JP4829420B2 - 印刷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種胴やインキ装置等の印刷手段の周囲に設けられるカバーや版交換装置などのような移動部材を備えた印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷機においては、各種胴やインキ装置等の印刷手段の保守点検等を可能にするため、これら印刷手段の周囲のカバーや版交換装置などのような部材を移動可能に設けて当該印刷手段の周囲を開放できるようにしている。このような移動部材は、重量が大きく、移動させるのにかなりの労力を要してしまう。
【0003】
このため、例えば、特開平4−284252号公報等では、印刷機のフレームの上端に基端側を回動可能に連結したL字型をなすアームの先端側に安全カバーの垂直バーの上端側を回動可能に連結し、上記アームの基端側を油圧シリンダで回動させて安全カバーを垂直状態で上昇させることにより、安全カバーを容易に移動させることができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−284252号公報等に開示された印刷機では、安全カバーを垂直状態のままで上昇させているため、インキ装置や給水装置などのような上方の印刷手段の周囲までも開放することができず、上方の印刷手段の保守点検作業が容易ではなかった。
【0005】
このようなことから、本発明は、移動部材を広範囲にわたって移動させることが容易にできる印刷機を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、本発明による印刷機は、本体フレーム側に揺動可能に支持されて、第一の位置と当該本体フレーム間を開放するための第二の位置とに移動できる第一の移動部材と、前記第一の移動部材が前記第一の位置に位置しているときに第三の位置と第四の位置とに移動できるように当該第一の移動部材に揺動可能に支持され、当該第三の位置に位置するときに前記本体フレーム間の少なくとも一部を覆い、当該第四の位置に位置するときに前記本体フレーム間を開放する第二の移動部材と、前記本体フレーム側に支持され、前記第二の移動部材を前記第四の位置へ向かう方向へ付勢する付勢手段と、前記第二の移動部材と前記付勢手段との間に設けられ、当該第二の移動部材が前記第三の位置と前記第四の位置との間を移動する際には当該第二の移動部材側と当該付勢手段側とを連結し、当該第二の移動部材が前記第四の位置に位置している状態で前記第一の移動部材が当該第二の移動部材を伴って前記第一の位置から前記第二の位置へ移動する際には当該第二の移動部材側と当該付勢手段側との連結を解除する連結手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】
上述した印刷機において、前記連結手段と前記付勢手段との間を連結し、前記第二の移動部材を前記第三の位置から前記第四の位置へ移動させるときに第五の位置から第六の位置移動できるように前記本体フレーム側に揺動可能に設けられた揺動部材を備えたことを特徴とする。
【0008】
上述した印刷機において、前記連結手段が、係合溝を有する係合部材と、前記係合部材の前記係合溝に差し込まれる係合ピンとを備えてなることを特徴とする。
【0009】
上述した印刷機において、前記係合ピンが前記第二の移動部材側に取り付けられる一方、前記係合部材が前記揺動部材側に取り付けられると共に、前記係合部材の前記係合溝が、前記揺動部材が前記第六の位置のときに前記第一の移動部材の前記第一の位置から前記第二の位置への移動方向へ開口するように切り欠かれていることを特徴とする。
【0010】
上述した印刷機において、前記係合ピンが前記揺動部材側に取り付けられる一方、前記係合部材が前記第二の移動部材側に取り付けられると共に、前記係合部材の前記係合溝が、前記揺動部材が前記第六の位置のときに前記第一の移動部材の前記第二の位置から前記第一の位置への移動方向へ開口するように切り欠かれていることを特徴とする。
【0011】
上述した印刷機において、版胴に対する版の供給および当該版胴からの版の排出のうちの少なくとも一方を行う版交換手段を前記第二の移動部材が有していることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による印刷機の実施の形態を図面を用いて次に説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
