JP2018071209A - 横型ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】スラットを略水平に保持して昇降させるスラットに対しボトムレールの下限時に自動遮蔽可能とする横型ブラインド、及びスラットを水平に保持して昇降可能とする横型ブラインドを提供する。【解決手段】本発明の横型ブラインドは、ヘッドボックス1内に回転可能に支持されたチルトドラム51からラダーコード2を介して多数段のスラット3とともにボトムレール4を支持し、駆動軸12の回転操作により回転するチルトドラム51で多数段のスラット3を同位相で角度調節可能とし、昇降コード11によるボトムレール4の昇降動作により多数段のスラット3の昇降を可能としている際に、所定のラダーコードの前後一対の縦糸のうちいずれか一方に一端を接続する吊上コード15と、吊上コード15の他端を接続し吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせる吊上コード可動装置14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、多数段のスラットの昇降操作及び角度調節操作を可能とする横型ブラインドに関する。
横型ブラインドは、ヘッドボックスから吊り下げられるラダーコードに支持された多数段のスラットを昇降させたり、チルトさせたりすることによって、室内に取り込む日射量の調整が可能となっている。
例えば、ラダーコードの下端にボトムレールが配置され、ボトムレールに取着された昇降コードをヘッドボックス内への引き込み、或いはヘッドボックスからの引き出しを行うことによって、ボトムレールを昇降させることによりスラットを昇降させることができる。
このような横型ブラインドのうち、スラットを傾斜させた状態で昇降させる構成のものもあるが、スラットと昇降コードの干渉を軽減し、スラットのスムーズな降下のために、或いはスラットの上昇時における昇降コードの摩耗軽減のために、スラットを水平に保持して昇降することが推奨される。
そこで、巻取軸で昇降コードを巻き取り又は巻き戻すことによりスラットを昇降させる際に、スラットを水平に保持して昇降可能な水平昇降機構を設ける横型ブラインドが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、昇降コードの引き操作でスラットを昇降させ、スラットの下降操作を円滑にかつ適当な速度で行い得る横型ブラインドの操作装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
スラットの下降操作を円滑にかつ適当な速度で行うための速度調整装置(特許文献2に開示されるブレーキ装置)は、昇降コードの移動速度を制限してスラットの下降時の移動速度を一定値以下に制動する装置であり、このような速度調整装置を設けることで、下降時のみ減速してブレーキ力を働かせ減速してボトムレール及びスラットを降下させることができる。
特開2016−30985号公報 特開平10−140950号公報
上述した特許文献1のように、巻取軸で昇降コードを巻き取り又は巻き戻すことによりスラットを昇降させる際に、スラットを水平に保持して昇降可能な水平昇降機構を設ける技法が開示されているが、より簡素な構成で、スラットを水平に保持して昇降可能とする技法が望まれる。
また、上述した特許文献2のように、昇降コードの引き操作でスラットを昇降させる横型ブラインドの場合でも、スラットと昇降コードの干渉を軽減し、スラットのスムーズな降下のために、或いはスラットの上昇時における昇降コードの摩耗軽減のために、スラットを水平に保持して昇降することが推奨される。一方で、ボトムレールを下限位置に下降させたときには遮蔽状態となっていることが実用的である。
このため、スラットを水平に保持してボトムレールを下限位置まで下降させるときには下降終了時に自動的にスラットを正遮蔽状態とし、ボトムレールの下限位置から正遮蔽状態にあるスラットを上昇させるときには、上昇開始時に自動的にスラットを水平状態へと遷移させる技法が望まれる。
本発明の第1の目的は、上述の問題に鑑みて、スラットを略水平に保持して昇降させるスラットに対しボトムレールの下限時に自動遮蔽可能とする横型ブラインドを提供することにある。
本発明の第2の目的は、上述の問題に鑑みて、スラットを水平に保持して昇降可能とする横型ブラインドを提供することにある。
本発明の横型ブラインドは、ヘッドボックス内に回転可能に支持されたチルトドラムからラダーコードを介して多数段のスラットとともにボトムレールを支持し、駆動軸の回転操作により回転する前記チルトドラムで前記多数段のスラットを同位相で角度調節可能とし、昇降コードによる前記ボトムレールの昇降動作により前記多数段のスラットの昇降を可能とする横型ブラインドであって、所定のラダーコードの前後一対の縦糸のうちいずれか一方に一端を接続する吊上コードと、前記吊上コードの他端を接続し前記吊上コードに対して所定の引き込み力を生じさせる吊上コード可動装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コードは、前記所定のラダーコードの前後一対の縦糸のうちいずれか一方に対し最上段のスラットの近傍位置、もしくは最上段のスラットより上位の位置で接続されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードを前記ヘッドボックスから引き込み、或いは引き出すことにより、前記多数段のスラットの角度を遷移させるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの移送量により、前記多数段のスラットにおける略水平状態と遮蔽状態とを遷移させるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの移送量の選択により、前記多数段のスラットにおける遮蔽状態を為すスラット角度を選択可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記昇降コードの移動速度を制限してスラットの下降時の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を更に備えることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上げコードは、単一のコードか、又は中継器を介した複数のコードからなることