JP5377700B2 - 自動誘導式のレーザー照射器の回転機構 - Google Patents

自動誘導式のレーザー照射器の回転機構 Download PDF

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Description

本発明は、建築工事や土木工事において使用される自動誘導式のレーザー照射器の回転機構に関するものであり、該レーザー照射器を、迅速、かつ正確に回転させて照射すべき方向へ向けようとするものである。
構造物の側壁面や天井面あるいは床面などにレーザーラインを出力して表示する、いわゆるレーザー墨出し器には、出力されたレーザーラインが360°にわたって照射できるよう照射器本体の下端には回転機構が組み込まれており、作業者は、レーザー墨出し器を設置したのちに、この回転機構で照射器本体を手動で大まかに回転させ、さらに微動による調整にて目標とする場所に正確に合致させる手順を経て墨出しを行うようにしている。そして、このような墨出し作業においてレーザー照射器をリモートコントロールによって回転させることで、目標とする位置に予め配置した受光器でレーザー照射器から出力されたレーザーラインを検知したならば照射器の回転を自動的に停止させる自動誘導式のレーザー照射器装置が知られている。
自動誘導式のレーザー照射器装置においては、レーザー照射器を手動を回転させたときに、余計な負荷が駆動モータ等の駆動系にかからないように回転機構を工夫したものも提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−215019号公報(請求項1及び図2)
上記した特許文献1に開示される技術は、回転機構として、レーザー照射器を直接連結して該レーザー照射器を支持するとともに手動で該レーザー照射器を回転させて大まかな位置決めを行う手動回転リング、該手動回転リングとともにレーザー照射器を直流モータによって高速で回転させる自動回転リング、該自動回転リングを回転するためのヘリカルギア、極めてわずかに回転させる手動微動リング、ステッピングモータによって低速で回転させて微動させる自動微動リング、という5つの回転盤を上から下に積層したものであり、手動に伴う力を手動回転リングのみに加わらせることにより、駆動系への負荷がかからないようにしたものである。しかし、上記技術の回転機構は、5つの回転盤を上下方向に積層しているため、回転機構を収納する収納空間が大きくなり、結果的にレーザー照射器が大型化すると共に部品数が多くコストが高くなるという欠点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、極めて簡単な構造の回転機構を備えたレーザー照射器を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に係る発明が採用した構成を図面を参照して説明すると、図1〜図4に示すように、レーザー照射ユニット4を載置固定して回転可能に保持する自動誘導式のレーザー照射器1の回転機構であって、前記回転機構は、底壁21と該底壁21の周囲から立ち上がる側壁22を有しその内側にて収納空間を区画形成する台座本体20と、この台座本体20内の収納空間内にて積層配置されそれぞれ個別に回転可能な複数の回転盤31,40と、からなり、前記複数の回転盤31,40は、前記レーザー照射ユニット4に直接連結して該レーザー照射ユニット4を支持するとともに該レーザー照射ユニット4を手動又は電動により回転させて大まかな位置決めを行う粗動回転盤31と、該粗動回転盤31の下部に当接位置する粗動歯車盤33と、該粗動歯車盤33の下部に当接位置して前記レーザー照射ユニット4を手動又は電動により回転させて微少な位置決めを行う微動回転盤40と、からなり、前記微動回転盤40には、前記粗動歯車盤33を介して前記粗動回転盤31を粗動回転させる粗動モータ44と、当該微動回転盤40を微動させる微動モータ48と、が設けられると共に、当該微動回転盤40を付勢バネ62によって一回転方向に付勢し、前記微動モータ48の回転軸に螺合雄ネジ49を固定すると共に該螺合雄ネジ49に螺合雌ネジ部材51を螺合させ、該螺合雌ネジ部材51の螺合部の反対側となる当接面52に前記付勢バネ62の付勢力により常時当接すると共に微調つまみ29を手動操作することにより前記微動回転盤40を微動させる微調シャフトネジ28を前記台座本体20に設け、前記レーザー照射ユニット4を手動で回転させたときに、前記粗動回転盤31と前記粗動歯車盤34との間ですべりが生じて前記粗動モータ44に負荷がかかることなく当該レーザー照射ユニット4を手動粗動回転