JP4822814B2 - レーザー照射器の回転機構 - Google Patents

レーザー照射器の回転機構 Download PDF

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Description

本発明は、建築工事や土木工事において使用される墨出し用のレーザー照射器の回転機構に関するものであり、該レーザー照射器を、迅速、かつ正確に回転させて照射すべき方向へ向けようとするものである。
構造物の側壁面や天井面あるいは床面などにレーザーラインを出力して表示する、いわゆるレーザー墨出し器には、出力されたレーザーラインが360°にわたって照射できるよう照射器本体の下端には回転機構が組み込まれており、作業者は、墨出し器を設置したのちに、この回転機構で照射器本体を手動で大まかに回転させ、さらに微動による調整にて目標とする場所に正確に合致させる手順を経て墨出しを行うようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−166436号公報
ところで、この種の墨出し器においては、人の手によってレーザーラインを目的とする位置に合せる場合、とくに、レーザーラインが縦ラインを形成するように出力されている場合の墨出し作業では、極めて慎重かつ正確に行うことが要求されるところ、このような作業は作業者にとって大きな負担となっていた(墨出し器と受光器との距離が長くなるほど、微調整機構を有していても作業は容易でない)。
このため、レーザー照射器をリモートコントロールによって回転させることで、目標とする位置に予め配置した受光器で照射器から出力されたレーザーラインを検知したならば照射器の回転を停止させる仕組みの墨出し装置が知られている(例えば特許文献2、3参照)。
特開2000−230828号公報
特開2001−191271号公報
上記のようなリモートコントロールタイプの墨出し器は、人手による作業の簡素化が可能であり、墨出し作業に係る時間の短縮を図る点では有効な手段ではあるものの、墨出し器を駆動する駆動源を配置する必要から装置の大型化が避けられない不具合があった。
また、墨出し器の大まかな位置決めは手動によって本体部分を回転させることで調整するが、リモートコントロール式の墨出し器は、手動で本体部分を回転させた場合に駆動系に故障の原因となる余計な負荷がかかるおそれがあった。
本発明の課題は、レーザー墨出し器から出力されるレーザーラインを迅速に、しかも正確に合せる(位置合わせ)ことが可能で、手動による回転を伴うことがあっても故障の原因となるような負荷がかかることのないコンパクトな回転機構を提案するところにある。
本発明は、レーザー照射器を載置して回転可能に保持する回転機構であって、
底壁とこの底壁につながる側壁を有しその内側にて収納空間を区画形成するケース本体と、このケース本体内の収納空間内にて積層配置されそれぞれ個別に回転可能な複数の回転リングからなり、
前記回転リングのうち、最上部に位置する回転リングはレーザー照射器に直接連結して該レーザー照射器を支持し手動でもって該照射器を回転させて大まかな位置決めを行う手動回転リングであり、
その他の回転リングは、その上方に配置される回転リングとともにレーザー照射器を高速で回転させる自動回転リングと、その上方に配置される回転リングとともに手動でもってレーザー照射器を極わずかに微動させる手動微動リングと、さらに、その上方に配置される回転リングとともにレーザー照射器を低速で回転させて極わずかに微動させる自動微動リングであり、
前記自動回転リング及び前記自動微動リングはそれらの直下に位置する回転リングの上に駆動源を有する、ことを特徴とするレーザー照射器の回転機構である。
上記の構成なる回転機構において、自動回転リングの駆動源は、高速回転を可能とする直流モーターとし、自動微動リングの駆動源は、低速回転を可能とするステッピングモーターとするのが望ましい。
また、ケース本体の側壁下部に、略90°毎の間隔をおいて窓孔を設け、各窓孔に、自動回転リング、自動微動リングの駆動源を制御する信号を受光する向きの異なる少なくとも2つのセンサーを配設することができる。
追尾完了後の監視時間が少なくとも3秒間として設定されているため、正確な位置合わせが行える。