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置により前記吊上コードに対して生じさせる当該所定の引き込み力は、前記吊上コードの一端を接続する当該所定のラダーコードの縦糸の負荷が所定値未満になるときに、前記吊上コードによる当該縦糸の吊り上げを可能とし、前記多数段のスラットを遮蔽状態から略水平状態へと遷移させるよう設定されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置により前記吊上コードに対して生じさせる当該所定の引き込み力は、前記吊上コードの一端を接続する当該所定のラダーコードの縦糸の負荷が所定値以上になるときに、前記吊上コードによる当該縦糸の吊り上げを不能とし、前記多数段のスラットを略水平状態から遮蔽状態へと遷移させるよう設定されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードに対して当該所定の引き込み力を生じさせるために、一方向へ付勢する付勢手段を有する直動ダンパーか、或いは、一回転方向へ付勢する付勢手段を有する回転又は揺動ダンパーからなることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置における付勢手段は、前記吊上コードに対して前記ボトムレールの重量に応じた当該所定の引き込み力を生じさせるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの一端を取着する可動ロッドに対し一方向へ付勢する付勢手段を有する直動ダンパーからなり、前記可動ロッドのストローク量を前記吊上コードの移送量に対応させ、前記ボトムレールの重量が当該所定のラダーコードの縦糸の負荷として加わる値を閾値として前記可動ロッドの相対位置を可変させるように前記付勢手段によって一方向に常に付勢させることにより、前記多数段のスラットにおける略水平状態と遮蔽状態とを遷移させるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記昇降コードは、引き操作可能にヘッドボックスから外部に導出されるか、或いは前記駆動軸の回転操作により回転する巻取軸で巻き取り又は巻き戻し可能に、前記巻取軸に取着されていることを特徴とする。
本発明によれば、スラットの昇降操作に起因するコード品質の維持、又は操作性を改善することができる。特に、スラットを水平に保持してボトムレールを下限位置まで下降させるときには下降終了時に自動的にスラットを正遮蔽状態とし、ボトムレールの下限位置から正遮蔽状態にあるスラットを上昇させるときには、上昇開始時に自動的にスラットを水平状態へと遷移させる横型ブラインドを構成することができる。
また、スラットを水平に保持して昇降可能とする横型ブラインドを構成することができる。
本発明による第1実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a)は本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおけるヘッドボックス内の概略構成を実施例として簡略的に示す平面図であり、(b)はその変形例を示す平面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドの全体動作の一例を示す側面図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける吊上コード可動装置の概略構成とボトムレール下降時におけるその動作を簡略的に示す側面図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける吊上コード可動装置の概略構成とボトムレール下限位置におけるその動作を簡略的に示す側面図である。 本発明による第2実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a)は本発明による第3実施形態の横型ブラインドにおけるヘッドボックス内の概略構成を実施例として簡略的に示す平面図であり、(b)はその変形例を示す平面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第3実施形態の横型ブラインドの全体動作を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスラットの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
図1は、本発明による第1実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の左右両側及びその中央から吊下するラダーコード2を介して多数段のスラット3が支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持されている。ヘッドボックス1は、複数のブラケット6を介して天井面等の取付面へ固定される。
また、ヘッドボックス1から、例えば室外側又は室内側のラダーコード2に併設して複数の昇降コード11が垂下され、その昇降コード11の一端にボトムレール4が取着されている。複数の昇降コード11の各他端は、ヘッドボックス1内で右方に案内されてストッパー装置13を介した後、コード出口1aから外部へと垂下され、コードイコライザー8に連結される。
ヘッドボックス1内にはラダーコード2及び昇降コード11を支持する支持部材5が配設され、この支持部材5には六角棒状の駆動軸12が挿通されている。
支持部材5にはチルトドラム51が回転可能に支持され、このチルトドラム51に駆動軸12が相対回転不能に挿通されている。従って、駆動軸12が回転されると、当該チルトドラム51が回転し、ラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度が同位相で調節されるようになっている。
この駆動軸12の一端は、ヘッドボックス1の一端に配設されるギヤボックス(図示せず)の出力軸に嵌合されている。当該ギヤボックスの入力軸は、ヘッドボックス1の一端から斜め下方に突出され、その入力軸からチルトポール9が吊下支持されている。そして、チルトポール9を回転させると、当該ギヤボックスを介して駆動軸12が回転される。
図1に示す例では、コード出口1aから垂下される複数の昇降コード11の各末端を連結するコードイコライザー8の下端には操作コード7の一端が取着されている。操作コード7の他端はボトムレール4に取着されている。
