JP2008088265A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【目的】 書き出しにおける初筆かすれが少なく、書き味の良好なボールペン用油性インキを得る事を目的とする。
【構成】 着色剤と、有機溶剤と、ピロリドンカルボン酸エステルとを少なくとも含むボールペン用油性インキ組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、有機溶剤を液媒体として使用した、いわゆる油性ボールペンに使用する油性インキ組成物に関し、書き出し時のカスレが少なく、書き味の滑らかな油性ボールペン用インキ組成物に関するものである。
従来、油性ボールペンは、ボールチップ先端部のインキ組成物が乾燥して、インキ組成物の粘度が局部的に増粘した場合、書き出し時に、ボールが回りにくくなり、書き始めから数mm〜数十mmインキが吐出しなかったり、筆記途中でインキの吐出が一時的に中断するカスレ現象が発生したりする欠点(以下、このような書き出し時に生じる現象を初筆カスレと称する)が起こり易かった。この点は、特に、インキ組成物の粘度が高くなる冬場や寒冷地において顕著であるが、夏場や高温地域でも、インキ組成物の乾燥、増粘が激しいため、よく起きるものであった。
このような欠点を解決しようとして、従来より種々の工夫が試されている。例えば、特開昭55−54370号公報に記載の発明では、特定の非イオン系界面活性剤を添加してインキ組成物の乾燥を極力抑制して潤滑性を付与して初筆カスレを改善したものが開示されている。また、特開昭51−47824号公報に記載の発明では、高沸点芳香族炭化水素を溶剤としてインキの乾燥速度を遅くしたもの、特開平3−28279号公報に記載の発明では、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加して、インキ組成物に潤滑性を付与して書き味を改善したもの、特開平3−203972号公報に記載の発明では、リン酸エステルを添加してインキ組成物に潤滑性を付与して初筆カスレを改善したもの、特開平6−247093号公報に記載の発明では、不揮発性の溶剤を使用し、インキが完全に乾ききるのを防いで滑らかに書き出し出来るもの、特開平7−196971号公報に記載の発明では、分子量200〜400万のポリエチレングリコールを添加して潤滑効果を上げ、書き出し時のインキの出をスムーズに出るように狙ったもの、特開2002−3771号公報に記載の発明では、重量平均分子量が25万以上のポリビニルピロリドンを添加した上で粘度を1.5Pa・s以下にして軽い書き味を実現させたものがそれぞれ開示されている。
特開昭55−054370号公報 特開昭51−047824号公報 特開平03−028279号公報 特開平03−203972号公報 特開平06−247093号公報 特開平07−196971号公報 特開2002−003771号公報
上述の従来技術においても、キャップをしないで放置しておくと、僅かでも溶剤が揮発することによって、インキの吐出開口部でインキが乾燥して樹脂の皮膜が発生してしまい、書き出し時に、カスレてしまうものであり、書き出し時のカスレ(初筆カスレ)については、未だ十分とは言えるものはなかった。また、書き味においても、粘度を下げて軽い書き味を実現させても、筆記ボテを抑える為の添加剤である曵糸性付与剤が添加されていると硬い書き味となり、油性ボールペン特有の滑らかさは損なわれるという欠点があった。
本発明は、キャップをしない状態で放置されていても書き出し時のカスレが少なく、書き味の滑らかな油性ボールペン用インキ組成物を得ることを目的とする。
この改善策として、本発明は、着色剤と、有機溶剤と、下記一般式(数1)で示されるピロリドンカルボン酸エステルとを少なくとも含むボールペン用油性インキ組成物。更にそれに加えて親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物を少なくとも含むボールペン用油性インキ組成物。
本発明のインキ組成物は、ボールペンのキャップを外して放置した後の書き出しのかすれ、所謂初筆かすれが少ないという優位な特徴を有する。
本発明に使用するピロリドンカルボン酸エステルは、その分子中に親水基および脂肪酸のアルキル基を持ち、潤滑性と耐乾燥性に寄与する他、配合成分と金属表面の両方への親和性が高いため、溶剤揮発の際にも金属近傍の配合成分を固化しにくくするため、初筆のかすれを防止することができる。
また、ピロリドンカルボン酸部分によりインキ組成物中の他の水溶性成分、主にはボテを改善するために添加する親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物の粘弾性を改善する作用をも示すものである。
親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物は筆記ボテを抑える効果があり、ワイゼンベルグ効果によりインキを収束させる作用、つまりはインキの流速が少なくなる部分に集まる作用があり、これが筆記時に紙面に転写されずにボール表面に残ったインキが、チップ先端部分のボールと小口の間のより大きい隙間に移動しチップ内部に回収されボテが少なくなることに繋がる。しかしながら親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物を含む流動体は高速流動時には高い弾性を示すため、筆記時、特に速記時に書き味が硬いという印象を受けることに繋がる。ピロリドンカルボン酸エステルのピロリドンカルボン酸部分が親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物の親水基に直接働きかけエステルのアルキル基が潤滑作用を示し、これが静止時、高速流動時のどの状態でも同時に作用するため、書き出し時の潤滑性が良く、かすれずに筆記できたり、滑らかな筆記感が得られるものである。
