JP4048399B2 - エアビームハウス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、建屋内の機器据付の現場で、塵埃の発生が避けられないコンクリートのハツリ作業や、塵埃を嫌う機器の組立作業・養生・一時保管などのために、所要規模の遮蔽空間を、所望の位置に、軽便に設営するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塵埃の出入りを防ぐ遮蔽空間を設けるには、材木による骨組構造を作成したり、建屋の支柱間にワイヤを張るなどして、ビニールシート等のフィルムを掛ける方法が採られた。或いは、この種の目的のために製造され、平行な2個の逆U字の頂点を1本の梁で繋がれた、従って4本柱を備えて一体形のチューブを基本構成とする商品などが提供されていた。
しかし、これらは夫々に、高所作業を必要としたり、機器の搬出・搬入に際しての接触に弱点を露呈したり、設置のたびに設置環境に固有の工夫を要する等の諸問題を抱え、或いは、設置場所の限られた空間に、広さと天井高さとを自在に備えた作業空間を形成するには、適応性に著しく欠ける面があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、許容空間に適応しつつ、所要の広さや天井高さを備えた防塵用の遮蔽空間を、適宜、軽便に設営できるエアビームハウスを提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、ハウスの柱および梁が、夫々エアビームの骨組構造40で構成され、その骨組構造40にフィルムを掛けまたは、係止して塵埃を遮蔽し、内部に作業空間を形成するものにおいて、
前記骨組構造40が、多数の要素ビーム30の端間を着脱自在に組み合わせたものからなり、
夫々の要素ビーム30は、
外面にエアカプラ12が突設され、そこから空気が出入自在に充満される可撓性のエアチューブ10と、
そのエアチューブ10に略整合すると共に、軸線に沿って開閉自在にエアチューブ挿脱用開口部14が形成され且つ、端部外周に要素ビーム接続用の接続具21が突設されたエアチューブ収納用の可撓性のカバーチューブ20と、
隣接する要素ビーム30の接合部の外周に着脱自在に被着されて、その接合部が補強される補強ベルト41と、を備え、その補強ベルト41は複数の細長い剛性の補強板42が、前記要素ビーム30の周方向に並列して、互いに平行に接続されたものからなることを特徴とするエアビームハウスである。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、
要素ビーム30が、複数の直線部材31と、少なくとも四つの隅梁部材33とを有し、
前記隅梁部材33は、夫々互いに直交する第1梁部と第2梁部と柱部とが三叉状に一体に形成されたエアチューブ10およびカバーチューブ20かなり、そのカバーチューブ20の両梁部および柱部の先端部外周に前記接続具21が夫々突設され、
夫々の隅梁部材33がハウスの四隅に配置されると共に、夫々の第1梁部および第2梁部が互いに接続され且つ、夫々の柱部の下端に前記直線部材が接続されて立設されたエアビームハウスである。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、
夫々の要素ビーム30のエアチューブ10の両端部外周に給気用の2組のエアカプラ12が備えられ、隣接する要素ビーム30のエアチューブどうしが、順次そのエアカプラ12およびエアホース11によって接続されたことを特徴とするエアビームハウスである。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、
エアホース11がその内部に流通する空気の流れを開閉自在に閉塞する閉止手段13を備えたことを特徴とするエアビームハウスである。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、
隣接する要素ビーム30のカバーチューブの接続具21が、対向するカバーチューブの端面に夫々設けられ、互いに係脱される多数の小さなフックが植設された係止布とそのフックに係合する係合部材が多数植設された係合布とからなる一対の面ファスナ22と、カバーチューブの縁部に突設された締結用の接続紐23と、によって構成されたことを特徴とするエアビームハウスである。
【0007】
請求項6に記載の発明は、請求項1において、
隣接する要素ビーム30のカバーチューブの接続具21が、カバーチューブ20の端を周方向に紐部を介して接合され、その先端に係合用ファスナー24が設けられたエアビームハウスである。
