JP6295140B2 - ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、遮蔽材の下端を操作することで遮蔽材の昇降を行うようにしたブラインドに関する。
遮蔽材の下端を操作することで遮蔽材の昇降を行うようにしたブラインドとして、実用新案登録3134773号(特許文献1)に開示されるものが知られている。この特許文献1に開示されるブラインドは、ブラインドの上フレーム中にトーションバネを備えた昇降コード制御器と、昇降コードの上端が巻取り及び巻解きされるように連結される伝動ユニットとを設け、伝動ユニット及び昇降コード制御器にて生じる定常トルク作用に伴って昇降コードが巻取り及び巻解きされるようになっており、昇降コードの下端が連結されるブラインド本体下部の下フレームを昇降操作することによって、下フレームを押し引きする力と昇降コード制御器の定常トルク作用との釣り合いによって、ブラインド本体を下フレームの上げ下げと同期して自然に閉鎖または開放させることができるとともに、ブラインド本体の開閉位置を思うままに所要の位置で調整することができる。
実用新案登録3134773号公報
ところで、特許文献1に示されるブラインドでは、昇降コード制御器によるトルクを大きく設定すると、伝動ユニットとの間で生じるトルクバランスが崩れて、常に昇降コードを巻取る方向に力がかかり、ブラインド本体が開放される方向に上昇してしまう。一方、昇降コード制御器によるトルクを小さく設定すると、逆に昇降コードを巻解く方向に常に力がかかり、ブラインド本体が閉鎖される方向に下降してしまう。このように、ブラインド本体を所望の高さ位置にて保持させるには、昇降コード制御器によるトルクの厳密な調整が必要になるという問題があった。
さらに、特許文献1に示される下フレームを押し引きする力と昇降コード制御器の定常トルク作用との釣り合いによってブラインド本体を昇降及び停止させる構成を、中間バーを介して上下2段にブラインド本体を配置し、中間バーを昇降させることにより上側ブラインド本体と下側ブラインド本体との閉鎖割合を変化させるようにしたブラインドに適用すると、以下のような問題があった。すなわち、下側ブラインド本体を閉鎖させるために下フレームを引き下ろすと、下フレームに連結された昇降コードが下降する。この昇降コードは上側ブラインド本体及び中間バーを支持しているピッチコードと摩擦接触しながら上フレームに導入されているため、昇降コードの下降により中間バーに下降方向への力が加わる。このため、昇降コード制御器の定常トルクの作用にかかわらず、中間バーが下降してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、細かなトルクの調整を行うことなしに、遮蔽材を所望の高さ位置にて保持させることの可能なブラインドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、ヘッドボックスに取り付けられる第1遮蔽材と、第1遮蔽材の下端に取り付けられる中間バーと、中間バーに取り付けられる第2遮蔽材と、ヘッドボックスから昇降可能に垂下し、一端が第2遮蔽材の下端に取り付けられる昇降コードと、ヘッドボックスから昇降可能に垂下し、一端が前記中間バーに取り付けられる調光コードと、を備え、中間バーが操作されることにより、中間バーが昇降して第1遮蔽材と第2遮蔽材の露出割合が変化し、第2遮蔽材の下端が操作されることにより、第2遮蔽材が昇降するブラインドであって、昇降コード及び調光コードとそれぞれ連動し、中間バー及び第2遮蔽材の下端の非操作時に、昇降コード及び調光コードにかかる重量との釣り合いによって中間バー及び第2遮蔽材の下端を停止位置に維持させるように昇降コード及び調光コードに上昇方向の力を常時付与する昇降補助手段と、調光コードと連動し、第2遮蔽材の下端が下降方向に操作されたときに調光コードの下降を規制することで中間バーが追従して下降しないようにする下降防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインドが提供される。
かかる発明によれば、第2遮蔽材が下降方向に操作されたときに、下降防止手段によって中間バーが下降方向に追従するのが規制されるため、中間バーを停止位置に保持したまま第2遮蔽材のみを下降させることができる。
また、第1遮蔽材は上下方向に複数のプリーツが形成されたプリーツスクリーンであり、前記プリーツスクリーンのプリーツのピッチを一定間隔で保持するピッチコードの環状部に昇降コードが昇降可能に挿通しているものとしてもよい。これにより、第2遮蔽材が下降方向に操作されると、昇降コードが下降方向に移動し、昇降コードによってこれが挿通している環状部に下降方向の力が加わり環状部がプリーツを押し下げようとする。しかし、中間バーは下降防止手段によって停止位置に保持されるため、中間バーを下降させず、第2遮蔽材のみを下降させることができる。
また、調光コードの一端はヘッドボックス内において巻取ドラムに巻取り及び巻解き可能に連結されており、下降防止手段は、巻取ドラムの回転軸に設けられ、巻取ドラムに所定量のトルクを付与するようにしてもよい。このように、下降防止手段を巻取ドラムの回転軸に設けることにより、容易にヘッドボックスに組み込むことができるとともに、容易に回転軸にトルクを付与することができる。
また、下降防止手段は、ヘッドボックス内で固定されるケーシングと、ケーシング内で回転軸上に巻回されたクラッチバネとからなり、回転軸の回転によりクラッチバネとケーシングが係合して回転軸に所定量のトルクを付与するようにしてもよい。このように、下降防止手段は、ケーシングとクラッチバネとから構成されるため、簡単な構成で効果を発揮させることができるとともに、安価であるためコストを削減することができる。