着色剤は、従来ボールペン用油性インキ組成物に使用されている顔料及び/または染料を用いることができる。
黒色顔料としてはカーボンブラックが好適に使用できる。ファーネス法によって製造された中性〜アルカリ性カーボンブラックは顔料誘導体による極性基付与により着色力、黒色度の改良効果が大きく特に好適に使用できる。青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76等が使用できるがフタロシアニン系顔料は特に鮮明な筆跡が得られる。溶剤中での結晶安定性や分散安定性からC.I.Pigment Blue 15:4の顔料誘導体処理タイプや同15:6が好適に使用できる。濃色の筆跡が得られる顔料としてはC.I.Pigment Blue 60が好適である。赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 5、同8、同17、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同57:1、同122、同144、同146、同166、同170、同177、同202、同207、同211、同213、同254、同255、同264、同270、同272等が使用できる。耐光性が良いことと、インキをリフィルに充填した時の外観色が鮮明な赤になることからジケトピロロピロール系のC.I.Pigment Red 254、同255、同264が特に好適である。黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同17、同55、同81、同83、同79、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同120、同128、同138、同147、同151、同154、同167、同185、同191等が使用できる。緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green 7、同36、同37等が使用できるが緑色インキとしては青色顔料と黄色顔料の調色でインキを作成する方がリフィル色が鮮明なインキとなる。これらの顔料の使用量は全インキ組成物に対し15〜40重量%にすることが充分な筆跡濃度を得る為にも好ましい。
顔料は単独でも使用できるが、分散剤を併用するとより安定性が向上するために有効である。具体的には、ディスパロンDA325、同DA375、同1800シリーズ(以上、楠本化成(株)社製)、ソルスパース20000、同24000、同27000、同28000(以上、アビシア(株)社製)、ディスパビッグ2000、同2001、同180番シリーズ(以上、ビッグケミ−(株)社製)、エフカ4010、同5054(以上、エフカ・アディティブ、仏、社製)、キャリボンB、同L400、サンセパラー100(以上、三洋化成(株)社製)などが挙げられる。その使用量は顔料の添加量やpHにより調整するが、全インキ組成物に対し1.0〜20重量%が好ましい。また、特にC.I.ピグメントブルー15:6の分散には顔料誘導体をシナジストとして併用することが特に有効であり、具体的にはソルスパース5000、ソルスパース12000、ソルスパース22000(以上、アビシア(株)製)が挙げられる。シナジストとしてフタロシアニン染料を用いることも有効である。
染料としては、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.社製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、独国、BASF社製)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)などが例示できる。これらの染料の使用量は全インキ組成物に対し0.1〜50重量%が好ましい。
有機溶剤は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコ−ルエーテル系溶剤、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用できる。
これらの有機溶剤は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して35重量%以上80重量%以下が好ましい。
(数1)で示されるピロリドンカルボン酸エステルは、書き出しのかすれ所謂初筆かすれを防止し、滑らかな筆記感を与えるものであり、具体的には、Ceramidone(ピロリドンカルボン酸オクチルドデシル、日光ケミカルズ(株)製)、Laurydone(ピロリドンカルボン酸ラウリル、同社製)、Myristidone(ピロリドンカルボン酸ミリスチル、同社製)、Waxidone(ピロリドンカルボン酸ベヘニルとピロリドンカルボン酸ラウリルの混合物、同社製)が挙げられる。その使用量は0.5〜10重量%が好ましく、量が少ないと目的の効果が得られず、量が多すぎると溶解しなかったり、経時的に分離してしまう。