ただし、複数の昇降コード11の操作のために外部へ導出する変形例として、複数の昇降コード11の各末端をコード出口1aから垂下せずに、チルトポール9内に案内しその下端部において、つまみに接続される構成とすることもできる。
図1に示す例では、操作コード7やコードイコライザー8、或いは複数の昇降コード11を操作してコード出口1aから昇降コード11をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール4が引き上げられて、スラット3が上昇する。昇降コード11の引き出し操作を停止すれば、ストッパー装置13が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止される。また、ストッパー装置13の作動を解除すれば、スラット3及びボトムレール4はその自重に基づいて下降する。
このように多数段のスラット3の昇降操作及び角度調節操作を可能とする横型ブラインドにおいては、スラットと昇降コードの干渉を軽減し、スラットのスムーズな降下のために、或いはスラットの上昇時における昇降コードの摩耗軽減のために、スラットを水平に保持して昇降させることが好ましい。
そこで、本実施形態の横型ブラインドは、スラット3を水平に保持してボトムレール4を下限位置まで下降させるときには下降終了時に自動的にスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)或いは逆遮蔽状態(逆全閉状態)とし、ボトムレール4の下限位置から正遮蔽状態(全閉状態)或いは逆遮蔽状態(逆全閉状態)にあるスラット3を上昇させるときには、上昇開始時に自動的にスラット3を水平状態へと遷移させるようになっている。
具体的に、本実施形態の横型ブラインドでは、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対の縦糸のうちいずれか一方(本例では室外側の縦糸)に一端を接続する吊上コード15と、吊上コード15の他端を接続し当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせる吊上コード可動装置14とを備えるよう構成される。
図2(a)は、図1に示す本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおけるヘッドボックス1内の概略構成を実施例として簡略的に示す平面図であり、図2(b)はその変形例を示す平面図である。
まず、図2(a),(b)に示す構成では、ヘッドボックス1の左右両側の支持部材5の室外側端部近傍、及びヘッドボックス1の中央側の支持部材5の室内側端部近傍に設けられる滑車位置5aから、複数の昇降コード11の各一端が垂下される。滑車位置5aから垂下される当該複数の昇降コード11の各一端はボトムレール4に取着される。一方、複数の昇降コード11の各他端は、ヘッドボックス1内で右方に案内されてストッパー装置13を介した後、コード出口1aから外部へと垂下され、コードイコライザー8に連結される。各支持部材5には、ラダーコード2の前後一対の縦糸が垂下される。
ここで、図2(a)に示す本実施形態の実施例では、1つの吊上コード可動装置14と、支持部材5の数に対応する複数の吊上コード15が用いられる。
吊上コード可動装置14は、直動ダンパーとして構成され、本体ケース141と、一方向に常に付勢されて所定のストローク量で直線状に可動する可動ロッド142とを備えている。可動ロッド142の先端部143は、複数の吊上コード15の末端を係止可能となっている。
そして、複数の吊上コード15の各一端が、ヘッドボックス1の左右両側及び中央側に配設される各支持部材5における室外側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。この滑車位置5bから垂下される複数の吊上コード15の各一端は、最上段のスラット3の近傍位置にて、それぞれのラダーコード2の前後一対の縦糸のうち室外側の縦糸に接続される。また、1つの吊上コード可動装置14における可動ロッド142の先端部143に複数の吊上コード15の各他端が取着される。
一方、図2(b)に示す変形例では、支持部材5の数に対応する複数の吊上コード可動装置14と、複数の吊上コード可動装置14の数に対応する複数の吊上コード15が用いられる。
そして、複数の吊上コード15の各一端が、ヘッドボックス1の左右両側及び中央側に配設される各支持部材5における室外側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。この滑車位置5bから垂下される複数の吊上コード15の各一端は、最上段のスラット3の近傍位置にて、それぞれのラダーコード2の前後一対の縦糸のうち室外側の縦糸に接続される。また、複数の吊上コード可動装置14の各々における可動ロッド142の先端部143にそれぞれ複数の吊上コード15の各他端が取着される。
(全体動作)
以下、図1及び図2(a)に示す本実施形態の横型ブラインドの全体動作を説明する。図3(a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドの全体動作の一例を示す側面図である。
図3(a),(b)に示すように、本実施形態の横型ブラインドでは、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対の縦糸のうち室外側の縦糸に、吊上コード15の一端が接続されている。
吊上コード15の他端は、図2(a)に示すように、吊上コード可動装置14における可動ロッド142の先端部143に接続され、当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせている(詳細は後述する)。
そして、図3(a)は、操作コード7やコードイコライザー8、或いはコード出口1aから導出される複数の昇降コード11を操作してストッパー装置13の作動を解除し、スラット3及びボトムレール4の自重に基づいてボトムレール4が下降動作している様子を示している。
このボトムレール4の下降動作中のスラット3は、水平状態となっている。この下降動作に係るスラット3は、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作で予めスラット3を水平にさせている場合を想定している。
