチレートは徐変するのみであることを確認した。なお、図3のグラフには示していないが、本発明者は、ウエハWの温度が200℃になると窒化珪素膜23のエッチレートがほぼ0になることも実験にて確認した。
一方、本発明者は、図3に示すように、ウエハWの温度に拘わらず熱酸化珪素膜22のエッチレートはほぼ0であることも確認し、さらに、図3のグラフには示していないが、ウエハWの温度に拘わらず単結晶シリコン基材21のエッチレートもほぼ0であることを確認した。
ここで、ウエハWの温度が60℃〜120℃であれば、窒化珪素膜23のエッチレートは10nm/分以上であるため、ウエハWの温度を60℃〜120℃の範囲に保てば、窒化珪素膜23の熱酸化珪素膜22に対する選択比を確実に10以上にすることができるのが分かった。
弗化水素ガスによる窒化珪素膜23のエッチングのメカニズムについては詳細が不明だが、本発明者は以下の仮説を類推した。
すなわち、窒化珪素膜23は膜の構造が疎であるため、水分子が吸着しやすい。したがって、窒化珪素膜23にはある程度水分子が含まれている。窒化珪素膜23に達した弗化水素ガスはこの水分子と結びつき弗酸となる。そして、この弗酸は窒化珪素膜23と下記式(1)に示す化学反応を起こす。
2SiN+8HF → 2SiF+4H↑+N↑ … (1)
ここで、本発明者は、上記式(1)に示す化学反応が60℃以上で促進されるため、ウエハWの温度が60℃以上になった場合に窒化珪素膜23のエッチレートが急激に上昇したものと類推した。
上記式(1)に示す化学反応で生成されるSiFはさらに弗酸と下記式(2)に示す化学反応を起こして残留物(HSiF)を生成する。
SiF+2HF → HSiF … (2)
この残留物も半導体デバイスにおいて導通不良等の原因となるためにウエハWから除去する必要があるが、ウエハWの温度が60℃以上であるため、残留物は熱エネルギによって下記式(3)に示すように熱分解される。
SiF+Q(熱エネルギ) → 2HF↑+SiF↑ … (3)
一方、熱酸化珪素膜22が弗化水素ガスによってエッチングされないことに関するメカニズムについて、本発明者は以下の仮説を類推した。
すなわち、熱酸化珪素膜22は膜の構造が密であるため、水分子が吸着しにくい。したがって、熱酸化珪素膜22には殆ど水分子が含まれていない。供給された弗化水素ガスが熱酸化珪素膜22に達しても、水分子が存在しないため、弗酸となることがない。その結果、熱酸化珪素膜22が弗酸によってエッチングされることはない。
また、本発明者は、ウエハWを加熱して弗化水素によって窒化珪素膜23をエッチングする際、弗化水素ガスをウエハWに向けて供給しても直ちに窒化珪素膜23はエッチングされることなく、一定時間が経過した後にエッチングが開始されることを実験によって確認した。具体的には、図4のグラフに示すように、弗化水素ガスの供給開始時から30秒経過した後に窒化珪素膜23のエッチングが開始された。
ウエハWに向けて弗化水素ガスを供給しても直ちに窒化珪素膜23がエッチングされないことに関するメカニズムについて、本発明者は以下の仮説を類推した。
すなわち、窒化珪素膜23上には図2に示すように薄膜の一酸化珪素膜24が形成されているが、一酸化珪素膜24は膜の構造が密であるため、殆ど水分子が含まない。したがって、一酸化珪素膜24は弗化水素ガスを供給してもなかなかエッチングされない。この一酸化珪素膜24のエッチングに要する時間が30秒である。そして、一酸化珪素膜24が除去されて窒化珪素膜23のエッチングが開始される。
次に、本実施の形態に係る基板の処理方法について説明する。
図5は、本実施の形態に係る基板の処理方法としての窒化珪素膜除去処理のフローチャートである。
図5において、まず、ウエハWをチャンバ11内に搬入して載置台12に載置し(ステップS51)、ヒータ18によって載置されたウエハWを加熱する(ステップS52)。このとき、ウエハWを少なくとも60℃以上且つ200℃以下に、好ましくは、80℃〜120℃に加熱する。このとき、ウエハWは未だ一酸化珪素膜24を有する(図6(A))。
次いで、シャワーヘッド13からウエハWに向けて弗化水素ガスを供給する(ステップS53)(図6(B))。このとき、チャンバ11内には高周波電力等の弗化水素ガスをプラズマ化するためのエネルギーが印加されていないため、弗化水素ガスはプラズマ化することなくウエハWに到達する。そして、ウエハWの一酸化珪素膜24に到達した弗化水素ガスは30秒かけて一酸化珪素膜24をエッチングする。これにより、一酸化珪素膜24が除去されて窒化珪素膜23が露出する。弗化水素ガスは露出した窒化珪素膜23に到達し(図6(C))、窒化珪素膜23中の水分子と結びついて弗酸となり、該弗酸は上記式(1)〜(3)に示すように窒化珪素膜23をエッチングする(図6(D))。これにより、窒化珪素膜23は除去されて熱酸化珪素膜22が露出する。その後、弗化水素ガスは露出した熱酸化珪素膜22に到達するが(図6(E))、上述したように弗酸とならないため、熱酸化珪素膜22をエッチングしない。
次いで、ウエハWへの弗化水素ガスの供給が開始されてからの経過時間が所定時間を超えたか否かを判別し(ステップS54)、経過時間が所定時間を超えていない場合にはステップS53に戻り、経過時間が所定時間を超えている場合には本処理を終了する。ステップS54における所定時間は、一酸化珪素膜24のエッチングに要する時間を考慮して30秒以上に設定される。
