JP4825462B2 - 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降方法及び遮蔽材昇降装置 - Google Patents
日射遮蔽装置の遮蔽材昇降方法及び遮蔽材昇降装置 Download PDFInfo
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Description
図11は、捩りコイルスプリングの付勢力に基づいて、スクリーンを自動的に巻き取る構成としたロールブラインドの付勢力の設定方法を示す。同図において、捩りコイルスプリングの付勢力に基づいて巻取軸に作用する巻上げトルクtsは、スクリーンを巻戻す際の巻取軸の回転量に比例して直線的に増大する。
図1は、この発明を具体化したロールブラインド(日射遮蔽装置)の第一の実施の形態を示す。取付面に取着される支持ブラケット1a,1b間には巻取軸2が回転可能に支持され、その巻取軸2からスクリーン3が吊下支持されている。そして、巻取軸2の回転により、スクリーン3が巻取軸2に巻き取られ、あるいは巻取軸2から巻戻される。
前記巻取軸2の他端は、前記支持ブラケット1bから水平方向に延設される駆動軸4に回転可能に支持され、その駆動軸4は支持ブラケット1bに回転可能に支持されている。また、駆動軸4にはプーリー5が取着され、そのプーリー5から操作コード6が垂下されている。そして、操作コード6の操作によりプーリー5を介して駆動軸4を正逆いずれの方向にも回転操作可能となっている。
前記プーリー5と駆動軸4との間には、ワンウェイクラッチ9が介在されている。このワンウェイクラッチ9は、そのケースが支持ブラケット1bに固定され、プーリー5の回転にともなう駆動軸4の回転を許容し、前記捩りコイルスプリング7の付勢力による駆動軸4の回転を阻止する。
スクリーン3を下降させる場合には、操作コード6の一方を操作して駆動軸4を捩りコイルスプリング7の去勢方向に回転させる。すると、捩りコイルスプリング7の去勢に基づいて巻上げトルクtsが減少する。
(1)操作コード6を操作して、巻上げトルクtsと荷重トルクtwとの間に所定のトルク差が発生するまで駆動軸4を回転させることにより、スクリーン3の昇降動作を自動的に行うことができる。
(2)巻上げトルクtsと荷重トルクtwとの間に所定のトルク差が発生するまで操作コード6を操作すればよいので、操作コード6の操作距離を短縮することができる。
(3)操作コード6の操作により、巻上げトルクtsと荷重トルクtwとのトルク差を調節することにより、スクリーン3の昇降速度を適宜に調節することができる。
(4)巻取軸2に作用する回転摩擦を小さくすることにより、巻上げトルクtsと荷重トルクtwとの間に所定のトルク差が発生するまでの操作コード6の操作距離を小さくすることができる。
(第二の実施の形態)
図3は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の機能に加えて、捩りコイルスプリング7の初期トルクを調整する機能を備えたものである。
(第三の実施の形態)
図4は、第三の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第二の実施の形態の駆動軸4を一本の操作コード12で操作するために公知のクラッチ装置13を巻取軸2内に配設したものであり、その他の構成は第二の実施の形態と同様である。
前記クラッチ装置13は、操作コード12の操作により駆動軸4が捩りコイルスプリング7の蓄勢方向に所定角度以上回転された後は、捩りコイルスプリング7の付勢力による駆動軸4の回転を阻止する。また、その状態から操作コード12の操作により駆動軸4が捩りコイルスプリング7の蓄勢方向に所定角度以下回転されたときには、捩りコイルスプリング7の付勢力による駆動軸4の回転を許容するようになっている。
(第四の実施の形態)
図5は、第四の実施の形態を示す。この実施の形態は、図3に示す第二の実施の形態の構成に加えて、操作コード6の操作開始時に限り操作コード6の操作に基づいて巻取軸2を直ちに回転させる共回り装置17を巻取軸2内に備えたものであり、その他の構成は第二の実施の形態と同様である。
(第五の実施の形態)
図6は、第五の実施の形態を示す。この実施の形態は、図4に示す第三の実施の形態の操作コード12をロールブラインド本体から離れた位置まで延設して、スクリーン3の昇降操作を遠隔操作可能としたものである。
(第六の実施の形態)
図7は、第六の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第二の実施の形態にバックアップ用のコイルスプリングを設けて、捩りコイルスプリング7の蓄勢操作に要する操作力を軽減する操作力軽減手段を備えた構成としたものである。