させることができる一方、前記粗動モータ44を回転駆動させたときに、前記粗動歯車盤33と前記粗動回転盤31との間の摩擦力により前記レーザー照射ユニット4を電動粗動回転させることができ、前記微調つまみ29を手動で操作したときに、前記微調シャフトネジ28が前記当接面52と当接することにより前記微動回転盤40を前記付勢バネ62の付勢力により微動させると共に当該微動回転盤40の上部に位置する前記粗動歯車盤33及び前記粗動回転盤31も一緒に回転させて前記レーザー照射ユニット4を手動微動回転させることができる一方、前記微動モータ48を回転駆動させたときに、前記螺合雄ネジ49と前記螺合雌ネジ51との螺合により前記微動回転盤40を前記付勢バネ62の付勢力により微動させると共に当該微動回転盤40の上部に位置する前記粗動歯車盤33及び前記粗動回転盤31も一緒に回転させて前記レーザー照射ユニット4を電動微動回転させることができることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明が採用した構成を図面を参照して説明すると、図2に示すように、前記粗動回転盤31と前記粗動歯車盤33との間に一定の粘度を有したグリスを塗り込み、前記レーザー照射ユニット4を手動で回転させたときのグリス抵抗が前記粗動モータ44のトルクよりも弱いように前記グリスの粘度を設定したことを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、粗動回転盤31、粗動歯車盤33、及び微動回転盤40という3つの回転盤を上下方向に積層配置した回転機構としたので、底壁21と側壁22によって形成される回転機構の収納空間の高さ方向の寸法を抑制することができると共に部品数を少なくすることができ、結果的にレーザー照射器の高さ方向の寸法を小さくすることができ小型化を図ることができ、さらに部品数が少なくなることによってコストの低減を図ることができる。
また、請求項2に係る発明においては、レーザー照射ユニット4を手動で回転させたときのグリス抵抗が粗動モータ44のトルクよりも弱いようにグリスの粘度を設定したので、レーザー照射ユニット4の回転に伴って粗動回転盤31が回転しても、粗動歯車盤33がスリップして回転せず、粗動モータ44への負荷を低減することができる。
本実施形態に係るレーザー照射器の分解斜視図である。 レーザー照射器の台座ユニットの分解斜視図である。 微動回転盤の構成を示す分解斜視図である。 台座ユニットの組付け後の内部構造を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るレーザー照射器の分解斜視図である。図において、レーザー照射器1は、垂直方向のレーザーラインと水平方向のレーザーラインとを照射するレーザー照射ユニット4と、該レーザー照射ユニット4を載置し且つ当該レーザー照射ユニット4を手動又は電動により回転する回転機構が内蔵される台座ユニット5と、前記レーザー照射ユニット4を覆う本体カバー2と、から構成されている。なお、本体カバー2の下端には、本体カバー2をレーザー照射ユニット4にビス(図示しない)で取り付けたときに、そのビスの取付部分を覆うゴムリング3が取り付けられている。
上記の各構成において、図1に示すように、本体カバー2には、その上部に90度間隔毎に縦長の4つの垂直レーザー照射窓10が形成されると共に、その中央に前後反対側に横長の2つの水平レーザー照射窓11が形成されている。また、本体レバー2の側面には、レーザー照射器1を駆動するための電源バッテリーを収納するバッテリー収納ケース12が取り付けられると共に、レーザー照射ユニット4に設けられる電源スイッチ17が臨む切欠窓13が形成され、さらにレーザー照射器1を持ち運びする際に、手を掛けるための手持ちバンド14が取り付けられている。
また、図1に示すように、レーザー照射ユニット4には、前記垂直レーザー照射窓10から垂直方向のレーザーラインを照射するための垂直レーザー発振器15と、前記水平レーザー照射窓11から水平方向のレーザーラインを照射するための水平レーザー発振器16と、レーザー照射器1を駆動開始するための電源スイッチ17と、が設けられている。
上記のように構成されるレーザー照射ユニット4は、台座ユニット5の台座本体20に設けられる後述する粗動回転盤31にビスによって直接連結固定され、その後、本体カバー2を覆い被し、本体カバー2の下端に形成されるビス穴(図示しない)とレーザー照射ユニット4の下端に形成されるビス穴(図示しない)とを一致させた状態でビス(図示しない)を止着し、その後、その止着部分をゴムリング3で覆って本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4と台座ユニット5とを組付けることによりレーザー照射器1の組付けが完了する。なお、本明細書において、レーザー照射ユニット4を回転すると表現した場合には、本体カバー2によって覆われた状態のレーザー照射ユニット4を言う場合が多い。