また、本発明によれば、ヘッドボックスに上端が取り付けられる遮蔽材と、遮蔽材の下端に連結され、遮蔽材を吊り下げ支持する昇降コードとを備え、遮蔽材の下端が操作されることにより、遮蔽材の下端が昇降するブラインドであって、昇降コードと連動し、昇降コードに上昇方向の力を常時付与する昇降補助手段と、昇降コードと連動し、遮蔽材の下端の非操作時には、昇降補助手段と共働して前記昇降コードの昇降を規制することで遮蔽材が昇降しないようにする昇降防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインドが提供される。
かかる発明によれば、昇降補助手段により昇降コードに常時一定の大きさの上昇方向の力が付与されているため、昇降操作に大きな操作力を必要とせず、操作が容易であるとともに昇降補助手段により遮蔽材を停止位置に保持することができるため、ブラインドが大型化しても、遮蔽材の昇降が困難になったり、遮蔽材が自重により停止位置より下降したりしてしまうことを防止することができる。
また、昇降コードの一端はヘッドボックス内において巻取ドラムに巻取り及び巻解き可能に連結されており、昇降防止手段は、前記巻取ドラムの回転軸に設けられ、前記巻取ドラムに所定量のトルクを付与するようにしてもよい。このように、昇降防止手段を巻取ドラムの回転軸に設けることにより、容易にヘッドボックスに組み込むことができるとともに、容易に回転軸にトルクを付与することができる。
また、昇降防止手段は、ヘッドボックス内で固定されるケーシングと、ケーシング内で回転軸上に巻回されたクラッチバネとからなり、回転軸の回転によりクラッチバネとケーシングが係合して回転軸に所定量のトルクを付与するようにしてもよい。このように、昇降防止手段は、ケーシングとクラッチバネとから構成されるため、簡単な構成で効果を発揮させることができるとともに、安価であるためコストを削減することができる。
本発明によれば、中間バーの昇降により第1遮蔽材と第2遮蔽材の露出割合が変化するブラインドにおいては、第2遮蔽材が下降方向に操作されたときに、中間バーが下降方向に追従するのが規制されるため、中間バーを停止位置に保持したまま第2遮蔽材のみを下降させることができる。
また、一つの遮蔽材を備えたブラインドにおいては、ブラインドが大型化しても、遮蔽材の昇降が困難になったり、遮蔽材が自重により停止位置より下降してしまったりすることを防止することができる。なお、本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
本発明の第1の実施形態にかかるブラインドの正面図である。 ヘッドボックス内の平面図である。 ブラインドの側面図である。 図1の4−4断面図であり、第1スクリーンを畳み込んだ状態を示す。 図1の4−4断面図であり、第1スクリーンを展開した状態を示す。 下降防止手段の分解斜視図である。 下降防止手段の断面図である。 図7の8−8断面図である。 ブラインドの動作を説明する図であり、第1スクリーン及び第2スクリーンを畳み込んだ状態を示す側面図である。 ブラインドの動作を説明する図であり、ボトムレールを引き下げている状態を示す側面図である。 下降防止手段の断面図であり、クラッチバネとクラッチバネ支持体が一体に回転しているときの状態を示す。 中間バーを下降方向に操作している状態を示す側面図である。 中間バーを上昇方向に操作している状態を示す側面図である。 下降防止手段の断面図であり、クラッチバネが緩みクラッチバネ支持体のみが回転しているときの状態を示す。 ブラインドに下降防止手段を設けない場合の中間バー、ボトムレールの高さと引出し荷重、生地重量及び巻戻し荷重のグラフである。 ブラインドに下降防止手段を設けた場合の中間バー、ボトムレールの高さと引出し荷重、生地重量及び巻戻し荷重のグラフである。 第1の実施形態にかかるブラインドの応用例を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるブラインドの正面図である。 第2の実施形態にかかるブラインドの側面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかるブラインドについて、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、ブラインドの正面図である。図2は、ヘッドボックス内の平面図である。図3は、ブラインドの側面図である。図4は、第1スクリーンを畳上げた状態である。図5は、第1スクリーンを展開した状態である。
まず、図1〜図3を参照しながら、本実施形態にかかるブラインド100の構成を説明する。ブラインド100は、図1〜図3に示すように、ヘッドボックス110に上端が取り付けられる第1スクリーン120と、第1スクリーン120の下端に取り付けられる中間バー130と、中間バー130に上端が取り付けられる第2スクリーン140と、第2スクリーン140の下端に取り付けられるボトムレール150と、ヘッドボックス110から昇降可能に垂下し、下端が中間バー130に連結される調光コード160と、ヘッドボックス110から昇降可能に垂下し、下端がボトムレール150に連結される昇降コード170と、調光コード160と昇降コード170にそれぞれ連動し、中間バー130とボトムレール150の非操作時に、調光コード160と昇降コード170にかかる重量との釣り合いによって中間バー130及びボトムレール150を停止位置に維持させるように調光コード160と昇降コード170に上昇方向の力を常時付与する昇降補助手段180と、調光コード160と連動し、ボトムレール150が下降方向に操作されたときに、調光コード160の昇降を規制して中間バー130が下降しないようにする下降防止手段190と、を備えて構成される。そして、本実施形態にかかるブラインド100は、中間バー130が操作されることにより中間バー130が昇降して第1スクリーン120と第2スクリーン140の露出割合が変化し、ボトムレール150が操作されることにより第2スクリーン140が昇降する構成である。以下、ブラインド100の各構成について詳述する。
