JP3542739B2 - 遮蔽材の昇降装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、横型ブラインドのスラット、たくし上げカーテンあるいはプリーツカーテンのカーテン生地等の日射遮蔽材あるいは垂直折畳型の間仕切りドアを昇降するための昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
横型ブラインドは、ヘッドボックスから垂下されるラダーコードに多数段のスラットが吊下支持され、昇降コードを介してボトムレールを昇降することにより、スラットが昇降される。このような横型ブラインドでは、スラットが下降されるにつれて、すなわちボトムレールが下降されるにつれて、各スラットは上段のスラットから順次ラダーコードに支持されるため、昇降コードに作用するスラットの吊下重量が順次減少する。
【0003】
たくし上げカーテンは、ヘッドボックスからカーテン生地が吊下支持され、昇降コードの下端がカーテン生地の下端に接続される。そして、昇降コードを介してカーテン生地の下端部を昇降することにより、カーテン生地が昇降される。このようなたくし上げカーテンでは、カーテン生地が下降されるにつれて、カーテン生地はその上部から順次ヘッドボックスに吊下支持される状態となるため、昇降コードに作用するカーテン生地の吊下重量が順次減少する。
【0004】
プリーツカーテンは、ヘッドボックスからカーテン生地が吊下支持され、昇降コードを介してボトムレールを昇降することにより、カーテン生地が昇降される。このようなプリーツカーテンでは、カーテン生地が下降されるにつれて、カーテン生地はその上部から順次ヘッドボックスに吊下支持される状態となるため、昇降コードに作用するカーテン生地の吊下重量が順次減少する。
【0005】
上記のような横型ブラインド、たくし上げカーテンあるいはプリーツカーテンでは、昇降補助装置あるいは昇降コードの自動巻上げ装置を備えたものがある。昇降補助装置は、昇降コードに作用するスラットあるいはカーテン生地等の遮蔽材の吊下重量に釣合う昇降荷重が昇降コードに常時作用するように構成されて、操作者がボトムレールあるいはカーテン生地下縁を直接操作することにより、遮蔽材を極めて軽微な操作力で昇降可能とするとともに、昇降操作後は遮蔽材を所望位置に保持可能とするものである。
【0006】
昇降コードの自動巻上げ装置は、前記昇降補助装置の昇降荷重が、昇降コードに作用する遮蔽材の重量より常に所定値以上大きくなるように構成され、制動装置を解除したとき、昇降コード巻取軸を昇降コード巻上げ方向に回転させて昇降コードを巻上げ、遮蔽材を自動的に引上げる構成としたものである。
【0007】
特公昭58−558号公報及び特公昭61−46696号公報には、駆動源として定荷重バネを使用した昇降補助装置の一例が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
定荷重バネを使用した昇降補助装置あるいは昇降コードの自動巻上げ装置では、定荷重バネ及びその定荷重バネを巻き取るプーリーを横型ブラインド、たくし上げカーテンあるいはプリーツカーテンのヘッドボックスに収容する必要があるため、そのヘッドボックスが大型化するという問題点がある。
【0009】
また、遮蔽材を下降させるにつれて減少する遮蔽材の吊下重量に合わせて昇降コードに作用させる昇降荷重を減少させることは容易ではなく、そのコストも上昇するという問題点がある。
【0010】
この発明の目的は、遮蔽材の下降にともなって昇降コードに作用させる昇降荷重を減少可能とし、小型かつ低コストで実現可能な遮蔽材の昇降装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1では、ヘッドボックスから遮蔽材を吊下支持し、前記ヘッドボックス内で回転可能に支持される巻取りプーリーから昇降コードを垂下し、前記昇降コードの下端を遮蔽材の下端部に接続して、該遮蔽材の下降にともなって昇降コードに作用する遮蔽材の吊下重量が減少するように構成し、バネにより前記巻取りプーリーを介して昇降コードに作用する昇降荷重に基づいて、前記吊下重量に抗して前記昇降コードを