ところで、本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4が取り付けられる台座ユニット5は、予め組付けられているものであるが、その台座ユニット5は、図2に示すように、底壁21と該底壁21の周囲から立ち上がる側壁22を有しその内側にて収納空間を区画形成する台座本体20と、この台座本体20内の収納空間内にて積層配置されそれぞれ個別に回転可能な複数の回転盤31,33,40と、からなり、台座本体20の裏面にレーザー照射器1を支える複数の三脚24(図示の場合には、3本の三脚)が取り付けられている。この三脚24は、それぞれ高さ調節機能を有し、本体カバー2の上面外側に設けられる水準器を見ながらレーザー照射器1を水平に調節保持することができるようになっている。なお、上記の台座本体20と複数の回転盤31,33,40とが本発明の回転機構を構成するものである。
台座本体20の底壁21には、そのほぼ中央に軸23が立設され、その軸23を挟んで2つの切欠開口25,26が開設されている。軸23には、複数の回転盤31,33,40が回転自在となるように軸支されると共に、その上端部に雄ネジ部が形成され、その雄ネジ部に複数の回転盤31,33,40が回転軸支された状態で止めネジ35を螺合することにより、複数の回転盤31,33,40が軸23から抜け落ちないように固定される。また、切欠開口25,26には、後述する粗動モータ44と微動モータ48の一部が受け入れられて底壁21の裏側に突出するようになっている。
また、台座本体20には、微動モータ48の一部を受け入れる切欠開口26側の側壁22に微調シャフト取付ネジ穴27が形成され、この微調シャフト取付ネジ穴27に微調シャフトネジ28が螺合される。微調シャフトネジ28は、微調シャフト取付ネジ穴27の内周に形成される雌ネジ部に螺合するように、その外周に雄ネジ部が形成され、その外側端部に微調つまみ29が固定されている。この微調つまみ29を回転操作することにより微調シャフトネジ28が微調シャフト取付ネジ穴27と螺合しながら側壁22に対し進退し、微調シャフトネジ28の他端が後述する螺合雌ネジ部材51の当接面52に常時当接しながら微動回転盤40を手動微動回転させるようになっている。
さらに、台座本体20には、自動誘導機能を制御するメイン基板30が軸23の側方の底壁21に固定されている。このメイン基板30は、前記電源スイッチ17をON操作することにより、前記垂直レーザー発振器15からレーザーラインを照射し、そのレーザーラインを受信する受信装置(図示しない)からの通信信号を後述する通信用センサ71で受信し、その受信に基づいて粗動モータ44又は微動モータ48を回転制御して、レーザーラインが所定の計測位置と一致するように回転機構を自動的に制御するものである。なお、本体カバー2の上面には、図示しないが上述した水準器の他に垂直レーザー発振器15又は水平レーザー発振器16のいずれか一方又は両方からレーザーラインを照射するか否かを選択する選択スイッチやレーザー発振モード切替スイッチ等が設けられている。なお、本実施形態では、電源スイッチ17をONしてメイン基板30の制御により、レーザー発振器15,16からレーザーラインを照射すると共に回転機構を駆動制御するものとして説明したが、レーザー発振器15,16を照射するためのスイッチ及び制御回路基板をレーザー照射ユニット4に設け、回転機構を駆動制御するためのスイッチ及び制御回路基板を台座本体20にそれぞれ別々に設けても良い。
また、台座本体20の軸23に挿通される複数の回転盤として、最上部にレーザー照射ユニット4に直接連結して該レーザー照射ユニット4を支持するとともに該レーザー照射ユニット4を手動又は電動により回転させて大まかな位置決めを行う粗動回転盤31と、該粗動回転盤31の下部に当接位置する粗動歯車盤33と、該粗動歯車盤33の下部に当接位置してレーザー照射ユニット4を手動又は電動により回転させて微少な位置決めを行う微動回転盤40と、がある。粗動回転盤31、粗動歯車盤33、及び微動回転盤40には、それぞれ軸穴32,34,41が開設され、該軸穴32,34,41を軸23に遊嵌した後に、止めネジ35を螺合することにより、粗動回転盤31、粗動歯車盤33、及び微動回転盤40が軸23に抜け落ちないように回転自在に軸支されるものである。そして、粗動回転盤31と粗動歯車盤33との間には、一定の粘度を有したグリスが塗り込まれている。このグリスの粘度は、レーザー照射ユニット4を手動で回転させたときのグリス抵抗が粗動モータ44のトルクよりも弱いように設定されている。