第1スクリーン120及び第2スクリーン140は、図3に示すように、上下方向に複数のプリーツが設けられて構成されており、第1、第2スクリーン120、140の背面側には、第1ピッチコード250、第2ピッチコード260がそれぞれ配設されている。第1ピッチコード250は、上端がヘッドボックス110に連結されており、下端が中間バー130に連結されている。一方、第2ピッチコード260は、上端が中間バー130に連結されており、下端がボトムレール150に連結されている。第1、第2ピッチコード250、260から第1、第2スクリーン120、140方向に第1、第2環状部251、261がそれぞれ突出しており、第1、第2環状部251、261は第1、第2スクリーン120、140の各プリーツのピッチが等間隔になるようにプリーツを背面側から保持している。
第1スクリーン120及び第2スクリーン140の各プリーツには、図4及び図5に示すように、スクリーン挿通孔121がそれぞれ形成されている。なお、第2スクリーン140のスクリーン挿通孔は図示していないが、第1スクリーンのスクリーン挿通孔121と同様の構成である。また、中間バー130には第1スクリーンのスクリーン挿通孔121と対応する位置に中間バー挿通孔が形成されている。第1スクリーンのスクリーン挿通孔121には、調光コード160と昇降コード170が順次挿通しており、調光コード160の下端は前述のように中間バー130に連結されている。一方、昇降コード170の下端は中間バー挿通孔を挿通して第2スクリーン140側に導出され、第2スクリーン140のスクリーン挿通孔を順次挿通して前述のようにボトムレール150に連結されている。さらに、昇降コード170は、第1、第2ピッチコード250、260の第1、第2環状部251、261もそれぞれ挿通している。
中間バー130とボトムレール150には、第1取っ手270と第2取っ手280がそれぞれ設けられており、第1、第2取っ手270、280を持って中間バー130やボトムレール150をそれぞれ昇降操作することができる。
ヘッドボックス110には、図1及び図2に示すように、底部の長手方向2か所に第1、第2挿通孔111、112がそれぞれ設けられている。第1、第2スクリーン120、140の幅方向2か所に配設される調光コード160及び昇降コード170は、対応する位置にある第1、第2挿通孔111、112に挿通している。
ヘッドボックス110内の長手方向一端側には、第1挿通孔111を挟んで2つの調光ドラム200がそれぞれ配設されており、2つの調光ドラム200はこれらの軸心を貫通する調光回転軸210によって一体回転するように構成されている。各調光ドラム200には、第1、第2挿通孔111、112からヘッドボックス110内にそれぞれ導入された2本の調光コード160の上端がそれぞれ連結されており、各調光ドラム200の回転により各調光コード160がそれぞれ巻取り及び巻解かれる。
ヘッドボックス110内の長手方向他端側には、第2挿通孔112を挟んで2つの昇降ドラム220がそれぞれ配設されており、2つの昇降ドラム220はこれらの軸心を貫通する昇降回転軸230によって一体回転するように構成されている。各昇降ドラム220には第1、第2挿通孔111、112からヘッドボックス110内にそれぞれ導入された2本の昇降コード170の上端がそれぞれ連結されており、各昇降ドラム220の回転により各昇降コード170がそれぞれ巻取り及び巻解かれる。
各調光ドラム200及び各昇降ドラム220には、昇降補助手段180がそれぞれ設けられている。調光ドラム200側の各昇降補助手段180の軸心には調光回転軸210がそれぞれ貫通しており、昇降ドラム220側の各昇降補助手段180の軸心には昇降回転軸230がそれぞれ貫通している。また、調光回転軸210の端部に下降防止手段190が設けられている。以下、昇降補助手段180及び下降防止手段190を詳細に説明する。
(昇降補助手段180)
昇降補助手段180は、図4及び図5に示すように、ヘッドボックス110に固定されるケース181と、ケース181内に配設されるばね182と、を備えて構成される。なお、図4及び図5は調光ドラム200側の昇降補助手段180を示している。以下、主に調光ドラム200側の構成について説明するが、昇降ドラム220側も同様な構成である。
ケース181は、ばね182が配設される円筒状の空間部181aと、空間部181aを構成する内壁面181bに形成され、ばね182の外周側端部182aが挿入される挿入溝181cと、空間部181aを挿通し、両端がケース181の両壁に回転自在に支持される回転筒状部181dと、調光コード160及び昇降コード170がそれぞれ挿通する挿通路181e、181fと、を備えて構成される。回転筒状部181d内には調光回転軸210(昇降ドラム220側は昇降回転軸230)が貫通しており、これにより、回転筒状部181dは調光回転軸210(昇降ドラム220側は昇降回転軸230)と一体に回転する。また、回転筒状部181dには、直径方向にスリット181d−1が形成されており、スリット181d−1にはばね182の内周側端部182bが挿入される。挿通路181e、181fは、ケース181の下部にそれぞれ設けられており、調光コード160及び昇降コード170のうちの一方又は両方がそれぞれ挿通し、調光コード160及び昇降コード170を調光ドラム200及び昇降ドラム220までそれぞれ導いている。
ばね182は、外周面がケース181の内壁面181bに圧接するように配設されており、外周側端部182aが挿入溝181cに挿入され、内周側端部182bがスリット181d−1に挿入されることによりケース181に連結される。また、ばね182の内周側端部182bは、回転筒状部181dが回転することにより回転筒状部181dに巻取られたり、巻解かれたりする。ばね182は、調光ドラム200が調光コード160を巻取る方向の力を調光回転軸210に常時付与しており、調光回転軸210に付与されるトルクの大きさは、調光コード160にかかる重量によって調光ドラム200に付与されるトルクと釣り合う大きさとなっている。ここで、調光コード160にかかる重量とは中間バー130の重量と畳み込まれて中間バー130に載置された第1スクリーン120の重量によって構成される。調光コード160にかかる重量は、第1スクリーン120の畳み込まれた量によって変化する。