巻取りプーリーに巻取り可能とした遮蔽材の昇降装置において、前記バネを前記遮蔽材の下降にともなって蓄勢される捩じりコイルスプリングで構成し、前記吊下重量の変化の勾配と、前記遮蔽材の下降にともなう前記昇降荷重の変化の勾配とを近似させる荷重変換装置を、前記捩じりコイルスプリングと昇降コードとの間に介在させ、前記荷重変換装置は、前記捩じりコイルスプリングの出力トルクが作用する円錐形の駆動プーリーと、前記ヘッドボックスに回転可能に支持された円錐形の伝達プーリーと、前記駆動プーリーと伝達プーリーとに巻着される伝達コードと、前記伝達コードは、前記駆動プーリーと伝達プーリーの一方から巻戻されて他方に巻き取られるとともに、一方のプーリーで小径側から大径側に巻戻しあるいは巻取られるとき、他方のプーリーで大径側から小径側へ巻取りあるいは巻戻されることと、前記伝達プーリーの回転トルクを前記巻取りプーリーに伝達する伝達装置とから構成し、前記荷重変換装置は、前記捩じりコイルスプリングの出力トルクを、巻取り径が変化する駆動プーリーと伝達プーリー、及び該駆動プーリーと伝達プーリーとの間に掛装される伝達コードを介して前記巻取りプーリーに前記昇降荷重として伝達し、前記伝達プーリー及び駆動プーリーの外周面には前記伝達コードを巻着する螺旋溝を形成し、前記螺旋溝は前記各プーリーの小径側から大径側に向かって徐々にピッチが大きくなるように形成して、各プーリーにおける伝達コードの巻取り位置及び巻き戻し位置を同一方向に等速で移動させるようにした
【0014】
請求項では、前記巻取りプーリーを円錐形に形成し、前記昇降コードの巻取り時には、前記巻取りプーリーの大径側から小径側に向かって巻取るようにした。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
図1は、横型ブラインドの昇降補助装置を示す。ヘッドボックス1内で回転可能に支持された昇降コード巻取軸2には、複数の円錐形の巻取りプーリー3が所定間隔を隔てて軸方向に移動可能に、かつ相対回転不能に支持されている。
【0017】
前記プーリー3の外周面には螺旋状の案内溝(図示しない)が形成され、同プーリー3の先端部に形成された軸部3aの外周面には、前記案内溝と同一ピッチのネジが刻設されている。そして、前記軸部3aがヘッドボックス1内に取着された軸受3bに螺合されている。従って、昇降コード巻取軸2が回転されると、プーリー3は回転しながら昇降コード巻取軸2に沿って移動する。
【0018】
前記ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード4には、多数段のスラット5が支持され、そのラダーコード4の下端部にはボトムレール6が吊下支持されている。なお、ヘッドボックス1内には前記ラダーコード4を介してスラット5を角度調節するための角度調節装置(図示しない)が設けられる。
【0019】
前記スラット5のラダーコード支持部近傍には昇降コード7が挿通され、その昇降コード7の下端には前記ボトムレール6が取着され、上端部は前記ヘッドボックス1内において前記巻取りプーリー3の案内溝に巻着されている。そして、昇降コード巻取軸2が昇降コード巻取り方向に回転されると、昇降コード7は巻取りプーリー3の大径側から小径側に向かって巻着される。
【0020】
前記ヘッドボックス1の一端部には伝達軸8が回転可能に支持され、その伝達軸8には前記巻取りプーリー3と同様な円錐形の伝達プーリー9が、その大径部を昇降コード巻取軸2側として、伝達軸8に対し軸方向に移動可能に、かつ相対回転不能に支持されている。
【0021】
すなわち、図2に示すように、伝達軸8の中間部には四角棒部10が形成され、伝達プーリー9の中心部にはその四角棒部10を嵌挿し得る四角孔11が形成されている。
【0022】
そして、四角棒部10と四角孔11との間にベアリングボール12が配設されて、伝達プーリー9が伝達軸8に対し軸方向に円滑に移動可能に、かつ相対回転不能に支持されている。
【0023】
前記昇降コード巻取軸2の前記伝達軸8側の端部には平歯車17aが嵌着され、前記伝達軸8の昇降コード巻取軸2側の端部には平歯車17bが嵌着され、両歯車17a,17bが噛合わされている。従って、伝達軸8が回転されると、昇降コード巻取軸2が回転され、伝達軸8と昇降コード巻取軸2とが逆方向に回転される。