本発明においては、前記自動微動リングと、この自動微動リングを駆動する駆動源との相互間に、動力伝達手段を設けるが、前記動力伝達手段は、自動微動リングのリング外端にて一体的に突出する誘導軸と、この誘導軸を該自動微動リングの回転する向きで挟み込む爪部を有するガイドと、このガイドをねじ係合にて保持するとともに、前記駆動源からの動力の伝達により回転させて該ガイドをその軸芯に沿って前後にスライドさせるスクリューロッドにて構成され、該動力伝達手段には、
ガイドの前後におけるスライド限界をそれぞれ検知し、その検知結果に従って微動自動リング、自動回転リングを時計回り、反時計回りに適宜回転させてレーザーラインを収束点に合致させるリカバリー制御を行う一対のインタラプラを設けることができる。
レーザー照射器を手動で回転させる回転リングに直結させ、自動回転リング、自動微動リングを手動の回転リングよりも下側に配置する重ね合わせ構造としたので、手動に伴う力は手動回転リングのみに加わることとなり(駆動系や電源等の自重を受けない)、自動回転リングにおいて故障の原因となるような負荷はかからず軽快な手動回転を行い得る。
また、自動回転リング、自動微動リングの駆動源はそれらのリングの下側に位置するリングの上に配置されているため、駆動源を設置するスペースを別途設ける必要がないので回転機構のコンパクト化が可能となる。
墨出しを行う位置から遠くにレーザーラインがあるときには、回転機構を駆動してレーザー照射器を速い速度で回転させ、レーザーラインが墨出し位置に近づいたときに回転速度を遅くすることが実用的な動作となるが、速い速度で回転させるのに適したDCモーターでは、そもそも所定の位置に停止させること自体容易なことでなく、PWM信号を変化させて回転速度を調節しなければならないので、その設定や構成が複雑となる。一方、ステッピングモーターを使用した場合、墨出しを行う位置に正確に停止させるには、1ステップの回転量を極わずかにすることを余儀なくされるが、極わずかな回転量で回転させるとレーザーラインの位置合わせに多大な時間がかかる不利がある。本発明の如く、DCモーターとステッピングモーターを併用し、大まかな位置合わせをDCモーターで、正確な位置合わせをステッピングモーターで行うことで墨出し位置におけるレーザーラインの迅速で正確な位置合わせが可能となる。
ステッピングモーターで自動微動リングを回転駆動させてレシーバーの受光センサーの中心(収束点)にレーザーラインを合致させる位置合わせにおいては、該ステッピングモーターは定められた角度で1ステップ毎に該自動微動リングを回転させていくためレーザーラインが収束点を跨いで通り過ぎてしまう場合も想定される。その場合はレーザーラインが収束点から離れていく方向へと回転し続けていくことになり迅速な位置合わせが行えないことになるが、本発明においては、自動微動リングと、この自動微動リングを駆動する駆動源との間に配置される動力伝達手段にインタラプタを設けて、自動微動リングの回転を司るガイドのスライド限界を検知するとともにその検知結果に従って自動回転リング、自動微動リングを時計回り、反時計回りに適宜回転させてレーザーラインが収束点に合致するまで繰り返し位置合わせを行う(リカバリー制御)ため迅速な位置合わせが可能となる。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明にしたがう回転機構を備えた自動追尾式のレーザー照射器と、この照射器から出力されたレーザーライン(縦ラインを例として示す)を受光するレシーバーの配置状況を示したものであり、図2は回転機構の分解斜視図である。
図における1はレーザー照射器、2はレーザー照射器1を回転可能に保持する回転機構、3は回転機構2のケース本体2aの底部に設けられた三脚、4は回転機構2の手動回転リングを微動させる摘み部、そして5はレーザー照射器1より出力されたレーザーを受光するレシーバー(受光器)である。
回転機構2のケース本体2aは、図2に示すように、底部2aと、この底部2aにつながる側壁2a及び底部カバー2aとからなっており、その内側には収納空間Kが区画形成されている。
収納空間Kの内部には、上から順に、レーザー照射器1に直接連結して支持し手動でもって該照射器1を回転させて大まかな位置決めを行う手動回転リング2b、レーザー照射器1を高速で回転させる自動回転リング2c、レーザー照射器1を低速で回転させて極わずかに微動させる自動微動リング2d、レーザー照射器1を手動でもって極わずかに回転させる手動微動リング2eが積層配置されており、各リングはケース本体2aの底部2aに一体的に設けられたロッドpを中心にして回転可能になっている。