[第一番目の実施の形態]
本発明による印刷機の第一番目の実施の形態を図1〜8を用いて説明する。図1は、要部の概略構成図、図2は、図1の矢線II方向からみた図、図3は、図2の矢線 III方向からみた図、図4は、図1の矢線IV部の抽出拡大図、図5は、図4の矢線V方向からみた図、図6は、版胴やゴム胴の保守点検等を行う場合の説明図、図7は、インキ装置や給水装置の保守点検等を行う場合の説明図、図8は、図7の状態から図6の状態に戻す場合の説明図である。
【0014】
図1に示すように、印刷機の左右の本体フレーム1の内側には、版胴2が設けられている。版胴2の下方側には、ゴム胴3が対接している。版胴2の上方側には、インキ装置や給水装置のローラ群4が対接している。
【0015】
図1,2に示すように、左右の本体フレーム1の上部の前記胴2,3の軸心方向一方側には、支柱11が立設されており、当該支柱11は、対をなす他方側の図示しない本体フレーム1にも立設されている。これら支柱11の上端には、第一の移動部材であるL字型をなす支持アーム12の基端が前記胴2,3と同一方向の軸回りで揺動できるように支点ピン11aを介してそれぞれ連結されており、当該支持アーム12は、その先端を第一の位置である下方と第二の位置である上方とに移動させることができるようになっている。
【0016】
前記各支持アーム12の先端側には、支持フレーム13の一端側が支点ピン12aを介してそれぞれ揺動可能に支持されており、当該支持フレーム13は、支持アーム12の先端側が下方(第一の位置)に位置しているときに、他端側を下方へ向けた位置(第三の位置)と上方へ向けた位置(第四の位置)とに移動できるようになっている。
【0017】
前記各支持フレーム13には、版胴2に対する版の供給および版胴2からの版の排出を行う版交換手段である版交換装置14とカバープレート15とが取り付けられており、支持アーム12の先端側が下方(第一の位置)に位置すると共に支持フレーム13の他端側が下方(第三の位置)に位置するときに、対をなす前記本体フレーム1間の少なくとも一部を覆い、支持フレーム13の他端側が上方(第四の位置)に位置したり支持アーム12の先端側が上方(第二の位置)に位置するときに、当該本体フレーム1間を開放することができるようになっている。
【0018】
このような支持フレーム13、版交換装置14、カバープレート15などにより、本実施の形態では第二の移動部材を構成し、第一の移動部材である支持アーム12や上記第二の移動部材などにより移動部材を構成している。
【0019】
前記支持アーム12の先端には、連結ピン16が前記軸心方向に沿って移動できるように貫通しており、当該連結ピン16は、本体フレーム1側の先端を支持アーム12から突出させるようにばね等により当該本体フレーム1側へ向かって付勢されている。一方、本体フレーム1には、上記連結ピン16を着脱可能に嵌合される連結部材17が取り付けられている。
【0020】
つまり、支持アーム12は、連結ピン16が連結部材17に差し込まれることにより揺動を規制され、連結ピン16が連結部材17から抜き出されることにより基端を中心にして揺動することができるようになっているのである。
【0021】
前記支持フレーム13の他端側には、ノブ18aの回転により本体フレーム1側に対してピン18bを出没させる連結具18が設けられている。一方、本体フレーム1には、上記連結具18のピン18bを着脱可能に嵌合される連結部材19が取り付けられている。
【0022】
つまり、支持フレーム13は、連結具18のノブ18aを回転させてピン18bが連結部材19に差し込まれることにより揺動を規制され、連結具18のピン18bが連結部材19から抜き出されることにより支持アーム12の先端側に対して一端側を中心にして揺動することができるようになっているのである。
【0023】
図1〜3に示すように、前記本体フレーム1には、前記胴2,3の軸心方向へ軸心を向けた支持軸21がブラケット20を介して回動可能に取り付けられており、当該支持軸21は、前記連結ピン16が前記連結部材17に嵌合している状態において、その軸心が前記支点ピン12aの軸心と一致する位置に設定されている。この支持軸21には、揺動部材である揺動アーム22の基端が連結支持されており、当該揺動アーム22は、その先端を下方に向けた位置(第五の位置)と上方に向けた位置(第六の位置)とに移動させることができるようになっている。
【0024】