【0024】
前記ヘッドボックス1の一端部には駆動軸13が回転可能に支持され、その駆動軸13の先端部には前記伝達プーリー9と同様な円錐形の駆動プーリー14がその小径部を昇降コード巻取軸2側として嵌着されている。
【0025】
前記駆動プーリー14と伝達プーリー9との間には、共通の伝達コード15が巻着され、その伝達コード15が駆動プーリー14に巻き取られるとき、伝達プーリー9から巻き戻され、伝達プーリー9に巻き取られるとき、駆動プーリー14から巻き戻される。
【0026】
そして、昇降コード巻取軸2が昇降コード巻取り方向に回転されるとき、伝達コード15が駆動プーリー14に巻き取られるようになっている。
前記駆動軸13の基端部周囲には捩じりコイルスプリング16が配設され、その捩じりコイルスプリング16の一端はヘッドボックス1に固定され、他端は駆動軸13に固定されている。
【0027】
そして、昇降コード7が巻取りプーリー3から巻き戻されて、伝達コード15が駆動プーリー14から巻き戻されるとき、駆動軸13の回転に基づいて捩じりコイルスプリング16が蓄勢され、昇降コード7が巻取りプーリー3に巻き取られるとき、捩じりコイルスプリング16が去勢される。
【0028】
また、図1に示すように、伝達コード15がほぼ駆動プーリー14に巻き取られている状態から、伝達プーリー9に巻き取られるとき、駆動プーリー14と伝達プーリー9との巻径の差により、伝達プーリー9はまず矢印A方向に移動し、次いで矢印B方向に移動して、伝達軸8に対し往復動作するようになっている。
【0029】
次に、上記のように構成された昇降補助装置の作用を説明する。
捩じりコイルスプリング16は、図3に示すように、駆動軸13の回転に基づいて蓄勢あるいは去勢されることにより、駆動軸13への出力トルクT1が直線的に変化する。すなわち、駆動軸13が駆動プーリー14からの伝達コード15の巻き戻し方向(巻取りプーリー3からの昇降コード7の巻き戻し方向)に回転されると、捩じりコイルスプリング16が蓄勢され、駆動軸13の回転数Nに比例して捩じりコイルスプリング16の出力トルクT1が直線的に増大する。
【0030】
捩じりコイルスプリング16の出力トルクT1は、駆動プーリー14から伝達プーリー9に、図4に示す荷重F1として伝達される。すなわち、駆動軸13の回転に基づいて伝達コード15が駆動プーリー14から巻き戻されて伝達プーリー9に巻き取られると、駆動プーリー14から巻き戻される伝達コード15の巻径は徐々に増大するとともに、伝達プーリー9に巻き取られる伝達コード15の巻径は徐々に減少する。すると、駆動プーリー14と伝達プーリー9の伝達コード15の巻径の変化により、荷重F1は駆動軸13の回転数Nには比例せず、緩やかに上昇した後、一定値に収束する。
【0031】
伝達プーリー9に伝達された荷重F1は、図5に示すトルクT2として伝達軸8に伝達される。すなわち、伝達コード15の伝達プーリー9への巻径の変化により、トルクT2は駆動軸13の回転数Nに基づいて最初は急峻に増大し、次いで回転数Nに反比例して、弧を描きながら減少する。
【0032】
伝達軸8に伝達されたトルクT2は、平歯車17b,17aを介して昇降コード巻取軸2に伝達され、そのトルクT2が巻取りプーリー3を介して昇降コード7に図6に示す昇降荷重F2として伝達される。
【0033】
すなわち、昇降コード7の巻戻し方向の巻取りプーリー3の回転に基づいて、巻取りプーリー3から垂下される昇降コード7の巻径が徐々に増大するため、昇降荷重F2は駆動軸13の回転数N、あるいはスラットの降下距離Dに比例して直線的に減少する。この昇降荷重F2の降下距離Dに対する絶対値及び勾配は、捩じりコイルスプリング16の線径や前記各プーリー3,9,14の傾斜角を変更することにより調整可能である。
【0034】
上記のような昇降補助装置を備えた横型ブラインドでは、スラット5の下降操作を行うためにボトムレール6を引き下げると、上段のスラット5から順次ラダーコード4に支持されるため、昇降コード7に作用するスラット5の吊下重量はボトムレール6の下降にともなって直線的に減少する。