ただし、詳細は後述するが、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作でスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)にさせている場合でも、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14の作用により、各吊上コード15がヘッドボックス1へ引き込まれ、スラット3が水平状態となるよう規制されている。
続いて図3(a)に示す状態からボトムレール4が下限位置に到達すると、吊上コード可動装置14によって各吊上コード15がヘッドボックス1から引き出され、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸が下方へ移動する。すると、図3(b)に示すように、全てのスラット3及びボトムレール4が回動して自動的に正遮蔽状態(全閉状態)となる。
このように、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14は、各吊上コード15をヘッドボックス1から引き込み、或いは引き出すことにより、多数段のスラット3の角度を遷移させるよう構成されており、その吊上コード15の移送量により、多数段のスラット3における略水平状態と遮蔽状態とを遷移可能としている。
また、その吊上コード15の移送量の選択により、多数段のスラット3における遮蔽状態を為すスラット角度を選択設定可能である。
以下、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14の具体的な構成及びその動作について、より詳細に説明する。
(吊上コード可動装置)
図4は、本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける吊上コード可動装置14の概略構成とボトムレール4の下降時におけるその動作を簡略的に示す側面図である。
前述したように、本実施形態の横型ブラインドでは、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対の縦糸のうち室外側の縦糸に、吊上コード15の一端が接続されている。そして、吊上コード15の他端は、図4に示すように、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14における可動ロッド142の先端部143に接続されている。
吊上コード可動装置14における本体ケース141内には、所定のストローク量で直線状に可動する可動ロッド142に対し、一方向に常に付勢する圧縮バネ144が設けられている。この圧縮バネ144は、可動ロッド142の最大ストロークSmax時も当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせる付勢力F1を働かせている。
そして、ボトムレール4の下降動作中のスラット3は、水平状態となっている。つまり、ボトムレール4の下降動作中では、上述した付勢力F1によって可動ロッド142が最大ストロークSmaxの状態にある。このため、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作で予めスラット3を水平にさせている場合、或いは、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作でスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)にさせている場合に、各吊上コード15がヘッドボックス1へ引き込まれ、係止部材16により吊上コード15の当該一端を接続するラダーコード2の縦糸が吊り上げられて、スラット3が水平状態となるよう規制されている。
即ち、図4に示すようなボトムレール4上に畳み込まれているスラット3がある場合、スラット3及びボトムレール4の自重は主として複数の昇降コード11に加わっており、係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸には、主としてボトムレール4上に畳み込まれていないスラット3の自重のみが加わっており、少なくともボトムレール4の自重は加わっていない。
このため、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14は、ボトムレール4の下降動作中では、当該ラダーコード2の縦糸に加わる負荷としてボトムレール4の自重が加わっていないため、常に、スラット3が水平状態となるよう規制する引き込み力を各吊上コード15に働かせて、当該ラダーコード2の縦糸を吊り上げている。
続いて図4に示す状態からボトムレール4が下限位置に到達すると、スラット3及びボトムレール4の自重は主として前後一対のラダーコード2の縦糸に加わり、複数の昇降コード11にはほぼ無荷重の状態となる。
すると、図5に示すように、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸の荷重増大に伴い当該引き込み力を超える荷重が吊上コード15に加わり、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14は、各吊上コード15をヘッドボックス1から引き出すよう動作する。このときの吊上コード可動装置14における圧縮バネ144は、可動ロッド142の最小ストロークSmin時も当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせる付勢力F2を働かせている。
そして、吊上コード可動装置14によって各吊上コード15がヘッドボックス1から引き出されると、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸が下方へ移動し、図5に示すように、全てのスラット3及びボトムレール4が回動して自動的に正遮蔽状態(全閉状態)となる。
一方、ボトムレール4が下限位置にある状態から上昇操作を行うと、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸の荷重減少に伴い当該吊上コード15における当該縦糸を吊り上げるのに十分な引き込み力が復帰するため、吊上コード可動装置14は、各吊上コード15をヘッドボックス1から引き込み、図4に示すようにスラット3が水平状態となるよう動作する。
