JP4830368B2 - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

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本発明は、着色剤、溶剤、樹脂を含有するボールペンに用いる油性インキ組成物に関する。
従来、ボールペン用油性インキ組成物は、染料や顔料などの着色材と、グリコール類や、グリコールエーテル類、高沸点のアルコール等の溶剤と、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ロジン誘導樹脂などの紙面への定着を主な目的とした樹脂と、必要に応じてポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール等の粘度調整、流動特性調整、ボテを防止することを主な目的とした樹脂から構成されたものが知られている。特に近年、筆跡に耐光性や耐水性を持たせるために染料の代わりに顔料が着目され始め、油性ボールペンについても顔料タイプのインキが望まれている。例えば、特開2001−192594公報(特許文献1)には、フタロシアニン系顔料としてC.I.PigmentBlue 15:6を用いた青色顔料タイプのインキが記載されている。
また、リン酸エステル系化合物はボールペン用油性インキ組成物の種々の課題を解決する為に、従来より広く用いられてきた。特開平03−203972号公報や特開平09−111177号公報、特開平09−194783号公報では書き出しのかすれ、所謂初筆カスレや、書き味向上、ボテ向上、線切れ性向上のために用いられ、特に特開平11−021495号公報や特開2002−201398公報のように特定のアミン系化合物で中和して使用するのが好ましいとされている。
特開2001−192594公報 特開平03−203972号公報 特開平09−111177号公報 特開平09−194783号公報 特開平11−021495号公報 特開2002−201398公報
顔料は染料と違い、経時的に凝集やそれに伴う沈降が発生することで、ペン形態における長期保存にて筆跡の濃度変化が発生したり、また、部分的な増粘やペン先での詰まりが起こり、筆記においてかすれたり筆記不能になるといった課題が解決されずにいた。この沈降作用は、書き味の軽い低粘度型のインキでは顕著である。また、経時的に空気中の水分が侵入してくることでインキの分散安定性は容易に悪化するため、湿度対策は不可欠である。特に分散剤として非液状の樹脂を使用する場合は吸湿によりその溶解安定性が崩れ、顔料の凝集を引き起こすことに繋がってしまう。従って、分散安定性を良好にするために、顔料の種類や粒径の選定、またそれらと相性の良い溶剤や分散剤、樹脂の選定が重要となる。特に色調の鮮やかな青色顔料であるC.I.PigmentBlue 15:6を使用する場合、その分散安定性は、併用する分散剤の安定性や粒子径、純度に左右されるのと共に、特にpHに左右される。酸性が強いと、アシッドペースティングの作用により顔料の一部が溶解し、再結晶することがある。これにより、結晶型がε型からα型に変化して色調が変化したり、顔料粒子が大きな短冊状になったりして、経時後の上下濃度差に繋がってしまう。逆にアルカリ性が強いとソルトミリングまたはソルベントミリングの作用によりα型またはβ型に転移してしまったり、分散剤、添加剤に作用して凝集体を形成してしまう。これにより沈降や、経時後の上下濃度差、加えて凝集体によるインキ収容管内壁への付着が起こり、インキ残量の視認性が低下してしまう。
本発明は、長期保存において筆跡の濃度変化やかすれ、あるいは筆記不能が起こらない、即ち、経時安定性に優れたボールペン用の油性インキ組成物を提供することを目的とする。
この改善策として、本発明は、少なくともC.I.Pigment Blue 15:6と、常温(25℃)で液状のアルカリ性液状高分子分散剤と、溶剤と、樹脂と、リン酸エステル系化合物と、顔料誘導体としてのフタロシアニン染料とを含有し、pHが5.5以上7.0以下の範囲にあるボールペン用油性インキ組成物を要旨とするものである。

本発明のインキ組成物は、液状の分散剤を使用することにより吸湿の際の分散安定性が低下しにくい特性を有し、ボールペンの長期保存後における筆記性能を低下させることがない。また、本発明におけるリン酸エステルは初筆カスレ防止の他、顔料、分散剤の凝集を防ぎそれによるパイプクリアー性低下を防ぐ作用とpHを調製する機能をも有している。従って、本発明のインキ組成物は、ペン形態における長期保管にて顔料凝集がなく、筆跡の濃度変化が発生せず、また、経時的なかすれや筆記不能、パイプクリアー性の低下が発生しないという優位な特徴を有する。
着色剤は、C.I.PigmentBlue 15:6が好適である。この顔料はε型フタロシアニン顔料であり、α型、β型に比べて発色性が良く、更には熱安定性が良く、結晶転移が起こり難い比較的安定な青色顔料である。ε型フタロシアニン顔料として具体的に挙げると、リオノールブルーE(東洋インキ(株)製)、ファストゲンブルーEP−7(大日本インキ化学工業(株)製)、同EP−7S、同EP−CF、ヘリオゲンブルーD6700T(BASF社製)、同L6700F等を使用できる。また、その他カラーインデックス(C.I.)でPigment Blue 15:6である顔料を使用できる。これらの顔料の使用量は全インキ組成物に対し15〜40重量%にすることが、充分な筆跡濃度を得る為にも好ましい。
