JP4828391B2 - 建物施工用シート - Google Patents

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Description

本発明は、建物施工中に建物やその構成部材が雨に濡れることを防ぐ建物施工用シートに関するものである。
建物の現場施工に際し、雨天時など天候が悪い場合には、屋根を取り付ける前の建物や据付作業中の建物ユニットが濡れるなど、不都合が生じるおそれがある。
そこで、このような天候の悪い場合でも建物の施工を可能とすべく、建物や建物ユニットの上方に防水性を有するシート部材を広げて、建物等が雨に濡れることを防ぐ技術が提案されている(特許文献1,2参照)。この従来の建物施工用シートは、シート部材をテント状に広げたり、閉じて収納したりするための骨組みとして、雨傘の骨組みと同様の構成、すなわち複数のアーム部材とそれらを連結するリンク機構とを有する。確かに、この構成によれば、天候が悪い場合でも建物の施工を行うことができるという点でメリットがある。
特開平8−260712号公報 特開平10−266578号公報
しかしながら、上記した従来技術では、雨傘とは違って建物やその構成部材というサイズの大きいものを対象とする以上、シート部材が大型化し、それに伴って骨組みの構造がより複雑となり重量も重くなる。このため、建物施工用シートの持ち運びや、シート部材を広げたり閉じたりする等の作業をする上で取扱いが困難となるといった改善の余地が残されている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、持ち運んだり、シート部材を広げたり閉じたりする等の作業をする上で、取扱いが容易な建物施工用シートを提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されない。
手段1.建物の施工時に、建物(一階建物5)又は同建物を構成する構成部材(建物ユニット2)の上方で広げられて屋根部(屋根部33、主屋根部55)を形成するシート部材(シート部材31)と、
該シート部材に取り付けられ、エアが導入されることによりシート部材を広げて前記屋根部の骨組みとなるエアチューブ(エアチューブ18,40,45)と
を備えたことを特徴とする建物施工用シート(雨天据付シート1、仮設屋根4)。
手段1によれば、エアチューブ内にエアが導入されることでエアチューブが膨らみ、これが骨組みの役目をなしてシート部材が広げられ、それにより屋根部が形成される。これは、アーム部材とそれらを連結するリンク機構からなる従来の骨組みに比べて、構造が簡単であり、重量も軽い。このため、持ち運んだり、シート部材を広げたり閉じたりする等の作業時に建物施工用シートの取扱いが容易となる。また、構成部材の据付時にこの建物施工用シートを使用する場合、同シートの重量が軽くなった分だけ構成部材の吊り荷重限界を従来よりも高めることもできる。
手段2.クレーン等の吊下げ装置により吊り下げられる被吊下げ部材(箱体11)の周囲に前記シート部材を設け、前記エアチューブを、エアが充満するとエアチューブが被吊下げ部材の側方に延びた状態で保持されるように前記被吊下げ部材に設けたことを特徴とする手段1に記載の建物施工用シート。
手段2によれば、エアチューブはその内部のエアが排出されると被吊下げ部材から垂れ下がった状態となり、それに伴ってシート部材も同様に垂れ下がって閉じた状態となる。他方、エアチューブはその内部にエアが充満すると被吊下げ部材の側方に延びた状態で保持されるため、シート部材も広げられて屋根部が形成される。したがって、エアチューブ内にエアの給排を行うことで被吊下げ部材の周囲にシート部材を広げたり、閉じたりすることができる。
手段3.前記エアチューブを複数設け、各エアチューブを、前記被吊下げ部材を中心として放射状に配置したことを特徴とする手段2に記載の建物施工用シート。
手段3によれば、屋根部の骨組みとなる複数のエアチューブが放射状に配置されているため、シート部材が広げられた状態を少ない本数で保持することができる。