また、昇降ドラム220側に配設される昇降補助手段180のばね182も、昇降ドラム220が昇降コード170を巻取る方向の力を昇降回転軸230に常時付与しており、昇降回転軸230に付与する力の大きさは昇降コード170かかる重量と釣り合う大きさとなっている。ここで、昇降コード170にかかる重量とは、ボトムレール150の重量と畳み込まれてボトムレール150に載置された第2スクリーン140の重量によって構成される。昇降コード170にかかる重量は、第2スクリーン140の畳み込まれた量によって変化する。
このように、昇降補助手段180は、調光回転軸210及び昇降回転軸230に調光ドラム200及び昇降ドラム220が調光コード160及び昇降コード170を巻取る方向の力を調光回転軸210及び昇降回転軸230に常時付与する作用を有するものである。
昇降補助手段180の動作について説明する。
図4に示すように、第1スクリーン120が全て畳み込まれている状態のとき、すなわち中間バー130が最も上昇しているときは、ばね182の内周側端部182bは回転筒状部181dに巻取られておらず、ばね182は空間部181aにおいて内壁面181b側に巻取られている状態となっている。この状態において、前述のように、ばね182は、調光ドラム200が調光コード160を巻取る方向のトルク(図中反時計方向のトルク)を調光回転軸210に常時付与しており、調光回転軸210に付与されるトルクの大きさは、調光コード160にかかる重量によって調光ドラム200に付与されるトルクと釣り合う大きさとなっている。これにより、調光ドラム200は回転を停止した状態が維持され、中間バー130は停止位置で維持される。
中間バー130を下降させると、図5に示すように、調光回転軸210と一体に回転筒状部181dが図中矢印Aで示される時計方向に回転するため、ばね182が内周側端部182bから回転筒状部181dに巻取られていく。前述のように、ばね182は、調光ドラム200が調光コード160を巻取る方向の力、すなわち図中矢印Aとは反対方向のトルク(図中反時計方向のトルク)を調光回転軸210に常時付与しており、調光回転軸210に付与されるトルクの大きさは、調光コード160にかかる重量によって調光ドラム200に付与されるトルクと釣り合う大きさとなっている。このため、中間バー130の操作を停止した際に、調光ドラム200が回転を停止し、中間バー130は停止位置で維持される。
(下降防止手段190)
次に、下降防止手段190について、図6〜図8を参照しつつ説明する。
下降防止手段190は、図6に示すように、ヘッドボックス110内で固定されるケーシング191と、ケーシング191に両端が回転可能に支持される筒状のクラッチバネ支持体192と、クラッチバネ支持体192に所定角度回転自在に嵌め合わされる同一形状の2つのクラッチバネ193と、を備えて構成され、調光回転軸210の回転により両クラッチバネ193とケーシング191が係合して調光回転軸210に所定量のトルクを付与するものである。
ケーシング191は、2つの部材を互いに組み付けることにより構成されており、両端部に、クラッチバネ支持体192の両端部が回転可能に嵌め合わされる嵌合部191aがそれぞれ設けられている。嵌合部191aはドーナツ形状をしており、中心の開口部191bに調光回転軸210が挿通するようになっている。また、ケーシング191内には、両クラッチバネ193の後述する両端部193a、193bがそれぞれ当接し、それ以上のクラッチバネ193の回転を規制する規制部191c、191dがそれぞれ形成されている。
クラッチバネ支持体192は、円筒状の形状を備え、外周面192aには各クラッチバネ193が嵌め合わされ、軸心192bには調光回転軸210が一体に回転するように貫通している。
各クラッチバネ193は、これらの両端部193a、193bが径方向外方向に突出するように屈曲しており、端部193aと端部193bのなす角度がケーシング191の両規制部191c、191dのなす角度よりも小さく設定されている。各クラッチバネ193は、これらの両端部193a、193bの位置がクラッチバネ支持体192の円周方向において同位置になるように対応付けられている。各クラッチバネ193は、これらの端部193a、193bが両規制部191c、191d間を移動している間は、クラッチバネ支持体192と一体に回転するが、これらの端部193a、193bが両規制部191c、191dのうちの一方の規制部に当接すると、調光回転軸210からクラッチバネ支持体192に付与されるトルクの大きさによって、クラッチバネ支持体192の回転を規制したり、許容したりする。
すなわち、各クラッチバネ193のクラッチバネ支持体192への締結力は、後述のように、昇降コード170の移動に追従して中間バー130に付与される下降方向の力によってクラッチバネ支持体192に付与されるトルクよりも大きく、中間バー130を昇降操作した際にクラッチバネ支持体192に付与されるトルクよりも小さく設定されている。
このため、昇降コード170の移動に追従して中間バー130が下降しようとする際には、クラッチバネ193の端部193a、193bが規制部191c、191dに当接することによってクラッチバネ支持体192の回転が規制される。一方、中間バー130を操作してこれを昇降させる際には、クラッチバネ193の端部193a、193bが規制部191c、191dに当接することによって拡径してクラッチバネ支持体192のみの回転を許容する。このとき、各クラッチバネ193はクラッチバネ支持体192の回転に若干の抵抗を与えているため、クラッチバネ支持体192を介して調光回転軸210にトルクが付与される。