また、色味の微妙な調整や、緑色・紫色など他の色のインキを得るために他の顔料や染料を併用することもできる。
青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76等が使用できる。赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 5、同8、同17、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同57:1、同122、同144、同146、同166、同170、同177、同202、同207、同211、同213、同254、同255、同264、同270、同272等が使用できる。黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同17、同55、同81、同83、同79、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同120、同128、同138、同147、同151、同154、同167、同185、同191等が使用できる。緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green 7、同36、同37等が使用できるが緑色インキとしては青色顔料と黄色顔料の調色でインキを作成する方がリフィル色が鮮明なインキとなる。これらの顔料の使用量は全インキ組成物に対し2〜15重量%にすることが目的の色味を達成する為にも好ましい。
分散剤として液状分散剤を併用すると分散安定性が向上し、長期経時においてインキ組成物中に吸湿による水分が含まれた場合にも安定した分散効果を得るのに有効である。具体的には、ディスパロンDA325、同DA375、同1800シリーズ(以上、楠本化成(株)社製)、ソルスパース20000、同24000、同27000、同28000(以上、アビシア(株)社製)、ディスパビッグ2000、同2001、同180番シリーズ(以上、ビッグケミ−(株)社製)、エフカ4010、同5054(以上、エフカ・アディティブ、仏、社製)、キャリボンB、同L400、サンセパラー100(以上、三洋化成(株)社製)などが挙げられる。その使用量は顔料の添加量やpHにより調整するが、全インキ組成物に対し1.0〜20重量%が好ましい。また、特にC.I.ピグメントブルー15:6の分散には顔料誘導体をシナジストとして併用することが特に有効であり、具体的にはソルスパース5000、ソルスパース12000、ソルスパース22000(以上、アビシア(株)製)が挙げられる。シナジストとしてフタロシアニン染料を用いることも有効である。
本発明のインキ組成物には、調色を目的として、従来公知の油溶性染料を少量添加することができる。本発明に使用できる油溶性染料を具体的に挙げると、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.社製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、独国、BASF社製)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701、バリファーストバイオレット#1704、(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)などが使用できる。これらの染料の使用量は全インキ組成物に対し0.1〜5重量%が好ましい。
溶剤は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコ−ルエーテル系溶剤、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用できる。
これらの溶剤は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して35重量%以上80重量%以下が好ましい。
樹脂は、定着性向上、筆跡の裏写り防止の他、粘度調整や顔料分散の為に添加するものであり、シクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、重合脂肪酸とポリアミン類との縮合体であるポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、キシレン樹脂、ロジン系樹脂やその水素添加物、ロジン変性されたマレイン酸樹脂、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物、ポリオキシエチレンやフェノール樹脂などが挙げられる。好ましくはシクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂などのケトン樹脂を用いるのが経時における粘度安定性、吸湿した時の溶解安定性、他の成分との相溶性などの点より好ましい。