手段4.エアが導入されて骨組みとなるエアチューブ長を変更可能としたことを特徴とする手段3に記載の建物施工用シート。
手段4によれば、骨組みとなるエアチューブ長を変更することにより、建物又は構成部材の大きさに合わせて屋根部の平面積を適宜変更することができる。
手段5.複数のチューブ体(チューブ体41,42,45a,45b)を一体的に組み合わせて前記エアチューブを構成し、いずれのチューブ体にエアを導入するかにより、骨組みとなるエアチューブ長を可変としたことを特徴とする手段4に記載の建物施工用シート。
手段5によれば、チューブ体を適宜選択してエアを導入すれば、骨組みとなるエアチューブ長を変更できる。
手段6.前記エアチューブを、前記屋根部の周縁部に沿って環状に取り付けたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の建物施工用シート。
手段6によれば、シート部材に対して環状に取り付けられたエアチューブが骨組みの役目をなしてシート部材が広げられ、それによって屋根部が形成される。この場合も、前述した手段1と同様の効果が得られる。
手段7.前記シート部材は前記屋根部の周縁部より延長される余剰部分(側面覆い部34,58、拡張屋根部56,57)を有することを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の建物施工用シート。
手段7によれば、余剰部分を様々な用途に利用できる。例えば、建物又は構成部材の側面の少なくとも上部を覆う側面覆い部として利用した場合には、その側面覆い部により、屋根部だけを有する構成よりも、建物又は構成部材が雨に濡れることを防止できる。また、屋根部の周囲に設けられる拡張屋根部として利用すれば、エアチューブを長くしなくても屋根部分の範囲を広げることができる。さらに、拡張屋根部として利用すると共に、その周縁部からさらに延長された部分を側面覆い部として利用することもできる。
手段8.前記エアチューブに対してエアを給排するエア給排装置(エア給排装置21)を前記被吊下げ部材に載せ、そのエア給排装置を遠隔操作する遠隔操作手段(コントローラ24、送信装置25、受信装置26)を備えた手段1乃至7のいずれかに記載の建物施工用シート。
手段8によれば、被吊下げ部材にエア給排装置が載せられているため、エア給排装置の重量によって風の影響を抑制できる。また、エア給排装置が被吊下げ部材に載せられていても、遠隔操作手段を有することから、建物施工用シートを吊下げ装置に吊下げた状態でシート部材の開閉作業を行える。
手段9.前記構成部材は建物ユニット(建物ユニット2)であり、前記被吊下げ部材には建物ユニットを吊り下げる吊下げ部材(ユニット吊り部材16、ユニット吊りフック17)を設けたことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の建物施工用シート。
ここで、ユニット式建物を構成する建物ユニットは、施工現場においてトラック等の荷台から積み降ろされ、当該現場で組み付けられる。その積み降ろしの際にこの建物施工用シートを用いれば、雨天時の作業でも建物ユニットが雨に濡れることを防止できる。
手段10.手段7に記載の建物施工用シートにおいて、
前記建物はユニット式建物(一階建物5)であり、シート部材の前記余剰部分には該余剰部分を広げて仮設屋根を形成すべく建物の上部に設けた仮設柱(仮設柱51)に取り付けられる被取付部(フック)を設けたことを特徴とする建物施工用シート。
手段10によれば、ユニット式建物の上方で屋根部が形成された後、シート部材の被取付部が仮設柱を介してユニット式建物に取り付けられると、余剰部分が広げられて前記屋根部の周囲に拡張屋根部が形成される。これにより、建物施工用シートを用いて仮設屋根を形成することができる。仮設屋根を形成する場合において、この手段9のようにユニット式建物側にシート部材を取り付ける構成によれば、足場に取り付けた場合にはその足場の補強が必要になるのとは異なり、そのような特別な補強は不要となる。これにより、特別な補強に必要な作業の手間や施工コストの増加が抑えられる。