次に、本実施形態のブラインド100の昇降動作について、図9〜図12を参照しながら説明する。
ブラインド100が開放されているときには、図9に示されるように、第1スクリーン120及び第2スクリーン140が畳み込まれて、中間バー130及びボトムレール150が最も上昇した位置にある。このとき、中間バー130及びボトムレール150は、調光コード160及び昇降コード170にかかる重量によって調光ドラム200及び昇降ドラム220に付与される調光コード160及び昇降コード170を巻解く方向へのトルクと、昇降補助手段180によって調光ドラム200及び昇降ドラム220に付与される調光コード160及び昇降コード170を巻取る方向へのトルクとが釣り合う大きさとなっている。このため、調光ドラム200及び昇降ドラム220が停止した状態となり、中間バー130及びボトムレール150が停止位置を維持されている。
次に、ボトムレール150の第2取っ手280を持って図10中矢印B方向に引き下ろすと、ボトムレール150とともに昇降コード170の下端が下方に引っ張られるため、昇降ドラム220が昇降コード170を巻解いていく。これにより、ボトムレール150が下降し第2スクリーン140が展開していく。この際、昇降コード170が図10中矢印C方向に移動するため、この昇降コード170の移動に伴って、第1ピッチコード250の第1環状部251が、昇降コード170との摩擦によって下方に引っ張られる。これにより、図中矢印Dで示すように、第1ピッチコード250が下降しようとするため、中間バー130及びこれに連結されている調光コード160にも下降方向の力が加わる。このため、調光ドラム200が調光コード160を巻解く方向に回転しようとするが、図11に示すように、下降防止手段190のクラッチバネ支持体192が調光回転軸210と一体に図中E方向に若干回転すると、直ちにクラッチバネ193の端部193aが規制部191cに当接する。クラッチバネ193のクラッチバネ支持体192への締結力は昇降コード170の移動に追従して中間バー130を下降させようとする際に調光回転軸210に付与されるトルクよりも大きく設定されているため、クラッチバネ支持体192はそれ以上の回転が規制される。これにより、中間バー130がボトムレール150の下降に追従して下降することがない。
図10に示す状態からボトムレール150の第2取っ手280を持って上昇させると、ボトムレール150とともに昇降コード170の下端が上方に引き上げられる。このため、昇降補助手段180の作用により、昇降ドラム220が昇降コード170を巻取る方向に回転する。これにより、ボトムレール150の上昇に伴って昇降コード170が上昇してくため、第2スクリーン140が畳み込まれていく。そして、ボトムレール150を最も上昇させると図9に示す状態になる。
次に、図10に示す状態から中間バー130の第1取っ手270を持って図12中矢印F方向に引き下すと、中間バー130とともに調光コード160の下端が下方に引っ張られるため、調光ドラム200が昇降コード170を巻解く方向に回転する。これにより、調光回転軸210を介して下降防止手段190のクラッチバネ支持体192が図11中矢印E方向に回転し、クラッチバネ193の端部193aが規制部191cに当接する。ここで、クラッチバネ193のクラッチバネ支持体192への締結力は、中間バー130を操作してこれを昇降させる際に調光回転軸210に付与されるトルクよりも小さく設定されているため、クラッチバネ193の端部193aが規制部191cに当接することによって、クラッチバネ193は拡径してクラッチバネ支持体192のみの回転を許容する。このとき、クラッチバネ193はクラッチバネ支持体192の回転に若干の抵抗を与えているため、調光回転軸210はクラッチバネ支持体192を介してトルクが付与されながら図11中E方向に回転していく。これにより、調光ドラム200が調光コード160を巻解き、図12中矢印Gで示すように、中間バー130の下降に伴って調光コード160が下降していくため、第1スクリーン120が展開し、第1スクリーン120と第2スクリーン140の露出割合が変化する。
次に、図13に示すように、中間バー130の第1取っ手270を持って図13中矢印H方向に引き上げると、中間バー130とともに調光コード160の下端が上方に引き上げられる。このため、昇降補助手段180の作用により、調光回転軸210は調光ドラム200が調光コード160を巻取る方向に回転する。これにより、調光回転軸210を介して下降防止手段190のクラッチバネ支持体192が図14中矢印I方向に回転し、クラッチバネ193の端部193bが規制部191dに当接する。ここで、クラッチバネ193のクラッチバネ支持体192への締結力は、中間バー130を操作してこれを昇降させる際に調光回転軸210に付与されるトルクよりも小さく設定されているため、クラッチバネ193の端部193bが規制部191dに当接することによって、クラッチバネ193は拡径してクラッチバネ支持体192のみの回転を許容する。このとき、両クラッチバネ193はクラッチバネ支持体192の回転に若干の抵抗を与えているため、調光回転軸210はクラッチバネ支持体192を介してトルクが付与されながら図14中I方向に回転していく。これにより、昇降補助手段180の作用により調光ドラム200が調光コード160を巻取り、図13中矢印Jで示すように、中間バー130の上昇に伴って調光コード160が上昇してくため、第1スクリーン120が畳み込まれて、第1スクリーン120と第2スクリーン140の露出割合が変化する。
本実施形態のブラインド100には、中間バー130がボトムレール150の下降に追従して下降しないようにする下降防止手段190が設けられているが、ブラインド100に、下降防止手段190を設けない場合と設けた場合の引出し荷重a1の変化を、中間バー130の高さの推移によって変化する生地重量b及び巻戻し荷重cと対応付けて表したグラフである図15及び図16を参照しながら比較する。図15は下降防止手段190を設けない場合であり、図16は下降防止手段190を設けた場合である。