また、台座本体20の上部は、円形の開口窓37を有する蓋カバー36によって覆われている。蓋カバー36の開口窓37は、レーザー照射ユニット4と粗動回転盤31とを連結するために開設されるものであり、前述したように、本体カバー2で覆う前のレーザー照射ユニット4の下端面に形成されるビス穴(図示しない)と粗動回転盤31の上面に形成されるビス穴(図2に示すが符号はなし)とを一致させてビスで止着することによりレーザー照射ユニット4と粗動回転盤31とを連結する。したがって、本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4を手動で回転させたときに、粗動回転盤31も回転することになる。ただし、粗動回転盤31と粗動歯車盤33との間には、一定の粘度を有したグリスが塗り込まれているものの、そのグリスの粘度による抵抗が粗動モータ44のトルクよりも小さく設定されているので、該粗動モータ44の回転軸に固着される歯車45と噛み合っている粗動歯車盤33が粗動回転盤31の手動回転に伴って回転することはなく、粗動歯車盤33と粗動回転盤31との間ですべりが生ずる。このため、レーザー照射ユニット4の手動回転に伴う負荷が粗動モータ44等の駆動源に大きく影響することはなく、粗動モータ44への負荷を低減することができる。
逆に、粗動モータ44を回転駆動させたときには、粗動モータ44の回転軸に固着された歯車45と粗動歯車盤33との噛合により粗動歯車盤33が回転し、その粗動歯車盤33の上部に載置している粗動回転盤31も摩擦力(グリスの粘度抵抗に相当する摩擦力)により回転し、該粗動回転盤31に連結されるレーザー照射ユニット4も電動粗動回転することになる。なお、粗動モータ44は、正逆回転可能なステッピングモータが使用されており、比較的高速でレーザー照射ユニット4を回転させることができるようになっている。
次に、粗動歯車盤33の下部に当接位置して軸23に回転自在に軸支される微動回転盤40の詳細な構造について図3及び図4を参照して説明する。微動回転盤40には、粗動歯車盤33を介して粗動回転盤31を粗動回転させる粗動モータ44と、当該微動回転盤40を微動させる微動モータ48と、が設けられている。より具体的には、微動回転盤40は、その中心に軸23が挿通される軸穴41が形成されると共に該軸穴41の外周に粗動歯車盤33の下面と当接する載置当接面42が僅かに隆起して形成されており、その載置当接面42の一側側方に粗動モータ44を取り付ける粗動モータ取付部43が延設され、該粗動モータ取付部43の反対側に微動モータ48を取り付ける微動モータ取付部47が延設されている。また、粗動モータ取付部43と微動モータ取付部47とを結ぶ線に直交する方向の載置当接面42の側方にセンサユニット取付部60及びバネ取付部61が延設されている。センサユニット取付部60には、後述する回転位置検出ユニット56がビス59によって取り付けられ、バネ取付部61には、後述する付勢バネ62の一端が止着されるようになっている。なお、微動モータ48は、正逆回転可能なステッピングモータが使用されており、比較的低速でレーザー照射ユニット4を回転させることができるようになっている。
粗動モータ取付部43にビス46で粗動モータ44が取り付けられた状態においては、粗動モータ44の本体部分が微動回転盤40の下方に突出するように取り付けられ、粗動モータ44の回転軸に固着された歯車45が微動回転盤40の上方に位置するようになっている。また、微動モータ取付部47にビス50で微動モータ48が取り付けられた状態においては、微動モータ48の回転軸に固着された螺合雄ネジ49が水平方向に向くように取り付けられている。螺合雄ネジ49には、螺合雌ネジ部材51が螺合されている。螺合雌ネジ部材51には、その螺合部の反対側に当接面52が形成されると共に、螺合部と直交する方向に検出片53が延設され、その検出片53の下部に螺合部と平行となるように微動回転盤40に立設される係合棒55と係合する係合溝54が形成されている。検出片53は、前記センサユニット取付部60にビス59によって取り付けられる回転位置検出ユニット56に設けられる一対の投受光センサ57,58によって検出されるものである。即ち、回転位置検出ユニット56に設けられる投受光センサ57,58は、図3及び図4に示すように、上下に投光器と受光器とからなる投受光センサを前後方向に所定間隔離して設けたものであり、検出片53が上下の投光器と受光器との間に進入したことを検出することにより微動モータ48の回転駆動により螺合雄ネジ49と螺合雌ネジ部材51との螺合度合いの上限と下限とを検出するようになっている。