手段11.手段10に記載の建物施工用シートと前記仮設柱とを備え、前記被取付部を仮設柱に取り付けることで拡張屋根部(拡張屋根部56,57)を形成した仮設屋根(仮設屋根4)であって、
前記拡張屋根部の周縁部から延長された余剰部分を利用して建物側面の少なくとも上部を覆う側面覆い部(側面覆い部58)を設け、前記仮設柱には前記側面覆い部を建物の外壁から離れた状態で保持する離隔保持部(水平突部54)を設けたことを特徴とする仮設屋根。
手段11によれば、離隔保時部により、側面覆い部は建物の外壁から離れた状態で保持されるため、建物の外壁の上部に対して各種工事を行う際の作業スペースを確保できる。これにより、側面覆い部を設けてもそれが作業の邪魔にならない。
以下、本発明の建物施工用シートを具体化した実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1の実施形態]
本実施の形態では建物施工用シートを、建物ユニットの据付作業時に、建物ユニットが雨に濡れることを防ぐための雨天据付シートとして用いている。
図1はシート部材31を広げた状態の雨天据付シート1を示す斜視図、図2は図1の平面図である。図1及び図2に示すように、建物施工用シートとしての雨天据付シート1はクレーンに吊下げられる被吊下げ部材としての箱体11を備えている。箱体11は平面視において四角形を形成する枠部材12と、底部材13とで構成されている。枠部材12にはその上端部の角部分に、ワイヤ等のシート吊り部材14の一端部が取り付けられている。各シート吊り部材14は略同じ長さに形成され、その他端部は吊りリング15に集められている。そして、この吊りリング15がクレーン側のフックFに引っ掛けられることにより、箱体11がクレーンに吊下げられる。
箱体11には、ワイヤ等のユニット吊り部材16の一端部が取り付けられている。箱体11の下方に垂れ下がる各ユニット吊り部材16の他端部にはユニット吊りフック17が設けられている。
また、箱体11には、箱体11の四隅から側方に向けて延びるようにして、複数のエアチューブ18が設けられている。具体的に説明すると、枠部材12の四隅にはその下部にチューブ挿通孔19がそれぞれ設けられている(後述する図6を参照)。各チューブ挿通孔19には直線状のエアチューブ18が一本ずつ挿通されている。これら四本のエアチューブ18はそれぞれ同一形状かつ同一長さを有し、平面視において箱体11を中心として放射状をなすように配置されている。各エアチューブ18はこのように配置された状態で、その基端部が底部材13に取り付けられている。なお、この取り付けに関しては、例えば一方に取り付けたフックと他方に取り付けたリングとを引っ掛ける等、適宜の方法を採用できる。そして、各エアチューブ18の先端同士を仮想的につないだ場合に形成される仮想四角形の平面積が少なくとも建物ユニット2の平面積よりも大きくなるように、箱体11の平面形状、各エアチューブ18の長さ等が決められている。
また、図2に示すように、箱体11内には、各エアチューブ18に対してエアの給排を行うエア給排装置21が設置されている。図3はエア給排装置21の構成図である。この図3に示すように、エア給排装置21はコンプレッサ22、切換弁23及びコントローラ24を備えている。コンプレッサ22と四本の各エアチューブ18とは、切換弁23を介して接続されている。コンプレッサ22と切換弁23とはコントローラ24に接続され、コントローラ24には発信装置25からの信号を無線により受信する受信装置26が設けられている。そして、受信装置26が発信装置25から出力された給気信号を受信すると、コントローラ24により、コンプレッサ22の導出口と各エアチューブ18とがつながるように切換弁23が操作される。それと共に、コンプレッサ22が駆動される。これにより、各エアチューブ18にコンプレッサ22からエアが導入される。
他方、受信装置26が発信装置25から出力された排気信号を受信すると、コントローラ24により、各エアチューブ18につながるエア配管が大気開放となるように切換弁23が操作される。それと共に、コンプレッサ22の駆動が停止される。これにより、各エアチューブ18内のエアが大気中に排気される。なお、本実施の形態では、コントローラ24、発信装置25及び受信装置26により遠隔操作手段が構成されている。