また、6はレーザー照射器1を手動回転リング2bに連結する抜け止金具、7は自動回転リング2cにつながるヘリカルギア、8は自動回転リング2cをヘリカルギア7を介して回転駆動するDC(直流)モーターユニット(歯車機構を含む)である。このDCモーターユニット8はDCモーター8aにて自動回転リング2cを大まかに高速で回転させる減速比に設定されており、その直下に位置する自動微動リング2dの上に配置固定されている。
また、9は自動微動リング2eを回転駆動するステップモーターユニット(動力伝達手段を含む)である。このステップモーターユニット9は自動微動リング2dを細かく精密に回転させるもので、その直下に位置する手動微動リング2eの上に配置固定されている。
10は底部カバー2aの内側に配置され回転機構2を駆動してレーザー照射器1を回転させる回路が組み込まれた基板、11は底部カバー2aにおいてほぼ90°の間隔をかけて設けられ底部カバー2aと協働して窓孔を形成する切欠、12は切欠11を封止するフィルター、そして、13a〜13dは基板10に配置され切欠11のフィルター12を通して外部に向けて指向するセンサーである。このセンサー13a〜13dはレシーバー5からの信号を受信する受信手段を構成するもので、受信信号に応じて回転機構2のDCモーターユニット8あるいはステップモーターユニット9を駆動、自動回転リング2c、自動微動リング2dを回転させてレーザーラインを任意の位置に移動する。
上掲図1に示した構成になるレーザー照射器1は、縦ラインLを一本出力する場合を示してあるが複数のラインあるいは地墨用のレーザーを出力することが可能で、このレーザー照射器1より出力されたレーザーを受光するレシーバー5が設置される。
レシーバー5は図3に示すように構成することができるもので、受光センサー部には左右に配列された受光素子5a、5bが組み込まれており、レーザー照射器1から出力されたレーザーラインLが受光センサー部の中心部0に合致するように、回転機構2によりレーザー照射器1を回転させて調整(位置合わせ)を行う(レシーバー5の配置位置を変更する場合もある)。
レシーバー5の受光センサー部に照射されたレーザーラインLが右側のセンサー5aに入ったときは受光センサー部の中心(収束点)に来るように左側に移動する指令信号をレシーバー5の送信器14から回転機構2の受信手段に向けて送信する一方、受光センサー部に照射されたレーザーラインLが左側のセンサー5bに入ったときは受光センサー部5の中心0にレーザーラインLが来るように右側に移動する指令信号をレシーバー5の送信器14から回転機構2の受信手段に向けて送信する。
センサー5a、5bで得られた光信号は、フィルター増幅器15a、15bで必要な周波数帯域だけが抽出され、整流器16a、16bで信号変換されてマイクロコンピューター17に入り、信号処理、演算処理される。この時、加速度センサー18の出力もマイクロコンピューター17に入り現状の位置情報からマイクロコンピューター17の内部でセンサー5a、5bの信号系列を入れ替えたり戻したりする動作が行われる。
レシーバー5には受光した状況を表示するLED19、20、21や音声表示ブザー、その他の各種スイッチ類22〜24が設けられる。
図4は本発明にしたがう回転機構2の一例を示したものであり、レシーバー5の送信器14から送信された信号は、回転機構2のセンサー13a〜13dにて受信し、光電変換回路25を通してマイクロコンピューター26で信号処理がなされ、ドライバー27、28を通してDCモーターユニット8、ステップモーターユニット9を必要に応じて駆動して自動回転リング2cあるいは自動微動リング2dを回転させる。
図5はセンサー13a〜13dの配置状況を示す平面図であり、図6は手動微動リング2eを微動させる摘み部4の要部を示した図である。
センサー13a〜13dは図5に示すような配置を採用することができるものでこれによりレシーバー5からの信号を確実に受信するが、本発明はこのような配置にのみ限定されるものではなく、種々の配置態様を可能とする。