直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14におけるストローク量S(=最大ストロークSmax−最小ストロークSmin)は、吊上コード15の移送量に対応しており、このため、その吊上コード15の移送量の選択(即ち、ストローク量の選択)により、多数段のスラット3における遮蔽状態を為すスラット角度を選択設定可能である。
また、可動ロッド142の先端部143に取着される当該吊上コード15に関して、吊り上げ対象のラダーコード2の当該縦糸を吊り上げるのに十分な引き込み力Fは、ボトムレール4が下限位置にあるときの当該吊上コード15に加わる負荷Lmaxよりも小さいが、ボトムレール4が下限位置から上昇しボトムレール4の自重を除く全てのスラット3の自重のみが吊り上げ対象のラダーコード2の当該縦糸に加わって生じる当該吊上コード15に加わる負荷Ls以上となるように設定される。
つまり、圧縮バネ144における可動ロッド142の最大ストロークSmax時の付勢力F1は、その最小ストロークSmin時の付勢力F2よりも小さくなるが、いずれの付勢力F1,F2も負荷Lmaxよりも小さく負荷Ls以上となるように閾値設定する。
このように、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14は、各吊上コード15をヘッドボックス1から引き込み、或いは引き出すことにより、多数段のスラット3の角度を遷移させるよう構成されており、その吊上コード15の移送量により、多数段のスラット3における略水平状態と遮蔽状態とを遷移可能としている。
即ち、直動ダンパーにより構成される吊上コード可動装置14は、可動ロッド142のストローク量を吊上コード15の移送量に対応させ、ボトムレール4の重量がラダーコード2の縦糸の負荷として加わる値を閾値として、吊上コード可動装置14における本体ケース141に対し可動ロッド142の先端部143の相対位置を可変させるように一方向に常に付勢させることにより、多数段のスラット3における略水平状態と遮蔽状態とを遷移させるよう構成されている。
より具体的には、吊上コード可動装置14により吊上コード15に対して生じさせる引き込み力は、吊上コード15の当該一端を接続するラダーコード2の縦糸の負荷が所定値未満になるときに、吊上コード15による当該縦糸の吊り上げを可能とし、多数段のスラット3を遮蔽状態から略水平状態へと遷移させるよう設定されている。
また、吊上コード可動装置14により吊上コード15に対して生じさせる引き込み力は、吊上コード15の当該一端を接続するラダーコード2の縦糸の負荷が所定値以上になるときに、吊上コード15による当該縦糸の吊り上げを不能とし、多数段のスラット3を略水平状態から遮蔽状態へと遷移させるよう設定されている。
このように構成される横型ブラインドは、図2に示したように、スラット3を水平に保持してボトムレール4を下限位置まで下降させるときには下降終了時に自動的にスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)とし、ボトムレール4の下限位置から正遮蔽状態にあるスラット3を上昇させるときには、上昇開始時に自動的にスラット3を水平状態へと遷移させることができる。
また、昇降コード11の引き操作でスラット3を昇降させる際に、スラット3と昇降コード11の干渉を軽減し、スラット3のスムーズな降下、或いはスラット3の上昇時における昇降コード11の摩耗軽減が可能となる。
ところで、昇降コード11の引き出し操作を停止すれば、ストッパー装置13が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止され、ストッパー装置13の作動を解除すれば、スラット3及びボトムレール4はその自重に基づいて下降する。
このようなストッパー装置13の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重によりスラット3を自重降下させる際に、そのスラット3の下降を適当な速度で行い得るよう、ヘッドボックス1内に、昇降コード11の移動速度を制限してスラット3の下降時の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を設けることができる。この速度調整装置を設けることで、下降時のみ減速してブレーキ力を働かせ減速してボトムレール4及びスラット3を降下させることができる。
そして、このような速度調整装置の設置と、吊上コード可動装置14との組み合わせにより、ストッパー装置13の作動解除でボトムレール4及びスラット3がその自重によって下降する際に、その下降音やボトムレール4の床面との衝突音を軽減させながら、下降終了時に自動的にスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)とすることができる。
〔第2実施形態〕
(全体構成)
図6は、本発明による第2実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。図6は、図1に示す第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。本実施形態の横型ブラインドでは、前後一対のラダーコード2を吊下するチルトドラム51と、昇降コード11を巻き取り、或いは巻き戻し可能に吊下する巻取軸52を回転可能に支持する支持部材5を、ヘッドボックス1の左右両側及びその中央に配設している。
そして、ラダーコード2を介して多数段のスラット3が支持され、各ラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持されている。また、各昇降コード11の下端にボトムレール4が取着されている。
また、各支持部材5におけるチルトドラム51及び巻取軸52に、駆動軸12が相対回転不能に挿通されている。
この駆動軸12が回転されると、チルトドラム51が回転し、ラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度が調整されるようになっている。また、駆動軸12が回転されると、多数段のスラット3の角度が水平方向に対して略垂直方向にチルトされた後、当該巻取軸52による昇降コード11の巻き取り、又は巻き戻しが行われ、ボトムレール4を昇降させることによりスラット3を昇降させることができる。