前記本体フレーム1の上記支持軸21よりも下方側には、支持ビーム23が突設されている。支持ビーム23の先端側には、付勢手段であるガススプリング24の一端側が揺動可能に連結されている。ガススプリング24の他端側は、前記揺動アーム22の前記支持軸21寄りに揺動可能に連結支持されている。
【0025】
つまり、ガススプリング24は、揺動アーム22の長手方向が上下方向に沿っている状態のときには、当該揺動アーム22の先端側を下方(第五の位置)へ向ける方向へ当該揺動アーム22を付勢し、揺動アーム22の長手方向が上下方向に対して所定角度以上で交差する状態のときには、下死点を越えて揺動アーム22の先端側を上方(第六の方向)へ向ける方向へ当該揺動アーム22を付勢するようになっているのである。
【0026】
前記支持フレーム13の前記胴2,3の軸心方向外側の面、言い換えれば、前記揺動アーム22との対向面には、係合ピン25が突設されている。一方、揺動アーム22の前記胴2,3の軸心方向内側、言い換えれば、前記支持フレーム13との対向側には、上記係合ピン25と着脱可能に嵌合するU字状に切り欠かれた係合溝26aを有する係合部材26が突設されており、当該係合部材26は、当該係合溝26aの切欠口が揺動アーム22の先端側に向けられている。
【0027】
つまり、係合部材26は、支持フレーム13の他端側が下方(第三の位置)に位置しているときには係合溝26aの切欠口を下方へ向けるように配向し、支持フレーム13の他端側が上方(第四の位置)に位置しているときには揺動アーム22の揺動に伴って係合溝26aの切欠口を上方(支持アーム12の第一の位置から第二の位置への移動方向)へ向けるように配向するようになっているのである。
【0028】
このような係合ピン25、係合部材26などにより、本実施の形態では連結手段を構成している。
【0029】
また、図1,2に示すように、支持アーム12の基端と先端との間には、先端に係合穴27aを形成された支持プレート27の基端が揺動可能に連結されている。
【0030】
つまり、前記支持フレーム13の他端側を上方へ移動させるように前記支点ピン12aを中心にして当該支持フレーム13を揺動させたときに、当該支持プレート27を揺動して当該支持プレート27の先端を支持フレーム13の他端側へ接近させて、当該支持プレート27の係合穴27aに前記連結具18のピン18bを差し込むことにより、当該支持プレート27を介して支持フレーム13の他端側を支持アーム12に対して固定保持することができるようになっているのである(図6参照)。
【0031】
なお、図1,2中、28は支持アーム12に突設されて支持プレート27の揺動位置を規定する止めピン、29は支持アーム12に取り付けられて止めピン28で揺動を規制された支持プレート27をその位置に保持するプランジャである。
【0032】
一方、図1,4,5に示すように、支持アーム12の基端寄りには、第一のリンク部材である第一のリンクプレート30の一端側が支点ピン30aを介して揺動可能に連結されている。第一のリンクプレート30の他端側には、第二のリンク部材である第二のリンクプレート31の一端側が連結ピン32を介して揺動可能に連結されている。第二のリンクプレート31の他端側は、本体フレーム1の上部に支点ピン31aを介して連結されている。また、前記支柱11には、突出部となる前記連結ピン32の軸端の周面に着脱可能に係合できる係合部である係合溝33aを先端側に形成した支持レバー33の基端側が揺動可能に連結されている。
【0033】
つまり、支持アーム12の先端側を下方(第一の位置)から上方(第二の位置)へ移動させるように当該支持アーム12を前記支点ピン11aを中心に揺動させると、第一のリンクプレート30の一端と第二のリンクプレート31の他端との間隔が広がって連結ピン32が上方へ移動していき、当該連結ピン32の軸端(突出部)の周面が支持レバー33の下部周縁端面に接触して摺動しながら当該支持レバー33の先端側を上方へ移動させるように当該支持レバー33を揺動させて、当該支持レバー33の前記係合溝33a内に前記連結ピン32の軸端側が嵌まり込み、支持レバー33が連結ピン32、リンクプレート30,31、支点ピン30a,31aを介して支持アーム12の先端側を上方(第二の位置)に位置させた状態で当該支持アーム12を保持することができるようになっているのである(図4,7参照)。
【0034】