また、これらの樹脂は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して10重量%以上20重量%以下が好ましい。その範囲内であると筆跡の裏抜けがなく、定着性も付与される。
リン酸エステル系化合物は、書き出しの際のかすれ、所謂初筆カスレを防止したり、滑らかな書き味を持たせる為に添加するものであるのと共に、C.I.PigmentBlue15:6が経時により凝集するのを防ぐ目的も兼ね備えている。リン酸エステル系化合物とはリン酸(H3PO4)の一つまたは二つの水酸基がアルキルエーテルまたはポリオキシエチレンアルキルエーテルに置き換わったものであり、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸モノエステル又はジエステル(エチレンオキサイド付加モル数:0〜20、アルキル基:炭素数9〜18)であり、市販のものとしては、フォスファノールRS−410、同RS−610、同RS−710、同RD−510Y、同RB−410、同RA−600、同BH−650、同ML−220、同ML−200、同RE−210、同RE−410、同PE−510、同RE−610、RE−960、同LE−500、同LE−600、同LE−700、同RM−410、同RM−510、同RM−710、同LM−400、同LM−405、同LM−600、同LF−200、同LF−205、同RP−710、同LP−700、同LS−500、同LB−400、同LO−529、同GB−520、同RD−720、同RD−720N、同RS−610、同RS−710、同RL−210、同RL−310、同BH−650(以上、東邦化学工業(株)製)、プライサーフA212C、同A208B、同A215C、同A212E、同A210G、同AL、同A208S、同A208F、同A217E、同A207H、同A219B、同M208B、同M208F、同DB−01(以上、第一工業製薬(株)製)、アデカコールTS−210E、同TS−230E、同CS−131E、同CS−136E、同CS−1361E、同CS−141E、同CS−147E、同CS−151E、同CS−341E、同PS−222E、同PS−331E、同PS−400E、同PS−410E、同PS−413E、同PS−440E、同PS−509E、同PS−810E(以上、旭電化工業(株)製)、リポファックPN−510、同RM−510(以上、ライオン(株)製)、NIKKOL ホステン HLP、同HLP−1(以上、日光ケミカルズ(株)製)が挙げられる。その使用量は0.1重量%以上5重量%以下が好ましい。
本ボールペン用油性インキ組成物はそのpHを5.5以上7.0以下に調製することによって目的を達成する。前記リン酸エステルの中には、酸性のものが含まれるが、その添加量の加減や、他の酸性物質やアルカリ性物質を併用してその添加量の加減を行うことによって目的のpHを達成することができる。他の酸性物質の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、N−アシルアミノ酸などが使用でき、市販のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸として、ニッコールECT−3、同ECT−7、同AKYPO RLM 45、同AKYPO RLM 100、同サルコシネートLH、同サルコシネートOK(以上、日光ケミカルズ(株)製)等が挙げられる。アルカリ性物質を具体的に挙げると、顔料の分散剤として用いるアルカリ性の液状高分子分散剤の他、トリエタノールアミン、アルキルアルカノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなどが使用でき、市販のアルカリ性高分子分散剤として、ソルスパース#20000(アビシア(株)製)、ジョンクリルJ−67、同J−678、同J−550、同J−680、同J−682(以上、ジョンソン(株)製)、アルキルアルカノールアミンとしてナイミーンL−201(日本油脂(株)製)、ポリオキシエチレンアルキルアミンとしてナイミーンL−202、同L−207、同S−202、同S−204、同S−210、同S−215、同S−220(以上、日本油脂(株)製)、TAMNS−5、TAMNS−10、TAMNS−15、TAMNO−5、TAMNO−15(以上、日光ケミカルズ(株)製)、ポリオキシエチレンアルキルアミドとしてTAMDS−4、TAMDS−15、TAMDO−5(以上、日光ケミカルズ(株)製)、トーホールN−120(東邦化学工業(株)製)等が挙げられる。なお、本組成物は配合成分に水を含まないが、直接市販のpHメーターの水素イオン電極によってpHを測定することができる。本組成物に2%乃至500%程度の水を添加し、攪拌した後のpHを測定しても傾向はわかるが、直接組成物を測定するのがインキの状態を把握するのに好適である。