ヘッドボックス1の右端部側には、当該駆動軸12の回転を操作する操作プーリー(図示せず)が収容され、この操作プーリーに掛装される無端状の操作コード20が、ヘッドボックス1の右端部側の前面に設けられた導出口から垂下される。また、ヘッドボックス1内には、当該駆動軸12の回転をロック可能なブレーキ装置23が設けられる。
従って、操作コード20を操作することで、当該駆動軸12の回転を操作し、当該支持部材5を介してラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度を調整することや、昇降コード11により多数段のスラット3を昇降させることができる。
本実施形態の横型ブラインドにおいても、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対の縦糸のうち室外側の縦糸に、吊上コード15の一端が接続されている。また、吊上コード15の他端は、第1実施形態と同様に、吊上コード可動装置14における可動ロッド142の先端部143に接続され、当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせている。
尚、吊上コード15及び吊上コード可動装置14の配置は、図2(a),(b)と同様とすることができる。
そして、操作コード20の操作で、スラット3及びボトムレール4の自重に基づいてボトムレール4を下降動作させボトムレール4が下限位置に到達すると、第1実施形態と同様に、吊上コード可動装置14によって各吊上コード15がヘッドボックス1から引き出され、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸が下方へ移動し、水平状態にある全てのスラット3及びボトムレール4が回動して自動的に正遮蔽状態(全閉状態)となる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、その吊上コード15の移送量の選択により、多数段のスラット3における遮蔽状態を為すスラット角度を選択設定可能である。
〔第3実施形態〕
(全体構成)
図7(a)は本発明による第3実施形態の横型ブラインドにおけるヘッドボックス1内の概略構成を実施例として簡略的に示す平面図であり、(b)はその変形例を示す平面図である。
前述した第1及び第2実施形態では、ボトムレール4の下降操作を行う前に、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作で予めスラット3を水平にさせているか、或いは、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作でスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)にさせている場合を想定している。
つまり、前述した第1及び第2実施形態において、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作でスラット3を逆遮蔽状態(逆全閉状態)にさせて、ボトムレール4の下降動作を行うときには、吊上コード可動装置14の作用として、ボトムレール4の下降動作中にスラット3を水平にさせるよう動作しない。
このような場合でもボトムレール4を下限位置に下げたときには遮蔽状態となっている点で実用的であるが、スラット3と昇降コード11の干渉を軽減し、スラット3のスムーズな降下のために、或いはスラット3の上昇時における昇降コード11の摩耗軽減の観点からは、スラット3を略水平に保持して昇降するよう常に規制することが望まれる。
そこで、本実施形態では、ボトムレール4を下限位置に下げたときに自動遮蔽させるよりも、スラット3を略水平に保持して昇降するよう常に規制するよう構成される。
より具体的に、本実施形態の横型ブラインドでは、図8に示すように、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対(室内側及び室外側)の縦糸のそれぞれに対して複数の吊上コード15(図7及び図8に示す吊上コード15F,15R)の各一端が接続される。そして、室内側の各縦糸に一端を接続する複数の吊上コード15(図7及び図8に示す吊上コード15F)、及び室外側の各縦糸に一端を接続する複数の吊上コード15(図7及び図8に示す吊上コード15R)のそれぞれに対して、所定の引き込み力を生じさせる室内側及び室外側用の複数の吊上コード可動装置14が設けられる。
そして、ヘッドボックス1の左右両側の支持部材5の室外側端部近傍、及びヘッドボックス1の中央側の支持部材5の室内側端部近傍に設けられる滑車位置5aから、複数の昇降コード11の各一端が垂下される。滑車位置5aから垂下される当該複数の昇降コード11の各一端はボトムレール4に取着される。一方、複数の昇降コード11の各他端は、図1に示す第1実施形態と同様に、ヘッドボックス1内で右方に案内されてストッパー装置13を介した後、コード出口1aから外部へと垂下され、コードイコライザー8に連結される。各支持部材5には、ラダーコード2の前後一対の縦糸が垂下される。
ここで、図7(a)に示す本実施形態の実施例では、2つの吊上コード可動装置14と、支持部材5の数の2倍に対応する複数の吊上コード15(室内側用及び室外側用の吊上コード15F,15R)が用いられる。
室内側用及び室外側用の2つの吊上コード可動装置14の各々は、それぞれ直動ダンパーとして構成され、第1実施形態と同様に、本体ケース141と、一方向に常に付勢されて所定のストローク量で直線状に可動する可動ロッド142とを備えている。
そして、室内側用の複数の吊上コード15Fの各一端が、ヘッドボックス1の左右両側及び中央側に配設される各支持部材5における室内側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。同様に、室外側用の複数の吊上コード15Rの各一端が、各支持部材5における室外側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。
各滑車位置5bから垂下される複数の吊上コード15F,15Rの各一端は、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対(室内側及び室外側)の縦糸のそれぞれに接続される。
また、室内側用及び室内側用の2つの吊上コード可動装置14の各々における可動ロッド142の先端部143に、それぞれ室内側用及び室内側用の複数の吊上コード15F,15Rの各他端が取着される。