上記のように構成される微動回転盤40を軸23に挿通し、その上部に粗動歯車盤33と粗動回転盤31とを順次載置当接するように軸23に挿通し、さらに止めネジ35を軸23の上端に螺合したときに、微動回転盤40に設けられる粗動モータ44の一部が切欠開口25から底壁21の裏側に突出し、微動モータ48の一部が切欠開口26から底壁21の裏側に突出し、さらに粗動モータ44の回転軸に固着される歯車45が粗動歯車盤33に噛み合った状態となる。そして、図4に示すように、微動歯車盤40のバネ取付部61に付勢バネ62の一端を係止し、付勢バネ62の他端を底壁21のバネ取付部63に係止する。このように付勢バネ62を取り付けた状態では、微調つまみ29を最も緩めた状態(微調シャフトネジ28が収納空間から退避した状態)であっても、螺合雌ネジ部材51の当接面52と微調シャフトネジ28とが当接した状態を維持するように、付勢バネ62が微動回転盤40を常時一回転方向(図4において、時計回転方向)に付勢するようになっている。もちろん、微調つまみ29を最も締めた状態(微調シャフトネジ28が収納空間から入った状態)であっても、螺合雌ネジ部材51の当接面52と微調シャフトネジ28とが当接した状態を維持するように、付勢バネ62が微動回転盤40を常時一回転方向(図4において、時計回転方向)に付勢するようになっている。
図2に戻って、台座本体20の裏面側には、センサ取付底カバー70が取り付けられている。このセンサ取付底カバー70には、内部に等間隔で複数個(図示の場合には、6個)の通信用センサ71が取り付けられ、その通信用センサ71が設けられる前面位置を透視窓72で被覆している。しかして、この通信用センサ71は、垂直レーザー発振器15から照射されたレーザーラインを受信する受信器(図示しない)からの通信信号を受信するものであり、その受信に基づいて粗動モータ44又は微動モータ48を回転制御して、レーザーラインが所定の計測位置と一致するように回転機構を自動的に制御するためのものである。
ここまで、本実施形態に係るレーザー照射器1の構成について説明してきたが、このレーザー照射器1に対応して使用される受信装置(「レシーバー」とも言われる。)は、先行技術文献として挙げた特開2006−215019号公報の図3及び図9に示される受信装置と同じ構造及び機能を有するものが使用される。即ち、受信装置には、受光センサ部を有し、その受光センサ部には左右に配列された受光素子が組み込まれており、レーザー照射器1から出力された垂直レーザーラインが受光センサ部の中心部に合致するように、回転機構によりレーザー照射器1を回転させて調整(位置合わせ)を行う。受信装置の受光センサ部に照射された垂直レーザーラインが右側の受光素子に入ったときは回転機構を駆動させて受光センサ部の中心(収束点)に来るように左側に移動する指令信号を受信装置の送信器から回転機構の通信用センサ71に向けて送信する一方、受光センサ部に照射された垂直レーザーラインが左側の受光素子に入ったときは回転機構を駆動させて受光センサ部の中心(収束点)に垂直レーザーラインが来るように右側に移動する指令信号を受信装置の送信器から回転機構の通信用センサ71に向けて送信する。
以上、実施形態に係るレーザー照射器1の構成について説明してきたが、このレーザー照射器1においては、本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4を手動で回転させたときに、粗動回転盤31と粗動歯車盤34との間ですべりが生じて粗動モータ44に負荷がかかることなく粗動回転盤31のみを回転させてレーザー照射ユニット4を手動粗動回転させることができる。また、粗動モータ44を回転駆動させたときに、粗動モータ44の歯車45と粗動歯車盤33との噛み合わせにより粗動歯車盤33を回転させ、その回転が粗動歯車盤33と粗動回転盤31との間の摩擦力により粗動回転盤31に伝達されてレーザー照射ユニット4を電動粗動回転させることができる。一方で、微調つまみ29を手動で操作したときに、微調シャフトネジ28が螺合雌ネジ部材51の当接面52と当接することにより微動回転盤40を付勢バネ62の付勢力により何れかの方向に微動回転させることができる。このとき微動回転盤40の上部に位置する粗動歯車盤33及び粗動回転盤31も一緒に回転させてレーザー照射ユニット4を手動微動回転させることができる。