箱体11にはシート部材31が取り付けられている。シート部材31は、ポリエチレン等を材質とする防水性のシートであり、その中央部には箱体11の平面形状に合わせた取付孔が形成されている。シート部材31はエアチューブ18の上方から同エアチューブ18に被さるようにして設けられており、取付孔を形成する開口縁部32が箱体11の枠部材12の外周面に取り付けられている。さらに、シート部材31にはその内側に存在するエアチューブ18が取り付けられている。
以上のような構成を有する雨天据付シート1では、図1及び図2に示すように、箱体11から放射状に延びた四本のエアチューブ18が骨組みとなってシート部材31が開けられ、屋根部33が形成される。屋根部33は、平面視において各エアチューブ18の先端を仮想的につないで形成される仮想四角形と略同形状である。このため、屋根部33の平面積も建物ユニット2の平面積よりも大きい。そして、その屋根部33の周縁部全体から下方にシート部材31の余剰部分が垂れ下がり、その余剰部分によって側面覆い部34が形成されている。この側面覆い部34はユニット吊下げ部材16によって吊下げられた状態にある建物ユニット2の側面全体を覆うのに充分な長さを有する。この屋根部33及び側面覆い部34により、ユニット収容空間35が形成されている。
図4は、雨天据付シート1を使用して建物ユニット2を吊下げた状態を概略的に示している。同図はシート部材31の内側の構成も実線で示している。この図4に示すように、ユニット収容空間35内に建物ユニット2を収容し、ユニット吊りフック17(図4では図示略)を建物ユニット2の吊りリング3に引っ掛ければ、建物ユニット2は前記収容空間35内に収容された状態で、クレーンに吊下げられる。これにより、雨天時でも、建物ユニット2の据付作業をする際に、建物ユニット2が雨に濡れることを防げる。
次に、シート部材31を広げる操作と閉じる操作について説明する。
図5はシート部材31を閉じた状態の雨天据付シート1を示す斜視図である。図5に示すように、各エアチューブ18にエアが導入されていない状態では、箱体11を吊下げるとその箱体11からシート部材31が垂れ下がる状態、すなわち閉じた状態となっている。なお、雨天据付シート1はこの状態からさらにシート部材31を箱体11側に集めてコンパクト化し、その状態で持ち運びがなされる。
図6はエアチューブ18が立ち上がる様子を示す説明図である。シート部材31を広げる場合には、前述の閉じた状態において、作業者が発信装置25を操作して給気信号を送信する。受信装置26がこの給気信号を受信すると、前述したコントローラ24の操作により各エアチューブ18内にエアが導入される。すると、図6に示すように、各エアチューブ18は初期状態18aから徐々に膨らみながら立ち上がり、中途状態18bを経て、エアが充満すると起立状態18cとなる。このようにエアチューブ18が立ち上がるにつれてシート部材31も徐々に広がり初め、四本のエアチューブ18全てがこの起立状態18cとなれば、シート部材31は完全に広がった状態(図1及び図4の状態)となり、ユニット収容空間35が形成される。
他方、建物ユニット2の据付作業が終了し、シート部材31を閉じる場合には、作業者は発信装置25を操作して排気信号を送信する。受信装置26がこの排気信号を受信すると、前述したコントローラ24の操作により各エアチューブ18内のエアが大気中に排気される。すると、各エアチューブ18は先ほどとは逆に、起立状態18cから中途状態18bを経て初期状態18aに戻ろうとする。このように各エアチューブ18がしぼんでいくにつれてシート部材31も徐々に閉じる。
以上詳述した本実施の形態の雨天据付シート1は、以下の優れた効果を有する。