このような本実施の形態では、第一のリンクプレート30、第二のリンクプレート31、連結ピン32などによりリンク部材を構成し、連結ピン32の軸端(突出部)、支持レバー33の係合溝33a(係合部)などにより係合手段を構成している。
【0035】
また、前記支柱11には、プランジャ34が取り付けられている。支持レバー33の基端側には、上記プランジャ34と係合する延設部33bが形成されている。支持レバー33の先端には、ハンドル35が取り付けられている。
【0036】
つまり、支持レバー33が連結ピン32等を介して支持アーム12を保持している状態において、ハンドル35を持って支持レバー33の先端側をさらに上方へ移動させるように当該支持レバー33を揺動させると、支持レバー33の係合溝33aから連結ピン32が外れて支持アーム12の保持が解除されると共に、支持レバー33の延設部33bが前記プランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34で保持され、当該支持レバー33をその位置のままで保持することができるようになっているのである(図8参照)。
【0037】
このような延設部33b、プランジャ34などにより、本実施の形態では保持手段を構成している。
【0038】
また、前記リンクプレート30の一端側と他端側との間には、押しピン36が突設されている。支持レバー33の先端側には、上記押しピン36と当接する受け板37が取り付けられている。
【0039】
つまり、前記プランジャ34が支持レバー33の延設部33bを保持している状態において、支持アーム12の先端側を上方(第二の位置)から下方(第一の位置)に移動させるように当該支持アーム12を揺動させると、当該支持アーム12の当該揺動に伴って支点ピン30aおよびリンクプレート30を介して押しピン36が下方へ移動し、前記受け板37に当接して当該受け板37を介して支持レバー33の先端側を押し下げ、当該支持レバー33の前記延設部33bがプランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34による保持から開放されることにより、支持アーム12の揺動と共に支持レバー33も揺動させることができるようになっているのである(図8参照)。
【0040】
このような押しピン36、受け板37などにより、本実施の形態では解除手段を構成している。
【0041】
このような構造をなす印刷機において、版胴2やゴム胴3などのような下方の印刷手段の保守点検等を行う場合には、連結具18のノブ18aを回転させてピン18bを連結部材19から外した後、支持フレーム13の他端側を下方(第三の位置)から上方(第四の位置)へ移動させるように当該支持フレーム13を揺動させると、係合ピン25、係合部材26を介して揺動アーム22も先端を下方(第五の位置)から上方(第六の位置)へ移動させるように揺動する。
【0042】
このとき、ガススプリング24が当初においては支持フレーム13の当該揺動に抗するように揺動アーム22を付勢するものの、揺動アーム22がある程度にまで揺動してガススプリング24の下死点を超えると、当該ガススプリング24が支持フレーム13の当該揺動を加勢するように揺動アーム22を付勢し始める。
【0043】
このようにして支持フレーム13の他端側を上方(第四の位置)に移動させるように当該支持フレーム13を揺動させたら、支持プレート27をプランジャ29から外すように揺動させ、前記連結具18のノブ18aを回転させてピン18bを支持プレート27の係合穴27aに係合させることにより、支持フレーム13の他端側を上方に位置させた状態で当該支持フレーム13を保持することができる(図6参照)。
【0044】
このため、支持フレーム13の他端側を上方に位置させることが容易にでき、少ない労力で版胴2やゴム胴3の周囲を開放することができる。
【0045】
続いて、インキ装置や給水装置等のローラ群4などのような上方の印刷手段の保守点検等を行う場合には、連結ピン16を連結部材17から外すと共に、支持アーム12の先端側を上方(第二の位置)へ移動させるように支点ピン11aを中心に当該支持アーム12を揺動させると、揺動アーム22が先端側を上方(第四の位置)へ向けるように揺動していることから、係合部材26が係合溝26aの切欠口を上方側(支持アーム12の第一の位置から第二の位置への移動方向)へ向けるように配向しているため、係合ピン25が係合部材26の係合溝26aから外れ、支持フレーム13や版交換装置14やカバープレート15などのような移動部材を本体フレーム1の上方に移動させることができる(図7参照)。