尚、前記必須成分の他、ボテ防止剤として、ポリビニルピロリドンやポリビニルブチラール、アクリル樹脂などの曵糸性樹脂や、その他、ひまし油、ひまし油のポリオキシエチレン付加物、二硫化モリブデンなどの潤滑剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、分散剤などを適宜選択して使用してもよい。
本ボールペン用油性インキ組成物の調製は、従来公知のインキ組成物の製造方法を適用することができる。即ち、分散混合機で顔料を他の成分と共に分散させることによってボールペン用油性インキ組成物を得ることができる。なお、製造時、樹脂などの固形物を溶解させる為に加熱することや、顔料などの粗大粒子を除去する為にフィルターを用いることなどは特に好ましい方法である。
(実施例1)
リオノールブルーE(ε型フタロシアニン顔料、東洋インキ(株)製)20.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 41.0部
ベンジルアルコール 13.4部
ソルスパース#12000(顔料誘導体、アビシア(株)製) 2.0部
ソルスパース#20000(アルカリ性液状高分子分散剤、アビシア(株)製)
8.0部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社(独)製) 14.0部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)社製)0.6部
プライサーフA208B(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル、第一工業製薬(株)製) 1.0部
上記各成分中リオノールブルーEとソルスパース#12000、ソルスパース#20000、プライサーフA208B、PVP K−90を除いた成分を、80℃で加熱撹拌し、ソルスパース#12000を添加して1時間撹拌後、ソルスパース#20000を添加してさらに30分間攪拌後、リオノールブルーEを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、プライサーフA208B、PVP K−90を添加し、60℃で2時間攪拌機にて撹拌しボールペン用油性青色顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ6.5であった。
(実施例2)
ファストゲンブルーEP−CF(ε型フタロシアニン顔料、大日本インキ(株)製)
22.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 37.4部
ヘキシレングリコール 12.0部
ソルスパース#12000 2.0部
ソルスパース#20000 10.0部
レジンSK 14.0部
PVP K−90 0.6部
プライサーフA208B 2.0部
上記各成分中ファストゲンブルーEP−CFとソルスパース#12000、ソルスパース#20000、プライサーフA208B、PVP K−90を除いた成分を80℃で加熱撹拌し、ソルスパース#12000を添加して1時間撹拌後、ソルスパース#20000を添加してさらに30分間攪拌後、ファストゲンブルーEP−CFを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、プライサーフA208B、PVP K−90を添加し60℃で2時間攪拌機にて撹拌しボールペン用油性青色顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ6.1であった。
(実施例3)
リオノールブルーE 20.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 31.4部
ベンジルアルコール 20.0部
ソルスパース#12000 2.0部
ソルスパース#20000 7.0部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 16.0部
プライサーフA208B 2.0部
ニッコールTAMNS−10(ポリオキシエチレン(10)ステアリルアミン、日本油脂(株)製) 1.0部
PVP K−90 0.6部
上記各成分中リオノールブルーEとソルスパース#12000、ソルスパース#20000、プライサーフA208B、ニッコールTAMNS−10、PVP K−90を除いた成分を80℃で加熱撹拌し、ソルスパース#12000を添加して1時間撹拌後、ソルスパース#20000を添加してさらに30分間攪拌後、リオノールブルーEを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、プライサーフA208B、ニッコールTAMNS−10、PVP K−90を添加し60℃で2時間攪拌機にて撹拌しボールペン用油性青色顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ5.7であった。
(実施例4)
リオノールブルーE 23.0部
ソルスパース12000 2.0部