(第七の実施の形態)
図8は、第七の実施の形態を示す。この実施の形態は、図7に示す第六の実施の形態に第四の実施の形態で示した共回り装置17を付加したものである。このような構成により、第六の実施の形態と同様な作用効果を得ることができるとともに、操作コード6の操作に対するスクリーン3の昇降動作の応答性を向上させることができる。
(第八の実施の形態)
図9は、第八の実施の形態を示す。この実施の形態は、図7に示す第六の実施の形態のバックアップ用のコイルスプリング20を巻取軸2の外部に配置したものである。
(第九の実施の形態)
図10は、第九の実施の形態を示す。前記各実施の形態は、巻取軸2内に収容される捩りコイルスプリング7を蓄勢あるいは去勢することにより、巻上げトルクtsと荷重トルクtwとの間に所定のトルクギャップを発生させる構成である。
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第九の実施の形態において、補助コイルスプリングとして、駆動軸4の正回転に基づいて巻上げトルクtsを増強する回転トルクを発生する補助コイルスプリングと、駆動軸4の逆回転に基づいて巻上げトルクtsを相殺する回転トルクを発生する補助コイルスプリングとを別個に設けてもよい。
・前記各実施の形態において、ローラーエンドにスクリーン3の下限位置を設定する下限設定装置を備えてもよい。
Claims (5)
- 巻取軸の両端部を取付面に回転可能に支持し、前記巻取軸からスクリーンを吊下支持して該巻取軸の回転に基づいてスクリーンを巻取軸に巻取りあるいは巻戻して昇降可能とし、前記スクリーンの巻戻し方向の回転に基づいて蓄勢されるとともに、前記スクリーンの巻取り方向の回転に基づいて去勢される付勢手段を前記巻取軸内に設け、操作装置の操作に基づいてスクリーンを昇降可能とした日射遮蔽装置において、
前記操作装置は、前記巻取軸に回転可能に支持される駆動軸と、該駆動軸に取着されるプーリーと、該プーリーから垂下される操作コードと、前記駆動軸とプーリーとの間に介在されるワンウェイクラッチを備え、
前記付勢手段は、前記駆動軸に支持されて前記スクリーンの巻上げトルクを発生する捩りコイルスプリングを備え、
前記操作コードの操作により、前記付勢手段の付勢力を増減して、該付勢力によるスクリーンの巻上げトルクと前記巻取軸に作用するスクリーンの荷重トルクとの間にトルクギャップを発生させることにより前記スクリーンを昇降することを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降方法。 - 巻取軸の両端部を取付面に回転可能に支持し、前記巻取軸からスクリーンを吊下支持して該巻取軸の回転に基づいてスクリーンを巻取軸に巻取りあるいは巻戻して昇降可能とし、前記スクリーンの巻戻し方向の回転に基づいて蓄勢されるとともに、前記スクリーンの巻取り方向の回転に基づいて去勢される付勢手段を前記巻取軸内に設け、操作装置の操作に基づいてスクリーンを昇降可能とした日射遮蔽装置において、
前記操作装置は、前記巻取軸に回転可能に支持される駆動軸と、該駆動軸に取着されるプーリーと、該プーリーから垂下される操作コードと、前記駆動軸とプーリーとの間に介在されるワンウェイクラッチを備え、
前記付勢手段は、前記駆動軸に支持されて前記スクリーンの巻上げトルクを発生する捩りコイルスプリングを備え、
前記操作コードの操作により前記付勢手段の付勢力を調節して、該付勢手段の付勢力によるスクリーンの巻上げトルクと前記巻取軸に作用するスクリーンの荷重トルクとの間にトルクギャップを発生させることにより前記スクリーンを昇降することを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。 - 前記操作装置には、前記付勢手段の蓄勢操作力を軽減する操作力軽減手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
- 前記操作装置には、前記付勢手段の蓄勢操作あるいは去勢操作時に、前記トルクギャップが発生するまでの間前記巻取軸をスクリーン巻上げ方向あるいは巻戻し方向に回転させる共回り装置を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
- 前記付勢手段は、
前記荷重トルクにほぼバランスする巻上げトルクを発生する第一の付勢手段と、
前記操作装置により、前記第一の付勢手段の付勢力を増強し、あるいは相殺する正逆方向の付勢力を発生する第二の付勢手段と
を備えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
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