また、摘み部4に関しては、図6に示すように手動微動リング2eに凸部tを形成しこれを両側から挟むスクリューロッド4a、4b(スクリューロッド4bは先端部がスプリングsにて弾性支持されたものを使用する例で表示)を設けて該スクリューロッド4aを時計回り、反時計回りに適宜回転させることでリング2eを微動させる(自動微動リング2dもモーターと伝動系のギアを除いて同様の機構が適用可能)。この摘み部4についても図示のものには限定されない。
地墨用のレーザー(ドット状のレーザー)を照射する照射器においては、図7にその構成を模式的に示すように、回転機構のロッドpに貫通孔29を設けておき、該貫通孔29を通して地墨用のレーザーを出力させることができる。
このような構成のものにあっては、図8に示すように、回転機構2の内部でかつ、貫通孔29の近傍に例えば赤外線を利用した送信部30を設け、レーザー照射器1のレーザー照射口に同じく赤外線を利用した受信部31を設け、回転機構2のフィルター12を通して得られた信号を送信部30から照射器側へ貫通孔29の中を反射しながら受信部31まで伝達させることで、照射器1から出力するレーザーを制御(縦ライン、横ライン、縦中心ライン、縦90°ラインを出力する等)するとともに、電源のオン・オフ等の切り替えを行う。
上記のような構成のレーザー照射器に適用されるレシーバー5としては、図9に示すようなものを用いることができる。
かかるレシーバー5において、32、33、34、35が照射器側をリモコン制御するキースイッチであり、例えば、キースイッチ32を縦ライン出力用に、33を横ライン出力用に、34を縦横ライン出力用に、さらに35を電源のオン・オフに割り当てることができる。
回転機構2については、上掲図4に示した構成と基本的には異なるところはないが、地墨レーザーを出力する手段が追加される。
回転機構2を駆動する通信信号は、赤外線を利用することができるが電波方式を適用することもできる。回転機構2とレーザー照射器1の相互間での送信、受信に係わる信号も赤外線や電波方式のものが適用できる。
回転機構2の自動回転リング2c、自動微動リング2eの駆動手段(DCモーターユニット8、ステップモーターユニット9)を無線により遠隔操作するための信号はセンサー13a〜13dによって受けることになるので、理想的には回転機構2の全周にわたって窓孔を設けてセンサーを放射状に密に配置するのがよいが、このような構造を採用するとケース本体(ハウジング)の強度の低下を招くことになる。本発明においては、ケース本体2aの側壁下部に略90°毎の間隔をおいて窓孔を設け、各窓孔に図5に示したように異なる向きに指向する少なくとも2つのセンサーを配置するようにしたので、ケース本体2aの強度を損なうことなく受信感度の改善が可能となる。
回転機構2によるレーザー照射器の回転が停止した場合にあっても、センサー方式を採用している照射器では、レーザーラインの水平度や垂直度を制御している途中にある場合も想定されるので、その時間を考慮に入れて照射器の回転が停止してから少なくとも3秒間のタイムラグを持たせて動作を完了させるのが好ましく、これにより位置合わせの精度が高まる。
図10は本発明に従う回転機構のステップモーターユニット9の要部を示した図である。図中9aはステッピングモーター、9bは動力伝達手段である。
動力伝達手段9bは、自動微動リング2dのリング外端にて一体的に突出する誘導軸9bと、この誘導軸9bを自動微動リング2dの回転する向き(図中矢印)で挟み込む爪部eを有するガイド9bと、このガイド9bをねじ係合にて保持するとともに、ステップモーター9aからの動力の伝達により回転させて該ガイド9bをその軸芯0に沿って前後にスライドさせるスクリューロッド9b(このロッドは図示はしないが軸受けを介して回転可能に保持されている)とにて構成することができるもので、このスクリューロッド9bには、ガイド9bを挟み込むように間隔Mをおいて一対のインタラプタ9b4r、9b4lが配置され、該間隔Mがガイド9bのスライド可能な範囲となる。
ステップモーター9aを駆動してスクリューロッド9bを回転させるとガイド9bがスクリューロッド9bの軸芯0に沿いスライドすることになり、それに従い自動微動リング2dが時計回り、反時計回りに微動する。この時の該リング2dの微動範囲としては例えば回転角度にして±3°(移動距離にして±2mm程度)程度に設定される。
図示の例で、自動微動リング2dを反時計回りに微動させる場合、ガイド9bはインタラプタ9b4rに向けてスライドし、インタラプタ9b4rにてガイド9bを検知するとその向きへのスライドが限界にあることを表示する信号を出力する。