この雨天据付シート1は、エアが充満して膨らんだ状態の各エアチューブ18がシート部材31を広げ、エアチューブ18内のエアを排気すればエアチューブ18はしぼんでシート部材31が閉じるようになっている。すなわち、エアチューブ18がシート部材31を開閉させる骨組みの役割を果たす。このため、従来の傘装置の開閉構造に比べて、構造が簡単であり、重量も軽い。これにより、雨天据付シート1の持ち運び、シート部材31の開閉作業等に際して、取扱いが容易となる。また、重量が軽くなった分、建物ユニット2の吊り荷重限界を従来の傘装置を用いた場合よりも高めることもできる。
さらに、重量が軽く取扱いも容易なため、天候が不安定だが作業開始時には雨が降っていないというような状態でも、雨天据付シート1を用いた建物ユニット2の据付作業が可能となり、これにより急な雨にも即座に対応して建物ユニット2が雨に濡れることを防げる。雨が降っていない状態では、雨天時と同様にユニット収容空間35内に建物ユニット2を吊下げてもよいし、シート部材31を閉じた後さらにそれを箱体11側にたくし上げて保持し、その状態で建物ユニット2を吊下げるようにしてもよい。
この雨天据付シート1は屋根部33を有するだけでなく、吊下げ状態にある建物ユニット2の側面全体を覆う側面覆い部34を有している。これにより、屋根部33に相当する部分を有しているだけの構成と異なり、建物ユニット2の据付作業時に同ユニット2が雨に濡れることをより一層防げる。
なお、エアチューブが骨組みとなり重量が軽くなったことで、据付作業時に雨天据付シート1が風の影響を受けやすくなるという懸念もあり得る。しかしながら、雨天据付シート1は箱体11内にエア給排装置21が設置されている。その重量によって風の影響は充分に抑えられるし、それでも大きな影響を受けるような場合はそもそも建物ユニット2の据付作業には適さない天候であるといえる。このため、前述した懸念については、ほとんど問題がないといってよい。
なお、本実施の形態は上記の内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
エアチューブ18の本数は四本に限定されるものではなく、屋根部33の形状に応じて適宜異なる本数としてもよい。例えば、三本のエアチューブ18を放射状に設ければ平面形状が三角形の屋根部33が形成されるし、五本のエアチューブ18を放射状に設ければ平面形状が五角形の屋根部33が形成される。また、本実施の形態において、エアチューブ18を四本からさらに増やしてそれらを放射状に配置すれば、骨組みの増加により屋根部33を補強できる。
図7(a)に示すように、放射状に設けたエアチューブ18に加え、屋根部33の周縁に沿って環状に形成したエアチューブ40を設け、両エアチューブ18,40の内部をつなげた構成としてもよい。この構成では、放射状のエアチューブ18と環状のエアチューブ40とにエアを充満させれば、それらが骨組みとなってシート部材31を広げることができる。なお、放射状のエアチューブ18の代わりに環状のエアチューブ40だけを設けた構成としてもよい。
図7(b)に示すように、長さの異なる複数のチューブ体41,42を一体的に組み合わせてエアチューブ18を構成し、各チューブ体41,42に対し独立してエアの給排を行えるようにしてもよい。この構成によれば、エアを導入するチューブ体41,42を適宜選択することにより、吊下げる建物ユニット2の大きさに合わせる等、必要に応じて屋根部33の平面積を変更できる。例えば、第1チューブ体41内にエアを導入すれば第1屋根部43が形成され、第1チューブ体41より短い第2チューブ体42内にエアを導入すれば第1屋根部43より平面積の小さい第2屋根部44が形成される。
確かに、屋根部43,44の平面積を変更することは、アーム部材とリンク機構を用いた従来の構造でも不可能ではない。しかしながら、もともと複雑な構造がさらに複雑化してしまう点で問題がある。これに対し、この例のようにチューブ体41,42を骨組みとして用いる構成では、チューブ体41,42の本数を増やすだけであるから構造もシンプルである。
図7(c)に示したように、複数のチューブ体45a,45bに区画されたエアチューブ45を設け、各チューブ体45a,45bに対し独立してエアの給排を行えるようにしてもよい。この構成によっても、エアを導入するチューブ体45a,45bを適宜選択することにより、屋根部43,44の平面積を必要に応じて変更できる。