【0046】
このとき、支持アーム12の上記揺動に伴って、支点ピン30a,31a、リンクプレート30,31を介して連結ピン32が円弧を描くように上昇しながら支持レバー33を持ち上げ、当該支持レバー33の係合溝33a内に嵌まり込むため、支点ピン30a,31a、リンクプレート30,31、連結ピン32、支持レバー33を介して支持アーム12をその状態(第四の位置)のままで固定保持することができる。
【0047】
このため、上記移動部材を本体フレーム1の上方に容易に移動させることができ、上方の印刷手段の保守点検等を行うことが容易にできると共に、上記移動部材の本体フレーム1の上方への移動操作と同時に当該移動部材を所定の位置で固定保持することが自動的にできるので、保守点検の前作業にかかる手間を簡略化することができ、作業効率を向上させることができる。
【0048】
次に、保守点検作業等を終えたら、ハンドル35を持ち上げて支持レバー33を上方へ揺動させると、支持レバー33の係合溝33aから連結ピン32が外れると共に、支持レバー33の延設部33bがプランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34で保持され、当該支持レバー33がその位置(保持解除位置)で保持されるため、支持アーム12の先端側を下方に移動させるように当該支持アーム12を揺動することができ、支持アーム12を当初の状態に戻すことができる。
【0049】
このとき、支持アーム12の先端側の上方(第二の位置)から下方(第一の位置)への移動に伴って、押しピン36が下方へ移動して受け板37を介して支持レバー33の先端側を押し下げ、支持レバー33の前記延設部33bがプランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34による保持が解除されるため、支持アーム12の移動と同時に支持レバー33を揺動させることができ、支持レバー33を当初の状態に戻すことが自動的にできる。
【0050】
さらに、先に説明した準備作動と逆の手順を行うことにより、すべての部材を当初の状態に戻すことができる。
【0051】
したがって、このような印刷機によれば、移動部材を広範囲にわたって移動することが容易にできるので、インキ装置や給水装置などのような上方の印刷手段の周囲までも開放することができ、上方の印刷手段の保守点検作業を容易に行うことができる。
【0052】
また、支持フレーム13の他端側を下方(第三の位置)から上方(第四の位置)へ移動させるときにガススプリング24が当該支持フレーム13の移動を加勢するように付勢するので、版交換装置14等のような高重量の移動部材であっても容易に移動させることができ、作業者にかかる負担を大幅に削減することができる。
【0053】
また、上記移動部材の本体フレーム1の上方への移動操作と同時に当該移動部材を上方位置で固定保持することが自動的にできるので、保守点検の前作業にかかる手間を簡略化することができ、作業効率を向上させることができる。
【0054】
また、ハンドル35を持ち上げて支持レバー33を上方へ揺動させることにより、支持レバー33の係合溝33aから連結ピン32を外すと同時に、支持レバー33の延設部33bがプランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34で保持されるので、支持アーム12の先端側を下方に移動させるように当該支持アーム12を容易に揺動することができ、支持アーム12を当初の状態に容易に戻すことができる。
【0055】
また、支持アーム12の先端側の上方から下方への移動に伴い、押しピン36が下方へ移動して受け板37を介して支持レバー33の先端側を押し下げ、支持レバー33の前記延設部33bがプランジャ34を乗り越えて当該プランジャ34による保持を解除することができるので、支持アーム12の移動と同時に支持レバー33を揺動させることができ、支持レバー33を当初の状態に戻すことが自動的にできる。
【0056】
[第二番目の実施の形態]
本発明による印刷機の第二番目の実施の形態を図9〜11を用いて説明する。
図9は、要部の概略構成図、図10は、図9の矢線X方向からみた図、図11は、インキ装置や給水装置の保守点検等を行う場合の説明図である。ただし、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な部分については、前述した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることにより、その説明を省略する。