なお、図15及び図16において、引出し荷重a1とは、調光コード160を調光ドラム200から引き出すときの荷重であり、生地重量bとは、中間バー130の昇降の際に、中間バー130上に載置される折り畳まれた第1スクリーン120の重量である。そして、巻戻し荷重cとは第1スクリーン120が計測高さにおいて停止状態にあるとき、調光ドラム200が調光コード160を巻取るときの荷重である。巻戻し荷重cは、調光ドラム200が停止状態のため下降防止手段190が作動しておらず、荷重はほぼ一定の値となる。
この比較に用いたブラインド100は、高さ2000mm、幅2000mmの大きさであり、高さ100mmのたたみ上げ毎の生地部増加荷重が99.6g、レール重量が413.8gのものである。
図15中矢印Jで示すように、引出し荷重a1と巻戻し荷重cの間に生地重量があれば、昇降補助手段180と調光コード160にかかる重量との釣り合いがとれるため、中間バー130は操作が停止された高さで停止する。しかし、下降防止手段190を設けていないブラインド100の場合、図15に示すように、上からの高さが0cm、つまり、中間バー130が最も上昇した位置で停止している場合、引出し荷重a1と生地重量bの荷重とが接近している。このため、第1スクリーン120に何らかの荷重が付加されると、昇降補助手段180と調光コード160にかかる重量との釣り合いがとれずに下降してしまうおそれがある。
一方、ブラインド100に下降防止手段190を設けて引出し荷重を増やすことによって、図16に示すように、下降防止手段190を設けていない場合の点線で示す引出し荷重a1を、実線で示す引出し荷重a2に図中矢印Kで示すように上方にオフセットさせることができる。これにより、引出し荷重a2と生地荷重cとが離間するため、第1スクリーン120に何らかの荷重が付加されても、中間バー130を停止位置で維持させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ボトムレール150が下降方向に操作されたときに、下降防止手段190によって中間バー130が下降方向に追従するのが規制されるため、中間バー130を停止位置に保持したままボトムレール150のみを下降させることができる。
また、ボトムレール150が下降方向に操作されると、昇降コード170が下降方向に移動し、昇降コード170によってこれが挿通している第1環状部251に下降方向の力が加わり第1環状部251が第1スクリーン120のプリーツを押し下げて、中間バー130を下降させようとする。しかし、中間バー130は下降防止手段190によって停止位置に保持されるため、中間バー130を下降させず、ボトムレール150のみを下降させることができる。
また、下降防止手段190を調光回転軸210に設けることにより、容易にヘッドボックス110に組み込むことができるとともに、容易に調光回転軸210にトルクを付与することができる。
また、下降防止手段190は、ケーシング191とクラッチバネ193とから構成されるため、簡単な構成で効果を発揮させることができるとともに、安価であるためコストを削減することができる。
(応用例1)
次に、第1の実施形態にかかるブラインドの応用例1について、図17を参照しながら説明する。本応用例1では、第1の実施形態にかかるブラインド100の第1スクリーン120及び第2スクリーン140をハニカムスクリーン290にそれぞれ変更したものである。本応用例1では第1スクリーン120及び第2スクリーン140をハニカムスクリーンに変更したため、第1ピッチコード250及び第2ピッチコード260は設けられていない。その他の部分については、上記と同様であるため、重複説明を省略する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかるブラインド300について、図18及び図19を参照しながら説明する。本実施形態では、ブラインド300は、ヘッドボックス310に上端が取り付けられるスクリーン320と、スクリーン320の下端に取り付けられるボトムレール330と、ヘッドボックス310から垂下し、下端がボトムレール330に連結される昇降コード340と、昇降コード340に連動し、昇降コード340に常時一定の大きさの上昇方向の力を付与する昇降補助手段350と、スクリーン320の非操作時に、昇降補助手段350との共働によりスクリーン320を停止位置に保持する昇降防止手段360と、を備えて構成される。以下、ブラインド300の各構成について詳述する。
スクリーン320は、図19に示すように、上下方向に複数のプリーツが設けられて構成されており、スクリーン320の背面側には、ピッチコード370が配設されている。ピッチコード370は、上端がヘッドボックス310に連結されており、下端がボトムレール330に連結されている。ピッチコード370からスクリーン320方向に複数の環状部371が突出しており、環状部371はスクリーン320のプリーツのピッチが等間隔になるようにプリーツを背面側から保持している。
スクリーン320の幅方向2か所には、各プリーツに図示していない挿通孔がそれぞれ形成されており、挿通孔にはヘッドボックス310から昇降可能に垂下した昇降コード340が順次挿通してボトムレール330に連結されている。なお、昇降コード340は、スクリーン320を挿通するとともに、環状部371も挿通している。
ボトムレール330には、取っ手380が設けられており、取っ手380を持ってボトムレール330を昇降操作することができる。
ヘッドボックス310には、図18に示すように、底部の長手方向2か所に挿通孔311がそれぞれ設けられており、スクリーン320の幅方向2か所に配設される昇降コード340が、それぞれの位置と対応する位置にある挿通孔311にそれぞれ挿通している。