請求項7に記載の発明は、請求項1において、
隣接する要素ビーム30の接続具21が、カバーチューブ20の端の円周上に等配付設された接続紐23によって構成されたことを特徴とするエアビームハウスである。
請求項8に記載の発明は、請求項1において、
隣接する要素ビーム30の接合部に平板シート25を備えたことを特徴とするエアビームハウスである。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項1において、
要素ビーム30との接続具21を備え、骨組構造40の支柱ごとに床面に載置されて、支柱を構成する要素ビーム30の下端を接続し、且つ支持する筒状の専用基礎50を備えたことを特徴とするエアビームハウスである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明のエアビームハウスの1例について、専用基礎50に組み付けられた骨組構造40を示す概要鳥瞰図、図2はその要部斜視図、図3は本発明の要素ビームのエアチューブ10に空気を充満させたときの形状を示す側面図および正面図、図4は本発明の要素ビーム30のカバーチューブ20の側面図で、図2の空気を充満させたエアチューブ10を収納した状態を示す。図5は図4の背面図、図6は、本発明の要素ビーム30のカバーチューブ20の端面に一対の係合布と係止布とからなる面ファスナ(商品名マジックテープ(登録商標))22と接続紐23と、を備えた接続具21の1例を示す拡大側面図、図7は、同接続具21の他の1例を示す拡大側面図で、ファスナー24を備え、本発明の平板シート25が併用されている。図8は、本発明の接続具21の更に他の1例を示す拡大側面図で、接続紐23を備え、本発明の平板シート25が併用されている。図9は本発明の補強ベルト41の展開状態を示す平面図、図10は図9の補強ベルト41の、要素ビーム30の接続箇所への装着状況を示す側面図で、併せて本発明のエアホース11の敷設状況を示す。図11は本発明の専用基礎50の平面図、図12は図11の側面図である。
【0010】
エアビームハウスは1例として、図1,図2に示した骨組構造40に、透明な難燃性軟質フィルム等が紐等により係止されて、箱状空間が形成される。
図示の骨組構造40には、直線部材31、隅梁部材33、必要に応じて中梁部材が要素ビーム30として組み込まれている。図中には含まれないが、T字状のT字部材も、梁とこれを支持する支柱の構成要素として有用である。骨組構造40の支柱の下端は、床面に載置された筒状の専用基礎50に取り付けられる。
【0011】
夫々の要素ビーム30は、いずれも可撓性軟質筒状フィルムよりなる、エアチューブ10とそれを収納するカバーチューブ20とからなる。エアチューブ10はある程度の伸縮性を有する樹脂フィルムよりなり、カバーチューブ20は可撓性はあるものの伸縮性の少ない樹脂フィルムよりなる。両者は非膨張状態で互いに整合する。そして、エアチューブ10は圧縮空気を封じ込め、その内圧を主として支持する。そして、各要素ビームの端部どうしが反発する方向に内圧を加える。これに対してカバーチューブ20はその端部に設けた接続具21を連結することにより、各要素ビームの接続部を互いに引張合うように締結する。そしてその締結力と圧縮空気の弾発力とのバランスにより各要素ビームどうしを互いに強固に接続するものである。仮に、エアチューブ10に接続具を直接取り付けると、その接続部に圧縮空気の内圧が加わると共に、さらに外力が加わりパンクし易いものとなる。そこでエアチューブ10には外力が加わらないようにするため、接続具はカバーチューブ20のみに取り付けられている。
【0012】
図3に示したエアチューブ10は、要素ビームの直線部材を構成するものであって、細長い直線状の可撓性チューブの両端が可撓性の円形フィルムで溶着により閉塞され、長手方向の両端外周に2組の給気用エアカプラ12を備える。エアカプラ12には、図10に示すように、直列に接続するエアチューブ10間がエアホース11で連通される。エアホース11は常時閉となる閉止手段13を備え、エアホース11のエアカプラ12が接続されたときのみ連通される。それらは何れも、公知の構造で軽量かつ弾力性豊かに構成される。
【0013】
カバーチューブ20は、図4、図5に示すように、端面を塞がれた円筒形状を呈する。
そのカバーチューブ20はエアチューブ10を出し入れするためのファスナー付き開口部14と、その長手方向両端にエアカプラ12を挿通する2つの丸穴15とを備え、両端に要素ビーム30としての接続具21を備える。極力、軽量に構成される。さらに、カバーチューブ20にはその外面に軸線方向に平行なリブ2が突設され、そのリブ2に複数のハトメ3が固定されている。このハトメ3は後述する箱状の軟質透明フィルムを吊り下げるためのものである。