【0057】
図9,10に示すように、揺動アーム22の前記胴2,3の軸心方向内側、言い換えれば、支持フレーム13との対向側には、係合ピン125が突設されている。一方、支持フレーム13の前記胴2,3の軸心方向外側の面、言い換えれば、揺動アーム22との対向面には、上記係合ピン125と着脱可能に嵌合するU字状に切り欠かれた係合溝126aを有する係合部材126が突設されており、当該係合部材126は、当該係合溝126aの切欠口が揺動アーム22の基端側に向けられている。
【0058】
つまり、係合部材126は、支持フレーム13の他端側が下方(第三の位置)に位置しているときには係合溝126aの切欠口を上方へ向けるように配向し、支持フレーム13の他端側が上方(第四の位置)に位置しているときには揺動アーム22の揺動に伴って係合溝26aの切欠口を下方(支持アーム12の第二の位置から第一の位置への移動方向)へ向けるように配向するようになっているのである。
【0059】
すなわち、前述した第一番目の実施の形態では、支持フレーム13に係合ピン25を設け、揺動アーム22に係合部材26を設けたが、本実施の形態では、揺動アーム22に係合ピン125を設け、支持フレーム13に係合部材126を設けるようにしたのである。このような係合ピン125、係合部材126などにより、本実施の形態では連結手段を構成している。
【0060】
このような本実施の形態において、インキ装置や給水装置等のローラ群4などのような上方の印刷手段の保守点検等を行う場合には、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、支持アーム12の先端側を上方(第二の位置)へ移動させるように支点ピン11aを中心に当該支持アーム12を揺動させると、揺動アーム22が先端側を上方(第四の位置)へ向けるように揺動していることから、係合部材126が係合溝126aの切欠口を下方側(支持アーム12の第二の位置から第一の位置への移動方向)へ向けるように配向しているため、係合ピン125が係合部材126の係合溝126aから外れ、支持フレーム13や版交換装置14やカバープレート15などのような移動部材を本体フレーム1の上方に移動させることができる(図11参照)。
【0061】
したがって、本実施の形態においても、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0062】
[他の実施の形態]
なお、前述した各実施の形態では、版胴2に対する版の供給および版胴2からの版の排出を行う版交換装置14を支持フレーム13に取り付けたが、当該版交換装置14に代えて、版胴2に対する版の供給および版胴2からの版の排出のうちの少なくとも一方を行う版交換手段を支持フレーム13に取り付けてもよい。
【0063】
また、前述した各実施の形態では、第一のリンクプレート30と第二のリンクプレート31とを連結する連結ピン32の端部を支持レバー33の係合溝33aに係合させるようにしたが、支持レバーの係合部と係合する突出部が第一のリンクプレートまたは第二のリンクプレートに設けられていれば、本実施の形態の場合と同様な効果を得ることができる。しかしながら、本実施の形態のようにすれば、部材点数を少なくすることができるので好ましい。また、支持レバーに突出部を設け、リンク部材に係合溝(係合部)を設けるようにしても、本実施の形態の場合と同様に作用して、本実施の形態の場合と同様な効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明の印刷機によれば、移動部材を広範囲にわたって移動することが容易にできるので、インキ装置や給水装置などのような上方の印刷手段の周囲までも開放することができ、上方の印刷手段の保守点検作業を容易に行うことができる。
【0065】
また、第二の移動部材を第三の位置から第四の位置へ移動させるときに付勢手段が当該第二の移動部材の移動を加勢するように付勢するので、第二の移動部材の重量が大きくても当該第二の移動部材を容易に移動させることができ、作業者にかかる負担を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷機の第一番目の実施の形態の要部の概略構成図である。
【図2】図1の矢線II方向からみた図である。
【図3】図2の矢線 III方向からみた図である。