ヘッドボックス310内の各挿通孔311と対応する位置には、2つの昇降ドラム390がそれぞれ配設されており、2つの昇降ドラム390はこれらの軸心を貫通する回転軸400によって一体回転するように構成されている。各昇降ドラム390には各挿通孔311からヘッドボックス310内にそれぞれ導入された2本の昇降コード340の上端がそれぞれ連結されており、各昇降ドラム390の回転により各昇降コード340がそれぞれ巻取り及び巻解かれる。
各昇降ドラム390には昇降補助手段350がそれぞれ設けられており、各昇降補助手段350の軸心には回転軸400がそれぞれ貫通している。また、回転軸400の一端部に昇降防止手段360が設けられている。昇降補助手段350は、図4及び図5に示す第1の実施形態の昇降補助手段180と同一構成であり、同様の作用を有し、昇降防止手段360は、図6〜図8に示す第1の実施形態の下降防止手段190と同一の構成であり、同様の作用を有する。このため、昇降補助手段350及び昇降防止手段360の説明を省略するものとする。
ただし、本実施形態においては、第1の実施形態の調光ドラム200は設けられていないため、昇降補助手段350と昇降防止手段360は昇降ドラム390にのみ作用するものである。また、本実施形態においては、昇降補助手段350が昇降ドラム390に付与する昇降コード340を巻取る方向に回転させるトルクは、昇降コード340にかかる重量により昇降ドラム390を昇降コード340を巻取る方向に回転させるトルクと完全に釣り合っているわけではなく、昇降補助手段350のみでは昇降ドラム390を停止させてボトムレール330を停止位置に保持することができない構成となっている。これにより、昇降防止手段360と共働してボトムレール330を停止位置に保持する構成となっている。
次に、本実施形態のブラインド300の昇降動作について説明する。
ボトムレール330は、これの操作時において、昇降補助手段350と昇降防止手段360との共働により停止位置に保持されている。すなわち、昇降補助手段350は昇降ドラム390に昇降コード340を巻取る方向に回転させるトルクを常時付与しているが、このトルクよりも昇降ドラム390が昇降コード340を巻解く方向に回転しようとする力のほうが大きい。このため、昇降ドラム390が昇降コード340を巻解く方向に回転しようとするが、図11に示すように、昇降防止手段360のクラッチバネ支持体362が回転軸400と一体に図中E方向に若干回転すると、直ちにクラッチバネ363の端部363aが規制部361cに当接する。ここで、スクリーンやボトムレール330の自重により回転軸400に付与されるトルクよりも、クラッチバネ363のクラッチバネ支持体362への締結力の方が大きく設定されているため、クラッチバネ支持体362はそれ以上の回転が規制される。これにより、回転軸400を介して昇降ドラム390の回転が規制されるので、ボトムレール330が下降せず、停止位置に保持される。
次に、スクリーンを展開させるために、ボトムレール330の取っ手380を持って下降させると、ボトムレール330とともに昇降コード340の下端が下方に引っ張られるため、昇降ドラム390が昇降コード340を巻解く方向に回転する。これにより、回転軸400を介して昇降防止手段360のクラッチバネ支持体が図11中矢印E方向に回転し、クラッチバネ363の端部363aが規制部361cに当接する。ここで、クラッチバネのクラッチバネ支持体への締結力は、ボトムレール330を操作してこれを昇降させる際に回転軸400に付与されるトルクよりも小さく設定されているため、クラッチバネ363の端部が規制部に当接することによって、クラッチバネは拡径してクラッチバネ支持体のみの回転を許容する。このとき、両クラッチバネはクラッチバネ支持体の回転に若干の抵抗を与えているため、回転軸400はクラッチバネ支持体を介してトルクが付与されながら図11中E方向に回転する。これにより、昇降ドラム390の回転が許容されるため、ボトムレール330の下降に伴って昇降コード340が巻解かれスクリーンが展開していく。
次に、スクリーンを畳み込むために、ボトムレール330の取っ手380を持って引き上げると、ボトムレール330とともに昇降コード340の下端が上方に引き上げられる。このため、昇降補助手段350の作用により、昇降ドラムが昇降コード340を巻取る方向に回転軸400を回転させる。これにより、回転軸400を介して昇降防止手段360のクラッチバネ支持体が図14中矢印I方向に回転し、クラッチバネ363の端部363bが規制部361dに当接する。ここで、クラッチバネのクラッチバネ支持体への締結力は、ボトムレール330を操作してこれを昇降させる際に回転軸400に付与されるトルクよりも小さく設定されているため、クラッチバネの端部が規制部に当接することによって、クラッチバネは拡径してクラッチバネ支持体のみの回転を許容する。このとき、両クラッチバネはクラッチバネ支持体の回転に若干の抵抗を与えるため、回転軸400はクラッチバネ支持体を介してトルクが付与されながら図14中I方向に回転する。これにより、昇降ドラム390の回転が許容されるため、昇降補助手段350の作用により昇降ドラムが昇降コード340を巻取り、ボトムレール330の上昇に伴って昇降コード340が巻取られていくため、スクリーンが畳み込まれていく。
以上説明したように、本実施形態によれば、昇降補助手段350により昇降ドラムに常時一定の大きさの昇降コード340を巻取る方向のトルクが付与されているため、ボトムレール330を下降させる際の操作荷重が、昇降補助手段350が設けられていないボトムレール330を操作する操作荷重よりも小さくなる。また、ボトムレール330を上昇操作する際も、昇降補助手段350により、ボトムレール330に上昇させる方向の力が作用しているため、操作荷重が小さくなる。これにより、ボトムレール330の昇降操作に大きな操作力を必要とせず、操作が容易である。