【0014】
要素ビーム30の接続には各種の方法がある。図6の例は、カバーチューブ20の端面全体に、一例として商品名マジックテープ(登録商標)とよばれる係脱自在な一対の係合布と係止布とからなる面ファスナ22が付設され、その外周に接続紐23が配される。図7の例では、カバーチューブ20の端面の外周にファスナー24を備える。ここでは、隣り合う2つのカバーチューブ20の端面とファスナー24と、によって形成される円形空間に平板シート25が挿入されている。また、図8の例では、接続具21としては接続紐23だけを備え、同様に、平板シート25が併用されている。
図示例における平板シート25は、プラスチック、或いはベニア板などで軽量に構成される。しかし、構造的には、あらかじめカバーチューブ20の端に作り込まれて端部を円筒状に保ち、かつ内圧により軸芯方向に膨らまない平板シート25構造とすることもできる。
【0015】
次に、図2の(B)は接続具21の他の例であり、一対のプラスチック製の係止部品6および係合部品5からなり、リックサックのポケットの開閉蓋を掛け止めるものとして常用されているものが利用できる。
接続具21による接続箇所を補強するために、補強ベルト41が装着されることがある。図9の例は、シートの中に4枚の補強板42を備え、これと平行してシートの両端にファスナー43を備える。接続箇所を中心にして骨組構造40に巻き付け、ファスナー43によって締め付けて取り付けられる。図9、図10に示したように、エアカプラ12のための丸穴を備える。
【0016】
専用基礎50は、円形平板51に、カバーチューブ20の外径に等しい短尺の円管52が芯を合わせて溶接されている。円管52の上端には段差53が設けられて平板シート25が載置され、外周には、要素ビーム30の接続具21として、接続紐23を係止する突起54が等配されている。
なお、図2(A)に示す如く、専用基礎50の円管52の長さをより長くし、その下端に円形平板51を設け、その円管52内に脚となる要素ビームの下端部を挿入してもよい。
【0017】
【組立方法】
エアビームハウスの組立には、まず設置場所で、専用基礎50の配置が定められる。次いで、夫々のエアチューブ10をカバーチューブ20内に丁寧に、収納する。すなわち、空気注入時にエアチューブ10に捻れが起きないように納めて、要素ビーム30を構成する。所要の要素ビーム30とエアホース11とを、床面上で、順次、所要の箇所に接続する。
そして先ず、天井部の要素ビームおよびそれに接続される最上段の柱部のみを膨張させる。そして箱状に形成された遮蔽用の透明な軟質フィルム4の上端を夫々のハトメ3を介して紐等により接続する。次いで、第二段の柱部、最下段の柱部を順次膨張させ、それらと透明な軟質フィルム4の縁とを接続する。全ての要素ビームに空気を注入して骨組構造40を完成し、完成後、エアホース11が備える閉止手段13を適宜、閉止し、エアビームハウスは完成する。
撤去の際には、まず、エアホース11を外して充満した空気を抜くことを優先し、その他はおおむね組立時の逆順で分解される。また、万一使用中にエアチューブ10に漏洩が発見されたときは、空気を充満した新たな要素ビーム30を用意して、漏洩箇所の要素ビーム30と取り替えが行われる。
【0018】
次に図1〜図12を参照して、上記のエアビームハウスの作用を説明する。
空気圧によって骨組構造40の剛性を得るシステムは、使用時の接触事故などに許容性を有するのみならず、構成部品を軽量化することが可能であり、組立、分解、運搬、保管の諸過程でも、作業を軽便化できる特徴がある。
その要素ビーム30は、一般的な骨組構造40を機能上の基本要素に分解・再選別し、相互に共通の接続具21を備えたものである。従って、要素ビーム30の組み合わせにより、一体構成では実現不能であった自在な床面積、天井高さの骨組構造40を構成することができる。
【0019】
上記の要素ビーム30は、直線状に延長するための直線部材31と、1本の水平梁を支柱が支持するT字部材と、天井の隅で2方向の梁を支柱が支持する三叉状の隅梁部材33と、隅梁部材33の梁の1つを前後に延長できる中梁部材と、によって構成されている。図1に示す骨組構造40にT字部材は含まれないが、図1の骨組構造40を幅方向に拡大するには、即刻、T字部材が必要となる。これらの要素ビーム30を基本要素とすることにより、実用的な骨組構造40を経済的に多様に構成することができる。
【0020】
要素ビーム30を構成するエアチューブ10が給気用のエアカプラ12を備え、エアホース11によって順次、接続されたことは、組立作業性を著しく高めるものである。
