JPH1193320A - 屋根部材及び屋根の形成方法 - Google Patents

屋根部材及び屋根の形成方法

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JPH1193320A
JPH1193320A JP25836197A JP25836197A JPH1193320A JP H1193320 A JPH1193320 A JP H1193320A JP 25836197 A JP25836197 A JP 25836197A JP 25836197 A JP25836197 A JP 25836197A JP H1193320 A JPH1193320 A JP H1193320A
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JP
Japan
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roof
roof member
building
air
members
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Withdrawn
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JP25836197A
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English (en)
Inventor
Hisatoshi Nomura
久俊 能村
Junji Fujita
純司 藤田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物を建築中に雨の影響を受けることがないよ
うに簡単に屋根を形成することが出来る屋根部材と、屋
根の形成方法を提案する。 【解決手段】屋根部材Aは、空気栓6を有し一方の側壁
1aが他方の側壁1bよりも高く形成されることで傾斜
面を設けた空気袋1を備え、該空気袋1の周縁に鍔2〜
5を設けている。各鍔2〜5にはロープ8を係留する係
留孔7を設ける。屋根の形成方法は、建物Bの上部に複
数に屋根部材Aを配置し、圧縮空気を供給して膨張させ
る。各屋根部材Aの周縁に設けた鍔2〜4を隣接する屋
根部材Aの上面に被せ、ロープ8の端部を地面に打ち込
んだ支柱9に結んで固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根を最後に構成
するような建物に工事中一時的に適用される屋根部材
と、前記屋根部材による屋根の形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】住宅等の比較的低層の建物を構築する方
法として幾つかの工法が採用されている。例えば、基礎
を構築した後、この基礎の上に柱を有する躯体を組み立
てると共に屋根を構成した後、壁を構成する在来工法、
また基礎の上に1階の床,2階の壁,2階の床,2階の
壁を順に組み立てた後、屋根を構成するツーバイフォー
工法、基礎の上に予め構成された複数の住宅ユニットを
据え付けて組み立てた後、屋根ユニットを据え付けるユ
ニット住宅工法等の工法がある。
【0003】上記各工法では、雨天等の天候に対して夫
々長短を有している。即ち、在来工法では早い段階で屋
根が構成されるため雨等の天候の影響を受け難い。しか
し、ツーバイフォー工法では下層階の床,壁の順に構成
してゆき最後に屋根が構成されるため、天候の影響を受
け易い。またユニット住宅では極めて工期が短いため天
候の影響を受け難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各工法では雨天等
に於いて、建物の構成部材が濡れた場合、建物の品質に
悪影響を与える虞がある。特に、ツーバイフォー工法で
は、屋根が構成されるまでの期間が長く、この間に床や
壁を濡らした場合、建物の品質が劣化するという問題が
ある。このため、予め床や壁を工場段階でパネル化する
ことで、工期の短縮化をはかる方法が広く行われている
が、屋根が構成されるのがあとになることに変わりはな
く、施工中に雨が降った場合、床や壁が濡れるという問
題が完全に解決されたものではない。
【0005】またユニット住宅では、住宅ユニットを据
え付ける期間は短いが、据付期間中に雨が降った場合、
住宅ユニットの内部まで濡れてしまうため被害が大き
い。特に、最近では3階建て等の大規模なユニット住宅
も実現されており、工期が数日にわたることがある。こ
の期間中に雨が降ったような場合、養生シートを被せて
濡れないようにするが、この養生シートで完全に覆うこ
とは困難であり、且つ住宅ユニットの天井部には勾配面
がないため、養生シート上に水が溜まって漏れて部材を
濡らすという問題がある。
【0006】本発明の目的は、建築現場に於いて、屋根
が構成されていない状態で雨が降ってきたような場合
に、建物の部材を濡らすことがないように容易に屋根を
構成することが出来る屋根部材と、この屋根部材を用い