【0035】
このとき、昇降コード7を上方へ引上げようとする昇降荷重F2は、ボトムレール6の下降にともなって直線的に減少する。
従って、ボトムレール6の下降操作時に昇降コード7に作用するスラット5の吊下重量の変化と、昇降荷重F2の変化とを一致させれば、ボトムレール6を任意位置で手放しても、ボトムレール6は当該位置に保持される。
【0036】
また、ボトムレール6を持ち上げれば、昇降コード7に作用する昇降荷重F2がスラット吊下重量を上回る状態となるため、昇降コード7が巻取りプーリー3に巻き取られ、ボトムレール6が上昇する。
【0037】
このように構成された昇降補助装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)スラット5の下降操作にともなって蓄勢されて、出力トルクT1が増大する捩じりコイルスプリング16を使用しながら、スラット5の下降操作にともなって昇降コード7に作用する昇降荷重F2を減少させることができる。
(2)昇降コード7に作用するスラット5及びボトムレール6の吊下重量と、昇降荷重F2とをバランスさせることにより、スラット5を任意位置まで昇降した状態で保持することができる。
(3)昇降コード7に作用するスラット5及びボトムレール6の吊下重量と、昇降荷重F2とをバランスさせることにより、スラット5を軽微な操作力で昇降することができる。
(4)スラット5を引上げるための駆動源として捩じりコイルスプリング16を使用することができるので、ヘッドボックス1の小型化を図ることができるとともに、昇降補助装置のコストを低減することができる。
(5)捩じりコイルスプリング16の出力トルクT1を駆動プーリー14を介して伝達プーリー9に伝達し、伝達プーリー9に伝達されたトルクT2を巻取りプーリー3に伝達し、その巻取りプーリー3に昇降コード7を巻着し、各プーリー3,9,14を円錐形としたことにより、昇降荷重F2の勾配を捩じりコイルスプリング16の出力トルクT1の勾配と逆方向に変換することができる。
(第二の実施の形態)
図7は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の伝達プーリー9及び駆動プーリー14の構成を変更したものであり、その他の構成は第一の実施の形態と同様である。
【0038】
すなわち、伝達軸8には円錐形の伝達プーリー21がその大径部を昇降コード巻取軸2側として、伝達軸8に対し軸方向に移動不能に、かつ相対回転不能に嵌着されている。
【0039】
駆動軸13には、円錐形の駆動プーリー22がその小径部を昇降コード巻取軸2側として、軸方向に移動不能に、かつ相対回転不能に嵌着されている。そして、伝達プーリー21と駆動プーリー22とは互いに隣接して配設されている。
【0040】
前記伝達プーリー21及び駆動プーリー22の両端部の径は、1:2となるように形成され、その外周面には、それぞれ螺旋溝23a,23bが形成されている。
【0041】
前記螺旋溝23a,23bは、各プーリー21,22の小径側から大径側に向かってそのピッチが徐々に大きくなるように形成され、各プーリー21,22の両端部の螺旋溝23a,23bのピッチの比は1:2となるように形成されている。
【0042】
前記伝達プーリー21と駆動プーリー22との間には、共通の伝達コード15が巻着され、その伝達コード15が駆動プーリー14に巻き取られるとき、伝達プーリー21から巻き戻され、伝達プーリー21に巻き取られるとき、駆動プーリー22から巻き戻される。
【0043】
そして、昇降コード巻取軸2が昇降コード巻取り方向に回転されるとき、伝達コード15が駆動プーリー22に巻き取られるようになっている。
このような昇降補助装置では、スラット5を昇降するために、ボトムレール6を持ち上げ、あるいは引き下げることにより、前記第一の実施の形態と同様に動作する。
【0044】
そして、伝達コード15が伝達プーリー21から巻き戻されて駆動プーリー22に巻き取られるとき、駆動プーリー22の巻径が徐々に減少するとともに、伝達プーリー21の巻径が徐々に増大するが、その巻径の差を補うように各プーリー21,22の螺旋溝23a,23bのピッチが徐々に変化するため、伝達プーリー21での伝達コード15の巻戻し位置と、駆動プーリー22での伝達コード15の巻取り位置とは等速で同一方向に移動する。