各エアチューブ18を、エアが充満した状態では屋根部33の周縁部で下方に折れ曲がる形状とし、折れ曲がった先の部分を側面覆い部34の骨組みとする構成としてもよい。この構成によれば、側面覆い部34は骨組みにより所定の形状に保たれるため、建物ユニット2を荷降ろしする際に雨天据付シート1を建物ユニット2に被せやすくなる。
側面覆い部34は必須のものではなく、シート部材31を広げると屋根部33だけが形成される構成としてもよい。この構成でもエアチューブ18がシート部材31を開閉させる骨組みの役割を果たす点では側面覆い部34を設けた構成と変わりはない。そのため、取扱いが容易であるとか、建物ユニット2の吊り荷重限界を高める等の効果は同じように得られる。
エア給排装置21を雨天据付シート1の外部、例えばクレーン側に設けた構成としてもよい。この構成によれば、雨天据付シート1の重量がより一層軽くなり、持ち運び等の取扱いがさらに容易となる。この場合、確かに雨天据付シート1は風の影響を受けやすなるが、風の穏やかな状態であればその点についての問題はなくなる。
また、エア給排装置21を箱体11に対して着脱可能な構成としてもよい。この構成によれば、通常はエア給排装置21を箱体11から外して取扱いが容易な状態としておき、現場の状況等を考慮して適宜、エア給排装置21を箱体11に設置するという扱いも可能となる。これにより、現場の状況に合わせた柔軟な使い方ができる。
箱体11内に雨水が溜まることを防ぐため、箱体11には蓋部材を設けてもよいし、蓋部材の代わりに排水装置を設けてもよい。
エアチューブ18内のエアを排出させる構成として、単なる大気開放ではなく真空ポンプ等の排気装置を設けてもよい。また、コンプレッサ22の吐出側から吸入側に接続を切り替えて、エアの導入・吸引のいずれもコンプレッサ22により行われるように構成してもよい。この構成によれば、大気開放だけでは困難な完全なエア抜きを容易に行える。そのため、シート部材31を閉じて雨天据付シート1をコンパクトに収納する作業が行いやすい。
[第2の実施形態]
本実施の形態では建物施工用シートを、建物ユニットが据え付けられた建物の仮設屋根、具体的には一階部分の据付が終了した建物(以下、一階建物という。)の仮設屋根として用いている。なお、この仮設屋根は第1の実施形態で説明した雨天据付シート1と同一の構成を有するため、それについては同じ符号を付して説明を適宜省略し、以下では相違する部分を中心に説明する。
図8は、仮設屋根を示す斜視図である。図8に示すように、この仮設屋根4はユニット吊り部材16及びユニット吊りフック17が設けられていない。また、一階建物5の上面を充分に覆えるように、シート部材31は箱体11から垂れ下がる長さが雨天据付シート1よりも長く形成されている。そして、箱体11が一階建物5の上方に配置され、雨天据付シート1と同様に、各エアチューブ18にエアが導入され、それが骨組みとなってシート部材31が広げられている。これにより、仮設屋根4には、雨天据付シート1の屋根部33に相当する部分として主屋根部55が形成される。
次に、仮設屋根4を設置する上では、図9に詳細を示すように、一階建物5の上端出隅部分に仮設柱51が設けられている。この実施の形態の一階建物5は平面形状が四角形状であるため、仮設柱51は各出隅部分に一個ずつ、計四個設けられている。なお、一階建物5の平面形状は四角形状に限定されないため、その場合は、一階建物5の上部を充分に覆えるように、適当な出隅及び入隅部分に複数の仮設柱51が設けられる。
この仮設柱51は一階建物5の上端部に取り付けられる基部52を有している。基部52には、その上面から鉛直方向に立ち上がる柱部53と、水平方向に延びる水平突部54とが設けられている。そして、各仮設柱51の水平突部54の先端を仮想的につないで形成される仮想平面形状は、一階建物5の平面形状より一回り大きくなっている。
主屋根部55が形成された状態で、主屋根部55の周縁部全体から垂れ下がったシート部材31の余剰部分は、その内側で各仮設柱51の柱部53の先端部に取り付けられている。これにより、主屋根部55の周囲には第1の拡張屋根部56が形成される。