て屋根を形成する方法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る屋根部材は、空気栓を有し且つ一方の端
部側から他方の端部側にかけて傾斜面を形成した空気袋
を備えた屋根部材であって、前記空気袋の周縁部に張出
部とロープの係留部が設けられているものである。
【0008】上記屋根部材では、空気袋からなる屋根部
材を膨張させたとき、この屋根部材は一方の端部側から
他方の端部側にかけて傾斜面が形成され、周縁には張出
部とロープの係留部が設けられている。従って、屋根部
材を建物の上部に配置してロープによって係留したと
き、該屋根部材の傾斜面を勾配面とする空気袋の屋根を
形成することが出来る。
【0009】また本発明に係る屋根の形成方法は、建物
の屋根形成部分に上記屋根部材を所定数配列し、前記屋
根部材の係留部にロープを係留して該屋根部材を屋根形
成部分に固定することを特徴とするものである。
【0010】上記屋根の形成方法では、建物の屋根形成
部分に空気袋からなる屋根部材を配列して固定すること
で、屋根を形成することが出来る。このため、現場で天
候が急変して雨が降るような場合であっても建物の部材
を濡らすことがなく、建物の品質を維持することが出来
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、上記屋根部材の好ましい実
施形態について図を用いて説明し、合わせて屋根の形成
方法について説明する。図1は屋根部材の構成を説明す
る斜視図、図2は屋根部材を用いて屋根を形成する手順
を説明する図、図3は形成された屋根と屋根部材の固定
状態を説明する図である。
【0012】先ず、図1により屋根部材Aの構成につい
て説明する。屋根部材Aは空気袋1からなり、該空気袋
1の周縁部に張出部となる鍔2〜5が設けられており、
且つ所定位置に空気栓6が設けられている。また鍔2〜
5には夫々ロープの係留部となる係留孔7が鳩目によっ
て補強されて設けられている。
【0013】屋根部材Aを構成する空気袋1はゴム,或
いはゴム引きの帆布等の充分に高い強度を有し、且つ折
り畳みが可能なシートを用いて構成されており、鍔2〜
5も同様のシートを用いて構成されている。
【0014】屋根部材Aは、建物に設定されたモジュー
ル寸法に沿った寸法を有している。即ち、屋根部材Aの
平面寸法は予め設定されたモジュール寸法に対応させて
複数種が用意され、目的の建物に適した平面寸法を有す
るものを選択して現場に搬入される。
【0015】屋根部材Aは一方の端部側から他方の端部
側にかけて傾斜した面を有している。このため、空気袋
1の一方の端部側の側壁1aと他方の端部側の側壁1b
は異なる高さを持って形成され、高さの高い側壁1aが
建物の棟側に、高さの低い側壁1bが軒側に配置され
る。
【0016】鍔2〜5は空気袋1の周縁に形成されてい
る。鍔2〜5は単に係留孔7を形成する機能のみを有す
るものではなく、特に鍔2〜4は、隣接した他の屋根部
材Aとの間に形成される間隙を閉塞する機能を有するも
のである。このため、鍔2は高さの高い側壁1aの上部
に全幅にわたって形成され、鍔3,4は傾斜面に沿って
全長にわたって形成されている。また鍔5は高さの低い
側壁1bの下側に片状に形成されている。
【0017】屋根部材Aは、空気を抜いて折り畳んだ状
態で搬送及び保管され、使用に際して空気栓6から圧縮
空気が供給されて膨張する。特に膨張後の屋根部材A
は、重量はさほど大きくないものの嵩張るため、屋根部
分に配置した後膨張させることが好ましい。このため、
空気袋1の高さの低い側壁1bに複数の空気栓6が設け
られている。
【0018】上記の如く構成された屋根部材Aでは、空
気栓6にコンプレッサーからの圧縮空気を供給すると、
空気袋1が台形状に膨張し、上面に傾斜した面が形成さ
れる。このため、雨天時には雨水を傾斜面に沿って流下
させることが可能である。
【0019】次に、図2,図3により複数の屋根部材A
を用いて屋根を形成する手順について説明する。尚、本
実施例の建物はツーバイフォー工法の住宅を対象として
いるが、この工法の住宅のみに適用されるものではな
く、ユニット住宅に於ける住宅ユニットの据え付け時、
或いは住宅ユニットを露天で保管する際にも適用するこ
とが可能である。
【0020】図2に示すように、建物Bの躯体10は壁が
立ち上がっており、この立ち上がった壁により、周辺部
の壁上部11及び略中心部の壁上部12が形成されている。
【0021】建物Bの壁上部11,12であって屋根形成部
分には、一方の端部側から順に屋根部材Aが互いに高い
側壁1aを対向させて載置されている。屋根部材Aは建
物Bの壁上部11,12に載置された状態で空気袋1の空気
栓6を介して図示しないコンプレッサーから圧縮空気が
供給されて膨張している。
【0022】各屋根部材Aは略中心部の壁上部12の上部
に高さの高い側壁1aが配置されると共に周辺部の壁上
部11の上部に高さの低い側壁1bが配置され、これによ
り、屋根形成部分に屋根部材Aにより傾斜面が形成され
ている。
【0023】屋根部材Aは全て同一形状であるため、建
物Bの壁上部11,12に該屋根部材Aを載置したとき、隣
接する屋根部材Aに設けた鍔2〜4が互いに干渉する。