親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物は、曵糸性の性質を発現させ、筆記におけるボテを防止する目的で使用するものである。具体的にはポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレート、メチルメタクリレートとスチレンの共重合体などが挙げられる。その中でも特に、ポリビニルピロリドンが曵糸性の大きさとそれによるボテ防止の効果、ピロリドンカルボン酸エステルとの併用による書き味向上の効果の点からも好ましい。その使用量は重合度、分子量により調整するが、インキ全量に対し0.2重量%以上3.0重量%以下が好ましい。
また、定着性向上、筆跡の裏移り防止の他、粘度調整や顔料分散の為に樹脂を併用することも可能であり、シクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、重合脂肪酸とポリアミン類との縮合体であるポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、キシレン樹脂、ロジン系樹脂やその水素添加物、ロジン変性されたマレイン酸樹脂、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物、ポリオキシエチレンやフェノール樹脂などが挙げられる。好ましくはシクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂などのケトン樹脂を用いるのが経時における粘度安定性、吸湿した時の溶解安定性、他の成分との相溶性などの点より好ましい。
また、これらの樹脂は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して10重量%以上20重量%以下が好ましい。その範囲内であると筆跡の裏抜けがなく、定着性も付与される。
尚、前記成分の他、ひまし油、ひまし油のポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルアミン、二硫化モリブデン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸などの潤滑剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、分散剤などを適宜選択して使用してもよい。
本ボールペン用油性インキ組成物の調製は、従来公知のインキ組成物の製造方法を適用することができる。例えば、着色剤として顔料を使用する場合には、分散混合機で顔料を他の成分と共に分散させることによってボールペン用油性インキ組成物を得ることができる。また、顔料分散後の溶液を加熱攪拌して他の成分を溶解させたり、顔料の粗大粒子や不純物、不溶解物を除去する為にフィルターを用いることなど、必要に応じて工程を複数に分けることもボールペン用油性インキ組成物を得るのに有効な手段である。
(実施例1)
カーボンブラック#750(三菱化学(株)製) 25.0部
ソルスパース12000(顔料誘導体:青色 アビシア(株)製) 2.5部
ソルスパース20000(高分子顔料分散剤 アビシア(株)製) 10.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 32.0部
ベンジルアルコール 15.0部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社(独)製) 10.0部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)社製)0.5部
ピロリドンカルボン酸オクチルドデシル(Ceramidone、日光ケミカルズ(株)製) 5.0部
上記各成分中カーボンブラックとソルスパース12000、PVP K−90を除いた成分を加熱撹拌し、ソルスパース12000を添加して1時間撹拌後カーボンブラックを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、PVP K−90を添加し80℃で1時間撹拌し黒色インキを得た。
(実施例2)
カーボンブラック#750(三菱化学(株)製) 25.0部
ソルスパース12000(顔料誘導体:青色 アビシア(株)製) 2.5部
ソルスパース20000(高分子顔料分散剤 アビシア(株)製) 10.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 38.5部
ベンジルアルコール 13.2部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社(独)製) 8.0部
ピロリドンカルボン酸ラウリル(Laurydone、日光ケミカルズ(株)製)
2.0部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)社製)0.8部
上記各成分中カーボンブラックとソルスパース12000、PVP K−90を除いた成分を加熱撹拌し、ソルスパース12000を添加して1時間撹拌後カーボンブラックを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、PVP K−90を添加し80℃で1時間撹拌し黒色インキを得た。
(実施例3)
C.I.Pigment Red 254 20.0部
ソルスパース22000(顔料誘導体:黄色 アビシア(株)製) 0.5部