さらに、第1の拡張屋根部56の周縁部全体から垂れ下がったシート部材31の余剰部分は、その内側で各仮設柱51の水平突部54の先端部に取り付けられている。これにより、第1の拡張屋根部56の周囲には第2の拡張屋根部57が形成される。第2の拡張屋根部57まで含めた屋根部全体の平面形状は、各水平突部54の先端部を仮想的につないで形成される仮想平面形状と略同形状である。前述したように、その仮想平面形状は一階建物5の平面形状よりも一回り大きいため、主屋根部55と両拡張屋根部56,57とで一階建物5の上部は充分に覆われている。そして、その第2の拡張屋根部57の周縁部からも余剰部分が垂れ下がっており、その余剰部分によって側面覆い部58が形成されている。一階建物5の側面上部はこの側面覆い部58によって覆われている。
なお、シート部材31を柱部53及び水平突部54に取り付ける構成に関しては、シート部材31に取り付けた被取付部としてのフックを柱部53及び水平突部54に設けた取付孔に引っ掛ける構成となっている(図示略)。ただ、取付孔に代えてリングを設けたり、リングとフックを逆に設けたりする等、他の適宜の方法を採用できる。
以上の構成を有する仮設屋根4を一階建物5に設置することにより、一階建物5の天井部分に対して必要な各種工事、例えば配線工事やユニット連結工事等を雨天でも実施することができる。
次に、仮設屋根4の設置作業及び撤去作業について説明する。
本実施の形態でも、雨天据付シート1と同様、各エアチューブ18にエアが導入されていない状態では、シート部材31は閉じた状態となっている。そして、一階建物5の上方で各エアチューブ18内にエアを導入すると、各エアチューブ18が膨らんでシート部材31が広げられ、これにより主屋根部55が形成される。その後、シート部材31の余剰部分を各仮設柱51の柱部53、水平突部54に順次取り付ければ、第1及び第2の拡張屋根部56,57、さらに側面覆い部58が形成される。これにより、仮設屋根4が設置される。
他方、仮設屋根4を撤去する場合は、シート部材31を各仮設柱51から取り外した後、各エアチューブ18内のエアを排気する。すると、各エアチューブ18はしぼんでシート部材31も徐々に閉じる。それを一階建物5の上方から取り除けば仮設屋根4の撤去作業は終了する。
以上詳述した本実施の形態の仮設屋根4は、以下の優れた効果を有する。
この仮設屋根4では、エアチューブ18が主屋根部55の骨組みの役割を果たしている。このため、複数のアーム部材やそれらを連結するリンク機構を備えた骨組みに比べて構造が簡単であり、重量も軽い。これにより、持ち運び、主屋根部55を形成する作業等に際して取扱いが容易となる。
主屋根部55が形成された後、シート部材31の余剰部分を一階建物5に設けた仮設柱51に取り付けることで拡張屋根部56,57が形成される。このため、仮設屋根4は一階建物5に固定されることになる。この点、仮設屋根4を一階建物5の周囲に設置された足場に固定する構成では、仮設屋根4が受ける風圧がその足場に入力される。このため、足場の補強が必要となり、それは作業の手間や施工コストの増加につながるという問題がある。これに対して、本実施の形態のように仮設柱51を介して建物に仮設屋根4を固定する構成によれば、足場の補強等の特別な構造補強は不要である。特に、ユニット式建物の場合、各階部分の据付が終了した建物は仮設屋根4が受ける風圧にも充分耐えられる強度を有している。このため、ユニット式建物に仮設屋根4を固定したとしても、建物に特別な補強を施すことは不要である。これにより、作業の手間や施工コストの増加を抑制できる。
仮設屋根4は一階建物5の側面上部を覆う側面覆い部58を有している。このため、主屋根部55及び拡張屋根部56,57を有するだけの構成に比べ、一階建物5の天井部分に雨が入り込むことを防げる。
仮設柱51は水平突部54を有し、この水平突部54の先端部にシート部材34が取り付けられる。そして、各水平突部54の先端部を仮想的につないで形成される仮想平面形状は一階建物5の平面形状よりも一回り大きくなっている。このため、側面覆い部58は一階建物5の外壁から離れた状態で保持されることになり、一階建物5の外壁の上部に対して各種工事を行う際の作業スペースを確保できる。これにより、側面覆い部58を設けてもそれが作業の邪魔にならない。