一方、自動微動リング2dを時計回りに微動させる場合、ガイド9bはインタラプタ9b4lに向けてスライドし、インタラプタ9b4lにてガイド9bを検知するとその向きへのスライドが限界にあること表示する信号を出力する。
上記の如き構成になる動力伝達手段9bを有する回転機構において、例えば自動微動リング2dを時計回りで回転させつつレーザーラインLをレシーバー5の受光センサー部の収束点に合致させる位置合わせ動作を行う過程で、該レーザーラインLが受光センター部の収束点を通り過ぎてしまったときのリカバリー制御は以下の要領で行なわれる。ここで、ガイド9bがスライドする範囲Mの中にレーザーラインLがレシーバー5の受光センサー部の収束点に合致する箇所が必ず存在することが前提となる。
まず、レーザーラインLが収束点を越えてしまうとガイド9bはそのままインタラプタ9b4lへ向けてスライドしていき、該インタラプタ9b4lにてガイド9bを検知すると該ガイド9bがスライドする限界に達していることを表示する信号が出力される。
そうすると、ステップモーター9aが逆回転し自動微動リング2dを回転角度で3°反時計回りに回転させ(間隔Mの中央に相当)、さらにDCモーター8aにて回転リング2cを回転角度にして6°程度時計回りに回転させ、その位置から、レーザーラインLが収束点に合致するようにステップモーター9aにより自動微動リング2dが反時計回りに回転する。
上記の再位置合わせにおいてレーザーラインLが収束点に合致せず、それを超えてさらにスライドしまった場合には、該ガイド9bはそのままインタラプタ9b4rへ向けてスライドしていき、該インタラプタ9b4aにてガイド9bを検知すると該ガイド9bがスライドする限界に達していることを表示する信号が出力され、この信号に基づいてステップモーター9aが逆回転して自動微動リング2dを回転角度にして3°程度時計回りに回転させ(間隔Mの中央に相当)、さらにDCモーター8aにて回転リング2cを6°程度反時計回りに回転させ、その位置から、レーザーラインLが収束点に合致するようにステップモーター9aにより自動微動リング2dが時計回りに回転する。
自動追尾を行う上記のような構成になる回転機構では、自動回転リング2c、自動微動リング2eはレーザーラインLが収束点に合致するまで同様のリカバリー動作を繰り返すこととなる。インタラプタ9b4r、9b4lによってガイド9bを検知した場合における自動回転リング2c、自動微動リング2eの作動情況のタイムチャートを図11(a)、(b)にそれぞれ示す。
上記のリカバリー動作については、回転機構の電源をオンにしたときに行なわれるイニシャル動作で、ガイド9bの位置は間隔Mのほぼ中央に設定されるが、電源が入った状態で、何回も位置合わせのための追尾動作を行なった時などにおいては該ガイド9bの中心位置が次第にずれてくるため、これに対応する意味でもリカバリー制御が必要になる。
自動微動リング2dの回転範囲は回転角度にして±3°程度として、リカバリー動作時には3°程度逆回転させる場合(ステップモーター9aが1万ステップ移動する場合に相当)について説明したが該角度はとくに限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
また、自動回転リング2cはリカバリー動作において6°程度回転させる場合で説明したが、この角度もとくには限定されない。回転角度6°はDCモーターの動作時間にして約0.33秒に対応するもので、自動微動リング9dを逆向きに回転させたのち、さらに自動回転リング2cを該自動微動リング9dの回転とは逆向きに回転させることでレーザーラインの位置合わせの初期姿勢に復帰させることができる。
図12はインタラプタ9b4r、9b4lの要部の構成を示したものである。図示のインタラプタ9b4r、9b4lは透過型フォト・インタラプタであって、ハウジングの中に間隔をもって発光ダイオードと受光素子が対向配置されており、その間を通過する物体に起因した受光素子側の光量変化を非接触で検出することよりガイド9bのスライド限界を検知する。
本発明では、図12に示したインタラプタに替えて図13に示すような、反射型フォト・インタラプタを採用してもよく、インタラプタの型式は限定されない。
レーザーラインを迅速かつ正確に位置合わせできるコンパクトな回転機構が提供できる。