Disperbyk−160(高分子顔料分散剤 ビックケミー・ジャパン(株)製)
2.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 55.0部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 14.5部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 5.0部
ピロリドンカルボン酸ミリスチル(Myristidone、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
ECT−3NEX(POEアルキルエーテル酢酸、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
PVP K−90 1.0部
上記成分中赤色顔料とソルスパース22000、PVP K−90を除いた成分を加熱撹拌し、Disperbyk−160を添加して1時間撹拌後赤色顔料を添加し、ビーズミルで1時間分散した後、PVP K−90を添加し60℃で1時間撹拌し赤色インキを得た。
(実施例4)
スピロンブラックGMHスペシャル(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製)
15.0部
バリファーストバイオレット#1701(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 40.0部
ベンジルアルコール 12.5部
レジンSK 12.5部
ピロリドンカルボン酸オクチルドデシル 3.0部
PVP K−90 2.0部
上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、4時間)した後、温時圧濾過し、黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
(実施例5)
バリファーストブルー#1607(青色染料、オリエント化学工業(株)製)
25.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 42.0部
ベンジルアルコール 16.5部
ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学工業(株)製) 10.0部
ピロリドンカルボン酸オクチルドデシル 5.0部
PVP K−90 1.5部
上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、4時間)した後、温時圧濾過し、青色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
(比較例1)
実施例1において、ピロリドンカルボン酸オクチルドデシルを除き、その分レジンSKを増量した以外は実施例1と同様になしてボールペン用油性インキ組成物を得た。
(比較例2)
実施例2において、ピロリドンカルボン酸ラウリルをラウリル酸に変更した以外は実施例2と同様になしてボールペン用油性インキ組成物を得た。
(比較例3)
実施例4において、ピロリドンカルボン酸オクチルドデシルを除き、その分レジンSKを増量した以外は実施例4と同様になしてボールペン用油性インキ組成物を得た。
上記、実施例1〜5、比較例1〜3で得られたボールペン用油性インキ組成物について、初筆かすれの試験及び、書き味の評価を行なった。結果を表1に示す。
<試験サンプルの作成>
上記実施例1〜5及び比較例1〜3で得た各ボールペン用油性インキ組成物を市販の油性ボールペン(BK127、ぺんてる(株)製、ペン先はステンレス製ボールホルダーにて直径0.7mmの超硬合金の筆記ボールを抱持したボールペンチップを備えるノック出没式ボールペン)と同様の筆記具に0.30g充填し、試験サンプルとした。
<初筆かすれ試験1>
各試験サンプルを手書き筆記した後、キャップを外したまま横向きで温度50℃、湿度30%の条件下で24時間放置する。取り出してから、温度22℃、湿度60%の条件下で2時間放置し、室温に戻した後、手書きで直線筆記する。その書き始めから正常筆記できた筆跡の位置までの長さを定規で測定する(単位mm)。
<初筆かすれ試験2>
各試験サンプルを手書き筆記した後、キャップをした後、キャップを外したまま横向きで温度40℃、湿度50%の条件下で1ヶ月間放置する。取り出してから、温度22℃、湿度60%の室内で2時間放置し、室温に戻した後、手書きで直線筆記する。その書き始めから正常筆記できた筆跡の位置までの長さを定規で測定する(単位mm)。
<書き味評価>
無作為に選ばれたモニター10名が、各試験サンプルを書き味について5段階評価した。書き味が優れていると感じたならば5、劣っていると感じたならば1とし、その中間を各々2から4で評価した。試験サンプル各々について評価点を平均し、書き味の評価とした。

Claims (2)

  1. 着色剤と、有機溶剤と、下記一般式(数1)で示されるピロリドンカルボン酸エステルとを少なくとも含むボールペン用油性インキ組成物。
  2. 親水基を含む分岐したモノマー単位を持つ高分子化合物を少なくとも含む請求項1記載のボールペン用油性インキ組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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