なお、仮設屋根4は一階建物5に対してのみ用いられるのではなく、各階の据付が終了した建物に用いてもよい。また、ユニット式建物に対してのみ用いられるものでもなく、在来工法で建てられた建物に用いてもよい。
また、側面覆い部58は必須のものではなく、主屋根部55及び拡張屋根部56,57が形成されるだけの構成としてもよい。この構成でも、取扱いが容易であるとか、特別な補強が不要等の効果は同じように得られる。
第1実施形態の雨天据付シートについて、シート部材を広げた状態を示した斜視図。 図1の平面図。 エア給排装置の構成図。 建物ユニットを吊下げた状態を示した概略図。 シート部材を閉じた状態を示した斜視図。 エアチューブが立ち上がる様子を示した説明図。 (a)〜(c)はいずれもエアチューブについて別の実施形態を示した平面図。 第2実施形態の仮設屋根を示した斜視図。 図8の一部拡大図。
符号の説明
1…建物施工用シートとしての雨天据付シート、2…建物の構成部材としての建物ユニット、4…建物施工用シートとしての仮設屋根、5…建物としての一階建物、11…被吊下げ部材としての箱体、18,40,45…エアチューブ、21…エア給排装置、24…遠隔操作手段を構成するコントローラ、25…遠隔操作手段を構成する発信装置、26…遠隔操作手段を構成する受信装置、33…屋根部、34,58…余剰部分としての側面覆い部、41,42,45a,45b…チューブ体、55…屋根部としての主屋根部、56,57…余剰部分としての拡張屋根部。

Claims (8)

  1. 建物の施工時に、建物又は同建物を構成する構成部材の上方で広げられて屋根部を形成するシート部材と、
    該シート部材に予め取り付けられており、エアが導入されることによりシート部材を広げて前記屋根部の骨組みとなるエアチューブと
    を備え
    独立してエアの給排可能な複数のチューブ体を一体的に組み合わせて前記エアチューブを構成し、いずれのチューブ体にエアを導入するかにより、骨組みとなるエアチューブ長を可変としたことを特徴とする建物施工用シート。
  2. 前記シート部材は前記屋根部の周縁部より延長される余剰部分を有することを特徴とする請求項に記載の建物施工用シート。
  3. 前記シート部材の前記余剰部分に、前記建物の上部に設けた仮設柱に取り付けられる被取付部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の建物施工用シート。
  4. クレーン等の吊下げ装置により吊り下げられる被吊下げ部材の周囲に前記シート部材を設け、前記エアチューブを、エアが充満するとエアチューブが被吊下げ部材の側方に延びた状態で保持されるように前記被吊下げ部材に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の建物施工用シート。
  5. 前記エアチューブを複数設け、各エアチューブを、前記被吊下げ部材を中心として放射状に配置したことを特徴とする請求項に記載の建物施工用シート。
  6. 前記エアチューブを、前記屋根部の周縁部に沿って環状に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の建物施工用シート。
  7. 前記エアチューブに対してエアを給排するエア給排装置を、クレーン等の吊下げ装置により吊り下げられる被吊下げ部材に載せ、そのエア給排装置を遠隔操作する遠隔操作手段を備えた請求項1乃至のいずれかに記載の建物施工用シート。
  8. 前記構成部材は建物ユニットであり、クレーン等の吊下げ装置により吊り下げられる被吊下げ部材には建物ユニットを吊り下げる吊下げ部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の建物施工用シート。
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