【図4】図1の矢線IV部の抽出拡大図である。
【図5】図4の矢線V方向からみた図である。
【図6】版胴やゴム胴の保守点検等を行う場合の説明図である。
【図7】インキ装置や給水装置の保守点検等を行う場合の説明図である。
【図8】図7の状態から図6の状態に戻す場合の説明図である。
【図9】本発明による印刷機の第二番目の実施の形態の要部の概略構成図である。
【図10】図9の矢線X方向からみた図である。
【図11】インキ装置や給水装置の保守点検等を行う場合の説明図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム
2 版胴
3 ゴム胴
4 ローラ群
11 支柱
11a 支点ピン
12 支持アーム
12a 支点ピン
13 支持フレーム
14 版交換装置
15 カバープレート
16 連結ピン
17 連結部材
18 連結具
18a ノブ
18b ピン
19 連結部材
20 ブラケット
21 支持軸
22 揺動アーム
23 支持ビーム
24 ガススプリング
25,125 係合ピン
26,126 係合部材
26a,126a 係合溝
27 支持プレート
27a 係合穴
28 止めピン
29 プランジャ
30 第一のリンクプレート
30a 支点ピン
31 第二のリンクプレート
31a 支点ピン
32 連結ピン
33 支持レバー
33a 係合溝
33b 延設部
34 プランジャ
35 ハンドル
36 押しピン
37 受け板

Claims (6)

  1. 本体フレーム側に揺動可能に支持されて、第一の位置と当該本体フレーム間を開放するための第二の位置とに移動できる第一の移動部材と、
    前記第一の移動部材が前記第一の位置に位置しているときに第三の位置と第四の位置とに移動できるように当該第一の移動部材に揺動可能に支持され、当該第三の位置に位置するときに前記本体フレーム間の少なくとも一部を覆い、当該第四の位置に位置するときに前記本体フレーム間を開放する第二の移動部材と、
    前記本体フレーム側に支持され、前記第二の移動部材を前記第四の位置へ向かう方向へ付勢する付勢手段と、
    前記第二の移動部材と前記付勢手段との間に設けられ、当該第二の移動部材が前記第三の位置と前記第四の位置との間を移動する際には当該第二の移動部材側と当該付勢手段側とを連結し、当該第二の移動部材が前記第四の位置に位置している状態で前記第一の移動部材が当該第二の移動部材を伴って前記第一の位置から前記第二の位置へ移動する際には当該第二の移動部材側と当該付勢手段側との連結を解除する連結手段と
    を設けたことを特徴とする印刷機。
  2. 請求項1に記載の印刷機において、
    前記連結手段と前記付勢手段との間を連結し、前記第二の移動部材を前記第三の位置から前記第四の位置へ移動させるときに第五の位置から第六の位置へ移動できるように前記本体フレーム側に揺動可能に設けられた揺動部材を備えた
    ことを特徴とする印刷機。
  3. 請求項2に記載の印刷機において、
    前記連結手段が、
    係合溝を有する係合部材と、
    前記係合部材の前記係合溝に差し込まれる係合ピンと
    を備えてなることを特徴とする印刷機。
  4. 請求項3に記載の印刷機において、
    前記係合ピンが前記第二の移動部材側に取り付けられる一方、
    前記係合部材が前記揺動部材側に取り付けられると共に、
    前記係合部材の前記係合溝が、前記揺動部材が前記第六の位置のときに前記第一の移動部材の前記第一の位置から前記第二の位置への移動方向へ開口するように切り欠かれている
    ことを特徴とする印刷機。
  5. 請求項3に記載の印刷機において、
    前記係合ピンが前記揺動部材側に取り付けられる一方、
    前記係合部材が前記第二の移動部材側に取り付けられると共に、
    前記係合部材の前記係合溝が、前記揺動部材が前記第六の位置のときに前記第一の移動部材の前記第二の位置から前記第一の位置への移動方向へ開口するように切り欠かれている
    ことを特徴とする印刷機。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の印刷機において、
    版胴に対する版の供給および当該版胴からの版の排出のうちの少なくとも一方を行う版交換手段を前記第二の移動部材が有している
    ことを特徴とする印刷機。
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