【0045】
この結果、伝達コード15は両プーリー21,22間において軸方向にほぼ直交する方向に維持された状態で巻取り動作及び巻き戻し動作が行われる。
また、伝達コード15が駆動プーリー22から巻き戻されて伝達プーリー21に巻き取られるときも同様である。
【0046】
上記のように構成された昇降補助装置では、前記第一の実施の形態で得られた作用効果に加えて、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)伝達プーリー21及び駆動プーリー22の螺旋溝23a,23bを不等ピッチとしたことにより、伝達軸8に対し伝達プーリー21を軸方向に移動不能に嵌着しながら、両プーリー21,22での伝達コード15の巻取り位置及び巻き戻し位置を同一方向に等速で移動させることができるので、伝達コード15を両プーリー21,22間で軸方向にほぼ直交する方向で巻き取り動作あるいは巻き戻し動作を行うことができる。
【0047】
(2)伝達プーリー21と伝達軸8との間には、伝達プーリー21を伝達軸8に対し軸方向に移動可能に支持するベアリング装置を設ける必要はない。従って、伝達プーリー21及び駆動プーリー22を小径化して、ヘッドボックス1の小型化を図ることができるとともに、コストの低減を図ることができる。
【0048】
(3)伝達プーリー21を軸方向に移動させる必要はないので、伝達プーリー21を軸方向に移動させる際に発生する摺動抵抗をなくすことができる。従って、スラット5の昇降操作に要する操作力を軽減することができる。
【0049】
なお、上記昇降補助装置は、次のような構成とすることもできる。
・第一の実施の形態において、伝達プーリー9と駆動プーリー14は、少なくともいずれかを軸方向に移動可能としてもよい。
・昇降コード7に作用する昇降荷重F2がスラット吊下重量より常に一定値以上大きくなるように設定し、その昇降荷重F2による昇降コードの自動巻上げ動作を阻止するクラッチ装置を設けること。このような構成により、クラッチ装置の作動を解除したとき、昇降荷重F2によりスラット5を自動的に引上げることができる。
・昇降コード7に作用する昇降荷重F2がスラット吊下重量より常に一定値以上大きくなるように設定し、その昇降荷重F2による昇降コードの自動巻上げ動作を阻止するクラッチ装置を設け、さらに昇降荷重F2による昇降コードの自動巻上げ速度を一定速度以下に制御するダンパー装置を設けること。このような構成により、クラッチ装置の作動を解除したとき、昇降荷重F2によりスラット5を自動的に引上げることができるとともに、スラット5の引上げ速度を一定速度以下に制御することができる。
・3つの円錐形プーリーを使用して、昇降コードに作用するスラット吊下重量と昇降荷重との勾配をバランスさせる構成としたが、2つの円錐形プーリーで昇降コードに作用するスラット吊下重量と昇降荷重との勾配を近似させるようにしてもよい。
・前記各プーリーには、巻取り径が直線的に変化する円錐形のプーリーを使用したが、巻取りプーリー3には巻取り径が凹曲線状に変化する円錐形のプーリーを使用し、伝達プーリー9,21及び駆動プーリー14,22には巻取り径が直線的に変化する円錐形のプーリーを使用するようにしてもよい。このような構成により、スラットの降下距離Dに対し昇降荷重F2をより直線的に減少させることができる。
・上記昇降補助装置をたくし上げカーテン、プリーツカーテン、垂直折畳型の間仕切りドアに使用することもできる。
・捩じりコイルスプリング16に代えて、捩じり棒、ゴム、ゼンマイバネなどを使用してもよい。
・スラット5を上限まで引上げた状態での捩じりコイルスプリング16の出力トルクを調整する初期トルク調整装置を設けること。初期トルク調整装置により、ブラインドの昇降ストロークに応じた初期トルクを設定することができるとともに、捩じりコイルスプリング16の出力トルクの経年変化にも対応することができる。