一方、図7(b)に示す変形例では、支持部材5の数の2倍に対応する複数の吊上コード可動装置14と、この複数の吊上コード可動装置14の数に対応する複数の吊上コード15(室内側用及び室外側用の吊上コード15F,15R)が用いられる。
そして、室内側用の複数の吊上コード15Fの各一端が、ヘッドボックス1の左右両側及び中央側に配設される各支持部材5における室内側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。同様に、室外側用の複数の吊上コード15Rの各一端が、各支持部材5における室外側端部近傍に設けられる滑車位置5bから垂下される。
各滑車位置5bから垂下される複数の吊上コード15F,15Rの各一端は、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対(室内側及び室外側)の縦糸のそれぞれに接続される。
また、複数の吊上コード可動装置14の各々における可動ロッド142の先端部143に、それぞれの複数の吊上コード15F,15Rの各他端が取着される。
即ち、第3実施形態では、第1実施形態の構成と比較して、室外側のラダーコード2の縦糸に対して吊上コード15Rによる吊上げ動作が可能な吊上コード可動装置14を設けるだけでなく、室内側のラダーコード2の縦糸に対しても吊上コード15Fによる吊上げ動作が可能な吊上コード可動装置14を設けている点で相違している。
室外側のラダーコード2の縦糸に対して吊上コード15Rによる吊上げ動作が可能な吊上コード可動装置14の構成は、図4及び図5と同様であり、これと対称的に、室内側のラダーコード2の縦糸に対しても吊上コード15Fによる吊上げ動作が可能な吊上コード可動装置14を同様の構成で設けることで、スラット3を水平に保持して昇降するよう常に規制するようになる。
即ち、図8(a),(b)に示すように、本実施形態の横型ブラインドでは、複数の吊上コード15F,15Rの各一端は、最上段のスラット3の近傍位置にて、係止部材16により、ラダーコード2の前後一対(室内側及び室外側)の縦糸のそれぞれに接続される。
各吊上コード15の他端は、図7(a)(又は図7(b))に示すように、それぞれの吊上コード可動装置14における可動ロッド142の先端部143に接続され、当該吊上コード15に対して所定の引き込み力を生じさせている。
そして、図8(a)は、操作コード7やコードイコライザー8、或いはコード出口1aから導出される複数の昇降コード11を操作してストッパー装置13の作動を解除し、スラット3及びボトムレール4の自重に基づいてボトムレール4が下降動作している様子を示している。
このボトムレール4の下降動作中のスラット3は、室内側及び室外側で対称的に設けられた各吊上コード可動装置14の作用により、水平状態となるよう規制されている。
即ち、ボトムレール4の下降操作前にチルトドラム51の回転操作でスラット3を正遮蔽状態(全閉状態)、或いは逆遮蔽状態(逆閉状態)にさせている場合でも、直動ダンパーにより構成される各吊上コード可動装置14の作用により各吊上コード15F,15Rがヘッドボックス1へ引き込まれ、スラット3が水平状態となるよう規制されている。
続いて図8(a)に示す状態からボトムレール4が下限位置に到達して、各吊上コード可動装置14によって各吊上コード15F,15Rがヘッドボックス1から引き出され、当該係止部材16により吊上コード15の一端を接続するラダーコード2の縦糸が下方へ移動しても、図8(b)に示すように、前後の対称性は維持され、全てのスラット3及びボトムレール4が水平状態に維持される。
そして、スラット3及びボトムレール4を上昇させる場合も同様に、スラット3が水平状態となるよう規制される。従って、ボトムレール4の下限位置から正/逆遮蔽状態を問わず遮蔽状態にあるスラット3を昇降させるときには、スラット3を略水平へと自動的に遷移させることができる。
このように、比較的簡素な構成でスラット3を水平に保持して昇降可能とする横型ブラインドを構成することができる。そして、スラット3と昇降コード11の干渉を軽減し、スラット3のスムーズな降下が可能となり、或いはスラット3の上昇時における昇降コード11の摩耗軽減に寄与するようになる。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、スラット3の下降を適当な速度で行い得るよう、ヘッドボックス1内に、昇降コード11の移動速度を制限してスラット3の下降時の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を設けることができる。この速度調整装置を設けることで、下降時のみ減速してブレーキ力を働かせ減速してボトムレール4及びスラット3を降下させることができる。
そして、このような速度調整装置の設置と、吊上コード可動装置14との組み合わせにより、ストッパー装置13の作動解除でボトムレール4及びスラット3がその自重によって下降する際に、スラット3を略水平状態へと規制させながら、スラット3の下降音やボトムレール4の床面との衝突音を軽減させることができる。
また、この第3実施形態の変形例として、上述した第2実施形態のように前後一対のラダーコード2を吊下するチルトドラム51と、昇降コード11を巻き取り、或いは巻き戻し可能に吊下する巻取軸52を回転可能に支持する支持部材5を、ヘッドボックス1の左右両側及びその中央に配設した横型ブラインドであっても、本実施形態と同様に、前後の対称性は維持される吊上コード15F,15R及び各吊上コード可動装置14を設けることで、スラット3が水平状態となるよう規制されるようなる。
尚、上述した他の実施形態でも同様であるが、このような吊上コード15F,15R及び吊上コード可動装置14を設けている場合でも、駆動軸12の回転操作により、ボトムレール4の任意位置でのスラット3の角度調節が可能である。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した各実施形態の例では、全ての支持部材5に対し吊上コード15を垂下する例を説明したが、当該横型ブラインドに対し中央位置のみか、或いは左右対称となる位置関係で設けるように構成することもできる。また、吊上コード15の末端を接続するための係止部材16の位置は、最上段のスラット近傍とする以外にも、最上段のスラットより上部の位置であってもよい。
また、吊上コード可動装置14は、直動ダンパー以外にも、回転又は揺動ダンパー、スプリングやゴム材等、吊上コード15の引き込み力を生じさせるものであればよいが、直動ダンパーにより構成することで、急激な作動を防止でき、コンパクトになるという利点がある。