すなわち、エアチューブ10は、エアホース11と共に骨組構造40全体への給気の通路を形成する。従って、あらかじめ全ての構成要素を床面上で接続することができる。これは、高所作業を排除し、安全かつ能率的な組立を可能とするものである。また、給気作業に関しても、要素ビーム30毎に給気し、個々に圧力を確認する等の繰り返しを排除し、複数のエアカプラ12から同時に給気して、骨組構造40の全体に均一な圧力を供給できる。
【0021】
閉止手段13はエアカプラの先端に設けても、あるいはエアチューブ10に設けてもよい。
閉止手段13として、エアホース11を挟む類の手段は、多数、安価に市販されている。また、エアチューブ10を挟めば開閉状態は一目瞭然であり、状況管理上も好都合である。
給気完了後、閉止手段13を適宜、閉じれば、万一、閉じた区間に漏洩がある場合にも、区間の発見と、漏洩エアチューブ10の確認を容易にできる。また、漏洩エアチューブ10が特定され、取り替えられる場合も有用である。両隣の要素ビーム30への閉止手段13を閉じ、また、空気を充満させた新規の要素ビーム30の閉止手段11を閉じて、接続替え作業を行うことが可能である。
【0022】
図6に示す一例として商品名マジックテープ(登録商標)とよばれる係脱自在な一対の係合布と係止布とからなる面ファスナ22は、カバーチューブ20を軽便に接続できる接続法である。ただし、空気を充たされたエアチューブ10は、両端が図2のように膨らむために、接続面の周辺で面ファスナ22に剥がれを生ずる可能性がある。接続紐23あるいは図2(B)の一対の係合部品5と係止部品6とでこれを補い、確実な接続を実現している。
図7に示すファスナー24は、突き合わされたカバーチューブ20の端が周方向に均一かつ強固に縫合・接続される。また、接続されるカバーチューブ20の周方向の相対位置が自動的に設定される。従って、エアカプラ12の取り出し口の配列が前後に乱れるおそれがない。
図8の接続紐23は、周方向に等配され、かつカバーチューブ20の外周で端面に至近の位置に付設されている。従って、接続される双方の端面が偏芯状態になることがなく、ファスナー24と同等の機能を発揮できる。接続の位相のずれは、接続紐23を、例えば色分けすることで解消される。
【0023】
平板シート25が、図7、図8、に示す接続法において併用されている。平板シート25は、隣接するエアチューブ10の相互干渉を排除し、エアチューブ10を要素ビーム30ごとに独立かつ確実に膨張させ、形状を維持させるのに有用である。 給気に際し、エアチューブ10はカバーチューブ20の中で膨張するために、カバーチューブ20に対して、理想的に均一に膨張できないおそれがある。すなわち、内部の圧力は同一でも、エアチューブ10に局部的な弾性変形を生じ、要素ビーム30としての剛性に非対称性を生ずるおそれである。この非対称性は、エアチューブ10の端部ほど起こりやすく、更に、相互に押し合いながら接続されれば、接続部の強度部材としての信頼性を低下させる。結果として、接続部の近辺で要素ビーム30の折れ曲がりを生ずる可能性がある。平板シート25は、こうしたトラブルを未然に防ぐ働きを有する。
【0024】
すなわち、エアチューブ10はカバーチューブ20の両端の丸穴15にエアカプラ12を挿通し、カバーチューブ20の長手方向に、あらかじめ分布させられている。しかも、カバーチューブ20の両端は、平板シート25によって平面が保たれている。給気に際し、もし平板シート25がカバーチューブ20の軸芯に垂直に保たれれば、カバーチューブ20は円柱状の空間を保ちやすく、エアチューブ10は、カバーチューブ20に邪魔されずに自在に膨張することができる。また、平板シート25は、接続される相互のエアチューブ10の隔壁として機能し、相互の形状、すなわち弾性変形量が互いに影響を及ぼし合うおそれがない。
【0025】
補強ベルト41は、骨組構造40の、特に支柱部の接続部近辺で起こる可能性のある折れ曲がりに対し、該部に装着することにより、応急的に補強機能を発揮させることができる。
元来、本発明による骨組構造40は、所定の天井高さ/床面積比の範囲にあれば補強ベルト41を要しない。例外的な構築には常装を要するが、エアチューブ10の装着不良などの場合にも応急的な補強効果を得て、作業の進捗を妨げることがない。装着不良など、理由が明かな場合には、期を見て正規状態に修復しておくことが望ましい。
【0026】