図5の処理によれば、熱酸化珪素膜22と、該熱酸化珪素膜22上に形成された窒化珪素膜23と、該窒化珪素膜23上に形成された一酸化珪素膜24とを有するウエハWが載置台12のヒータ18によって60℃以上に加熱され、該ウエハWに向けてシャワーヘッド13から弗化水素ガスが供給される。ウエハWの温度が60℃以上になった場合、弗化水素ガスによって熱酸化珪素膜22はエッチングされないが、窒化珪素膜23は急激にエッチングされる。したがって、窒化珪素膜23の熱酸化珪素膜22に対する選択比を確保することができ、もって、熱酸化珪素膜22に損傷を与えることなく窒化珪素膜23を除去することができる。
図5のステップS53では、シャワーヘッド13から供給された弗化水素ガスがプラズマ化すること無くウエハWに到達するので、プラズマによって熱酸化珪素膜22が損傷するのを防止することができる。
図5のステップS52では、ウエハWが200℃以下に維持される。ウエハWの温度が高くなると、弗化水素による窒化珪素膜23のエッチレートは低下していき、ウエハWが200℃になると窒化珪素膜23のエッチレートはほぼ0になる。したがって、窒化珪素膜23のエッチレートを0より大きく維持することができ、もって、窒化珪素膜23の熱酸化珪素膜22に対する選択比を確実に確保することができる。
図5のステップS52では、ウエハWが80℃〜120℃に加熱される。ウエハWが60℃以上になると弗化水素による窒化珪素膜23のエッチレートは急激に変化するため、60℃近傍におけるエッチレートの制御は困難である。一方、ウエハWが80℃〜120℃であれば窒化珪素膜23のエッチレートは徐変するのみである。したがって、窒化珪素膜23のエッチレートの変化を抑制することができ、もって、窒化珪素膜23のエッチレートの制御を容易に行うことができる。
また、図5の処理では、少なくとも30秒間に亘って弗化水素ガスがウエハWに向けて供給される。ウエハWを60℃以上にしてもウエハWが弗化水素ガスと接触して30秒以上経過しないと窒化珪素膜23のエッチングが開始されない。したがって、少なくとも30秒間に亘って弗化水素ガスをウエハWに向けて供給することにより、窒化珪素膜23を確実にエッチングすることができる。
なお、上述した実施の形態では、基板が半導体ウエハWであったが、基板はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータに供給し、コンピュータのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータに供給されてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る基板の処理方法が適用されるウエハの断面構造を概略的に示す断面図である。 本発明者が実験によって確認した弗化水素ガスによる窒化珪素膜及び熱酸化珪素膜のエッチレートとウエハの温度との関係を示すグラフである。 本発明者が実験によって確認した弗化水素ガス供給時間と窒化珪素膜のエッチング量との関係を示すグラフである。 本実施の形態に係る基板の処理方法としての窒化珪素膜除去処理のフローチャートである。 弗化水素ガスによる一酸化珪素膜及び窒化珪素膜のエッチングを示す工程図である。
符号の説明
W ウエハ
10 基板処理装置
12 載置台
13 シャワーヘッド
18 ヒータ
21 単結晶シリコン基材
22 熱酸化珪素膜
23 窒化珪素膜
24 一酸化珪素膜

Claims (4)

  1. 熱酸化膜と、該熱酸化膜上に形成された窒化珪素膜とを少なくとも有する基板の処理方法であって、
    前記基板を60℃以上200℃以下に加熱する加熱ステップと、
    前記加熱ステップによって加熱されている前記基板に向けて弗化水素ガスを、プラズマ化させること無く前記基板に到達させるように供給することにより、前記窒化珪素膜を除去するガス供給ステップとを有することを特徴とする基板の処理方法。
  2. 前記加熱ステップでは、前記基板を80℃〜120℃に加熱することを特徴とする請求項1記載の基板の処理方法。
  3. 前記ガス供給ステップでは、少なくとも30秒間に亘って前記弗化水素ガスを前記基板に向けて供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の基板の処理方法。
  4. 熱酸化膜と、該熱酸化膜上に形成された窒化珪素膜とを少なくとも有する基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板を収容する収容室と、該収容室内に配置されて前記基板を載置する載置台と、該載置台に載置された前記基板に向けて弗化水素ガスを供給するガス供給装置とを備え、
    前記載置台は、前記載置された基板を60℃以上200℃以下に加熱する加熱装置を有し、
    前記ガス供給装置は、前記基板から前記窒化珪素膜を除去するために、前記載置台に載置され、前記加熱装置により加熱されている前記基板に向けて、前記弗化水素ガスをプラズマ化させること無く前記基板に到達させるように供給することを特徴とする基板処理装置。
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