また、微動モータ48を回転駆動させたときに、螺合雄ネジ49と螺合雌ネジ51との螺合度合いにより微動回転盤40を付勢バネ62の付勢力により何れかの方向(垂直レーザーラインが受光装置の受光センサ部の中心と一致する方向)に微動回転させることができる。このとき微動回転盤40の上部に位置する粗動歯車盤33及び粗動回転盤31も一緒に回転させてレーザー照射ユニット4を電動微動回転させることができる。また、微動モータ48の回転に基づく螺合雄ネジ49と螺合雌ネジ51との螺合度合いが投受光センサ57,58によって上限又は下限を検出したときには、粗動モータ44を上限又は下限を解除する方向に回転させたのち、微動モータ48を回転させて上限又は下限位置を自動的に脱するように制御される。
また、本実施形態においては、粗動回転盤31と粗動歯車盤33との間に一定の粘度を有したグリスを塗り込み、本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4を手動で回転させたときのグリス抵抗が粗動モータ44のトルクよりも弱いようにグリスの粘度を設定したので、本体カバー2を含むレーザー照射ユニット4の回転に伴って粗動回転盤31が回転しても、粗動歯車盤33がスリップして回転せず、粗動モータ44への負荷を低減することができる。
1 レーザー照射器
2 本体カバー
4 レーザー照射ユニット
5 台座ユニット
20 台座本体
21 底壁
22 側壁
23 軸
27 微調シャフト取付ネジ穴
28 微調シャフトネジ
29 微調つまみ
31 粗動回転盤
33 粗動歯車盤
40 微動回転盤
44 粗動モータ
48 微動モータ
49 螺合雄ネジ
51 螺合雌ネジ部材
52 当接面
62 付勢バネ

Claims (2)

  1. レーザー照射ユニットを載置固定して回転可能に保持する自動誘導式のレーザー照射器の回転機構であって、
    前記回転機構は、底壁と該底壁の周囲から立ち上がる側壁を有しその内側にて収納空間を区画形成する台座本体と、この台座本体内の収納空間内にて積層配置されそれぞれ個別に回転可能な複数の回転盤と、からなり、
    前記複数の回転盤は、前記レーザー照射ユニットに直接連結して該レーザー照射ユニットを支持するとともに該レーザー照射ユニットを手動又は電動により回転させて大まかな位置決めを行う粗動回転盤と、該粗動回転盤の下部に当接位置する粗動歯車盤と、該粗動歯車盤の下部に当接位置して前記レーザー照射ユニットを手動又は電動により回転させて微少な位置決めを行う微動回転盤と、からなり、
    前記微動回転盤には、前記粗動歯車盤を介して前記粗動回転盤を粗動回転させる粗動モータと、当該微動回転盤を微動させる微動モータと、が設けられると共に、当該微動回転盤を付勢バネによって一回転方向に付勢し、
    前記微動モータの回転軸に螺合雄ネジを固定すると共に該螺合雄ネジに螺合雌ネジ部材を螺合させ、該螺合雌ネジ部材の螺合部の反対側となる当接面に前記付勢バネの付勢力により常時当接すると共に微調つまみを手動操作することにより前記微動回転盤を微動させる微調シャフトネジを前記台座本体に設け、
    前記レーザー照射ユニットを手動で回転させたときに、前記粗動回転盤と前記粗動歯車盤との間ですべりが生じて前記粗動モータに負荷がかかることなく当該レーザー照射ユニットを手動粗動回転させることができる一方、前記粗動モータを回転駆動させたときに、前記粗動歯車盤と前記粗動回転盤との間の摩擦力により前記レーザー照射ユニットを電動粗動回転させることができ、
    前記微調つまみを手動で操作したときに、前記微調シャフトネジが前記当接面と当接することにより前記微動回転盤を前記付勢バネの付勢力により微動させると共に当該微動回転盤の上部に位置する前記粗動歯車盤及び前記粗動回転盤も一緒に回転させて前記レーザー照射ユニットを手動微動回転させることができる一方、前記微動モータを回転駆動させたときに、前記螺合雄ネジと前記螺合雌ネジとの螺合により前記微動回転盤を前記付勢バネの付勢力により微動させると共に当該微動回転盤の上部に位置する前記粗動歯車盤及び前記粗動回転盤も一緒に回転させて前記レーザー照射ユニットを電動微動回転させることができることを特徴とする自動誘導式のレーザー照射器の回転機構。
  2. 前記粗動回転盤と前記粗動歯車盤との間に一定の粘度を有したグリスを塗り込み、前記レーザー照射ユニットを手動で回転させたときのグリス抵抗が前記粗動モータのトルクよりも弱いように前記グリスの粘度を設定したことを特徴とする請求項1記載の自動誘導式のレーザー照射器の回転機構。
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