専用基礎50は、骨組構造40を床面上の一定位置に保持することを基本使命とする。その配置は、設置の位置を計測し、そこに水平に載置すれば完了する。位置・姿勢の設置精度は緩やかで、能率的に設置できる。要素ビーム30の接続も、カバーチューブ20相互の接続と同一要領で、短面を円管52に揃え、接続紐23を用いて係止すれば完了する。撤去の作業も、設置と同様に軽便である。専用基礎50を備えたことで、作業性を著しく向上できる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明は、透明な難燃性フィルムを掛けて塵埃を遮蔽し、作業空間を形成するエアビームハウスが、空気を充満するエアチューブ10を内に収納し、かつ接続具21を備えたカバーチューブ20を要素ビーム30とし、要素ビーム30が自在に組み立てられた骨組構造40を具備する。そのため、床面積や天井高さを自在に構成したエアビームハウスを提供することができる。さらに、隣接する要素ビーム30の接合部を補強する補強ベルト41を備えている。そのため、万一の接続不良のときも、それが補強されるエアビームハウスを提供できる。
請求項2に記載のエアビームハウスは、請求項1において、要素ビーム30が直線部材31と、隅梁部材33と、を備えたことを特徴とする。そのため、床面積や天井高さが異なる骨組構造40を自在に構成することができるエアビームハウスを提供できる。
【0028】
請求項3に記載のエアビームハウスは、請求項1において、エアチューブ10が給気用の2組のエアカプラ12を備え、隣接する要素ビーム30のエアチューブ10どうしが、順次そのエアカプラ12とエアホース11によって接続されたことを特徴とする。そのため、多数の要素ビーム30を床面で接続したあと、給気することができる。すなわち、組立に高所作業を必要とせず、安全で能率的に組立ができ、かつ分解ができるエアビームハウスを提供できる。
請求項4に記載のエアビームハウスは、請求項3において、エアホース11がその内部に流通する空気の流れを開閉自在に閉塞する閉止手段13を備えたことを特徴とする。そのため、漏洩箇所のある要素ビーム30の発見や、その取り替え作業が容易に可能となり、閉止手段13をエアチューブ10に付属させる場合より、安価にエアビームハウスを提供できる。
【0029】
請求項5に記載のエアビームハウスは、請求項1において、隣接する要素ビーム30の接続具21が、面ファスナ22と、接続紐23と、によって構成されたことを特徴とする。そのため、能率的に接続作業を行うことができるエアビームハウスを提供できる。
請求項6に記載のエアビームハウスは、請求項1において、隣接する要素ビーム30の接続具21が、カバーチューブ20の端を周方向に接合するファスナー24によって構成されたことを特徴とする。そのため、接続部の全周を均一に、また、格別の注意を要することなく、要素ビーム30の周方向の位相を揃えて接続できるエアビームハウスを提供できる。
【0030】
請求項7に記載のエアビームハウスは、請求項1において、隣接する要素ビーム30の接続具21が、カバーチューブ20の端に所定ピッチで付設された接続紐23およびその先端に設けた係合部品・係止部品によって構成されたことを特徴とする。そのため、接続具21を安価に実現でき、能率的に接続作業を行うことができるエアビームハウスを提供できる。
請求項8に記載のエアビームハウスは、請求項1において、隣接する要素ビーム30の接合部に平板シート25を備えたことを特徴とする。そのため、エアチューブ10への給気に際し、特にその端部で、カバーチューブ20の影響や隣接するエアチューブ10との相互干渉を回避することが可能となり、信頼性の高い接続構造を備えたエアビームハウスを提供できる。
【0031】
請求項に記載のエアビームハウスは、請求項1において、要素ビーム30との接続具21を備え、床面に載置されて、骨組構造40の支柱ごとに下端の要素ビーム30を接続し、且つ支持する専用基礎50を備えたことを特徴とする。そのため、床面上にエアビームハウスの設置の位置を定め、それを維持し、撤去に際しても作業の容易なエアビームハウスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアビームハウスの1例について、専用基礎50に組み付けられた骨組構造40を示す概要鳥瞰図。
【図2】図1の要部斜視図。
【図3】本発明のエアチューブ10が空気を充満させられたときの形状を示す側面図および正面図。
【図4】本発明のカバーチューブ20の側面図で、図2の空気を充満させたエアチューブ10を収納した状態を示す。
【図5】図4の背面図。
【図6】 本発明の面ファスナ22と接続紐23と、を備えた接続具21の1例を示す拡大側面図。
【図7】本発明の接続具21の他の1例を示す側面図で、ファスナー24を備え、本発明の平板シート25が併用されている。