また、吊上げコード15は、単一のコードか、又は中継器(変速器等)を介した複数のコードから構成したものを含む。
本発明によれば、スラットを水平に保持してボトムレールを下限位置まで下降させるときには自動的にスラットを正遮蔽状態とし、ボトムレールの下限位置から正遮蔽状態にあるスラットを上昇させるときには、自動的にスラットを水平状態へと遷移させる横型ブラインド、或いはスラットを水平に保持して昇降可能とする横型ブラインドを構成することができるので、スラットの昇降操作に起因するコード品質の維持、又は操作性の改善が望まれる横型ブラインドの用途に有用である。
1 ヘッドボックス
2 ラダーコード
3 スラット
4 ボトムレール
5 支持部材
11 昇降コード
12 駆動軸
14 吊上コード可動装置
15 吊上げコード
16 係止部材
51 チルトドラム
52 巻取軸
141 吊上コード可動装置(直動ダンパー)の本体ケース
142 可動ロッド
143 可動ロッドの先端部
144 圧縮バネ

Claims (13)

  1. ヘッドボックス内に回転可能に支持されたチルトドラムからラダーコードを介して多数段のスラットとともにボトムレールを支持し、駆動軸の回転操作により回転する前記チルトドラムで前記多数段のスラットを同位相で角度調節可能とし、昇降コードによる前記ボトムレールの昇降動作により前記多数段のスラットの昇降を可能とする横型ブラインドであって、
    所定のラダーコードの前後一対の縦糸のうちいずれか一方に一端を接続する吊上コードと、
    前記吊上コードの他端を接続し前記吊上コードに対して所定の引き込み力を生じさせる吊上コード可動装置と、
    を備えることを特徴とする横型ブラインド。
  2. 前記吊上コードは、前記所定のラダーコードの前後一対の縦糸のうちいずれか一方に対し最上段のスラットの近傍位置、もしくは最上段のスラットより上位の位置で接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の横型ブラインド。
  3. 前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードを前記ヘッドボックスから引き込み、或いは引き出すことにより、前記多数段のスラットの角度を遷移させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の横型ブラインド。
  4. 前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの移送量により、前記多数段のスラットにおける略水平状態と遮蔽状態とを遷移させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  5. 前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの移送量の選択により、前記多数段のスラットにおける遮蔽状態を為すスラット角度を選択可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  6. 前記昇降コードの移動速度を制限してスラットの下降時の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を更に備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  7. 前記吊上げコードは、単一のコードか、又は中継器を介した複数のコードからなることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  8. 前記吊上コード可動装置により前記吊上コードに対して生じさせる当該所定の引き込み力は、前記吊上コードの一端を接続する当該所定のラダーコードの縦糸の負荷が所定値未満になるときに、前記吊上コードによる当該縦糸の吊り上げを可能とし、前記多数段のスラットを遮蔽状態から略水平状態へと遷移させるよう設定されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  9. 前記吊上コード可動装置により前記吊上コードに対して生じさせる当該所定の引き込み力は、前記吊上コードの一端を接続する当該所定のラダーコードの縦糸の負荷が所定値以上になるときに、前記吊上コードによる当該縦糸の吊り上げを不能とし、前記多数段のスラットを略水平状態から遮蔽状態へと遷移させるよう設定されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  10. 前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードに対して当該所定の引き込み力を生じさせるために、一方向へ付勢する付勢手段を有する直動ダンパーか、或いは、一回転方向へ付勢する付勢手段を有する回転又は揺動ダンパーからなることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  11. 前記吊上コード可動装置における付勢手段は、前記吊上コードに対して前記ボトムレールの重量に応じた当該所定の引き込み力を生じさせるよう構成されていることを特徴とする、請求項10に記載の横型ブラインド。
  12. 前記吊上コード可動装置は、前記吊上コードの一端を取着する可動ロッドに対し一方向へ付勢する付勢手段を有する直動ダンパーからなり、
    前記可動ロッドのストローク量を前記吊上コードの移送量に対応させ、前記ボトムレールの重量が当該所定のラダーコードの縦糸の負荷として加わる値を閾値として前記可動ロッドの相対位置を可変させるように前記付勢手段によって一方向に常に付勢させることにより、前記多数段のスラットにおける略水平状態と遮蔽状態とを遷移させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  13. 前記昇降コードは、引き操作可能にヘッドボックスから外部に導出されるか、或いは前記駆動軸の回転操作により回転する巻取軸で巻き取り又は巻き戻し可能に、前記巻取軸に取着されていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
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