・昇降コード7とは独立した第二の昇降コードをヘッドボックス1から吊下支持して各スラットに挿通するとともにボトムレールに接続して、その第二の昇降コードを操作することによりスラット5を昇降可能とし、昇降コード7に作用する昇降荷重F2をスラット吊下重量より常に一定値以上大きくなるように設定し、ヘッドボックス1内には昇降荷重F2による昇降コードの自動巻上げ動作を阻止するクラッチ装置と、第二の昇降コードに作用する自重降下防止装置を備える。このような構成により、第二の昇降コードを操作してスラット5の昇降操作が可能であり、第二の昇降コードに作用する自重降下防止装置によりスラット5の自重降下を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明は遮蔽材の下降にともなって昇降コードに作用させる昇降荷重を減少可能とし、小型かつ低コストで実現可能な遮蔽材の昇降装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態の横型ブラインドを示す正面図である。
【図2】伝達プーリーの断面図である。
【図3】捩じりコイルスプリングの出力トルク特性を示す説明図である。
【図4】伝達プーリーに伝達される荷重特性を示す説明図である。
【図5】伝達プーリーの出力トルク特性を示す説明図である。
【図6】巻取りプーリーから昇降コードに作用する昇降荷重特性を示す説明図である。
【図7】第二の実施の形態の伝達プーリー及び駆動プーリーを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドボックス
3 巻取りプーリー
5 遮蔽材(スラット)
7 昇降コード
9,21 荷重変換装置(伝達プーリー)
14,22 荷重変換装置(駆動プーリー)
15 荷重変換装置(伝達コード)
16 蓄勢バネ(捩じりコイルスプリング)

Claims (2)

  1. ヘッドボックスから遮蔽材を吊下支持し、前記ヘッドボックス内で回転可能に支持される巻取りプーリーから昇降コードを垂下し、前記昇降コードの下端を遮蔽材の下端部に接続して、該遮蔽材の下降にともなって昇降コードに作用する遮蔽材の吊下重量が減少するように構成し、バネにより前記巻取りプーリーを介して昇降コードに作用する昇降荷重に基づいて、前記吊下重量に抗して前記昇降コードを巻取りプーリーに巻取り可能とした遮蔽材の昇降装置において、
    前記バネを前記遮蔽材の下降にともなって蓄勢される捩じりコイルスプリングで構成し、前記吊下重量の変化の勾配と、前記遮蔽材の下降にともなう前記昇降荷重の変化の勾配とを近似させる荷重変換装置を、前記捩じりコイルスプリングと昇降コードとの間に介在させ
    前記荷重変換装置は、
    前記捩じりコイルスプリングの出力トルクが作用する円錐形の駆動プーリーと、
    前記ヘッドボックスに回転可能に支持された円錐形の伝達プーリーと、
    前記駆動プーリーと伝達プーリーとに巻着される伝達コードと、
    前記伝達コードは、前記駆動プーリーと伝達プーリーの一方から巻戻されて他方に巻き取られるとともに、一方のプーリーで小径側から大径側に巻戻しあるいは巻取られるとき、他方のプーリーで大径側から小径側へ巻取りあるいは巻戻されることと、
    前記伝達プーリーの回転トルクを前記巻取りプーリーに伝達する伝達装置とから構成し、
    前記荷重変換装置は、前記捩じりコイルスプリングの出力トルクを、巻取り径が変化する駆動プーリーと伝達プーリー、及び該駆動プーリーと伝達プーリーとの間に掛装される伝達コードを介して前記巻取りプーリーに前記昇降荷重として伝達し、
    前記伝達プーリー及び駆動プーリーの外周面には前記伝達コードを巻着する螺旋溝を形成し、前記螺旋溝は前記各プーリーの小径側から大径側に向かって徐々にピッチが大きくなるように形成して、各プーリーにおける伝達コードの巻取り位置及び巻き戻し位置を同一方向に等速で移動させるようにしたことを特徴とする遮蔽材の昇降装置。
  2. 前記巻取りプーリーを円錐形に形成し、前記昇降コードの巻取り時には、前記巻取りプーリーの大径側から小径側に向かって巻取るようにしたことを特徴とする請求項1記載の遮蔽材の昇降装置。
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