【図8】本発明の接続具21の更に他の1例を示す側面図で、接続紐23を備え、本発明の平板シート25が併用されている。
【図9】本発明の補強ベルト41の展開状態を示す平面図。
【図10】図9の補強ベルト41の、要素ビーム30の接続箇所への装着状況を示す側面図で、併せて本発明のエアホース11の敷設状況を示す。
【図11】本発明の専用基礎50の平面図。
【図12】図11の側面図。
【符号の説明】
2 リブ
3 ハトメ
4 軟質フィルム
5 係合部品
6 係止部品
10 エアチューブ
11 エアホース
12 エアカプラ
12a ソケット
12b プラグ
13 閉止手段
14 開口部
15 丸穴
20 カバーチューブ
21 接続具
22 面ファスナ
23 接続紐
24 ファスナー
25 平板シート
30 要素ビーム
31 直線部材
33 隅梁部材
40 骨組構造
41 補強ベルト
42 補強板
43 ファスナー
50 専用基礎
51 円形平板
52 円管
53 段差
54 突起

Claims (9)

  1. ハウスの柱および梁が、夫々エアビームの骨組構造40で構成され、その骨組構造40にフィルムを掛けまたは、係止して塵埃を遮蔽し、内部に作業空間を形成するものにおいて、
    前記骨組構造40が、多数の要素ビーム30の端間を着脱自在に組み合わせたものからなり、
    夫々の要素ビーム30は、
    外面にエアカプラ12が突設され、そこから空気が出入自在に充満される可撓性のエアチューブ10と、
    そのエアチューブ10に略整合すると共に、軸線に沿って開閉自在にエアチューブ挿脱用開口部14が形成され且つ、端部外周に要素ビーム接続用の接続具21が突設されたエアチューブ収納用の可撓性のカバーチューブ20と、
    隣接する要素ビーム30の接合部の外周に着脱自在に被着されて、その接合部が補強される補強ベルト41と、を備え、その補強ベルト41は複数の細長い剛性の補強板42が、前記要素ビーム30の周方向に並列して、互いに平行に接続されたものからなることを特徴とするエアビームハウス。
  2. 請求項1において、
    要素ビーム30が、複数の直線部材31と、少なくとも四つの隅梁部材33とを有し、
    前記隅梁部材33は、夫々互いに直交する第1梁部と第2梁部と柱部とが三叉状に一体に形成されたエアチューブ10およびカバーチューブ20かなり、そのカバーチューブ20の両梁部および柱部の先端部外周に前記接続具21が夫々突設され、
    夫々の隅梁部材33がハウスの四隅に配置されると共に、夫々の第1梁部および第2梁部が互いに接続され且つ、夫々の柱部の下端に前記直線部材31が接続されて立設されたエアビームハウス。
  3. 請求項1において、
    夫々の要素ビーム30のエアチューブ10の両端部外周に給気用の2組のエアカプラ12が備えられ、隣接する要素ビーム30のエアチューブどうしが、順次そのエアカプラ12およびエアホース11によって接続されたことを特徴とするエアビームハウス。
  4. 請求項3において、
    エアホース11がその内部に流通する空気の流れを開閉自在に閉塞する閉止手段13を備えたことを特徴とするエアビームハウス。
  5. 請求項1において、
    隣接する要素ビーム30のカバーチューブの接続具21が、対向するカバーチューブの端面に夫々設けられ、互いに係脱される多数の小さなフックが植設された係止布とそのフックに係合する係合部材が多数植設された係合布とからなる一対の面ファスナ22と、カバーチューブの縁部に突設された締結用の接続紐23と、によって構成されたことを特徴とするエアビームハウス。
  6. 請求項1において、
    隣接する要素ビーム30のカバーチューブの接続具21が、カバーチューブ20の端を周方向に係合用ファスナー24が設けられたエアビームハウス。
  7. 請求項1において、
    隣接する要素ビーム30の接続具21が、カバーチューブ20の端の円周上に等配付設された接続紐23およびその先端に設けられた係合部品・係止部品によって構成されたことを特徴とするエアビームハウス。
  8. 請求項1において、
    隣接する要素ビーム30の接合部に平板シート25を備えたことを特徴とするエアビームハウス。
  9. 請求項1において、
    要素ビーム30との接続具21を備え、骨組構造40の支柱ごとに床面に載置されて、支柱を構成する要素ビーム30の下端を接続し、且つ支持する筒状の専用基礎50を備えたことを特徴とするエアビームハウス。
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