本発明にしたがう回転機構を備えたレーザー照射器とレシーバーの配置状況を示した図である。 回転機構の分解斜視図である。 レシーバーの構成を示した図である。 回転機構のブロック図である。 センサーの配置状況を平面で示した図である。 摘み部の要部を示した図である。 地墨用のレーザーを照射する照射器の構成を示した図である。 図7に示した照射器の説明図である。 レシーバーの他の構成例を示した図である。 本発明に従う回転機構のステップモーターユニットの要部を示した図である。 (a)、(b)は自動回転リング、自動微動リングの回転タイムチャートを示した図である。 インタラプタの構成を示した図である。 インタラプタの他の構成を示した図である。
符号の説明
1 レーザー照射器
2 回転機構
3 三脚
4 摘み部
5 レシーバー
6 抜け止金具
7 ヘリカルギア
8 DCモーターユニット
8a DCモーター
9 ステップモーターユニット
9a ステップモーター
9b 動力伝達手段
9b 誘導軸
9bガイド
9bスクリューロッド
9b4r インタラプタ
9b4l インタラプタ
10 基板
11 切欠
12 フィルター
13a〜13d センサー
14 送信器
15a、15b フィルター増幅器
16a、16b 整流器
17 マイクロコンピューター
18 加速度センサー
19 LED
20 LED
21 音声ブザー
22 スイッチ類
23 スイッチ類
24 スイッチ類
25 光電変換回路
26 マイクロコンピューター
27 ドライバー
28 ドライバー
29 貫通孔
30 送信部
31 受信部
32 キースイッチ
33 キースイッチ
34 キースイッチ
35 キースイッチ
p ロッド
M 間隔

Claims (5)

  1. レーザー照射器を載置して回転可能に保持する回転機構であって、
    底壁とこの底壁につながる側壁を有しその内側にて収納空間を区画形成するケース本体と、このケース本体内の収納空間内にて積層配置されそれぞれ個別に回転可能な複数の回転リングからなり、
    前記回転リングのうち、最上部に位置する回転リングはレーザー照射器に直接連結して該レーザー照射器を支持するとともに手動でもって該レーザー照射器を回転させて大まかな位置決めを行う手動回転リングであり、
    その他の回転リングは、その上方に配置される回転リングとともにレーザー照射器を高速で回転させる自動回転リングと、その上方に位置する回転リングとともに手動でもってレーザー照射器を極わずかに回転させる手動微動リングと、さらに、その上方に位置する回転リングとともにレーザー照射器を低速で回転させて極わずかに微動させる自動微動リングであり、
    前記自動回転リング及び前記自動微動リングはそれらの直下に位置する回転リングの上に駆動源を有する、ことを特徴とするレーザー照射器の回転機構。
  2. 自動回転リングの駆動源は、高速回転を可能とする直流モーターであり、自動微動リングの駆動源は、低速回転を可能とするステッピングモーターである、請求項1記載の回転機構。
  3. ケース本体の側壁下部に、略90°毎の間隔をおいて窓孔を設け、各窓孔に、自動回転リング、自動微動リングの駆動源を制御する信号を受ける少なくとも2つのセンサーを配設してなり、
    該センサーは、異なる向きに指向するものである、請求項1又は2記載の回転機構。
  4. 前記回転機構は、レーザーラインの位置合わせを完了した時点から少なくとも3秒間のタイムラグをもってその動作を完了する監視機能を有する、請求項1〜3の何れかに記載の回転機構。
  5. 前記自動微動リングと、この自動微動リングを駆動する駆動源との相互間に、動力伝達手段を設け、
    前記動力伝達手段は、自動微動リングのリング外端にて一体的に突出する誘導軸と、この誘導軸を該自動微動リングの回転する向きで挟み込む爪部を有するガイドと、このガイドをねじ係合にて保持するとともに、前記駆動源からの動力の伝達により回転させて該ガイドをその軸芯に沿って前後にスライドさせるスクリューロッドからなり、
    前記動力伝達手段に、ガイドの前後におけるスライド限界をそれぞれ検知し、その検知結果に従って微動自動リング、自動回転リングを時計回り、反時計回りに適宜回転させてレーザーラインを収束点に合致させるリカバリー制御を行う一対のインタラプラを設けた、請求項1〜4の何れかに記載の回転機構。
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