さらに、昇降防止手段360のクラッチバネのクラッチバネ支持体への締結力は、ボトムレール330自身やスクリーンの全自重によって昇降ドラムに付与される昇降コード340を巻き取る方向のトルクから昇降補助手段350から昇降ドラムに付与されるトルクとの差よりも大きく設定されている。このため、ボトムレール330の非操作時に、昇降補助手段350と下降防止手段とが共働して昇降ドラムの回転を規制することができるので、ボトムレール330を停止位置に保持することができる。
このように、昇降補助手段350と昇降防止手段360との共働によりボトムレール330を停止位置に保持する構成であるため、ブラインドが大型化して、ボトムレール330やスクリーンの全重量が重くなっても、ボトムレール330を確実に停止位置に保持することができるとともに、昇降補助手段350の作用によりボトムレール330の昇降操作も容易に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第1の実施形態において、第1スクリーン120をプリーツスクリーンとし、第2スクリーン140をハニカムスクリーンとしたり、第1スクリーン120を横型ブラインドのスラットとし、第2スクリーン140をプリーツスクリーンとしたりするなど、別の種類の遮蔽材で構成してもよい。
また、第2の実施形態のブラインド300を、ハニカムスクリーンを用いたブラインドとしたり、横型ブラインドとしたりしてもよい。
110、310 ヘッドボックス
120 第1スクリーン
130 中間バー
140 第2スクリーン
170、340 昇降コード
180、350 昇降補助手段
190 下降防止手段
200 調光ドラム(巻取ドラム)
360 昇降防止手段
390 巻取ドラム
400 回転軸

Claims (7)

  1. ヘッドボックス(110)に取り付けられる第1遮蔽材(120)と、
    前記第1遮蔽材の下端に取り付けられる中間バー(130)と、
    前記中間バーに取り付けられる第2遮蔽材(140)と、
    前記ヘッドボックスから昇降可能に垂下し、一端が前記第2遮蔽材の下端に取り付けられる昇降コード(170)と、
    前記ヘッドボックスから昇降可能に垂下し、一端が前記中間バーに取り付けられる調光コード(160)と、
    前記調光コードを巻取り及び巻解き可能な回転軸と、
    を備え、
    前記中間バーが操作されることにより、前記中間バーが昇降して前記第1遮蔽材と前記第2遮蔽材の露出割合が変化し、前記第2遮蔽材の下端が操作されることにより、前記第2遮蔽材が昇降するブラインドであって、
    前記昇降コード及び前記調光コードとそれぞれ連動し、前記中間バー及び前記第2遮蔽材の下端の非操作時に、前記昇降コード及び前記調光コードにかかる重量との釣り合いによって前記中間バー及び前記第2遮蔽材の下端を停止位置に維持させるように前記昇降コード及び前記調光コードに上昇方向の力を常時付与する昇降補助手段(180)と、
    前記中間バーの自重による前記回転軸の回転は阻止するが、前記中間バーに自重を超える操作力が付与されると、前記回転軸の回転を許容する下降防止手段(190)と、
    を備えたことを特徴とする、ブラインド。
  2. 前記第1遮蔽材は上下方向に複数のプリーツが形成されたプリーツスクリーンであり、前記プリーツスクリーンのプリーツのピッチを一定間隔で保持するピッチコードの環状部に前記昇降コードが昇降可能に挿通していることを特徴とする、請求項1に記載のブラインド。
  3. 前記調光コードの一端は前記ヘッドボックス内において巻取ドラムに巻取り及び巻解き可能に連結されており、
    前記下降防止手段は、前記巻取ドラムの前記回転軸に設けられ、前記巻取ドラムに所定量のトルクを付与することを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラインド。
  4. 前記下降防止手段は、前記ヘッドボックス内で固定されるケーシング(191)と、前記ケーシング内で前記回転軸上に巻回されたクラッチバネ(193)とからなり、前記回転軸の回転により前記クラッチバネと前記ケーシングが係合して前記回転軸に所定量のトルクを付与することを特徴とする、請求項3に記載のブラインド。
  5. ヘッドボックスに上端が取り付けられる遮蔽材と、前記遮蔽材の下端に連結され、前記遮蔽材を吊り下げ支持する昇降コードと、前記昇降コードを巻取り及び巻解き可能な回転軸と、を備え、前記遮蔽材の下端が操作されることにより、前記遮蔽材の下端が昇降するブラインドであって、
    前記昇降コードと連動し、前記昇降コードに上昇方向の力を常時付与する昇降補助手段(350)と、
    前記遮蔽材の下端の非操作時における前記遮蔽材の下端の自重による下降方向あるいは昇降補助手段の作用による上昇方向の前記回転軸の回転は阻止するが、前記遮蔽材の下端に自重あるいは昇降補助手段の作用を超える操作力が付与されると、前記回転軸の回転を許容する昇降防止手段(360)と、
    を備えたことを特徴とする、ブラインド。
  6. 前記昇降コードの一端は前記ヘッドボックス内において巻取ドラム(390)に巻取り及び巻解き可能に連結されており、
    前記昇降防止手段は、前記巻取ドラムの前記回転軸に設けられ、前記巻取ドラムに所定量のトルクを付与することを特徴とする、請求項5に記載のブラインド。
  7. 前記昇降防止手段は、前記ヘッドボックス内で固定されるケーシング(361)と、前記ケーシング内で前記回転軸上に巻回されたクラッチバネ(363)とからなり、前記回転軸の回転により前記クラッチバネと前記ケーシングが係合して前記回転軸に所定量のトルクを付与することを特徴とする、請求項6に記載のブラインド。
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