ソルスパース20000 7.8部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 39.0部
ヘキシレングリコール 12.6部
レジンSK 14.0部
フォスファノールRS−410(ポリオキシエチレンアルキル(12〜15)エーテルリン酸エステル、東邦化学(株)製) 1.0部
PVP K−90 0.6部
上記成分中緑色顔料とソルスパース12000とフォスファノールRS−410とPVP K−90を除いた成分を加熱攪拌し、ソルスパース12000を添加し1時間攪拌後緑色顔料を添加し、ビーズミルで1時間分散した後、フォスファノールRS−410とPVP K−90を添加し、60℃で3時間攪拌しボールペン用油性青色顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ6.8であった。
(比較例1)
実施例1において、プライサーフA208Bを除き、その分エチレングリコールモノフェニルエーテルを41.0重量部のところを42.0重量部に変更した以外は実施例1と同様になしてボールペン用油性顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ7.3であった。
(比較例2)
実施例2において、プライサーフA208BをプライサーフM208B(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルのモノエタノールアミン塩、第一工業製薬(株)製)に変更した以外は実施例2と同様になしてボールペン用油性顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ7.8であった。
(比較例3)
実施例3において、プライサーフA208Bの量を2.0重量部のところを4.0重量部に変更し、エチレングリコールモノフェニルエーテルの量を31.4重量部のところを29.1重量部に変更した以外は実施例3と同様になしてボールペン用油性顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ5.2であった。
(比較例4)
実施例4において、ソルスパース20000の量を7.0重量部のところを10.0重量部に変更し、エチレングリコールモノフェニルエーテルの量を39.0重量部のところを36.0重量部とした以外は実施例4と同様になしてボールペン用油性顔料インキ組成物を得た。このインキのpHを測定したところ7.3であった。
上記、実施例1〜4、比較例1〜4で得られたボールペン用油性顔料インキ組成物について、初筆カスレ、経時後筆記、経時後インキ残量視認性の評価を行なった。結果を表1に示す。
<試験サンプルの作成>
上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得た各ボールペン用油性インキ組成物を市販の油性ボールペン(BP127、ぺんてる(株)製、ペン先はステンレス製ボールホルダーにて直径0.7mmの超硬合金の筆記ボールを抱持したボールペンチップを備えるノック出没式ボールペン)と同様の筆記具に0.24g充填し、試験サンプルとし、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
<初筆かすれ試験>
各試験サンプルを螺旋式筆記試験機で荷重150g、筆記角度70°、筆記速度4m/分の条件で5m筆記する。ペンを引き上げて試験用紙から離し、3時間放置した後、300mの筆記線を書かせる。この時、筆記線のかすれ長さを測定し、初筆かすれ長さ[単位:mm]とした。
<経時後の筆記線評価>
各試験サンプルを直径15mm程度の大きさの螺旋状に丸書き筆記(4丸3段)した後、ペン先を上向きに1本、下向きに1本をそれぞれ温度50℃、湿度80%の条件下で3ヶ月間放置する。次いで、温度22℃、湿度60%の室内で2時間放置し、螺旋式筆記試験機を用いて、荷重150g、筆記角度70°、筆記速度4m/分で300m筆記する。筆記線のかすれ、濃度変化などの異常有無を目視にて確認した。
<経時後パイプクリアー性>
前述の経時後の筆記線を評価した、300m筆記したサンプルを、更に同じ螺旋式筆記試験機にて300m追加筆記する。書き切り後の試験サンプルからリフィルを取り出し、目視にてインキ残量の視認性を確認した。
○:パイプ内面にインキ付着が全くない。
○〜△:パイプ内面に少量のインキ付着はあるが、インキ残量視認には支障がない。
△:パイプ内面にインキ付着があり、インキ残量を視認するのに時間がかかる。
×:パイプ内面にインキ付着が多く、インキ残量視認が不可能。
Figure 0004830368

Claims (1)

  1. 少なくともC.I.Pigment Blue 15:6と、常温(25℃)で液状のアルカリ性液状高分子分散剤と、溶剤と、樹脂と、リン酸エステル系化合物と、顔料誘導体としてのフタロシアニン染料とを含有し、pHが5.5以上7.0以下の範囲にあるボールペン用油性インキ組成物。
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