このため、予め順序を設定しておき、建物Bの屋根形成
部に配置した複数の屋根部材Aを、前記順序に従って鍔
2〜4を自己の傾斜面の上部に折り畳み、或いは隣接し
た屋根部材Aの上に被せる。
【0024】そして建物Bの屋根形成部の全てに屋根部
材Aを配置した後、図3に示すように、隣接する屋根部
材Aの上面に配置された鍔2〜4、及び各屋根部材Aの
鍔5に形成された係留孔7にロープ8を係留し、該ロー
プ8の端部を地面に打ち込んだ支柱9に接続すること
で、各屋根部材Aを地面に固定する。
【0025】ロープ8によって屋根部材Aを固定するに
際し、ロープ8の張り渡し方は限定するものではなく、
短時間で固定することが可能で、且つ風による影響を受
けることなく、確実に屋根部材Aを固定し得る方法であ
れば良い。
【0026】上記の如く、建物Bの屋根形成部に複数の
屋根部材Aを配置し、鍔2〜4を隣接する他の屋根部材
Aの傾斜面上に被せることで、該鍔2〜4によって隣接
する屋根部材Aの間に形成された間隙の上部を閉塞する
ことが可能であり、雨天時に雨水の侵入を防止すること
が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
屋根部材では、空気袋を備えるため、空気を抜いた状態
で保管することが出来る。このため、嵩張ることがなく
大きなスペースを必要とせずに容易に保管することが出
来る。また主体が空気袋によって構成されるため、極め
て軽量で現場に対する搬入や運搬が容易である。
【0028】特に、搬入した現場で空気を供給すること
で、短時間で膨張させることが出来る。このため、現場
での施工中に急に雨が降ってきたような場合であって
も、素早く膨張させて床面や内壁面を濡らすことがな
く、部材が濡れることによる品質の低下をきたすことが
ない。
【0029】また主体が空気袋であるため、繰り返して
使用することが出来る。このため、特別にコストが上昇
することがなく有利である。
【0030】本発明に係る屋根の形成方法では、上記屋
根部材を用いて簡単に建築現場で屋根を形成することが
出来る。このため、ツーバイフォー工法やユニット住宅
等の先に屋根を形成しない工法に適用して有利である。
【0031】特に、屋根形成部に配置した屋根部材に設
けた鍔を互いに隣接した他の屋根部材との間に形成され
る間隙を覆うように配置して固定することで、雨天の際
にも前記間隙から雨水が内部に漏れることがない。また
鍔を他の屋根部材の上を覆うように配置してロープによ
り固定するので、このロープが隣接する他の屋根部材を
上から押さえるように機能するため、安定した状態を維
持して固定することが出来る。
【0032】また対象となる建物がユニット住宅である
ような場合、個々の住宅ユニットを露天で保管する際に
使用すれば、該住宅ユニットの内部を濡らすことがない
ため、保管スペースを有効に利用することが可能となり
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根部材の構成を説明する斜視図である。
【図2】屋根部材を用いて屋根を形成する手順を説明す
る図である。
【図3】形成された屋根と屋根部材の固定状態を説明す
る図である。
【符号の説明】
A 屋根部材 B 建物1 1 空気袋 2〜5 鍔 6 空気栓 7 係留孔 8 ロープ 9 支柱 10 躯体 11,12 壁上部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気栓を有し且つ一方の端部側から他方
    の端部側にかけて傾斜面を形成した空気袋を備えた屋根
    部材であって、前記空気袋の周縁部に張出部とロープの
    係留部が設けられていることを特徴とする屋根部材。
  2. 【請求項2】 前記張出部に鳩目孔が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載した屋根部材。
  3. 【請求項3】 建物の屋根形成部分に請求項1又は2に
    記載した屋根部材を所定数配列し、前記屋根部材の係留
    部にロープを係留して該屋根部材を屋根形成部分に固定
    することを特徴とする屋根の形成方法。
JP25836197A 1997-09-24 1997-09-24 屋根部材及び屋根の形成方法 Withdrawn JPH1193320A (ja)

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JP25836197A JPH1193320A (ja) 1997-09-24 1997-09-24 屋根部材及び屋根の形成方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9512314B2 (en) 2012-08-14 2016-12-06 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polyether polyamide composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20041207